JP2002159439A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2002159439A
JP2002159439A JP2000361713A JP2000361713A JP2002159439A JP 2002159439 A JP2002159439 A JP 2002159439A JP 2000361713 A JP2000361713 A JP 2000361713A JP 2000361713 A JP2000361713 A JP 2000361713A JP 2002159439 A JP2002159439 A JP 2002159439A
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Japan
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endoscope
solid
ccd
flexible substrate
circuit board
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JP2000361713A
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English (en)
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Hidetoshi Saito
秀俊 齋藤
Yasuyuki Futaki
泰行 二木
Akira Kikuchi
昭 菊池
Hiroaki Kagawa
裕昭 加川
Masaichi Higuma
政一 樋熊
Hiroyuki Nagami
裕之 永水
Yousuke Yoshimoto
羊介 吉本
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オートクレーブ滅菌の高温高圧水蒸気が侵入す
ることによって発生する、固体撮像素子、回路基板、信
号ケーブルの撮像不良の原因になる不具合をなくす内視
鏡を提供すること。 【解決手段】CCD18からは電気部品31を一面側に
実装した硬質基板22が配置されており、基端部には軟
性部である細長なフレキシブル基板23の一端部が電気
的に接続されている。保護枠24内のCCD18、硬質
基板22、フレキシブル基板23を2種類の接着剤2
5、26で二層の樹脂層を形成した封止部27によって
封止固定している。フレキシブル基板23にプリントさ
れている複数のパターン23cには第1ランド23a
と、手元側端部に設けられた接点部23dを構成する複
数の第2のランド23bとが設けられており、フレキシ
ブル基板23を湾曲部6内を挿通させて操作部3の内部
まで延出させて、接点部23dを操作部3の内部に設け
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食道、胃、大腸、
気管支、尿道、尿管等の管腔臓器に挿入される内視鏡や
腹腔鏡下外科手術、胸腔鏡下外科手術の際にトロッカー
を介して挿入される内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、細長の挿入部を体腔内に挿入
することにより、体腔内臓器などを観察したり、必要に
応じて処置具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各
種治療処置の行える医療用の内視鏡が広く利用されてい
る。また、工業分野においても、ボイラ,タービン,エ
ンジン,化学プラントなどの内部の傷や腐蝕などを観察
したり検査することのできる工業用内視鏡が広く利用さ
れている。
【0003】特に、医療分野で使用される内視鏡は、挿
入部を体腔内に挿入して、臓器などを観察したり、内視
鏡の処置具チャンネル内に挿入した処置具を用いて、各
種治療や処置が行われるため、一度使用した内視鏡や処
置具を他の患者に再使用する場合、内視鏡や処置具を介
しての患者間感染を防止する必要から、検査・処置終了
後に洗滌消毒を行わなければならなかった。
【0004】近年では、内視鏡の消毒・滅菌時間の短縮
化、消毒薬液の廃止や医療にかかる費用の削減が検討さ
れている。様々な消毒・滅菌手段の中に、消毒薬液を使
用せず、処理時間が短時で、ランニングコストの低減を
図れる高温高圧蒸気滅菌(オートクレーブ滅菌)があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接合部
分を気密的に接合することが可能な硬性鏡ではオートク
レーブ滅菌の際の高温高圧水蒸気に耐えられるが、湾曲
部を有するファイバースコープやビデオスコープではオ
ートクレーブの耐性を有していなかった。
【0006】例えば特開昭63−313970号公報の
固体撮像素子に示すように固体撮像素子及びそれに接続
される回路基板、この回路基板に接続される信号ケーブ
ルの端部を充填材によって囲むとともに、この充填材で
内視鏡の先端本体部を形成していた。また、特開昭60
−221719の固体撮像素子内蔵の内視鏡の構造に示
すように固体撮像素子をフレキシブルな基板に接続して
先端部に収納配置していた。
【0007】そして、どちらの従来技術の構成も固体撮
像素子及びそれに接続される回路基板の周りを充填材
(又は樹脂)で固めているにすぎないので、オートクレ
ーブの高温高圧水蒸気が徐々に充填材の中、或いは充填
材から延出する信号ケーブルとの界面等から侵入する可
能性が高かった。この高温高圧水蒸気が侵入すると、固
体撮像素子や回路基板に搭載された部品、回路基板に接
続された信号ケーブルの端部に腐食が発生して断線、短
絡することによって撮像不良を起こすおそれがあった。
【0008】特に、信号ケーブルの端部は、高温高圧水
蒸気に接触する可能性の高い充填材の外表面近くに位置
するとともに、信号ケーブルの素線が細径であるので湾
曲の際のストレスの影響を受け易く、高温高圧水蒸気が
侵入する構造ではケーブル断線を発生する可能性が高か
った。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、オートクレーブ滅菌の高温高圧水蒸気が侵入する
ことによって発生する、固体撮像素子、回路基板、信号
ケーブルの撮像不良の原因になる不具合をなくす内視鏡
を提供することを目的にしている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡は、対物
光学系と、この対物光学系の結像位置に撮像面を設けた
固体撮像素子と、この固体撮像素子に接続された回路基
板とを内蔵した先端部と、この先端部に連接する湾曲部
を有する挿入部と、この挿入部の手元側に前記湾曲部の
湾曲角度を調整する操作ノブを設けた操作部とを有する
内視鏡であって、前記対物光学系に金属材料による気密
接合部を設ける一方、前記回路基板の少なくとも一部に
軟性部を設け、この軟性部を少なくとも前記湾曲部内に
配置している。
【0011】また、気密接合部を有する対物光学系と、
この対物光学系の結像位置に撮像面を設けた固体撮像素
子と、この固体撮像素子に接続される回路基板と、この
回路基板に接続される信号伝送手段と、前記固体撮像素
子及び前記回路基板及び前記信号伝送手段を封止する樹
脂層とを具備する内視鏡であって、前記樹脂層を少なく
とも内外の2層で構成し、外側の層を蒸気透過性の低い
樹脂部材で構成している。
【0012】この構成によれば、回路基板に設けた軟性
部が湾曲部内に位置しているので湾曲動作の際のストレ
スを受け難い。また、固体撮像素子及び前記回路基板及
び前記信号伝送手段を封止する二層の樹脂層の外側が蒸
気透過性の低い樹脂部材なので高温高圧水蒸気の侵入が
防止される一方、内側の層で安定的に電気的な接続が保
持される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は本発明の第1実
施形態に係り、図1は内視鏡を説明する図、図2は先端
硬質部の構成を説明する断面図、図3は図2のA−A線
断面における撮像装置の構成を説明する断面図、図4は
フレキシブル基板の端部を示す図である。
【0014】図1に示すように本実施形態の内視鏡1
は、細長な挿入部2と、この挿入部2の基端部に連設す
る操作部3と、この操作部3の基端から延出する長尺の
ユニバーサルコード4と、このユニバーサルコード4の
基端部に設けられた図示しない光源装置に着脱自在に接
続されるライトガイドコネクタ8と、このライトガイド
コネクタ8の側部から延出して後述する信号ケーブルを
内蔵した信号コード8bと、この信号コード8bの端部
に設けられた後述する撮像素子で光電変換された電気信
号から映像信号を生成する回路部等を備えたカメラコン
トロールユニット(不図示)に着脱自在に接続されるカ
メラコネクタ9とで主に構成されている。
【0015】なお、前記内視鏡1の全ての外装接続部分
は、図示しないOリングや接着剤にて水密状態が確保さ
れている。また、符号9aは前記カメラコネクタ9の接
点部を洗浄液や水から保護するための防水キャップ9a
であり、内視鏡1使用後の洗浄を行う際等に装着され
る。
【0016】前記挿入部2は、先端側から順に、先端硬
質部5、湾曲部6、挿入部本体7を連接して構成されて
いる。この挿入部本体7は内視鏡1の適用によって軟性
であっても硬性であってもよく、一般的に、消化管や気
管支等の管腔臓器に適用する内視鏡ではこの挿入部本体
7を軟性に構成し、腹腔鏡下外科手術や胸腔鏡下外科手
術に適用するものでは前記挿入部本体7を金属や硬質樹
脂等で硬性に構成する。
【0017】前記操作部3は、術者の把持部を兼ね、前
記湾曲部6の湾曲角度調整を行うための湾曲ノブ3a等
が設けられている。図中の湾曲ノブ3aは、前記湾曲部
6を上下方向に調整するためのものであるが、湾曲部は
左右方向、上下左右方向に湾曲するものであってもよ
く、その場合には湾曲ノブも左右方向調整用、上下左右
方向調整用になる。
【0018】前記ライトガイドコネクタ8には信号コー
ド8bの他に逆止弁8aが設けてある。この逆止弁8a
は、オートクレーブ滅菌の陰圧工程において開放状態に
なり、加圧工程において閉鎖状態になるタイプである。
つまり、陰圧工程においては湾曲部6の外周を構成する
湾曲ゴム6aの破裂が防止される。
【0019】なお、オートクレーブ滅菌が陰圧工程で終
わった場合、内視鏡1の内部が陰圧になって前記湾曲ゴ
ム6aが大気によって強く圧迫される。このため、前記
内視鏡1の内部の圧力を大気圧と同じにするための通気
ボタンをこの逆止弁8aに設けるようにしてもよい。
【0020】図2に示すように先端硬質部5の先端面1
0には操作部3に設けられている図示しない鉗子口に連
通する鉗子チャンネル11が開口している。また、この
鉗子チャンネル11の開口近くには対物レンズ12を配
置したレンズ枠13が設けられている。前記対物レンズ
12は、例えばサファイアで形成され、外周面をモリブ
デン・マンガンにてメタライズ処理を施し、例えば半田
によってレンズ枠13の内周面に気密接合されている。
そして、前記対物レンズ12の後方側のレンズ枠13内
に複数のレンズ14を配置して撮像装置の対物光学系と
なる対物レンズユニット15が構成されている。
【0021】前記対物レンズユニット15の後方側には
撮像装置を構成するCCDユニット20が配置されてい
る。このCCDユニット20は、サファイアで形成され
た平板レンズ16と、CCDカバーガラス17と、固体
撮像素子であるCCD18と、このCCD18を保持す
るCCD保持枠19とで構成されている。
【0022】前記CCDカバーガラス17は、前記CC
D18の撮像面側に接着によって固定され、前記平板レ
ンズ16は外周面にモリブデン・マンガンによるメタラ
イズ処理を施して、前記CCD保持枠19の内周面に例
えば半田によって気密接合されている。
【0023】そして、前記CCD保持枠19の内周面
を、前記レンズ枠13の外周面に嵌入した状態でピント
調整が行われ、このピント調整終了後にその嵌合部に蒸
気透過性の低い接着剤21を塗布して一体的に固定して
いる。
【0024】一方、前記CCD18の側方からは後方側
に向けてチップコンデンサやチップ抵抗等の電気部品3
1を一面側に実装した硬質基板22が配置されている。
この硬質基板22の基端部には軟性部である細長なフレ
キシブル基板23の一端部が電気的に接続されている。
【0025】図2及び図3に示すように前記フレキシブ
ル基板23の一端部は、前記硬質基板22の裏面側に配
置固定され、基端側を内視鏡1の手元側に延出してい
る。前記硬質基板22と前記フレキシブル基板23との
電気的接続は、このフレキシブル基板23の前記CCD
18にて光電変換された電気信号等を伝送するパターン
(図4の符号23c参照)の先端部に設けた複数の第1
のランド23aと前記硬質基板22の基端部に設けられ
た複数の基板ランド22aとを対応させ、それぞれのラ
ンド22a、23a同士を半田32にて固定して行われ
ている。
【0026】前記CCD保持枠19の端部外周から前記
第1のランド23aのやや後方までは、硬性な樹脂製の
保護枠24によって覆われている。そして、図3に示す
ようにこの保護枠24内に配置されているCCD18、
硬質基板22、フレキシブル基板23を、内側層を形成
する第1の充填材である第1の接着剤25で封止すると
ともに、この第1の接着剤25の外側を覆うように水蒸
気の透過を阻止する、水蒸気透過性の低い充填材である
第2の接着剤26を充填している。つまり、前記保護枠
24内のCCD18、硬質基板22、フレキシブル基板
23を2種類の接着剤25、26で二層の樹脂層を形成
した封止部27によって封止固定している。
【0027】図4に示すようにフレキシブル基板23に
プリントされている複数のパターン23cには前記第1
ランド23aと、手元側端部に設けられた接点部23d
を構成する複数の第2のランド23bとが設けられてい
る。この接点部23dの位置としては前記内視鏡1を組
み立てる上で作業性の良好な部分であるとともに、湾曲
部6の湾曲動作の影響を受け難い部分であることが望ま
しく、本実施形態においては前記フレキシブル基板23
を前記湾曲部6内を挿通させて操作部3の内部まで延出
させている。つまり、前記接点部23dを操作部3の内
部に設け、ユニバーサルコード内を挿通する図示しない
信号ケーブルと電気的に接続している。
【0028】なお、前記ランド22a、23a、23b
の幅寸法は前記信号ケーブルの信号線の線径よりも大き
く形成してある。また、前記接点部23dを操作部3に
設ける構成を示したが、前記フレキシブル基板23をラ
イトガイドコネクタ8の内部まで延出させて接点部23
dをこのライトガイドコネクタ8の内部に配置して、こ
の接点部23dとカメラコネクタ9との間に信号ケーブ
ルを設ける構成や、前記フレキシブル基板23をカメラ
コネクタ9の内部まで延出させて接点部23dをカメラ
コネクタ9の内部に配置する構成等であってもよい。
【0029】上述のように構成した内視鏡1の作用を説
明する。内視鏡1の使用後、洗浄してオートクレーブ滅
菌すると、内視鏡1は水密構造であるため、高温高圧水
蒸気がある程度内視鏡1内部に侵入してくる。そしてそ
の際、高温高圧水蒸気が封止部27の内部に侵入しよう
とするが、この封止部27の外層を構成する第2の接着
剤26によって高温高圧水蒸気の侵入が阻まれる。
【0030】また、前記ランド22a、23a、23b
を、信号ケーブルの信号線の線径よりも太幅に構成する
一方、ランド22a、23a同士を半田32によって電
気的に接続しているのでたとえ高温高圧水蒸気がランド
22a、23aの電気的接続部に侵入した場合でも、半
田32によって被覆されるように接合されているランド
22a、23aが腐食を受け難い。さらに、湾曲動作の
際にも、ランド22a、23a、23bが信号ケーブル
の信号線の線径よりも太幅であるので湾曲耐性が大き
い。
【0031】このように、内視鏡の先端部に配置された
CCDに接続されている硬質基板に、湾曲部を挿通する
フレキシブル基板の一端部に設けた信号線の線径より幅
の大きなランドと硬質基板の幅の大きな基板ランドとを
半田によって電気的に接続しているので内視鏡の湾曲動
作による電気的接続部の断線を確実に防止することがで
きる。
【0032】また、硬質基板とフレキシブル基板との電
気的接続部やCCD、電気部品を2種類の接着剤を二層
にして構成した封止部で覆ったことにより、内視鏡の先
端部内の電気的接続部まで高温高圧水蒸気が容易に侵入
することを阻止することができる。
【0033】これらのことによって、腐食による電気的
接続部の不具合の発生を確実に防止するとともに、湾曲
に対する耐性を向上させて画像不良の発生をなくせる。
【0034】さらに、信号ケーブルとの接続部となるフ
レキシブル基板の接点部を湾曲部よりも後方側に配置さ
せることにより、信号ケーブルとの接続部にかかる湾曲
時のストレスをなくして信号伝達部の長寿命化を図るこ
とができる。
【0035】又、フレキシブル基板の接点部を組立て作
業の行い易い部分にすることにより、組立てが容易にな
るとともに、誤組立てを防止して高品質の内視鏡を安定
供給することができる。このことによって、内視鏡の低
価格化を実現できる。
【0036】なお、上述した実施形態においては硬質基
板22にフレキシブル基板23を接続する構成を示した
が、前記フレキシブル基板23上に回路パターンを設け
る一方、この回路パターン上にチップコンデンサやチッ
プ抵抗の電気部品を実装して直接CCD18に接続する
構成にしてもよい。このことによって、硬質基板をなく
して部品点数の削減及び電気的接続作業工数の低減を図
れる。
【0037】図5及び図6は本発明の第2実施形態にか
かり、図5は撮像装置の他の構成を説明する図、図6は
積層テープの構成を説明する図である。本実施形態の構
成は前記第1実施形態の保護枠24の部分のみが異な
り、その他の構成については前記第1実施形態と同様で
あり、同部材に同符号を付して説明を省略する。
【0038】本実施形態の撮像装置は、前記第1実施形
態の保護枠24の代わりに、図5に示すようにCCD保
持枠19の基端側から手元側に積層テープ40を巻きつ
けた構成になっている。
【0039】図6に示すように積層テープ40は3層構
造であり、真中の層をアルミニウム皮膜或いは金箔等の
金属皮膜41とし、この金属皮膜41の上下に絶縁性の
樹脂部材からなる樹脂層42を設けている。
【0040】前記金属皮膜41を備えた積層テープ40
をCCD保持枠19から封止部の外側に螺旋状に巻きつ
けていく際、この積層テープ40の長手端部同士を僅か
に重ね合わせて破線に示す重なり部43を設けていく。
そして、この巻きつけ作業終了後に前記重なり部43を
熱溶着する。このことにより、前記封止部は、実質的に
金属製のパイプによって周囲を覆われたのと略同じ状態
になって優れた耐水蒸気性と水蒸気の遮断性とを備える
ことになる。
【0041】また、熱溶着によって、重なり部43の金
属皮膜41同士の少なくとも一部が導通状態になるので
積層テープ40全体が等電位になる。このため、この積
層テープ40の金属皮膜41に前記フレキシブル基板2
3の総合シールドを接続する(図示せず)ことにより、
この積層テープ40の金属皮膜41が内部のCCD18
等から発生する電気的ノイズの外部への放出を遮断する
一方、外部の他機器から放射されて撮像装置内部に侵入
しようとする電気的ノイズを遮断する。
【0042】上述のように構成した内視鏡1を使用後、
洗浄してオートクレーブ滅菌すると、内視鏡1は水密構
造であるため、高温高圧水蒸気はある程度内視鏡1の内
部に侵入する。そしてさらに、高温高圧水蒸気は積層テ
ープ40の外周側から内部側へ侵入しようとするが、金
属皮膜41が高温高圧水蒸気の更なる侵入を遮断する。
【0043】一方、積層テープ40を巻きつけることが
不可能の部分においては前記封止部の内部に僅かに水蒸
気は侵入するが、前記第1実施形態と同様に封止部の外
層を構成する第2の接着剤26及び第1の接着剤25に
よって高温高圧水蒸気の侵入が阻まれる。
【0044】このように、金属皮膜を配置させた積層テ
ープを重なり部を形成するように巻きつけ、重なり部を
熱溶着して金属製のパイプ状部で封止部を覆う構成にし
たことにより、前記第1実施形態の作用・効果に加え
て、高温高圧水蒸気に対する耐性をより向上させること
ができるとともに、金属被膜が内外の電気的ノイズを遮
断して、より安定した画像を供給することができる。
【0045】なお、本実施形態においては積層テープ4
0を3層構造として説明したが、積層テープを金属皮膜
41と樹脂層42との2層構造にしてもよい。
【0046】図7及び図8は本発明の第3実施形態にか
かり、図7は撮像装置の別の構成を説明する図、図8は
撮像素子近傍の拡大図である。なお、本実施形態の内視
鏡は、腹腔鏡下外科手術や胸腔鏡下外科手術に使用され
るものである。
【0047】本実施形態においては図7及び図8に示す
ようにCCD50の手元側に第1の回路基板51及び第
2の回路基板52を配置固定し、この第2の回路基板5
2のスルーホール52aに信号線53を半田固定してい
る。
【0048】前記CCD50のCCDカバーガラス54
は、サファイアからなる平板レンズ16に接着固定され
ている。この平板レンズ55の外周面にはモリブデンと
マンガンによるメタライズ処理が施され、CCD保持枠
56の内周面に例えば半田によって気密接合されてい
る。
【0049】また、前記平板レンズ55の手元側端部か
らCCD50、第1回路基板51、第2回路基板52、
スルーホール52a、信号線53までを、絶縁性の接着
剤57を塗布して硬化させた接着層で覆っている。
【0050】前記接着剤57による接着層の外側には水
蒸気透過性の低い接着剤58を塗布して硬化させた接着
層を設けている。そして、前記接着剤58の外側に絶縁
体からなる熱収縮チューブ59で被覆している。
【0051】なお、前記接着剤58の内側及び外側がい
ずれも絶縁部材であるので、接着剤58は絶縁性のもの
に限定されるものではなく、例えば導電性接着剤であっ
てもよく、例えば遮光のために微小アルミ箔を混入させ
た接着剤であってもよい。
【0052】上述のように構成した内視鏡1を使用後、
洗浄してオートクレーブ滅菌すると、内視鏡1は水密構
造であるため高温高圧水蒸気がある程度、内視鏡1の内
部に侵入する。その際、高温高圧水蒸気は熱収縮チュー
ブ59の外周面から内側へ侵入しようとするが、この熱
収縮チューブ59、接着剤58による接着層、接着剤5
7による接着層によって高温高圧水蒸気の侵入が遮断さ
れる。
【0053】このように、高温高圧水蒸気は熱収縮チュ
ーブの外周面側から内側に侵入しようとするが、熱収縮
チューブ、外層を構成する接着剤、内層を構成する接着
剤の3層構造によって、内部への高温高圧水蒸気の侵入
を阻止することができる。
【0054】また、外層を構成する接着剤は、導電性を
有する接着剤等であってもよいので、より気密化が可能
な材料を適宜選択してオートクレーブ耐性の高い内視鏡
を提供することができる。
【0055】なお、熱収縮チューブ59は熱収縮の際、
直径が小さくなるように縮むとともに長手方向の長さも
縮むように変化する。このため、熱収縮前に熱収縮チュ
ーブ59の寸法を決定することができない。そのため、
熱収縮チューブ59の長さを予め長めに設定しておき、
CCD保持枠56の外周に熱収縮させた後、所定の長さ
になるように切断していた。しかし、この切断の際、C
CD保持枠56上に指標がないため、切断が難しかっ
た。
【0056】その不具合を改善するため、前記図8に示
すようにCCD保持枠56の外周面に、熱収縮チューブ
59を切断する際の指標となる溝56aを設ける。そし
て、この指標である溝56aに向けてナイフ60を矢印
に示すように押し付けていく。このことにより、確実か
つ容易に熱収縮チューブ59を所定長さで切断すること
ができる。
【0057】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0058】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0059】(1)対物光学系と、この対物光学系の結
像位置に撮像面を設けた固体撮像素子と、この固体撮像
素子に接続された回路基板とを内蔵した先端部と、この
先端部に連接する湾曲部を有する挿入部と、この挿入部
の手元側に前記湾曲部の湾曲角度を調整する操作ノブを
設けた操作部とを有する内視鏡において、前記対物光学
系に金属材料による気密接合部を設ける一方、前記回路
基板の少なくとも一部に軟性部を設け、この軟性部を少
なくとも前記湾曲部内に配置した内視鏡。
【0060】(2)気密接合部を有する対物光学系と、
この対物光学系の結像位置に撮像面を設けた固体撮像素
子と、この固体撮像素子に接続される回路基板と、この
回路基板に接続される信号伝送手段と、前記固体撮像素
子及び前記回路基板及び前記信号伝送手段を封止する樹
脂層とを具備する内視鏡において、前記樹脂層を少なく
とも内外の2層で構成し、外側の層を蒸気透過性の低い
樹脂部材で構成した内視鏡。
【0061】(3)前記回路基板に前記固体撮像素子に
接続された硬質基板が接続される付記1記載の内視鏡。
【0062】(4)前記硬質基板は電気部品を実装する
付記3記載の内視鏡。
【0063】(5)前記軟性部は、前記固体撮像素子に
て光電変換された電気信号を伝送するパターン部を有す
る付記1記載の内視鏡。
【0064】(6)前記軟性部の手元側の端部に、信号
ケーブル或いはコネクタ接点との電気的接続部を設けた
付記1記載の内視鏡。
【0065】(7)前記回路基板は、軟性部に形成した
回路パターンに電気部品を実装して構成される付記1記
載の内視鏡。
【0066】(8)前記固体撮像素子及び電気部品の周
りを、金属皮膜を積層した積層テープで巻回した付記4
又は付記7記載の内視鏡。
【0067】(9)前記金属皮膜は、アルミニウム又は
金である付記8記載内視鏡。
【0068】(10)前記積層テープの一部を重ねあわ
せて螺旋状に巻きつけるとともに、重ねあわせ部分を熱
溶着した付記8記載の内視鏡。
【0069】(11)前記樹脂層の内側の層は、電気絶
縁性の樹脂部材である付記2記載の内視鏡。
【0070】(12)前記樹脂層の外側の層は、導電性
を有する樹脂部材である付記2記載の内視鏡。
【0071】(13)前記信号伝送手段は信号ケーブル
である付記2記載の内視鏡。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、オ
ートクレーブ滅菌の高温高圧水蒸気が侵入することによ
って発生する、固体撮像素子、回路基板、信号ケーブル
の撮像不良の原因になる不具合をなくす内視鏡を提供す
ることができる。
【0073】ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図4は本発明の第1実施形態に係
り、図1は内視鏡を説明する図
【図2】先端硬質部の構成を説明する断面図
【図3】図2のA−A線断面における撮像装置の構成を
説明する断面図
【図4】フレキシブル基板の端部を示す図
【図5】図5及び図6は本発明の第2実施形態にかか
り、図5は撮像装置の他の構成を説明する図
【図6】積層テープの構成を説明する図
【図7】図7及び図8は本発明の第3実施形態にかか
り、図7は撮像装置の別の構成を説明する図
【図8】撮像素子近傍の拡大図
【符号の説明】
12…対物レンズ 13…レンズ枠 15…対物レンズユニット 16…平板レンズ 18…CCD 19…CCD保持枠 20…CCDユニット 22…硬質基板 23…フレキシブル基板 23a…第1のランド 23b…第2のランド 23d…接点部 24…保護枠 25…第1の接着剤 26…第2の接着剤 27…封止部 31…半田
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 昭 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 加川 裕昭 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 樋熊 政一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 永水 裕之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉本 羊介 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C061 CC06 FF35 JJ03 JJ06 JJ13 LL02 PP06 5C022 AA09 AC42 AC64 AC65 AC70 5C024 BX02 CY48 EX22 EX54 GY01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物光学系と、この対物光学系の結像位
    置に撮像面を設けた固体撮像素子と、この固体撮像素子
    に接続された回路基板とを内蔵した先端部と、この先端
    部に連接する湾曲部を有する挿入部と、この挿入部の手
    元側に前記湾曲部の湾曲角度を調整する操作ノブを設け
    た操作部とを有する内視鏡において、 前記対物光学系に金属材料による気密接合部を設ける一
    方、前記回路基板の少なくとも一部に軟性部を設け、こ
    の軟性部を少なくとも前記湾曲部内に配置したことを特
    徴とする内視鏡。
  2. 【請求項2】 気密接合部を有する対物光学系と、この
    対物光学系の結像位置に撮像面を設けた固体撮像素子
    と、この固体撮像素子に接続される回路基板と、この回
    路基板に接続される信号伝送手段と、前記固体撮像素子
    及び前記回路基板及び前記信号伝送手段を封止する樹脂
    層とを具備する内視鏡において、 前記樹脂層を少なくとも内外の2層で構成し、外側の層
    を蒸気透過性の低い樹脂部材で構成したことを特徴とす
    る内視鏡。
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