JPH06285018A - 電子内視鏡 - Google Patents

電子内視鏡

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JPH06285018A
JPH06285018A JP5072473A JP7247393A JPH06285018A JP H06285018 A JPH06285018 A JP H06285018A JP 5072473 A JP5072473 A JP 5072473A JP 7247393 A JP7247393 A JP 7247393A JP H06285018 A JPH06285018 A JP H06285018A
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cable
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Keiichi Arai
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固体撮像装置、撮像基質を含む撮像装置の後
端側に設けられる電装部を撮像装置の後方投影面積内に
位置させ、撮像ユニット全体を小型化する。 【構成】 電子内視鏡の挿入部先端部に設けられる撮像
ユニット12は、固体撮像素子14とこの撮像素子14
を搭載する撮像基質15とを含む撮像装置を備え、撮像
基質15の後方より延出した一方の接続端子17aに
は、信号処理を行う回路部品を実装した回路基板20が
接続されている。接続端子17aは、対物光学系13の
光軸21に向かって斜めに屈曲して設けられており、こ
れにより回路基板20は光軸21に近接平行して配置さ
れ、回路基板20を含む後方の電装部が撮像基質15の
後方投影面積を越えないように位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、挿入部先端部に被写体
像を撮像する撮像ユニットを備えた電子内視鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、体腔内等へ細長の挿入部を挿
入して被検部位の観察や各種処置を行うことのできる内
視鏡が広く用いられている。特に近年では、挿入部先端
部に対物レンズ、CCD等からなる固体撮像素子、固体
撮像素子に接続される回路基板などを含む撮像ユニット
を備えた電子内視鏡が種々提案されている。
【0003】このような電子内視鏡の撮像ユニットは、
先端側からレンズ枠等に装着された対物光学系と、この
対物光学系の焦点位置にその撮像面を位置させて配置さ
れた固体撮像素子及びこの固体撮像素子を搭載する撮像
基質を有する撮像装置とが設けられ、この撮像装置に出
力信号の増幅等を行う回路基板、信号を伝送する信号ケ
ーブルが接続されて構成されている。
【0004】前記撮像ユニットを備えた電子内視鏡にお
いて、撮像ユニットを小型化して内視鏡の挿入部先端部
を短縮、細径化できるようにしたものが従来より提案さ
れている。
【0005】特開平1−198182号公報には、電気
的接続のためのスペースを小さくして、回路基板等の電
装部を小型化する目的で、固体撮像素子に電気接続され
る回路基板を、第1の基板とこの第1の基板とは直接電
気接続のない第2の基板とに分けて配設し、それぞれの
基板を撮像装置に接続するようにしたものが開示されて
いる。
【0006】また、本出願人は、特願平4−28502
号において、回路基板を小型化し、先端硬質部の長さを
短縮する目的で、撮像装置の接続端子に接続されこの接
続端子へ信号の伝送を行う信号ケーブルと、撮像装置に
係る信号処理を行う回路を構成した回路基板とを個々に
設け、回路基板と信号ケーブルとを撮像装置を介して接
続することによって、両者の接続部を削除して硬質部を
短縮可能にしたものを提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
特願平4−28502号の電子内視鏡では、先端部の硬
質長を短縮するため回路基板の両面にICチップと電子
部品とを実装するようになっているが、このような構成
では部品等が高価になると共に組立てにも手間がかか
り、また、回路基板の厚みが両側の電子部品の高さによ
り厚くなってしまう不具合がある。この回路基板の厚み
のため、例えば撮像装置を小型化した場合には撮像装置
よりも後方の回路基板部の断面積が大きくなってしま
い、結果として、撮像装置を小型化可能にしても撮像ユ
ニットの電装部全体としてはあまり小型化できない問題
点がある。
【0008】また、特開平1−198182号公報のも
のでは、固体撮像素子が挿入部の軸方向に平行に配置さ
れており、対物光学系に比べて電装部(特に断面積)が
大変大きくなるため、挿入部先端部の撮像ユニット全体
としての小型化が簡単にはできない問題点がある。
【0009】そこで、撮像ユニットを小型化するため
に、例えば図15に示すように、撮像ユニット51にお
いて撮像装置を小型化すると共に回路基板に回路部品を
片面実装する場合を考える。この場合、単純に、固体撮
像素子52を搭載した撮像基質53の裏面の接続端子5
4に対し、片面にICチップ55と電子部品56とを実
装した回路基板57を電気接続すると、対物光学系59
の方向から見て、固体撮像素子52及び撮像基質53か
らなる撮像装置の投影面積よりICチップ55を封止し
ている樹脂部58や電子部品56の頭部がはみ出した形
になってしまい、撮像ユニット51全体としての小型化
ができない。
【0010】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、撮像装置、回路基板を含む撮像ユニットの軸方
向の長さを長くすることなく、対物光学系の光軸方向か
ら見た撮像装置の後方投影面積に対して、撮像装置の後
端側に接続される回路基板、信号ケーブルおよびそれら
の接続部が前記投影面積内に位置するように撮像ユニッ
トの各構成要素を配設でき、これによって、撮像ユニッ
ト全体の小型化が可能であり、内視鏡挿入部先端部の硬
質部の長さを短縮した状態で挿入部先端部の細径化が可
能な電子内視鏡を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による電子内視鏡
は、観察対象物の光学像を伝達する対物光学系と、前記
対物光学系による光学像の結像位置にその撮像面を位置
させて配設された固体撮像素子と、前記固体撮像素子を
搭載し、該固体撮像素子に対する電気信号を中継する撮
像基質と、前記撮像基質の後方へ複数延出した接続端子
と、前記接続端子に接続され、前記固体撮像素子に係る
信号処理を行う回路部品を実装した回路基板とを有する
撮像ユニットを備え、前記回路基板が前記対物光学系の
光軸に平行な前記撮像基質の後方投影面積内に位置する
ように、前記接続端子の少なくとも一部を前記対物光学
系の光軸方向に向かって斜めに配設したものである。
【0012】
【作用】撮像基質の後方へ延出した接続端子の少なくと
も一部を対物光学系の光軸方向に向かって斜めに配設す
ることにより、この接続端子に接続される回路基板が対
物光学系の光軸に平行な前記撮像基質の後方投影面積内
に位置する。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図3は本発明の第1実施例に係り、図
1は内視鏡挿入部先端部に設けられる撮像ユニットの概
略構成を示す断面図、図2は電子内視鏡の装置全体の構
成を示す説明図、図3は撮像ユニットの詳細の構成を示
す断面図である。
【0014】図2に示すように、電子内視鏡1は、体腔
内等に挿入可能な細長の挿入部2を有しており、先端側
から硬性の先端部3、湾曲可能な湾曲部4、可撓性を有
する可撓管部5が設けられている。挿入部2の後端側に
は、把持部を兼ねた操作部6が連設されており、操作部
6の側方より信号ケーブル,ライトガイドファイバ,各
種流体管路などを内設したユニバーサルコード7が延出
している。ユニバーサルコード7は、端部に設けられた
コネクタ8を介してビデオプロセッサ9に接続されるよ
うになっている。
【0015】ビデオプロセッサ9は、ケーブル10を介
してモニタ11に接続されており、先端部3に設けられ
た後述する撮像ユニットで撮像された被写体の画像信号
がビデオプロセッサ9で信号処理され、被写体画像がモ
ニタ11に表示されるようになっている。
【0016】次に、電子内視鏡1の挿入部先端部3に設
けられる撮像ユニットの概略構成を図1を参照しながら
説明する。
【0017】撮像ユニット12は、先端部に観察対象物
の光学像を伝達する複数のレンズ群よりなる対物光学系
(図1では後端部のレンズのみ示す)13を有してお
り、対物光学系13の後方には該光学系の結像位置に撮
像面を位置させた固体撮像素子14が配置されている。
固体撮像素子14は、積層回路を内蔵した撮像基質15
上に配設されて撮像装置を構成しており、ボンディング
ワイヤ16によって撮像基質15と電気的に接続されて
いる。
【0018】撮像基質15は積層セラミック基板等から
なり、後端部には、複数の接続端子17が延出して設け
られており、前記ボンディングワイヤ16を接続する撮
像基質15のパッド部と電気的に接続されている。
【0019】一方の接続端子17aには、片面に回路を
形成し、ICチップ18,電子部品19等を実装した回
路基板20が電気的に接続され、この回路基板20を保
持している。前記回路基板20は、対物光学系13の光
軸21に対して平行に配設されている。回路基板20の
後端部には、電気信号を伝送する信号ケーブル22aが
接続されている。また、他方の接続端子17bには、信
号ケーブル22bが直接接続されている。
【0020】前記回路基板20と接続される接続端子1
7aは、撮像基質15の裏面より対物光学系13の光軸
21に向かって斜めに屈曲して設けられており、これに
より回路基板20は、光軸21に近接平行して配置でき
るようになっている。よって、回路基板20の実装面に
電気接続された電子部品19,信号ケーブル22a、及
び、同じく回路基板20に電気接続されるICチップ1
8を封止している封止樹脂23は、回路面からの頂部の
高さが、図中一点鎖線で示す対物光学系13から見た撮
像基質15の後方投影面積よりはみ出さないようになっ
ている。
【0021】一方、信号ケーブル22bを直接半田など
で電気接続する接続端子17bは、屈曲してはいないも
のの回路基板20側と同様に、接続端子17b,信号ケ
ーブル22b,及びこれらの接続部が図中一点鎖線で示
した前記撮像基質15の後方投影面積よりはみ出さない
ようになっている。すなわち、接続端子17bと信号ケ
ーブル22bとの接続部の半田などが撮像基質15の後
方投影面積を越えないように位置している。
【0022】次に、図3を参照して撮像ユニット12の
詳細の構成を説明する。撮像ユニット12は、固体撮像
素子14,撮像基質15を含む撮像装置を備えており、
固体撮像素子14は対物光学系13の光軸21に中心を
略合わせた矩形の撮像面を有している。この固体撮像素
子14の前方の対物光学系13側には、カバーガラス2
4、モザイク状のカラーフィルタ25が設けられ、撮像
装置に対して光透過性接着剤で接着固定されている。
【0023】固体撮像素子14は、単板式のCCDなど
で構成され、カラーフィルタ25により色分解された光
学像を光電変換するようになっている。この固体撮像素
子14は、撮像基質15と駆動信号や光電変換信号など
をやりとりするため、受光面に設けられた電極と撮像基
質15のパッド部とがボンディングワイヤ16で電気的
に接続されている。
【0024】撮像基質15の後方裏側には、導電性の金
属材料よりなる複数の接続端子17が2列に延出してお
り、一方の接続端子17bが長く光軸21と平行に延出
され、信号ケーブル22bと直接半田により電気接続さ
れている。他方の接続端子17aは、一度光軸21に向
かって斜めに折り曲げられた後、光軸21と平行になる
ように再び屈曲した形状に形成されている。
【0025】前記接続端子17aの光軸21と平行とな
っている箇所に、回路基板20が半田により電気接続さ
れて固定されている。回路基板20は、セラミック材な
どからなる基板の片面に銅箔で回路を形成した長方形平
板で構成されている。回路基板20には、ICチップ1
8が回路面に実装されてボンディングワイヤにより電気
接続され、封止樹脂23により封止されている。また、
回路基板20上には、ICチップ18の他にもチップコ
ンデンサなどの電子部品19が半田付けされている。そ
して、回路基板20の後端部には、信号ケーブル22a
が半田付けされ、電気接続されている。
【0026】従って、回路基板20は光軸21と略平行
に配置され、回路面の裏面は光軸21と略一致してい
る。
【0027】前記接続端子17aの曲げ角および接続端
子17aの光軸21と平行になる箇所の位置は、回路基
板20の回路面からの封止樹脂23や電子部品19の高
さが撮像基質15の後方投影面積の範囲を越えないよう
に、予め設定して冶工具で屈曲形成している。なお、回
路基板20の幅は、撮像基質15の幅を越えない大きさ
となっている。
【0028】また、回路基板20と接続端子17bとの
間には、回路基板20と信号ケーブル22a、及び接続
端子17bと信号ケーブル22bの半田付けによる接続
部の強度を向上させるため、接続部材26が介挿されて
接着固定されている。
【0029】接続部材26は、断面が四角形状で、後端
部に櫛状の凸凹を複数設けたフランジ部を有しており、
このフランジ部の凹部に信号ケーブル22a,22bが
係入して挿通している。この接続部材26は、加工の容
易な真鍮材に非導電性の樹脂膜を電着塗装して構成され
ており、信号ケーブル22同志の導通を防止している。
【0030】接続端子17bの半田付けする側とは反対
側(内側)には、非導電性材料のポリイミド等からなる
シート27が一方の接続端子17bの間を覆うように設
けられている。接続部材26の前部には、前記シート2
7と回路基板20との間を貫通する貫通孔28が設けら
れており、貫通孔28内に接着剤33が充填され、接続
部材26と回路基板20との接着強度を増している。こ
の貫通孔28及び接着剤33を設けることによって、接
続端子17bと信号ケーブル22bとを半田付するとき
に接続部材26に半田ゴテの熱が伝わるため加熱により
接続部材26の電着塗装面と回路基板20の間とが剥離
しやすくなるが、接着剤33と回路基板20の裏面との
間は剥離しづらくなり、接着剤33が丁度T字形のアン
カーとしての役割を果たすようになっている。
【0031】また、接続端子17bと信号ケーブル22
bとの接続部は、半田付けした後に湿気の浸入により半
田部が腐食しないように、封止接着剤34によって封止
されている。この封止接着剤34による封止を行う際
に、前記シート27によって、接続端子17b間の隙間
より接着剤が回路基板20の方へ流れ落ちてしまうこと
を防止している。また同様に、回路基板20の回路面側
は、電子部品19,ICチップ18および封止樹脂23
を覆うように封止接着剤34によって封止されている。
【0032】このシート27は粘着剤付きのものであ
り、接続端子17bに貼り付けられている。シート27
の幅は、複数の接続端子17bをすべて覆って接着剤を
支えることが可能で、撮像基質15の幅よりは小さい幅
になっている。シート27の材質は、半田の熱に耐える
耐熱性にすぐれるポリイミド樹脂製のものなどが用いら
れる。
【0033】前記接続部材26は、接着性にも優れてお
り、信号ケーブル22同士の導通を防止する目的で全表
面が非導電性被膜で覆われているので、信号ケーブル2
2aと信号ケーブル22bのシールド線を導通するため
に、銅線29が信号ケーブル22aと信号ケーブル22
bとの間を掛け渡され前記接続部材26のフランジ部に
巻回されている。
【0034】信号ケーブル22a,22bは、中央に複
数の細い銅線を撚った芯線を有しており、この芯線の周
囲に樹脂コートがなされ、この樹脂コートの外周部に網
組細線よりなる導電性のシールド線が配設され、このシ
ールド線の外側に再び保護樹脂コートがなされた構造と
なっている。ここでは、信号ケーブル22aは4本、信
号ケーブル22bは7本のケーブルから構成され、後側
で2本のケーブルにそれぞれまとめられている。
【0035】そして、撮像ユニット12の対物光学系1
3を除く上記のすべての構成要素を覆うように、金属製
のシールド枠30が配設されている。このシールド枠3
0は、撮像基質15の後方投影面積よりやや大きい内径
の四角形状であり、薄肉の板を曲げて形成されている。
【0036】前記シールド枠30には、側部に2つの孔
31,32がほぼ対極の位置に形成されている。一方の
孔31は、通気孔として設けられており、電子部品,I
Cチップなどが通電により発熱したときにこれらを湿気
浸入より封止する接着剤などに残留した揮発成分が蒸発
し、シールド枠30内にこもって回路を腐食させること
を防止している。
【0037】もう一方の孔32は、ICチップ18の位
置に合わせて形成されており、高熱伝導性の接着剤35
の注入孔として設けられている。電子部品19とICチ
ップ18および封止樹脂23とを覆う封止接着剤34
と、シールド枠30との間には、図中△で示す熱伝導性
の高いシリコン系接着剤35が注射器等で注入、充填さ
れており、通電により発生した熱をシールド枠30へ導
いて逃がすようにしている。
【0038】信号ケーブル22a,22bの網線のシー
ルド線部の間には、図中×で示す導電性接着剤36が充
填されており、信号ケーブル22a,22bのシールド
線部とシールド枠30とを通電させ、同電位となるよう
にしている。シールド枠30には、信号ケーブル22b
のシールド線の部分に切り欠きが設けられ、信号ケーブ
ル22a側に比べて長さが短かくなっており、導電性接
着剤36の充填作業がやり易いようにしている。そし
て、シールド枠30の前端部は、対物光学系13のレン
ズ枠に嵌合し、接着固定されている。
【0039】こうして撮像装置,回路基板を含む後端側
の電装部全体を覆ったシールド枠30の上に、PTFE
(ポリテトラフルオロエチレン)等からなる熱収縮チュ
ーブ37が被覆され、撮像ユニット12が構成されてい
る。なお、熱収縮チューブ37の通気孔31に当たる位
置には、通気孔が開口するよう孔が設けられている。熱
収縮チューブ37の後方は、信号ケーブル22に確実に
固定されるよう接着剤38が充填されており、後方に行
くにつれて細くなるように形成されている。
【0040】以上のように、本実施例では、撮像基質1
5の後方の接続端子17を対物光学系の光軸方向に屈曲
させて回路基板20を接続するようにしたので、対物光
学系13から見た撮像基質15の後方投影面積内に、接
続端子17,回路基板20,ICチップ18及び封止樹
脂23,電子部品19,接続部材26,信号ケーブル2
2とこれらの接続箇所が収まるように配置することがで
きる。これにより、撮像基質15を含む撮像装置の大き
さに合わせて撮像ユニット12の長軸方向に対して垂直
な方向の断面積を小さくすることができ、細径化でき
る。
【0041】従って、シリコンウェハーの加工技術や薄
膜形成技術の進歩により、固体撮像素子14の小型化が
可能になるのに対応して、撮像ユニット全体としても小
型化でき、内視鏡挿入部の先端部の細径化が可能とな
る。
【0042】また、本実施例では、回路基板の片面のみ
に電子部品を実装するようにしているため、組み立てが
容易であり、部品コストも上昇することなく、撮像ユニ
ットを安価に構成できる。
【0043】また、回路基板を接続する接続端子を対物
光学系の光軸方向に屈曲させているため、撮像ユニット
の長軸方向の長さを従来のものと変わらないか、従来よ
り短かくすることができる。よって、挿入部先端部の硬
質部の長さを短縮した状態でさらに挿入部先端部の細径
化を行うことができる。
【0044】この挿入部先端部の細径化、硬質長の短縮
により、患者の苦痛を低減させることが可能となる。
【0045】図4は本発明の第2実施例に係る内視鏡挿
入部先端部に設けられる撮像ユニットの構成を示す断面
図である。
【0046】第2実施例は、第1実施例の撮像ユニット
の変形例であり、接続端子及び回路基板の構成を変更し
たものである。第1実施例と異なる部分のみ図4に示し
て説明し、他の同様な部分については説明を省略する。
【0047】第2実施例の撮像ユニット40は、撮像基
質15の後方より1列に接続端子17が延出しており、
回路基板20が接続されている。回路基板20は、ガラ
スエポキシ基板で構成され、ICチップ18,電子部品
19等が実装される回路面が撮像ユニットの内側に向か
って配置されており、この回路面から裏面へ導通するス
ルーホール41が形成されている。
【0048】接続端子17は、一旦対物光学系の光軸方
向に斜めに屈曲されてから光軸と平行となるように曲げ
られ、さらに光軸と垂直の方向に外側に向けて屈曲され
た形状となっている。この接続端子17の端部の光軸と
垂直な部分が前記回路基板20のスルーホール41に差
し込まれた後に半田付けされることにより、回路基板2
0が接続端子17に電気接続されて固定されている。
【0049】回路基板20の後端部に設けられたスルー
ホール41には、信号ケーブル22aが係入されて半田
付けされ、電気接続されている。
【0050】一方、信号ケーブル22bが直接接続され
る側の電気接続部は、撮像基質15の後方に延出する接
続端子の代わりに、固体撮像素子14の受光面側に突起
端子42が設けられ、この突起端子42に中継基板とな
る先端を折り曲げたポリイミド等からなるフレキシブル
基板43が電気接続されて光軸と平行に後方へ延長し、
回路基板20と同じ長さまで延出して構成されている。
また、撮像基質15のフレキシブル基板43側は、後方
へ矩形に突出した突出部が形成されており、この突出部
の側面に電極44が設けられ、電極44を介して前記フ
レキシブル基板43と撮像基質15とが電気接続されて
いる。
【0051】フレキシブル基板43の後端部には、信号
ケーブル22bが半田付けによって電気接続されてい
る。
【0052】フレキシブル基板43と回路基板20との
間は、湿気の浸入を防止する防湿性であると共に熱伝導
性を有する接着剤45が充填され一体化されている。接
着剤45は、例えば不透湿性シリコーン樹脂が用いられ
る。ここで、接着剤45で固めて一体化した撮像ユニッ
ト40の後部は、撮像基質15の後方投影面を越えない
大きさになるように別に設けた型により形成される。
【0053】この撮像ユニット40を組み立てる際に
は、まず、撮像基質15にフレキシブル基板43を接続
し、フレキシブル基板43の後端部に信号ケーブル22
bを電気接続する。そして、回路基板20の前後のスル
ーホール41にそれぞれ接続端子17、信号ケーブル2
2aを半田付けして電気接続し、最後に接着剤45を充
填して一体的に形成する。また、撮像ユニット40後端
部における信号ケーブル22aと信号ケーブル22bと
のシールド線部の間には導電性接着剤36が充填され、
信号ケーブル22a,22bのシールド線部が同電位と
なっている。
【0054】なお、信号ケーブル22aを接続するスル
ーホール41は、回路基板20の回路面側で電子部品の
実装されない空きスペースに適当な間隔を置いて設けら
れており、信号ケーブル22aの接続部は光軸方向に数
箇所接続位置が異なるように配置されている。
【0055】また、撮像ユニット40全体を電磁シール
ドをするため第1実施例と同様にシールド枠を接着剤4
5で充填した部分の外側に設けても良いし、内視鏡の先
端部を構成する金属製の先端部材に信号ケーブル22の
シールド線部等を直接導通させてシールドしても良い。
【0056】このように、撮像ユニットを構成すること
によって、第1実施例と同様に撮像基質15の後方投影
面積内に撮像ユニット後部の電装部を収納することがで
き、撮像ユニット全体を小型化、細径化することができ
る。
【0057】また、回路基板20と接続端子17,信号
ケーブル22aとの接続部は、スルーホール41によっ
て半田接続が光軸に対して垂直な方向に可能であるた
め、光軸と平行の長手方向での半田接続が不要となり、
撮像ユニット全体の長さを短縮することができる。ま
た、一方の信号ケーブル22bの接続は、薄いフレキシ
ブル基板43を介して行っているため、このフレキシブ
ル基板43によって最外壁を形成することができ、IC
チップ18への湿気の浸入を防止する封止樹脂23を厚
くできるので、ICチップ18の耐久性を向上できる。
【0058】図5は本発明の第3実施例に係る内視鏡挿
入部先端部に設けられる撮像ユニットの構成を示す断面
図である。
【0059】第3実施例も第1実施例の撮像ユニットの
変形例であり、接続端子及び回路基板の構成を変更した
ものである。第1実施例と異なる部分のみ図5に示して
説明し、他の同様な部分については説明を省略する。
【0060】第3実施例の撮像ユニット46は、撮像基
質15の後方より延出した一方の接続端子17aが対物
光学系の光軸方向に約10°の角度で傾いて斜めに屈曲
している。そして、この接続端子17aに接続された回
路基板20は、接続端子17aと同じ角度に傾けた状態
で配設されている。この回路基板20の後端部に、第1
実施例と同様に信号ケーブルaが半田付けによって電気
接続されている。
【0061】もう一方の接続端子17bは、光軸と平行
に一旦延出され、後端部が5°程度光軸側へ曲げられて
いる。この接続端子17bの屈曲した後端部に信号ケー
ブル22bが半田付けによって電気接続されている。
【0062】そして、電気接続部の湿気封止及び強度向
上のために、接着剤34が半田付け部の周囲と接続箇所
に塗布されている。
【0063】このように、撮像ユニットを構成すること
によって、第1実施例と同様に撮像基質15の後方投影
面積内に撮像ユニット後部の電装部を収納することがで
き、撮像ユニット全体を小型化、細径化することができ
る。
【0064】また、本実施例では、回路基板20が斜め
に傾けて配設されているため、後端部における複数本の
信号ケーブルの電気接続箇所は近接し斜めになってお
り、各信号ケーブルを大きく分けて広げることなく接続
することができる。従って、回路基板20が斜めになっ
ているため回路基板部分が短縮され、また、各信号ケー
ブルを大きく広げる必要がないためケーブル分岐部を短
縮でき、さらに、信号ケーブルの半田付け部分も光軸と
平行でないので長軸方向の長さが短くなり、これらを合
わせて撮像ユニットの全長を短縮することができる。
【0065】ここで、回路基板20の回路面の構成例を
図6を参照しながら説明する。回路基板20には、一方
の端部に複数の接続用電極47aが列状に設けられ、撮
像基質15から延出した接続端子17aが半田付け等に
より電気接続されている。接続用電極47aの中の一つ
は、銅箔等による回路パターン48aが接続され、IC
チップ18と電気接続されるようになっている。ICチ
ップ18の周囲には、チップの端子に対応して複数のパ
ッドが設けられており、ボンディングワイヤ49によっ
てICチップ18の端子と接続されている。前記ICチ
ップ18の複数のパッドのうち、入力側パッドと出力側
パッドが近接して設けられており、入力側パッドが前記
回路パターン48aを介して接続用電極47aに導通し
ている。
【0066】前記ICチップ18の出力側パッドの近傍
には、出力用の信号ケーブル22を接続する接続用電極
47bが配設され、短い回路パターン48bによって出
力側パッドに導通している。また、回路基板20の後端
部にも複数の接続用電極47cが設けられ、他の信号ケ
ーブル22が半田付け等により電気接続されている。
【0067】固体撮像素子14から撮像基質15、接続
端子17aへと伝わった撮像装置の出力信号は、端部の
接続端子17aより回路基板20の接続用パッド47
a、回路パターン48aを通ってICチップ18の入力
側パッドへ伝えられ、そこからボンディングワイヤ49
を通ってICチップ18に入力される。そして、ICチ
ップ18内で増幅された出力信号は、再びボンディング
ワイヤ49を通ってICチップ18の出力側パッドへ出
力され、回路パターン48bを通って出力側パッドに近
接した接続用電極47bに至り、出力用の信号ケーブル
22に伝えられる。
【0068】信号ケーブル22は、通常網組線よりなる
シールドがなされているので、信号ケーブル22におい
ては外部からのノイズを拾わないようになっており、I
Cチップ18からの出力信号がノイズを拾う可能性とし
ては、銅箔の回路パターン48bの部分のみが考えられ
る。ここでは、出力用の信号ケーブル22が接続される
接続用電極47bは、ICチップ18の出力側パッドに
近接しており、回路パターン48bは非常に短い距離と
なっているため、重要な出力信号ラインを最短距離でシ
ールドが施されている信号ケーブルへ接続できる。
【0069】なお、前記出力側パッドをICチップ18
の後方に位置させることも考えられるが、そのためには
後方にある電子部品19を避けて配置する必要があり、
回路基板20の全長を延長しなければならなくなるた
め、小型化のためには図6に示した配置が最適である。
【0070】従来、撮像装置からの出力信号の経路は、
回路基板の前方にある接続用電極から回路基板上のIC
チップに接続され、ICチップで増幅された出力信号ラ
インが基板内をシールドの無い回路パターンで何度か屈
曲して長い距離引き回され、回路基板後端側の接続用電
極に接続されるようになっており、出力信号をICチッ
プで増幅しても基板内の出力信号の経路が長いためにノ
イズの影響を多く受けてしまう問題点があった。
【0071】一方、本実施例の構成によれば、ICチッ
プからの出力信号ラインをシールドが施されている信号
ケーブルに最短距離で接続でき、基板内の出力信号ライ
ンをシールドの無い回路パターンでを長く引き回すこと
を防止できるため、出力信号に対するノイズの影響を低
減できる。この結果、観察画像の画質を向上させること
が可能となる。
【0072】次に、信号ケーブル22の第1の構成例を
図7を参照しながら説明する。前述したように、撮像ユ
ニット部は、固体撮像素子14,撮像基質15を含む撮
像装置60と、この撮像装置60に接続端子17を介し
て電気接続される回路基板20とを備えて構成され、撮
像装置60と回路基板20にそれぞれ信号ケーブル22
が接続されている。回路基板20と撮像装置60は、撮
像装置60より延出される7本の接続端子17が回路基
板20の接続用電極に半田付けされることにより接続さ
れている。
【0073】信号ケーブル22は、回路基板20に接続
される映像信号ケーブル群61aと、撮像装置60に直
接接続される駆動信号ケーブル群61bとから構成され
ている。
【0074】映像信号ケーブル群61aは、4本のケー
ブルがケーブル部で縒られて構成され、固体撮像素子1
4からの光電変換信号を処理したり増幅したりする電子
部品を実装した回路基板20に、4本のうちの3本が接
続されている。なお、図7において、電気接続部を黒丸
で示している。
【0075】映像信号ケーブル群61aには、芯線のみ
のアースケーブル62で構成された第1のアースケーブ
ルと、芯線のアースケーブル62に絶縁材を介してシー
ルド外装63を施した第2のアースケーブルとの、2つ
のアースケーブルが設けられている。第1のアースケー
ブルは、一端が回路基板20に接続され、他端がビデオ
プロセッサ9に接続されている。第2のアースケーブル
は、両端でシールド外装と芯線とが導通しており、先端
側が前記第1のアースケーブルに接続され、後端側はビ
デオプロセッサ9まで延出し接続されている。
【0076】また、映像信号ケーブル群61aには出力
信号ケーブル64が設けられ、一端が回路基板20に、
他端がビデオプロセッサ9の映像信号処理部にそれぞれ
接続されている。この出力信号ケーブル64には絶縁材
を介してシールド外装63が外装され、このシールド外
装63は、先端側は前記アースケーブル62に接続さ
れ、後端側はビデオプロセッサ9まで延出し接続されて
いる。
【0077】さらに、映像信号ケーブル群61aには芯
線のみの電源用ケーブル65が設けられ、この電源用ケ
ーブル65によって回路基板20とビデオプロセッサ9
内の電源との間を接続し、回路基板20に実装される電
子部品などに電力を供給するようになっている。
【0078】これら4本のケーブルで構成された映像信
号ケーブル群61aは、出力信号ケーブル64の外側に
第1のアースケーブル及び第2のアースケーブルが縒り
合わされて構成されており、さらに、4本のケーブルの
外側に、導電材細線による網組シールドで構成された総
合シールド外装66が絶縁材を介して外装されている。
この総合シールド外装66は、後端側で延長されてビデ
オプロセッサ9に接続されている。
【0079】すなわち、映像信号ケーブル群61aの後
端側は、2つの芯線とシールド外装とを接続したアース
ケーブル62、出力信号ケーブル64、出力信号ケーブ
ル64上のシールド外装63、電源用ケーブル65、総
合シールド外装66の計5本が、コネクタによってビデ
オプロセッサ9へ連結されるようになっている。
【0080】一方、撮像装置60に直接接続される駆動
信号ケーブル群61bは、7本の駆動信号用ケーブル6
7から構成され、それぞれの駆動信号用ケーブル67に
は絶縁材を介してシールド外装63が外装されている。
各駆動信号用ケーブル67は撮像装置60に接続され、
ビデオプロセッサ9内の駆動信号発生部からの水平転送
パルス、垂直転送パルス、ブルーミング抑圧パルスなど
を撮像装置60に供給するようになっている。また、シ
ールド外装63は、先端側は全て前記アースケーブル6
2に導通し、後端側はビデオプロセッサ9まで延出し接
続されている。
【0081】そして、駆動信号ケーブル群61bは、7
本のケーブルの外側に絶縁材を介して総合シールド外装
66が網組外装されており、この総合シールド外装66
は、後端側で前記映像信号ケーブル群61aの総合シー
ルド外装66に導通している。
【0082】この駆動信号ケーブル群61bは、駆動信
号用ケーブル67の7本と、これらの駆動信号用ケーブ
ル67のシールド外装63の7本の計14本が、コネク
タによって着脱自在にビデオプロセッサ9へ接続される
ようになっている。
【0083】従来の電子内視鏡では、出力信号用の信号
ケーブルとして、例えば導電材の銅細線による縒り線で
構成された芯線に合成樹脂を被覆し、その上に網組の導
電材のシールド線を外装し、さらにその上に合成樹脂を
被覆して構成された、芯線とシールド線とが同軸のいわ
ゆる同軸ケーブルが用いられていた。そして、ノイズ除
去のために、もう1本出力信号ケーブルと同じ長さ、同
じ構成で同軸のノイズ検知用ケーブルを設け、2つのケ
ーブルからの信号を基に、出力信号のノイズ成分をビデ
オプロセッサ内で除去して出力信号だけを得るようにし
ていた。しかし、このような構成では、撮像ユニットに
おいて、回路基板上にノイズ検知用ケーブルの接続用電
極や電気回路を設ける必要があるため、回路基板が大型
化してしまい、撮像ユニットの小型化ができない問題点
があった。
【0084】一方、本実施例では、ノイズ検知用ケーブ
ルを設けず、ノイズを検知して後から取り除く代わり
に、初めからノイズが出力信号ケーブルに浸入しないよ
うに、アースケーブルを複数本設けて出力信号ケーブル
と縒り合わせ、アースケーブルをシールド線として兼用
するようにしているため、ノイズ検知用ケーブルの接続
用電極やケーブルのインピーダンス抵抗に整合するため
の印刷抵抗などを回路基板上に設ける必要が無く、回路
基板を小型化できる。
【0085】また、出力信号ケーブル64は、シールド
外装63及び総合シールド外装66の他に、出力信号ケ
ーブル64の外側に縒り合わされた第1のアースケーブ
ル及び第2のアースケーブルによって覆われ、これらに
よって外部の電磁波等によるノイズが吸収されるため、
従来のようにノイズ検知ケーブルでノイズ信号を検知し
て出力信号に侵入したノイズを取り除いた場合と同等の
きれいな出力信号が得られる。
【0086】従って、本実施例の構成によれば、ノイズ
検知用ケーブル及びノイズ検知用ケーブルの接続用電極
を削除して回路基板を小型化したにもかかわらず、複数
のアースケーブルがシールド線として外部からのノイズ
を吸収するので、出力信号ケーブルのシールド効果が向
上し、出力信号ケーブルにおいてノイズの影響を受けに
くくすることができ、従来と同様のノイズの少ない出力
信号を得ることができる。
【0087】このように、外部からのノイズを受けにく
くしたうえで回路基板の小型化が可能であるため、固体
撮像素子が電子技術の発達により年々小型化していくの
に対応して撮像ユニットを小型化でき、内視鏡先端部の
細径化、先端硬質部長さの短縮が可能となる。
【0088】また、ノイズを防止するために太いアース
ケーブルを用いるのではなく、複数本のアースケーブル
を出力信号ケーブルと縒り合わせたので、映像信号ケー
ブル全体の可撓性や外径に従来と変化がなく、他の内蔵
物への悪影響、挿入部の特性変化などの不具合の発生を
防止できる。
【0089】信号ケーブル22の第2の構成例を図8に
示す。第2の構成例は第1の構成例の変形例であり、ア
ースケーブルを芯線のみの3本のアースケーブル62で
構成し、出力信号ケーブル64を中心として3本のアー
スケーブル62を巻回させて縒り合わせるようにしてい
る。その他は第1の構成例と同様に構成されており、説
明を省略する。
【0090】このようにアースケーブルを構成すること
によって、第1の構成例と同様の作用、効果に加えて、
ノイズの侵入を防止するアースケーブルが出力信号ケー
ブル64のシールド外装63の網組線よりも太く3本も
縒られているので、さらにシールド効果を向上でき、出
力信号ケーブルへのノイズの侵入を抑えることが可能と
なる。
【0091】信号ケーブル22の第3の構成例を図9に
示す。図9は電子内視鏡の可撓管部5の内部をある断面
で切って示した斜視図である。
【0092】第3の構成例は、出力信号ケーブルの周囲
に駆動信号用ケーブルを配設した例である。
【0093】可撓管部5内には、湾曲部4の湾曲操作を
するための牽引ワイヤ72が、略90°おきに4本外周
部に沿って設けられており、各牽引ワイヤ72の周りに
は、牽引ワイヤを保護する密巻コイル73が巻回されて
いる。また、PTFEチューブ等からなる送気チューブ
74、送水チューブ75が設けられ、内視鏡先端部に設
けられた図示しないノズルに連結されている。電子内視
鏡には、図2に示すように、送水タンク70,ガスボン
ベ71が接続され、ビデオプロセッサ9内には図示しな
い送気ポンプが設けられており、送気ポンプ,送水タン
ク70に送気チューブ74,送水チューブ75が連通し
ている。これらの送水タンク70,ガスボンベ71,送
気ポンプによって送気、送水、送ガスが行われ、送気チ
ューブ74、送水チューブ75を通じて先端部のノズル
より流体を送出し、対物光学系の前面の洗浄などを行う
ようになっている。
【0094】また、信号ケーブルとして、映像信号ケー
ブル群76a,電源用ケーブル群76bの2本のケーブ
ル群が別体に内挿されている。
【0095】本例では、映像信号ケーブル群76aは、
中央に2重のシールド外装63が施された出力信号ケー
ブル64が配置され、この出力信号ケーブル64を取り
巻く形で6本の駆動信号用ケーブル67が配設されてい
る。駆動信号用ケーブル67は、それぞれがシールド外
装されており、さらにこれらの出力信号ケーブル64及
び駆動信号用ケーブル67の7本を一まとめにした外周
部に総合シールド外装66(図示しない)が絶縁材を介
して網組外装されており、その上に合成樹脂材等からな
る保護外装77が被覆されている。
【0096】また、電源用ケーブル群76bは、2本の
電源用ケーブル65と、2本のアースケーブル62との
計4本のケーブルが一まとめになって構成され、外周部
に保護外装が被覆されている。
【0097】そして、照明用の光伝達材よりなるライト
ガイドファイバが複数本まとめられ、シリコーンゴムチ
ューブで外装保護されたライトガイド体78が可撓性を
保って内蔵されている。
【0098】本例の可撓管部5は、外装部がウレタンエ
ラストマなどの柔軟な合成樹脂で構成されており、単純
な円管ではなく大きな円管79に小さい円管80が内接
するように内蔵された異形形状をして、一体的に成形さ
れている。この小円管80内には、PTFE樹脂などの
滑り易く可撓性を有する材料で構成された鉗子挿通チャ
ンネル81が小円管80に対し軸方向に移動可能に設け
られている。この鉗子挿通チャンネル81の外周面と小
円管80の内周面との間には、それぞれの部材を形成す
る材料であるPTFE(密度2.14〜2.20)と、
ポリウレタンエラストマ(密度1.2〜1.3)との丁
度中間の密度(1.5〜2.0)を有するオイル82が
充填されている。
【0099】このように第3の構成例では、信号ケーブ
ルは、出力信号ケーブル64が2重にシールドされ、さ
らにその周囲にそれぞれシールドされた駆動信号用ケー
ブル67が取り囲み、さらにこれら全体を総合シールド
外装でシールドしているので、さらにシールド効果を向
上でき、出力信号ケーブルへの外部からのノイズの侵入
を抑えることが可能となる。
【0100】また、内視鏡を超音波洗浄する場合には、
超音波が密度の大きな差があるところで反射してしまう
問題点があったが、本例の可撓管外装部の構成によれ
ば、鉗子挿通チャンネル81の外周面と小円管80の内
周面との間に満たされたオイル82を介して、超音波が
大円管79から小円管80、小円管80からオイル8
2、オイル82から鉗子挿通チャンネル81へと伝わ
り、鉗子挿通チャンネル81へ内外より超音波を伝える
ことができるため、短かい時間で確実な鉗子挿通チャン
ネル81内の超音波洗浄が可能となる。
【0101】なお、本例では大円管79と小円管80と
を同材質で一体成形しているが、これらを別体に成形し
て、同じ密度の接着材で接着するか融着して構成しても
同じ効果を得ることができる。また、大円管79と小円
管80とを同材質で構成するのではなく、大円管79と
鉗子挿通チャンネル81の中間の密度を有する材質で小
円管80を形成した場合においても、大円管79から鉗
子挿通チャンネル81への密度の急激な変化がないの
で、超音波を鉗子挿通チャンネル81へ確実に外からも
伝えることができ、同様の効果が得られる。
【0102】ところで、図2に示した電子内視鏡1は、
その全体を薬液に浸漬し滅菌、消毒できるよう防水構造
となっている。
【0103】電子内視鏡1には、対物光学系13の前面
を洗滌するための洗浄液を送る送気チューブ74、この
洗浄液がレンズ面に付着して観察画像をゆがめるのを取
り除くための空気を送る送水チューブ75の2本の流体
管路がコネクタ8から先端部3まで挿通されており、先
端部に設けられた図示しないノズルの近傍で1つに連通
している。また、空気はビデオプロセッサ9内の図示し
ない送気ポンプより、洗浄液は送水タンク70より供給
され、操作部6に設けられた送気送水ボタンによって送
気、送水を制御できるようになっている。
【0104】また、下部消化管である大腸や小腸に挿入
して使用する下部消化管用の内視鏡では、腸管内に発生
するメタンガスに高周波処置時の火花が引火して爆発す
るのを防止する目的で、CO2 などの不燃性ガスを腸管
内に送り込むようにしている。このためのガスボンベ7
1が設けられ、コネクタ8に設けられたガス口金83に
接続口金84を介して接続されるようになっている。ガ
ス口金83に接続口金84を取り付けると、管路が切り
換わってガスボンベ71からの不燃性ガスが接続チュー
ブ85を通してガス口金83へ送られ、空気の代わりに
不燃性ガスを腸管内に送ることができるようになってい
る。
【0105】前記ガス口金83の構成を図10の断面図
に示す。ガス口金83内には、両端にツバ部を有するピ
ストン87が設けられ、このピストン87には、中心に
ガス供給路86が後端部から軸方向にあけられて前方側
部で開口している。ピストン87の前端部には、上下に
突起を持ち弾性体で構成されたパッキン88が連結され
ている。ピストン87の後端部のツバ部とガス口金本体
内壁に設けられたフランジ部90との間には、付勢バネ
89が係入しており、ピストン87を後方(図中右方
向)に付勢し、パッキン88がフランジ部90の側面に
押し付けられて密着している。
【0106】すなわち、接続口金84を取り付けない通
常の状態では、図10の下側に示すように、パッキン8
8がガス口金83内のフランジ部90の側面に押し付け
られ、ガス口金83の前方に設けられた供給側送気路9
1がガス口金83の空間92を経て前方側部に設けられ
た先端側送気路93に連通するようになっている。ここ
で、供給側送気路91はビデオプロセッサ9内の送気ポ
ンプに、先端側送気路93は内視鏡先端側の流体管路に
それぞれ連通している。この図10下側の状態では、ビ
デオプロセッサ9内の送気ポンプから供給側送気路91
を経て送られる空気(図中A及び実線の矢印で示す)
は、ガス口金83の空間92を通って先端側送気路9
3、流体管路へと送られるようになっている。
【0107】一方、ガス口金83の端部に接続口金84
を螺合して取り付けると、図10の上側に示すようにな
る。すなわち、接続口金84の先端部が付勢バネ89の
付勢力に抗してピストン87を前方に押し、付勢バネ8
9を押し縮めて、パッキン88の先端部の突起をガス口
金83の端面に密着させるようになっている。このパッ
キン88により、供給側送気路91と先端側送気路93
との間が塞がれ、代わりに接続チューブ85、接続口金
84内と連通し、ピストン87に設けられたガス供給路
86と先端側送気路93とが連通する。よって、この図
10上側の状態では、ガスボンベ71から送られる不燃
性ガス(図中G及び破線の矢印で示す)は、ガス供給路
86、ガス口金83内壁とパッキン88外周との隙間を
通り、先端側送気路93へと導かれるようになってい
る。
【0108】このような電子内視鏡1は、前述したよう
に使用後に全体を薬液に浸漬して滅菌、消毒を行うよう
になっている。このとき、ガス口金83においては、管
路を切り換える構造となっており、薬液に浸漬して管路
内に薬液を満たすため先端側送気路93側から送気の流
れとは逆向きに薬液を注入すると、通常は図中下側に示
すような状態であるため、ガス口金83内の空間92か
ら供給側送気路91へと薬液が満たされ、ガス供給路8
6には外側より薬液が至る。ところが、万一内視鏡を薬
液に浸漬したときにガス口金83の開口部が下向きにな
ってしまうと、ガス供給路86内の空気が抜けずにガス
口金83の上方内腔つまりピストン87周囲の付勢バネ
89のあるところも含めガス供給路86には容易に薬液
が到達せず、滅菌、消毒に手間がかかる不具合が発生す
る。
【0109】そこで、本実施例では、図11に示すよう
に、薬液消毒時において接続口体94をガス口金83に
接続することにより、薬液に浸漬するだけで所定の時間
差を持って自然に管路を切り換えることができ、送気管
路と送ガス管路の双方ともに薬液を満たし消毒できるよ
うにしている。
【0110】接続口体94は、ポリエチレンなどの安価
な汎用プラスチックで構成されており、接続口金84の
代わりにガス口金83に螺合できるようになっている。
接続口体94は、中央の軸方向に連通孔95が形成さ
れ、この連通孔95の段部にバネ96が圧縮した状態で
配置され、連通孔95内全体に充填された水溶性の樹脂
97などで固められて埋設されている。このバネ96
は、伸びた状態では付勢力がピストン87を付勢する付
勢バネ89に勝って付勢バネ89を圧縮させ、パッキン
88をガス口金83の端面に密着させることができる十
分な付勢力を有している。ここで、バネ96は、一端が
接続口体94内部の段部に溶着されている。また、接続
口体94の外周部には、術者が把持して螺合し易いよう
に並目のローレットが形成されている。
【0111】薬液消毒の際には、前記のように構成した
接続口体94をガス口金83に螺合して取り付け、内視
鏡全体を薬液に浸漬し、先端側送気路93側から薬液
(図11中一点鎖線の矢印で示す)を注入する。する
と、送気路の滅菌、消毒が終了する15分の間に薬液が
連通孔95内の樹脂97を次第に溶かし始め、ほぼ15
分後、樹脂97が溶け出してしまい、バネ96が伸びて
丁度接続口金84を接続したのと同様の図11上側の状
態になる。このとき、先端側送気路93より薬液を注入
すると、ガス口金83の内腔部の付勢バネ89のあると
ころやピストン87のガス供給路86に薬液が浸入す
る。なお、接続口体94,バネ96は、消毒の後には使
い捨てとする。
【0112】このように、本例では、接続口体94を取
り付けるだけでガス口金83の各部に十分薬液を浸入さ
せることができ、容易に確実な滅菌、消毒を行うことが
できる。
【0113】ここで、接続口体の第1の変形例を図12
に示す。この第1の変形例の接続口体101は、中央に
大きな連通孔102が設けられ、連通孔102の内壁部
には、図12下側に示すように、リング状で内外面が蛇
腹状に折り畳まれた柔軟なプラスチック等からなる蛇腹
袋体103が配設され、この蛇腹袋体103の後端側端
部の外周部が接続口体101に対し接着固定されてい
る。蛇腹袋体103の内部には、水を吸収するとその体
積が約10倍に膨らむ水膨張性粉体104が封入されて
いる。
【0114】薬液消毒の際には、薬液に浸漬する直前に
針105によって蛇腹袋体103に孔を開け、接続口体
101をガス口金83に取り付けて浸漬する。すると、
薬液が蛇腹袋体103内に孔を通じて徐々に浸入し、内
部に設けられた水膨張性粉体104が膨張する。これに
より、蛇腹袋体103の蛇腹が伸びきって蛇腹袋体10
3は管状になり、図12上側の状態となる。
【0115】従って、前述の図11の例と同様に、蛇腹
袋体103がピストン87を押し込み、ガス口金83の
管路が送気から送ガスへと切り換えられるため、薬液を
ガス口金83内に十分行きわたらせることができ、容易
に確実な滅菌、消毒が可能となる。
【0116】前記接続口体の第2の変形例を図13に示
す。この第2の変形例の接続口体106は、第1の変形
例と同様に、中央に大きな連通孔102が設けられ、連
通孔102の内壁部には、リング状で内外面が蛇腹状に
折り畳まれた柔軟なプラスチック等からなる蛇腹袋体1
07が配設され、この蛇腹袋体107の後端側端部の外
周部が接続口体106に対し接着固定されている。蛇腹
袋体107の内部には、常温で縮んだ状態で、ある所定
の温度で伸びた状態となる形状記憶合金で構成されたバ
ネ108が内蔵されている。また、蛇腹袋体107内の
バネ108の周囲には、水と反応して発熱し特定の時間
経過後ある所定の温度となる発熱粉体109が封入され
ている。
【0117】薬液消毒の際には、第1の変形例と同様
に、薬液に浸漬する直前に針によって蛇腹袋体107に
孔を開け、接続口体106をガス口金83に取り付けて
浸漬する。すると、薬液が蛇腹袋体107内に孔を通じ
て徐々に浸入し、内部の発熱粉体109が水と反応して
発熱する。この熱により、形状記憶合金製のバネ108
が伸びて図13上側に示すように蛇腹袋体107を管状
に変形させる。
【0118】この第2の変形例においても第1の変形例
と同様に、接続口体の蛇腹袋体を変形させてガス口金8
3の管路を送気から送ガスへと切り換えることができ、
容易に薬液をガス口金83内に行きわたらせることがで
きる。
【0119】次に、接続口体の第3の変形例を図14に
示す。この第3の変形例の接続口体110は、略円筒状
で後端部にフランジ部を有する口金体本体111がガス
口金83に螺合可能に設けられている。この口金体本体
111の後端部のフランジ部には、回転体113が口金
体本体111に対して回転自在かつ脱落しないように前
記フランジ部をツバ部で挟むように係合している。この
回転体113は、図示しない洗浄器のモータに連結され
るフレキシブルシャフト112の端部に固定され、洗浄
器によって回転駆動されるようになっている。
【0120】回転体113は、先端部に内ネジが螺刻さ
れており、中央に連通孔が貫設された移動体114に
は、後端部に外ネジが螺刻され、回転体113の内ネジ
と移動体114の外ネジとが螺合して連結している。回
転体113のネジ逃げ部には、前記移動体114の連通
孔と連通した薬液連通孔115が周回状に複数個設けら
れている。そして、口金体本体111には、薬液連通孔
115と対応する位置に、開口孔116が設けられてい
る。
【0121】移動体114の前側の外周部には、軸方向
に回転防止溝117が形成されている。一方、口金体本
体111には、回転止ピン118が中心軸に向かって嵌
入して固着されており、この回転止ピン118は、端部
が回転防止溝117に係入し、移動体114が回転しな
いように規制している。また、口金体本体111をガス
口金83に螺合すると、移動体114の先端面がピスト
ン87に当接するようになっている。
【0122】前記洗浄器は、例えば、スコープ浸漬槽内
に内視鏡を浸漬した後、特定の時間経過後に、モータに
よりフレキシブルシャフト112を所定時間回転駆動す
るようにタイマーセットされている。
【0123】薬液消毒の際には、内視鏡を洗浄器の浸漬
槽内の薬液に浸漬し、特定の時間経過後に洗浄器内のモ
ータを回転駆動する。すると、このモータに連動してフ
レキシブルシャフト112が回転し、回転体113を回
転させる。この回転体113に螺合連結した移動体11
4は、回転できないように回転止ピン118によって規
制されているので、移動体114は図14上側に示すよ
うに先端側へと移動する。これにより、移動体114に
当接したピストン87が押し込まれ、パッキン88がガ
ス口金83の端面に密着する。ここで、洗浄器は、先端
側送気路93を通して薬液を注入する機構が前記モータ
駆動と連動して機能するようになっている。この状態
で、ガス口金83の内腔部各部に十分薬液が浸入し、確
実な滅菌、消毒が可能となる。
【0124】このように、本例では、接続口体による管
路の切り換え機構が機械的に作動するので、前述の各例
に比べて確実に切り換え動作を行うことができる。ま
た、管路の切り換えタイミングに合わせて術者が先端側
送気路93より薬液を注入するなどの手間を省くことが
できる。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
像装置、回路基板を含む撮像ユニットの軸方向の長さを
長くすることなく、対物光学系の光軸方向から見た撮像
装置の後方投影面積に対して、撮像装置の後端側に接続
される回路基板、信号ケーブルおよびそれらの接続部が
前記投影面積内に位置するように撮像ユニットの各構成
要素を配設でき、これによって、撮像ユニット全体の小
型化が可能であり、内視鏡挿入部先端部の硬質部の長さ
を短縮した状態で挿入部先端部の細径化が可能となる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は本発明の第1実施例に係り、
図1は内視鏡挿入部先端部に設けられる撮像ユニットの
概略構成を示す断面図
【図2】電子内視鏡の装置全体の構成を示す説明図
【図3】撮像ユニットの詳細の構成を示す断面図
【図4】本発明の第2実施例に係る内視鏡挿入部先端部
に設けられる撮像ユニットの構成を示す断面図
【図5】本発明の第3実施例に係る内視鏡挿入部先端部
に設けられる撮像ユニットの構成を示す断面図
【図6】撮像ユニットに設けられる回路基板の回路面の
構成例を示す平面図
【図7】撮像ユニットに接続される信号ケーブルの第1
の構成例を示す説明図
【図8】撮像ユニットに接続される信号ケーブルの第2
の構成例を示す説明図
【図9】第3の構成例の信号ケーブルを備えた電子内視
鏡の可撓管部の内部構成を示す斜視図
【図10】電子内視鏡のコネクタ部に設けられたガス口
金の構成を示す断面図
【図11】薬液消毒時において図10に示したガス口金
に接続する接続口体の構成を示す断面図
【図12】接続口体の第1の変形例を示す断面図
【図13】接続口体の第2の変形例を示す断面図
【図14】接続口体の第3の変形例を示す断面図
【図15】従来の電子内視鏡の挿入部先端部の構成例を
示す断面図
【符号の説明】
12…撮像ユニット 13…対物光学系 14…固体撮像素子 15…撮像基質 17…接続端子 18…ICチップ 19…電子部品 20…回路基板 22…信号ケーブル 23…封止樹脂
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正内容】
【0103】電子内視鏡1には、対物光学系13の前面
を洗滌するための洗浄液を送る送水チューブ75、この
洗浄液がレンズ面に付着して観察画像をゆがめるのを取
り除くための空気を送る送気チューブ74の2本の流体
管路がコネクタ8から先端部3まで挿通されており、先
端部に設けられた図示しないノズルの近傍で1つに連通
している。また、空気はビデオプロセッサ9内の図示し
ない送気ポンプより、洗浄液は送水タンク70より供給
され、操作部6に設けられた送気送水ボタンによって送
気、送水を制御できるようになっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察対象物の光学像を伝達する対物光学
    系と、 前記対物光学系による光学像の結像位置にその撮像面を
    位置させて配設された固体撮像素子と、 前記固体撮像素子を搭載し、該固体撮像素子に対する電
    気信号を中継する撮像基質と、 前記撮像基質の後方へ複数延出した接続端子と、 前記接続端子に接続され、前記固体撮像素子に係る信号
    処理を行う回路部品を実装した回路基板と、 を有する撮像ユニットを備え、 前記回路基板が前記対物光学系の光軸に平行な前記撮像
    基質の後方投影面積内に位置するように、前記接続端子
    の少なくとも一部を前記対物光学系の光軸方向に向かっ
    て斜めに配設したことを特徴とする電子内視鏡。
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