JPH0728498Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はドレンポンプを有する空気調和機に関するもの
である。

従来の技術 近年、空気調和機は床置形から天井形へと主流が移り、
例えば実公昭63−33059号公報で示されるようにドレン
水排水の為ドレンポンプが必要とされている。

以下図面を参照しながら、上述したような空気調和機に
ついて説明する。

第５図は従来の空気調和機のドレンポンプの要部詳細図
を示すものである。第５図において、１はドレンポンプ
本体で、２はドレン水を排出するドレンポンプ１本体よ
り水平に向く吐出口で、３はドレン水を高い位置まで導
くドレンパイプで、１箇所以上の屈曲部を持っている。

以上のように構成された空気調和機について、以下その
動作について説明する。

まず、空気調和機が冷房運転すると熱交換器からドレン
水が露受皿に流れ込み、ドレンポンプ１の下方に溜ま
る。ドレン水の水位があがるとフロートスイッチ等のセ
ンサーが感知してドレンポンプが動作し、ドレン水が排
出される。その時ドレン水は、ドレンポンプ１の吐出口
２を通り、ドレンパイプ３で空気調和機本体、キャビネ
ットの高い位置に導かれ、下り勾配となっているドレン
排水管を自然に落下しながら流れ、屋外へ排水される。

考案が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、ドレンパイプ３は
必ず１箇所以上屈曲部を持たなければならない。その為
トグル機構を利用した屈曲可能なものとしなければなら
ない。現在省スペース化で充分な屈曲スペースがなく極
端な曲げ仕様となっているのでドレンパイプ３の耐久性
が悪くなり、きれつが生じ排水不可能となる問題が生じ
ていた。

又、ドレンポンプ１は、水以外の異物等も吸いあげ、吐
出口２は口径が小さいため、異物がつまり、排水不可能
となる問題が生じていた。しかしながら、吐出口２のつ
まりはドレンポンプ１全組立品交換か、ドレンポンプ３
のクランプを切り吐出口２の清掃を行わなければならな
いという欠点を有していた。

本考案は上記欠点に鑑み、屈曲可能なドレンパイプを必
要とせず、又、ドレンパイプのクランプをはずさなくて
も異物侵入の清掃等が可能なドレンポンプを有する空気
調和機を提供するものである。

課題を解決するための手段 この目的を達成するために本考案はドレン水吐出口をＬ
形に曲げ上方に向けたドレンポンプと、ドレン水吐出口
に横穴を備え、その穴を封止する封止栓とから構成され
ている。

作用 この構成によって、屈曲可能なドレンパイプを必要とせ
ず、直すぐドレンなパイプを使用し、省スペース化され
ドレンパイプのクランプをはずさなくても異物の侵入の
清掃等が可能なこととなる。

実施例 以下本考案の一実施例について図面を参照しながら説明
する。

第１図は本考案の実施例における空気調和機の中央断面
の平面図である。第２図は同じく空気調和機の縦断面図
である。第１図及び第２図において、11は熱交換器、１
第２図は送風機、13は送風機用電動機で、14は前記熱交
換器11より発生するドレン水を集水する露受皿で、15は
前記ドレン水を排水するドレンポンプである。16はこれ
らを適宜配置収約して天井内へ埋込む箱体である。17は
空気の吸込口，吹出口を有して空調する部屋内に露出
し、前記箱体に取付けてある化粧パネルである。第３図
は前記ドレンポンプ15の詳細図で、18はＬ形形状で上方
に開口しているドレンポンプの吐出口で、19はドレン水
を高い位置まで導く、直すぐなドレンパイプで先に、ド
レン排水口20がクランプされてある。第４図はドレン水
吐出口18の詳細図で、水平方向に横穴が開いていて21の
封止栓で封止してある。

以上のように構成された空気調和機について、以下その
動作を説明する。

まず、空気調和機が冷房運転すると、熱交換器11からド
レン水が露受皿14に流れ込み、ドレンポンプ15の下方に
溜まる。ドレン水の水位があがるとフロートスイッチ等
のセンサーが感知してドレンポンプ15が作動し、ドレン
水が排水される。その時ドレン水はドレンポンプ15のＬ
形形状の吐出口18を通り、直すぐなドレンパイプ19で空
気調和機本体キャビネットの高い位置に導かれ、ドレン
排水口20から下り勾配となっているドレン排水管を自然
に落下しながら流れ、屋外へ排出される。

以上のような本実例によれば、真すぐなドレンパイプ19
を使用していて、屈曲部を持たない為、耐久性にもすぐ
れている。よってドレンパイプにきれつが生じ、排水不
可能となることがない。そしてドレンパイプ19屈曲部の
スペースがいらないので省スペースとなる。

又、ドレンポンプ15は、水以外の異物等も吸いあげ、吐
出口18内をつまらすことが非常にまれにある。その修理
の時、ドレンポンプ15の全組立品交換や、ドレンパイプ
のクランプを切ったり、はずさなくても、吐出口18の横
穴に挿入してある封止栓21をはずすだけで簡素に吐出口
18を清掃できる。

考案の効果 以上のように本考案はドレン水吐出口をＬ形に曲げ、上
方に向けたドレンポンプと前記ドレン水吐出口に横穴を
備え、その横穴を封止する封止栓を備えることにより、
屈曲可能なドレンパイプを必要とせず、直すぐなドレン
パイプを使用し、屈曲部を持たない為耐久性にもすぐれ
ている。よってドレンパイプにきれつが生じ、排水不可
能となることがない。そして、ドレンパイプの屈曲部が
なくなるため省スペースとなる。又、ドレンポンプは水
以外の異物等も吸いあげ、吐出口をつまらすことがまれ
にあっても、ドレンポンプの全組立品交換や、ドレンパ
イプのクランプを切ったり、はずさなくても吐出口の横
穴に挿入してある封止栓をはずすだけで簡素に吐出口の
清掃ができ、その実用的効果は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における空気調和機の中央断
面の平面図、第２図は同じく空気調和機の縦断面図、第
３図は第２図に示されるドレンポンプの詳細図、第４図
は第３図の吐出口の中央断面図、第５図は従来の空気調
和機におけるドレンポンプの詳細図である。 11……熱交換器、12……送風機、13……送風機用電動
機、14……露受皿、15……ドレンポンプ、16……箱体、
18……吐出口、21……封止栓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】箱体内に熱交換器，送風機，送風機用電動
   機及び露受皿に溜ったドレン水を箱体外に排水するドレ
   ンポンプとを収納し、前記ドレンポンプのドレン水吐出
   口をＬ形に曲げ上方に向け、前記吐出口に横穴を備え、
   封止栓を挿入したことを特徴とする空気調和機。