JP2002325728A - 電子内視鏡 - Google Patents

電子内視鏡

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JP2002325728A JP2001133162A JP2001133162A JP2002325728A JP 2002325728 A JP2002325728 A JP 2002325728A JP 2001133162 A JP2001133162 A JP 2001133162A JP 2001133162 A JP2001133162 A JP 2001133162A JP 2002325728 A JP2002325728 A JP 2002325728A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高圧蒸気滅菌時の高温の影響による不具合を解
消し、組立て性の良好な構造の撮像ユニットを備えた内
視鏡を提供すること。 【解決手段】一端部に素子用カバーガラス24と基端側
レンズ25を配置する撮像素子枠15を設けて構成され
る撮像ユニット10は、撮像素子枠15の一端部に素子
用カバーガラス24を気密的に接合する一方、この素子
用カバーガラス24に隣接する基端側レンズ25を、こ
の基端側レンズ25と素子用カバーガラス25との間に
所定の間隙を形成するレンズ芯出し部材26を介して撮
像素子枠15内に配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挿入部の先端部に
撮像ユニットを内蔵した電子内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】体腔内等に挿入することによって体腔内
の深部等を観察したり、必要に応じて処置具を用いるこ
とにより治療処置等を行うことのできる内視鏡が医療分
野において広く用いられるようになった。
【0003】医療用内視鏡の場合、感染症等を防止する
ため、使用した内視鏡を確実に消毒滅菌することが必要
不可欠である。そのため、従来では、一度使用した内視
鏡の消毒滅菌処理を、エチレンオキサイドガス等による
ガス滅菌、或いは、消毒液によって行っていた。
【0004】しかし、滅菌ガス類は周知のように猛毒で
ある。このため、滅菌作業の安全性を確保するために作
業が煩雑になっていた。また、滅菌後、機器に付着した
滅菌ガスを取り除くためのエアレーション作業に時間が
かかるので、滅菌完了後、すぐに使用できないという不
具合があった。さらに、ランニングコストが高くなると
いう問題があった。一方、消毒液の場合には消毒液の管
理が煩雑であった。また、消毒液の廃棄処理に多大な費
用がかかるという問題があった。
【0005】そこで、最近では、煩雑な作業を伴わず、
ランニングコストが安価で、しかも滅菌後、すぐに使用
することが可能なオートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)
が内視鏡機器の滅菌作業で主流になりつつある。
【0006】このオートクレーブ滅菌は、高圧下で約1
20℃〜135℃の高温水蒸気を被滅菌物に浸透させて
滅菌を行うものであり、従来の内視鏡の主に光学系で使
用していた樹脂系の接着剤では水蒸気が侵入する上、耐
性が不十分であった。このため、光学系に水蒸気が侵入
しないように、内視鏡をオートクレーブ滅菌に対応した
構成にする必要がある。
【0007】内視鏡をオートクレーブ滅菌に対応させる
ため、光学系の構造物と光学部材とを気密に接合する。
例えば、特開2000−70215号公報の内視鏡装置
では、固体撮像素子に一体に設けたカバーガラスを金属
枠に気密に接合し、その他も気密に接合した枠で光学部
材を覆う技術を示している。
【0008】また、特開平8−234070号公報のレ
ンズ装置には、光学部材の熱膨張の違いによる剥離を防
止するため、熱膨張の低い光学部材を枠に嵌合させ、貼
り合わされた他の光学部材を枠に嵌合させない構造が示
されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開2000−70215号公報の内視鏡装置ではカバー
ガラスと気密側内部に配置された光学部材とが貼り合わ
されていた。このため、カバーガラスと金属枠とを加熱
して接合する手段である半田などによって気密接合する
場合、熱によってカバーガラスが固体撮像素子側に凸に
歪んで組み付けられる。そして、気密側内部の光学部材
がカバーガラス面に貼り合わされていると、オートクレ
ーブ滅菌の際に金属枠が熱膨張収縮を繰り返すことによ
って、カバーガラスも繰り返し変形して、貼り合わせ面
に剥離が生じて画像不良が発生するおそれがあった。
【0010】また、特開平8−234070号公報のレ
ンズ装置の構造では、嵌合接着する場合には有効である
が、気密接合を行う場合には嵌合組付けされた光学部材
が圧縮されているので、オートクレーブ滅菌の高温時に
金属枠が熱膨張すると、圧縮されていた光学部材が元の
形状に戻るように径が大きくなる。このとき、一般に、
金属の熱膨張率が光学部材の熱膨張率よりかなり大きい
ので、光学部材が熱膨張することによって光学部材同士
の面接着部に剥離が生じて画像不良が発生するおそれが
あった。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、高圧蒸気滅菌時の高温の影響による不具合を解消
し、組立て性の良好な構造の撮像ユニットを備えた内視
鏡を提供することを目的にしている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の電子内視鏡は、
一端部に複数の光学部材を配置した少なくとも1つの金
属枠部材を設けて構成された撮像ユニットを有する電子
内視鏡であって、前記金属枠部材の一端部に第1の光学
部材を気密的に接合する一方、この第1の光学部材に隣
接する第2の光学部材を、この第2光学部材と前記第1
光学部材との間に所定の間隙を形成する位置決め部材を
介して前記金属枠部材内に配置している。
【0013】この構成によれば、第1の光学部材と第2
の光学部材との間に、位置決め部材によって所定の間隙
が設けられているので、高圧蒸気滅菌時の高温度の影響
によって光学部材が熱変形した場合でも、一方側の光学
部材の熱変形の影響が他方側の光学部材に及ばない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図5は本発明の一実施
形態に係り、図1は内視鏡の構成を説明する図、図2は
内視鏡の先端部に内蔵されている撮像ユニットの構成を
説明する断面図、図3は先端金属枠とカバーガラスとの
関係を説明する図、図4は絶縁枠を説明する図、図5は
撮像素子枠とカバーガラスとの関係を説明する図であ
る。
【0015】なお、図3(a)はカバーガラスが接合さ
れた先端金属枠を示す断面図、図3(b)は図3(a)
のA部拡大図である。
【0016】図1に示すように本実施形態の電子内視鏡
(以下、内視鏡と略記する)1は、体内に挿入される挿
入部2を有している。この挿入部2には少なくとも後述
する撮像ユニットを内蔵した先端部3及び図示しない湾
曲駒を連接して例えば上下方向に湾曲するように構成さ
れた湾曲部4が設けられている。
【0017】この挿入部2の基端部には操作部5が設け
られている。この操作部5には前記湾曲部4の遠隔操作
を行うためのアングルレバー6が設けられている。
【0018】前記操作部5から延出する軟性コード7の
端部には図示しない光源装置に着脱自在に接続される光
源コネクタ7aが設けられている。この光源コネクタ7
aの側部からは図示しないカメラコントロールユニット
に着脱自在に接続される電気コネクタ8aを備えた電気
ケーブル8が接続されている。
【0019】前記光源コネクタ7aには内視鏡1の内部
空間に連通する口金9が設けてある。前記内視鏡1は水
密構造であり、この口金9に図示しないアダプターを組
み付けることで内視鏡1の内部空間と内視鏡外部とを連
通状態にする。
【0020】なお、アダプターを使用することなく、内
視鏡1の内部空間と内視鏡外部とを連通させる場合に
は、前記口金9を内視鏡1の内部空間の圧力が外部の圧
力より所定の圧力だけ高くなったとき、内部と外部とを
連通させる逆止弁構造にする。
【0021】ここで、図2ないし図5を参照して先端部
3に内蔵されている撮像ユニットの構成を具体的に説明
する。図2に示すように前記先端部3に内蔵されている
撮像ユニット10は、固体撮像素子11を有する撮像光
学系と、この固体撮像素子11の撮像面に光学像を結像
させる複数の光学レンズ12,…,12を配置した対物
光学系とを備え、後述する複数の略パイプ形状の金属枠
部材を気密状態に接合して形成されている。したがっ
て、前記内視鏡1は高圧蒸気滅菌に対応するものであ
る。
【0022】前記撮像ユニット10の外装は、先端側か
ら順に金属枠部材である先端金属枠13、絶縁部材であ
る絶縁枠14、金属枠部材である撮像素子枠15及びシ
ールドパイプ16、ケーブルホルダ17を連接して形成
されており、前記撮像素子枠15、シールドパイプ16
及びケーブルホルダ17の外周には熱収縮チューブ18
が被覆してある。
【0023】なお、前記絶縁枠14の内孔には対物光学
系を構成する複数の光学レンズ12,…,12を配置固
定したレンズ枠19が配設されている。また、前記ケー
ブルホルダ17の外周には信号ケーブル30の外装を構
成する外皮チューブ30aが被覆されている。
【0024】図2及び図3(a)、(b)に示すように
前記先端金属枠13の断面形状は略凸字形状であり、内
孔の細径な先端側嵌合面13aには前記先端部3の先端
面に露出する先端側カバーガラス21が気密状態に接合
されている。
【0025】前記先端側カバーガラス21の外周面21
a及び面取り部21bには破線で示すように例えばクロ
ム、ニッケル、金などの金属皮膜が、真空蒸着やスパッ
タリング、イオンプレーティング等のメタライズ処理に
よって成膜されている。そして、この金属被膜を設けた
先端側カバーガラス21を前記先端側嵌合面13aの所
定位置に嵌合配置させて、半田40によって先端金属枠
13に気密状態に接合している。
【0026】なお、前記先端側カバーガラス21の基端
側平面21cには反射防止膜が成膜されている。また、
前記先端金属枠13の先端側嵌合面13a及び面取り部
13bにニッケルめっき等を施して半田濡れ性を向上さ
せている。さらに、前記先端側嵌合面13a及び面取り
部13bと、先端側カバーガラス21の外周面21a及
び面取り部21bとの間には半田の断面形状が略三角形
状の半田フィレット41a、41bが形成される。又、
前記先端側嵌合面13aの基端側にエッジ部13cを設
け、先端側カバーガラス21と先端金属枠13との隙間
に流れ込んだ半田40が先端側嵌合面13aをつたって
大径内周面13d側に流れることを防止する構成にして
いる。また、前記面取り部13bの大きさは、半田の線
径と同等又はそれより大きく設定してある。
【0027】図2及び図4に示すように前記絶縁枠14
の断面形状も略凸字形状である。この絶縁枠14は、電
気的に絶縁可能で水蒸気を透過させない部材である例え
ばセラミックスなどで形成されている。
【0028】前記絶縁枠14の両側部端面14a,14
bにはモリブデン・マンガン合金の焼付けや、チタン合
金等の活性金属による金属皮膜が成膜されている。
【0029】また、前記絶縁枠14の先端部には略筒形
状で中央連通孔22aを形成した先端部側金属部材22
が嵌合配置され、基端部にはパイプ形状の基端部側金属
部材23が嵌合配置される。それぞれの金属部材22、
23は、前記絶縁枠14の端面14a,14bに対して
半田40によって気密状態に接合されている。このと
き、前記絶縁枠14の先端面14aと前記中央連通孔2
2aの連通孔内周面22bとの間に半田フィレツト42
aが形成される。
【0030】なお、前記先端部側金属部材22の連通孔
内周面22b及び前記基端部側金属部材23の基端側内
周面23aにニッケルめっき等を施しているが、先端部
側金属部材22の外周面22cと基端部側金属部材23
の外周面23b及びこの外周面23bより外径寸法が小
径な段部23cの外表面とにはめっきを施していない。
この段部23cと前記外周面23bとの境界部は前記絶
縁枠14の基端面14bに略一致している。
【0031】また、本実施形態では前記基端部23の基
端部を、前記絶縁枠14の基端面14bよりも突出させ
て組み付けている。このことによって、絶縁枠14の基
端面14bと基端部側金属部材23の基端側内周面23
aとの間に半田フィレット42bが形成される。
【0032】つまり、前記絶縁枠14と基端部側金属部
材23とを半田接合するとき、絶縁枠14の基端面14
bより基端部側金属部材23の基端部を突出させている
ので、半田40が外周面23b側にはみ出すことがな
く、まれにはみ出した場合でも段部23cの外表面及び
外周面23bにめっきが施されていないため、外表面及
び外周面23bは半田で濡れない。
【0033】したがって、前記先端部側金属部材22と
前記絶縁枠14及び前記基端部側金属部材23と絶縁枠
14のそれぞれ嵌合部と半田部との位置関係は、半田部
が気密構造内側に位置し、嵌合部は気密構造の外側に位
置する。
【0034】このことによって、例えばフラックスを使
用して半田付けを行った場合、絶縁枠14と先端部側金
属部材22及び基端部側金属部材23との嵌合部に半田
付け後の洗滌不良でたとえフラックスが残留しても、気
密構造内にフラックスが侵入することを防止して、この
フラックスによって視野が妨げられることが防止され
る。なお、フラックスを使用しない真空加熱炉・水素炉
などで半田付け・ロウ付けを行う場合には本構成をとる
必要はない。
【0035】上述のように構成された絶縁枠14の先端
部側金属部材22には前記先端金属枠13が外嵌配置さ
れて溶接によって気密に接合される。一方、前記基端部
側金属部材23には前記撮像素子枠15が外嵌配置され
て溶接によって気密に接合される。このときの溶接は、
低出力管理の容易なYAGレザーによる貫通溶接であ
る。前記先端部側金属部材22と前記先端金属枠13と
の位置関係は、レンズ系のピント調整によって固体差が
生じるが、貫通溶接の場合、その影響を受けない。
【0036】一方、前記固体撮像素子11は、撮像面側
に配置された第1光学部材である素子用カバーガラス2
4に接着によって一体に固定されている。図2及び図5
に示すように前記素子用カバーガラス24は、金属枠部
材である撮像素子枠15に例えば半田40によって気密
状態に接合されている。この素子用カバーガラス24の
外周面24a及び面取り部24bには、例えばクロム、
ニッケル、金などの金属皮膜が成膜され、先端側平面2
4cには反射防止膜が成膜されている。
【0037】なお、撮像素子枠15の基端側嵌合面15
a及び基端面取り部15bにニッケルめっき等を施して
半田濡れ性を向上させている。このため、素子用カバー
ガラス24の外周面24a及び面取り部24bと撮像素
子枠15との間には半田フィレット43a、43bが形
成される。
【0038】また、撮像素子枠15の段部外周面15c
は、半田が濡れないようにめっき不可範囲としている。
この段部外周面15cは、めっき後に追加工若しくはめ
っき時にマスクを施し、めっきが付かないように処理し
てある。
【0039】さらに、このめっき不可範囲である段部外
周面15cに隣接してシールドパイプ16の一端部が外
嵌配置される嵌合部15dが設けてある。この嵌合部1
5dの外径寸法は、前記段部外周面15cの外径寸法よ
り大きく形成してある。
【0040】このことによって、撮像素子枠15に素子
用カバーガラス24を半田付けした際に、この撮像素子
枠15が半田時の加熱膨張によって素子用カバーガラス
24の外周と撮像素子枠15の基端側嵌合面15aとの
隙間が大きくなって、この隙間に半田が入りこみ、冷却
後に撮像素子枠15の段部外周面15cの外径が大きく
なった場合でも、前記嵌合部15dの外形寸法がほとん
ど変化しないので、シールドパイプ16と撮像素子枠1
5とを確実に嵌合させられる。
【0041】前記素子用カバーガラス24を半田付けに
よって一体にした撮像素子枠15の内孔には第2光学部
材である基端側レンズ25の位置決めを行うレンズ配置
凹部26aとこのレンズ配置凹部26aに連通する中央
貫通孔26bとを形成した位置決め部材であるレンズ芯
出し部材26が配置される。
【0042】このレンズ芯出し部材26を前記撮像素子
枠15の内孔に落とし込んだ後、レンズ芯出し部材26
のレンズ配置凹部26aに前記基端側レンズ25を落と
し込む。このことによって、素子用カバーガラス24と
基端側レンズ25とが面接触することなく所定の間隙を
有する状態で配置される。なお、符号27は前記レンズ
芯出し部材26の先端側に配置される間隔部材であり、
この間隔部材27の先端側にはさらに絞り28が配置さ
れる。
【0043】ここで、基端側レンズ25から絞り28ま
での組み付けについて説明する。まず、素子用カバーガ
ラス24と撮像素子枠15とを半田40で接合する。
【0044】次に、素子用カバーガラス24の接合され
ている撮像素子枠15の内孔にレンズ芯出し部材26と
基端側レンズ25とを落とし込み接着固定する。このと
き、レンズ芯出し部材26のレンズ配置凹部の嵌合長の
軸方向の長さ寸法は、基端側レンズ25の軸方向長さで
ある厚みより短く設定されている。このため、基端側レ
ンズ25をレンズ配置凹部26aに落とし込んだ後、間
隔部材27を落とし込む前に、基端側レンズ25の先端
側表面を拭き洗浄を容易に行える。
【0045】次いで、間隔部材27を落とし込み、レン
ズ芯出し部材26や撮像素子枠15に対し接着固定し、
この間隔部材27に絞り28を接着固定する。
【0046】前記半田付け及び溶接によって枠部材どう
しを気密状態に接合するとともに、先端側カバーガラス
21、素子用カバーガラス24をそれぞれ先端金属枠1
3、撮像素子枠15に気密状態に接合したことにより、
各接合部分で気密が確保されて、素子用カバーガラス2
4と先端側カバーガラス21とで挟まれた内部空間が高
圧蒸気等の侵入しない気密空間になる。
【0047】前記固体撮像素子11には基板31が電気
的に接続されている。この基板31には前記信号ケーブ
ル30内を挿通する信号線32が電気的に接続されてい
る。この信号線32の外側には前記ケーブルホルダ17
が組み付けられており、このケーブルホルダ17には前
記シールドパイプ16の他端部が外嵌されている。この
シールドパイプ16とケーブルホルダ17及びシールド
パイプ16と撮像素子枠15とはそれぞれ溶接によって
気密に接合されている。
【0048】なお、前記固体撮像素子11に接続された
基板31の側端面の基板31、信号線32は接着剤33
で封止されている。また、前記ケーブルホルダ17の内
部にも接着剤33が充填されている。これらの接着剤3
3は、蒸気が透過し難い、例えばエポキシ系の接着剤で
あることが望ましい。
【0049】前記信号線32には網状のシールド部材3
2aが設けられており、このシールド部材32aと前記
ケーブルホルダ17とは半田や導電接着剤によって同電
位に接続されている。このことにより、ケーブルホルダ
17とシールドパイプ16、撮像素子枠15、基端部側
金属部材23とは溶接によって接続されているので、確
実に同電位になっている。
【0050】さらに、信号線32の網状のシールド部材
32aの他端側は、グランドに落ちている。このため、
固体撮像素子11は、接地された金属部材で覆われてシ
ールドされた状態になるので、固体撮像素子11への電
磁波の影響や固体撮像素子11からの電磁波の放出の少
ない構造になっている。
【0051】ここで、前記撮像ユニット10の作用を説
明する。前記素子用カバーガラス24は、撮像素子枠1
5に半田付けされた後、冷却されると先端面側(気密内
部側)が凹んだ状態に歪む。これは、撮像素子枠15と
素子用カバーガラス24との熱膨張係数の違いによるも
のであり、素子用カバーガラス24に対し撮像素子枠1
5が大きく収縮して、素子用カバーガラス24に応力が
加えられるためである。
【0052】ここで、前記素子用カバーガラス24の先
端面側に基端側レンズ25が従来のように面接着されて
いたとすると、オートクレーブ滅菌の際、撮像素子枠1
5が熱膨張収縮を繰り返すことにより、素子用カバーガ
ラス24の歪んだ部分が繰り返し変形して、面接着部が
剥離してしまうおそれがあるが、本実施形態では、素子
用カバーガラス24と基端側レンズ25とが面接着では
なく、レンズ芯出し部材26によって所定の隙間を設け
て配置されているので、素子用カバーガラス24の歪ん
だ部分が繰り返し変形しても、剥離等の不具合が発生し
ない。
【0053】このように、固体撮像素子の撮像面側に配
置したカバーガラスに対して光学部材を隣接させる場
合、この光学部材とカバーガラスとの間に所定の間隙を
設けることによって、オートクレーブ滅菌を行った際に
発生する剥離をなくして画像不良の発生を確実に防止す
ることができる。
【0054】また、固体撮像素子の撮像面側に配置した
カバーガラスに対して光学部材を落とし込んで配置する
ことによって、光学部材の表面を容易に拭き洗浄するこ
とができる。このことによって、汚れ等による視野不良
をなくして、良好な視野が確保される。
【0055】さらに、対物光学系を構成する光学レンズ
が配置される空間は、半田、若しくはロウ付け、溶接に
よって接合されているため、オートクレーブ滅菌を行っ
ても水蒸気が侵入することを確実に防止することができ
る。このことによって、レンズの劣化、レンズのコーテ
ィングの剥離、水滴の付着の発生が防止されて良好な視
野が確保される。
【0056】又、固体撮像素子周辺を電気的にシールド
されているため、ノイズの少ない良好な画像を得ること
ができる。
【0057】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0058】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0059】(1)一端部に複数の光学部材を配置した
少なくとも1つの金属枠部材を設けて構成された撮像ユ
ニットを有する電子内視鏡において、前記金属枠部材の
一端部に第1の光学部材を気密的に接合する一方、この
第1の光学部材に隣接する第2の光学部材を、この第2
光学部材と前記第1光学部材との間に所定の間隙を形成
する位置決め部材を介して前記金属枠部材内に配置した
電子内視鏡。
【0060】(2)前記位置決め部材と、前記第2光学
部材との嵌合長さは、前記第2光学部材の側面の軸方向
長さより短く設定した付記1に記載の電子内視鏡。
【0061】(3)挿入部の先端部に撮像ユニットを内
蔵した電子内視鏡において、前記撮像ユニットは、金属
枠部材に気密的に接合される第1光学部材と、この金属
枠部材内に配置固定される第2光学部材と、前記金属枠
部材内に配置され、前記第1光学部材と第2光学部材と
の間に所定の間隙を形成して前記第2光学部材の位置を
規制する位置決め部材と、を具備する電子内視鏡。
【0062】(4)前記内視鏡は、オートクレーブ滅菌
可能である付記1又は付記3に記載の電子内視鏡。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
圧蒸気滅菌時の高温の影響による不具合を解消し、組立
て性の良好な構造の撮像ユニットを備えた内視鏡を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の一実施形態に係り、
図1は内視鏡の構成を説明する図
【図2】内視鏡の先端部に内蔵されている撮像ユニット
の構成を説明する断面図
【図3】先端金属枠とカバーガラスとの関係を説明する
【図4】絶縁枠を説明する図
【図5】撮像素子枠とカバーガラスとの関係を説明する
【符号の説明】
10…撮像ユニット 11…固体撮像素子 13…先端金属枠 14…絶縁枠 15…撮像素子枠 16…シールドパイプ 17…ケーブルホルダ 25…基端側レンズ 26…レンズ芯出し部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/18 H04N 7/18 M Fターム(参考) 2H040 BA00 CA22 DA03 DA16 DA18 EA01 GA02 2H044 AA02 AA18 4C061 FF40 JJ06 LL02 NN01 5C022 AA09 AC54 AC61 AC63 AC66 AC77 AC78 5C054 CC07 CE01 EA01 EA05 HA12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部に複数の光学部材を配置した少な
    くとも1つの金属枠部材を設けて構成された撮像ユニッ
    トを有する電子内視鏡において、 前記金属枠部材の一端部に第1の光学部材を気密的に接
    合する一方、この第1の光学部材に隣接する第2の光学
    部材を、この第2光学部材と前記第1光学部材との間に
    所定の間隙を形成する位置決め部材を介して前記金属枠
    部材内に配置したことを特徴とする電子内視鏡。
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