JP2004032190A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の光学性能を維持して、オートクレーブ滅菌に対する耐性を確保すると共に、小型で組み立てが容易な撮像装置を実現する。
【解決手段】撮像装置20は、被検体の光学像を撮像する撮像ユニット21(撮像手段)及び、この撮像ユニット21の撮像面21aに被検体の光学像を結像する結像ユニット34を気密枠31の内部空間31a内に配置して気密に構成される。撮像装置20は、撮像ユニット21の光学中心に結像ユニット34の光軸が一致するようにこれら撮像ユニット21と結像ユニット34とを一体的に固定する固定手段として光学接着剤40などで一体的に接着固定すると共に、更に、撮像ユニット21を介して結像ユニット34を支持する支持手段(第2の固定手段)として複数のリード41がパッケージ21cの下端面から延出されている。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置、更に詳しくは内視鏡等に内蔵される撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、医療分野において、内視鏡は、広く用いられる。内視鏡は、体腔内等に挿入する細長な挿入部を有している。内視鏡は、挿入部を挿入することで、体腔内の深部等を観察可能である。また、内視鏡は、必要に応じて処置具を用いることで治療処置等を行なうことができる。このような内視鏡は、感染症等を防止するために使用した後、確実に消毒滅菌することが必要不可欠である。
【0003】
従来、この消毒滅菌処理は、エチレンオキサイドガス等のガスや、消毒液に頼っていた。しかしながら、周知のように滅菌ガス類は、猛毒である。このため、環境汚染防止のために、滅菌ガス類の使用は、各国で規制が強まっている。また、このガス滅菌は、滅菌後に機器に付着したガスを取り除くためのエアレーションに時間がかかる。このため、ガス滅菌は、滅菌後すぐに内視鏡を使用できないという問題がある。更に、このようなガス滅菌は、ランニングコストが高いという問題がある。
【0004】
一方、消毒液による滅菌は、用いる消毒液の管理が煩雑であり、使用後の廃棄処理に多大な費用が必要となるといった問題がある。
そこで、最近、オートクレーブ滅菌(高圧高温水蒸気滅菌)は、内視鏡機器類の滅菌として主流になりつつある。オートクレーブ滅菌は、煩雑な作業を伴わず、滅菌後にすぐに使用でき、しかもランニングコストが安い。
【0005】
オートクレーブ滅菌は、代表的な条件として米国規格協会承認、医療機器開発協会発行の米国規格ANSI AAMI ST37−1992がある。この条件は、プレバキュームタイプで滅菌工程132℃、4分、またグラビティタイプで滅菌工程で132℃、10分となっている。
【0006】
しかしながら、このオートクレーブ滅菌に用いられる高圧高温水蒸気は、内視鏡を構成している部材であるゴム、プラスチック等の高分子材料、接着剤等を透過する性質を持っている。従って、オートクレーブ滅菌は、内視鏡をオートクレーブ装置に投入して滅菌した場合、Oリング、接着剤等を用いて水密に構成された内視鏡構造の内部にも水蒸気が浸入してくることになる。
【0007】
また、オートクレーブ滅菌は、内視鏡湾曲部における外皮チューブの破裂を防止するため、滅菌工程前の真空工程時に内視鏡内外を連通させた状態でオートクレーブ滅菌装置に投入する方法がある。しかしながら、この場合、高圧高温水蒸気は、積極的に内視鏡内部に浸入することになる。
【0008】
このような内視鏡は、例えば実開昭62−096616号公報に記載されているように結像ユニット(対物ユニット)のレンズを接着剤によって固定しているものをオートクレーブ滅菌にかけた場合、上記接着剤を介して結像ユニット内部にまで水蒸気が浸入する。従って、このような内視鏡は、オートクレーブ滅菌後、室内に取り出して接眼部から覗いてみると、レンズに曇りが発生し、白く霧がかかったように見える。この霧は、徐々に晴れてくるので、内視鏡は、正常な観察像を得ることができる。
【0009】
しかしながら、内視鏡は、上記のようにレンズに曇りがかかっている間、使用することができない。このため、内視鏡検査は、はかどらず、著しく不便である。また、このような内視鏡は、オートクレーブ滅菌を繰り返し行なったり、長時間連続で行うような場合、この高圧高温蒸気滅菌により、結像ユニットの接合部が著しく劣化して該結像ユニットを構成するステンレス材料の各構成部品の接合部位間が剥離する虞れが生じる。
上記した現象は、撮像装置としてCCD等の固体撮像素子を使用している電子内視鏡についても同様である。
【0010】
電子内視鏡は、固体撮像素子の撮像面に配置された結像ユニットを含む撮像装置を挿入部先端部に設けている。このため、撮像装置は、ステンレス材料の各構成部品が一般の接着剤によって接合されていると、この各構成部品の接合部を劣化させて撮像装置内部に水蒸気が浸入する虞れが生じる。そして、この撮像装置で撮像した内視鏡画像は、結像ユニットのレンズの曇り等によりモニタ上に正常な画像を示さなくなる。更に、電子内視鏡は、オートクレーブ滅菌を繰り返し行なったり、長時間連続で行うような場合、上記撮像装置の各構成部品の接合部位間が剥離する虞れが生じる。
【0011】
また、オートクレーブ滅菌は、通常高圧下で行われる。このため、オートクレーブ滅菌に対応可能な内視鏡は、通常の1気圧の下での気密性や、従来の消毒液に浸漬して消毒する水密性等に比べてはるかに高い気密性が要求される。
このため、上記従来の撮像装置は、結像ユニット及び固体撮像素子を気密封止するように構成している。
【0012】
しかしながら、上記従来の撮像装置は、固体撮像素子から延出する配線を挿通させるために枠体に形成された配線挿通孔や、その配線を覆うチューブを通じ、水蒸気が浸入して上記したように結像ユニットのレンズの曇り等を起こす虞れが生じる。
【0013】
このような問題を解決するものとして、撮像装置は、例えば、特開2000−70213号公報に記載されているものが提案されている。
上記特開2000−70213号公報に記載の撮像装置は、枠体内部に結像ユニットと固体撮像素子とを配設し、この枠体の先端側と後端側とをそれぞれ先端レンズとコネクタとで気密封止すると共に、コネクタに形成された貫通孔に金属製の棒状の接続ピンを挿通して貫通孔の周りに生じる隙間に溶融ガラスを封入することで、結像ユニット及び固体撮像素子を気密封止したものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開2000−70213号公報に記載の撮像装置は、結像ユニット及び固体撮像素子の各々が共に枠体に固定されているので、上記オートクレーブ滅菌時に発生する熱応力により、結像ユニットの光軸と固体撮像素子の光学中心とにずれを生じる虞れがあった。
また、上記撮像装置は、上記オートクレーブ滅菌を繰り返し行なったり、長時間連続で行うような場合、上記熱応力の繰り返しにより固体撮像素子に接着した結像ユニットの後端レンズが剥離したり、固体撮像素子のリード線が断線したりする虞れがあった。
【0015】
更に、上記撮像装置は、組み立て時の軸ずれにより生じる固体撮像素子と結像ユニットとの間の残留応力によって同様な問題が生じる虞れがあった。また、上記撮像装置は、固体撮像素子の寸法のばらつき等により、固体撮像素子と結像ユニットとの間に歪みや光軸ずれが生じる虞れもあった。 ◎
また、上記撮像装置は、装置内部の固体撮像素子がコネクタに挿通された接続ピンを通じて外部と電気的に導通する構成であるので、内部構造が複雑となり組み立て作業が煩雑になったり、枠体が大型化して装置全体が大型化する問題があった。このため、このような撮像装置を挿入部先端部に組み込む内視鏡は、体腔内への挿通性が悪化する虞れが生じる。
【0016】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、所望の光学性能を維持して、オートクレーブ滅菌に対する耐性を確保すると共に、小型で組み立てが容易な撮像装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係わる本発明の撮像装置は、被検体の光学像を結像可能な結像ユニットと、前記結像ユニットにより結像された前記光学像を撮像可能な撮像ユニットと、前記結像ユニットの結像位置に前記撮像ユニットの撮像面が配置されるように、これら結像ユニットと撮像ユニットとを固定可能な固定手段と、前記固定手段により固定された前記結像ユニット及び前記撮像ユニットを収容可能な枠体と、前記枠体に設け、この枠体に収容された前記結像ユニット及び前記撮像ユニットのどちらか一方に接続し、この接続された一方を介して他方を支持する支持手段と、を具備したことを特徴としている。
また、本発明の請求項2は、請求項1に記載の撮像装置において、前記支持される他方と前記枠体との間に、所定の空間が形成されることを特徴としている。
また、本発明の請求項3は、請求項1に記載の撮像装置において、前記支持される他方と前記枠体との間に、前記他方に掛かる応力を吸収するための応力吸収手段を設けたことを特徴としている。
この構成により、所望の光学性能を維持して、オートクレーブ滅菌に対する耐性を確保すると共に、小型で組み立てが容易な撮像装置を実現する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図6は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡を示す外観斜視図、図2は図1の内視鏡挿入部の先端側の構成を示す断面図、図3は図2の撮像装置を示す断面図、図4は図3の撮像装置の要部を示す説明図であり、図4(a)は結像ユニットの最後端レンズ側から見た撮像装置の要部を示す説明図、図4(b)は同図(a)の側面図、図4(c)は同図(a)の背面図、図5は図3の変形例を示す撮像装置の断面図、図6は図5の撮像装置の要部を示す説明図であり、図6(a)は結像ユニットの最後端レンズ側から見た撮像装置の要部を示す説明図、図6(b)は同図(a)の背面図である。
【0019】
図1に示すように本発明の第1の実施の形態を備えた電子内視鏡(以下、単に内視鏡という)1は、後述する撮像装置を先端側に内蔵した細長の挿入部2と、この挿入部2の基端側に把持部を兼ねるよう連設された太径の操作部3とから構成され、操作部3から延出する軟性のユニバーサルコード4を備えて水密に構成されている。
【0020】
ユニバーサルコード4は、挿入部2に対して十分長い長さを有しており、端部に図示しない光源装置と着脱自在で接続されるライトガイドコネクタ5を設けている。このライトガイドコネクタ5は、このコネクタ側部から延出するCCUケーブル6端部に信号処理装置である図示しないCCU(カメラコントロールユニット)と着脱自在で接続されるCCU接続用コネクタ(以下、CCUコネクタと略記)7を設けている。尚、内視鏡1は、図示しない光源装置及びCCUとで電子内視鏡装置を構成している。
【0021】
挿入部2は、先端側より硬性の先端硬質部11と、複数の湾曲駒を連設して上下左右方向に湾曲自在な湾曲部12と、軟性を有する可撓管部13とから構成される。尚、挿入部2は、可撓管部13の代わりに硬性の硬性管部であっても良い。
操作部3は、湾曲部12を遠隔的に湾曲操作するための湾曲操作レバー14が設けられている。また、操作部3は、この側面にフリーズ、レリーズ、画像強調、ホワイトバランス調整、明るさ調整等の遠隔操作を行う図示しないリモートスイッチ等を設けている。
【0022】
次に、図2を用いて挿入部2の先端側の構成を説明する。
図2に示すように先端硬質部11は、先端部本体として先端金属枠11aが設けられている。この先端金属枠11aは、基端側に湾曲部12が連設される。湾曲部12は、複数の環状の湾曲駒12aが回動自在に連結されて構成されている。湾曲部12は、最先端の湾曲駒12aが先端硬質部11の基端側を被覆するように接着固定されることで、その後端側を接続されている。そして、湾曲部12は、この外周を伸縮性に富んだ樹脂で形成された湾曲ゴム12bで被覆されており、先端硬質部11の基端側に糸巻き接着等により一体的に固定されている。
【0023】
先端金属枠11aは、透孔11bに被検体の光学像を撮像する撮像装置20が嵌合固定されている。また、図示しないが先端金属枠11aは、透孔に照明光学系として挿入部を挿通するライトガイドファイバの先端側が挿通固定されると共に、このライトガイドファイバからの照明光を必要な角度に広げる照明窓が設けられている。
【0024】
このライトガイドファイバの後端は、ライトガイドコネクタ5に至り、このライトガイドコネクタ5を光源装置に着脱自在に接続することで、この光源装置から供給される照明光を伝達し、先端硬質部11の照明窓から患部等の被検体を照明するようになっている。
【0025】
照明された被検体の光学像は、撮像装置20に設けられた撮像手段としてCCD等の撮像ユニット21の撮像面(受光面とも言う)21aに結像されるようになっている。この撮像ユニット21は、信号ケーブル22に挿通配設される複数の信号線22aが接続されている。これら信号線22aの他端は、ライトガイドコネクタ5を介してCCUコネクタ7に接続されている。このCCUコネクタ7をCCUに着脱自在に接続することで、撮像ユニット21は、信号線22aを介して伝達されるCCUからの駆動信号により駆動され、結像された被検体像を光電変換するようになっている。
【0026】
そして、撮像ユニット21で光電変換された撮像信号は、信号線22aを介してCCUコネクタ7からCCUへ伝達される。CCUは、伝達された撮像信号を信号処理して標準的な映像信号に変換し、図示しないモニタに内視鏡画像として表示させるようになっている。
【0027】
次に、図3を用いて撮像装置20の詳細構成について説明する。
撮像装置20は、枠体(筐体)として金属又はセラミックスで略パイプ形状に形成される気密枠31と、気密枠31の先端側開口部に嵌合固定される光透過部材であるカバーガラス32と、気密枠31の後端側開口部に嵌合固定される基板33とを有してオートクレーブ滅菌可能に気密に構成される。
【0028】
カバーガラス32は、オートクレーブ滅菌による高温高圧の水蒸気に対して耐性が高い例えば、サファイアや石英で円形状の平行平板に形成されている。カバーガラス32は、この外周面の全周に亘りクロム、ニッケル、金等によりメタライズ処理が施されている。一方、気密枠31は、カバーガラス32を嵌合する内周面にも同様にメタライズ処理が施されている。そして、カバーガラス32は、この外周面が気密枠31の内周面の先端部に、鑞付け、半田付け等の鑞接により接合固定される。このことにより、撮像装置20は、カバーガラス32の外周面と気密枠31の内周面とが気密に接合され、この接合面から水蒸気などの気体が浸入するのを防止している。
【0029】
また、基板33は、オートクレーブ滅菌による高温高圧の水蒸気に対して耐性が高く、絶縁性を有する例えば、ガラス混入のエポキシ、ポリイミド、セラミックスで円形状の平行平板に形成されている。基板33は、この外周面の全周に亘り上述したメタライズ処理が施されている。また、一方、気密枠31は、基板33を嵌合する内周面にも同様にメタライズ処理が施されている。そして、基板33は、この外周面が気密枠31の内周面の後端部に、上述した鑞接により接合固定される。このことにより、撮像装置20は、基板33の外周面と気密枠31の内周面とが気密に接合され、この接合面から水蒸気などの気体が浸入するのを防止している。
【0030】
また、撮像装置20は、撮像ユニット21及びこの撮像ユニット21の撮像面21aにカバーガラス32で取り込んだ被検体の光学像を結像するための結像ユニット34を気密枠31の内部空間(収容部)31a内に配置している。
【0031】
結像ユニット34は、複数の光学レンズを配設して結像光学系を構成している。結像ユニット34は、先端側レンズ群35を先端側レンズ枠36で保持固定している。この先端側レンズ枠36は、この後端側が後端側レンズ群37を保持固定する後端側レンズ枠38の先端側に嵌合固定されている。
【0032】
撮像ユニット21は、撮像面21aを有する半導体チップ(以下、チップ)21bと、セラミックスや樹脂などで形成され、チップ21bを収容するパッケージ21cと、このパッケージ21cの上端面に接着剤で固定され、チップ21bを収容する空間を封止するための透明なガラスリッド21dと、から構成される。
撮像ユニット21は、パッケージ21cの外形中心Odと基板33の外形中心、即ち、気密枠31の内径中心Ofとが略一致するように配設される。
【0033】
ここで、撮像ユニット21は、レイアウトの都合や実装のばらつきによって、図4(a)に示すようにパッケージ21cの外形中心Odと撮像面21aの光学中心Oaとが必ずしも一致しない。この中心のずれは、例えば最大で0.2mmから0.4mm程度発生する可能性がある。
これに対し、光学設計的に、結像ユニット34と撮像ユニット21との間に許容される光軸のずれは、例えば0.02mm以下である。
【0034】
そこで、本実施の形態では、撮像装置20は、図4(b)に示すように撮像ユニット21の光学中心に結像ユニット34の光軸が一致するようにこれら撮像ユニット21と結像ユニット34とを一体的に固定する固定手段として、図4(b)に示すようにガラスリッド21dの上端面に結像ユニット34の最後端レンズ37aが光学接着剤40などで接着固定されるようになっている。このことにより、撮像装置20は、結像ユニット34の光軸Oが撮像ユニット21の撮像面21aの光学中心Oaと一致するようになっている。
【0035】
また、結像ユニット34は、先端側レンズ群35を構成する光学レンズの各々が最後端レンズ37aよりも小さく形成されている。このため、結像ユニット34は、この外径も撮像ユニット21のパッケージ21cより小さく形成される。このことにより、結像ユニット34は、この光軸Oを撮像ユニット21の撮像面21aの光学中心Oaに一致させても、ユニット外形が撮像ユニット21の外形内に収まるようになっている。
【0036】
また、撮像ユニット21は、電気信号を伝達するための棒状の金属で形成される複数のリード41がパッケージ21cの下端面から延出されている。リード41は、絶縁板42を介して基板33に形成された複数のスルーホール33bを挿通し、接続基板43に接続されている。この接続基板43は、複数の信号線22aが接続されている。
即ち、リード41は、撮像ユニット21を介して結像ユニット34を支持する支持手段(第2の固定手段)を構成している。
【0037】
このことにより、撮像装置20は、結像ユニット34の最後端レンズ37aと撮像ユニット21のガラスリッド21dとの間にかかる応力を低減させることができる。従って、撮像装置20は、オートクレーブ滅菌時に発生する熱応力、組み立て時の軸ずれにより生じる撮像ユニット21と結像ユニット34との残留応力、組み立て時の煩雑さを除去することができるようになる。
【0038】
また、図4(c)に示すように基板33は、複数のリード41のそれぞれの位置に合わせて形成された複数のスルーホール33bが、内周面に金或いはニッケル等のメッキを施されている。そして、複数のリード41は、絶縁板42を介してスルーホール33bに挿通され、鑞付け、半田付けにより気密に固定されている。このことにより、撮像装置20は、撮像ユニット21が基板33に固定されると共に、リード41とスルーホール33bとの隙間から水蒸気などの気体が浸入するのを防止している。
【0039】
また、基板33は、この表面に図示しない回路パターンが形成されている。そして、基板33は、周辺IC33cを実装して樹脂ポッティング33dにより封止されている。また、基板33は、複数の信号線22aが接続された後、エポキシ系などの接着剤44により封止固定されるようになっている。
【0040】
このように構成される本実施の形態の撮像装置20は、撮像ユニット21のパッケージ21cの外形中心Odと基板33の外形中心Ofとを略一致させて固定される。即ち、撮像装置20は、撮像ユニット21の外形が気密枠31の中心と同軸に配置される。
【0041】
そして、撮像装置20は、気密枠31の先端部に配置するカバーガラス32及び気密枠31の基端部に配置する基板33をそれぞれ気密に接合すると共に、基板33のスルーホール33bにリード41を鑞接によって気密に封止することによって、気密枠31の内部空間31aを気密状態にすることが可能である。
【0042】
従って、本実施の形態の撮像装置20は、気密枠31の内部空間31a内にオートクレーブ滅菌時に水蒸気などの気体が浸入することを防止することができる。
これにより、本実施の形態の撮像装置20は、水蒸気の浸入による結像ユニット34や撮像ユニット21のレンズ曇りの発生や、劣化を防止可能である。
【0043】
また、本実施の形態の撮像装置20は、撮像ユニット21、基板33と信号線22aとが直接接続されるので、構成部品が減って組立作業が容易となる他、撮像ユニット21を収容する気密枠31を短く形成できる。このため、本実施の形態の撮像装置20は、内蔵される内視鏡挿入部2の先端硬質部11を短縮化でき、挿入性を向上させることができる。
【0044】
更に、本実施の形態の撮像装置20は、結像ユニット34が撮像ユニット21に対してのみ光学接着剤40で一体的に固定されるので、軸ずれによる残留応力がなく、オートクレーブ滅菌時に作用する熱応力の繰り返しや、組立時に作用する力などによる光学性能の悪化や、撮像ユニット21に接着した最後端レンズ37aの剥離を防止可能である。
【0045】
また、本実施の形態の撮像装置20は、結像ユニット34の光軸を撮像ユニット21の光学中心と一致させても、結像ユニット34の外形が撮像ユニット21の外形内に収まる。このため、本実施の形態の撮像装置20は、気密枠31の外径を撮像ユニット21の外形に合わせて最小限に抑えることができる。従って、本実施の形態の撮像装置20は、内蔵される内視鏡挿入部2の先端硬質部11の外形を小さくして、内視鏡の挿入性を向上可能である。
【0046】
更に、本実施の形態の撮像装置20は、組み立て後に外力により光軸がずれることを防止することが可能である。従って、本実施の形態の撮像装置20は、外力の影響で光軸にずれが生じること無く、この光軸の調整を行うために分解する必要が無い。
【0047】
尚、撮像装置は、図5に示すようにパッケージレスの撮像ユニットを用いたものにも本発明を適用しても良い。
図5に示すように本変形例の撮像装置20Bは、パッケージレスの撮像ユニット21Bを用いて構成される。この撮像ユニット21Bは、チップ21bを収容するパッケージを設けていないので、上記第1の実施の形態で説明した撮像ユニット21と比べて、耐湿性及び強度が低くなっている。
【0048】
この撮像ユニット21Bは、チップ21bとガラスリッド21dとの間の隙間から線状の金属で形成される複数のリード41bが延出されている。そして、これら複数のリード41bは、この基端側がチップ21bとガラスリッド21dとの間で接着剤にて接着固定されるようになっている。
【0049】
また、撮像ユニット21Bは、図6に示すようにチップ21bがその外形中心Oと基板33の外形中心Ob(即ち、気密枠31の内径中心Of)とが略一致するように配設され、絶縁スペーサ45を介して基板33に接着などで固定されている。
【0050】
ここで、撮像ユニット21Bは、チップ21bの外形中心Ocと撮像面21aの光学中心Oaとが必ずしも一致しない。このため、撮像ユニット21Bは、結像ユニット34の後端レンズ37aが撮像面21aの光学中心Oaと光軸が一致するようにガラスリッド21dに光学接着剤40などで固定される。
このことにより、撮像ユニット21Bは、結像ユニット34の光軸Oが撮像面21aの光学中心Oaと一致するようになっている。
それ以外の構成は、上記第1の実施の形態の撮像装置20と同様なので、説明を省略する。
【0051】
このように構成される本変形例の撮像装置20Bは、上記第1の実施の形態の撮像装置21と同様に気密枠31の内部空間31aに、撮像ユニット21のチップ21bの外形中心Ocと基板33の外形中心Ofとを略一致させて固定される。即ち、撮像装置20Bは、撮像ユニット21Bの外形が気密枠31の中心と同軸に配置される。
【0052】
また、結像ユニット34は、この光軸Oが撮像ユニット21Bの撮像面21aの光学中心Oaに一致するように気密枠31の内部空間31a内で固定される。
そして、撮像装置20は、気密枠31の先端部に配置するカバーガラス32及び気密枠31の基端部に配置する基板33をそれぞれ気密に接合すると共に、基板33のスルーホール33bにリード41bを鑞接によって気密に封止したことによって、気密枠31の内部空間31aを気密状態にすることが可能である。
【0053】
この結果、本変形例の撮像装置20Bは、耐湿性及び強度性が劣るパッケージレスタイプの撮像ユニット21Bを用いて構成しても上記第1の実施の形態と同様な効果を得る。
【0054】
(第2の実施の形態)
図7及び図8は本発明の第2の実施の形態に係り、図7は本発明の第2の実施の形態の撮像装置を示す断面図、図8は図7の変形例を示す撮像装置の断面図、図9は応力吸収手段を設けた第1変形例の撮像装置を示す断面図、図10は応力吸収手段を設けた第2変形例の撮像装置を示す断面図である。
【0055】
上記第1の実施の形態は、支持手段としてリード41を設けて構成しているが、本第2の実施の形態は支持手段として支持部材を設けて構成する。それ以外の構成は、上記第1の実施の形態と同様なので説明を省略し、同じ構成には同じ符号を付して説明する。
【0056】
即ち、図7に示すように本発明の第2の実施の形態の撮像装置50は、支持手段としてリード41の代わりに、結像ユニット34を構成する後端側レンズ枠38の外周面と気密枠31の内壁面との間に金属又はセラミックスで形成される支持部材51を設けて構成される。この支持部材51を設けることにより、撮像装置50は、支持部材51により結像ユニット34を介して撮像ユニット21を支持可能な構成となっている。
【0057】
また、撮像ユニット21は、リードの代わりに、自在に変形可能なフレキシブル配線52によって基板33との接続が構成されている。
このフレキシブル配線52は、リードと同様にパッケージ21cの下端面から延出されている。そして、フレキシブル配線52は、絶縁板42を介して基板33に形成された複数のスルーホール33bを挿通し、接続基板43に接続されている。それ以外の構成は、上記第1の実施の形態の撮像装置20と同様なので、説明を省略する。
【0058】
これにより、本第2の実施の形態の撮像装置50は、上記第1の実施の形態と同様な効果を得ることに加え、フレキシブル配線52を用いているので、撮像ユニット21が自由に動くことを妨げないという効果を得る。
【0059】
また、撮像装置は、図8に示すようにフレキシブル配線52の代わりに非接触型の通信手段を設けて撮像ユニット21を構成しても良い。
図8に示すように本変形例の撮像装置50Bは、フレキシブル配線52の代わりにCCUからの駆動信号や撮像ユニットで得た撮像信号等を光や電波等を利用する非接触の通信手段53を設けて構成される。
【0060】
更に、具体的に説明すると、撮像装置50Bは、撮像ユニット21の基端部に素子側通信部53aが設けられると共に、この素子側通信部53aと通信する基板側通信部53bが基板33の基端部に設けられて構成される。
【0061】
素子側通信部53aは、パッケージ21cの図示しない配線を介して撮像ユニット21のチップ21bに接続されている。一方、基板側通信部53bは、基板33の回路パターンに接続され、該基板から延出する基板側リード54を介して複数の信号線22aに接続されている。
【0062】
これにより本変形例の撮像装置50Bは、気密枠31の内部空間31a内に配設される撮像ユニット21と、気密枠31の内部空間31a外に配置される基板33の回路パターンとが非接触にて通信可能となる。
従って、本変形例の撮像装置50Bは、フレキシブル配線52を挿通するためのスルーホール33bを基板33に形成する必要が無く、気密枠31の内部空間31aを更に気密に封止でき、また、組み立て性が向上する。
【0063】
尚、上記第1,第2の実施の形態の撮像装置は、例えば、図9及び図10に示すように支持される撮像ユニット又は結像ユニットのどちらか一方と、気密枠31との間に、前記撮像ユニット又は結像ユニットのどちらか一方に掛かる応力を吸収するための応力吸収手段を設けて構成しても良い。
【0064】
図9に示すように撮像装置20Cは、結像ユニット34(の後端側レンズ枠38)と気密枠31(の内壁面)との間に、前記結像ユニット34に掛かる応力を吸収するための応力吸収手段として、ばね55を設けて構成される。これにより、撮像装置20Cは、結像ユニット34に掛かる応力をばね55により吸収することが可能となる。
【0065】
また、図10に示す撮像装置50Cも同様に、撮像ユニット21(のパッケージ21c)と気密枠31(の内壁面)との間に、前記撮像ユニット21に掛かる応力を吸収するための応力吸収手段として、ばね55を設けて構成される。これにより、撮像装置50Cは、撮像ユニット21に掛かる応力をばね55により吸収することが可能となる。
【0066】
尚、図示しないが撮像装置20B及び撮像装置50Bも同様に応力吸収手段としてばね55を設けて構成しても良い。
また、実施例では、気密に封止された枠体を有する撮像装置に本発明を適用して構成しているが、本発明はこれに限定されず、気密封止でない枠体を有する撮像装置に本発明を適用して構成しても構わない。
【0067】
また、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0068】
ところで、上述したような電子内視鏡に用いられる撮像装置は、先端側に設けた複数の光学レンズで構成される結像光学系(対物光学系)で被検体の光学像を取り込み、その結像位置に配置される固体撮像素子で取り込まれた光学像を電気信号に光電変換し、固体撮像素子周辺に配置される回路基板上で光電変換された電気信号の出力を増幅などしている。
【0069】
上記回路基板は、複数の信号線で形成され、他端が内視鏡を挿通し、ユニバーサルコード及びCCUケーブルを介してCCUコネクタの端部に延出している信号ケーブルを接続されている。
【0070】
このCCUコネクタを信号処理装置であるCCU(カメラコントロールユニット)と着脱自在で接続することで、上記撮像装置は、上記回路基板が上記CCUに電気的に接続され、上記信号ケーブルを介して固体撮像素子で光電変換された電気信号が上記CCUに供給される。
そして、上記CCUは、画像処理などその他の信号処理を行い、モニタなどに内視鏡像を表示させるようになっている。
【0071】
しかしながら、電子内視鏡に対して高温高圧水蒸気を使用した高温高圧水蒸気滅菌(以下、オートクレーブ滅菌)を行うと、上記従来の撮像装置は、固体撮像素子の周囲に浸入し貯留した蒸気によって固体撮像素子が劣化し画像不良を生じたり、固体撮像素子の故障を引き起こす虞れがあった。
【0072】
上記問題を解決するため、特開平10−234649号公報に記載されている撮像装置は、複数のピンを設けたハーメチックコネクタと、このハーメチックコネクタと気密に接合された円筒状のシールド部材とで気密に構成され、蒸気の浸入を防止したものが提案されている。
【0073】
しかしながら、上記特開平10−234649号公報に記載の撮像装置は、上記円筒状のシールド部材が内視鏡挿入部に連通しているため、湾曲部や軟性部で構成される挿入部を備えた内視鏡に用いるのに不向きであった。
【0074】
また、上記特開平10−234649号公報に記載の撮像装置は、上記ハーメチックコネクタを内視鏡挿入部の先端部に配置するために、上記ハーメチックコネクタに設けたピン同士の間隔が狭くなり、組み立てが困難になる等の問題があった。
【0075】
そこで、湾曲部や軟性部で構成される挿入部を備えた内視鏡をオートクレーブ滅菌する際にも、固体撮像素子の周囲に蒸気が浸入することを確実に防止可能な撮像装置の提供が望まれていた。
【0076】
図11ないし図27を参照して固体撮像素子の周囲に蒸気浸入を防止可能な撮像装置の構成例を説明する。図11ないし図27は固体撮像素子の周囲に蒸気浸入を防止可能な撮像装置の構成例に係わり、図11は固体撮像素子の周囲に蒸気浸入を防止可能な撮像装置を示す構成図、図12は図11の撮像装置の要部を示す断面図、図13は図12の隔壁の基端側面を示す説明図、図14は図12の隔壁の断面図、図15は第1変形例の撮像装置を示す構成図、図16は図15の撮像装置の要部を示す断面図、図17は図16の隔壁の基端側面を示す説明図、図18は図16の隔壁の断面図、図19は第2変形例の撮像装置を示す構成図、図20は図19の撮像装置の要部を示す断面図、図21は図20の隔壁ユニットの基端側面を示す説明図、図22は図20の隔壁ユニットの断面図、図23は第3変形例の撮像装置を示す構成図、図24は図23の撮像装置の要部を示す断面図、図25は図24の隔壁ユニットの基端側面を示す説明図、図26は図20の隔壁ユニットの断面図、図27は図24の隔壁ユニットの先端側面を示す説明図である。
【0077】
図11に示すように撮像装置100は、被検体の光学像を結像可能な結像ユニット101と、この結像ユニット101の結像位置に図示しない撮像面(受光面とも言う)を有して配置され、前記結像ユニット101により結像された前記光学像を撮像可能な固体撮像素子102と、この固体撮像素子102に接続され、該固体撮像素子102に対する信号処理を行う集積回路103と、前記固体撮像素子102及び前記集積回路103を覆う(内包する)保護枠104と、から主に構成される。
【0078】
前記結像ユニット101は、複数の光学レンズを配設して結像光学系を構成している。この結像ユニット101は、先端側レンズ群111を先端側レンズ枠112で保持固定している。この先端側レンズ枠112は、この後端側が後端側レンズ113を保持固定する後端側レンズ枠114の先端側に嵌合固定されている。前記後端側レンズ113は、平行平板若しくは凸レンズ状である。尚、後端側レンズ枠114は、後端側レンズ113の代わりに、複数の光学レンズを配設して後端側レンズ群を保持固定して構成しても良い。
【0079】
また、前記結像ユニット101は、このユニット先端側を覆う観察窓ユニット115が設けられている。この観察窓ユニット115は、封止手段としてレーザ溶接や蒸気透過性の低い接着剤などにより前記後端側レンズ枠114に気密若しくは蒸気透過性の低い状態で固定されている。
【0080】
前記観察窓ユニット115は、前記先端側レンズ枠112の先端側を嵌合固定する観察窓枠116と、この観察窓枠116の最先端側端面に保持固定される観察窓117とから構成される。前記観察窓117は、この外周面にNiやCr、Auなどを蒸着したメタルコートを施して形成されている。そして、この観察窓117は、封止手段として半田付けや鑞付け、蒸気透過性の低い接着剤などにより前記観察窓枠116に気密若しくは蒸気透過性の低い状態で固定されている。
このことにより、前記撮像装置100は、先端側から蒸気が浸入することを防止できるようになっている。
【0081】
前記固体撮像素子102は、撮像面の前面に光透過性のガラスリッド118が接着固定されている。このガラスリッド118は、前記後端側レンズ113に貼り合わされて接着固定されることで、前記固体撮像素子102と前記結像光学系101とが一体的に構成されるようになっている。
【0082】
前記固体撮像素子102は、撮像面(受光面)側に接続される複数のリード119が側部から反撮像面(受光面)側に延出している。これらリード119は、前記固体撮像素子102の後方に配置される前記集積回路103に接続されている。
【0083】
本実施の形態では、撮像装置100は、後述するように前記固体撮像素子102の基端側に隔壁を設け、この隔壁に形成したスルーホールに前記リード119を挿通し、これらリード119と前記スルーホールとの間及び前記保護枠104と前記隔壁との間を気密に封止するように構成している。
【0084】
前記集積回路103は、前記リード119を介して前記固体撮像素子102を駆動すると共に、この固体撮像素子102で光電変換した電気信号を信号処理するようになっている。
【0085】
前記集積回路103は、前記信号処理された電気信号を伝送する信号伝送手段としての複数の信号線120が接続されている。これら信号線120は、束ねられて信号ケーブル121に挿通配設され、図示しないコネクタ部端部に至り、結線するようになっている。そして、コネクタ部を図示しないCCUに着脱自在に接続することで、前記集積回路103は前記信号線120を介してCCUに接続される、即ち、撮像装置100はCCUに接続されるようになっている。
【0086】
また、前記後端側レンズ枠114は、基端側に封止手段としてレーザ溶接や蒸気透過性の低い接着剤などにより前記保護枠104が気密若しくは蒸気透過性の低い状態で固定されている。即ち、前記保護枠104は、前記結像ユニット101の後端側を嵌合し、前記固体撮像素子102や前記集積回路103などを内包している。
【0087】
また、この保護枠104は、基端側が前記信号ケーブル121の先端側を嵌合固定している。そして、この保護枠104を内包するように前記後端側レンズ枠114の突起部から前記信号ケーブル121の先端側に至る部分は、それらの外周を熱収縮チューブ122により覆われている。
【0088】
次に、図12ないし図14を用いて前記撮像装置100の要部の詳細構成を説明する。
前記固体撮像素子102と前記集積回路103との間には、ガラスやセラミックなどの絶縁体で形成される隔壁131が設けられている。この隔壁131は、前記リード119を挿通させる複数のスルーホール132が形成されている。これら各スルーホール132の周囲は、クロムやニッケル、金などを蒸着や印刷して形成されたランド133が設けられている。
【0089】
前記リード119と前記ランド133とは半田付けされており、封止手段として前記スルーホール132を気密に塞ぐように半田フィレット134を形成している。更に、前記隔壁131は、この外周が前記ランド133と同様にクロムやニッケル、金などを蒸着や印刷してメタルコートされている。そして、前記隔壁131と前記保護枠104とは、封止手段としてレーザ溶接や蒸気透過性の低い接着剤により気密若しくは蒸気透過性の低い状態に固定されている。
このことにより、前記撮像装置100は、前記リード119と前記スルーホール132との間及び前記保護枠104と前記隔壁131との間を気密に封止して基端側から蒸気が浸入することを防止できる。
【0090】
従って、前記撮像装置100は、前記観察窓117から前記隔壁131までの空間を気密若しくは蒸気透過性の低い状態に保持可能である。
これにより、前記撮像装置100を内蔵する内視鏡は、オートクレーブ滅菌した場合でも、固体撮像素子102が気密若しくは蒸気透過性の低い空間に配置されているため、固体撮像素子102がオートクレーブ滅菌による蒸気に曝されることが少ない。
【0091】
この結果、本実施の形態の撮像装置100は、オートクレーブ滅菌の蒸気によって、固体撮像素子102の劣化による画像不良や故障を防止することが可能である。従って、この撮像装置100を内蔵することによって、湾曲部や軟性部で構成される挿入部を備えた内視鏡は、オートクレーブ滅菌が可能である。
【0092】
尚、撮像装置は、図15に示すように構成しても良い。
図15は、第1変形例の撮像装置を示す構成図である。
図15に示すように撮像装置100Bは、前記集積回路103Bの基端側に隔壁131Bが設けられて構成されている。
【0093】
この隔壁131Bは、前記固体撮像素子102から延出する複数のリード119Bが前記集積回路103Bを介して接続されるようになっている。また、この隔壁131Bは、複数の信号線120Bが接続されている。尚、本第1変形例では、前記隔壁131Bは、前記リード119Bと前記信号線120Bとを接続する接続基板を形成している。
【0094】
図16ないし図18に示すように前記隔壁131Bは、前記リード119Bを挿通させるスルーホール132aが形成されていると共に、前記信号線120Bを挿通させるスルーホール132bが形成されている。これら各スルーホール132a,132bの周囲は、クロムやニッケル、金などを蒸着や印刷して形成されたランド133Bが設けられている。これら各ランド133Bは、各々対応する前記リード119Bと前記信号線120Bとを接続するように形成されている。
【0095】
これら各リード119Bと各信号線120B及び各ランド133Bとは、半田付けされており、封止手段として前記スルーホール132a,132bを気密に塞ぐように半田フィレット134Bを形成している。
更に、前記隔壁131Bは、この外周が前記ランド133Bと同様にクロムやニッケル、金などが蒸着や印刷してメタルコートされている。
そして、前記隔壁131Bと前記保護枠104とは、封止手段としてレーザ溶接や蒸気透過性の低い接着剤により気密若しくは蒸気透過性の低い状態に固定されている。尚、それ以外の構成は、上記撮像装置100とほぼ同様である。
【0096】
このことにより、前記撮像装置100Bは、前記リード119B,前記信号線120Bと前記スルーホール132a,132bとの間、及び前記保護枠104と前記隔壁131Bとの間を気密に封止して基端側から蒸気が浸入することを防止できる。
従って、前記撮像装置100Bは、前記観察窓117から前記隔壁131Bまでの空間を気密若しくは蒸気透過性の低い状態に保持可能である。
【0097】
これにより、前記撮像装置100Bを内蔵する内視鏡は、オートクレーブ滅菌した場合でも、固体撮像素子102や集積回路103Bが気密若しくは蒸気透過性の低い空間に配置されているため、固体撮像素子102や集積回路103Bがオートクレーブ滅菌による蒸気に曝されることが少ない。
この結果、本第1変形例の撮像装置100Bは、更にオートクレーブ滅菌の蒸気による固体撮像素子102や集積回路103Bの劣化や故障を防止することができる。
【0098】
尚、撮像装置は、図19に示すように構成しても良い。
図19は、第2変形例の撮像装置を示す構成図である。
図19に示すように撮像装置100Cは、前記固体撮像素子102と前記集積回路103との間に隔壁ユニット140が設けられている。この隔壁ユニット140は、隔壁131Cと接合枠141とから構成されている。
【0099】
図20ないし図22に示すように前記隔壁131Cは、前記固体撮像素子102から延出する複数のリード119を挿通させる複数のスルーホール132Cが形成されている。これら各スルーホール132Cの周囲は、クロムやニッケル、金などを蒸着や印刷して形成されたランド133Cが設けられている。
【0100】
更に、ランド133Cの外側には、クロムやニッケル、金などが蒸着されてグランド面142が設けられており、ランド133Cとグランド面142とは所定の距離を開けて絶縁されている。
前記リード119と前記ランド133Cとは半田付けされており、前記スルーホール132Cを気密に塞ぐように半田フィレット134Cを形成している。
【0101】
更に、前記隔壁131Cの外周は、前記グランド面142と同様にクロムやニッケル、金などが蒸着され、グランド面142と電気的に導通している。前記隔壁131Cの外周と前記接合枠141とは、封止手段として半田付けや鑞付けにより気密状態に固定されている。また、前記隔壁ユニット140と前記保護枠104とは、封止手段としてレーザ溶接により気密状態で固定されている。尚、それ以外の構成は、上記撮像装置100とほぼ同様である。
【0102】
このことにより、前記撮像装置100Cは、前記隔壁131Cと前記保護枠104とを安定して気密若しくは蒸気透過性の低い状態に保持できると共に、且つ隔壁131Cに設けたグランド面142と保護枠104とが半田付けや鑞付けやレーザ溶接により電気的に接続されることにより電磁的に閉じた空間を形成できるようになる。
【0103】
この結果、本第2変形例の撮像装置100Cは、上記撮像装置100と同様な効果を得ることに加え、オートクレーブ滅菌の蒸気による固体撮像素子102の劣化や故障を防止することができ、且つ固体撮像素子102から発生する電磁ノイズを強固に遮蔽することができる。
【0104】
尚、撮像装置は、図23に示すように構成しても良い。
図23は、第3変形例の撮像装置を示す構成図である。
図23に示すように撮像装置100Dは、観察窓ユニット115を設けることなく、先端側に観察窓117を設けた結像ユニット101Dを有して構成される。
【0105】
前記結像ユニット101Dは、先端側レンズ枠112Dの先端側に前記観察窓117を保持固定している。
前記観察窓117は、この外周面にNiやCr,Auなどを蒸着したメタルコートが施されており、前記先端側レンズ枠112Dと半田付けなどにより気密状態で固定される。
【0106】
また、前記撮像装置100Dは、上記撮像装置100Cで説明したのと同様に、前記固体撮像素子102と前記集積回路103との間に隔壁ユニット140Dが設けられている。この隔壁ユニット140Dは、ガラスやセラミックなどの絶縁体で形成される隔壁131Dと接合枠141Dとから構成されている。
【0107】
図24ないし図27に示すように前記隔壁131Dは、前記固体撮像素子102から延出する複数のリード119を挿通させる複数のスルーホール132Dが形成されている。
この隔壁131Dの先端側面は、前記各スルーホール132Dの周囲にクロムやニッケル、金などを蒸着して形成されたランド151aが設けられている。更に、これらランド151aは、延出してパターン153を形成している(図25参照)。このパターン153は、抵抗やコンデンサ、ダイオードといった電子部品が半田付けされている。このことにより、前記撮像装置100Dは、前記隔壁131Dに抵抗やコンデンサ、ダイオードといった電子部品を搭載できる。
【0108】
一方、前記隔壁131Dの基端側面は、各スルーホール132Dの周囲にクロムやニッケル、金などを蒸着して形成されたランド151bが設けられている。更に、これらランド151bは、外側にクロムやニッケル、金などを蒸着して形成されたグランド面152が設けられている(図27参照)。
また、前記リード119と前記ランド151bとは半田付けされており、前記スルーホール132Dを気密に塞ぐように半田フィレット134Dを形成している。
【0109】
更に、前記隔壁131Dの外周は、グランド面と同様にクロムやニッケル、金などが蒸着されている。そして、前記隔壁131Dと前記接合枠141Dとは、封止手段として半田付けや鑞付けにより気密状態に固定されている。更に、前記隔壁ユニット140Dと前記保護枠104とは、封止手段としてレーザ溶接などにより気密状態で固定されている。
【0110】
この結果、本第3変形例の撮像装置100Dは、上記撮像装置100Cと同様な効果を得ることに加え、固体撮像素子102から発生する電磁ノイズを強固に遮蔽することができ、且つ硬質長を長くすることなく電気部品154を実装可能である。
【0111】
[付記]
(付記項1) 被検体の光学像を結像可能な結像ユニットと、
前記結像ユニットにより結像された前記光学像を撮像可能な撮像ユニットと、
前記結像ユニットの結像位置に前記撮像ユニットの撮像面が配置されるように、これら結像ユニットと撮像ユニットとを固定可能な固定手段と、
前記固定手段により固定された前記結像ユニット及び前記撮像ユニットを収容可能な枠体と、
前記枠体に設け、この枠体に収容された前記結像ユニット及び前記撮像ユニットのどちらか一方に接続し、この接続された一方を介して他方を支持する支持手段と、
を具備したことを特徴とする撮像装置。
【0112】
(付記項2) 前記支持される他方と前記枠体との間に、所定の空間が形成されることを特徴とする付記項1に記載の撮像装置。
(付記項3) 前記支持される他方と前記枠体との間に、前記他方に掛かる応力を吸収するための応力吸収手段を設けたことを特徴とする付記項1に記載の撮像装置。
(付記項4) 前記枠体は、両端開口部に密閉部材を接合固定して前記撮像ユニット及び前記結像ユニットを気密封止したことを特徴とする付記項1に記載の撮像装置。
【0113】
(付記項5) 前記枠体は、開口部に密閉部材を接合固定して前記撮像ユニット及び前記結像ユニットを気密封止したことを特徴とする付記項1に記載の撮像装置。
(付記項6) 前記密閉部材は、前記枠体の先端開口部に接合固定する光透過部材及び、前記枠体の後端開口部に接合固定する基板であることを特徴とする付記項4又は5に記載の撮像装置。
(付記項7) 前記固定手段は、前記結像ユニットの最後端レンズを前記撮像ユニットのガラスリッドに接着固定する光学接着剤であることを特徴とする付記項4又は5に記載の撮像装置。
【0114】
(付記項8) 前記支持手段は、前記撮像ユニットの外周面と前記枠体の内壁面との間に設けた固定部材であることを特徴とする付記項4又は5に記載の撮像装置。
(付記項9) 前記支持手段は、前記撮像ユニットから延出するリードであることを特徴とする付記項4又は5に記載の撮像装置。
【0115】
(付記項10) 前記支持手段は、前記結像ユニットの外周面と前記枠体の内壁面との間に設けた固定部材であることを特徴とする付記項4又は5に記載の撮像装置。
(付記項11) 前記枠体に封止される前記撮像ユニットに対して、この撮像ユニットを制御駆動する駆動信号及びこの駆動信号により駆動されて得た撮像信号を送受信する通信手段を設けたことを特徴とする付記項4又は5に記載の撮像装置。
【0116】
(付記項12) 前記撮像ユニットの外形中心を前記枠体の長手中心軸に略一致させると共に、前記結像ユニットの光軸を前記撮像ユニットの光学中心に一致させたことを特徴とする付記項4又は5に記載の撮像装置。
(付記項13) 前記結像ユニットの光軸と前記撮像ユニットの光学中心とを所定精度で一致させたことを特徴とする付記項4又は5に記載の撮像装置。
(付記項14) 前記通信手段は、前記撮像ユニットに設けた撮像側通信部と、前記基板の封止外部に設けた基板側通信部とで構成されることを特徴とする付記項11に記載の撮像装置。
【0117】
(付記項15) 被検体の光学像を撮像する撮像手段及び、この撮像手段の撮像面に前記被検体の光学像を結像する結像ユニットを気密に封止可能な枠体と、
前記撮像手段の光学中心に前記結像ユニットの光軸が一致するようにこれら撮像手段と結像ユニットとを一体的に固定する第1の固定手段と、
前記第1の固定手段で一体的に固定した撮像手段及び結像ユニットを前記枠体の内壁面から離間するようにこの枠体に固定する第2の固定手段と、
を具備したことを特徴とする撮像装置。
【0118】
(付記項16) 前記枠体は、両端開口部に密閉部材を接合固定して前記撮像手段及び前記結像ユニットを気密封止したことを特徴とする付記項15に記載の撮像装置。
(付記項17) 前記枠体は、開口部に密閉部材を接合固定して前記撮像手段及び前記結像ユニットを気密封止したことを特徴とする付記項15に記載の撮像装置。
(付記項18) 前記密閉部材は、前記枠体の先端開口部に接合固定する光透過部材及び、前記枠体の後端開口部に接合固定する基板であることを特徴とする付記項16又は17に記載の撮像装置。
【0119】
(付記項19) 前記第1の固定手段は、前記結像ユニットの最後端レンズを前記撮像手段のガラスリッドに接着固定する光学接着剤であることを特徴とする付記項16又は17に記載の撮像装置。
(付記項20) 前記第2の固定手段は、前記撮像ユニットの外周面と前記枠体の内壁面との間に設けた固定部材であることを特徴とする付記項16又は17に記載の撮像装置。
【0120】
(付記項21) 前記第2の固定手段は、前記撮像手段から延出するリードであることを特徴とする付記項16又は17に記載の撮像装置。
(付記項22) 前記第2の固定手段は、前記結像ユニットの外周面と前記枠体の内壁面との間に設けた固定部材であることを特徴とする付記項16又は17に記載の撮像装置。
(付記項23) 前記枠体に封止される前記撮像手段に対して、この撮像手段を制御駆動する駆動信号及びこの駆動信号により駆動されて得た撮像信号を送受信する通信手段を設けたことを特徴とする付記項16又は17に記載の撮像装置。
【0121】
(付記項24) 前記撮像手段の外形中心を前記枠体の長手中心軸に略一致させると共に、前記結像ユニットの光軸を前記撮像手段の光学中心に一致させたことを特徴とする付記項16又は17に記載の撮像装置。
(付記項25) 前記結像ユニットの光軸と前記撮像手段の光学中心とを所定精度で一致させたことを特徴とする付記項16又は17に記載の撮像装置。
(付記項26) 前記通信手段は、前記撮像手段に設けた撮像側通信部と、前記基板の封止外部に設けた基板側通信部とで構成されることを特徴とする付記項23に記載の撮像装置。
【0122】
(付記項27) 被検体の光学像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段の撮像面に前記被検体の光学像を結像する結像ユニットと、
前記撮像手段及び前記結像ユニットを収容するための収容部を有する筐体と、前記撮像手段の光学中心に前記結像ユニットの光軸が一致するようにこれら撮像手段と結像ユニットとを一体的に固定する第1の固定手段と、
前記第1の固定手段で一体的に固定した撮像手段及び結像ユニットのどちらか一方を前記筐体に挿入可能な開口部と、
前記筐体の収容部を気密に保持するために前記開口部を密閉する密閉手段と、前記筐体に挿入された前記撮像手段及び前記結像ユニットを前記筐体の内壁面から離間するようにこの筐体に固定する第2の固定手段と、
を具備したことを特徴とする撮像装置。
【0123】
(付記項28) 前記筐体は、両端開口部に密閉部材を接合固定して前記一体的に固定した撮像手段及び結像ユニットを気密封止したことを特徴とする付記項27に記載の撮像装置。
(付記項29) 前記筐体は、開口部に密閉部材を接合固定して前記一体的に固定した撮像手段及び結像ユニットを気密封止したことを特徴とする付記項27に記載の撮像装置。
(付記項30) 前記密閉部材は、前記筐体の先端開口部に接合固定する光透過部材及び、前記筐体の後端開口部に接合固定する基板であることを特徴とする付記項28又は30に記載の撮像装置。
【0124】
(付記項31) 前記第1の固定手段は、前記結像ユニットの最後端レンズを前記撮像手段のガラスリッドに接着固定する光学接着剤であることを特徴とする付記項28又は30に記載の撮像装置。
(付記項32) 前記第2の固定手段は、前記撮像ユニットの外周面と前記枠体の内壁面との間に設けた固定部材であることを特徴とする付記項28又は30に記載の撮像装置。
【0125】
(付記項33) 前記第2の固定手段は、前記撮像手段から延出するリードであることを特徴とする付記項28又は30に記載の撮像装置。
(付記項34) 前記第2の固定手段は、前記結像ユニットの外周面と前記筐体の内壁面との間に設けた固定部材であることを特徴とする付記項28又は30に記載の撮像装置。
(付記項35) 前記筐体に封止される前記撮像手段に対して、この撮像手段を制御駆動する駆動信号及びこの駆動信号により駆動されて得た撮像信号を送受信する通信手段を設けたことを特徴とする付記項28又は30に記載の撮像装置。
(付記項36) 前記撮像手段の外形中心を前記筐体の長手中心軸に略一致させると共に、前記結像ユニットの光軸を前記撮像手段の光学中心に一致させたことを特徴とする付記項28又は30に記載の撮像装置。
【0126】
(付記項37) 前記結像ユニットの光軸と前記撮像手段の光学中心とを所定精度で一致させたことを特徴とする付記項28又は30に記載の撮像装置。
(付記項38) 前記通信手段は、前記撮像手段に設けた撮像側通信部と、前記基板の封止外部に設けた基板側通信部とで構成されることを特徴とする付記項35に記載の撮像装置。
【0127】
(付記項39) 被検体からの光学像情報に基づく光学像を得る撮像手段と、
前記撮像手段の撮像面に前記光学像を結像する結像光学系と、
前記撮像手段の撮像面に前記光学像を結像するように前記撮像手段と前記結像光学系とを固定する第1の固定手段と、
前記撮像手段と前記結像光学系とから構成される結像ユニットを収容可能な収容部を有する筐体と、
前記筐体に前記結像ユニットを挿入可能な開口部と、
前記筐体の収容部を気密に保持するために前記開口部を密閉する密閉手段と、
前記筐体に挿入された前記撮像手段で撮像される前記光学像に関する撮像情報を前記筐体の外部に伝達する伝達手段と、
前記筐体に挿入された前記結像光学系が前記収容部の壁面と離間するように前記撮像手段を前記筐体に固定するための第2の固定手段と、
前記被検体からの光学像情報を透過し、前記撮像手段において前記光学像が撮像可能な位置に設けられた光透過部材と、
を具備したことを特徴とする撮像装置。
【0128】
(付記項40) 被検体からの光学像情報に基づく光学像を得る撮像手段と、
前記撮像手段の撮像面に前記光学像を結像する結像光学系と、
前記撮像手段の撮像面に前記光学像を結像するように前記撮像手段と前記結像光学系とを固定する第1の固定手段と、
前記撮像手段と前記結像光学系とから構成される結像ユニットを収容可能な収容部を有する筐体と、
前記筐体に前記結像ユニットを挿入可能な開口部と、
前記筐体の収容部を気密に保持するために前記開口部を密閉する密閉手段と、
前記筐体に挿入された前記撮像手段で撮像される前記光学像に関する撮像情報を前記筐体の外部に伝達する伝達手段と、
前記筐体に挿入された前記撮像手段が前記収容部の壁面と離間するように前記結像光学系を前記筐体に固定するための第2の固定手段と、
前記被検体からの光学像情報を透過し、前記撮像手段において前記光学像が撮像可能な位置に設けられた光透過部材と、
を具備したことを特徴とする撮像装置。
【0129】
(付記項4〜40の課題)
上記特開2000−70213号公報に記載の撮像装置は、結像ユニット及び固体撮像素子の各々が共に枠体に固定されているので、上記オートクレーブ滅菌時に発生する熱応力により、結像ユニットの光軸と固体撮像素子の光学中心とにずれを生じる虞れがあった。
【0130】
また、上記撮像装置は、上記オートクレーブ滅菌を繰り返し行なったり、長時間連続で行うような場合、上記熱応力の繰り返しにより固体撮像素子に接着した結像ユニットの後端レンズが剥離したり、固体撮像素子のリード線が断線したりする虞れがあった。
【0131】
更に、上記撮像装置は、組み立て時の軸ずれにより生じる固体撮像素子と結像ユニットとの間の残留応力によって同様な問題が生じる虞れがあった。また、上記撮像装置は、固体撮像素子の寸法のばらつき等により、固体撮像素子と結像ユニットとの間に歪みや光軸ずれが生じる虞れもあった。
【0132】
また、上記撮像装置は、装置内部の固体撮像素子がコネクタに挿通された接続ピンを通じて外部と電気的に導通する構成であるので、内部構造が複雑となり組み立て作業が煩雑になったり、枠体が大型化して装置全体が大型化する問題があった。このため、このような撮像装置を挿入部先端部に組み込む内視鏡は、体腔内への挿通性が悪化する虞れが生じる。
【0133】
また、上記撮像装置は、組み立て後、外力の影響で光軸にずれが生じた場合、結像ユニットと固体撮像素子とを気密的に密封した空間内に収納しているため、光軸の調整を行うために分解することが困難であった。
【0134】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、所望の光学性能を維持して、オートクレーブ滅菌に対する耐性を確保すると共に、小型で組み立てが容易で、その上、組み立て後に外力により光軸がずれることを防止する撮像装置を提供することを目的とする。
【0135】
(付記項41) 被検体の光学像を結像可能な結像ユニットと、
前記結像ユニットにより結像された前記光学像を撮像可能な固体撮像素子と、
前記固体撮像素子に接続され、この固体撮像素子に対する信号処理を行う集積回路と、
前記集積回路に接続され、前記信号処理された電気信号を伝送する信号伝送手段と、
前記結像ユニットの後端側を嵌合し、前記固体撮像素子及び前記集積回路を覆う保護枠と、
を具備し、前記固体撮像素子又は前記集積回路の基端側に隔壁を設け、この隔壁より先端部分の空間を気密に封止したことを特徴とする撮像装置。
【0136】
(付記項42) 前記隔壁は、前記固体撮像素子の基端側に設け、この隔壁に形成したスルーホールに前記固体撮像素子から延出するリードを挿通し、このリードと前記スルーホールとの間及び前記保護枠と前記隔壁との間を気密に封止したことを特徴とする付記項41に記載の撮像装置。
【0137】
(付記項43) 前記隔壁は、前記集積回路の基端側に設け、この隔壁に形成したスルーホールに前記固体撮像素子から延出するリード及び前記信号伝送手段を構成する信号線とを挿通し、これらリード及び信号線と前記スルーホールとの間及び前記保護枠と前記隔壁との間を気密に封止したことを特徴とする付記項41に記載の撮像装置。
【0138】
(付記項44) 被検体の光学像を結像可能な結像ユニットと、
前記結像ユニットにより結像された前記光学像を撮像可能な固体撮像素子と、
前記固体撮像素子に接続され、この固体撮像素子で光電変換した電気信号を信号処理する集積回路と、
前記集積回路に接続され、前記信号処理された電気信号を伝送する信号伝送手段と、
前記結像ユニットの後端側を嵌合し、前記固体撮像素子及び前記集積回路を覆う保護枠と、
を具備し、前記固体撮像素子の基端側に隔壁を設け、この隔壁に形成したスルーホールに前記固体撮像素子から延出するリードを挿通し、このリードと前記スルーホールとの間及び前記保護枠と前記隔壁との間を気密に封止したことを特徴とする撮像装置。
【0139】
(付記項45) 被検体の光学像を結像可能な結像ユニットと、
前記結像ユニットにより結像された前記光学像を撮像可能な固体撮像素子と、
前記固体撮像素子に接続され、この固体撮像素子で光電変換した電気信号を信号処理する集積回路と、
前記集積回路に接続され、前記信号処理された電気信号を伝送する信号伝送手段と、
前記結像ユニットの後端側を嵌合し、前記固体撮像素子及び前記集積回路を覆う保護枠と、
を具備し、前記集積回路の基端側に隔壁を設け、この隔壁に形成したスルーホールに前記固体撮像素子から延出するリード及び前記信号伝達手段を構成する信号線とを挿通し、これらリード及び信号線と前記スルーホールとの間及び前記保護枠と前記隔壁との間を気密に封止したことを特徴とする撮像装置。
【0140】
(付記項41〜45の従来及び課題)
本文中に記載。
【0141】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、所望の光学性能を維持して、オートクレーブ滅菌に対する耐性を確保すると共に、小型で組み立てが容易な撮像装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡を示す外観斜視図
【図2】図1の内視鏡挿入部の先端側の構成を示す断面図
【図3】図2の撮像装置を示す断面図
【図4】図3の撮像装置の要部を示す説明図
【図5】図3の変形例を示す撮像装置の断面図
【図6】図5の撮像装置の要部を示す説明図
【図7】本発明の第2の実施の形態の撮像装置を示す断面図
【図8】図7の変形例を示す撮像装置の断面図
【図9】応力吸収手段を設けた第1変形例の撮像装置を示す断面図
【図10】応力吸収手段を設けた第2変形例の撮像装置を示す断面図
【図11】固体撮像素子の周囲に蒸気浸入を防止可能な撮像装置を示す構成図
【図12】図11の撮像装置の要部を示す断面図
【図13】図12の隔壁の基端側面を示す説明図
【図14】図12の隔壁の断面図
【図15】第1変形例の撮像装置を示す構成図
【図16】図15の撮像装置の要部を示す断面図
【図17】図16の隔壁の基端側面を示す説明図
【図18】図16の隔壁の断面図
【図19】第2変形例の撮像装置を示す構成図
【図20】図19の撮像装置の要部を示す断面図
【図21】図20の隔壁ユニットの基端側面を示す説明図
【図22】図20の隔壁ユニットの断面図
【図23】第3変形例の撮像装置を示す構成図
【図24】図23の撮像装置の要部を示す断面図
【図25】図24の隔壁ユニットの基端側面を示す説明図
【図26】図20の隔壁ユニットの断面図
【図27】図24の隔壁ユニットの先端側面を示す説明図
【符号の説明】
1…内視鏡(電子内視鏡)
2…挿入部
11…先端硬質部
11a…先端金属枠
20…撮像装置
21…撮像ユニット(撮像手段)
21a…撮像面
21b…チップ(半導体チップ)
21c…パッケージ
21d…ガラスリッド
22…信号ケーブル
22a…信号線
31…気密枠(枠体)
31a…内部空間(収容部)
32…カバーガラス(光透過部材)
33…基板
34…結像ユニット
37a…最後端レンズ
40…光学接着剤(固定手段)
41…リード(第2の固定手段)

Claims (3)

  1. 被検体の光学像を結像可能な結像ユニットと、
    前記結像ユニットにより結像された前記光学像を撮像可能な撮像ユニットと、
    前記結像ユニットの結像位置に前記撮像ユニットの撮像面が配置されるように、これら結像ユニットと撮像ユニットとを固定可能な固定手段と、
    前記固定手段により固定された前記結像ユニット及び前記撮像ユニットを収容可能な枠体と、
    前記枠体に設け、この枠体に収容された前記結像ユニット及び前記撮像ユニットのどちらか一方に接続し、この接続された一方を介して他方を支持する支持手段と、
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記支持される他方と前記枠体との間に、所定の空間が形成されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記支持される他方と前記枠体との間に、前記他方に掛かる応力を吸収するための応力吸収手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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