JP3717717B2 - 内視鏡 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オートクレーブ滅菌(高圧高温水蒸気滅菌)を支障なく可能とするよう改良した内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、医療分野においては、体腔内等に細長な挿入部を挿入することによって体腔内の深部等を観察したり、必要に応じて処置具を用いることにより治療処置等を行なうことのできる内視鏡が広く用いられるようになっている。これら医療用内視鏡にあっては、使用した内視鏡を確実に消毒滅菌することが感染症等を防止するために必要不可欠である。
【0003】
従来では、この消毒滅菌処理は、エチレンオキサイドガス等のガスや、消毒液に頼っていたが、周知のように滅菌ガス類は猛毒であり、滅菌作業の安全確保のために滅菌作業は煩雑である。また、このガス滅菌は、滅菌後に機器に付着したガスを取り除くためのエアレーションに時間がかかるため、滅菌後すぐに内視鏡を使用できないという問題点がある。さらに、このようなガス滅菌では、ランニングコストが高いという問題点がある。
一方、消毒液による滅菌の場合は、消毒液の管理が煩雑であり、消毒液の廃棄処理に多大な費用が必要となるといった問題がある。
【0004】
そこで、最近では、内視鏡機器類の滅菌として、煩雑な作業を伴わず、滅菌後にすぐに使用でき、しかもランニングコストの安いオートクレーブ滅菌(高圧高温水蒸気滅菌)が主流になりつつある。
オートクレーブ滅菌の代表的な条件としては、米国規格協会承認、医療機器開発協会発行の米国規格ANSI/AAMI ST37−1992があり、この条件はプレバキュームタイプでは滅菌工程132℃、4分、またグラビティタイプでは滅菌工程で132℃、10分となっている。
【0005】
しかしながら、このオートクレーブの高圧高温水蒸気は、内視鏡を構成している部材であるゴム、プラスチック等の高分子材料、接着剤等を透過する性質を持っている。したがって、従来の水密構造に構成されている内視鏡をオートクレーブ装置に投入して滅菌した場合は、Oリング、接着剤等の一般的な方法により水密に構成された内視鏡構造の内部にも水蒸気が浸入してくることになる。
また、オートクレーブ滅菌の際には、滅菌工程前の真空工程時に、湾曲部における外皮チューブの破裂を防止するため、内視鏡内外を連通させた状態でオートクレーブ滅菌装置に投入する方法が一般的である。この場合、積極的に内視鏡内部にオートクレーブ滅菌の水蒸気が侵入することになる。
【0006】
また、一般のステンレス等の金属素線を束ねてヨリ線にして形成したワイヤを内視鏡湾曲部を操作するためのアングルワイヤとして使用している内視鏡の場合は、前記したオートクレーブ滅菌によって内視鏡内部に侵入した蒸気がアングルワイヤにもアタックする。また、この蒸気によってワイヤの素線間の隙間に水分が残留し、これらの状況によりワイヤが錆びて、湾曲不良を起こす可能性がある。
【0007】
これに対し、例えば特願平10−77041号公報に記載の内視鏡は、従来のアングルワイヤに各種コーティングを施すことによってワイヤの潤滑性を上げている。
【0008】
しかしながら、これらアングルワイヤに施されるコーティングは、他の部品と接触する部分の表面にのみ施されていれば潤滑性の面では問題ないために、ワイヤ素線間の隙間や、他の部品と接触しない部分には確実にコーティングされていなかった。従って、これらのコーティングの中には、防錆効果が得られるコーティングも存在するが、ワイヤ全長に亘って効果的に防錆効果を発揮することはできなかった。
また、従来一般的に潤滑コーティングとして使われていた二硫化モリブデンを含むコーティング(デフリックコート)は、ワイヤの素線間の隙間をうまく充填するようにコーティングすることができなかった。更に、デフリックコートは、オートクレーブ滅菌の高温高圧水蒸気によって劣化して剥れるため、防錆コーティングとしては全く機能していなかった。また、一般の内視鏡のようにワイヤをロウ付け、半田付け等によって固定すると、フラックスの影響によってその付近のワイヤが錆びて、湾曲不良を起こす虞もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記特願平10−77041号公報に記載の内視鏡は、従来のアングルワイヤに各種コーティングを施すことによってワイヤの潤滑性を上げているが、上記方法では、ワイヤ素線間の隙間や、他の部品と接触しない部分には確実にコーティングされていないので、ワイヤ全長に亘って効果的に防錆効果を発揮することはできなかった。また、従来一般的に潤滑コーティングとして使われていた二硫化モリブデンを含むコーティング(デフリックコート)は、ワイヤの素線間の隙間をうまく充填するようにコーティングすることができなかった。更に、デフリックコートは、オートクレーブ滅菌の高温高圧水蒸気によって劣化して剥れるため、防錆コーティングとしては全く機能していなかった。また、一般の内視鏡のようにワイヤをロウ付け、半田付け等によって固定すると、フラックスの影響によってその付近のワイヤが錆びて、湾曲不良を起こす虞れもある。
【0010】
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、オートクレーブ滅菌を行っても湾曲部の湾曲不良を起こさないように構成した内視鏡を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係わる本発明は、細長な挿入部の先端部付近に設けられた湾曲部と、この湾曲部先端を牽引して前記湾曲部を湾曲させるためのアングルワイヤとを有する内視鏡において、少なくとも2つ以上のワイヤ素線により構成される間隙に高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材が充填されたワイヤ素線を束ねて、表面を高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材によって被覆したアングルワイヤを形成したことを特徴としている。
また、請求項2に係わる本発明は、細長な挿入部の先端部付近に設けられた湾曲部と、この湾曲部先端を牽引して前記湾曲部を湾曲させるためのアングルワイヤとを有する内視鏡において、表面に高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材をコーティングして防錆コーティングを施したワイヤ素線を束ねて前記アングルワイヤを形成したことを特徴としている。
この構成により、オートクレーブ滅菌を行っても湾曲部の湾曲不良を起こさないように構成した内視鏡を実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図10は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡を示す説明図、図2は本発明の第1の実施の形態の挿入部の先端部側を説明する断面図、図3及び図4は先端カバー部材に接着固定されているアングルワイヤを説明する説明図であり、図3は先端カバー部材の外周に設けられた溝部に約半周周回させて折り返されて接着固定されているRLアングルワイヤを示す説明図、図4は先端カバー部材の外周に設けられた溝部に約半周周回させて折り返されて接着固定されているUDアングルワイヤを示す説明図、図5は本発明のアングルワイヤを示す説明図、図6はアングルレバー付近の操作部を挿入部の軸と垂直に断面を取った断面図、図7は図6の拡大断面図、図8及び図9は回転軸部材の軸方向から見たドラム部材の組立手順を説明する説明図であり、図8はUDアングルワイヤをドラム部材に配置する際の説明図、図9はUDアングルワイヤをドラム部材と押さえ部材とで挟持固定する際の説明図、図10は、操作部内部におけるUDアングルワイヤの先端側とドラム側との連結を説明する説明図である。
【0013】
図1に示すように本発明の第1の実施の形態を備えた電子内視鏡(単に、内視鏡)1は、例えば先端側にCCD等の固体撮像素子を有する後述の撮像ユニット(図2参照)を内蔵した細長な挿入部2と、この挿入部2の後端部に設けた把持部を兼ねる操作部3と、この操作部3の後端部に基底部が接続されて延出した軟性コード4と、この軟性コード4の後端部に図示しない光源装置に接続されるライトガイドコネクタ(以下、LGコネクタという)5と、このLGコネクタ5の側部から延出されたビデオケーブル6と、このビデオケーブル6の先端部に設けられ、図示しないビデオシステムセンタに接続されるビデオコネクタ7とから主に構成されている。尚、前記ビデオコネクタ7が接像される図示しないビデオシステムセンタには、図示しないモニタが接続されるようになっていて、被検部の光学像を前記固体撮像素子で撮像した後、前記ビデオシステムセンタで信号処理しモニタでその被検部の画像を表示するようになっている。
【0014】
前記挿入部2は、湾曲自在な湾曲部11を含む先端部12と、この先端部12の後端側に連設する硬性のシース13とから構成されている。
前記操作部3には、前記湾曲部11を湾曲自在に遠隔操作するUDアングルレバー3a、RLアングルレバー3bが設けられていて、UDアングルレバー3aを操作することで前記湾曲部11を上下方向に湾曲操作し、RLアングルレバー3bを操作することで前記湾曲部11を上下方向に湾曲操作することができるようになっている。
【0015】
また、前記LGコネクタ5の側部には、内視鏡内外の連通状態を選択可能な開閉弁14が設けられていて、図示しない連通アダプタを着脱自在に接続可能である。尚、この開閉弁14は、内視鏡の内部空間が外部の圧力より、所定圧力以上高くなると連通する逆止弁構造を有していても良く、更にこの開閉弁14には図示しない逆止弁アダプターを組み付けられるようになっていても良い。これら開閉弁14の構成により、オートクレーブ滅菌前行程等でチャンバ内が真空に引かれても、内視鏡の湾曲部4の湾曲ゴム等、内視鏡の隔壁の中で柔軟な部分が破裂するのを防止している。また、前記ビデオコネクタ7には、その電気接点部7aを水密にすることが可能な防水キャップ15が着脱自在に設けられている。即ち、このような内視鏡1は、内部に水が浸入しない水密構造とすることが可能な構成となっている。
【0016】
図2に示すように前記挿入部2の先端部12の先端構成部材21は、体腔内の被検部を照明するための照明光を導光して照明窓22aから被検部を照明するライトガイドファイバ22と、このライトガイドファイバ22からの照明光で照明された被検部の光学像を先端カバーガラス31から取り入れてCCD等の固体撮像素子32に結像する対物レンズ系33及びこの対物レンズ系33に連設して、取り込まれた光学像を前記固体撮像素子32で撮像し画像を伝達する撮像部34を備えた撮像ユニット30とを保持している。
【0017】
前記前記先端カバーガラス31は、例えばサファイア等より形成され、金属性のカバーガラス枠41に圧入固定されて前記先端構成部材21に露出している。このカバーガラス枠41は、例えばセラミック製の絶縁枠42に圧入固定されている。前記先端カバーガラス31の後ろ側には、前記対物レンズ系33を収納している対物レンズ枠43が前記対物レンズ系33をピント調整後に耐熱性の接着剤にて接着固定されている。
【0018】
前記撮像部34は、ステンレス等の金属により形成された支持枠44に前記対物レンズ系33の絶縁枠42を圧入固定されることにより連設されている。前記撮像部34の支持枠44には、サファイア等より形成されたCCDカバーガラス45が圧入固定されて接合されている。また、レンズ46は、このCCDカバーガラス45に位置出しして前記支持枠44に嵌合固定されている。前記CCD等の固体撮像素子32は、前記CCDカバーガラス45に位置出しされて接着固定されている。この固体撮像素子32の後ろ側には、ケーブル47が電子回路基板(以下、基板)48を介して電気的に接続され、ケーブル47は前記ビデオコネクタ7を挿通して図示しないビデオシステムセンタ等に接続されるようになっている。前記支持枠44は、金属製のシールドパイプ49と溶接もしくは接着によって接合され、前記シールドパイプ49とケーブル固定部材50も同様に溶接もしくは接着によって固定される。尚、撮像ユニット30は、オートクレーブによる高温高圧水蒸気滅菌対応のために、前記対物レンズ系33及び対物レンズ枠43を気密に封止している。
【0019】
前記先端構成部材21の外周には、前記ライトガイドファイバ22と前記撮像ユニット30及び前記先端構成部材21を水蜜に構成する隔壁をなし、前記先端構成部材21に対して接着剤により前記湾曲部11の最先端の関節としての先端カバー部材51が接合固定されている。
この先端カバー部材51の後方には、この先端カバー部材51を任意の方向に向けるための関節群60と、この関節群60を互いに回動可能に接合しているリベット61と、それら関節部を被覆する金属製の網状管62及び軟性の湾曲部被覆ゴム63からなる湾曲部11が連設されている。
【0020】
前記先端カバー部材51には、リベット接合部52が設けられていて、前記湾曲部11の先端であるリベット53により前記関節群60に回転自在に接合されている。また、先端カバー部材51には、前記先端カバー部材51を牽引して湾曲させるためのアングルワイヤ55a、55bが固定されていて、これらアングルワイヤ55a、55bの牽引によって湾曲部11は任意の方向に湾曲することができるようになっている。
【0021】
本実施の形態では、これらのアングルワイヤ55a、55bの各素線間の間隙に高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材を充填し、かつこの高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材によってアングルワイヤ55a、55b表面を被覆した構成としている。
【0022】
前記アングルワイヤ55aは、上下方向の湾曲操作を行うためのUDアングルワイヤ55aであり、前記アングルワイヤ55bは左右方向の湾曲操作を行うためのRLアングルワイヤ55bである。
前記RLアングルワイヤ55bは、図3に示すように前記先端カバー部材51の外周に設けられた溝部56bに約半周周回させて折り返されており、前記溝部56bに接着固定されている。一方、前記UDアングルワイヤ55aは、図4に示すように前記先端カバー部材51の外周に設けられた溝部56aに約半周周回させて折り返されており、前記溝部56aにて接着固定されている。
【0023】
これらアングルワイヤ55a、55bは、図5に示すように、ステンレスの素線をヨリ線にしたステンレスワイヤからなり、このアングルワイヤ55a、55bの各素線間の間隙に高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材57を充填し、かつこの高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材57によってアングルワイヤ55a、55b表面を被覆している。尚、ワイヤ素線としてはステンレス以外にも、タングステン、チタン合金などの耐食性の高い金属線が採用できる。タングステンの場合、電解処理されたタングステンの方が耐食性が高いので有効である。また、本実施の形態では、挿入部2内等に配設されているこれらアングルワイヤ55a、55bのガイド部材としてステンレス製のアングルコイル58を使用しているが、このアングルコイル58にも前記防錆材57によってアングルワイヤ55a、55b表面を被覆するようになっている。
【0024】
前記防錆材57としては、フッ素樹脂材、フレキシブルダイヤモンド状硬質炭素材(炭素と水素を主成分として構成された非晶質カーボン硬質材)、シラザンから転化するシリカ材、グラファイト含有フッ素樹脂塗料、フッ素ゴム塗料、窒化ホウ素含有材、PTFEニッケル材、金属等の高温高圧水蒸気耐性を有する等の防錆材が使用される。尚、上記防錆材57は、高温高圧水蒸気耐性を有する防錆コーティング材としても使用可能である。また、金属等の防錆材を用いた防錆コーティングとしてはメッキ等による防錆コーティングを施すことも可能である。
【0025】
これらの防錆材57を前記アングルワイヤ55a、55bの各素線間の間隙に充填し、かつアングルワイヤ55a、55b表面を被覆することによって、オートクレーブ滅菌を行ってもワイヤ素線が水蒸気に晒されることがないようにすることが可能となる。または、前記アングルワイヤ55a、55bの各ワイヤ素線の表面に前記防錆材57による防錆コーティングを施したワイヤ素線を束ねて前記アングルワイヤを形成したものであっても、結果的にワイヤ素線間の隙間にワイヤ素材が露出することが無いため、ワイヤ素線が水蒸気に晒されることがないようにすることが可能となる。
【0026】
次に図6及び図7を用いて、アングルワイヤ55a、55bの基端側を取り付けた前記アングルレバー3a,3bを説明する。
図6に示すように前記UDアングルレバー3a及びRLアングルレバー3bは、内視鏡操作部本体70に回転自在に設けられた回転軸部材71a、71bにビス等で取り付けられていて、前記UDアングルレバー3aは前記回転軸部材71aを介して前記UDアングルワイヤ55aの取り付けられたドラム部材72aを固定していると共に、前記RLアングルレバー3bは回転軸部材71bを介してRLアングルワイヤ55bの取り付けられたドラム部材72bを固定している。
【0027】
前記UDアングルワイヤ55aは、図7に示すように、前記ドラム部材72aと、押さえ部材73aとによって挟持固定されている。押さえ部材73aは、ビス74によってビス締めされることによってドラム部材72aに押しつけられるようになっている。尚、RLアングルワイヤ55bも同様な構成であるので説明を省略する。
【0028】
これらアングルワイヤ55a、55bを取り付けられたドラム部材72a、72bの組立手順を図8及び図9を用いて説明する。
前記押さえ部材73aの取り付け前に、図8に示すように、UDアングルワイヤ55aをドラム部材72aに形成されて、押さえ部材73aが入る溝75aの外側に沿って周回して配置する。さらにワイヤを交差させてドラム部材72a外周に引き出し、ドラム部材72aの外周に形成された溝76aに沿って配置する。
【0029】
その後、図9に示すように押さえ部材73aをドラム部材72aの溝75aに被せて、さらにビス74をビス締めすることによって、UDアングルワイヤ55aがドラム部材72aと押さえ部材73aとによって挟持固定する。尚、補強のためドラム部材72aと押さえ部材73aとの間には接着材が塗布されている。
【0030】
本実施の形態のように、前記ドラム部材72aのなるべく外周に近いところでUDアングルワイヤ55aを周回させて押さえ込んで固定しているため、ワイヤが交差してドラム部材72a外周に引き出されている部分(図9のA部分)において、半田を用いなくてもほとんどワイヤが外周に飛び出さずに組み付けることができる。尚、ドラム部材72a外周から引き出されているUDアングルワイヤ55aは、最終的には湾曲部11の先端の上方及び下方に連結される。一方、前記RLアングルレバー3b側についてもUDアングルレバー3a側と全く同じ構造で構成される。
【0031】
また、図10に示すように組立上、前記湾曲部11の先端に固定されているアングルワイヤ55a、55bと、ドラム部材72a、72bに固定されているアングルワイヤ55a、55bとは分かれており、この部分で連結されている。ここでは、湾曲部11の先端上方から引き出されている(先端側の)UDアングルワイヤ55aと、ドラム部材72aの上方から引き出されている(ドラム側の)UDアングルワイヤ55aの連結が示されている。
【0032】
先端側のUDアングルワイヤ55aは、第1のねじ部材81に、横からビス82でねじ込まれて押圧されることによって固定されている。ドラム側のUDアングルワイヤ55aも同じように、第2のねじ部材83に、横からビス82でねじ込まれて押圧されることによって固定されている。また、補強としてこのワイヤ固定部には、接着剤が塗布されている。尚、第1のねじ部材81には右ねじ(雄ねじ)84が切られており、第2のねじ部材83には左ねじ(雄ねじ)85が切られている。それぞれのねじ部は、やはり片端に右ねじ(雌ねじ)86、他端に左ねじ(雌ねじ)87が切られている調整ナット88に組み付けられており、この調整ナット88を回転させることによって、前記第1のねじ部材81と第2のねじ部材83との相対位置関係が変わり、UDアングルワイヤ55aの張り、緩みが調整できる。
【0033】
この第1のねじ部材81と第2のねじ部材83と調整ナット88とによって構成されている調整ねじ部89は、全部で上下左右湾曲用のアングルワイヤに対応して4つ設けられている。上記構成であれば、半田付け、ロウ付け等のろう接をしなくても、挟持固定、接着固定等によりアングルワイヤ55aを固定することができる。すなわち、アングルワイヤ55a全長に亘って半田付け、ロウ付け不可能となるような前記防錆材57をアングルワイヤ55a、55bの各素線間の間隙に充填し、かつアングルワイヤ55a、55b表面を被覆するか、またはこの防錆材57による防錆コーティング57を施すことも可能である。また、半田付けロウ付けを行っていないため、フラックスの影響によって錆が発生することがない。
【0034】
このような構成の内視鏡1を用いて例えば体腔内の内視鏡観察等を行い、その後、滅菌のため図示しないオートクレーブ滅菌装置のチャンバ内に投入して、滅菌する。オートクレーブの滅菌前行程では、チャンバ内を真空にする。
前記滅菌時には、チャンバ内は高温高圧水蒸気によって満たされ、内視鏡内部にも高温高圧水蒸気が侵入して湿度が高くなる。例え全体を水密に構成している内視鏡であっても、例えばOリング、接着剤等の高分子材料により構成されている部分から水蒸気が浸入してくる。
【0035】
内視鏡内部に浸入した高温高圧の水蒸気は、内視鏡の湾曲部11を操作するためのアングルワイヤ55a、55bにも影響を及ぼそうとするが、これらのアングルワイヤ55a、55bには上述したようにアングルワイヤ55a、55bの各素線間の間隙に高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材57を充填し、かつこの高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材57によってアングルワイヤ55a、55b表面を被覆しているため、アングルワイヤ55a、55bの金属素線に直接水燕気が浸入してくることはない。また、ワイヤの素線間の隙間に水分が残留することも無く、アングルワイヤ55a、55bに錆が発生することが無い。更に、アングルコイル58にも前記防錆材57によってアングルワイヤ55a、55b表面を被覆しているため、アングルコイル58が錆びることが無く、即ちアングルコイル58が錆びてアングルワイヤ55a、55bに錆が転移することも無くなる。
【0036】
この結果、確実にアングルワイヤ55a、55bの錆を防止することができる。尚、部分的に各素線間の間隙に防錆材57を充填し、かつこの防錆材57によってアングルワイヤ55a、55b表面を被覆しても同様な効果を得られる。例えば、特に錆びが発生しそうな部位にのみ防錆材57を使用することも可能である。
【0037】
これにより、オートクレーブ滅菌を行っても湾曲部の湾曲不良を起こさないように内視鏡を構成することができる。
【0038】
尚、本実施の形態では、オートクレーブ滅菌を行う医療用内視鏡に関して記載しているが、本発明はこれに限定されず、その他蒸気滅菌を行う内視鏡、薬液に浸漬する内視鏡、高湿環境下で使用される例えば工業用内視鏡等にも本発明は適用可能である。
【0039】
また、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0040】
(第2の実施の形態)
図11は本発明の第2の実施の形態に係る湾曲部先端部材のアングルワイヤ固定部付近を示す説明断面図である。
【0041】
第2の実施の形態では、少なくともアングルワイヤ55a、55bの固定部付近の防錆材として金、銀、ニッケル等の金属材を用いてアングルワイヤ55a、55bの各素線間の間隙に充填し、かつこの防錆材によってアングルワイヤ55a、55b表面を被覆することで、半田付け、ロウ付け等のろう接を可能とするように構成している。
【0042】
図11に示すように、湾曲部11の先端部品91に形成されたアングルワイヤ固定部92には、このアングルワイヤ固定部92付近に金、銀、ニッケル等の金属材による防錆材93を各素線間の間隙に充填し、かつこの防錆材93によって表面を被覆したアングルワイヤ55a、55bが一般的な半田やロウ剤94を使用したろう接によって固定されている。尚、上記防錆材93は、高温高圧水蒸気耐性を有する防錆コーティング材としても使用可能である。また、金、銀、ニッケル等の金属等の防錆材93を用いた防錆コーティングとしては金メッキ、銀メッキ、ニッケルメッキ等の防錆コーティングを施すことも可能である。
【0043】
また、前記アングルワイヤ55a、55b全長に亘ってろう接可能な前記防錆材93を用いても良いが、それによりワイヤが硬くなる場合や、高価になってしまう場合には、前記アングルワイヤ固定部92周辺のみろう接可能な前記防錆材93を用いて、それ以外はろう接不可能な、例えば図5で説明した防錆材57を用いても良い。更に、タングステンワイヤ等、半田付け、ロウ付け不可能な素材によるアングルワイヤ55a、55bを使用する際にも有効であり、また、防錆材93として濡れ性の良い金、銀、ニッケル等の金属材等による防錆材93を用い、固定する対象の部材にも同様の濡れ性の良い金、銀、ニッケル等の金属材等による防錆材93を用いることにより、フラックスを使わずに半田付け、ロウ付け固定することも可能となる。
【0044】
このような構成の内視鏡を用いて例えば体腔内の内視鏡観察等を行い、その後、滅菌のためオートクレーブ滅菌装置のチャンバ内に投入して、滅菌する。
そして、滅菌時に内視鏡内部に浸入した高温高圧の水蒸気は、第1の実施の形態と同様にアングルワイヤ55a、55b及びアングルコイル15に錆が発生することが無い。また、第1の実施の形態に比べて、半田付け、ロウ付け等によって容易にアングルワイヤ55a、55bを固定することができて、更にその固定部付近も防錆材93を用いているため、固定部付近がフラックス等の影響により錆びることもない。尚、フラックスを使わずに半田付け、ロウ付けすることも可能となる。
【0045】
尚、本実施の形態では、湾曲部11の先端部品91に形成されたアングルワイヤ固定部92に半田やロウ剤94を使用したろう接によって固定されるアングルワイヤ55a、55bのアングルワイヤ固定部92付近に防錆材として金、銀、ニッケル等の金属材による防錆材93を用いて、フラックス等の影響により錆びることがないように構成しているが、本発明はこの部位に限らず、調整ねじ部や、ドラム部等、各種ワイヤ固定部に本発明を適用可能である。
【0046】
また、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0047】
[付記]
(付記項1) 細長な挿入部の先端部付近に設けられた湾曲部と、この湾曲部先端を牽引して前記湾曲部を湾曲させるためのアングルワイヤとを有する内視鏡において、
ワイヤ素線を束ねて構成した前記アングルワイヤの各素線間の間隙に高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材を充填し、かつこの高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材によってアングルワイヤ表面を被覆したことを特徴とする内視鏡。
【0048】
(付記項2) 細長な挿入部の先端部付近に設けられた湾曲部と、この湾曲部先端を牽引して前記湾曲部を湾曲させるためのアングルワイヤとを有する内視鏡において、
表面に高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材をコーティングして防錆コーティングを施したワイヤ素線を束ねて前記アングルワイヤを形成したことを特徴とする内視鏡。
【0049】
(付記項3) 前記防錆材は、高潤滑性であることを特徴とする付記項1または2に記載の内視鏡。
【0050】
(付記項4) 前記防錆材は、ガスバリア性を有することを特徴とする付記項1または2に記載の内視鏡。
【0051】
(付記項5) 前記防錆材は、フッ素樹脂材、フレキシブルダイヤモンド状硬質炭素材、シラザンから転化するシリカ材、グラファイト含有フッ素樹脂塗料、フッ素ゴム塗料、窒化ホウ素含有材、PTFEニッケル材、金属材であることを特徴とする付記項1または2に記載の内視鏡。
【0052】
(付記項6) 前記防錆材は、アングルワイヤ全長に使用されることを特徴とする付記項1または2に記載の内視鏡。
【0053】
(付記項7) 前記防錆材を使用されたアングルワイヤが、挟持固定または接着によって固定されていることを特徴とする付記項6に記載の内視鏡。
【0054】
(付記項8) 前記防錆材を使用されたアングルワイヤが、ろう接によって固定されており、前記ろうせつ部にはろう接可能な防錆材を用いたことを特徴とする付記項1または2に記載の内視鏡。
【0055】
(付記項9) 前記アングルワイヤは、ステンレス線をヨリ線にしたステンレスワイヤであることを特徴とする付記項1または2に記載の内視鏡。
【0056】
(付記項10) 前記アングルワイヤは、タングステン線をヨリ線にしたタングステンワイヤであることを特徴とする付記項1または2に記載の内視鏡。
【0057】
(付記項11) 前記アングルワイヤは、チタン合金線をヨリ線にしたチタン合金ワイヤであることを特徴とする付記項1または2に記載の内視鏡。
【0058】
(付記項12) 前記ろうせつ可能な防錆材は、銀、金、ニッケル等の金属材、またはこれらの金属材を用いた銀メッキ、金メッキ、ニッケルメッキ等の防錆コーティン材であることを特徴とする付記項8に記載の内視鏡。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、オートクレーブ滅菌を行っても湾曲部の湾曲不良を起こさないように構成した内視鏡を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図10は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡を示す説明図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の挿入部の先端部側を説明する断面図。
【図3】図3及び図4は先端カバー部材に接着固定されているアングルワイヤを説明する説明図であり、図3は先端カバー部材の外周に設けられた溝部に約半周周回させて折り返されて接着固定されているRLアングルワイヤを示す説明図。
【図4】先端カバー部材の外周に設けられた溝部に約半周周回させて折り返されて接着固定されているUDアングルワイヤを示す説明図。
【図5】本発明のアングルワイヤを示す説明図。
【図6】アングルレバー付近の操作部を挿入部の軸と垂直に断面を取った断面図。
【図7】図6における拡大断面図。
【図8】図8及び図9は回転軸部材の軸方向から見たドラム部材の組立手順を説明する説明図であり、図8はUDアングルワイヤをドラム部材に配置する際の説明図。
【図9】UDアングルワイヤをドラム部材と押さえ部材とで挟持固定する際の説明図。
【図10】操作部内部におけるUDアングルワイヤの先端側とドラム側との連結を説明する説明図。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る湾曲部先端部材のアングルワイヤ固定部付近を示す説明断面図。
【符号の説明】
1 …内視鏡
2 …挿入部
3 …操作部
3a …UDアングルレバー
3b …RLアングルレバー
11 …湾曲部
12 …先端部
21 …先端構成部材
30 …撮像ユニット
51 …先端カバー部材
52 …リベット接合部
53,61…リベット
55a …UDアングルワイヤ
55b …RLアングルワイヤ
57,93…防錆材
58 …アングルコイル
60 …関節群
92 …アングルワイヤ固定部

Claims (2)

  1. 細長な挿入部の先端部付近に設けられた湾曲部と、この湾曲部先端を牽引して前記湾曲部を湾曲させるためのアングルワイヤとを有する内視鏡において、
    少なくとも2つ以上のワイヤ素線により構成される間隙に高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材が充填されたワイヤ素線を束ねて、表面を高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材によって被覆したアングルワイヤを形成したことを特徴とする内視鏡。
  2. 細長な挿入部の先端部付近に設けられた湾曲部と、この湾曲部先端を牽引して前記湾曲部を湾曲させるためのアングルワイヤとを有する内視鏡において、
    表面に高温高圧水蒸気耐性を有する防錆材をコーティングして防錆コーティングを施したワイヤ素線を束ねて前記アングルワイヤを形成したことを特徴とする内視鏡。
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