JP2001029311A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2001029311A
JP2001029311A JP11202212A JP20221299A JP2001029311A JP 2001029311 A JP2001029311 A JP 2001029311A JP 11202212 A JP11202212 A JP 11202212A JP 20221299 A JP20221299 A JP 20221299A JP 2001029311 A JP2001029311 A JP 2001029311A
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Japan
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cover glass
endoscope
frame
brazing
glass frame
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JP11202212A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Futaki
泰行 二木
Masaichi Higuma
政一 樋熊
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熟練を要さずに確実に気密性と強度とを確保
できて、繰り返しオートクレーブ滅菌を行って加熱冷却
を行っても気密と強度が保たれるロウ接による接合で内
視鏡を構成する。 【解決手段】 撮像ユニット30を構成している第1の
部材として先端カバーガラス31と、第2の部材として
先端カバーガラス枠36とをフィレットを形成してロウ
接にて接合する構成とする。これと同様に、第1の部材
として前記先端カバーガラス枠36と、第2の部材とし
て絶縁枠38との接合及び第1の部材として前記絶縁枠
38と第2の部材として後端カバーガラス枠40との接
合を前記フィレットを形成してロウ接する構成とする。
また、前記第1の部材を前記第2の部材に嵌合して接合
するとき、これら第1の部材または前記第2の部材の嵌
合部端部に面取り部を設け、この面取り部に前記フィレ
ットを形成してロウ接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートクレーブ滅
菌(高圧高温水蒸気滅菌)を支障なく可能とするよう改
良した内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、医療分野においては、体腔内等に
細長な挿入部を挿入することによって体腔内の深部等を
観察したり、必要に応じて処置具を用いることにより治
療処置等を行なうことのできる内視鏡が広く用いられる
ようになっている。これら医療用内視鏡にあっては、使
用した内視鏡を確実に消毒滅菌することが感染症等を防
止するために必要不可欠である。
【0003】従来では、この消毒滅菌処理は、エチレン
オキサイドガス等のガスや、消毒液に頼っていたが、周
知のように滅菌ガス類は猛毒であり、環境汚染防止のた
めに各国での規制が強まっている。また、このガス滅菌
は、滅菌後に機器に付着したガスを取り除くためのエア
レーションに時間がかかるため、滅菌後すぐに内視鏡を
使用できないという問題点がある。さらに、このような
ガス滅菌では、ランニングコストが高いという問題点が
ある。一方、消毒液による滅菌の場合は、消毒液の管理
が煩雑であり、消毒液の廃棄処理に多大な費用が必要と
なるといった問題がある。
【0004】そこで、最近では、内視鏡機器類の滅菌と
して、煩雑な作業を伴わず、滅菌後にすぐに使用でき、
しかもランニングコストの安いオートクレーブ滅菌(高
圧高温水蒸気滅菌)が主流になりつつある。オートクレ
ーブ滅菌の代表的な条件としては、米国規格協会承認、
医療機器開発協会発行の米国規格ANSI/AAMI
ST37−1992があり、この条件はプレバキューム
タイプでは滅菌工程132℃、4分、またグラビティタ
イプでは滅菌工程で132℃、10分となっている。
【0005】しかしながら、このオートクレーブの高圧
高温水蒸気は、内視鏡を構成している部材であるゴム、
プラスチック等の高分子材料、接着剤等を透過する性質
を持っている。特に、従来一般に用いられる接着剤であ
るエポキシ樹脂は、高温の水蒸気によって劣化するた
め、接着剤が剥離してしまうことにより、レンズ系内部
に水蒸気が浸入しやすくなる虞れが生じる。したがっ
て、従来の水密構造に構成されている内視鏡をオートク
レーブ滅菌装置に投入して滅菌した場合は、Oリング、
接着剤等の一般的な方法により水密に構成された内視鏡
構造の内部にも水蒸気が浸入してくることになる。
【0006】また、オートクレーブ滅菌の際には、滅菌
工程前の真空工程時に、湾曲部における外皮チューブの
破裂を防止するため、内視鏡内外を連通させた状態でオ
ートクレーブ滅菌装置に投入する方法があるが、この場
合、積極的に内視鏡内部にオートクレーブ滅菌の水蒸気
が浸入することになる。例えば実願昭60−18808
1号に示すような、対物レンズを接着剤によって固定し
ている内視鏡をオートクレーブ滅菌にかけた場合は、前
記接着剤を介して対物光学系内部にまで水蒸気が浸入す
る。したがって、このような内視鏡をオートクレーブ滅
菌後、室内に取り出して接眼部から覗いてみると、レン
ズに曇りが発生し、白く霧がかかったように見える。こ
の霧は徐々に晴れて正常な観察像を得ることができる。
【0007】しかしながら、前記のようにレンズに曇り
がかかっている間は、内視鏡を使用することができない
ので、内視鏡による検査がはかどらず、著しく不便であ
る。また、オートクレーブ滅菌を繰り返し行なったり、
長時間連続で行なうような場合は、この高圧高温蒸気滅
菌により、対物光学系の接合部が著しく劣化して該対物
光学系を構成するステンレス材料の各構成部品の接合部
位間が剥離する虞れが生じる。
【0008】前記した現象は、CCD等の撮像素子を使
用している電子内視鏡についても同じであり、撮像素子
の画像入射端の端面に配置された対物光学系を含む撮像
ユニットのステンレス材料の各構成部品が一般の接着剤
によって接合されていると、この各構成部品の接合部を
劣化させて撮像ユニット内部に水蒸気が浸入し、モニタ
上の画像が対物レンズの曇り等により正常な画像を示さ
なくなる。さらに、オートクレーブ滅菌を繰り返し行な
ったり、長時間連続で行なうような場合は、該撮像ユニ
ットの各構成部品の接合部位間が剥離する虞れが生じ
る。
【0009】このような問題を解決するものとして、特
開平9−265046号公報やDE19644729A
1に記載されている内視鏡は、水蒸気が浸入しない構造
(気密)を設けるための接合方法を用いたものが提案さ
れている。上記特開平9−265046号公報に記載さ
れている内視鏡は、ガラスの周面のメタライズを真空プ
ロセス後めっき処理を行い、接着剤による接合の代わり
に半田による半田層を最外層に用いたものが提案されて
いる。また、上記DE19644729A1に記載され
ている内視鏡は、観察窓の外周と金属筒とを接着し、観
察窓の平面の一部に半田可能なメタライズを施して金属
筒と半田したものが提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−265046号公報に記載の内視鏡は、嵌合面
のみで接合するため、接合強度は確保することができて
も気密を確保することは困難である。嵌合部の半田付け
は、半田の鬆(す)によって気密確保ができない場合が
有り、作業のばらつきにより気密を確保できない虞れが
生じる。また、上記DE19644729A1に記載の
内視鏡は、半田によって微小な観察窓を接合する場合、
観察窓の中心方向に半田が流れ出さない様に作業するの
が困難であり、それが可能で有っても熟練を有する。ま
た、内視鏡挿入部先端の外径が大きくなり患者への負担
が大きくなるという、不具合を有する。さらに、オート
クレーブ滅菌装置に投入してオートクレーブ高温高圧水
蒸気滅菌を行った場合、金属枠とカバーガラスとの熱膨
張の違いにより、カバーガラスに形成したメタライズの
剥離が生じて気密を確保できなくなる虞れが生じる。
【0011】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
ものであり、熟練を要さずに確実に気密性と強度とを確
保できて、繰り返しオートクレーブ滅菌を行って加熱冷
却を行っても気密と強度が保たれるロウ接による接合で
構成した内視鏡を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係わる本発明は、本体内部に設けられるユニ
ットの一部を構成する第1の部材と、この第1の部材と
接合して、前記ユニットの一部を構成する第2の部材と
を有する内視鏡において、前記第1の部材と前記第2の
部材とをフィレットを形成してロウ接することで接合し
たことを特徴としている。また、請求項2に記載の発明
は、前記第1の部材を前記第2の部材に嵌合して接合す
るとき、これら第1の部材または前記第2の部材の嵌合
部端部に面取り部を設け、この面取り部に前記フィレッ
トを形成してロウ接することを特徴としている。さら
に、請求項3に記載の発明は、前記第1の部材を前記第
2の部材に嵌合して接合するとき、これら第1の部材と
第2の部材との嵌合部の面積を前記第1の部材または前
記第2の部材の嵌合部の外周面の面積より小さくなるよ
うに構成することを特徴としている。この構成により、
熟練を要さずに確実に気密性と強度とを確保できて、繰
り返しオートクレーブ滅菌を行って加熱冷却を行っても
気密と強度が保たれるロウ接による接合で構成した内視
鏡を実現する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図10は本発明の第1
の実施の形態に係り、図1は電子内視鏡の外観を説明す
る外観図、図2は図1の内視鏡挿入部の先端部側を説明
する断面図、図3は図2の撮像ユニットを示す断面図、
図4は図3の撮像ユニットのカバーガラスと先端カバー
ガラス枠との接合を示す説明断面図、図5は図4の変形
例を示す説明断面図、図6は先端カバーガラス枠と絶縁
枠との接合及び絶縁枠と枠との接合を示す説明断面図、
図7は図6の他の変形例を示す説明断面図、図8は先端
カバーガラスと先端カバーガラス枠との接合に対して図
7と同様な変形例を示す説明断面図、図9は先端カバー
ガラスと先端カバーガラス枠との接合方法を示す説明断
面図、図10は図9の接合方法の他の変形例を示す説明
断面図である。
【0014】図1に示すように本発明の第1の実施の形
態を備えた電子内視鏡(単に、内視鏡という)1は、例
えば先端側にCCD等の固体撮像素子を有する後述の撮
像ユニットを内蔵した細長な挿入部2と、この挿入部2
の基端側に連設され、把持部を兼ねる操作部3と、この
操作部3の側部から延出された軟性コード4と、この軟
性コード4の先端に設けたコネクタ5とからなり、この
コネクタ5の前端には図示しない光源装置に接続される
ライトガイドコネクタ(以下、LGコネクタ)5a及び
このLGコネクタ5aの側部には図示しないビデオシス
テムセンタに接続されるビデオコネクタ5bが設けられ
ている。尚、前記ビデオコネクタ5bが接続される図示
しないビデオシステムセンタには、図示しないモニタが
接続されるようになっていて、被検部の光学像を前記固
体撮像素子で撮像した後、前記ビデオシステムセンタで
信号処理しモニタでその被検部の画像を表示するように
なっている。
【0015】前記挿入部2は、先端に設けられた先端硬
質部6と、この先端硬質部6の基端側に設けられた湾曲
自在の湾曲部7と、この湾曲部7の基端側に設けられた
長尺で可撓性を有する可撓管部8とから構成されてい
る。前記操作部3後方側には、アングルレバー9が設け
られており、このアングルレバー9を回動操作すること
により湾曲部7を湾曲することができるようになってい
る。また、操作部3の前端付近には生検鉗子等の処置具
を挿入する処置具挿入口10が設けられており、処置具
を挿入することにより、その内部のチャンネルを経てチ
ャンネル出口から処置具の先端側を突出させることがで
き、患部組織を採取する生検等を行うことができる。更
に、前記操作部3後端側には、図示しない吸引装置を操
作するための吸引釦や画像静止用としてのレリーズスイ
ッチ等のスイッチ11が配置されている。
【0016】また、前記ビデオコネクタ5bは、内視鏡
本体内外が連通した状態であり、図示しない逆止弁アダ
プタを着脱自在に接続可能である。尚、この逆止弁アダ
プタは、内視鏡の内部空間が外部の圧力より、所定圧力
以上高くなると連通する逆止弁構造を有している。この
逆止弁構造により、オートクレーブ滅菌前工程等でチャ
ンバ内が真空に引かれても、前記挿入部2の湾曲部7の
湾曲ゴム等、内視鏡の隔壁の中で柔軟な部分が破裂する
のを防止している。更に、前記ビデオコネクタ5bに
は、その電気接点部(不図示)を水密にすることが可能
な防水キャップ(不図示)が着脱自在に設けられるよう
になっている。即ち、このような内視鏡1は、内部に水
が浸入しない水密構造とすることが可能な構成となって
いる。
【0017】次に、図2を用いてこの内視鏡挿入部2の
先端部側を説明する。前記先端硬質部6は、硬性部材か
らなり、透孔が形成された略円柱状の先端枠21と、こ
の先端枠21を覆う金属製の外枠22とで形成されてい
る。この外枠22の基端側には、湾曲部7の先端側に設
けられた第一コマ23がビス(図示せず)にて固定され
ている。この第一コマ23の後部側には、リベット24
を介して湾曲コマ25、26が回動可能に連結されてい
て、これら湾曲コマ25、26は、連続して複数連結さ
れ、湾曲部7の基端部である最終コマ(不図示)まで連
結されていて、最終コマの基端側には前記可撓管部8が
連接されている。また、前記先端硬質部6の基端部から
は、湾曲ゴム27が糸巻き及び接着で湾曲部7に被せら
れて、先端硬質部6、湾曲部7、可撓管部8を一体的に
固定するようになっている。さらに、第一コマ23の内
周面には、湾曲操作用のステンレスワイヤ28が接続さ
れていて、このステンレスワイヤ28を引っ張ることで
湾曲部7が湾曲可能となっている。
【0018】前記先端枠21の透孔には、体腔内の被検
部を照明するための照明光を導光して照明窓29aから
被検部を照明するライトガイドファイバ29と、このラ
イトガイドファイバ29からの照明光で照明された被検
部の光学像を先端カバーガラス31から取り入れてCC
D等の固体撮像素子32に結像する対物レンズ群33及
びこの対物レンズ群33に連接して、取り込まれた光学
像をフィルタレンズ群34及び後端カバーガラス35を
介して前記固体撮像素子32で撮像し画像を伝達する撮
像ユニット30等が設けられている。尚、図示しないが
先端部12には、処置具を挿通する処置具チャンネルや
送気・送水チャンネルなども配設されている。前記ライ
トガイドファイバ29から導光される図示しない光源装
置からの照明光は、前記先端硬質部6の照明窓29aか
ら被検部の被写体を照明する。照明された被写体の光学
像は、前記先端硬質部6の対物レンズ群33から取り込
まれ、フィルタレンズ群34及び後端カバーガラス35
を介して固体撮像素子32で撮像されて光電変換され
る。固体撮像素子32で光電変換された信号は、ケーブ
ル42を介して図示しないビデオシステムセンタで信号
処理を行いモニタに映し出すようになっている。
【0019】次に、図3を用いて内視鏡1本体内部に設
けられている前記撮像ユニット30の詳細な構造を説明
する。前記撮像ユニット30の先端には、サファイヤ等
の前記先端カバーガラス31が前記挿入部2の外表面に
露出して、先端カバーガラス枠36に組み付け固定され
ていて、この先端カバーガラス枠36は前記先端枠21
に気密に接合されている。この先端カバーガラス枠36
は、例えばステンレスやコバールなどの金属製の材質
で、サファイヤと熱膨張係数が比較的近く、錆にくい材
質であることが有効である。前記先端カバーガラス枠3
6の先端カバーガラス31と嵌合する部分の内面には、
ニッケルの電気めっき処理を施している。また、使用す
るロウ材やロウ接方法により金めっきをニッケル層の上
に施してあれば良い場合もある。
【0020】前記先端カバーガラス31の後ろ側には、
前記対物レンズ群33が対物レンズ枠37に組み付け固
定されている。この対物レンズ枠37は、セラミックス
などの絶縁材料によって設けられた絶縁枠38に接着固
定されている。この絶縁枠38のセラミックスは、窒化
アルミなど熱伝導率が高く、熱衝撃に強い材質であるこ
とが有効である。また、この絶縁枠38には、絞り39
が接着固定されている。前記固体撮像素子32は、サフ
ァイヤ等の後端カバーガラス35にレチクル等によって
位置出しされて接着固定されている。また、この後端カ
バーガラス35には、赤外カットフィルタ等の前記フィ
ルタレンズ群34が位置出しされて接着固定されてい
る。
【0021】前記後端カバーガラス35は、金属によっ
て設けられた後端カバーガラス枠40に嵌合し、気密に
接合されている。この後端カバーガラス枠40の他端
は、前記絶縁枠38に嵌合し、気密に接合されている。
前記後端カバーガラス枠40は、例えばステンレスやコ
バールで形成されており、サファイヤと熱膨張係数が比
較的近く、錆にくい材質であることが有効である。前記
後端カバーガラス枠40の後端カバーガラス35と嵌合
する部分の内面には、ニッケルの電気めっき処理を施し
ている。尚、金めっきをニッケル層の上に施してあれば
良い場合もある。
【0022】前記固体操像素子32は、基板41を介し
てケーブル42に半田等によって電気的に接続されてい
る。この基板41には、ICやコンデンサーなどが組み
付けられており、絶縁性を有する接着剤によって封止さ
れている。前記固体撮像素子32の外側には、シールド
枠43が前記後端カバーガラス枠40に接着もしくは溶
接によって組み付けられている。前記シールド枠43と
前記固体撮像素子32と前記後端カバーガラス35に囲
まれた部分には、例えばフッ素ゴム系のシール剤等の水
蒸気透過性・吸水性が低く弾性を有する接着剤44によ
って充填されている。この接着剤44よりケーブル側に
は、例えばエポキシ系の接着剤45によって固定されて
いる。
【0023】前記シールド枠43と前記固体撮像素子3
2と前記後端カバーガラス35とが前記接着剤44によ
って覆われ、前記接着剤45が付着していないため、オ
ートクレーブ滅菌による加熱・冷却を繰り返しても熱膨
張係数の違いによって固体撮像素子32と後端カバーガ
ラス35との接着面との剥離を生じることが無いように
なっている。前記シールド枠43の後端部は、ケーブル
固定部材46に接着もしくは溶接によって組付けられて
いる。また、前記絶縁枠38、前記後端カバーレンズ枠
40、前記シールド枠43は熱収縮チューブ47に覆わ
れていて、更に、この熱収縮チューブ47後端部とケー
ブル固定部材46とは熱収縮チューブ48に覆われてい
る。
【0024】本実施の形態では、撮像ユニット30を構
成している第1の部材として前記先端カバーガラス31
と、第2の部材として前記先端カバーガラス枠36との
接合をフィレットを形成してロウ接する構成としてい
る。同様に、第1の部材として前記先端カバーガラス枠
36と、第2の部材として前記絶縁枠38との接合及び
第1の部材として前記絶縁枠38と第2の部材として前
記後端カバーガラス枠40との接合を前記フィレットを
形成してロウ接にて接合する構成としている。また、前
記第1の部材を前記第2の部材に嵌合して接合すると
き、これら第1の部材または前記第2の部材の嵌合部端
部に面取り部を設け、この面取り部に前記フィレットを
形成してロウ接する。
【0025】先ず、図4を用いて前記先端カバーガラス
31と前記先端カバーガラス枠36とのロウ接による接
合を説明する。図4に示すように前記先端カバーガラス
31は、先端カバーガラス枠36に気密に組み付けら
れ、前記先端カバーガラス31の先端カバーガラス枠3
6と嵌合する外周面に後述の表面処理を施している。
尚、本実施の形態では、前記先端カバーガラス31にサ
ファイヤを用いているが、耐熱性・耐高温水蒸気性の高
い材質であればガラスであっても良い。先ず、この表面
処理について説明する。前記先端カバーガラス31の表
面処理としては、一番下の層(メタライズ層)にサファ
イヤやガラスとの付着性が高いクロムの膜を形成してい
る。このクロムの層は、付着性が高い真空中での蒸着も
しくは真空でのスパッタリングによって形成されてい
る。最外層は、金の層を真空での蒸着もしくは真空での
スパッタリングもしくはめっきによって形成されてい
る。中間層には、クロムと金との付着性を上げるための
ニッケル層を形成して、付着性を上げるために真空での
蒸着もしくは真空でのスパッタリングで形成している。
【0026】上記付着性の観点で3層の材質を選定し、
最外層をロウ材の濡れ性が良い金にしておくのが有効で
ある。尚、ロウ接に使用するロウ材やロウ接方法によっ
ては、最外層に金の層を形成せずに、ニッケルを形成し
ても良く、コストを低くすることが可能である。また、
前記先端カバーガラス31には、面取り部51a、51
bが形成されていて、これらの面取り部51a、51b
にも外周面と同様なメタライズが施されている。
【0027】前記先端カバーガラス31が嵌合する先端
カバーガラス枠36の嵌合部50は、肉厚が例えば0.
2mm程度と薄く設けられている。前記先端カバーガラ
ス枠36には、前記先端カバーガラス31が突き当てさ
れて位置きめされる突き当て部52が設けられており、
この突き当て部52と前記嵌合部50との間には、軸方
向の周状溝53aが形成されている。この周状溝53a
によって嵌合部50と隣接した薄肉部54aが設けられ
ている。
【0028】上記表面処理を施した先端カバーガラス3
1を先端カバーガラス枠36に嵌合し、それらの嵌合部
をロウ接によって接合固定している。その嵌合部55
は、ロウ材で満たされるようになっている。この嵌合部
55の先端側端部には、断面が略三角形のロウ材のフィ
レット56を形成する。また、嵌合部55の後端側端部
にも同様なフィレット57を形成する。尚、前記フィレ
ット56、57は、断面が略三角形のロウ材の固定形状
としているが、表面張力の影響で、断面が特に略三角形
のものでなくとも良く、略円形状でも略四角形状のもの
でも良い。また、本実施の形態で用いられるロウ接と
は、ロウ付け(例えば金ロウ・銀ロウなど高融点金属を
使用する)と半田付け(例えば鉛半田など低融点金属を
使用する)とを含んでおり、ロウ材は半田を含んでい
る。
【0029】本実施の形態で定義される気密とは、JI
S Z2331などに示されるヘリウム漏れ検出器(不
図示)によって、等価基準リーク量(試験体内空間容積
0.1〜0.4cm3 )は、目安としては1×10-9P
a・m3/S 以下である場合を言う。この等価基準リーク
量を超える場合には、オートクレーブ滅菌によってレン
ズ系のくもりなどの不具合が発生する可能性がある。前
記等価基準リーク量は、以下に示す表1の実験結果に示
される。その実験方法は、2つの部材を以下のようなロ
ウ接、Oリング(フッ素ゴム)によるシール、エポキシ
樹脂接着剤による接着の接合方法にて組み付け、その中
が空間であるパッケージを作製する。このパッケージの
等価基準リーク量をオートクレーブ滅菌前後で測定し、
オートクレーブ滅菌によるパッケージ内部への水蒸気の
浸入の有無を確認する。尚、本実験のロウ接は、本実施
の形態のフィレットによるロウ接にて行っている。
【0030】
【表1】 この表1に示している実験結果により、Oリング(フッ
素ゴム)によるシール、エポキシ樹脂接着剤による接着
方法では、オートクレーブ滅菌によってパッケージ内部
へ水蒸気が浸入するが、本実施の形態によるロウ接によ
る接着方法では、Oリングや接着剤を用いた水密構造と
は等価基準リーク量が異なり、水蒸気が浸入しないこと
がわかる。
【0031】これにより、前記先端カバーガラス31と
前記先端カバーガラス枠36とを本実施の形態によるフ
ィレット56、57を形成してロウ接で接合すること
で、オートクレーブ滅菌による水蒸気の浸入を防ぐこと
が可能である。
【0032】また、前記先端カバーガラス31と前記先
端カバーガラス枠36とのロウ接は、図5に示すように
前記先端カバーガラス枠36の嵌合部50の面積を、前
記先端カバーガラス31の嵌合部の外周面の面積より小
さくなるように構成しても良い。前記先端カバーガラス
枠36の先端側内周には、図4で説明した前記先端カバ
ーガラス31の面取り部51aより面取り部58を大き
く形成している。また、前記先端カバーガラス枠36の
突き当て部52からの突出長36aを前記先端カバーガ
ラス31の肉厚より小さく形成すると共に、前記先端カ
バーガラス枠36の先端カバーガラス31との嵌合部5
0の内側端部に周状溝53cを形成した。また、軸方向
の周状溝53bを図4で説明した周状溝53aより深く
形成して、薄肉部54bを長く設けている。
【0033】この構成により、前記嵌合部50の先端側
端部には、前記先端カバーガラス枠36の面取り部58
と前記先端カバーガラス31の外周面との間に、断面が
略三角形のロウ材のフィレット59を図4で説明したフ
ィレット56より大きく設けることができる。また、嵌
合部50の後端側端部にも同様なフィレット60を前記
周状溝53aと前記先端カバーガラス31の外周面との
間に形成することができる。尚、この変形例の先端カバ
ーガラス枠36を用いる場合には、先端カバーガラス3
1の面取り部51a、51bにメタライズを施していな
くてもフィレット59、60を形成することができるよ
うになっている。
【0034】次に図6を用いて前記先端カバーガラス枠
36と前記絶縁枠38及び前記絶縁枠38と前記後端カ
バーガラス枠40との接合方法を説明する。前記絶縁枠
38の先端カバーガラス枠36と嵌合する外周面及び後
端カバーガラス枠40が嵌合する部分には、後述の表面
処理を行っている。それぞれの表面処理の間には、表面
処理が施していない部分が形成されており、先端カバー
ガラス枠36と後端カバーガラス枠40とは絶縁が保た
れるようになっている。先ず、前記絶縁枠38の表面処
理について説明する。前記絶縁枠38の表面処理として
は、一番下の層(メタライズ層)にセラミックスとの付
着性が高いニッケルの膜を形成している。このニッケル
の層は、無電解めっきによって形成される。最外層は、
金の層を真空での蒸着もしくは真空でのスパッタリング
によって形成する。更に、少なくとも先端カバーガラス
枠36と後端カバーガラス枠40の絶縁枠38と嵌合す
る部分の内面と近傍の面取り部には、ニッケルの電気め
っき処理を施している。また、使用するロウ材やロウ接
方法によって金めっきをニッケル層の上に施してあれば
良い場合もある。
【0035】上記表面処理を施した絶縁枠38と先端カ
バーガラス枠36と後端カバーガラス枠40とをそれぞ
れ嵌合し、それらの嵌合部にはロウ接によって接合固定
する。これら嵌合部分の端部には、絶縁枠38もしくは
先端カバーガラス枠36と後端カバーガラス枠40との
面取り部を利用することで、それぞれフィレット61、
62、63を確実に形成し易くなる。
【0036】また、前記絶縁枠38と前記後端カバーガ
ラス枠40とのロウ接は、図7に示すようにしても良
い。前記絶縁枠38を軸に垂直な面65と面66にメタ
ライズを施すと共に、前記後端カバーガラス枠40に前
記絶縁枠38への組み付けの際に嵌合部が突出する突出
部67を設ける構成とする。
【0037】これにより、嵌合部のフィレット68を面
65と先端カバーガラス枠36との内周面との間に形成
することができると共に、フィレット69を面66と後
端カバーガラス枠40の内周面との間に形成することが
できる。
【0038】また、図8に示すように前記先端カバーガ
ラス31と先端カバーガラス枠36とのロウ接による接
合にも図7と同様な構成とすることも可能である。前記
先端カバーガラス31の外周部及び平面部70にメタラ
イズを施すと共に、前記先端カバーガラス枠36に形成
した周状溝53の部分でフィレット71を形成して前記
先端カバーガラス枠36と前記先端カバーガラス31と
をロウ接して接合する。
【0039】次に、図9を用いて、このようなロウ付け
(真空ロウ付け)の方法を前記先端カバーガラス31と
先端カバーガラス枠36との接合を例にして説明する。
前記先端カバーガラス31を先端カバーガラス枠36に
組み付ける。そして、前記先端カバーガラス31を下に
して、内部にロウ材90を配置する。この状態で不活性
ガス雰囲気内で高温にする。このとき、ロウ材90は溶
融し、先端カバーガラス31のメタライズされた部分と
先端カバーガラス枠36の接触部近辺とがロウ材90で
埋まる。更にフィレットを形成した後に、冷却すること
で、前記先端カバーガラス31と先端カバーガラス枠3
6とを接合することができる。
【0040】また、上記ロウ付けは図10に示すような
方法でも良い。前記先端カバーガラス枠36に形成され
た周状溝53にロウ材90を配置し、前記先端カバーガ
ラス31を落とし込み、先端カバーガラス31に荷重F
をかけたまま、不活性ガス雰囲気内で高温にする。前記
ロウ材90が溶融した際に、荷重Fによって前記先端カ
バーガラス31を突き当て部52に突き当て、定位置に
組み込む。そして、溶融したロウ材90が先端カバーガ
ラス31と先端カバーガラス枠36との嵌合部に毛細管
現象で吸い上がり、嵌合部が完全に埋まる。更に、フィ
レットが形成された後に、冷却することで前記先端カバ
ーガラス31と先端カバーガラス枠36とを接合するこ
とができる。尚、コテを用いてロウ接する方法もある
が、説明を省略する。
【0041】このように構成した内視鏡1を図示しない
オートクレーブ滅菌装置のチャンバ(処理室)に投入す
る。滅菌前工程としては、先ず、チャンバ内を真空に引
く。滅菌工程時には、チャンバ内は高温高圧水蒸気によ
って満たされ、内視鏡1内部にも高温高圧水蒸気が浸入
して湿度が高くなる。乾燥工程時には、チャンバ内は真
空となり、多少は内視鏡内部も乾燥されるが完全ではな
い。対物レンズ群33が存在する空間は、水蒸気が透過
しない材質の部品・接合材料を使用しており、気密に接
合されているため、水蒸気は全く浸入しない。
【0042】また、ロウ接部の嵌合部端にフィレットを
形成することで確実に気密を保つことができる。また、
フィレットを露出して部材を接合する場合には、そのフ
ィレットによるロウ接を行った後、部材の全周に対して
フィレットを確認することで熟練を要さずに正確に部材
を接合したことを確認できる。また、嵌合部のみのロウ
接では、強度は保たれるが、ロウ接には鬆(す)の形成
が有り得るため、確実な気密を保つのが困難であるが、
図示しないヘリウム漏れ検出器で測定することで、気密
確保されていることをデータで確認することができる。
【0043】上記構成により、本実施の形態の内視鏡1
では以下の効果を得る。 (1)対物レンズやカバーガラスなどの光学部材がオート
クレーブ滅菌(高温高圧水蒸気滅菌)によって劣化する
ことが無く、水蒸気の浸入により生じる結露によって曇
ることが無いため、繰り返しオートクレーブ滅菌を行う
ことができる。 (2)フィレットを確実に形成することができるため、ロ
ウ接作業に熟練を要せずとも確実に気密を確保すること
ができる。 (3)ロウ材の濡れ性が良いため、確実にロウ材を浸透さ
せることができ、接合部材とロウ材とを確実に付着する
ことができる。 (4)金属の枠とカバーガラスもしくは絶縁部品との接合
部は、それらの表面処理の付着強度が強く、加工時やオ
ートクレーブ滅菌による熱膨張によって金属の枠とカバ
ーガラスもしくは絶縁部品との剥離を生じ無いため、オ
ートクレーブ滅菌を繰り返し行うことができる。
【0044】(第2の実施の形態)図11は本発明の第
2の実施の形態に係る撮像ユニットの断面を示す説明断
面図である。
【0045】図11に示すように本実施の形態の撮像ユ
ニット100は、先端に露出して、先端レンズ101が
金属製のレンズ枠102に気密に組み付けられている。
また、このレンズ枠102には、対物レンズ群103が
組み付けられている。
【0046】カバーガラス枠104には、カバーガラス
105が気密に組み付けられており、そのカバーガラス
105に固体撮像素子106がレチクルなどで光軸調整
されて接着固定されている。この固体撮像素子106
は、ICやコンデンサーなどの電子部品が実装された基
板109を組み付けており、絶縁性を有する接着剤によ
って封止されている。これら固体撮像素子106もしく
は基板109は、ケーブル108を電気的に接続してい
る。このケーブル108は、図示しないコネクタ部で端
子に接続されて図示しないビデオシステムセンタ等に接
続されるようになっている。
【0047】前記先端レンズ101や前記対物レンズ群
103が組み付けられた前記レンズ枠102に、前記カ
バーガラス105や前記固体撮像素子106が組み付け
られた前記カバーガラス枠104を外嵌して組み付けす
ることが可能であり、前記レンズ枠102に前記カバー
ガラス枠104を外嵌し、光軸方向に移動させること
で、前記対物レンズ群103と前記固体撮像素子106
とのピント調整を行うことができるようになっている。
このピント調整を行った後に、前記対物レンズ枠102
と前記カバーガラス枠104とを接着固定するようにな
っている。
【0048】前記カバーガラス枠104の外周面には、
突き当て部104aを設けていて、この突き当て部10
4aにパイプ107を突き当てて、少なくとも前記カバ
ーガラス枠104の端部を含んで、前記レンズ枠102
と前記カバーガラス枠104の外側を被嵌している。前
記カバーガラス枠104後ろ側の外周部からは、前記ケ
ーブル108の先端側端部まで熱収縮チューブ110で
覆われており、この熱収縮チューブ110内部には例え
ばエポキシ系の接着剤111を充填している。
【0049】本実施の形態では、前記レンズ枠102及
びカバーガラス枠104の外周部とパイプ107内周部
との隙間にロウ材を充填すると共に、前記パイプ107
の端部にロウ材によるフィレット112、113を形成
してロウ接している。また、前記ロウ材によって接合さ
れる部分のレンズ枠102、カバーガラス枠104、パ
イプ107の表面をニッケルの電気めっきによって被覆
している。尚、使用するロウ材やロウ接方法によって
は、更に金の電気めっきを施すのが良い。
【0050】このように構成した撮像ユニット100を
有した内視鏡を図示しないオートクレーブ滅菌装置のチ
ャンバ(処理室)に投入して、オートクレーブ滅菌す
る。対物レンズ群103が存在する空間は、水蒸気が透
過しない材質の部品・接合材料を使用しており、これら
を気密に接合しているので、水蒸気は全く浸入しない。
【0051】上記構成により、本実施の形態の内視鏡で
は、先端カバーガラスを用いることなく、先端レンズ1
01を使用しているため、第1の実施の形態の内視鏡1
に比べ、画角が広い光学系を用いても挿入部先端外径が
太ることが無い。また、撮像ユニット100を画角・ピ
ント出しを行った後に接着固定しているので、前記撮像
ユニット100外径を大きくすることなく、レンズユニ
ット内部を気密にすることができる。
【0052】尚、第1、第2の実施の形態では、内視鏡
挿入部2に湾曲部7を有する軟性内視鏡鏡に本実施の形
態の撮像ユニット30、100を内蔵して構成している
が、本発明はこれに限定されず、硬性内視鏡や内視鏡に
装着自在に外付け可能な撮像装置やカメラ等、様々な光
学系に応用可能である。また、光学系のみならず、水蒸
気によって破損しやすい電子部品を覆うユニットにも適
用可能である。
【0053】また、本発明は、上記した実施の形態にの
み限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々変形実施可能である。
【0054】[付記] (付記項1) 本体内部に設けられるユニットの一部を
構成する第1の部材と、この第1の部材と接合して、前
記ユニットの一部を構成する第2の部材とを有する内視
鏡において、前記第1の部材と前記第2の部材とをフィ
レットを形成してロウ接することで接合したことを特徴
とする内視鏡。
【0055】(付記項2) 前記第1の部材を前記第2
の部材に嵌合して接合するとき、これら第1の部材また
は前記第2の部材の嵌合部端部に面取り部を設け、この
面取り部に前記フィレットを形成してロウ接することを
特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0056】(付記項3) 前記第1の部材を前記第2
の部材に嵌合して接合するとき、これら第1の部材と第
2の部材との嵌合部の面積を前記第1の部材または前記
第2の部材の嵌合部の外周面の面積より小さくなるよう
に構成することを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0057】(付記項4) 前記ユニットは、レンズ群
を組み付けたレンズユニットであることを特徴とする付
記項1に記載の内視鏡。
【0058】(付記項5) 前記第1の部材と前記第2
の部材とは、前記ユニットにおける外壁を形成すること
特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0059】(付記項6) 前記第1の部材と前記第2
の部材とは嵌合して組み付けられ、これら第1の部材と
第2の部材との嵌合部にロウ材を充填すると共に、その
嵌合部端部に前記フィレットを形成していることを特徴
とする付記項1に記載の内視鏡。
【0060】(付記項7) 前記第1の部材は、非金属
部品によって形成され、少なくとも前記第2の部材との
嵌合部、または嵌合部とその近傍にメタライズを施して
いることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0061】(付記項8) 前記第2の部材は、ステン
レススチールで形成され、少なくとも前記第1の部材と
嵌合する外表面にニッケルまたはニッケルの外層に金を
真空蒸着もしくはスパッタリングにて施したことを特徴
とする付記項1に記載の内視鏡。
【0062】(付記項9) 前記ロウ付けは、密閉空間
にて行われ、その密閉空間は乾燥不活性ガスに置換して
施すことを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0063】(付記項10) 前記第2の部材は、前記
第1の部材に嵌合されて位置決めされる突き当て部を有
し、突き当て部と嵌合部の間に軸方向の周状溝を有する
ことを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0064】(付記項11) 前記ロウ接はロウ付けで
あることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0065】(付記項12) 前記ロウ接は半田付けで
あることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡。
【0066】(付記項13) 前記第1の部材は光学部
材であり、少なくとも接合面にはクロムの真空蒸着また
はスパッタリングによる下地層としてメタライズ層と、
ニッケルの真空蒸着またはスパッタリングによる中間層
と、金の真空蒸着スパッタリングによる最外層とを有し
たことを特徴とする付記項5に記載の内視鏡。
【0067】(付記項14) 前記第1の部材は、セラ
ミックスで形成され、少なくとも前記第2の部材との接
合面にはニッケルの無電解めっきによる下地層としてメ
タライズ層と、金の真空蒸着による最外層とを有したこ
とを特徴とする付記項5に記載の内視鏡。
【0068】(付記項15) 前記第2の部材は、前記
第1の部材を嵌合して組み付け可能であり、更に第1の
部材を位置決めする突き当て部を有すると共に、その突
き当て部に突き当たる前記第1の部材の平面部にメタラ
イズ面を有して、そのメタライズ面と前記第2の部材と
をロウ接したことを特徴とする付記項5に記載の内視
鏡。
【0069】(付記項16) 前記第2の部材の嵌合部
は、前記第1の部材の肉厚と比べて薄く設けられ、前記
第1の部材と嵌合しない薄肉部を有し、前記嵌合部と前
記薄肉部とは隣接していることを特徴とする付記項9に
記載の内視鏡。
【0070】(付記項17) 前記ロウ材は、Au−S
n半田であることを特徴とする付記項11に記載の内視
鏡。
【0071】[付記の効果]以上述べた付記項1〜17
については、以下の効果を得る。 (付記項1〜8,11,13,14) ・対物レンズやカバ−ガラスなど光学部材が高温水蒸気
によって劣化することが無く、水蒸気の浸入によって生
じる結露により曇ること無く、繰り返しオートクレーブ
滅菌を行うことができる。 ・原価を上げること無く、ユニットの気密を確実に確保
することができる。
【0072】(付記項9,10) ・第2の部材の方が熱膨張率が大きい場合においても、
薄肉部が熱膨張による撓みを吸収してくれるため、第1
の部材と第2の部材とを接合した後の冷却時に第1の部
材が破損することが無い。
【0073】(付記項12) ・半田がユニットの外表面に露出していても、人体に対
する悪影響が無い。 ・半田が水蒸気によって錆びない。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、熟
練を要さずに確実に気密性と強度とを確保できて、繰り
返しオートクレーブ滅菌を行って加熱冷却を行っても気
密と強度が保たれるロウ接による接合で内視鏡を構成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図10は本発明の第1の実施の形態
に係り、図1は電子内視鏡の外観を説明する外観図。
【図2】図1における内視鏡挿入部の先端部側を説明す
る断面図。
【図3】図2における撮像ユニットを示す断面図。
【図4】図3におけるの撮像ユニットのカバーガラスと
先端カバーガラス枠との接合を示す説明断面図。
【図5】図4におけるの変形例を示す説明断面図。
【図6】先端カバーガラス枠と絶縁枠との接合及び絶縁
枠と枠との接合を示す説明断面図。
【図7】図6の他の変形例を示す説明断面図。
【図8】先端カバーガラスと先端カバーガラス枠との接
合に対して図7と同様な変形例を示す説明断面図。
【図9】先端カバーガラスと先端カバーガラス枠との接
合方法を示す説明断面図。
【図10】図9の接合方法の他の変形例を示す説明断面
図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る撮像ユニッ
トの断面を示す説明断面図。
【符号の説明】
1 …内視鏡 2 …挿入部 6 …先端硬質部 30,100 …撮像ユニット 31 …先端カバーガラス 33,103 …対物レンズ群 35 …後端カバーガラス 36 …先端カバーガラス枠 37 …対物レンズ枠 38 …絶縁枠 40 …後端カバーガラス枠 50,55 …嵌合部 51a,51b,58 …面取り部 56,57,59〜63,68,69 ,71,11
2,113…フィレット 101 …先端レンズ 102 …レンズ枠 104 …カバーガラス枠 105 …カバーガラス 107 …パイプ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 BA24 CA22 DA12 DA13 GA03 4C058 AA15 BB05 EE30 4C061 AA00 BB02 CC06 DD03 FF35 JJ06 JJ13 LL02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内部に設けられるユニットの一部を
    構成する第1の部材と、この第1の部材と接合して、前
    記ユニットの一部を構成する第2の部材とを有する内視
    鏡において、 前記第1の部材と前記第2の部材とをフィレットを形成
    してロウ接することで接合したことを特徴とする内視
    鏡。
  2. 【請求項2】 前記第1の部材を前記第2の部材に嵌合
    して接合するとき、これら第1の部材または前記第2の
    部材の嵌合部端部に面取り部を設け、この面取り部に前
    記フィレットを形成してロウ接することを特徴とする請
    求項1に記載の内視鏡。
  3. 【請求項3】 前記第1の部材を前記第2の部材に嵌合
    して接合するとき、これら第1の部材と第2の部材との
    嵌合部の面積を前記第1の部材または前記第2の部材の
    嵌合部の外周面の面積より小さくなるように構成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259054A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Pentax Corp 内視鏡の対物部
JP2006267166A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Pentax Corp 内視鏡の対物部
JP2009525817A (ja) * 2006-02-10 2009-07-16 ヴォルク オプティカル インコーポレーテッド 硝子体網膜手術用のレンズアセンブリ
JP2014155835A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Olympus Winter & Ibe Gmbh 内視鏡の製造方法および内視鏡

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