JP2000051142A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2000051142A
JP2000051142A JP10223255A JP22325598A JP2000051142A JP 2000051142 A JP2000051142 A JP 2000051142A JP 10223255 A JP10223255 A JP 10223255A JP 22325598 A JP22325598 A JP 22325598A JP 2000051142 A JP2000051142 A JP 2000051142A
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剛明 中村
Yousuke Yoshimoto
羊介 吉本
Susumu Aono
進 青野
Hidetoshi Saito
秀俊 齋藤
Yasuyuki Futaki
泰行 二木
Ichiro Nakamura
一郎 中村
Yutaka Tatsuno
裕 龍野
Takao Yamaguchi
貴夫 山口
Takahiro Kishi
孝浩 岸
Yasuto Kura
康人 倉
Masaichi Higuma
政一 樋熊
Jun Hiroya
純 広谷
Kazutaka Nakatsuchi
一孝 中土
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オートクレーブ装置で蒸気滅菌した場合に、
撮像ユニット内部の対物光学系を構成するレンズの曇り
の発生等を防止して、長期間にわたる観察機能を確保で
きる内視鏡を提供する。 【解決手段】 内視鏡の先端部には対物光学系を構成す
る第1〜第4レンズ16〜19及び固体撮像素子20が
レンズ枠23及び枠24に取り付けられ、固体撮像素子
20及びそのリード29a,29bに接続した回路基板
31、接続基板38の周囲はシールド枠34で覆われ、
その外周を熱収縮チューブ37でケーブル束36の前端
付近までを、さらに第1レンズ16の前面を除くこれら
の外表面を蒸気不透過性のセラミックコーティング膜4
5で覆い、撮像ユニット内部に蒸気が侵入するのを防止
する構造にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は対物光学系を含む撮
像ユニットを気体不透過性のある部材で被覆した内視鏡
に関する。
【0002】
【従来の技術】体腔内等に挿入することによって、体腔
内の深部等を観察したり、必要に応じて処置具を用いる
ことにより治療処置等を行うことのできる内視鏡が医療
分野において広く用いられるようになった。医療用内視
鏡の場合、使用した内視鏡を確実に滅菌処理することが
感染症等を防止するために必要不可欠になる。
【0003】従来では、この滅菌処理はEOG等のガス
とか薬液にたよっていたが、周知のように滅菌ガス類は
猛毒であり、滅菌作業の安全性確保の上で滅菌作業は煩
雑である。
【0004】また、洗浄液の場合は洗浄液の管理が煩雑
であり、洗浄液の廃棄処理に多大な費用が必要となる欠
点がある。そこで、最近では上記の如く、煩雑な作業を
伴わない熱滅菌(オートクレーブ等)が内視鏡機器では
主流になりつつある。
【0005】内視鏡本体の先端構成部の内部などに固体
撮像素子が配設され、観察光像をこの固体撮像素子によ
って撮像して電気的に伝送する構成のものが開発されて
いる。
【0006】また、内視鏡本体には防水構造のものが開
発されており、例えば特公平6−104101号のよう
にOリング及び接着剤をユニット内に充填したものがあ
り、この内視鏡を薬液あるいは水中に浸漬することによ
り、内視鏡の消毒、滅菌あるいは洗浄等を行うことがで
きるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内視鏡
本体を防水構造にした場合であっても、オートクレーブ
装置に内視鏡本体を入れて、蒸気滅菌すると可撓管部の
ポリウレタン樹脂、湾曲ゴムあるいは接着剤等を介して
内視鏡本体の内部に蒸気が侵入し、内視鏡本体内の湿度
が高くなる問題があった。
【0008】このように、内視鏡本体内が高湿度状態に
なると、電子内視鏡の場合には内視鏡本体内に収納され
る固体撮像素子による撮像機能に障害が生じ、観察対象
部の撮影が不確実になる恐れがあるので、内視鏡の撮像
の耐久性が低下する問題があった。
【0009】また、光学式の内視鏡の場合及び電子内視
鏡の場合に、その内視鏡を煮沸消毒したり、蒸気滅菌し
て室内に取り出してから対物光学系を覗いて見ると、白
く霧がかかったように見える。この霧或いは曇りは徐々
に晴れて正常な観察像を得ることができる。
【0010】しかし、その間は内視鏡を使用できないの
で検査がはかどらず、著しく不便である。更に、煮沸消
毒や蒸気滅菌を繰り返し行ったり、長時間連続的に行う
と、霧或いは曇りではなく、大きな水滴が光学系内に出
現して内視鏡の観察機能を甚だしく損なうようになる。
【0011】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑
みてなされたもので、その目的は内視鏡をオートクレー
ブ装置で蒸気滅菌した場合に、撮像ユニット内部の対物
光学系を構成するレンズの曇りの発生等を防止して、長
期間にわたり観察或いは撮像機能を確保できる内視鏡を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】被写体像を結像するレン
ズを有する対物光学系と、前記対物光学系の後方に配置
され、結像された被写体像を光学的に伝送或いは電気信
号に変換して伝送する伝送手段とを備えた撮像ユニット
を設けた内視鏡において、前記撮像ユニットの外表面全
部または一部を気体不透過性のある部材で被覆したこと
により、オートクレーブ装置に内視鏡を入れ、蒸気滅菌
しても撮像ユニット内に蒸気が侵入するのを十分に防止
し、長期間にわたり観察機能を確保できる内視鏡を実現
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1及び図2は本発明の第1の実
施の形態に係り、図1は第1の実施の形態を備えた内視
鏡システムの全体構成を示し、図2は第1の実施の形態
の内視鏡における挿入部の先端側の構造を示す。
【0014】図1に示す内視鏡システム1は、第1の実
施の形態の内視鏡2と、この内視鏡2が接続されるビデ
オプロセッサ3と、被写体画像を表示するモニタ4とか
ら構成される。内視鏡2は体腔内等に挿入可能な細長の
挿入部5を有し、この挿入部5は先端側から硬性の先端
部6、湾曲可能な湾曲部7、可撓性を有する可撓管部8
からなる。
【0015】挿入部2の後端側には把持部を兼ねた操作
部9が連設されており、操作部9の側方より信号ケーブ
ル、ライトガイドファイバ等を内設したユニバーサルコ
ード10が延出している。このユニバーサルコード10
は端部に設けられたコネクタ11を介してビデオプロセ
ッサ3に接続されるようになっている。
【0016】ビデオプロセッサ3は信号ケーブル12を
介してモニタ4に接続されており、先端部6に設けられ
た撮像ユニットで撮像された被写体の画像信号がビデオ
プロセッサ3で信号処理され、被写体画像がモニタ4で
表示されるようになっている。操作部9には湾曲操作ノ
ブ13が設けてあり、湾曲操作ノブ13を操作すること
により湾曲部7を湾曲することができる。
【0017】図2に示すように、内視鏡2の先端部6に
は被写体像を電気信号に変換して伝送する撮像ユニット
14Aが設けられ、この撮像ユニット14Aの先端側は
図1に示す先端支持枠15に取り付けられて固定され
る。
【0018】撮像ユニット14Aは被写体像を結ぶ対物
光学系を構成する第1レンズ16、第2レンズ17、第
3レンズ18、第4レンズ19を有しており、この第4
レンズ19の後方の結像位置に光電変換する機能を備え
た固体撮像素子20が配置されている。この固体撮像素
子20により、その撮像面に結像された光学像は電気信
号に変換され、この電気信号は信号ケーブル33により
伝送される。
【0019】前記第1レンズ16の後方には第1絞り2
1、表面が粗く形成されたレンズより比熱の小さいスペ
ーサ22、第2レンズ17がレンズ枠23内に配置さ
れ、第1レンズ16と第2レンズ17は接着剤により固
定されている。つまり、第1レンズ16及び第2レンズ
17はレンズ枠23に嵌合して保持されている。
【0020】一方、第3レンズ18、第4レンズ19及
び固体撮像素子20は外周に段部が形成された枠24に
嵌合して保持されている。また、第3レンズ18の前面
には第2絞り25が設けられ、第3レンズ18と第4レ
ンズ19との間にはスペーサ27が介挿されている。第
4レンズ19の後面に固体撮像素子20の前面が接着剤
等で接合されている。
【0021】固体撮像素子20の裏面には後方側に延出
されたリード29a、29bを有し、一方のリード29
a側に固体撮像素子20から出力される電気信号(撮像
信号)を増幅したり、低インピーダンスに変換等する電
子回路を構成する回路基板31が接続されている。この
回路基板31にはIC等の電気部品32が取り付けられ
ている。また、回路基板31には信号ケーブル33が半
田付けされており、信号ケーブル33により撮像信号を
後端側のコネクタ11まで伝送する。そして、ビデオプ
ロセッサ3内の映像信号生成回路に撮像信号を入力し、
信号処理により生成された標準的な映像信号をモニタ4
に出力する。
【0022】回路基板31の外周部には固体撮像素子2
0及び回路基板31を覆う導電性のシールド枠34が設
けられ、このシールド枠34は枠24の後端側外周部に
接着剤により固着されている。シールド枠34の後方に
は絶縁性の接着剤35が充填されており、シールド枠3
4とケーブル束36の先端とは接着剤35により固着さ
れている そして、シールド枠34の外側は熱収縮チューブ37に
より被覆されている。また、撮像ユニット14Aの固体
撮像素子20の他のリード29b側に接続基板38が接
続され、この接続基板38に信号ケーブル33が半田付
けにより接続されており、ビデオプロセッサ3内の駆動
信号を信号ケーブル33により伝送し、固体撮像素子2
0に印加できるようにしている。回路基板31と接続基
板38の間には信号ケーブル33を固定するためのゴム
等の弾性を有する部材からなるケーブル止め39が接着
固定されている。
【0023】また、ケーブル止め39の外周部には前記
したシリコン系接着剤等の接着剤35が充填されてい
る。更に、接着剤35及びケーブル止め39付近を覆う
ように屈曲自在なブレード41で被覆されており、この
ブレード41の前端側はシールド枠34の後端内周部に
係入している。
【0024】撮像ユニット14Aの後方に延出したケー
ブル束36の湾曲部7内に位置する部分は信号ケーブル
33が撚られていない状態のケーブル整列部となってお
り、ケーブル束36の可撓管部8内に位置する部分は信
号ケーブル33が撚られたケーブル撚り部となってい
る。そして、ケーブル整列部及びケーブル撚り部にはシ
リコン樹脂よりなる保護チューブ42が被覆してある。
【0025】本実施の形態では撮像ユニット14Aの外
周面を蒸気を透過しない特性、つまり蒸気不透過性(ガ
スバリア性)のセラミックコーティング膜45で被覆す
ることにより、内部に蒸気が侵入するのを防止するよう
にしている。このセラミックコーティング膜45は撮像
ユニット14Aにおける外部に露出する部分の殆ど全体
を覆うように設けられる。
【0026】具体的には、セラミックコーティング膜4
5はレンズ枠23の外周面,枠24の外周面、熱収縮チ
ューブ37の外周面、保護チューブ42の外周面を覆
う。また、セラミックコーティング膜45はその前端が
レンズ枠23の前端面を覆い、その際第1レンズ16と
の嵌合部に接着部も覆うようにしている。第1レンズ1
6が嵌入される嵌合部の接着部を覆うことにより、この
嵌合部からその内部側に蒸気が侵入することを確実に防
止して、内部のレンズが曇るようなことが発生すること
を防止している。
【0027】なお、第1レンズ16はオートクレーブ処
理に対して、十分の耐性(温度及び圧力等に対する耐
性)を有すると共に蒸気不透過性を有するガラス部材で
形成され、その前面が外部に露出しても良い。このセラ
ミックコーティング膜45は固体撮像素子20等による
許容される最高温度の制約上からその成膜温度が常温〜
200℃程度のものを選択する必要がある。
【0028】次に本実施の形態の作用を説明する。撮像
ユニット14Aの外周面に蒸気不透過性のセラミックコ
ーティング膜45を施してあるので、内視鏡2をオート
クレーブ装置によって高温、高圧の蒸気中で滅菌処理を
行っても、撮像ユニット14Aの外周面から水蒸気が殆
ど侵入しない。
【0029】また、従来例では(本実施の形態におけ
る)レンズ枠23と第1レンズ16の嵌合部が単に接着
固定されているのみのため、その部分から内部に蒸気が
侵入し易いが、本実施の形態ではこの部分も蒸気不透過
性のセラミックコーティング膜45で覆うようにしてい
るので、その内部への蒸気の侵入を防止できる。
【0030】従って、本実施の形態によれば、撮像ユニ
ット14Aはその前面部分における第1レンズ前面を除
く外表面全体を蒸気不透過性のセラミックコーティング
膜45で覆うようにしているので、対物光学系を構成す
るレンズが曇ることを防止できると共に、固体撮像素子
20及び電気部品32等が蒸気で特性劣化或いは接着剤
の蒸気による特性劣化、変質等が起こることを有効に防
止できる。
【0031】また、レンズ枠23、枠24の外表面全体
を蒸気不透過性のセラミックコーティング膜45で覆う
ようにしているので、レンズ枠23、枠24等は蒸気を
通す部材でも使用できるとか、レンズ枠23等の肉厚を
薄くする等、撮像ユニット14Aを形成する際の設計の
自由度を広くできるとか、小型化(細径化)等ができ
る。
【0032】なお、第1の実施の形態の変形例として、
レンズ枠23と第1レンズ16の嵌合部とを半田等の溶
融金属で接合するようにしても良い。レンズ枠23が金
属製の場合には、第1レンズ16の外周面(側周面)に
金属メッキ或いは蒸着等でメタライズして半田或いはロ
ウ付け等の蒸気不透過の機能を持つ溶融金属で接合すれ
ば良い。
【0033】また、レンズ枠23も非金属の場合には、
第1レンズ16との嵌合部を金属メッキ等でメタライズ
して半田或いはロウ付け等の蒸気不透過の機能を持つ溶
融金属で接合すれば良い。この場合も第1の実施の形態
と同様の作用及び効果を有する。
【0034】また、例えばレンズ枠23が蒸気不透過の
機能を持つ金属等の場合には、その部分が外表面に露出
する場合でも、その部分には蒸気不透過性のセラミック
コーティング膜45で覆わないようにしても良い。
【0035】また、例えばレンズ枠23と枠24とを金
属製にして、それらの接続部を蒸気不透過の機能を持つ
溶融金属で接合した場合には、図2で熱収縮チューブ3
7の前端付近より後方側を蒸気不透過性のセラミックコ
ーティング膜45で覆うようにしても良い。この場合に
は、レンズ枠23と第1レンズ16の嵌合部とを半田等
の溶融金属で接合する。この場合も第1の実施の形態と
同様の作用及び効果を有する。
【0036】(第2の実施の形態)図3は本発明の第2
の実施の形態における撮像ユニット14Bの断面図であ
る。第2の実施の形態は第1の実施の形態の撮像ユニッ
ト14Aの構成を一部変更したものである。 第1の実施の形態と異なる部分のみ説明し、同様の部分
は同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0037】第2の実施の形態における撮像ユニット1
4Bは第1の実施の形態の撮像ユニット14Aから熱収
縮チューブ37及びブレード41を取り除いたもので、
固体撮像素子20、回路基板31、電気部品32、信号
ケーブル33、接続基板38及びケーブル止め39を絶
縁性の接着剤46で接着固定したものである。
【0038】この接着剤46はシールド枠34と、保護
チューブ42の間を治具で円錐状を型取り、この円錐状
部に接着剤46を注入し、固化させるようにしたもので
ある。
【0039】従って、熱収縮性チューブ37が不要とな
るので撮像ユニット14Bの外径を小径にすることが可
能となる。前記接着剤46で撮像ユニット14Bを形成
した後に、第1の実施の形態と同様にセラミックコーテ
ィング膜45を施し、同様の作用、効果を奏するように
した。
【0040】(第3の実施の形態)図4は本発明の第3
の実施の形態の撮像ユニット14Cの断面図である。 第3の実施の形態は第1の実施の形態の撮像ユニット1
4Aの構成とほぼ同様のものであるため、異なる部分の
み説明する。
【0041】第1の実施の形態では接着剤35は撮像ユ
ニット14Aにおける基板31、38の後端付近から後
方側のみに充填してあるが、本実施の形態では熱収縮チ
ューブ37の内部全て(の空間)に接着剤35が充填さ
れている。
【0042】このように構成された撮像ユニット14C
の外周にコーティング膜47を形成することで、水蒸気
の侵入を防止する。
【0043】このコーティング膜47はシリカのコーテ
ィングとしてポリシラザンのコーティング部材(商品
名:ポリシラザンー東燃株式会社製)を用いたものであ
る。
【0044】このコーティング膜47は適当な膜厚にす
ることにより、反射防止膜を兼ねることができる。
【0045】ポリシラザンは大気燃成することによって
シリカに転化する塗布型コーティング材料である。特
に、低温硬化型ポリシラザンを用いると、80〜120
℃という低温で燃成することができるので固体撮像素子
20、保護チューブ42にダメージを与えることなくコ
ーティング膜47の形成が可能となる。
【0046】また、ポリシラザンは無色透明であり、こ
の特性を生かし、本実施の形態では第1レンズ16の外
部に露出した前面部分を含めてコーティング47が施さ
れている。
【0047】(第4、5、6の実施の形態)従来の内視
鏡をオートクレーブ装置で滅菌を行うと、光学系(レン
ズ、カバーガラス)に曇りが発生したり、光路に設けら
れた接着剤の変質によって視野が妨げられたり、レンズ
やイメージガイド/ライトガイドファイバを構成する硝
材が水蒸気によって劣化したりすることによって視野不
良を起こしてしまうという不具合があった。
【0048】このため、オートクレーブ対応内視鏡は基
本的に光学部材は蒸気密空間内に配置し、蒸気に接触す
る光学部材はサファイヤ等の特殊な光学部材を使用して
いた。しかし、サファイヤは加工性が悪いため、レンズ
として使用することは困難であった。
【0049】また、光学部材を蒸気密に囲むと、ユニッ
トの大きさが非常に大きくなってしまうため、挿入部先
端硬質長が長くなる、外径は太くなるという不具合があ
った。
【0050】また、基本的にフレキシブルなファイバを
蒸気密に囲むということは非常に困難であった。以下に
記述する第4、5、6の実施の形態は光学部材ユニット
の大きさを大きくすることなく、且つ簡単な構成でオー
トクレーブ耐性を有するようにしたものである。
【0051】図5は第4の実施の形態におけるカバーガ
ラスを示すものである。
【0052】本実施の形態では、撮像ユニットにおける
レンズ枠の前端にカバーガラス43が取り付けられる場
合には、そのカバーレンズ43にポリシラザンのコーテ
ィング膜51を施したものである。
【0053】このようにすることにより、外表面に臨む
カバーガラス43自体は水蒸気で劣化するようなガラス
材料でも使用できるようにできる効果がある。
【0054】なお、この変形例として、側部外周面(リ
ング状部分)は金属膜(金属コーティング膜)とし、そ
の他の外部表面をポリシラザンのコーティング膜51を
施したものとし、金属膜部分をレンズ枠に溶融金属で接
合する或いは接合し易いようにしても良い。このように
すると、接着剤による接合の場合よりも蒸気の侵入をよ
り防ぐことができる。
【0055】図6は第5の実施の形態の主要部を示し、
第1の実施の形態のレンズ枠23を含む光学ユニット5
2に同様にポリシラザンのコーティング51を施したも
のである。
【0056】この実施の形態の場合にも、枠24と接続
する部分の表面を金属コーティング膜として、枠24と
溶融金属で接合するようにしても良い。このようにする
と、接着剤による接合の場合よりも蒸気の侵入をより防
ぐことができる。
【0057】図7は第6の実施の形態におけるIG(イ
メージガイド)ユニット55を示す。なお、本実施の形
態おける撮像ユニットは、図8で述べるように被写体像
を結ぶ対物光学系ユニットにおける結像位置に上記IG
ユニット55の前端面が位置するように組み付けられた
ものである。この場合のIGユニット55は光学像を伝
送する。
【0058】本実施の形態ではIGファイババンドル5
3とその両端の口金54a,54bを含むIGユニット
55にポリシラザンのコーティング51を施したもので
ある。本実施の形態によれば、IGユニット55を蒸気
による特性劣化等から有効に防止できる。
【0059】本実施の形態では撮像ユニットとしてIG
ユニット55の場合で説明したが、照明光学系を構成す
るLG(ライトガイド)ユニットの場合にも同様に適用
できる。つまり、図7のIGファイババンドル53をL
Gファイババンドル53と読み替えその両端の口金54
a,54bを含むLGユニット55にポリシラザンのコ
ーティング51を施したものにも同様に適用できる。ま
た、この場合にも、LGユニット55を蒸気による特性
劣化等から有効に防止できる。
【0060】(第7の実施の形態)図8は第7の実施の
形態における撮像ユニット57を示す。本実施の形態に
おける撮像ユニット57は被写体像を結ぶ対物光学系ユ
ニット58と、結像された光学像を光学的に伝送する光
学像伝送手段となるIGバンドルユニット59から構成
されている。
【0061】対物光学系ユニット58は第1レンズない
し第5レンズ60、61、62、63、64及びスペー
サ65を固定している樹脂からなるレンズ枠66からな
っている。
【0062】一方、IGバンドルユニット59は樹脂で
構成された口金67にIGバンドル68の前端を固定し
ている。IGバンドル68の前端の端面にはカバーガラ
ス69が固定されている。前記レンズ枠66と口金67
は嵌合固定されている。この状態でレンズ枠66と口金
67の外周を蒸気不透過する機能が高い金属蒸着膜70
で被覆する。
【0063】この状態でレンズ枠66と口金67の嵌合
部からは水蒸気の侵入を防止できるが、更に確実に防止
するためにレンズ枠66のA点部から超音波を照射し、
レンズ枠66と口金67に振動応力を加え、樹脂同士の
接触部を繰り返し変形歪による発熱によって溶融し、短
時間に溶接しても良い。
【0064】金属蒸着膜70を形成する他の方法とし
て、レンズ枠66と口金67を別々に蒸着し、その後嵌
合固定しても良い。但し、この場合は口金67のA点部
は蒸着をしないようにすることが必要である。
【0065】なお、第1レンズ60はその側面外周に金
属蒸着等でメタライズしてレンズ枠66の開口に嵌合さ
せた状態で前端周縁部にロウ付け或いは半田付け部71
を形成して内部に蒸気が侵入するのを防止する気密構造
にしている。
【0066】本実施の形態では、IGバンドル68は口
金67の後端より後方側の部分は金属蒸着膜70が施さ
れていないが、この部分は(図示しない)保護チューブ
で覆われており、オートクレーブ滅菌の際に保護チュー
ブを透過してこの保護チューブ内に蒸気が一部侵入する
が、この蒸気で特性が劣化するのは各ファイバの外周側
のクラッド層であり、その内部のコア層(コア部)まで
劣化がするまでに長期間使用できる。
【0067】また、このIGバンドル68の端面はコア
部が露出するが、カバーガラス69で覆われていると共
に、その周囲は金属蒸着膜70で被覆されているので、
この部分が水蒸気で劣化することを有効に防止できる。
【0068】つまり、本実施の形態では撮像ユニット5
7における対物光学系ユニット58部分の第1レンズ6
0の前端面以外の外表面と、IGバンドルユニット59
部分のIGバンドル68の前端面付近の外表面とを蒸気
不透過性の部材で被覆する構造にして、蒸気でレンズの
曇りや、(光学像)伝送手段の端面の劣化が発生するの
を防止している。
【0069】なお、このIGバンドル68の後端面側も
その接眼光学系を含む部分を蒸気不透過性の部材で被覆
する構造にして、蒸気でレンズの曇りや、(光学像)伝
送手段の端面の劣化が発生するのを防止すると良い。
【0070】(第8の実施の形態)図9は第8の実施の
形態の撮像ユニット72を示すもので、この撮像ユニッ
ト72は実質的には第7の実施の形態と同様である。異
なる点は、IGバンドルユニット59の代わりに、電気
信号に変換して伝送する固体撮像素子ユニット73に置
き換えたものである。
【0071】つまり、撮像ユニット72は光学系ユニッ
ト58と、固体撮像素子ユニット73からなり、固体撮
像素子ユニット73は素子保持枠74と、これに取り付
けられたCCD等の固体撮像素子75と、固体撮像素子
75の裏面に配置され、回路部品が搭載された基板76
と、基板76に接続されたケーブル77等とを有する。
【0072】ケーブル77は被覆部材78で覆われ、こ
の被覆部材78は接続部材79を介して素子保持枠74
の後端に接続される。第7の実施の形態と同様に光学系
ユニット58と固体撮像素子ユニット73との外周面は
金属蒸着70で被覆されている。
【0073】また、レンズ枠66のB点部から超音波を
照射し、レンズ枠66と素子保持枠74に振動応力を加
え、樹脂同士の接触部を繰り返し変形歪による発熱によ
って溶融し、短時間に溶接しても良い。
【0074】なお、図9に示す例では光学系ユニット5
8と固体撮像素子ユニット73との外周面を金属蒸着7
0で被覆し、被覆部材78は金属蒸着70で被覆してい
ないので、接続部材79の内部に絶縁性で蒸気の透過率
の小さい材質からなる接着剤或いは充填材を充填して、
仮に被覆部材78の内部に蒸気が侵入しても、(軸方向
に厚い)接着剤或いは充填材部分でその前端側の基板7
6や固体撮像素子75側に侵入するのを阻止するように
すると良い。
【0075】本実施の形態によれば、図8の実施の形態
とほぼ同様の作用及び効果を有する(但し、IGバンド
ルユニット59を固体撮像素子ユニット73に読み替え
る必要がある)。つまり、本実施の形態によれば、レン
ズの曇りを防止でき、かつ固体撮像素子75等が蒸気で
劣化等することを有効に防止できる。
【0076】(第9の実施の形態)図10及び図11は
本発明の第9の実施の形態の内視鏡における先端部を示
し、図10は正面図、図11は断面図を示す。図10及
び図11から分かるように先端部6内には、被写体を撮
像する撮像ユニット80と被写体を照明する照明光学系
81とが併設されている。
【0077】先端部6を形成する金属製の先端部本体8
2と、その先端側に設けられ弾性を有する先端カバー8
3には、観察窓84、照明窓85および処置具用チャン
ネル86をそれぞれ形成する孔が形成され、撮像ユニッ
ト80、LGファイババンドルおよび照明レンズ88、
チャンネルチューブ89が接着により固定されている。
処置具用チャンネル86を形成するチャンネルチューブ
89は、座屈防止用のチャンネルコイル90が巻かれた
状態で接着されている。
【0078】また、撮像ユニット80はレンズ枠91に
取り付けられた結像光学系(或いは対物光学系)92
と、このレンズ枠91に連結されたCCDホルダ93に
カバーガラス102を介して取り付けられ、結像光学系
92の結像位置に配置されたCCD94と、このCCD
94に接続され、電子部品95の実装された回路基板9
6と、さらにその後端に接続された信号ケーブル97等
から成る。
【0079】結像光学系92は、レンズ枠91、CCD
ホルダ93に覆われ、CCDホルダ93の後端にカバー
ガラス102でその受光面が保護されたCCD94が設
けられている。なお、各部品間の接合には後述の接着剤
が用いられている。
【0080】ここで、撮像ユニット80は、CCD94
から信号ケーブル97までを密封、かつ強度を保つため
に絶縁性の接着剤(或いは樹脂)98が、その周囲に充
填され、各部品間の接着をしている。また、CCD94
の外周部分はシールド部材101で覆われ、さらにその
外側の外表面に気体不透過性を有する金属蒸着層として
例えばアルミ蒸着層99の形成された熱収縮チューブ1
00で覆うようにしている。
【0081】このアルミ蒸着層99が外表面に形成され
た熱収縮チューブ100はその前端がシールド枠101
の前端を覆い、その後端は信号ケーブル97の前端付近
を覆っている。
【0082】この信号ケーブル97における熱収縮チュ
ーブ100で覆われた前端付近より後方側は蒸気不透過
性の部材で覆われていないが、この部分から蒸気が侵入
してもその内部の信号ケーブル97の外皮等を経てその
前方に蒸気が侵入しようとしても、厚い接着剤98によ
り阻まれ、この厚い接着剤981により電子部品95に
到達する蒸気を十分に阻むことができるし、その前方側
のCCD94に蒸気が殆ど到達できないようにしてい
る。
【0083】なお、先端部本体82の外周は円筒管等を
介して外皮103で覆われている。先端部本体82の後
段には図示しないパイプ材を介して最先端の湾曲駒10
4が固定され、さらにその後段には次の湾曲駒が図示し
ないリベットで回動自在に連結され、湾曲部7が形成さ
れている。
【0084】また、結像光学系92を構成する第1レン
ズはその側部外周面をメタライズする等してレンズ枠9
1に嵌合し溶融金属で接合し、内部への蒸気の侵入を防
止している。また、レンズ枠91とCCDホルダ93と
の嵌合部も同様に溶融金属で接合し、、内部への蒸気の
侵入を防止している。
【0085】本実施の形態によれば、先端部6に収納さ
れる撮像ユニット80における結像光学系92と撮像素
子(具体的にはCCD94)付近の外表面に臨む外装部
材を蒸気不透過性の部材(具体的には第1レンズ、レン
ズ枠91、CCDホルダ93など)で一部を形成すると
共に、外表面に臨み少なくとも蒸気透過性がある外装部
分は蒸気不透過性の部材でからなる被覆部材(具体的に
は熱収縮チューブ100の外表面のアルミ蒸着層99)
で覆うようにしているので(より広い表現で述べると、
撮像ユニットの外表面の一部を蒸気不透過性の部材でか
らなる被覆部材で覆うようにしているので)、レンズの
曇り、CCD94の蒸気による劣化等を有効に防止でき
る。
【0086】なお、上述した各実施の形態等を部分的等
で組み合わせる等して構成される実施の形態等も本発明
に属する。例えば、本実施の形態で述べた構造を第1の
実施の形態等に適用したものも本発明に属する。この場
合には、セラミックコーティング膜45の後端は保護チ
ューブ42の前端付近までを覆うことになる。そして、
この場合に、保護チューブ42の前端より後方側で保護
チューブ42内に蒸気が侵入して、その蒸気が前端側に
侵入しようとしてもその侵入経路側に厚い接着剤35部
分により阻むことができ、実質的に第1の実施の形態と
ほぼ同様の効果が得られる。
【0087】また、上述した各実施の形態等において、
低コスト化のために蒸気侵入の機能を一部緩和したよう
な構造にしても良い。例えば、第1の実施の形態の変形
例では、第1レンズ16とレンズ枠23の境界を通って
蒸気が侵入しないように溶融金属で接合すると説明した
が、単なる接着剤で接合しても、固体撮像素子20まで
の侵入経路が長く、水蒸気が入りづらいようなものでも
良い。
【0088】[付記] 1.被写体像を結像するレンズを有する対物光学系と、
前記対物光学系の後方に配置され、結像された被写体像
を光学的に伝送或いは電気信号に変換して伝送する伝送
手段とからなる撮像ユニットを有する内視鏡において、
前記撮像ユニットの外表面全部または一部を気体不透過
性のある部材で被覆したことを特徴とする内視鏡。 2.被写体像を結像する対物光学系のレンズと、前記対
物光学系のレンズの少なくとも一つを保持するレンズ枠
と、前記対物光学系の後方に配置され、結像された被写
体像を伝送する伝送装置とを備えた撮像ユニットを有す
る内視鏡において、前記撮像ユニットの外表面全部また
は一部を気体不透過性のある部材で被覆したことを特徴
とする内視鏡。
【0089】3.被写体像を結像する対物光学系のレン
ズと、前記対物光学系のレンズの少なくとも一つを保持
するレンズ枠と、前記対物光学系の後方に配置され被写
体像を撮像する固体撮像素子と、前記固体撮像素子を保
持する撮像素子枠と、前記固体撮像素子の後方に配置さ
れた電気素子を備えた撮像ユニットを有する内視鏡にお
いて、前記撮像ユニットの外表面全部または一部を気体
不透過性のある部材で被覆したことを特徴とする内視
鏡。 4.被写体像を結像する対物光学系のレンズの後方に配
置された被写体像を撮像する固体撮像素子と、前記固体
撮像素子を保持する撮像素子枠と、前記固体撮像素子の
後方に配置された電気素子を備えた撮像ユニットを有す
る内視鏡において、前記撮像ユニットの外表面全部また
は一部を気体不透過性のある部材で被覆したことを特徴
とする内視鏡。
【0090】5.付記1乃至4の耐熱性及び耐水性部材
の被覆はセラミックコーティングであることを特徴とす
る内視鏡。 6.付記1及至4の気体不透過性のある部材はバリレン
コンフォーマルコーティングであることを特徴とする内
視鏡。 7.付記1乃至4の耐熱性及び耐水性部材の被覆はシラ
ザンから成る透明なシリカコーティングであることを特
徴とする内視鏡。
【0091】8.付記7の被覆は蒸気密空間外部に露出
する光学部材の外表面にコーティングされたことを特徴
とする内視鏡。 9.付記8の光学部材は多成分ガラスから成ることを特
徴とする内視鏡。 10.付記1の撮像ユニットは蒸気密空間外部に露出し
て配置されている光学部材と、この光学部材の枠体とを
含むユニットであることを特徴とする内視鏡。
【0092】11.付記10の光学部材と枠体は接着固
定されていることを特徴とする内視鏡。 l2.付記11の光学部材は光学的伝送ファイバ(I
G、LG)であることを特徴とする内視鏡。 13.付記12の光学的伝送ファイバーは口金を有して
いることを特徴とする内視鏡。
【0093】14.付記1乃至4の耐熱性及び耐水性の
部材の被覆は塗布を含むことを特徴とする内視鏡。 15.被写体像を結像する対物光学系のレンズで、被写
体像を観察またはモニターする内視鏡において、前記内
視鏡の蒸気密空間外部に気体不透過性のある部材で被覆
したことを特徴とする内視鏡。 16.被写体像を結像する対物光学系のレンズと、前記
対物光学系の後方に配置され、結像された被写体像を伝
送する伝送装置とを備えた撮像ユニットを有する内視鏡
において、前記撮像ユニット内に配置された機械的部材
または電気部材を保持する枠体と、前記枠体を複数個嵌
合組み合わせした外表面を金属蒸着をしたことを特徴と
する内視鏡。
【0094】17.付記16の伝送装置は少なくとも固
体撮像素子を含むものであることを特徴とする内視鏡。 18.付記16の複数個嵌合組み合わせした枠体は超音
波で融着したことを特徴とする内視鏡。 19.付記18の枠体の超音波を照射する部位を除き、
金属蒸着をすることを特徴とする内視鏡。 20.付記19の超音波照射部位は枠の全周にわたり照
射することを特徴とする内視鏡。
【0095】21.被写体像を結像するレンズを有する
対物光学系と、前記対物光学系の後方に配置され、結像
された被写体像を光学的に伝送或いは電気信号に変換し
て伝送する伝送手段とからなる撮像ユニットを有する内
視鏡において、前記撮像ユニットにおける少なくとも対
物光学系及び伝送手段の周囲の外表面全体を気体不透過
性の外装部材と、気体不透過性のある部材からなる被覆
部材とで形成したことを特徴とする内視鏡。 22.被写体像を結像するレンズを有する対物光学系
と、前記対物光学系の後方に配置され、結像された被写
体像を光学的に伝送或いは電気信号に変換して伝送する
伝送手段とからなる撮像ユニットにおける対物光学系及
び伝送手段の周囲の外表面の一部を気体不透過性外装部
材で形成した内視鏡において、少なくとも前記気体不透
過性外装部材以外の気体透過性のある外装部材を気体不
透過性の被覆部材で覆うようにしたことを特徴とする内
視鏡。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
写体像を結像するレンズを有する対物光学系と、前記対
物光学系の後方に配置され、結像された被写体像を光学
的に伝送或いは電気信号に変換して伝送する伝送手段と
を備えた撮像ユニットを設けた内視鏡において、前記撮
像ユニットの外表面全部または一部を気体不透過性のあ
る部材で被覆しているので、オートクレーブ装置に内視
鏡を入れ、蒸気滅菌しても撮像ユニット内に蒸気が侵入
するのを十分に防止し、長期間にわたり観察機能を確保
できる内視鏡を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡シス
テムの全体構成図。
【図2】第1の実施の形態の内視鏡における撮像ユニッ
トの構成を示す断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態における撮像ユニッ
トの構成を示す断面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態における撮像ユニッ
トの構成を示す断面図。
【図5】本発明の第4の実施の形態におけるカバーガラ
スの構成を示す図。
【図6】本発明の第5の実施の形態における光学ユニッ
トの構成を示す図。
【図7】本発明の第6の実施の形態におけるIG或いは
LGユニットの構成を示す図。
【図8】本発明の第7の実施の形態における撮像ユニッ
トの構成を示す断面図。
【図9】本発明の第8の実施の形態における撮像ユニッ
トの構成を示す断面図。
【図10】本発明の第9の実施の形態における先端部を
示す正面図。
【図11】先端部の構成を示す断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡システム 2…内視鏡 3…ビデオプロセッサ 4…モニタ 5…挿入部 6…先端部 7…湾曲部 9…操作部 14A…撮像ユニット 15…先端支持枠 16…第1レンズ 17…第2レンズ 18…第3レンズ 19…第4レンズ 20…固体撮像素子 23…レンズ枠 24…枠 31…回路基板 32…電気部品 33…信号ケーブル 34…シールド枠 35…接着剤 36…ケーブル束 37…熱収縮チューブ 38…接続基板 42…保護チューブ 45…セラミックコーティング膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青野 進 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 齋藤 秀俊 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 二木 泰行 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 一郎 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 龍野 裕 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 山口 貴夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岸 孝浩 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 倉 康人 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 樋熊 政一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 広谷 純 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中土 一孝 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA24 CA11 CA23 CA27 DA03 DA11 DA12 DA13 DA16 DA17 GA02 GA04 4C061 AA00 BB00 CC00 DD00 FF47 HH60 JJ13 LL02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を結像するレンズを有する対物
    光学系と、前記対物光学系の後方に配置され、結像され
    た被写体像を光学的に伝送或いは電気信号に変換して伝
    送する伝送手段とからなる撮像ユニットを有する内視鏡
    において、 前記撮像ユニットの外表面全部または一部を気体不透過
    性のある部材で被覆したことを特徴とする内視鏡。
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