JP2002301025A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2002301025A JP2002026040A JP2002026040A JP2002301025A JP 2002301025 A JP2002301025 A JP 2002301025A JP 2002026040 A JP2002026040 A JP 2002026040A JP 2002026040 A JP2002026040 A JP 2002026040A JP 2002301025 A JP2002301025 A JP 2002301025A
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泰行 二木
Masaichi Higuma
政一 樋熊
Yutaka Tatsuno
裕 龍野
Takao Yamaguchi
貴夫 山口
Hidetoshi Saito
秀俊 齋藤
Takahiro Kishi
孝浩 岸
Jun Hiroya
純 広谷
Yasuto Kura
康人 倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】先端硬質部長の短縮化を図ることができる内視
鏡を提供する。 【解決手段】先端硬質部9にレンズユニット11及び固
体撮像素子12を配設した素子枠10を配置し、湾曲部
8より後方に位置する可撓管部7内にHIC15を配設
したHIC枠30を配置している。そして、前記素子枠
10に配設されているコネクタ14と、前記HIC枠3
0に配設されている先端側コネクタ31とが湾曲部8内
を挿通する中継ケーブル33内を挿通する複数の信号ケ
ーブル34,34…によって電気的に接続されるように
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用後の滅菌をオ
ートクレーブ装置で行う内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、細長の挿入部を体腔内に挿入
することにより、体腔内臓器などを観察したり、必要に
応じて処置具チャンネル内に挿通した処置具を用いて各
種治療処置の行える医療用の内視鏡が広く利用されてい
る。また、工業分野においても、ボイラ,タービン,エ
ンジン,化学プラントなどの内部の傷や腐蝕などを観察
したり検査することのできる工業用内視鏡が広く利用さ
れている。
【0003】特に、医療分野で使用される内視鏡は、挿
入部を体腔内に挿入して、臓器などを観察したり、内視
鏡の処置具チャンネル内に挿入した処置具を用いて、各
種治療や処置を行う。このため、一度使用した内視鏡や
処置具を他の患者に再使用する場合、内視鏡や処置具を
介しての患者間感染を防止する必要から、検査・処置終
了後に内視鏡装置の洗滌消毒を行わなければならなかっ
た。
【0004】これら内視鏡及びその付属品の消毒滅菌処
理としてはエチレンオキサイドガス(EOG)等のガス
や、消毒液を使用していた。しかし、周知のように滅菌
ガス類は、猛毒であり、滅菌作業の安全確保のために作
業行程が煩雑になるという問題があった。また、滅菌後
に、機器に付着したガスを取り除くためのエアレーショ
ンに時間がかかる。このため、滅菌後、直ちに機器を使
用することができないという問題があった。さらに、ラ
ンニングコストが高価になるという問題があった。一
方、消毒液の場合には、消毒薬液の管理が煩雑であり、
消毒液を廃棄処理するために多大な費用がかかるという
問題がある。
【0005】そこで、近年では、煩雑な作業を伴わず、
滅菌後直ちに使用が可能で、ランニングコストが安価な
オートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)が内視鏡機器の消
毒滅菌処理の主流になりつつある。このオートクレーブ
滅菌は、一般滅菌ともいわれ、滅菌行程の前に真空に
し、高温水蒸気で細部まで短時間で滅菌し、滅菌行程終
了後に乾燥のために真空にするものであり、米国規格A
NSI/AAMIST37−1992には滅菌行程にお
いて約2気圧で132℃で4分間さらすように規定され
ている。
【0006】例えば、特開昭59−129050号公報
に示されている内視鏡では気密固定部に接着剤を使用し
ている。また、特開平7−51223号公報に示されて
いる内視鏡撮像装置ではシール部にシリコーン系グリー
スを塗布したシリコーン系のOリングを使用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水蒸気
は、ゴム,プラスチック等の高分子材料や接着剤を透過
する性質を有している。特に、シリコーンゴム系の素材
については、水蒸気透過性が非常に高い。また、オート
クレーブは、高圧下で行われるため、内視鏡に対して、
通常の1気圧のもとでの気密性や、従来の消毒液に浸漬
して消毒する水密性等に比べてはるかに高い気密性が要
求される。
【0008】このため、前記特開昭59−129050
号公報に示されている内視鏡では、オートクレーブ滅菌
を行ったとき、水蒸気が接着部を透過して、内視鏡内部
に侵入して、光学系に曇りを発生させる要因や、固体撮
像素子などの内蔵物を劣化させる要因、光路中に設けら
れている接着剤を変質させて視野が妨げられる要因にな
るおそれがある。
【0009】また、前記特開平7−51223号公報の
内視鏡撮像装置等ではシリコーン系のOリングによるシ
ール部を採用していたため、オートクレーブ滅菌を行っ
たとき、グリースが染み出て外観が悪くなるという問題
や、可動部においては可動力量が重くなるという問題が
発生するおそれがある。
【0010】さらに、前記シリコーンゴムは、水蒸気を
透過し易いため、オートクレーブ滅菌を行ったとき、水
蒸気が透過して、上述したように透過した水蒸気によっ
て内蔵物が劣化するおそれがある。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、オートクレーブ滅菌を行った際、レンズ部材及び
固体撮像素子が水蒸気にさらされることを防止する内視
鏡を提供することを目的にしている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡は、内視
鏡挿入部に遠隔操作によって湾曲可能な湾曲部を有し、
この湾曲部より先端側に設けられている挿入部先端硬質
部内に固体撮像素子を配し、前記湾曲部より操作部側に
基板を配した内視鏡において、前記固体撮像素子と前記
基板とを各々気密的に密封して構成された空間部内に配
置し、前記固体撮像素子と前記基板とをケーブルによっ
て電気的に接合したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図3は本発明の第1実
施形態に係り、図1は内視鏡の構成を説明する図、図2
は内視鏡の先端部近傍の構成を説明する断面図、図3は
ピンを配設した状態のコネクタを説明する断面図であ
る。
【0014】図1に示すように本実施形態の内視鏡は、
体内に挿入される細長で柔軟な挿入部1と、この挿入部
1の基端部に設けられた操作部2と、この操作部2から
延出するユニバーサルコード3と、このユニバーサルコ
ード3の端部に設けられたライトガイドコネクタ4と、
このライトガイドコネクタ4から分岐して図示しないカ
メラコントロールユニットに接続されるカメラケーブル
5と、このカメラケーブル5の端部に設けられたカメラ
コネクタ6とで主に構成されている。
【0015】前記挿入部1は、前記操作部2側から順に
軟性部材で形成された可撓管部7、複数の湾曲駒を連接
して例えば上下左右に湾曲動作する湾曲部8と、硬質部
材で形成された先端硬質部9とを連設している。前記湾
曲部8は、前記操作部2に設けた湾曲操作ノブ2aを操
作することによって遠隔的に湾曲されるようになってい
る。
【0016】図2に示すように前記先端硬質部9には例
えば、金属製あるいはマイカ系セラミックス製で略パイ
プ形状の素子枠10が設けられている。また、先端硬質
部9の基端部には前記湾曲部8を構成する複数の湾曲駒
8a,8aの最先端に位置する第1湾曲駒8fが固設さ
れている。
【0017】なお、符号19は湾曲部8を構成する湾曲
駒8f,8a,…を被覆する柔軟な湾曲ゴムであり、先
端硬質部9の基端部に図示しない糸巻き接着などで一体
的に固定されている。
【0018】前記素子枠10の内部には複数の光学レン
ズを配設して構成したレンズユニット11及びこのレン
ズユニット11を通過した光学像が結像する撮像面を有
する固体撮像素子12が設けられている。この素子枠1
0の先端部には前記レンズユニット11の最先端部を構
成する先端レンズ13が配置され、基端部にはコネクタ
14が配置されている。
【0019】前記先端レンズ13は、水蒸気に対する耐
性が高い例えば、サファイアガラス、石英ガラスで形成
されている。この先端レンズ13の外周面にはメタライ
ズ処理が施され、このメタライズ処理を施した先端レン
ズ13をロー付け、半田などのろう接によって前記素子
枠10の内周面に固定している。このことにより、先端
レンズ13の外周面と、前記素子枠10の内周面とを気
密的に接合して、接合面を介して気体が侵入することを
防止している。
【0020】一方、前記コネクタ14は、水蒸気に対す
る耐性が高い例えば、ステンレス製であり、このコネク
タ14の外周面と前記素子枠10の内周面とは例えば、
溶接、融接、ろう接、圧接などの金属溶接によって接合
されている。このことにより、前記素子枠10の内周面
と、前記コネクタ14の外周面とを気密的に接合して、
接合面を介して気体が侵入することを防止している。
【0021】前記コネクタ14には接続部材として棒状
の接続ピン21が配置される。図3に示すように前記接
続ピン21は、このコネクタ14に形成されている貫通
孔14aに挿通配置されており、接続ピン21の外周面
とコネクタ14の貫通孔14aとの隙間に例えば、非導
電部材である溶融ガラス22を流し込んで硬化させてコ
ネクタ14に一体的、かつ気密的に固定している。この
ことによって、前記接続ピン21を配置した貫通孔14
aを介して気体が侵入することを防止している。
【0022】すなわち、前記レンズユニット11及び固
体撮像素子12は、素子枠10に気密的に接合された先
端レンズ13とコネクタ14とで気密的に密封されて構
成した素子枠内部空間に配置されている。
【0023】前記対物ユニット11の結像位置に配置さ
れた固体撮像素子12と前記コネクタ14との間にはハ
イブリッドIC(以下HICと略記する)15が配置さ
れている。このHIC15と前記固体撮像素子12とは
素子リードピン16を介して電気的に接続されている。
また、前記HIC15と前記コネクタ14に固定された
接続ピン21の先端部とが電気的に接続されている。
【0024】なお、前記接続ピン21の基端側は、電気
ケーブル17に内挿されている信号線18,18…がそ
れぞれ接続されている。これら信号線18,18…の基
端部は前記カメラコネクタ6に接続されている。
【0025】このように、素子枠の先端部に配置する先
端レンズ及び素子枠の基端部に配置するコネクタをそれ
ぞれ気密的に接合するとともに、コネクタの透孔に配置
した接続ピンを溶融ガラスによって気密的に封止したこ
とによって、素子枠の内部空間を気密状態にして、オー
トクレーブ時等に内部空間に水蒸気が侵入することを防
止することができる。このことによって、内部空間に配
置されたレンズユニットに水蒸気の侵入によるレンズ曇
りが発生することや、内部空間内に配設された内蔵物で
あるレンズユニットや固体撮像素子等が水蒸気にさらさ
れて劣化することが防止される。そして、オートクレー
ブ滅菌に対応した湾曲部付き内視鏡の提供が実現され
る。
【0026】図4及び図5は本発明の第2実施形態に係
り、図4は内視鏡の先端部近傍の他の構成を説明する断
面図、図5はHICと信号線との接続を説明する図であ
る。
【0027】図4に示すように本実施形態の素子枠10
の内部には前記第1実施形態と同様にレンズユニット1
1及び固体撮像素子12が設けられている。そして、こ
の素子枠10の先端部には前記第1実施形態と同様に前
記レンズユニット11の最先端部を構成する先端レンズ
13が気密的に接合され、基端部にはコネクタ14が気
密的に接合されている。このことによって、素子枠10
の内部空間が気密的に密封され、この気密的に密封され
た内部空間に前記レンズユニット11及び固体撮像素子
12が配置されている。そして、前記コネクタ14には
接続部材としてパイプ形状の孔付きピン24が配置され
ている。
【0028】図5に示すように前記孔付きピン24は、
このコネクタ14に形成されている貫通孔14aに挿通
配置されており、前記第1実施形態と同様に孔付きピン
24の外周面とコネクタ14の貫通孔14aとの隙間に
例えば、前記溶融ガラス22封入してコネクタ14に一
体的、かつ気密的に接合されている。
【0029】そして、前記孔付きピン24の透孔24a
の先端側には前記HIC15から突出している接続端子
25が挿入され、この接続端子25と孔付きピン24と
を例えば、溶接、融接、ろう接、圧接などの金属溶接に
よって電気的かつ気密的に接合している。このことによ
って、接続端子25を配置した透孔24aを介して気体
が侵入することを防止している。
【0030】一方、孔付きピン24の基端部外周面には
信号線18が例えば半田26などによって電気的に接続
されている。
【0031】このことによって、HIC15と孔付きピ
ン24とを接続する際、HIC15から突出している接
続端子25を孔付きピン24の透孔24aに挿入配置す
ることにより、接合前でも接続端子25を孔付きピン2
4に対して確実且つ安定的に配置させることが可能にな
る。その他の構成及び作用は前記第1実施形態と同様で
あり、同部材には同符合を付して説明を省略する。
【0032】このように、コネクタの貫通孔に設ける接
続部材をパイプ形状の孔付きピンにしたことによって、
HICから突出する接続端子を孔付きピンの透孔に一旦
挿入配置して安定的な状態にして接合作業を行うことが
できる。このことによって、接合時の作業性が大幅に向
上する。その他の効果は前記第1実施形態と同様であ
る。
【0033】なお、接続端子を孔付きピンに接合する代
わりに、固体撮像素子12から突出する素子リードピン
16を直接、孔付きピン24の透孔24aに挿入配置し
て、気密的に接合する構成であってもよい。
【0034】図6ないし図8は本発明の第3実施形態に
係り、図6は内視鏡の先端部近傍の別の構成を説明する
断面図、図7は図6に示すA−A線断面図、図8は図6
に示すB−B線断面図である。
【0035】図6に示すように本実施形態の素子枠10
の内部には上述の実施形態と同様にレンズユニット11
及び固体撮像素子12が設けられている。そして、この
素子枠10の先端部には上述の実施形態と同様に前記レ
ンズユニット11の最先端部を構成する先端レンズ13
が気密的に接合され、基端部にはコネクタ14が気密的
に接合されている。このことによって、素子枠10の内
部空間が気密的に密封され、この気密的に密封された内
部空間に前記レンズユニット11及び固体撮像素子12
が配置されている。そして、前記コネクタ14には接続
部材として段付きピン28が配置されている。
【0036】図7に示すように前記段付ピン28の太径
部28aは、このコネクタ14に形成されている貫通孔
14aに挿通配置されており、上述の実施形態と同様に
太径部28aの外周面とコネクタ14の貫通孔14aと
の隙間に例えば、前記溶融ガラス22を封入してコネク
タ14に一体的、かつ気密的に接合されている。
【0037】図8に示すように前記段付ピン28の先端
側を構成する細径部28bには接続端子25の断面形状
に対応した形状の溝部28cが形成されている。この溝
部28cには前記HIC15から突出している接続端子
25が配置され、この接続端子25と段付ピン28とを
例えば、溶接、融接、ろう接、圧接などの金属溶接によ
って電気的に接合している。なお、前記段付ピン28の
太径部外周面には信号線が半田などによって電気的に接
続されるようになっている。
【0038】このことによって、HIC15と段付ピン
28とを接続する際、HIC15から突出している接続
端子25を段付ピン28の溝部28cに落とし込むよう
に配置することにより、接合前でも接続端子25が段付
ピン28に対して確実且つ安定的に配置させることが可
能になる。その他の構成及び作用は前記第1実施形態と
同様であり、同部材には同符合を付して説明を省略す
る。
【0039】このように、コネクタの貫通孔に設ける接
続部材を先端部に溝部を設けた段付ピンにしたことによ
って、接続端子を段付ピンの溝部に落とし込んだ後、接
続端子の段付ピンへの接続作業を容易に行うことができ
る。このことによって、透孔を気密的に塞ぐ作業を軽減
して、接合時の作業性を第2実施形態に比べてさらに向
上させることができる。その他の効果は前述の実施形態
と同様である。
【0040】図9及び図10は本発明の第4実施形態に
係り、図9は内視鏡の先端部近傍のまた他の構成を説明
する断面図、図10はコネクタとHICとの接続関係を
説明する図である。
【0041】図9に示すように本実施形態の内視鏡にお
いては、先端硬質部9にレンズユニット11及び固体撮
像素子12を配設した素子枠10を配置し、湾曲部8よ
り後方に位置する可撓管部7内にHIC15を配設した
HIC枠30を配置している。そして、前記素子枠10
に配設されているコネクタ14と、前記HIC枠30に
配設されている先端側コネクタ31とが湾曲部8内を挿
通する中継ケーブル33内を挿通する複数の信号ケーブ
ル34,34…によって電気的に接続されるようになっ
ている。
【0042】図10に示すように素子枠10の先端部に
は上述した実施形態に示したように前記レンズユニット
11の最先端部を構成する例えば、サファイアガラス、
石英ガラスで形成された先端レンズ13が気密的にろう
接され、基端部にはコネクタ14が例えば、溶接、融
接、ろう接、圧接などの金属溶接により気密的に接合さ
れている。このことによって、素子枠10の内部空間が
気密的に密封され、この気密的に密封された内部空間に
前記レンズユニット11及び固体撮像素子12が配置さ
れている。
【0043】前記コネクタ14には上述した実施形態に
示したように棒状の接続ピン21が溶融ガラスによって
気密的に接合されており、接続ピン21の先端側は固体
撮像素子12に電気的に接合され、基端側は中継ケーブ
ル33の信号ケーブル34が電気的に接合されている。
【0044】一方、前記HIC枠30の先端部及び基端
部には先端側コネクタ31、基端側コネクタ32が設け
られている。これらコネクタ31,32の外周面と前記
HIC枠30の内周面とは例えば、溶接、融接、ろう
接、圧接などの金属溶接により気密的に接合されてい
る。このことによって、HIC枠30の内部空間が気密
的に密封され、この気密的に密封された内部空間に前記
HIC15が配置されている。
【0045】前記コネクタ31,32には棒状の接続ピ
ン21が、前記図3に示したと同様に溶融ガラスによっ
て気密的に接合されている。そして、前記先端側コネク
タ31に配設された接続ピン21の先端部に中継ケーブ
ル33の基端部側の信号ケーブル34が電気的に接合さ
れ、この接続ピン21の基端部がHIC15の一面側に
電気的に接合されている。
【0046】また、前記HIC15の他端面側には、基
端側コネクタ32に配設された接続ピン21の先端部が
電気的に接合され、この接続ピン21の基端部にはカメ
ラコネクタ6に延びる電気ケーブル17の信号線18が
接合されている。
【0047】このことにより、本実施形態においてはH
IC15を先端硬質部9内ではなく可撓管部7内に設置
した構成になっている。その他の構成及び作用は前記第
1実施形態と同様であり、同部材には同符合を付して説
明を省略する。なお、前記コネクタ14,31,32に
接合する接続ピン21の代わりに孔付きピン24や段付
ピン28を接合する構成であってもよい。
【0048】このように、HICを湾曲部より後方側に
設けたことによって、先端硬質部長の短縮化を図ること
ができる。
【0049】また、先端硬質部に配置されている固体撮
像素子と、可撓管部内に配置されたHICとを中継ケー
ブルを介して電気的に接続しているので、先端硬質部内
及び湾曲部内の内蔵物充填率を従来の内視鏡と同様にす
ることができる。その他の効果は上述した実施形態と同
様である。
【0050】図11は本発明の第5実施形態に係る内視
鏡の先端部近傍のまた別の構成を説明する断面図であ
る。
【0051】図に示すように本実施形態においては先端
硬質部9の基端部に第1湾曲コマ8fの先端部を、例え
ば、溶接、融接、ろう接、圧接などの金属溶接により気
密的に接合するとともに、この第1湾曲コマ8fの基端
部側内周面にコネクタ41を配置している。このコネク
タ41の外周面と前記第1湾曲駒8fの内周面とは、例
えば、溶接、融接、ろう接、圧接などの金属溶接により
気密的に接合されている。
【0052】また、前記コネクタ41には棒状の接続ピ
ン21が例えば、図3に示すように溶融ガラスによって
気密的に接合されている。
【0053】さらに、複数の光学レンズを配設してレン
ズユニット11を例えば、金属、Mn・Mo−Ni,A
uコートされたセラミックス、Mn・Mo−Ni,Au
コートされた樹脂製のいずれかで構成したレンズ枠40
は、先端硬質部9に形成されている先端側開口9aに配
置されている。このレンズ枠40の外周面と、先端硬質
部先端側開口9aの内周面とは、例えば、溶接、融接、
ろう接、圧接などの金属溶接により気密的に接合されて
いる。一方、前記レンズ枠40の先端部内周面には上述
した実施形態と同様に前記レンズユニット11の最先端
部を構成する例えば、サファイアガラス、石英ガラスで
形成された先端レンズ13が気密的にろう接されてい
る。このことにより、先端硬質部9及び第1湾曲駒8f
の内部空間が気密的に密封された空間になる。
【0054】また、レンズ枠40の基端部に配置された
光学レンズの基端面側には固体撮像素子12が設けられ
ている。この固体撮像素子12の基端側にはHIC15
が配設されており、このHIC15と前記固体撮像素子
12とは素子リードピン16によって電気的に接続され
ている。また、前記接続ピン21の先端側とHIC15
とが接続ピン等によっては電気的に接合されている。な
お、接続ピン21の基端部には信号線18が接合されて
いる。
【0055】このことにより、先端硬質部9及び第1湾
曲駒8fの気密的に密封されて構成された内部空間にレ
ンズユニット11、固体撮像素子12、HIC15が配
置される。その他の構成及び作用は前記第1実施形態と
同様であり、同部材には同符合を付して説明を省略す
る。なお、前記コネクタ41に接合する接続ピン21の
代わりに孔付きピン24や段付ピン28を接合する構成
であってもよい。
【0056】このように、先端硬質部と第1湾曲駒とで
構成される内部空間を気密的な空間として構成し、この
内部空間にレンズユニット、固体撮像素子、HIC等の
内蔵物を配設して先端硬質部長の短縮化を図ることがで
きる。その他の効果は上述した実施形態と同様である。
【0057】図12は本発明の第6実施形態に係る内視
鏡の先端部近傍の又他の構成を説明する断面図である。
【0058】図に示すように本実施形態においては先端
硬質部9に設けられる素子枠10の先端部に先端レンズ
13をろう接し、レンズユニット11の基端側に素子ベ
ース43上に配置された固体撮像素子12を設けてい
る。この固体撮像素子12の基端側にはコネクタ14が
設けられている。このコネクタ14の外周面と素子枠1
0の内周面とは上述した実施形態と同様に金属溶接によ
り気密的に接合されている。このことにより、素子枠1
0の内部空間は気密的に密封されている。
【0059】前記固体撮像素子12からは素子リードピ
ン44が突出している。この素子リードピン44は、コ
ネクタ14に設けられている貫通孔に、前記図3に示す
ように例えば溶融ガラスによって気密的に接合されてい
る。
【0060】そして、この素子リードピン44の基端部
には基板45が設けられ、この基板45の基端側に電気
ケーブル17の信号線18が接続されている。このこと
により、前記素子リードピン44と信号線18とは基板
45を介して電気的に接続される。その他の構成及び作
用は上述した実施形態と同様であり、同部材には同符合
を付して説明を省略する。
【0061】このように、固体撮像素子から延出する素
子リードピンを直接コネクタに接合し、且つ素子枠内を
気密的に構成したことにより、部品点数を少なくして、
小型で組立性を大幅に向上させることができる。また、
市販されている安価な撮像素子パッケージを用いて安価
な気密パッケージを構成することができる。その他の効
果は上述した実施形態と同様である。
【0062】図13は本発明の第7実施形態に係る内視
鏡の先端部近傍の又別の構成を説明する断面図である。
【0063】本実施形態においては、前記第6実施形態
等に示したレンズユニット11及び固体撮像素子12を
配設した素子枠10を、レンズユニット11を配設した
第1素子枠51及び固体撮像素子12を配設した第2素
子枠52との2体で構成している。
【0064】そして、前記第1素子枠51の先端部に先
端レンズ13を気密的にろう接し、前記第2素子枠52
の基端部にコネクタ14を気密的に接合している。
【0065】前記第1素子枠51の基端側外周面には前
記第2素子枠52の先端側内周面が外嵌配置されてお
り、接合前において、前記第1素子枠51と前記第2素
子枠52とは軸方向に相対的に移動可能になっている。
【0066】このため、第1素子枠51と第2素子枠5
2とを金属接合などによって気密的に接合する前に、第
1素子枠51と第2素子枠52との相対位置を変化させ
てピント調整を行える。すなわち、ピント調整終了後
に、第1素子枠51と第2素子枠52とを例えば、溶
接、融接、ろう接、圧接などの金属溶接により気密的に
接合する。このことにより、第1素子枠51及び第2素
子枠52で構成される内部空間は気密的に密封される。
その他の構成及び作用は上述した実施形態と同様であ
り、同部材には同符合を付して説明を省略する。
【0067】このように、素子枠を第1素子枠と第2素
子枠との2体で構成し、素子枠どうしの相対位置を変化
させて、レンズユニットに対する固体撮像素子の位置を
調整してピント調整を行うことができる。その他の効果
は上述した実施形態と同様である。
【0068】なお、本構成をオプティカル式内視鏡の接
眼部に接続される外付け式テレビカメラに用いることに
よって、オートクレーブ時等にレンズユニットや固体撮
像素子が水蒸気にさらされることを防止するとともに、
レンズユニットに対する固体撮像素子の位置を調整して
ピント調整を行える外付け式テレビカメラを提供するこ
とができる。
【0069】図14は本発明の第8実施形態に係る2部
材とOリングとの関係を説明する図である。図に示すよ
うに筒状部材55の内周面に嵌入部材56を配置して空
間部57を構成し、この空間部57内に水蒸気に対する
耐性の低い例えば固体撮像素子などを配設する際、前記
空間部57の気密性を確保するため前記筒状部材55と
前記嵌入部材56との接合面にフッ素ゴム製のOリング
58を少なくとも1つ配設している。なお、符号59は
前記Oリング58を配設するための溝部であり、前記嵌
入部材56の外周面に周状に形成してある。
【0070】すなわち、本実施形態においては嵌入部材
56の外周面に形成した溝部59にOリング58を配置
し、このOリング58を配置した嵌入部材56を筒状部
材55に係入配置させたとき、前記Oリング58が筒状
部材55の内周面に密着して、水蒸気が空間部57へ透
過することを抑えた構造にして、オートクレーブ耐性を
持たせている。
【0071】なお、ASTMD1434−63Yに準拠
した測定データにおいて、シリコーンゴムの水蒸気透過
量が、1.79〜2.38cc/24Hであるのに対
し、シリコーンゴムをフッ素ゴムに変更することにより
水蒸気透過量が大幅に小さくなる。
【0072】このように、2つの部材の接合面に、水蒸
気透過量が小さなフッ素ゴム製のOリングを少なくとも
1つ配置することによって、この2つの部材で構成され
る内部空間の気密性を確保することができる。このこと
によって、2つの部材で構成される内部空間内のオート
クレーブ耐性が大幅に向上する。
【0073】なお、フッ素ゴム製Oリングに、水蒸気透
過性が低く、耐熱性を有し、摩擦抵抗を低減させるフッ
素系グリースを塗布することによって、水蒸気透過性を
さらに低くさせて、水蒸気による内蔵物の劣化をさらに
軽減することができる。また、フッ素系グリースは、耐
熱性を有するので、オートクレーブ時にグリースが染み
出して外観を悪化させることがなくなる。さらに、摺動
部に用いた場合には、オートクレーブ後に摺動力量が変
化するが防止される。
【0074】また、フッ素ゴム製のOリングの外表面
に、摩擦抵抗が少なく(摩擦係数0.3以下)かつ摩耗
が少なく、昇温(200℃程度)に対して安定的である
フレキシブルダイヤモンド状硬質炭素コーティングを施
すことによって、Oリングの対摩耗性及び耐熱性をさら
に向上させることができる。また、摩擦抵抗が少ないの
で摺動部に用いた場合、摺動力量を小さくすることがで
きる。
【0075】ところで、先端硬質部9と可撓管部との間
に位置する湾曲部8は、複数の連接された湾曲駒を柔軟
性を有する湾曲ゴムで覆って構成していた。このため、
オートクレーブを行う陰圧下において、チャンバ内の圧
力と内視鏡内部圧力との間の圧力差によって、湾曲ゴム
が膨張して破裂するおそれがある。このため、内視鏡内
部とこの内視鏡の外部とを連通させるようにすることも
考えられている。しかし、内視鏡内部に水蒸気が侵入
し、このことによって内視鏡内部に水滴が残って耐性が
劣化するおそれがある。このため、オートクレーブの
際、内視鏡内部とこの内視鏡の外部とを連通させること
なく、湾曲ゴムが破裂しない構成が望まれていた。
【0076】図15及び図16は湾曲部を構成する湾曲
ゴムの破裂を防止する軟性の内視鏡の実施形態に係り、
図15は内視鏡先端部と外装キャップとの構成を説明す
る斜視図、図16は外装キャップを内視鏡先端部に装着
した状態での内視鏡挿入部の断面図である。
【0077】図15及び図16に示すように本実施形態
においては内視鏡の挿入部1を構成する先端硬質部9及
び湾曲部8を覆う硬質部材である例えば樹脂製の外装キ
ャップ(以下キャップと記載する)61が用意されてい
る。
【0078】このキャップ61の先端部には略直角に折
り曲げられた略リング形状のフランジ部62が設けられ
ている。このフランジ部62の内壁面にはOリング63
が配設されている。また、キャップ61の内周面には略
円柱状の突起64が設けられている。
【0079】前記突起64は、前記先端硬質部9の外表
面に形成されているカム溝65に係入するようになって
いる。このカム溝65は、先端面から所定の距離、挿入
部1の長手方向に対して平行に形成され、所定の距離か
ら後方側は挿入部1の長手方向に対して所定の角度で屈
曲した形状になっている。なお、カム溝65の幅寸法及
び深さ寸法は、前記突起64の直径寸法及び突出高さと
略同一寸法である。
【0080】このため、キャップ61を挿入部1に取り
付ける際、まず、キャップ61の基端側開口を先端硬質
部9に被せる。そして、キャップ61を押し進めてい
く。すると、キャップ61に設けられている突起64を
先端硬質部9の先端面に当接する。
【0081】次に、突起64をカム溝65に係入し、こ
のカム溝65に沿ってキャップ61をさらに押し進めて
いく。そして、前記突起64がのカム溝65の基端部に
位置することによって、キャップ61の基端面が可撓管
部7の先端側に到達して湾曲部8及び先端硬質部9に前
記キャップ61が外嵌配置されて挿入部1への装着を完
了する。
【0082】このとき、キャップ61に設けられている
Oリング63が先端硬質部9の先端部に密接して、キャ
ップ61が固定された状態になる。
【0083】そして、挿入部1にキャップ61で装着さ
せた状態にして、オートクレーブを行う。すると、陰圧
行程で内部圧力が上昇することによって、湾曲ゴム8が
外側に膨張しようとするが、キャップ61が外装されて
いることによって、湾曲部8を構成する湾曲ゴムの膨張
が抑止される。
【0084】滅菌終了後は、キャップ61を取り外して
内視鏡1を使用する。
【0085】このように、湾曲部に外装キャップを装着
した状態にして、湾曲部を有する内視鏡を滅菌装置内に
配置して、陰圧行程を含む滅菌を行うことにより、陰圧
行程において湾曲ゴムが膨張して破裂することを防止す
ることができる。
【0086】また、先端硬質部のカム溝に突起を係入さ
せて、キャップを挿入部に配置させているので、外力に
よってキャップが外れることを防止することができる。
このことによって、滅菌時にキャップが外れて、湾曲ゴ
ムが破裂することが確実に防止される。
【0087】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されているものではなく、発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形実施可能である。
【0088】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0089】(1)内視鏡挿入部に遠隔操作によって湾
曲可能な湾曲部を備え、この湾曲部より先端側に設けら
れた挿入部先端硬質部内に固体撮像素子及びレンズユニ
ットを配した内視鏡において、前記固体撮像素子及び前
記レンズユニットを、金属溶接又は溶融ガラスによる接
合のうち少なくとも一方の手段を用いて気密的に密封し
た空間内に配置した内視鏡。
【0090】(2)前記金属溶接は、溶接、融接、ろう
接、又は圧接である付記1記載の内視鏡。
【0091】(3)内視鏡挿入部に遠隔操作によって湾
曲可能な湾曲部を有し、この湾曲部より先端側に設けら
れている挿入部先端硬質部内に固体撮像素子及びレンズ
ユニットを配し、前記湾曲部より基端側にハイブリッド
ICを配した内視鏡において、前記固体撮像素子及び前
記レンズユニット及び前記HICを、金属溶接又は溶融
ガラスによる接合のうち少なくとも一方の密封手段で気
密的に密封した空間内に配置した内視鏡。
【0092】(4)前記金属溶接は、溶接、融接、ろう
接、又は圧接である付記3記載の内視鏡。
【0093】(5)内視鏡挿入部に遠隔操作によって湾
曲可能な湾曲部を有し、この湾曲部が少なくとも2つ以
上の湾曲コマを有する内視鏡において、最先端に位置す
る湾曲コマ先端側内部空間を気密的に密封した内視鏡。
【0094】(6)内視鏡挿入部に遠隔操作によって湾
曲可能な湾曲部を有し、この湾曲部が少なくとも2つ以
上の湾曲コマを有し、湾曲部より先端側に位置する挿入
部先端硬質部を有する内視鏡において、最先端に位置す
る湾曲コマと前記挿入部先端硬質部とを気密的に接合
し、前記湾曲コマの内部と、前記挿入部先端硬質部内部
とで構成される空間部を気密的に密封して構成した内視
鏡。
【0095】(7)前記気密的に密封する手段は、金属
溶接又は溶融ガラスによる接合の少なくとも一方の手段
である付記5又は付記6記載の内視鏡。
【0096】(8)前記金属溶接は、溶接、融接、ろう
接又は圧接である付記7記載の内視鏡。
【0097】(9)内視鏡挿入部に遠隔操作によって湾
曲可能な湾曲部を有し、この湾曲部より先端側に設けら
れている挿入部先端硬質部内に固体撮像素子を配し、前
記湾曲部より操作部側に基板を配した内視鏡において、
前記固体撮像素子と前記基板とを各々気密的に密封して
構成された空間部内に配置し、前記固体撮像素子と前記
基板とをケーブルによって電気的に接合した内視鏡。
【0098】(10)固体撮像素子及びレンズ部材を内
蔵した内視鏡において、この固体撮像素子を配置する素
子枠と、前記レンズ部材を配置するレンズ枠とを備え、
前記素子枠と前記レンズ枠とを気密的に接合することに
よって、前記固体撮像素子及びレンズ部材を気密的に密
封した空間内に配置した内視鏡。
【0099】(11)前記素子枠から突出する前記固体
撮像素子の素子リードピンを溶融ガラスによって気密的
に接合した付記10記載の内視鏡。
【0100】(12)前記レンズ部材は、外周表面にメ
タライズ処理を施した後、このレンズ部材を枠内周面に
ろう接することにより、前記レンズ部材を前記レンズ枠
に気密的に接合した付記10記載の内視鏡。
【0101】(13)前記素子枠と前記レンズ枠とを、
溶接、融接、ろう接又は圧接のいずれかの金属溶接で気
密的に接合した付記10記載の内視鏡。
【0102】(14)前記レンズ枠は、金属、Mn・M
o−Ni,Auコートされたセラミックス、Mn・Mo
−Ni,Auコートされた樹脂のいずれかである付記1
0記載の内視鏡。
【0103】(15)前記素子枠は、金属、マイカ系セ
ラミックスのいずれかである付記10記載の内視鏡。
【0104】(16)前記素子枠を少なくとも2つの素
子枠で構成し、素子枠どおしを気密的に接合した付記1
0記載の内視鏡。
【0105】(17)前記複数の素子枠の相対位置を移
動させることによりピント調整が可能である付記16記
載の内視鏡。
【0106】(18)内視鏡と、この内視鏡に接続され
る外付け式テレビカメラとを備える内視鏡装置におい
て、前記外付け式テレビカメラは、固体撮像素子を配置
した素子枠と、前記レンズ部材を配置したレンズ枠とを
有し、前記素子枠と前記レンズ枠とを気密的に接合する
ことによって、前記固体撮像素子及びレンズ部材を気密
的に密封した空間内に配置した内視鏡。
【0107】(19)固体撮像素子を気密に密閉した空
間に配置して構成したユニットと、このユニットの内部
の固体撮像素子と外部とを電気的に接続するコネクタと
を有する内視鏡において、前記固体撮像素子の素子リー
ドピンを前記コネクタに形成した貫通孔を介して突出さ
せるとき、この素子リードピンを配置した前記コネクタ
の貫通孔を気密的に接合した内視鏡。
【0108】(20)前記素子リードピンの外周と前記
コネクタの貫通孔内周面との間の隙間に溶融ガラスを流
し込んで硬化させることによって気密的に接合した付記
19記載の内視鏡。
【0109】(21)固体撮像素子を気密に密閉した空
間に配置して構成したユニットと、このユニットの内部
の固体撮像素子と外部とを電気的に接続するコネクタと
を有する内視鏡において、前記コネクタに形成した貫通
孔に気密的に接合した接続ピンを介して固体撮像素子と
外部とを電気的に接続した内視鏡。
【0110】(22)前記接続ピンは、棒状の接続ピン
であり、この接続ピンの一方に固体撮像素子の素子リー
ドピンを電気的に接続し、前記接続ピンの他方に外部部
品を電気的に接続した付記21記載の内視鏡。
【0111】(23)前記接続ピンは、パイプ状の孔付
きピンであり、この孔付きピンの内孔に固体撮像素子の
素子リードピンを電気的かつ気密的に接続し、前記孔付
きピンの他方に外部部品を電気的に接続した付記21記
載の内視鏡。
【0112】(24)前記接続ピンは、この接続ピンの
形状に対応した溝部を一端部に形成した段付ピンであ
り、この段付ピンの溝部に固体撮像素子の素子リードピ
ンを配置して電気的に接続し、前記段付ピンの他方に外
部部品を電気的に接続した付記21記載の内視鏡。
【0113】(25)2つの部材どうしの結合部にゴム
シール部材を使用した内視鏡において、前記ゴムシール
部材は、フッ素ゴムである内視鏡。
【0114】(26)前記ゴムシール部材に、フッ素系
グリースを塗布した付記25記載の内視鏡。
【0115】(27)前記ゴムシール部材の外表面に、
フレキシブルダイヤモンド状硬質炭素コーティングを施
した付記25記載の内視鏡。
【0116】(28)内視鏡と、この内視鏡に接続され
る外付け式テレビカメラとを備える内視鏡装置におい
て、前記外付け式テレビカメラは、固体撮像素子を気密
に密閉した空間に配置したユニットと、このユニットの
内部の固体撮像素子と外部とを電気的に接続するコネク
タとを有し、前記コネクタに形成した貫通孔に気密的に
接合した接続ピンを介して固体撮像素子と外部とを電気
的に接続した内視鏡装置。
【0117】(29)前記接続ピンは、棒状の接続ピン
であり、この接続ピンの一方に固体撮像素子の素子リー
ドピンを電気的に接続し、前記接続ピンの他方に外部部
品を電気的に接続した付記28記載の内視鏡装置。
【0118】(30)前記接続ピンは、パイプ状の孔付
きピンであり、この孔付きピンの内孔に固体撮像素子の
素子リードピンを電気的かつ気密的に接続し、前記孔付
きピンの他方に外部部品を電気的に接続した付記28記
載の内視鏡装置。
【0119】(31)前記接続ピンは、この接続ピンの
形状に対応した溝部を一端部に形成した段付ピンであ
り、この段付ピンの溝部に固体撮像素子の素子リードピ
ンを配置して電気的に接続し、前記段付ピンの他方に外
部部品を電気的に接続した付記28記載の内視鏡装置。
【0120】(32)内視鏡と、この内視鏡に接続され
る外付け式テレビカメラとを備える内視鏡装置におい
て、前記外付け式テレビカメラを構成する部品と部品と
の結合部にフッ素ゴム製のゴムシール部材を使用した内
視鏡装置。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、オ
ートクレーブ滅菌を行った際、レンズ部材及び固体撮像
素子が水蒸気にさらされることを防止する内視鏡を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は本発明の第1実施形態に係
り、図1は内視鏡の構成を説明する図
【図2】内視鏡の先端部近傍の構成を説明する断面図
【図3】ピンを配設した状態のコネクタを説明する断面
【図4】図4及び図5は本発明の第2実施形態に係り、
図4は内視鏡の先端部近傍の他の構成を説明する断面図
【図5】HICと信号線との接続を説明する図
【図6】図6ないし図8は本発明の第3実施形態に係
り、図6は内視鏡の先端部近傍の別の構成を説明する断
面図
【図7】図6に示すA−A線断面図
【図8】図6に示すB−B線断面図
【図9】図9及び図10は本発明の第4実施形態に係
り、図9は内視鏡の先端部近傍のまた他の構成を説明す
る断面図
【図10】コネクタとHICとの接続関係を説明する図
【図11】本発明の第5実施形態に係る内視鏡の先端部
近傍のまた別の構成を説明する断面図
【図12】本発明の第6実施形態に係る内視鏡の先端部
近傍の又他の構成を説明する断面図
【図13】本発明の第7実施形態に係る内視鏡の先端部
近傍の又別の構成を説明する断面図
【図14】本発明の第8実施形態に係る2部材とOリン
グとの関係を説明する図
【図15】図15及び図16は湾曲部を構成する湾曲ゴ
ムの破裂を防止する軟性の内視鏡の実施形態に係り、図
15は内視鏡先端部と外装キャップとの構成を説明する
斜視図
【図16】外装キャップを内視鏡先端部に装着した状態
での内視鏡挿入部の断面図
【符号の説明】
8…湾曲部 9…先端硬質部 10…素子枠 11…レンズユニット 12…固体撮像素子 14…コネクタ 15…HIC 17…電気ケーブル 21…接続ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉本 羊介 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 二木 泰行 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 樋熊 政一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 龍野 裕 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 山口 貴夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 齋藤 秀俊 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岸 孝浩 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 広谷 純 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 倉 康人 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA24 CA23 DA12 DA17 GA02 GA03 4C061 JJ06 LL02 NN01 SS01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡挿入部に遠隔操作によって湾曲可
    能な湾曲部を有し、この湾曲部より先端側に設けられて
    いる挿入部先端硬質部内に固体撮像素子を配し、前記湾
    曲部より操作部側に基板を配した内視鏡において、 前記固体撮像素子と前記基板とを各々気密的に密封して
    構成された空間部内に配置し、 前記固体撮像素子と前記基板とをケーブルによって電気
    的に接合したことを特徴とする内視鏡。
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