JP2000225089A - 電子内視鏡 - Google Patents

電子内視鏡

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JP2000225089A
JP2000225089A JP11028856A JP2885699A JP2000225089A JP 2000225089 A JP2000225089 A JP 2000225089A JP 11028856 A JP11028856 A JP 11028856A JP 2885699 A JP2885699 A JP 2885699A JP 2000225089 A JP2000225089 A JP 2000225089A
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endoscope
electronic endoscope
electric cable
cable
unit
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JP11028856A
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English (en)
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Yasuyuki Futaki
泰行 二木
Yousuke Yoshimoto
羊介 吉本
Masaichi Higuma
政一 樋熊
Yutaka Tatsuno
裕 龍野
Takahiro Kishi
孝浩 岸
Yasuto Kura
康人 倉
Jun Hiroya
純 広谷
Ichiro Nakamura
一郎 中村
Takeaki Nakamura
剛明 中村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内視鏡をオートクレーブ滅菌した際、内視鏡の
内部に侵入する水蒸気が撮像ユニットの内部へ侵入する
ことによって、レンズ曇りの発生や固体撮像素子、HI
Cの破損及び腐食、信号線の断線を防止する電子内視鏡
を提供すること。 【解決手段】チューブ固定部材57にはかしめ部57a
が形成されるようになっており、このかしめ部57aを
形成することによって熱収縮チューブ56と電気ケーブ
ル44とを一体にして電装部40の基端部を構成してい
る。チューブ固定部材57にかしめ部57aを形成した
ことによって、熱収縮チューブ56と電気ケーブル44
の外皮44bとが密着した状態になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用後の滅菌をオ
ートクレーブで行う挿入部が軟性な電子内視鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】体腔内等に挿入することによって体腔深
部等を観察したり、必要に応じて処置具を用いることに
より治療・処置等を行える内視鏡が医療分野において広
く用いられるようになった。この医療分野で使用される
内視鏡の場合、使用済みの内視鏡を確実に消毒・滅菌す
ることが感染症等を防止するために必要不可欠である。
【0003】従来では、この消毒・滅菌を行う処理方法
としてエチレンオキサイドガス等のガスや消毒液によっ
て行っていた。しかし、滅菌ガス類は周知のように猛毒
であり、この滅菌作業の安全を確保するため滅菌作業は
煩雑であった。また、滅菌後に機器に付着した滅菌ガス
を取り除くためのエアレーションに時間かかかるので滅
菌処理後、直ちに使用することができないという問題が
あった。さらに、ランニングコストが高価であるという
問題があった。又、消毒液の場合には管理が煩雑であ
り、かつ消毒液を廃棄するために多大な費用がかかると
いう問題があった。
【0004】このため、近年では煩雑な作業を必要とす
ることなく、滅菌処理後、すぐに使用することが可能
で、しかもランニングコストが安価なオートクレーブ滅
菌(高圧蒸気滅菌)が内視鏡機器の消毒・滅菌の主流に
なりつつある。このオートクレーブ滅菌では高圧下で高
温(約120℃〜135℃)の水蒸気を被滅菌物に浸透
させて滅菌を行うものである。
【0005】しかし、高圧水蒸気は、樹脂やゴム、樹脂
接着剤等ほとんどの高分子材料を透過する。また、従来
より一般的に使用されているエポキシ樹脂やシリコーン
接着剤は、高圧水蒸気によって劣化しやすい。
【0006】つまり、高圧水蒸気が、エポキシ樹脂やシ
リコーン接着剤に浸透することによって、接着剤が劣化
して剥離することにより、レンズ系内部に水蒸気が侵入
しやすくなることが懸念される。また、内視鏡を構成す
る各部材の熱膨張率の違いにより、オートクレーブ滅菌
時に、各部品にかかる応力が異なることによって接着剤
が剥離することも懸念される。
【0007】そして、上述した不具合の結果、オートク
レーブ滅菌によって水蒸気が侵入することにより、レン
ズ面に水滴が残って視野を妨げてしまったり、固体操像
素子やHICなどの電子部品が腐食・劣化・破損した
り、電気ケーブル等の信号線が錆びて断線して画像劣化
や画像が出なくなる不具合が発生するおそれがあった。
【0008】上記不具合の発生を防止するため、米国出
願USP5231248号にはケーブル端部より露出し
たワイヤーをエポキシ樹脂にて埋設する一方、ケーブル
外皮としてフッ素樹脂やシリコーンゴムを設けて、ケー
ブル内部のワイヤーを保護するようにしたものが開示さ
れている。
【0009】また、特開平8−297231号公報には
ケーブル内部に、被覆層内に侵入した水分がケーブル長
手方向に移動する、いわゆる送水を防止するため防水用
混和物であるジェリーを充填したジェリー入りケーブル
が開示されている。
【0010】さらに、特開平10−234649号公報
には先端光学部材からケーブル端部までの空間の部品組
立てを溶接により行い、気密空間にすることで前記内部
空間内への高圧水蒸気の侵入による電子部品や導線の腐
食や錆等を防止するとともに、レンズの曇り発生を防止
する電子内視鏡が開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記米
国出願USP5231248号で示されているエポキシ
樹脂は一般に吸水性があるため、吸水した水蒸気によっ
てケーブル内部のワイヤーが腐食してしまうおそれがあ
った。また、ケーブル外皮のシリコーンゴムは、水蒸気
透過率が比較的高いので外皮内部に水蒸気が侵入した
り、外皮端部から水蒸気が侵入して、ケーブル内部のワ
イヤーが腐食してしまうという不具合が発生するおそれ
があった。
【0012】また、前記特開平8−297231号のジ
ェリー入りケーブルでは、ケーブル端部のケーブルが露
出している部分の対策が施されていないため、この露出
部分でケーブル線が腐食するおそれがあった。
【0013】さらに、特開平10−234649号公報
の電子内視鏡では、ケーブルと気密空間とをハーメチッ
クコネクタを用いて接合する構造であるため、この構造
を湾曲部を有する内視鏡に用いた場合、挿入部先端から
湾曲部方向へ向かう挿入部先端硬質部長が非常に長くな
って、使用時の挿入性が劣化し、術者や患者への負担を
大きくするという不具合が生じるおそれがあった。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、内視鏡をオートクレーブ滅菌した際、内視鏡の内
部に侵入する水蒸気が撮像ユニットの内部へ侵入するこ
とによって、レンズ曇りの発生や固体撮像素子、HIC
の破損及び腐食、信号線の断線を防止し、かつ挿入部先
端硬質部長の短い電子内視鏡を提供することを目的にし
ている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の電子内視鏡は、
体内に挿入される挿入部の先端側内部に、観察像を撮ら
える対物レンズ群を備えたレンズ部、この対物レンズ群
を通して結像される光学像を画像信号に光電変換する固
体撮像素子を備えた素子部及び前記固体撮像素子に直接
又は基板を介して接続される複数の同軸線等の信号ケー
ブルを内挿した電気ケーブルを備えた電装部を具備す
る、撮像ユニットを内蔵した電子内視鏡であって、前記
素子部及び電装部の電気ケーブルの先端部を熱収縮チュ
ーブで被覆し、この熱収縮チューブの基端側部と前記電
気ケーブルの先端側部との重合部に、金属製のパイプ部
材をかしめによって締めつけて被覆している。
【0016】また、前記電気ケーブルは絶縁被覆である
外皮を有し、前記パイプ部材をかしめることによって熱
収縮チューブと前記外皮とを密着させている。
【0017】さらに、前記電気ケーブルの絶縁被覆の内
面側で、かつ、前記パイプ部材のかしめ位置に対応する
位置に、他のパイプ部材を挿入配置している。
【0018】この構成によれば、パイプ部材をかしめて
電気ケーブルの先端側部と熱収縮チューブの基端側部と
の重合部に取り付けたことによって、電気ケーブルと熱
収縮チューブとの隙間を通って水蒸気が侵入することが
抑えられる。
【0019】また、パイプ部材をかしめることによっ
て、電気ケーブルの外皮と熱収縮チューブとが密着して
水蒸気が侵入しない。
【0020】さらに、パイプ部材のかしめる部分の外皮
内周面側に他のパイプ部材を配置することによって、パ
イプ部材をかしめるとき、他のパイプ部材の内面側を挿
通している複数の信号線がこの他のパイプ部材によって
保護されるので、前記パイプ部材のかしめ作業を熟練を
要することなく確実に行える。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図3は本発明の一実施
形態に係り、図1は電子内視鏡を示す外観図、図2は先
端部の内部に組み付けられている撮像ユニットの構成を
説明する図、図3はチューブ固定部材をかしめ固定した
状態の撮像ユニットを説明する図である。
【0022】図1に示すように本実施形態の電子内視鏡
1は、体腔内に挿入される柔軟性を有する挿入部2と、
この挿入部2の基端部に配設され、把持部を兼ねる操作
部3と、この操作部3の側部から延出するユニバーサル
ケーブル4とで主に構成されている。
【0023】前記挿入部2は、後述する観察光学系を構
成する固体撮像素子等を内蔵し、先端面5aに図示しな
い照明レンズや後述する観察レンズが配置されている硬
質な先端部5と、この先端部5に連設する複数の湾曲駒
を連接して形成された湾曲部6と、この湾曲部6に連設
する可撓性を有する細長な可撓管部7とで構成されてい
る。
【0024】前記操作部3には例えば前記湾曲部6の遠
隔操作を行うアングルレバー8等が設けられており、こ
のアングルレバー8を術者が適宜操作することによって
湾曲部6が湾曲して先端面5aを所望の方向に向けて観
察等を行えるようになっている。
【0025】前記ユニバーサルケーブル4の基端部には
照明光を供給する図示しない光源装置に接続される照明
用コネクタ9が設けられており、この照明用コネクタ9
の側部には前記固体撮像素子で光電変換した画像信号を
映像信号に変換する画像処理回路等を備えた図示しない
ビデオプロセッサに接続される電気ケーブル(不図示)
が着脱自在な電気コネクタ10が設けられている。
【0026】前記電気コネクタ10は、前記電子内視鏡
1の内部空間に連通しており、この電気コネクタ10の
開口部10aには内視鏡内部空間を水密に保持する防水
キャップ11が着脱自在に取り付けられるようになって
いる。すなわち、前記防水キャップ11を前記開口部1
0aに組み付けることによって、電子内視鏡1の内部が
水密構造になる。
【0027】なお、前記防水キャップ11には前記電子
内視鏡1の内部空間の気密状態をチェックするための通
気弁12が設けられるようになっている。この通気弁1
2は、前記電子内視鏡1の内部圧力が外部圧力より所定
値以上高くなったとき連通する逆止弁構造のものであっ
ても、前記通気弁12に逆止弁アダプターを組み付ける
構造のものであってもよい。
【0028】図2に示すように前記挿入部2の先端部5
内に組み付けられる撮像ユニット15は、観察レンズ2
1や複数の光学レンズ22,22,…を配設して構成し
た対物レンズ群を備えたレンズ部20と、このレンズ部
20を通過した光学像が結像する撮像面を有する固体撮
像素子31を配設した素子部30と、前記固体撮像素子
31に直接又は電子部品41aを搭載した基板41や図
示しない接続部を形成した接続基板42を介して接続さ
れる電気信号を前記ビデオプロセッサに伝送する信号線
である例えば複数の同軸線43,43,…をひとまとめ
に内挿したシールド部材44aと蒸気透過性の低いフッ
素樹脂で形成した外皮44bとで構成した電気ケーブル
44等を備えた電装部40とで主に構成されている。
【0029】前記観察レンズ21は、水蒸気に対する耐
性の高いサファイアガラスであり、この観察レンズ21
の外周面にメタライズ処理を施し、金属部材で形成した
第1レンズ枠23に半田などのろう接によって気密的に
接合されている。一方、前記光学レンズ22は、接着剤
によって第2レンズ枠24に接着固定されている。
【0030】また、前記固体撮像素子31は、サファイ
ヤガラスによって形成されているカバーガラス32にレ
チクルによって位置出しされた状態で接着固定されてい
る。そして、このカバーガラス32は、前記観察レンズ
21同様、金属製の素子枠33にろう接によって気密的
に接合されている。なお、符号34はカバーガラス32
の先端面側に接着された光学レンズである。
【0031】前記レンズ部20の第2レンズ枠24と前
記素子部30の素子枠33とはセラミックなどの絶縁部
材で形成されている絶縁枠51を介して一体的に固定さ
れるようになっている。
【0032】つまり、前記絶縁枠51の基端部外周面に
は金属膜部が形成されており、この絶縁枠51の基端部
外周に前記素子枠33の先端部が半田などのろう接によ
って気密的に接合されている。一方、前記絶縁枠51の
先端部内孔には前記第2レンズ枠24がピント調整した
後、接着固定されている。そして、前記絶縁枠51の先
端部外周面には金属膜部が形成され、この絶縁枠51の
先端部外周面に前記第2レンズ枠24を覆うように配置
される第1レンズ枠23の基端部が半田などのろう接に
よって気密的に接合されている。
【0033】前記素子枠33の基端部側外周面には、前
記素子部30の固体撮像素子31及び前記電装部40の
基板41,42を覆い囲むように、金属製のシールドパ
イプ52が溶接によって気密的に接合されている。一
方、このシールドパイプ52の基端部内周面には断面形
状が略凸字状に形成された金属製のケーブル固定部材5
3の太径部が溶接によって気密的に接合されている。
【0034】前記ケーブル固定部材53の基端側細径部
には図示しない切欠部が設けられており、この切欠部に
前記電気ケーブル44のシールド部材44aと前記同軸
線43,43,…のシールドとが銅線54及び導電性接
着剤55によって同電位になるように固定されている。
また、前記シールド部材44aを覆っている外皮44b
の先端部は、前記ケーブル固定部材53の細径部に外嵌
固定されている。
【0035】前記シールドパイプ52の外周には前記絶
縁枠51の基端側部及び前記ケーブル固定部材53及び
前記外皮44bの先端側部を覆い包むように蒸気透過性
の低いFEPなどのフッ素樹脂で形成した熱収縮チュー
ブ56が被覆配置されている。
【0036】そして、前記熱収縮チューブ56の基端側
部の前記電気ケーブル44の先端側部の外皮44bと重
合している部分には金属製のパイプ部材で形成されたチ
ューブ固定部材57が配置されている。
【0037】図3に示すように前記チューブ固定部材5
7は、全長にわたりかしめられており、更にかしめ部5
7aが形成されるようになっており、このかしめ部57
aを形成することによって前記熱収縮チューブ56と電
気ケーブル44とを一体にして前記電装部40の基端部
を構成している。前記チューブ固定部材57にかしめ部
57aを形成したことによって、熱収縮チューブ56と
前記電気ケーブル44の外皮44bとが密着した状態に
なっている。
【0038】なお、述中において気密的接合とは半田付
け・ロウ付けなどのろう接やレーザー溶接等の母材金属
を溶かして接合する狭義の溶接を含んでいる。
【0039】上述のように構成した電子内視鏡1の作用
を説明する。例えば、患者の腹腔内に挿入されて検査・
処置を終えた電子内視鏡1は、滅菌のためにオートクレ
ーブ滅菌装置のチャンバー内に配置されて滅菌行程を行
う。このとき、チャンバー内を高温高圧水蒸気で満た
す。このことにより、電子内視鏡内部に高温高圧水蒸気
が侵入して内部湿度が上昇する。そして、その後、電子
内視鏡を乾燥するため乾燥行程に移行する。
【0040】この前記滅菌行程において、電子内視鏡内
部に侵入した高温高圧水蒸気は、前記複数の光学レンズ
22,22,…を配設して構成した対物レンズ群が配置
されている空間を構成する観察レンズ21と第1レンズ
枠23,第1レンズ枠23と絶縁枠51,絶縁枠51と
素子枠33及び素子枠33とカバーガラス32との部材
どうしが溶接によって接合されているため、これら部材
同士の接合面を通過して、前記対物レンズ群が配置され
る空間内へ侵入しない。
【0041】一方、前記固体撮像素子31が配置されて
いる空間については、素子枠33とシールドパイプ52
及びシールドパイプ52とケーブル固定部材53とが溶
接によって接合されているため、これら部材同士の接合
面を通過して高温高圧水蒸気は浸入しない。また、前記
ケーブル固定部材53に固定された外皮44bと、素子
部30を覆う熱収縮チューブ56との重合部は、溶接に
よって接合されてはいないが、外皮44b及び熱収縮チ
ューブ56を蒸気透過性の低い部材で形成する一方、チ
ューブ固定部材57に形成したかしめ部57aによっ
て、前記外皮44bと前記熱収縮チューブ56とを密着
させて固定しているため、この外皮44bと熱収縮チュ
ーブ56との密着面を通って水蒸気が侵入することが防
止されている。
【0042】このように、金属部材同士の接合部を溶接
によって接合し、金属部材と光学部材又はセラミック部
材との接合部を光学部材又はセラミック部材の接合面に
金属膜部を設け、この膜部を設けた光学部材又はセラミ
ック部材と金属部材とを溶接によって接合する一方、撮
像ユニットの素子部、レンズ部及び電装部の一部を覆う
蒸気透過性の低い部材で形成した熱収縮チューブと蒸気
透過性の低い部材で形成した電気ケーブルの外皮とをチ
ューブ固定部材にかしめ部を形成して、熱収縮チューブ
と外皮とを密着固定したことによって、高圧水蒸気が部
材同士の接合面を通過して、対物レンズ群や固体撮像素
子や電子部品が搭載されている基板が配置されている内
部空間内に侵入することを防止することができる。
【0043】このことによって、電子内視鏡を繰り返し
オートクレープ滅菌装置に投入して高圧水蒸気滅菌を行
った場合でも、電子内視鏡の撮像ユニット内の対物レン
ズ群や固体撮像素子が内部空間に侵入する水蒸気に曝さ
れて、レンズ曇りの発生や、光学部材の劣化・破損、基
板に設けられた電子部品あるいは固体撮像素子や信号
線、ケーブル接続部に発生する不具合を確実に防止して
画像劣化等の不具合のない良好な観察を行える。
【0044】また、ハーメチックコネクタを用いること
なく、電気ケーブルの接続を行っているので、挿入部先
端硬質部長を短くすることができる。このことによっ
て、内視鏡の挿入部の挿入性が良好になって、術者及び
患者への負担を大幅に軽減される。
【0045】さらに、オートクレーブ滅菌を行った際、
たとえ電気ケーブル内部に水蒸気が浸透して先端側ケー
ブル端部まで走水された場合でも、電子部品、信号線の
接続部が走水する水分に曝されないので、腐食による電
子部品の破損や断線等による画像劣化等の不具合を防止
することができる。
【0046】なお、図4に示すように前記電気ケーブル
44を構成する外皮44bの先端側端部の内周面側の例
えばシールド部材44aと外皮44bとの間に、金属製
のパイプ部材で形成した前記チューブ固定部材57とは
別の保護パイプ58をチューブ固定部材57に対応する
位置に係入配置し、この保護パイプ58を配置した状態
で、チューブ固定部材57の所定位置にかしめ部57a
を形成して、熱収縮チューブ56と電気ケーブル44と
を覆うことによって、外皮44bと熱収縮チューブ56
とを容易に密着させるようにしてもよい。
【0047】このように、電気ケーブルを構成する外皮
の内周面側に、保護パイプを挿通配置した状態でチュー
ブ固定部材にかしめ部を形成することにより、チューブ
固定部材にかしめ部を形成する際の作業力量を増大させ
て、強固に外皮と熱収縮チューブとを密着させることが
できる。なお、本図においては、前記外皮44bの先端
側端部はケーブル固定部材53の後端側細径部に被せる
ことなく組み付けられている。その他の構成及び作用・
効果は上記実施形態と同様であり、同部材には同符合を
付して説明を省略する。
【0048】ところで、特公平4−67445号公報及
び特開平5−253168号公報にはエチレンオキサイ
ドガス及び薬液浸漬などによる消毒を有効に行うことが
できる内視鏡の内圧調整装置が示されている。また、特
公平5−10091号公報には内視鏡本体外部の圧力が
低下したときに内視鏡本体の内部と外部とを自動的に連
通させる内視鏡の内外連通装置が示されている。
【0049】しかし、これら従来の構成の湾曲部を有す
る軟性な内視鏡では、オートクレーブ滅菌を行った際の
陰圧行程時に、内視鏡内部圧力が内視鏡外部圧力より高
くなることによって、湾曲部を構成する外皮チューブが
破裂するおそれがあった。また、破裂を防止するため、
内視鏡の内部と外部とを連通させた状態にしてオートク
レーブ滅菌を行うと、内視鏡内部に多量の水蒸気が入り
込むことにより、レンズ群を構成する光学レンズや、固
体撮像素子、電子部品や信号線等の耐性を確保すること
が困難になる。
【0050】一方、前記特公平4−67445号公報に
示されている気密型内視鏡の内圧調整装置では逆止弁と
通気弁とを二重筒状に形成し、バネ部材も2つ必要であ
るので構造が複雑になるという問題があった。また、特
開平5−253168号公報の内視鏡の内圧調整装置で
は、滅菌終了後も内視鏡内部の圧力が外気圧に対して陰
圧のまま放置されてしまい、このことにより湾曲部を構
成する外皮チューブが湾曲部を構成する関節駒同士の間
隙にかみ込んで、湾曲操作時に外皮チューブに著しい負
荷がかかって故障の原因になるおそれがあった。さら
に、前記特公平5−10091号公報に示されている内
視鏡の内外連通装置では逆止弁がゴムによって形成され
ているので、オートクレーブ滅菌の高圧水蒸気に曝され
ることによって逆止弁が劣化して破損するおそれがあっ
た。
【0051】このため、オートクレーブ滅菌の陰圧行程
時に外皮チューブが破損することを防止する一方、内視
鏡の内部と外部とを容易に連通させられ構造の電子内視
鏡が望まれていた。
【0052】図5ないし図7は逆止弁通気口金を有する
内視鏡に係り、図5は内視鏡の概略構成を説明する図、
図6は逆止弁通気口金の構成を説明する図、図7は逆止
弁通気口金の作用状態を示す図である。
【0053】図5に示す内視鏡60は、細長で柔軟性を
有する挿入部61と、この挿入部61の基端部に配設さ
れた把持部を兼ねる操作部62と、この操作部62の側
部から延出して基端部に図示しない光源装置に着脱自在
なコネクタ63を設けたユニバーサルコード64とで主
に構成されている。
【0054】前記内視鏡60のユニバーサルコード6
4,操作部62、挿入部61及びコネクタ63の内部は
互いに連通して形成され、かつ外部に対して水密構造に
形成されている。前記コネクタ63の側部63aには逆
止弁通気口金70が設けられている。
【0055】図6に示すように逆止弁通気口金70は、
前記コネクタ63の側部63aに凸設した略ロート形状
孔71aと凹部71bとによって内視鏡の内部と外部と
を連通させる口金本体71と、この口金本体71の長手
軸方向に摺動自在に配置され、前記ロート形状孔71a
の傾斜面に密着するシール部材72を傾斜面部73aに
設けた内視鏡60の内部と外部とが連通した状態又は内
部を外部に対して閉塞した状態に切り換える凸部73b
を有する弁体73と、この弁体73を所定の付勢力で矢
印A方向に付勢する凸部73bに配置されたコイルバネ
74と、前記弁体73の基端面に一体的に固定され、前
記口金本体71の基端部外周側に配置されるリーク孔7
5aを有するツマミ部材75とで構成されている。
【0056】前記ツマミ部材75は、前記口金本体71
の長手軸方向に対して移動自在に配置されて、このツマ
ミ部材75を矢印B方向に移動させることによって、ツ
マミ部材75に一体な弁体73も矢印B方向に引き上げ
られていく。このことによって、前記ロート形状孔71
aの傾斜面に密着していたシール部材72が離れて、こ
のシール部材72と傾斜面との間に隙間が形成されるよ
うになっている。
【0057】上述のように構成した逆止弁通気口金70
の作用を説明する。オートクレーブ滅菌の陰圧工程で
は、前記内視鏡60の内部圧力が外部圧力に比べて徐々
に高くなっていく。すると、この内部圧力の上昇によっ
て弁体73が矢印A方向に付勢するコイルバネ74の付
勢力に抗して徐々に押し上げられていく。そして、傾斜
面とシール部材72との隙間、弁体73とロート形状孔
71aとの隙間及びリーク孔75aを通じて、内視鏡内
部に存在する気体が内視鏡外部に徐々に放出されて、内
視鏡60の内部圧力と外部圧力とが略等しくなる。
【0058】なお、この陰圧工程では、内視鏡60の内
部圧力が外部圧力より所定の値だけ低い状態になるよう
に設定保持されるので、弁体73は閉じた状態であり、
内視鏡内部へ高圧水蒸気が侵入することはない。つま
り、気体を外部に放出してオートクレーブ滅菌時の高圧
水蒸気の侵入を防止するとともに、内視鏡の内部と外部
との圧力差を緩和している。
【0059】そして、滅菌終了後には内視鏡の内部圧力
が大気圧より低い状態になっている。このため、滅菌終
了後担当者は、図7に示すようにツマミ部材75をコイ
ルバネ74の付勢力に抗して引き上げる。
【0060】すると、ツマミ部材75が引き上げられる
と同時に弁体73が矢印B方向に移動することにより、
傾斜面とシール部材72との間に隙間が形成されて内視
鏡の内部と外部とか連通状態になる。このため、大気が
矢印に示すようにリーク孔75a、弁体73とロート形
状孔71aとの隙間、傾斜面とシール部材72との隙間
で形成される連通路を通って内視鏡内部に流入する。こ
のことによって、内視鏡の内部圧力と外部圧力とが等し
くなる。
【0061】このように、弁体の凸部に、この弁体をを
内視鏡内部側に付勢するコイルバネを設ける一方、弁体
の基端面に口金本体の基端部外周側に配置されるリーク
孔を有するツマミ部材を一体的に固定した弁体を口金本
体に配置して逆止弁通気口金を構成したことによって、
オートクレーブ滅菌の陰圧工程時において、内視鏡内部
に存在する気体が内視鏡外部に放出されて、湾曲部を形
成する被覆部の破損や、内視鏡内部に多量の高圧水蒸気
か侵入することを防止することができるとともに、滅菌
終了後にはツマミ部材を持ち上げることによって外気を
内視鏡内部に導いて内視鏡の内部と外部との圧力を等し
くすることができる。
【0062】なお、図8に示すようにツマミ部材75の
内周面に、口金本体71の外周面に密着して水密を保持
するOリング76を設け、前記リーク孔75aに水密通
気多孔質部材77を配置することによって、リーク孔7
5aやツマミ部材75と口金本体71との隙間から汚物
が侵入することを防止する逆止弁通気口金70Aを構成
することができる。
【0063】図9ないし図11は自動通気口金を有する
内視鏡に係り、図9は内視鏡の概略構成を説明する図、
図10は自動通気口金の構成を説明する図、図11は自
動通気口金の作用状態を示す図である。
【0064】図9に示すように本実施形態の内視鏡60
Aは、細長で柔軟性を有する挿入部61と、この挿入部
61の基端部に配設された把持部を兼ねる操作部62
と、この操作部62の側部から延出して基端部に図示し
ない光源装置に着脱自在なコネクタ65を設けたユニバ
ーサルコード64とで主に構成されている。
【0065】前記内視鏡60のユニバーサルコード6
4,操作部62、挿入部61及びコネクタ65の内部は
互いに連通して形成され、かつ外部に対して水密構造に
形成されている。そして、前記コネクタ65の側部65
aには自動通気口金69が設けられている。
【0066】図10に示すように自動通気口金69は、
口金本体80と膨潤弁キャップ(以下キャップと略記す
る)90とで構成されている。図に示すように口金本体
80は、前記コネクタ65の側部65aに凸設する内視
鏡60Aの内部と外部とを連通する貫通孔81aを備え
た連通管81と、この連通管81の中途部にネジ82に
よって一体的に固定されるカバー管83と、このカバー
管83と前記連通管81のフランジ部81bとの間に回
転自在に配置される略パイプ形状の回転部材84と、前
記連通管81の太径部側の貫通孔81aに摺動自在に配
置される略凸字形状の弁体85とで主に構成されてい
る。
【0067】前記弁体85の細径部には前記貫通孔81
aの傾斜面81cに密着して高圧水蒸気の侵入を阻止す
る第1Oリング86aが配設されており、前記弁体85
が上昇することによって傾斜面81cと第1Oリング8
6aとの間に隙間が形成されるようになっている。ま
た、前記回転部材84の内周面側には前記連通管81の
太径部外周面に密着して高圧水蒸気の侵入を阻止する第
2Oリング86bが設けられている。
【0068】また、前記85の太径部側周面からカム受
けピン87が凸設配置されるようになっている。前記カ
ム受けピン87の頭部は、前記連通管81の太径部側周
面に所定の角度で所定の長さに傾斜して形成されている
カム孔81dを通過して前記回転部材84の内周面側に
形成されている凹部84aに係入配置されるようになっ
ている。
【0069】なお、符号81eはフランジ部81bの外
周面側の一部に形成された後述する凸設ピン(図10の
符号92)が通過する案内溝であり、符号84bは前記
回転部材84の端部外周部に形成した後述する凸設ピン
が配置される係合凹部である。
【0070】一方、キャップ90は、内孔91aを有す
る筒状のキャップ本体91と、このキャップ本体91の
側部に例えば螺合などによって固設される凸設ピン92
とで主に構成されている。この凸設ピン92の先端部は
キャップ本体の内孔内周面より突出する構成になってお
り、前記案内溝81eを通過して係合凹部84bに配置
されるようになっている。
【0071】前記キャップ本体91の基端部には前記内
孔91aと外部とを連通する連通路93が形成されてお
り、この連通路93の中途部には水分を吸収して体積が
膨張する膨縮自在な膨潤性物質によって形成された膨潤
弁94が交換自在に配置される弁室93aが形成されて
いる。この弁室93aの側周面部には前記膨潤弁94が
膨張することにより密着する弁室シール部材95が配設
されている。
【0072】なお、前記膨潤性物質としては膨潤性の高
分子材料である、例えば膨潤性ポリウレタンである。符
号96は、キャップ本体91の内周面に配置されて前記
カバー管83の外周面に密着して高圧水蒸気の侵入を阻
止する封止部材である。
【0073】そして、前記キャップ90を口金本体80
に装着した状態のとき、前記キャップ本体91の回転に
伴って回転部材84が回転することによって、この回転
部材84の凹部84aに頭部が係合されているカム受け
ピン87がカム孔81dに沿って移動していくことによ
り、弁体85が矢印C側又は矢印D側に移動するように
なっている。
【0074】つまり、弁体85が矢印D側に移動してせ
り上がっていくことによって、連通管81の傾斜面81
cと弁体85に設けられている第1Oリング86aとの
間に隙間が形成されてる。このことによって、内視鏡6
0Aの内部と外部とは貫通孔81a、傾斜面81cと第
1Oリング86aとの隙間、膨潤弁94と弁室シール部
材95との隙間及び連通路93を介して連通した状態に
なる。
【0075】上述のように構成した自動通気口金69の
作用を説明する。前記口金本体80に前記キャップ90
を取り付けた状態で、内視鏡60Aをオートクレーブ装
置のチャンバー内に配置して行う減圧行程では、蒸気が
チャンバー内に噴出されて、内視鏡60Aは多量の水蒸
気雰囲気中に置かれることになる。このため、水蒸気が
連通路93を通って膨潤弁94に接触する。
【0076】すると、図11に示すように膨潤弁94が
一点鎖線に示した状態から実線に示すように体積が膨張
して弁室シール部材95に密着する。このことによっ
て、キャップ本体91の内孔91a側へ水蒸気が侵入し
ない。
【0077】また、オートクレーブ滅菌の陰圧行程時に
内視鏡60Aの内圧が外圧よりも高くなった場合は、図
10の矢印に示すように内視鏡内部の気体が外部へ流出
することによつて内圧と外圧が等しくなる。このため、
蒸気滅菌時には外部の気体が内部へ流入しないため、水
蒸気が内視鏡内部に入ってくることはない。
【0078】一方、水蒸気により滅菌された後の乾燥行
程では、前記膨潤弁94が乾燥していくことにより、体
積が再び元の大きさに収縮する。このとき、チャンバー
内は水蒸気が存在しない状態であるため弁体85は開放
状態であるので、前記連通路93、膨潤弁94と弁室シ
ール部材95との隙間を通って、自由に気体の出入りを
行えるので内視鏡60Aの内部と外部との圧力が等しく
なる。
【0079】そして、オートクレーブ終了後には自動的
に内視鏡内外が連通して内視鏡の内圧と外圧とが等しく
なる。
【0080】このように、透孔に水分を吸収して体積が
膨張する膨縮自在な膨潤弁を配置したことによって、内
視鏡内部に水蒸気が入ってこないのでスコープの耐性確
保を容易に行うことができる。
【0081】また、オートクレーブ滅菌時の陰圧工程に
おいて内視鏡の内圧が外圧よりも高くなった場合には、
内視鏡内部の気体が外部へ流出して内視鏡の内圧と外圧
とが略等しくなるので湾曲部を構成する被覆部が破裂す
ることを防止することができる。
【0082】さらに、オートクレーブ滅菌終了後は、乾
燥行程において、膨張した膨潤弁が収縮して必ず内視鏡
の内部と外部とが連通した状態になるため、内視鏡の内
圧が陰圧状態に長時間放置されることを確実に防止する
ことができる。
【0083】なお、図12に示すように連通路93、弁
室93a、膨潤弁94、弁室シール部材95を内視鏡6
0Aのコネクタ65に設ける構成であってもよい。この
ことによって、口金本体及びキャップが不要になる。
【0084】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0085】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0086】(1)体内に挿入される挿入部の先端側内
部に、観察像を撮らえる対物レンズ群を備えたレンズ
部、この対物レンズ群を通して結像される光学像を画像
信号に光電変換する固体撮像素子を備えた素子部及び前
記固体撮像素子に直接又は基板を介して接続される複数
の同軸線等の信号ケーブルを内挿した電気ケーブルを備
えた電装部を具備する、撮像ユニットを内蔵した電子内
視鏡であって、前記素子部及び電装部の電気ケーブルの
先端部を熱収縮チューブで被覆し、この熱収縮チューブ
の基端側部と前記電気ケーブルの先端側部との重合部
に、金属製のパイプ部材をかしめによって締めつけて被
覆した電子内視鏡。
【0087】(2)前記電気ケーブルは絶縁被覆である
外皮を有し、前記パイプ部材をかしめることによって熱
収縮チューブと前記外皮とを密着させた付記1記載の電
子内視鏡。
【0088】(3)前記電気ケーブルの外皮の内面側
で、かつ、前記パイプ部材のかしめ位置に対応する位置
に、他のパイプ部材を挿入配置した付記1又は付記2記
載の電子内視鏡。
【0089】(4)前記外皮及び熱収縮チューブはフッ
素樹脂で形成されている付記1又は2記載の電子内視
鏡。
【0090】(5)前記レンズ部及び素子部のレンズ及
び固体撮像素子が配設される空間を形成する枠部材同士
が溶接によって接合した付記1記載の電子内視鏡。
【0091】(6)内視鏡の内部と外部とを連通させる
連通路を備え、水密構造可能な電子内視鏡において、前
記連通路は、内視鏡内部の気体を外部へ通過させること
が可能で、外部から内部への気体の侵入を阻止する逆止
弁を備え、この逆止弁を手動で移動させることによっ
て、外部から内部への気体の通過が可能になる電子内視
鏡。
【0092】(7)内視鏡の内部と外部とを連通させる
連通路を備え、水密構造可能な電子内視鏡において、前
記連通路に、水蒸気雰囲気中において、連通路を閉鎖す
る閉鎖手段を設けた電子内視鏡。
【0093】(8)前記閉塞手段は、前記連通路に着脱
自在に取付け可能である付記7記載の電子内視鏡。
【0094】(9)前記閉鎖手段を内視鏡本体に設けた
付記7記載の電子内視鏡。
【0095】(10)前記閉鎖手段は、膨潤性物質で形
成した弁である付記7又は付記8記載の電子内視鏡。
【0096】(11)前記膨潤性物質は、膨潤性ポリウ
レタンである付記10記載の電子内視鏡。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡をオートクレーブ滅菌した際、内視鏡の内部に侵入
する水蒸気が撮像ユニットの内部へ侵入することによっ
て、レンズ曇りの発生や固体撮像素子、HICの破損及
び腐食、信号線の断線を防止し、かつ挿入部先端硬質部
長の短い電子内視鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は本発明の一実施形態に係り、
図1は電子内視鏡を示す外観図
【図2】先端部の内部に組み付けられている撮像ユニッ
トの構成を説明する図
【図3】チューブ固定部材をかしめ固定した状態の撮像
ユニットを説明する図
【図4】チューブ固定部材をかしめ固定した他の構成の
撮像ユニットを説明する図
【図5】図5ないし図7は逆止弁通気口金を有する内視
鏡に係り、図5は内視鏡の概略構成を説明する図
【図6】逆止弁通気口金の構成を説明する図
【図7】逆止弁通気口金の作用状態を示す図
【図8】逆止弁通気口金の他の構成を説明する図
【図9】図9ないし図11は自動通気口金を有する内視
鏡に係り、図9は内視鏡の概略構成を説明する図
【図10】自動通気口金の構成を説明する図
【図11】自動通気口金の作用状態を示す図
【図12】内視鏡本体に設けた連通路の構成を説明する
【符号の説明】
15…撮像ユニット 20…レンズ部 22…光学レンズ 30…素子部 32…固体撮像素子 40…電装部 44…電気ケーブル 44b…外皮 56…熱収縮チューブ 57…チューブ固定部材 57a…かしめ部
フロントページの続き (72)発明者 樋熊 政一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 龍野 裕 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岸 孝浩 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 倉 康人 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 広谷 純 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 一郎 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA24 CA22 DA12 DA17 DA21 GA03 4C061 AA00 BB00 CC00 DD03 FF35 FF40 GG09 JJ03 JJ06 JJ13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に挿入される挿入部の先端側内部
    に、観察像を撮らえる対物レンズ群を備えたレンズ部、
    この対物レンズ群を通して結像される光学像を画像信号
    に光電変換する固体撮像素子を備えた素子部及び前記固
    体撮像素子に直接又は基板を介して接続される複数の同
    軸線等の信号ケーブルを内挿した電気ケーブルを備えた
    電装部を具備する、撮像ユニットを内蔵した電子内視鏡
    において、 前記素子部及び電装部の電気ケーブルの先端部を熱収縮
    チューブで被覆し、この熱収縮チューブの基端側部と前
    記電気ケーブルの先端側部との重合部に、金属製のパイ
    プ部材をかしめによって締めつけて被覆したことを特徴
    とする電子内視鏡。
  2. 【請求項2】 前記電気ケーブルは絶縁被覆である外皮
    を有し、前記パイプ部材をかしめることによって熱収縮
    チューブと前記外皮とを密着させたことを特徴とする請
    求項1記載の電子内視鏡。
  3. 【請求項3】 前記電気ケーブルの絶縁被覆の内面側
    で、かつ、前記パイプ部材のかしめ位置に対応する位置
    に、他のパイプ部材を挿入配置したことを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の電子内視鏡。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002191556A (ja) * 2000-12-22 2002-07-09 Asahi Optical Co Ltd 電子内視鏡の撮像素子格納ケースの製造方法および電子内視鏡の撮像素子格納ケース
JPWO2020021751A1 (ja) * 2018-07-26 2021-05-13 オリンパス株式会社 滅菌アダプタ
WO2022234627A1 (ja) * 2021-05-06 2022-11-10 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 撮像ユニット、および、内視鏡

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