JPH08136825A - 電子内視鏡 - Google Patents

電子内視鏡

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Publication number
JPH08136825A
JPH08136825A JP6270045A JP27004594A JPH08136825A JP H08136825 A JPH08136825 A JP H08136825A JP 6270045 A JP6270045 A JP 6270045A JP 27004594 A JP27004594 A JP 27004594A JP H08136825 A JPH08136825 A JP H08136825A
Authority
JP
Japan
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signal processing
processing circuit
ccd
circuit board
signal
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Withdrawn
Application number
JP6270045A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Washitsuka
信彦 鷲塚
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH08136825A publication Critical patent/JPH08136825A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固体撮像素子と信号処理回路とを分離して配
設した構成において、確実かつ組立作業性にすぐれた絶
縁構造を持たせる。 【構成】 電子内視鏡の挿入部の硬性管部内には、先端
部に設けられたCCDと信号ケーブルを介して接続され
た信号処理回路部30がCCDとは分離されて配設され
ている。信号処理回路部30は、信号処理回路の外周を
覆う電気シールド部材32を有し、この電気シールド部
材32の外周部に外皮チューブ21が密に被覆されてい
る。電気シールド部材32の内部には電子部品39を実
装した信号処理回路基板35が配設されており、この信
号処理回路基板35の外周は電気絶縁材料からなる熱収
縮チューブ41によって一体的に密に被覆され絶縁され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、挿入部内に固体撮像素
子や電子回路等を含む撮像手段を備えた電子内視鏡に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡においては、固体撮像素子
による撮像手段を備え、光電変換して得られた被写体の
撮像信号を電気信号処理してモニタ等に内視鏡画像を表
示し、体腔内臓器等を観察できるようにした電子内視鏡
が用いられるようになってきている。
【0003】一般に電子内視鏡は、特開平3−2809
23号公報等に示されるように、挿入部先端部において
対物光学系の後方にCCD等の固体撮像素子と信号処理
回路とが配設されて構成されている。しかしこのような
構成では、挿入部の先端硬質部長が長くなってしまい、
挿通性などの内視鏡の操作性が思わしくない場合があ
る。そこでこのような不具合を解決するため、特開昭6
1−250608号公報に開示されているように、挿入
部において固体撮像素子と信号処理回路とを分離して配
設し、先端硬質部長を短縮化できるように構成したもの
が提案されている。
【0004】ところで、周知のごとく電子内視鏡ではそ
の電気的安全性を確保するため、内蔵される電気部品に
対してシールド及び電気絶縁を施す必要がある。つま
り、電気部品の周囲を電気シールド部材により包囲し、
この電気シールド部材内を電気絶縁材料からなる封止材
にて密封するなどの絶縁構造を設けることが必要とされ
る。
【0005】前述したような固体撮像素子と信号処理回
路とが分離されて内蔵された内視鏡においても、同様に
固体撮像素子と信号処理回路のそれぞれに対して電気絶
縁手段を施す必要がある。
【0006】固体撮像素子としてのCCDは、素子の底
面から入出力信号用のアウターリードを突出して設けた
構成が一般的であり、素子の周囲を絶縁するには封止材
によって一体的に密封する手段が構造上有効である。し
かしこの構造では、密封する際に封止材内に気泡が侵入
して絶縁性が低下するおそれがあったり、封止材が硬化
するまで組立作業を中断しなければならず作業に時間が
かかるなどの不具合点が生じる。特に従来の構成のよう
に固体撮像素子を信号処理回路と共に一体的に封止する
場合などには広い範囲を封止することになるため、絶縁
性の低下や組立作業性の低下がより大きくなるおそれが
ある。
【0007】一方、信号処理回路においては、近年の高
密度実装技術の向上によりその形状が小型化、平滑化し
てきており、必ずしもCCDと同じように一体封止する
必要がなく、より確実な絶縁構造及び組立作業の効率化
が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の電子内視鏡における固体撮像素子及び信号処理回路に
対する絶縁構造では、封止材による密封構造によって絶
縁する場合は絶縁性の低下や組立作業性が悪化するなど
の不具合が生じるおそれがある。
【0009】また、信号処理回路の周囲に電気シールド
部材を設けた場合、電気シールド部材のみでは内視鏡外
装部において静電気による放電が起こると外装部材から
電気シールド部材を経て内部の信号処理回路に放電して
回路に破損が生じるおそれがある。
【0010】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、固体撮像素子と信号処理回路とを分離して配設
した構成において、確実かつ組立作業性にすぐれた絶縁
構造を持たせることが可能な電子内視鏡を提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明による電
子内視鏡は、固体撮像素子と該固体撮像素子に接続され
た信号処理回路部とを挿入部内に分離して配設した電子
内視鏡であって、前記信号処理回路部は、電子部品を実
装した信号処理回路基板を内部に備え、この信号処理回
路基板の外周に電気絶縁部材を密着して被覆した絶縁手
段を設けたものであり、この電気絶縁部材を密着して被
覆した絶縁手段により信号処理回路部において信号処理
回路基板の外周を電気絶縁する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図5は本発明の一実施例に係り、図1
は電子内視鏡全体の外観構成を示す平面図、図2は電子
内視鏡の挿入部先端側の構成を示す長手軸方向断面図、
図3はCCDと信号ケーブルとの接続部の構成を示す長
手軸方向断面図、図4はCCDと信号処理回路部とを接
続する信号ケーブルの構成を示す横断面図、図5は信号
処理回路部の詳細構成を示す長手軸方向断面図である。
【0013】図1に示す本実施例の電子内視鏡1は、細
長の挿入部2の基端側に把持部を兼ねた太幅の操作部3
が連結されて構成されている。挿入部2は、先端側より
対物光学系等を備えた硬性の先端部4,湾曲可能な湾曲
部5,硬性管部6により構成されている。
【0014】操作部3には、湾曲部5を遠隔的に湾曲駆
動操作するための湾曲レバー7が設けられている。操作
部3の手元側には、内部に照明光を伝送するライトガイ
ドファイバ及び各種信号を伝送する信号ケーブルを内蔵
した可撓性材質からなるユニバーサルコード8が連設さ
れている。ユニバーサルコード8は、挿入部2の長さに
対して十分長い長さを有しており、末端部には図示しな
い光源装置に接続可能なライトガイドコネクタ9が接続
されている。
【0015】ライトガイドコネクタ9は、その側面より
信号ケーブル10が分岐延設しており、信号ケーブル1
0の末端部には、制御装置としての図示しないカメラコ
ントロールユニット(CCU)に電気的に接続可能なC
CUコネクタ11が接続されている。
【0016】挿入部2の先端側の詳細構成を図2に示
す。挿入部2の先端部4には、対物光学系として第1の
対物レンズ群12及び第2の対物レンズ群13が配設さ
れている。第1の対物レンズ群12は、レンズホルダ1
4の内面に固定されている。挿入部2内にはライトガイ
ドファイバ15が挿通されて先端まで延設されており、
先端部においてライトガイドファイバ15はレンズホル
ダ14の外周部を包囲するよう配置され接着剤によって
レンズホルダ14外周面に固着されている。
【0017】第2の対物レンズ群13は、レンズホルダ
14と嵌合するCCDホルダ16の内面に固定されてい
る。このCCDホルダ16の後端部には、固体撮像素子
としてのCCD17が第2の対物レンズ群13と共に接
着剤によって固定されている。CCDホルダ16は、第
1の対物レンズ群12と第2の対物レンズ群13及びC
CD17とがピントが合う状態で、レンズホルダ14の
後端側に嵌合固定されている。CCD17の後端部に
は、CCD駆動信号や撮像信号等のCCDに対する各種
入出力信号伝送するための可撓性を有する信号ケーブル
18が電気的に接続されている。
【0018】図3はCCD17と信号ケーブル18との
接続部の詳細構成を、図4は信号ケーブル18の断面構
成をそれぞれ示したものである。
【0019】信号ケーブル18は、中心部に複数の入出
力用信号線19を有し、これらの信号線19を束ねた外
周がシールド用の金属製網管20で覆われ、さらにこの
金属製網管20の外周に電気絶縁材料からなる外皮チュ
ーブ21が被覆されて構成されている。
【0020】信号ケーブル18の金属製網管20は、そ
のCCD17側端部が導電材料からなるケーブルホルダ
22に電気的に接続されている。ケーブルホルダ22の
他端には、CCD17の外周部をシールドする筒状の電
気シールド部材23が電気的に接続されている。この電
気シールド部材23は、CCD17外周面と所定の空間
距離をおいてCCD17の外周に被嵌されている。電気
シールド部材23の外周部には、電気絶縁材料からなる
外皮チューブ24が密に被覆されている。前記信号ケー
ブルの外皮チューブ21は、ケーブルホルダ22の端部
まで延出しており、この外皮チューブ21とCCDの外
皮チューブ24との継ぎ目は、電気絶縁材料からなる充
填材25によりその隙間が充填されている。
【0021】なお、前記電気シールド部材23は、ステ
ンレスや真鍮などの金属材料からなるとともに、その表
面にNi(ニッケル),Ni−Cr(ニッケル−クロ
ム),Ni−P(ニッケル−リン)等のメッキ処理が施
されて構成されている。
【0022】図2に戻り、挿入部の先端部4に連結され
た湾曲部5は、その内部に複数の連結された関節駒26
と、先端が挿入部先端部4に固着され関節駒26内を挿
通された複数の湾曲操作ワイヤ27とを有して構成され
ており、関節駒26の外周には湾曲ゴム28が被覆され
ている。この湾曲部5の後端側は、接続管29を介して
硬性管部6に連結されている。
【0023】硬性管部6内部の湾曲部5側には、CCD
への駆動信号の供給やCCD出力の撮像信号の増幅など
を行う信号処理回路部30が配設されている。前記信号
ケーブル18は、湾曲部5内を挿通され、後端側が信号
処理回路部30に電気的に接続されている。
【0024】信号処理回路部30の詳細構成を図5に示
す。CCD17から延設された信号ケーブル18は、信
号処理回路部30側端部において金属製網管20がケー
ブルホルダ31に電気的に接続され、信号線19が信号
処理回路部30内部へと延長している。信号処理回路部
30には、信号処理回路の外周を覆う筒状の電気シール
ド部材32が外周部に設けられており、ケーブルホルダ
31に電気シールド部材32の一端が電気的に接続され
ている。この電気シールド部材32は、前述のCCDの
電気シールド部材23と同じ材料、及び同じ外表面の処
理が施されて構成されている。電気シールド部材32の
外周部には、信号ケーブル18より延長された外皮チュ
ーブ21が密に被覆されている。
【0025】信号ケーブル18内の信号線19のうち、
信号処理を必要とする信号線33は信号処理回路基板3
5に電気的に接続され、一方、信号処理を必要としない
信号線34は信号処理回路基板35の下方に配設されて
後端側へ延長されている。信号処理回路基板35の後端
部には、信号処理回路とCCUとの間で信号を伝送する
信号線36が接続され、CCD17に直接接続された信
号線34と共に信号処理回路部30の後端側より延出さ
れて硬性管部6内を挿通されるようになっている。
【0026】信号処理回路部30の後端側は、電気シー
ルド部材32の他端がケーブルホルダ37に電気的に接
続されている。このケーブルホルダ37には、前記信号
線34及び36の外周を覆うシールド用の金属製網管3
8が電気的に接続されている。金属製網管38は、信号
ケーブル18の金属製網管20に比べて高密度の網管に
より構成されており、ノイズを受ける面積が広くなって
いるため、より高シールド性を有した構造となってい
る。金属製網管38の外周には電気絶縁材料からなる図
示しない外皮チューブが密に被覆されており、これらの
信号線34及び36,金属製網管38,及び外皮チュー
ブによって信号ケーブルが構成されて操作部3、ユニバ
ーサルコード8の内部へと挿通され、信号線34及び3
6,金属製網管38の他端がCCUコネクタ11に電気
的に接続されている。
【0027】このように、CCD17と信号処理回路部
30間の距離よりも十分長くユニバーサルコード8の端
部まで延長される信号ケーブルを高シールド性のものと
することによって、主にユニバーサルコードなどで受け
る外部からの電磁波等によるノイズに対するシールド効
果を十分に得ることができる。
【0028】信号処理回路基板35には図示しない配線
パターンが配設され、この信号処理回路基板35上に、
IC,コンデンサ等の電子部品39が半田またはワイヤ
ボンディング等の手段で実装されており、信号処理回路
を形成している。電子部品39は、互いに電気的に短絡
することのないように各部品間に電気絶縁材料からなる
封止樹脂40が充填され、部品実装部及び信号線の接続
部の外周が封止樹脂40によって封止されている。
【0029】このように比較的静電気が放電しやすい部
品実装部や半田等による接続部に絶縁材料を充填して保
護することによって、静電気に対する耐性が向上する。
【0030】電子部品39を実装した信号処理回路基板
35及び信号線34は、一体的に電気絶縁材料からなる
熱収縮チューブ41によって密に被覆されている。よっ
て、信号処理回路基板35は、熱収縮チューブ41によ
って被覆され絶縁された状態で電気シールド部材32内
に配設されている。また、信号処理回路基板35の外周
部の熱収縮チューブ41と電気シールド部材32との間
の少なくとも一部、すなわち電子部品39の位置に相当
する部分の一部には、電子部品39と熱収縮チューブ4
1を挟んで電気シールド部材32との間に高熱伝導性材
料からなる放熱部材42が充填されている。
【0031】このように構成された電子内視鏡1を用い
て観察や治療処置などを行う場合において、例えば生体
組織を切開する際に使用する電気メス等が挿入部2の硬
性管6に接触した場合、処置装置からの高周波電流は、
その性質上硬性管6の外表部から内部の信号処理回路部
30の信号処理回路基板35や電子部品39へとリーク
する可能性がある。しかし本実施例の構成では、信号処
理回路部30において信号処理回路基板35の外周を被
覆する電気絶縁材料からなる外皮チューブ21及び熱収
縮チューブ41を設けてあるため、リーク電流を遮断す
ることが可能である。
【0032】また、挿入部2へ静電気による放電が起こ
った場合、信号処理回路部30の電気シールド部材32
を経て内部の信号処理回路基板35に放電するおそれが
あるが、このような静電気による放電に対しても前記と
同様に外皮チューブ21及び熱収縮チューブ41によっ
て遮断可能である。
【0033】さらに本実施例では、信号処理回路部30
をCCD17より所定距離離れた後方の硬性管6内等に
配置してこれらを信号ケーブル18で接続し、CCD1
7と信号処理回路部30とを分離して配設した構成とな
っており、これにより挿入部先端の硬質長を短縮可能で
ある。
【0034】また、CCD17及び信号処理回路部30
をそれぞれシールドする電気シールド部材23,32
は、外表面にニッケル系のメッキ処理を施すことによっ
て、シールド性を向上させることができ、内部の電気回
路に対するシールド効果が高まるため、ノイズの少ない
内視鏡画像を得ることができる。
【0035】また、電子部品39の上部に放熱部材42
を設けることによって、電子部品39より発生する熱を
信号処理回路部30の外周部の電気シールド部材32へ
放出することができるため、電子部品39から信号ケー
ブル18を経由してCCD17へ伝熱することを防止で
きる。これにより、CCD17の特性劣化等を防ぎ、耐
久性を向上させることができる。
【0036】以上のように本実施例によれば、信号処理
回路基板の電子部品間に封止樹脂を充填すると共にこの
信号処理回路基板の外周に密着させて電気絶縁材料のチ
ューブを被覆し、これを電気シールド部材内に配設する
と共に、さらにこの電気シールド部材を電気絶縁材料の
外皮チューブで被覆することによって、電気ノイズに対
するシールド性の向上と共に、高周波電流や静電気に対
する絶縁性を向上させることが可能となる。また、信号
処理回路部において、被覆チューブを二重に設けた絶縁
構造を採用することによって、信号処理回路部の組立作
業性を向上できる。従って、固体撮像素子と信号処理回
路とを分離して配設した構成において、確実かつ組立作
業性にすぐれた絶縁構造を形成することができる。
【0037】ここで、電子内視鏡の挿入部において固体
撮像素子と信号処理回路とを分離して配設した他の構成
例を図6に示す。
【0038】電子内視鏡の挿入部51は、硬性の先端部
52の後端側に湾曲部53が連結されて構成されてい
る。先端部52内には、対物光学系54を保持するレン
ズホルダ55が設けられ、このレンズホルダ55の後端
部にカバーガラス56及びCCD57が取り付けられて
いる。CCD57の基板の後部には、湾曲部53内に配
設されたフレキシブル基板58の端部が電気的に接続さ
れている。このフレキシブル基板58上には電子部品5
9が実装されてCCDを駆動する信号処理回路が構成さ
れており、各電子部品59は、湾曲部53の関節駒60
のそれぞれに対応して位置するよう各関節駒60内に分
散配置されている。
【0039】この構成では、信号処理回路部が湾曲部内
に配設されるため、図2の構成と同様に挿入部先端の硬
質長を短縮することができる。また、湾曲部の各関節駒
に対応して内部に電子部品が配置されフレキシブル基板
上に実装されているため、湾曲動作を行っても信号処理
回路部において回路の剥離など湾曲による悪影響が発生
しないので、湾曲部を有する挿入部内に不具合なく固体
撮像素子と信号処理回路とを分離して配設することがで
きる。
【0040】また、挿入部先端部における撮像ユニット
部の他の構成例を図7に示す。
【0041】撮像ユニットの外管61内部の先端部に
は、対物レンズ62が嵌装され、対物レンズ62の外周
部先端面がOリング63を介して外管61の先端フラン
ジ部に当接し付勢されている。対物レンズ62の後端側
外周部には、硬性の円環状のスペーサ64,外管61の
長手軸方向に弾性変形し付勢力を有する円環バネ状の弾
性部材65,スペーサ66が介挿され、このスペーサ6
6の後部にカバーレンズ67が嵌装されている。カバー
レンズ67の後端部には、CCD68を搭載したCCD
パッケージ69が取り付けられている。CCD68に
は、基板70を介して信号ケーブル71が電気的に接続
されており、この信号ケーブル71は、撮像ユニット後
端部のテーパ状に形成された折れ止め72内を挿通して
後方へ延出し、信号処理回路部に電気的に接続されるよ
うになっている。
【0042】外管61の内周には外管61に対して前後
方向に摺動可能な内管73が設けられ、内管73の先端
面がカバーレンズ67の外周部後端面に当接している。
内管73の後端部には前記折れ止め72が嵌合してい
る。外管61の後端部にはネジ部74が形成され、この
ネジ部74の外周側に調整管75が螺合しており、調整
管75を回転させることによって調整管75が外管61
に対して前後方向に移動するようになっている。調整管
75の後端フランジ部と折れ止め72のフランジ部との
間には、Oリング76が配設されており、内管73の後
端面が折れ止め72,Oリング76を介して調整管75
の後端フランジ部に当接し付勢されている。
【0043】すなわち、外管61に内設されたカバーレ
ンズ67及びCCD68は、内管73と共に外管61内
を移動可能になっており、弾性部材65によって対物レ
ンズ62とカバーレンズ67とがそれぞれ前後に付勢さ
れてレンズ間の距離が保持されている。
【0044】なお、撮像ユニットの両端部にそれぞれ設
けられたOリング63及び76は、弾性部材65より弾
性係数が小さく柔らかい材質で形成されている。また、
弾性部材65は、円環状のバネに代えてOリング等によ
り構成することもできる。
【0045】このように構成された撮像ユニットのピン
ト調整を行う際には、組立後に調整管75を回転させる
ことにより、内管73を外管61に対して前後に移動さ
せる。これにより、カバーレンズ67及びCCD68を
対物レンズ62に対して前後に移動させ、スペーサ6
4,66間のピント調整部長Aを変化させて対物レンズ
62とカバーレンズ67間の距離を調整する。そしてピ
ント調整後に、ピントが合った状態でカバーレンズ67
外周近傍の外管61を加熱し、カバーレンズ67を外管
61に溶着固定する。
【0046】本構成のように、対物レンズとカバーレン
ズ及びCCDとの間に弾性部材を設け、ピント調整部長
を可変かつ保持可能にすることによって、ピント調整作
業を容易に行うことが可能となり、これにより撮像ユニ
ットの組立を簡易化でき、組立作業性を向上できる。
【0047】次に、信号処理回路基板の構成例を以下に
図示して説明する。
【0048】図8に示す第1の構成例の信号処理回路基
板81は、基板上に電気回路を構成する配線パターン8
2が複数形成されて構成されている。信号処理回路基板
81は、信号線33,36をそれぞれ半田付けにより接
続するための太幅の配線パターンからなるランド部83
を両端部に有しており、このランド部83以外の配線パ
ターンはランド部83より細幅に形成された細幅部84
となっている。さらに各配線パターンにおいて、奇数番
目の細幅部84の間に偶数番目の配線パターンのランド
部83が位置するように複数の配線パターンが近接して
並列に配列されている。そして、電子部品39が半田付
け、ワイヤボンディング、バンプ等の手段によって配線
パターン82上に実装されている。
【0049】このように信号処理回路基板を構成するこ
とにより、配線パターンを効率的に高密度に配列するこ
とができ、高密度実装が可能となる。
【0050】図9に示す第2の構成例の信号処理回路基
板85は、基板の両面に配線パターン86,87が並列
に形成されて構成されている。ここでは表面の配線パタ
ーン87を信号線用に、裏面の配線パターン86をグラ
ンド線用に配置している。図8の第1の構成例と同様
に、信号線33,36をそれぞれ接続するための太幅の
ランド部88が両端部に形成されており、各ランド部8
8は奇数番目のランド部の内側に偶数番目のランド部が
位置するよう両端部において交互に2列に配置されてい
る。奇数番目のランド部88にはスルーホール89が設
けられ、裏面の配線パターン86と電気的に接続されて
いる。
【0051】このように信号処理回路基板を構成するこ
とにより、さらに配線パターンを高密度に配列すること
ができ、第1の構成例以上の高密度実装が可能となる。
【0052】なお、信号処理回路基板と信号線との接続
部は、半田付けによるものに代えてコネクタにより接続
する構成を用いることもできる。この場合、さらに組立
作業が容易になる。
【0053】図10に信号処理回路部におけるシールド
構造の他の構成例を示す。図10中の(a)は信号処理
回路基板を上から見た状態での断面図、(b)は基板を
側方から見た状態での断面図である。
【0054】信号処理回路部90は、金属材料等からな
るシールド枠91内に信号処理回路基板92が配設され
て構成されている。信号処理回路部90の両端部には、
先端側のCCDに接続される信号ケーブル93と、後端
側のユニバーサルコードへと挿通される信号伝送用の高
シールドケーブル94とがそれぞれ接続されている。高
シールドケーブル94は、信号ケーブル93よりもシー
ルド用の金属製網管が密に形成され、高シールド性を有
した構造となっている。
【0055】信号ケーブル93は、シールド枠91内に
挿入され、金属製網管95がCCD側のシールド枠91
aに導電性接着剤により接着固定されている。信号ケー
ブル93内の信号線96は、シールド枠91内に延出し
て芯線及びグランド線が信号処理回路基板92の一端に
電気的に接続されている。一方、高シールドケーブル9
4は、総合シールドとなる金属製網管97が折り返され
た状態でシールド枠91内に挿入され、金属製網管97
が導電性材料からなる固定ネジ98によって締め付けら
れシールド枠91に固定されている。高シールドケーブ
ル94内の信号線99は、シールド枠91内に延出して
芯線及びグランド線が信号処理回路基板92の他端に電
気的に接続されている。シールド枠91の外周部は、電
気絶縁材料からなる外皮チューブ100によって密に被
覆されている。
【0056】本例では、高シールドケーブル94がシー
ルド枠91に固定ネジ98によって着脱自在に取り付け
られて接続される構成となっており、このように高シー
ルドケーブルを信号処理回路部に着脱自在とすることに
よって、例えばCCDが破損したような場合でも、高シ
ールドケーブルを取り外して再利用することができる。
【0057】[付記]以上詳述したように本発明の実施
態様によれば、以下のような構成を得ることができる。
すなわち、 (1) 固体撮像素子と該固体撮像素子に接続された信
号処理回路部とを挿入部内に分離して配設した電子内視
鏡であって、前記信号処理回路部は、電子部品を実装し
た信号処理回路基板を内部に備え、この信号処理回路基
板の外周に電気絶縁部材を密着して被覆した絶縁手段を
設けたことを特徴とする電子内視鏡。
【0058】(2) 前記信号処理回路部は、信号処理
回路部外周を覆う電気シールド部材を有して構成され、
この電気シールド部材内に、前記電気絶縁部材により被
覆された信号処理回路基板を配設したことを特徴とする
付記(1)に記載の電子内視鏡。
【0059】(3) 前記信号処理回路部は、信号処理
回路部外周を覆う電気シールド部材を有して構成され、
この電気シールド部材内に、前記電気絶縁部材により被
覆された信号処理回路基板を配設し、さらに前記電気シ
ールド部材の周囲を電気絶縁部材により被覆したことを
特徴とする付記(1)に記載の電子内視鏡。
【0060】(4) 前記電気絶縁部材は、電気絶縁材
料からなるチューブ材により構成される付記(1)に記
載の電子内視鏡。
【0061】(5) 前記チューブ材は、前記信号処理
回路基板及び電子部品に密着する熱収縮チューブからな
る付記(4)に記載の電子内視鏡。
【0062】(6) 前記信号処理回路基板を被覆する
電気絶縁部材、及び前記電気シールド部材を被覆する電
気絶縁部材は、電気絶縁材料からなるチューブ材により
構成される付記(3)に記載の電子内視鏡。
【0063】(7) 固体撮像素子と該固体撮像素子に
接続された信号処理回路部とを挿入部内に分離して配設
した電子内視鏡であって、前記信号処理回路部は、信号
処理回路部外周を覆う電気シールド部材と、この電気シ
ールド部材内に配設される電子部品を実装した信号処理
回路基板とを内部に備え、前記信号処理回路基板の外周
に電気絶縁部材を密着して被覆すると共に前記電気シー
ルド部材に電気絶縁部材を被覆した絶縁手段を設けたこ
とを特徴とする電子内視鏡。
【0064】(8) 前記信号処理回路基板上の電子部
品実装部及びケーブル接続部に電気絶縁材料を充填封止
したことを特徴とする付記(1)に記載の電子内視鏡。
【0065】(9) 前記電気シールド部材の外表面に
ニッケル系のメッキ処理を施したことを特徴とする付記
(3)に記載の電子内視鏡。
【0066】(10) 前記信号処理回路基板の電子部
品と前記電気シールド部材との間の少なくとも一部に放
熱部材を充填したことを特徴とする付記(3)に記載の
電子内視鏡。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、固
体撮像素子と信号処理回路とを分離して配設した構成の
電子内視鏡において、確実かつ組立作業性にすぐれた絶
縁構造を持たせることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の一実施例に係り、図
1は電子内視鏡全体の外観構成を示す平面図
【図2】電子内視鏡の挿入部先端側の構成を示す長手軸
方向断面図
【図3】CCDと信号ケーブルとの接続部の構成を示す
長手軸方向断面図
【図4】CCDと信号処理回路部とを接続する信号ケー
ブルの構成を示す横断面図
【図5】信号処理回路部の詳細構成を示す長手軸方向断
面図
【図6】電子内視鏡の挿入部において固体撮像素子と信
号処理回路とを分離して配設した他の構成例を示す断面
説明図
【図7】挿入部先端部における撮像ユニット部の他の構
成例を示す断面説明図
【図8】信号処理回路基板の第1の構成例を示す斜視図
【図9】信号処理回路基板の第2の構成例を示す斜視図
【図10】信号処理回路部におけるシールド構造の他の
構成例を示す断面説明図
【符号の説明】
1…電子内視鏡 2…挿入部 4…先端部 5…湾曲部 6…硬性管部 17…CCD 18…信号ケーブル 21…外皮チューブ 30…信号処理回路部 32…電気シールド部材 35…信号処理回路基板 39…電子部品 40…封止樹脂 41…熱収縮チューブ 42…放熱部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体撮像素子と該固体撮像素子に接続さ
    れた信号処理回路部とを挿入部内に分離して配設した電
    子内視鏡であって、 前記信号処理回路部は、電子部品を実装した信号処理回
    路基板を内部に備え、この信号処理回路基板の外周に電
    気絶縁部材を密着して被覆した絶縁手段を設けたことを
    特徴とする電子内視鏡。
JP6270045A 1994-11-02 1994-11-02 電子内視鏡 Withdrawn JPH08136825A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0987978A2 (en) * 1996-11-14 2000-03-29 Vista Medical Technologies, Inc. An endoscope wherein electrical components are electrically isolated from patient-engaging components
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JP2014144102A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Fujikura Ltd ハーネスアセンブリ

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