JP3967469B2 - 内視鏡装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCDの静電気による破壊を防止した電子内視鏡を有する内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、細長の挿入部を体腔内に挿入することによって体腔内の患部等を観察したり、必要に応じて処置具を内視鏡の処置具チャンネル内に挿通して治療処置の行える内視鏡が広く用いられている。前記内視鏡としては、例えば、挿入部の先端部にCCD等の固体撮像素子を内蔵し、この固体撮像素子に結像した光学像を画像信号に光電変換する電子内視鏡が用いられる。前記固体撮像子で光電変換された画像信号は、信号ケーブルを介して信号処理手段であるビデオプロセッサに伝送され、このビデオプロセッサで映像信号に変換されてモニタ装置にカラー表示されるようになっている。
【0003】
前記内視鏡は、導電性を有する金属部材を多様に組み込んで形成されており、これら複数の金属部材に信号ケーブルやライトガイド等を内蔵させて構成されている。また、固体撮像素子からビデオプロセッサに信号ケーブルを介して伝送される電気信号は、高周波信号になっている。このため、電気信号を伝送する信号ケーブルからはノイズが輻射され易い状態になっている。
【0004】
例えば、特開平3−118021号公報に示されている内視鏡装置によれば、撮像ユニットは、CCDを固定保持する固定枠と、複数のレンズを固定保持するレンズ枠とで構成され、この固定枠とレンズ枠とを絶縁枠を介して連設する構造が示されている。この構造により、前記CCDと外部とが絶縁されて、CCDが静電気によって破壊されることなどが防止されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平3−118021号公報の内視鏡装置の構造によれば、固定枠とレンズ枠との間に絶縁枠を介在させたことによって、この絶縁枠の肉厚の分だけ、径方向の寸法が大径になって、内視鏡の先端部の外径寸法が太径になる。
【0006】
本発明はこれらの事情に鑑みてなされたもので、先端部を細径とした上で、CCDと外部とを絶縁した電子内視鏡を有する内視鏡装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の内視鏡装置は、導電性部材で構成された金属外装部と、この金属外装部内に配置された、固体撮像素子に被写体を結像させるための複数の光学部材と、前記複数の光学部材を保持する複数の導電性光学枠部材と、前記固体撮像素子と一体的に設けられたレンズを介して当該固体撮像素子を保持する導電性のCCDホルダと、を備え、
被検者または検査者に接触する可能性のある樹脂製の先端カバーが前記金属外装部の先端部に被嵌された電子内視鏡を有する内視鏡装置であって、
前記金属外装部と前記複数の導電性光学枠部材と前記導電性CCDホルダとは導電接続され、前記固体撮像素子の当接周囲には前記固体撮像素子を、当該固体撮像素子の略近傍に配設される導電性部材である前記金属外装部と前記複数の導電性光学枠部材と前記導電性CCDホルダから絶縁するための絶縁部材が覆設されたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1ないし図5は本発明の第1実施形態に係り、図1は内視鏡装置のシステム構成図、図2は電子内視鏡の構成を示す断面図、図3は図2におけるA−Aで示す移動枠突起近傍の断面図、図4は図2におけるB−Bで示すCCDホルダ近傍の断面図、図5は図2におけるC−C断面図である。
【0010】
図1に示すように内視鏡装置1は、電子内視鏡(以下、内視鏡と略記する)2と、この内視鏡2に照明光を供給する光源装置3と、前記内視鏡2スコープケーブル4を介して接続され、この内視鏡2に内蔵された固体撮像素子(以下、CCDと略記する)から伝送される画像信号を映像信号に処理するビデオプロセッサ5と、このビデオプロセッサ5にビデオケーブル5aを介して接続され、内視鏡画像を表示するカラーモニタ6とから構成される。
【0011】
内視鏡2は、体腔内等に挿入される細長の挿入部7と、この挿入部7の基端部に設けられた操作部8と、この操作部8の側部から延出するユニバーサルコード9と、このユニバーサルコード9の端部に設けられ、前記光源装置3に着脱自在に接続されるスコープコネクタ部10とで構成されている。
【0012】
前記スコープコネクタ部10の側部には電気コネクタ受け10aが設けられ、この電気コネクタ受け10aを介して前記スコープケーブル4とビデオプロセッサ5とが接続されるようになっている。
【0013】
前記挿入部7は、先端側から順に後述する撮像ユニットを内蔵した先端部12と、この先端部12に連接する湾曲自在な湾曲部13と、この湾曲部13の後端から前記操作部8の前端に至る長尺の可撓管部14とで構成されている。前記操作部8には湾曲操作ノブ18が設けられており、この湾曲操作ノブ18を術者が手元操作することによって湾曲部13を上下・左右方向に湾曲させられるようになっている。
【0014】
また、前記操作部8の側面には、送気・送水制御を行う送気・送水制御部15と、吸引の制御を行う吸引制御部16とが設けてあり、この操作部8の頂部には複数のスイッチ17aを配置したスイッチ部17が設けてある。
図2に示すように先端部12は、金属製の例えばステンレス等からなる略円筒状の先端構成部材21と樹脂製の先端カバー23とで構成されており、この先端カバー23が前記先端構成部材21の先端部に被嵌されて接着剤によって一体的に固定されている。なお、この先端カバー23には、先端部端面19より所定量突出して、所定の肉厚で後術する対物光学系ユニット20の視野角に入らないフード22が形成されている。
【0015】
前記先端構成部材21には処置具用透孔26が形成されている。この処置具用透孔26には処置具用パイプ27が挿入固定されている。この処置具用パイプ27の基端部には、前記挿入部7内を挿通する処置具チャンネル28の先端部が外嵌固定されており、この処置具チャンネル28の基端部は前記操作部8に形成されている処置具挿入口11bに連通している。
【0016】
このことにより、この処置具挿入口11bより挿入された鉗子などの処置具は、前記処置具チャンネル28、処置具用パイプ27、処置具用透孔26を通過して先端部端面19に設けられている処置具用開口11a(図1参照)より突出するようになっている。
【0017】
また、先端構成部材21には段付きの貫通孔29が形成されている。この貫通孔29には撮像ユニット25を構成する後述する焦点調節レンズ30を配置した可変焦点型の対物光学系ユニット20が配置されている。なお、本実施形態においては対物光学系ユニット20を可変焦点型としているが、この対物光学系ユニット20は固定焦点型であってもよい。
【0018】
ここで、可変焦点型の対物光学系ユニット20を説明する。
対物光学系ユニット20は、光学部材であるカバーガラス32とレーザーカットフィルタ33と、赤外線カットフィルタ34とを装着した導電部材で形成した光学枠部材である対物レンズ枠31と、この対物レンズ枠31の基端部側の内周面に対して先端部が内嵌配置され、複数の光学部材である前群レンズ36を先端部に装着した導電部材で形成した光学枠部材である前群レンズ枠35と、この前群レンズ枠35の基端側延出部の内周面に対して内嵌配置され、複数の光学部材である後群レンズ37を装着した導電部材で形成した光学枠部材である後群レンズ枠38とで主に構成され、前記対物レンズ枠31、前群レンズ枠35、後群レンズ枠38を同軸的に配置している。
【0019】
前記後群レンズ枠38の先端部の外径寸法は、前記前群レンズ枠35の基端側延出部の内周面の直径寸法より小径に形成して、この前群レンズ枠35の内周面と後群レンズ枠38の先端部外周面との間に間隙部39を設けている。そして、この間隙部39側に対向する前群レンズ枠35の周部の一部には光軸に沿った切欠部40が設けてある。
【0020】
前記前群レンズ枠35と後群レンズ枠38との間に設けられた間隙部39には光軸方向に移動可能な導電部材で形成した光学枠部材である移動レンズ枠41の後端部が介装されており、この移動レンズ枠41が光軸の前後方向に摺動する構成になっている。この移動レンズ枠41の先端部に前記焦点調節レンズ30が装着されている。
【0021】
前群レンズ枠35及び後群レンズ枠38にはそれぞれ互いに対向するように配置される前群枠突出部35a,後群枠突出部38aが設けられている。
【0022】
前記前群枠突出部35aは前記切欠部40の先端部に位置するように形成されており、前記先端構成部材21の凹部内に位置している。一方、前記後群枠突出部38aは前記切欠部40の基端部に配置されるようになっている。
【0023】
したがって、前記前群レンズ枠35に形成した切欠部40の先端部に前群枠突出部35aが位置して、切欠部40の後端部に後群枠突出部38aが配置されて、これら前群枠突出部35aと後群枠突出部38aとの間の切り欠き部40に移動レンズ枠41から突出する移動枠突起41aを配置している。
【0024】
このことによって、前記移動枠突起41aは、前記切欠部40を通過して前群レンズ枠35及び後群レンズ枠38の外周面から突出した状態になっている。そして、この移動枠突起41aに操作ワイヤ51の一端側に設けた連結子47を固定する一方、この操作ワイヤ51の他端側を前記後群レンズ枠38の後群枠突出部38aを通して前記操作部8に設けた操作ノブに接続している。
【0025】
前記後群レンズ枠38の基端部側内周面には光学部材であるCCD55の前面に貼付された保護レンズ56に外嵌して接着固定された導電部材で形成した光学枠部材であるCCDホルダ57が配置されるようになっており、このCCDホルダ57を前記後群レンズ枠38に対して同軸的に配置するとともにCCD55の撮像面への光学像の結像状態の調整等を行った後、後群レンズ枠38に接着固定される。なお、このCCD55の外部リード60には例えばセラミック製の回路基板54がハンダ固定されている。
【0026】
上述したように前記対物光学系ユニット20は、光学部材を装着した導電部材で形成された、対物レンズ枠31、前群レンズ枠35、移動レンズ枠41、後群レンズ枠38、CCDホルダ57で構成されており、前記対物レンズ枠31、前群レンズ枠35、移動レンズ枠41、後群レンズ枠38、CCDホルダ57がそれぞれ同電位になるように接続されている。
【0027】
前記対物レンズ枠31の外周面には断面V字状の固定溝53が周状に設けられており、この固定溝53に対向する先端構成部材21には雄ネジ部21aが形成されている。このため、前記対物光学系ユニット20を先端構成部材21の貫通孔29に基端側から挿入配置させて、前記雄ネジ部21aに導電性の固定ねじ65を螺合していくことによって、この固定ねじ65の先端部が固定溝53に当接して押圧することによって、対物光学系ユニット20が先端構成部材21に一体的に結合される。このとき、前記対物光学系ユニット20と先端構成部材21とが電気的に同電位になる。
【0028】
一方、前記後群レンズ枠38の基端部側外周面には略管状に形成され、外周を絶縁カバー58で覆ったシールド枠59の先端部が外嵌固定している。このシールド枠59の内部には前記回路基板54が対物光学系ユニット20の光軸に略平行な位置関係で保持されている。
【0029】
前記回路基板54の先端部側には前記CCD55から延出する外部リード60を電気的に接続される外部リード用ランド(不図示)が設けられて、基端部側にはケーブル63に内挿されている複数の同軸線61や単純線が電気的に接続される信号線接続用ランド(不図示)が設けられている。このケーブル63内の芯線は、前記CCD55の外部リード75に直接半田固定されて、例えばCCD55に駆動信号を伝達するようになっている。
【0030】
前記回路基板54上には、封止樹脂により封止されたIC64が電気的に接続されており、CCD55、回路基板54、信号ケーブル63間で信号処理回路を形成して、このCCD55の入出力信号である固体撮像装置駆動信号、固体撮像装置出力信号及び固体撮像装置駆動電源などが全て回路基板54上を経由するようになっている。
【0031】
そして、CCD55や回路基板54を含む電装系の周辺を熱収縮チューブ等薄肉の絶縁部材70によって被覆している。このことにより、同電位になるように接続された前記対物レンズ枠31、前群レンズ枠35、移動レンズ枠41、後群レンズ枠38、CCDホルダ57と前記CCD55とを絶縁している。
【0032】
なお、前記絶縁部材70の内部には、例えば非導電性の充填剤66が充填されており、この充填剤66によってCCD55,回路基板54、電子部品67、ケーブル63を封止している。同様に絶縁カバー58の内部にも、非導電性の接着剤68が充填されている。
【0033】
また、前記シールド枠59の基端側よりはみ出すように形成された絶縁カバー58の後端部は、前記ケーブル63の外皮を覆うケーブル保護部材69に保持・固定されている。このケーブル保護部材69は、挿入部内に配設されている他の内蔵物から受けるダメージを軽減したり、他の内蔵物から与えられるダメージを軽減するものである。
【0034】
さらに、前記後群枠突出部38aには透孔38bが形成されており、この透孔38bには先端部にストッパ50を螺合固定した固定パイプ49が固定配置されている。符号42は対物レンズ枠31、移動レンズ枠41及び後群レンズ枠38の内側に設けたフレアー、ゴースト防止のためのフレアーシボリであり、符号43は前群レンズ枠35に設けた明るさシボリである。
【0035】
図3に示すように前群レンズ枠35の前群枠突出部35aと、後群レンズ枠38の後群枠突出部38aとの間には前記切欠部40から突出する移動枠突起41aを被嵌する遮断部材であるカバー部52が設けられている。このカバー部52は、金属板をコの字状に折り曲げて形成したものであり、前群枠突出部35aから後群枠突出部38aを包容するように装着されている。このことによって、前記対物光学系ユニット20の対物レンズ内部空間と内視鏡内部空間とが遮断されている。
【0036】
図4に示すようにCCDホルダ57にはCCD55の側面3か所に面するように突出部57aが設けられている。この突出部57aの略中央部には充填剤66を注入するための注入孔57bが設けられており、この注入孔57bから例えば矢印に示すように非導電性の例えばエポキシ系やシリコン系の接着剤62が注入されて、絶縁部材70に覆われたCCD55の外周面と前記突出部57aとの間隙に充填されるようになっている。
【0037】
なお、CCDホルダ57の外周部にはシールド部材であるシールド枠59が固定されている。このシールド枠59のシールド枠隅部に位置するCCD55の角部には面取り部55aが施されており、絶縁部材70で覆われたCCD55の面取り部55aが位置するシールド枠59には切り欠き部59aが設けられている。
【0038】
図5に示すように湾曲部13には第1湾曲コマ74が設けられている。この第1湾曲コマ74内には前記処置具チャンネル28や送水チューブ71、送気チューブ72、ライトガイドファイバー73、撮像ユニット25が内蔵されている。前記撮像ユニット25を構成する前記後群レンズ枠38は一般的には円筒形状の部材で構成されるが、第1湾曲コマ74内に配置されている送水チューブ71、送気チューブ72、処置具チャンネル28との干渉を避けるため、これらに対向する部位に平面部38cを設けている。
【0039】
このように本実施形態においては、対物光学系ユニットを構成する複数のレンズ枠を、全て導電性の部材で形成して電気的に同電位になるように接続する一方、CCD周辺に薄肉の絶縁部材を設けて、このCCDと同電位に接続された導電性の部材で形成した光学枠部材とを絶縁したことによって、金属製のレンズ枠とレンズ枠との中間に例えばセラミックスからなる絶縁部材を介在させることなく対物光学系ユニットを構成して、この対物光学系ユニットの外形を小さくすることができる。このことによって、帯電した術者等が内視鏡に触れても、CCDが静電破壊等を起こすことはない。
【0040】
また、内視鏡を構成する種々の内蔵物が配設される部位において、対物レンズユニットを構成する円筒状で金属製のレンズ枠の内蔵物に対向する部位を平面部にすることにより、内視鏡の外形の細径化を目指したとき、他の内蔵物との干渉を防止することができる。このことによって、より効率のよい内蔵物のレイアウトを実現して内視鏡の細径化を図れる。
【0041】
さらに、CCDの角部に面取りを施し、このCCDを囲むシールド枠の面取り部に対応するシールド枠の隅部に切り欠き部を設けたことにより、撮像ユニットの小型化を図った際の干渉を防止することができる。
【0042】
図6ないし図9は本発明の第2実施形態に係り、図6は固体撮像装置の構成を説明する断面図、図7は固体撮像装置の構成を説明する別の断面図、図8はカバーガラスの構成を示す斜視図、図9は回路基板の詳細を示す説明図である。
【0043】
図6及び図7に示すように固体撮像装置80には対物レンズユニット81が設けられている。この対物レンズユニット81の先端側には導電性の対物レンズ枠82が配置され、この対物レンズ枠82にはカバーガラス83a、凸レンズ83b等を配置した第1レンズ群83が設けられている。前記カバーガラス83aの基端面には図8に示すようにクロム蒸着を施した明るさシボリ84が設けられ、前記対物レンズ枠82の基端側にはフレアシボリ85が設けられている。
【0044】
前記対物レンズ枠82の基端部外周には導電性のCCDホルダ86がピント出しされた状態で、かつ対物レンズ枠82とCCDホルダ86とが同電位になるように外嵌固定されている。このCCDホルダ86には凸レンズ87a、カバーガラス87b等を配置した第2のレンズ群87が設けられている。そして、前記カバーガラス87bに隣接するようにCCD88が設けられている。
【0045】
前記CCD88の基端側からはリード群88a及びリード群88bが延出している。前記上側リード群88aは、ガラスエポキシ樹脂で形成した回路基板89のランド89d(図9(c)参照)にそれぞれハンダ固定されている。
【0046】
図9(a),(c)に示すように前記回路基板89の両面には回路パターンが設けられている。回路基板89の一方の面である表面側の回路パターンにはCCD88の出力信号を増幅するためのIC90や、ビデオ信号回路を構成する電子部品93が実装されている。
【0047】
同図(b)に示すようにこのIC90への入出力信号は、このIC90と回路基板89とを接続している金線91を介して伝送される。なお、これらIC90,金線91は封止樹脂92によって覆われている。
【0048】
図6及び図7に示すように回路基板89の基端側にはケーブル94が配置されている。このケーブル94の先端部は、回路基板89のIC90や電子部品93が実装されている表面側へ導かれている。そして、このケーブル94内を挿通している同軸信号線94bがランド89aにハンダ付け固定されて、IC90により増幅されたCCD88の出力信号をビデオプロセッサ5へ伝送するようになっている。
【0049】
この同軸信号線94bは、一旦電子部品93側まで延出された後、Uターン部94fを設けて基端側に曲げられてランド89aに接続されている。このときの同軸信号線94bの内視鏡長手方向に対する角度θは、0゜〜90゜の範囲になっている。また、CCD88を駆動するための駆動電源を伝送する単純信号線94cは、回路基板89上のランド89bにハンダ付けされている。
【0050】
一方、前記CCD88の他方のリード群88bには前記ケーブル94の他の信号線群94aが直接ハンダ付けされている。これらの信号線群94aは、例えば水平転送パルスや垂直転送パルスを伝送するものであり、同軸線で構成されている。
【0051】
前記ケーブル94を構成する信号線のうち、同軸線の外部導体部94eは一括して回路基板89上に設けたランド89fにハンダ付けされている。このランド89fはCCD88のGNDラインに導通している。
【0052】
上述したように本実施形態においては、回路パターンを両面側に有する回路基板89において、IC90を実装していない裏面側の一領域に、CCD88の入出力信号に関わるすべての信号線を集中配置する構成にしている。
【0053】
前記外部導体部94eは、挿入部内及び操作部、ユニバーサルコード内部を経由してビデオプロセッサ5に設けられている大地からフローティングされた患者回路のGNDラインに導通している。
【0054】
前記外部導体部94eが接続されるランド89fはGNDラインであり、このランド89fとパターンとで導通したランド89cとが導電性の接着剤107によってシールド枠95に導通している。また、前記CCDホルダ86の外周には前記シールド枠95が同電位に接続されている。
【0055】
このことにより、対物レンズ枠82、CCDホルダ86、シールド枠95を同電位に接続するとともに、ビデオプロセッサ5内の患者回路のGNDに導通して構成されている。
【0056】
なお、前記ケーブル94の外周には補強用のケーブル保護部材97が糸絞り99によりケーブル94に固定されている。また、シールド枠95の外周及びケーブル保護部材97の先端部外周は被覆部材96によって覆われている。さらに、ケーブル94を構成する総合シールド94dは、回路パターンを設けていない領域89g上に配置される。
【0057】
ここで、シールド枠95の内部に充填されている補強用の接着剤について説明する。
CCD88、回路基板89、信号線群94aの周囲には第1の接着剤100が充填され、この第1の接着剤100の外周には第2の接着剤101が前記シールド枠95に密着するように充填されている。そして、前記シールド枠95の基端側端部より延出した被覆部材96の内面には第3の接着剤102が充填されている。
【0058】
また、前記CCD88とCCDホルダ86との間隙部には補強用接着剤103が充填されている。この補強用接着剤103を充填して間隔106を保持することによって、CCD88とCCDホルダ86とを絶縁している。
【0059】
なお、固体撮像装置80は図示しない内視鏡の先端部を構成する先端構成部材21に固定ねじ104を螺合して溝部105を押圧することによって電気的に同電位な状態になって一体的に固定される。また、前記外部導体部94eは、内視鏡の先端部12内においては先端構成部材21と所定の距離隔離されている。
【0060】
このように、対物レンズ枠、CCDホルダを同電位に接続して絶縁部材を排除したので対物光学系ユニットを小さくして内視鏡の先端部の細径化を図ることができる。
【0061】
また、CCDとCCDホルダとの距離をおいて、接着剤により絶縁した状態にしたことによってCCDの静電破壊を防止することができる。
【0062】
さらに、対物レンズ枠、CCDホルダをビデオプロセッサの患者回路のGNDラインに導通させたので、内視鏡全体のシールド性が向上して放射ノイズレベルの低減を実現することができる。
【0063】
又、カバーガラスの片側面にクロム蒸着による明るさシボリを設けたことにより、部品点数を減らすことができるとともに、コストの低減を実現することができる。また、明るさシボリが光学部材に蒸着されているので、カバーガラスと凸レンズとをより密着させて接合することができる。
【0064】
また、回路基板の素材をガラスエポキシ樹脂にしたことにより、例えばセラミックスを素材にした回路基板に比較して、製造コストの低減を図ることができる。さらに、ガラスエポキシ樹脂は、セラミックス素材に比較して、熱容量が小さいので、信号線を回路基板に半田付けする際に、必要以上の熱をかける必要がなく信頼性を向上させることができる。
【0065】
また、回路基板の両面にパターン回路を設けたものにおいて、一方面の領域にCCDへの配線及び回路基板上への信号線の接続を行うように構成したので、信号線の取り回しや、ハンダ付け時のフォーミングが容易になり、組立て性を向上させることができる。
【0066】
また、回路基板上へ信号線を接続する際、そのランドと内視鏡長手方向とを0〜90゜の範囲の角度を持たせたので、信号線をランドへ接続する時のフォーミングが容易になり、組立て性を向上させることができる。
【0067】
また、回路基板上に、ケーブルを構成する同軸線の外部導体を一括して接続したことにより、信号線にかかる応力を吸収して信号線の断線を防止することができる。
【0068】
図10及び図11を参照してケーブル94の構成を説明する。
図10はケーブルの構成を説明する断面図、図11は1つの信号線の構成を説明する斜視図である。
【0069】
図10に示すようにケーブル94は、同軸信号線110,111及び単純信号線112から構成されており、図10に示すように同軸信号線110,111及び単純信号線112を中心軸に対してそれぞれ対象な位置関係に配置している。
【0070】
前記同軸信号線110については遮蔽効果を向上させる構成である。
図11に示すように同軸信号線110は、内部導体110aと、この内部導体110aの外周に設けた絶縁体110bと、この絶縁体110bの外周に設けたシールド効果を持たせるための外部導体110cと、この外部導体110cの外周に被せられるポリエステル素材に導通性の良い金属を蒸着したテープ状の遮蔽体110dと、最外周を構成するジャケット110eとで構成されている。
【0071】
このとき、導電性の良い金属蒸着は、前記ポリエステル素材の両面に設けてもよいし、前記外部導体110cに導通接触するように片面だけに設けてもよい。
【0072】
この遮蔽体110dに蒸着する金属としては銅やアルミニウム等が用いられる。前記内部導体110a及び前記外部導体110cとしては例えば銅合金線や軟銅線が用いられる。さらに、絶縁体110bは、絶縁性を有するテフロン系の樹脂が用いられる。又、ジャケット110eとしては前記絶縁体110bと同様にテフロン系の樹脂であってよいが図に示すようにポリエステルテープを螺旋状に巻くようにしてもよい。
【0073】
一方、前記同軸信号線111は、前記同軸信号線110と異なり、前記遮蔽体110dを被せない構成になっている。また、単純信号線112は、内部導体110aとジャケット110eとで構成され、素材としては前記同軸信号線110と同様のものを使用している。
【0074】
このように、同軸信号線に外部導体と金属蒸着ポリエステルテープとを設けて遮蔽構造を二重にしたことによって遮蔽効果を大幅に向上させている。
【0075】
図12の最先端レンズを修理する状態を示す図を参照して内視鏡の最先端に配置されている最先端レンズであるカバーガラス83aの補修について説明する。
本実施形態においては、内視鏡2の最先端に位置するレンズ112の表面に例えば深さaのキズ114がついた場合、砥石116でレンズ112表面についたキズ114を消滅させる。このため、レンズ112の先端面は、内視鏡2の先端面より予め所定量113突出している。このことによって、レンズ112の表面にキズ114がついたとき、研削若しくは研磨による補修を行えるようになっている。
【0076】
なお、内視鏡2は、最先端レンズ研磨治具のホルダ115に固定されるようになっており、この状態で回転軸117の先端部に取りつけられている砥石116をレンズ112の表面に当てて表面の研削及び研磨を行う。
【0077】
このように、最先端に位置する光学部材についたキズなどを、砥石で研磨して補修することにより、修理作業を容易にするとともに、修理に要する費用を大幅に削減することができる。
【0078】
図13の回路基板上に実装したICの検査状態を示す図を参照してIC90を実装した回路基板89のチェックについて説明する。
回路基板89にIC90や電子部品93の実装を完了した後、その特性検査が行われる。この特性検査を行う際、まず、回路基板89は図示しない検査装置のトレー118に配置固定する。次に、検査装置を構成する検査プローブ119を、回路基板89上に設けた各ランド89a,89b,89eに接触させ、そのとき検出される信号によってIC90の良否を判定する。
【0079】
このため、本実施形態の回路基板89では、封止樹脂によって被覆されているIC90が表面側に実装されているので、このIC90が実装されていない裏面側がトレー118に配置される。そのため、検査に必要なランドをすべてIC90が実装されている表面側面に設けた構成にしている。つまり、図9に示したCCD88と接続されるランド89dを、IC90が実装されていない裏面側に設け、スルーホール89hを介してIC90の検査用のランド89eをIC90が実装されている表面側に設けている。
【0080】
このことによって、ICや電子部品を実装した回路基板を検査装置のトレーに配置することによって特性検査をスムーズに行うことができる。
【0081】
図14ないし図17は本発明の第3実施形態に係り、図14は固体撮像装置の構成を示す断面図、図15は固体撮像装置の構成を示す他の方向からの断面図、図16はCCDホルダ周辺部の構成を説明する断面図、図17はCCDホルダを説明する斜視図である。
【0082】
図14及び図15に示すように固体撮像装置120の先端側には対物光学系ユニット121が設けられている。この対物光学系ユニット121の先端側を構成する導電部材で形成した対物レンズ枠123には第1のレンズ群122が装着されている。
【0083】
前記対物レンズ枠123の基端側には、この対物レンズ枠123の基端部に外嵌固定された導電部材で形成したCCDホルダ124が設けられている。このCCDホルダ124にはCCD126の前面には配置されている第2のレンズ群125が固定されている。
【0084】
図17に示すように前記CCDホルダ124の内周部には突起部124aが設けられており、この突起部124aの先端側面にはフレアシボリ132が設けられている。前記CCD126のイメージエリアは長方形であり、フレアシボリ132の内部形状は八角形状を呈している。このため、前記フレアシボリ132のの八角形の水平線部と、CCD126のイメージエリアの水平線部とを平行に合わせることにより、内視鏡の回転方向の位置決めを行えるようになっている。
【0085】
CCD126の基端面側からはリード126a,126bが延出している。前記リード126aは、回路基板127のIC実装面127c側に形成されている図示しないランドにハンダ固定されている。なお、このIC実装面127cにはIC127aや電子部品127bが実装されている。
【0086】
一方、前記回路基板127のIC非実装面127d上にはケーブル128内の各信号線が接続配置されるようになっており、前記リード126bにはケーブル128から分岐した信号線ケーブル128aがハンダ固定されている。これらはCCD126を駆動する信号を伝送する。
【0087】
また、前記ケーブル128からはCCD126の出力信号や駆動電源を伝送する信号線ケーブル128bやケーブル128cが延出しており、これらケーブル128b,128cの先端部が回路基板127のランドにハンダ付け固定されている。前記ケーブル128内の信号線うち同軸信号線の外部導体128dはひとまとめにされて非実装面127d上のGNDラインランド127eに接続されている。
【0088】
前記CCDホルダ124の外周部にはシールド枠130が被嵌されるようになっている。図17に示すようにCCDホルダ124は、円筒形部材で構成され、シールド枠130と嵌合固定する部分に平面部124bを設ける一方、前記回路基板127上に設けたGNDラインランド127fに導通させるための折り曲げ部130aを設けている。そして、GNDラインランド127fと折り曲げ部130aとの間に導電性接着剤129を塗布して電気的導通を図っている。
【0089】
前記ケーブル128内の複数の信号線の外周部には総合シールド128eが設けてある。総合シールド先端128fやGNDラインランド127e,127fのラインは、ビデオプロセッサ5内の患者回路のGNDにつながっている。しかし、前記GNDラインランド127eのGNDは、総合シールド先端128fとは電位が若干異なるため、接触して導通するとノイズを引き起こす原因になる。
【0090】
したがって、GNDラインランド127eや総合シールド先端128fと導通するシールド枠130は、その基端側端部が総合シールド先端128fに接近して配置されるので、この近傍での接触・導通を避けるため切り欠き部130bを設けている。
【0091】
前記ケーブル128は、上述したようにIC非実装面127d面上に配置される。しかし、総合シールド128eの先端に位置する総合シールド先端128fは、シールド枠後端位置130cよりも先端側に位置しており、シールド枠130と総合シールド128eとの間に重なり部136が設けられている。
【0092】
このことにより、放射ノイズを放出する信号線を、シールド部材でより確実に覆う構成になっている。また、ケーブル128の外周には糸絞り134によりケーブル128に固定されるケーブル保護部材133が設けられている。さらに、前記シールド枠130及び前記ケーブル保護部材133の外周を覆うように被覆部材が設けられるとともに、前記シールド枠130の内部には補強用の接着剤135が充填されている。
【0093】
このように、絶縁部材を設けず導電性対物レンズ枠とCCDホルダとによる簡易的に撮像ユニットを構成したことにより、固体撮像装置の大きさを小さくすることができる。
【0094】
また、シールド枠と、ケーブルを構成する総合シールドとが電気的に接触しないように構成したことにより画像ノイズの発生を防止することができる。
【0095】
さらに、CCDホルダを円筒部材で構成し、このCCDホルダのシールド枠が嵌合する部分に平面部を設けたことにより、CCDホルダを簡易的な形状にしてコスト低減を図ることができる。
【0096】
なお、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0097】
[付記]
以上詳述したような本発明の上記実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
【0098】
(1)導電性部材で構成された金属外装部と、この金属外装部内に配置された固体撮像素子に被写体を結像させるための光学部材と、この光学部材を保持する導電性の光学枠部材とを備え、
被検者や検査者に接触する可能性のある表面部位と前記金属外装部とを絶縁して構成した電子内視鏡を有する内視鏡装置において、
少なくとも前記電子内視鏡の金属外装部と光学枠部材とを同電位に接続し、前記光学枠部材と前記固体撮像素子との間に絶縁部材を設けた内視鏡装置。
【0099】
(2)付記1記載の内視鏡装置は固体撮像素子の入出力信号を処理するビデオプロセッサを備え、
前記固体撮像素子からビデオプロセッサに電気信号を伝送するケーブルの外部導体を大地からフローティングされた患者回路へ接続することによって、
少なくとも前記金属外装部及び前記光学枠部材は、前記ビデオプロセッサの患者回路のGNDと同電位に構成した。
【0100】
(3)前記固体撮像素子の入出力信号を前記患者回路に伝送するケーブルを有し、
このケーブルを構成する同軸信号線の外部導体と前記患者回路のGNDとを同電位に構成し、
前記金属外装部及び前記光学枠部材と前記同軸信号線の外部導体とを同電位に構成した付記2記載の内視鏡装置。
【0101】
(4)前記金属外装部及び前記光学枠部材と前記外部導体とは、内視鏡先端部内で所定の距離をおいて隔離されている付記3記載の内視鏡装置。
【0102】
(5)前記ケーブルは、信号線全体を遮蔽するシールド部材を有し、
このシールド部材が前記患者回路のGNDと同電位であり、
前記金属外装部及び前記光学枠部材と前記シールド部材とを同電位に構成した付記3記載の内視鏡装置。
【0103】
(6)前記金属外装部及び前記光学枠部材と、前記外部導体と、前記シールド部材とが、内視鏡先端部内で距離をおいて隔離されている付記5記載の内視鏡装置。
【0104】
(7)前記固体撮像素子近傍を遮蔽するシールド枠部材を有し、
このシールド枠部材を前記患者回路のGNDと同電位となるように構成する一方、
前記金属外装部及び前記光学枠部材と前記シールド枠部材とを同電位に構成した付記5記載の内視鏡装置。
【0105】
(8)前記光学部材の端面にクロム蒸着によるシボリを設けた付記1記載の内視鏡装置。
【0106】
(9)前記電子内視鏡に設けられている固体撮像装置を構成する回路基板の両面に回路パターンを設け、この回路基板の一方の面の領域上にケーブル内の複数の信号線を配線、接続するようにした付記3記載の内視鏡装置。
【0107】
(10)前記信号線を回路基板上に配線、接続する際、信号線を内視鏡長手方向に対して角度を持たせた付記9記載の内視鏡装置。
【0108】
(11)前記ケーブルを構成する同軸信号線の最外周の絶縁体をポリエステルのテープを巻いて構成した付記3記載の内視鏡装置。
【0109】
(12)前記回路基板上にケーブル先端部が配置されるとき、この回路基板上の回路パターンを前記ケーブルの総合シールドの先端位置するさらに先端側に設けた付記9記載の内視鏡装置。
【0110】
(13)前記回路基板にICを実装するとき、この回路基板にIC入出力信号用のランドを設けた付記9記載の内視鏡装置。
【0111】
(14)前記固体撮像装置を構成するシールド枠と回路基板上に配置されたケーブルの総合シールドとが重なりを生じる付記3記載の内視鏡装置。
【0112】
(15)前記ケーブルの複数の同軸信号線の外部導体をひとまとめに接続するGNDランドを回路基板上に設けた付記9記載の内視鏡装置。
【0113】
(16)前記ケーブルを構成する複数種類の信号線を、ケーブルの中心軸に対して対称に配置した付記3記載の内視鏡装置。
【0114】
(17)前記電子内視鏡の最先端に位置する光学部材の先端面を研削又は研磨可能なように予め突出させた付記1記載の内視鏡装置。
【0115】
(18)前記固体撮像装置のケーブルの総合シールドとシールド枠との干渉を避ける、切り欠き部をシールド枠に設けたを付記9記載の内視鏡装置。
【0116】
(19)前記固体撮像装置を構成するCCDホルダを円筒形部材で構成する一方、このCCDホルダに嵌合するシールド枠との嵌合部に平面部を設けた付記9記載の内視鏡装置。
【0117】
(20)前記固体撮像装置はCCDと、八角形状のシボリとを有し、
CCDのイメージエリアの一辺と、シボリの一辺の相対関係を平行にさせて回転方向の位置決めを行う付記9記載の内視鏡装置。
【0118】
(21)前記電子内視鏡の内蔵物と撮像装置との干渉を避けるため、円筒形の枠部材の一部に平面部を設けた付記1記載の内視鏡装置。
【0119】
(22)前記固体撮像装置を構成するCCDホルダのCCDと面する部位に突出部を設ける一方、この突出部に充填剤充填用の透孔を設けた付記9記載の内視鏡装置。
【0120】
以上説明したように本発明によれば、電子内視鏡先端部を細径とした上で、CCDと外部とを絶縁することができる電子内視鏡を備えた内視鏡装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の第1実施形態に係り、
図1は内視鏡装置のシステム構成図
【図2】電子内視鏡の構成を示す断面図
【図3】図2におけるA−Aで示す移動枠突起近傍の断面図
【図4】図2におけるB−Bで示すCCDホルダ近傍の断面図
【図5】図2におけるC−C断面図
【図6】図6ないし図9は本発明の第2実施形態に係り、
図6は固体撮像装置の構成を説明する断面図
【図7】固体撮像装置の構成を説明する別の断面図
【図8】カバーガラスの構成を示す斜視図
【図9】回路基板の詳細を示す説明図
【図10】ケーブルの構成を説明する断面図
【図11】1つの信号線の構成を説明する斜視図
【図12】最先端レンズを修理する状態を示す図
【図13】回路基板上に実装したICの検査状態を示す図
【図14】図14ないし図17は本発明の第3実施形態に係り、
図14は固体撮像装置の構成を示す断面図
【図15】固体撮像装置の構成を示す他の方向からの断面図
【図16】CCDホルダ周辺部の構成を説明する断面図
【図17】CCDホルダを説明する斜視図
【符号の説明】
25…撮像ユニット
31…対物レンズ枠
35…前群レンズ枠
38…後群レンズ枠
41…移動レンズ枠
57…CCDホルダ
70…絶縁部材
Claims (1)
- 導電性部材で構成された金属外装部と、この金属外装部内に配置された、固体撮像素子に被写体を結像させるための複数の光学部材と、前記複数の光学部材を保持する複数の導電性光学枠部材と、前記固体撮像素子と一体的に設けられたレンズを介して当該固体撮像素子を保持する導電性のCCDホルダと、を備え、
被検者または検査者に接触する可能性のある樹脂製の先端カバーが前記金属外装部の先端部に被嵌された電子内視鏡を有する内視鏡装置であって、
前記金属外装部と前記複数の導電性光学枠部材と前記導電性CCDホルダとは導電接続され、前記固体撮像素子の当接周囲には前記固体撮像素子を、当該固体撮像素子の略近傍に配設される導電性部材である前記金属外装部と前記複数の導電性光学枠部材と前記導電性CCDホルダから絶縁するための絶縁部材が覆設されたことを特徴とする内視鏡装置。
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