JPH0628246U - 多連気化器の混合気濃度制御装置 - Google Patents

多連気化器の混合気濃度制御装置

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JPH0628246U
JPH0628246U JP069796U JP6979692U JPH0628246U JP H0628246 U JPH0628246 U JP H0628246U JP 069796 U JP069796 U JP 069796U JP 6979692 U JP6979692 U JP 6979692U JP H0628246 U JPH0628246 U JP H0628246U
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JP069796U
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Inventor
秀治 藤原
Original Assignee
株式会社京浜精機製作所
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】高地における混合気の濃化傾向を抑止するとと
もに絞り弁のアイドリング開度から高開度に至る全開度
に渡って混合気の濃度制御を可能とする多連気化器を得
る。 【構成】第1の気化器C1に、絞り弁7のアイドリング
開度時、吸気路3Cに開口する第1補正空気通路11
と、絞り弁7より上流側であって且つベンチュリー部2
より下流側の吸気路3Bに開口する第2補正空気通路1
3と、ベンチュリー部2の最狭部2Aより下流側のベン
チュリー部Dに開口する第3補正空気通路14とを有
し、前記、第1〜第3補正空気通路の上流側をベンチュ
リー部2より上流側の吸気路3A又は大気に連通すると
共に第1〜第3補正空気通路には該通路を開閉する空気
開閉弁15を配置する。第2、第3の気化器C2、C3
に夫々第1気化器と同一の3個の開口部を設け、これに
対し第1の気化器の第1〜第3補正空気通路に連なる第
1〜第3補正空気通路30,31,32を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、機関に供給される混合気の量及び濃度を制御する多連気化器に関す る。
【0002】
【従来の技術】
車輌(二輪車、四輪車等)、船外機等の機関に搭載される多連気化器は、一般 的に平地(例えば海抜1500m未満)で使用されることを想定して混合気濃度 が決定されるもので、これに適合すべき主燃料系、低速燃料系の燃料ジェット、 空気ジェットの選定が行なわれる。一方レジャー産業等の拡大によると、これら 車輌、船外機等が高地で使用されることがある。かかる平地使用の機関が高地に おいて使用された場合、空気密度の減少によって混合気濃度が濃化傾向を示し、 機関の運転性能上好ましいものでない。以上のことから従来にあっては多連気化 器を構成する各気化器の主燃料系、低速燃料系に連なる空気通路を流れる空気量 を増量する空気調整ねじを各気化器に配置し、該空気調整ねじを調整して補正空 気を可変とし、もって各気化器の混合気濃度を適正に制御するものがある。(例 えば単一の気化器における空気補正として実公昭41−3529号公報がある。 )
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
かかる従来の多連気化器によると、混合気の濃化傾向を抑止する為に、各気化 器の主燃料系(低速燃料系であっても可)内を流れる空気量を空気調整ねじを螺 動して増量することによって達成できるものであるが、その濃度補正が困難であ る。すなわち、空気調整ねじは各気化器に配置されるもので該ねじの調整がそれ ぞれ単独に行なわれるもので各気化器の補正空気量を容易に同一にすることが困 難である。又、各気化器の空気通路の下流側は吸気負圧が直接的に加わる吸気路 に開口するものでなく、主燃料系の燃料通路に開口されるものであり、空気通路 に対して吸気路内に生起する大なる吸気負圧を直接的に作用させて充分なる空気 を供給し得ない。而して混合気濃度を充分に薄めることが困難となるものであり 、高地における混合気補正にあってはそのセッティング作業が困難となる。(従 来例にあっては、混合気濃度を比較的小なる範囲で制御せんとするものであるこ とから効果を奏する。)又、前記主燃料系の燃料通路への空気の供給を充分に行 なう為に空気調整ねじの開口を大きくして空気の増量を図ることが考慮されるが 、これによると、主燃料系の燃料通路内の負圧が大きく低下(大気圧に近づくこ と)するもので燃料の吸出作用が著しく低下し、正確にして且つ均一な燃料制御 の達成が困難となる。
【0004】 本考案は前記課題に鑑み成されたもので、特に高地における混合気の濃化傾向 を抑止できるとともに絞り弁の全開度に渡って良好で且つ適正な混合気濃度の制 御を可能とする多連気化器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、内部にベンチュリー部を備えた吸気路が貫通した気化器本体 と、ベンチュリー部より下流側の吸気路にあって気化器本体に回転自在に支持さ れた絞り弁軸に取着されて吸気路を開閉制御する板状の絞り弁と、気化器本体の 下側に配置されて内部に一定なる燃料液面を形成する浮子室本体と、よりなる気 化器を複数個配置した多連気化器において、多連気化器を構成する第1の気化器 に、絞り弁のアイドリング開度時において、絞り弁より下流側の吸気路に開口す る第1補正空気通路と、絞り弁のアイドリング開度時において、絞り弁より上流 側であって、且つベンチュリー部より下流側の吸気路に開口する第2補正空気通 路と、ベンチュリー部の最狭部より下流側のベンチュリー部に開口する第3補正 空気通路とを有し、前記第1、第2、第3補正空気通路の上流側をベンチュリー 部より上流側の吸気路又は大気に連通するとともに前記、第1、第2、第3補正 空気通路には該通路を開閉する空気開閉弁を配置し、一方、多連気化器を構成す る残余の気化器のそれぞれに絞り弁のアイドリング開度時において、絞り弁より 下流側の吸気路に開口する第1補正空気通路と絞り弁のアイドリング開度時にお いて、絞り弁より上流側であって且つベンチュリー部より下流側の吸気路に開口 する第2補正空気通路とベンチュリー部の最狭部より下流側のベンチュリー部に 開口する第3補正空気通路とを穿設し、前記残余の気化器のそれぞれの第1補正 空気通路を第1の気化器の空気開閉弁より下流側の第1補正空気通路に連絡し、 第2補正空気通路を第1の気化器の空気開閉弁より下流側の第2補正空気通路に 連絡し、第3補正空気通路を第1の気化器の空気開閉弁より下流側の第3補正空 気通路に連絡したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
高地において第1の気化器の空気開閉弁は、第1の気化器の第1、第2、第3 補正空気通路を開放状態に保持する。これによると、絞り弁の低開度運転時にお いて、各気化器の第1補正空気通路より補正空気が各気化器の吸気路内に供給さ れ、絞り弁の中開度運転時において、各気化器の主に第2補正空気通路より補正 空気が各気化器の吸気路内に供給され、絞り弁の高開度運転時において、各気化 器の主に第3補正空気通路より補正空気が各気化器の吸気路に供給される。
【0007】
【実施例】
以下、本考案になる多連気化器の混合気濃度制御装置の一実施例を図により説 明する。本例は三連気化器を示すものであるが気化器の数、配置について本例に よって限定されない。多連気化器を構成する第1の気化器C1及び残余の第2の 気化器C2、第3の気化器C3は共通部分として以下が形成される。1は内部に ベンチュリー部2を備えた吸気路3が貫通する気化器本体であり、吸気路3はそ の略中間部に最狭部2A(ベンチュリー部2の有効面積がもっとも小となる部分 )を有するベンチュリー部2を有し、ベンチュリー部2の上流側の吸気路3Aよ り空気が流入し、この空気はベンチュリー部2を通過してベンチュリー部2より 下流側の吸気路3Bに流下して機関(図示せず)に達する。ベンチュリー部2は 側方に距離Aだけ形成され、ベンチュリー部2より下流側の吸気路3Bは側方に 距離Bだけ形成される。気化器本体1の下方には浮子室本体4が配置され、気化 器本体1と浮子室本体4とによって浮子室5が形成され、この浮子室5内には一 定なる燃料液面X−Xが形成保持される。6はベンチュリー部2より下流側の吸 気路3Bにあって気化器本体1に回転自在に支承された絞り弁軸であり、該絞り 弁軸には板状の絞り弁7(以下単に絞り弁という)が取着され、この絞り弁7に よって吸気路3は開閉制御される。Mは主燃料系であって、浮子室5の燃料液面 内に主燃料ジェツト8を介して連絡されるとともに図示せぬ大気に連なる主空気 ジェットに連絡され、主燃料ジェット8にて制限された主燃料と、主空気ジェッ ト(図示せぬ)にて制限された主空気とが主ノズル9にて混合され、主ノズル9 の先端開口よりベンチュリー部2に向けて主混合気が吸出される。Sは低速燃料 系であって、浮子室5の燃料液面内に低速燃料ジェット(図示せず)を介して連 絡されるとともに図示せぬ大気に連なる低速空気ジェットに連絡され、低速燃料 ジェットにて制限された低速燃料と低速空気ジェットにて制限された低速空気と が混合され、バイパス孔10の開口より吸気路3Bに向けて低速混合気が吸出さ れる。
【0008】 以上は、従来公知の気化器であり、本考案においては前記目的達成の為に以下 の構成を加える。まず第1の気化器C1には以下が加えられる。11は第1補正 空気通路であって、下流側は絞り弁7のアイドリング開度時において、絞り弁7 より下流側の吸気路3Cに開口し、上流側は空気開閉弁室12に開口する。この 空気開閉弁室12は気化器本体1に円筒状に穿設されるとともにその外周の一部 に切欠き溝12Aが形成され、この切欠き溝12Aは補正空気導入路20を介し て大気に連絡される。本例にあってはベンチュリー部2より上流側の吸気路3A に開口させた。13は第2補正空気通路であって、下流側は絞り弁7のアイドリ ング開度時において、絞り弁7より上流側であって且つベンチュリー部2より下 流側の吸気路3Bに開口し、上流側は空気開閉弁室12に開口する。14は第3 補正空気通路であって、下流側はベンチュリー部2の最狭部2Aより下流側のベ ンチュリー部(図においてDにて示される)に開口し、上流側は空気開閉弁室1 2に開口する。従って、第1、第2、第3補正空気通路11、13、14の上流 側は空気開閉弁室12、切欠き溝12A、補正空気導入路20を介してベンチュ リー部より上流側の吸気路3A(いいかえると大気)に連通されることになる。 15は空気開閉弁室12内に回転自在に配置された空気開閉弁であり、この空気 開閉弁15には第1補正空気通路11を開閉制御する第1通孔16Aと、第2補 正空気通路13を開閉制御する第2通孔16Bと、第3補正空気通路14を開閉 制御する第3通孔16Cが格別に穿設される。図1の状態における空気開閉弁1 5の各通孔16A、16B、16Cは各補正空気通路11、13、14を閉塞状 態に保持していることを示す。残余の気化器、すなわち、第2の気化器C2、第 3の気化器C3には共通部分としての以下がそれぞれ形成される。30は第1補 正空気通路であって、絞り弁7のアイドリング開度時において、一端(下流端) が絞り弁7より下流側の吸気路3Cに開口し、他端(上流端)は第1気化器C1 の空気開閉弁15より下流側の第1補正空気通路11に連なる。31は第2補正 空気通路であって、絞り弁7のアイドリング開度時において、一端(下流端)が 絞り弁7より上流側であって且つベンチュリー部2より下流側の吸気路3Bに開 口し、他端(上流端)は第1気化器C1の空気開閉弁15より下流側の第2補正 空気通路13に連なる。32は第3補正空気通路であって、一端(下流端)がベ ンチュリー部2の最狭部2Aより下流側のベンチュリー部2に開口し、他端(上 流端)が第1気化器C1の空気開閉弁15より下流側の第3補正空気通路14に 連なる。すなわち、第1気化器C1の第1補正空気通路11より第2、第3の気 化器C2、C3に向かう第1補正空気通路30、30が分岐し、第1気化器C1 の第2補正空気通路13より第2、第3の気化器C2、C3に向かう第2補正空 気通路31、31が分岐し、第1気化器C1の第3補正空気通路より第2、第3 の気化器C2、C3に向かう第3補正空気通路32、32が分岐する。
【0009】 次にその作用について説明する。まず、平地における機関の運転について説明 する。かかる状況下において、空気開閉弁15の各通孔16A、16B、16C は第1の気化器C1の第1、第2、第3補正空気通路11、13、14を閉塞状 態に保持するものである。従って多連気化器を構成する各気化器C1、C2、C 3の各主燃料系M及び各低速燃料系Sよりあらかじめ平地走行に適するように設 定された混合気が機関に向けて供給されて機関の運転を満足する。すなわち、第 1の気化器C1の第1、第2、第3補正空気通路11、13、14及び第2、第 3の気化器C2、C3の各第1、第2、第3補正空気通路30、31、32から 補正用の空気は供給されない。次に高度が増した状況下における機関の高地運転 時について説明する。機関が高地に達したことを運転者が察知すると、運転者は 第1の気化器C1の空気開閉弁15を回転操作する。具体的には図1の状態より 90度空気開閉弁15を回転させる。これによると、第1通孔16Aは第1の気 化器C1の第1補正空気通路11と補正空気導入路20を連通し、第2通孔16 Bは第1の気化器C1の第2補正空気通路13と補正空気導入路20を連通し、 第3通孔16Cは第1の気化器C1の第3補正空気通路14を補正空気導入路2 0を連通する。従って、第1の気化器C1の第1補正空気通路11と第2、第3 の気化器C2、C3の第1補正空気通路30、30とが連通し、第1の気化器C 1の第2補正空気通路13と第2、第3の気化器C2、C3の第2補正空気通路 31、31とが連通し、第1の気化器C1の第3補正空気通路14と第2、第3 の気化器C2、C3の第3補正空気通路32、32とが連通する。かかる状態に おける絞り弁7の各開度における運転状態について説明する。まず、絞り弁7の 開度がもっとも絞られたアイドリング運転時について説明する。絞り弁7のアイ ドリング開度が図1に示される。かかるアイドリング運転時にあっては、絞り弁 7より下流側の吸気路3C内に大なる負圧が作用するもので、これによると、絞 り弁7より下流側の吸気路3C内に開口する低速燃料系としての第1バイパス孔 10Aより低速混合気を吸気路内に吸出する。一方、第1の気化器C1の第1補 正空気通路11の下流側は絞り弁7より下流側の吸気路3C内に開口するので、 第1補正空気通路11より補正空気が絞り弁7より下流側の吸気路3C内へ供給 される。而して、第1の気化器C1の第1バイパス孔10Aより供給される低速 混合気は薄められるものであって、第1の気化器C1は適正なる混合気濃度に補 正される。又、第2の気化器C2の第1補正空気通路30の下流側は、絞り弁7 より下流側の吸気路3C内に開口するので、第1の気化器C1の第1補正空気通 路11より第2の気化器C2の第1補正空気通路30を介して補正空気が第2の 気化器C2の絞り弁7より下流側の吸気路3C内へ供給される。而して、第2の 気化器C2の第1バイパス孔10Aより供給される低速混合気は薄められるもの であって、第2の気化器C2は適正なる混合気濃度に補正される。又、第3の気 化器C3の第1補正空気通路30の下流側は、絞り弁7より下流側の吸気路3C 内に開口するので、第1の気化器C1の第1補正空気通路11より第3の気化器 C3の第1補正空気通路30を介して補正空気が第3の気化器C3の絞り弁7よ り下流側の吸気路3C内へ供給される。而して、第3の気化器C3の第1バイパ ス孔10Aより供給される低速混合気は薄められるものであって、第3の気化器 C3は適正なる混合気濃度に補正される。以上をもって絞り弁の低開度運転を良 好に行なうことができる。
【0010】 次に絞り弁7が前記アイドリングを含む低開度より中間位置迄開放された絞り 弁の中間開度運転時について説明する。絞り弁7は図1の点線状態に開放される 。(尚、第2、第3の気化器C2、C3における絞り弁7の中間開度状態は省略 した。)かかる中間開度運転時にあっては、絞り弁7が前記状態より開放された ことによって第2バイパス孔10Bに対し負圧が作用しはじめるとともに吸気路 3内を流れる空気は増量され、ベンチュリー部2の下流側の吸気路3B内及びベ ンチュリー部2に負圧が生ずる。これによると、各気化器C1、C2、C3の低 速燃料系Sとしての第2バイパス孔10Bより低速混合気が増量されて吸出され るとともに主燃料系Mとしての主ノズル9より混合気が吸出されはじめる。一方 、第1の気化器C1の第2補正空気通路13は少なくともベンチュリー部2の下 流側の吸気路3B内に開口し、前述の如くこの部に負圧が生起したことによって 第1の気化器C1の吸気路3B内に第2補正空気通路13を介して補正空気が供 給される。更に又、ベンチュリー部2に負圧が生起したことは第1の気化器C1 の第3補正空気通路14を介して第1の気化器C1に補正空気が供給される。而 して、第1の気化器C1の低速燃料系Sとしての第1、第2バイパス孔10A、 10B及び主燃料系Mとしての主ノズル9より第1の気化器C1の吸気路3内に 吸出される混合気は前記補正空気によって適正に薄められる。又、第2の気化器 C2の第2補正空気通路31は少なくともベンチュリー部2の下流側の吸気路3 B内に開口し、前述の如くこの部に負圧が生起したことによって第2の気化器C 2の吸気路3B内に第1の気化器C1の第2補正空気通路13を介して第2補正 空気通路31より補正空気が供給される。更に又、ベンチュリー部2に負圧が生 起したことは第1の気化器C1の第3補正空気通路14を介して第3補正空気通 路32より第2の気化器C2に補正空気が供給される。而して、第2の気化器C 2の低速燃料系Sとしての第1、第2バイパス孔10A、10B及び主燃料系M としての主ノズル9より第2の気化器C2の吸気路3内に吸出される混合気は前 記補正空気によって適正に薄められる。又、第3の気化器C3の第2補正空気通 路31は少なくともベンチュリー部2の下流側の吸気路3B内に開口し、前述の 如くこの部に負圧が生起したことによって第3の気化器C3の吸気路3B内に第 1の気化器C1の第2補正空気通路13を介して第2補正空気通路31より補正 空気が供給される。更に又、ベンチュリー部2に負圧が生起したことは第1の気 化器C1の第3補正空気通路14を介して第3補正空気通路32より第3の気化 器C3に補正空気が供給される。而して、第3の気化器C3の低速燃料系Sとし ての第1、第2バイパス孔10A、10B及び主燃料系Mとしての主ノズル9よ り第3の気化器C3の吸気路3内に吸出される混合気は前記補正空気によって適 正に薄められる。而して、絞り弁の中間開度運転を良好に行ないうる。
【0011】 次に絞り弁7が前記中間開度より更に開放された絞り弁の高開度運転時につい て説明する。絞り弁7の開放状態は図1の一点鎖線に示される。(尚、第2、第 3の気化器C2、C3における絞り弁7の高開度状態は省略した。)かかる高開 度運転時にあっては、絞り弁7は前記状態より更に開放されたことによって吸気 路3内を流れる空気量はもっとも増量され、ベンチュリー部2の負圧は更に上昇 する。これによると、主燃料系Mとしての主ノズル9より、前記状態よりも増量 された混合気が各気化器C1、C2、C3の吸気路3内に吸出される。一方、第 1の気化器C1の第3補正空気通路14はベンチュリー部2の最狭部2Aより下 流側のベンチュリー部Dに開口されたことによって第1の気化器C1の吸気路3 内に補正空気が吸出されて供給される。而して、主燃料系Mとしての主ノズル9 より第1の気化器C1の吸気路3内に吸出される混合気は前記補正空気によって 効果的に薄められる。尚、かかる高開度運転時においても第1、第2補正空気通 路11、13より第1の気化器C1に補正空気が供給される。又、第2の気化器 C2の第3補正空気通路32は第2の気化器C2のベンチュリー部2の最狭部2 Aより下流側のベンチュリー部Dに開口されたことによって第1の気化器C1の 第3補正空気通路14を介して第2の気化器C2の第3補正空気通路32より第 2の気化器C2の吸気路3内に補正空気が吸出されて供給される。而して、主燃 料系Mとしての主ノズル9より第2の気化器C2の吸気路3内に吸出される混合 気は前記補正空気によって効果的に薄められる。尚、かかる高開度運転時におい ても第1の気化器C1の第1、第2補正空気通路11、13を介して第2の気化 器C2の第1、第2補正空気通路30、31より第2の気化器C2に補正空気が 供給される。又、第3の気化器C3の第3補正空気通路32は第3の気化器C3 のベンチュリー部2の最狭部2Aより下流側のベンチュリー部Dに開口されたこ とによって第1の気化器C1の第3補正空気通路14を介して第3の気化器C3 の第3補正空気通路32より第3の気化器C3の吸気路3内に補正空気が吸出さ れて供給される。而して、主燃料系Mとしての主ノズル9より第3の気化器C3 の吸気路3内に吸出される混合気は前記補正空気によって効果的に薄められる。 尚、かかる高開度運転時においても第1の気化器C1の第1、第2補正空気通路 11、13を介して第3の気化器C3の第1、第2補正空気通路30、31より 第3の気化器C3に補正空気が供給される。而して、絞り弁の高開度運転を良好 に行なうことができる。そして、第1、第2、第3補正空気通路11,30、1 3,31、14,32の通路径あるいは具体的な開口位置(第1補正空気通路1 1,30にあってはアイドリング開度にあって絞り弁7の下流側吸気路3Cの具 体的開口位置、第2補正空気通路13,31にあってはアイドリング開度にある 絞り弁7より上流であって且つベンチュリー部2より下流側の吸気路3Bの具体 的開口位置、第3補正空気通路14,32にあっては、ベンチュリー部2の最狭 部2Aより下流側のベンチュリー部Dにおける具体的開口位置)は使用環境等に よって適宜設定される。又、第1、第2、第3補正空気通路11、13、14を 開閉制御する空気開閉弁15は上記実施例に限定されるものでない。
【0012】
【考案の効果】
以上の如く、本考案になる多連気化器の混合気濃度制御装置によると、混合気 の濃度を制御させる補正空気通路を各気化器の吸気路内に直接的に開口させたの で、直接的に吸気路内の負圧を作用させることができて主燃料系、低速燃料系と 全く無関係に適正なる空気の補正を行なうことができたものであり、混合気濃度 の制御を効果的に行なうことができたものである。又、各気化器における第1補 正空気通路を、アイドリング開度時における絞り弁より下流側の吸気路内に開口 し、各気化器における第2補正空気通路をアイドリング開度時における絞り弁よ り上流側であって且つベンチュリー部より下流側の吸気路内に開口し、各気化器 における第3補正空気通路をベンチュリー部の最狭部より下流側のベンチュリー 部に開口し、絞り弁の開度に応じてそれぞれの補正空気通路より補正空気を供給 したので特に絞り弁のアイドリング開度から高開度に至る迄完全なる混合気濃度 制御を行なうことができ、更には、複数の補正空気通路をもったことによって混 合気濃度制御のセッティング作業が極めて容易に行なえるものである。更に単一 の空気開閉弁をもって多連気化器を構成する全ての気化器の補正空気量の制御を 行なったことにより、部品点数の削減を達成でき且つ空気開閉弁を有しない気化 器にあっては単に補正空気通路を穿設すればよいので多連気化器の設計的自由度 を増すことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案になる多連気化器の混合気濃度制御装置
の一実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 気化器本体 2 ベンチュリー部 2A ベンチュリー部の最狭部 3 吸気路 3A ベンチュリー部より上流側の吸気路 3B ベンチュリー部より下流側の吸気路 3C 絞り弁より下流側の吸気路 D ベンチュリー部の最狭部より下流側のベンチ
ュリー部 7 絞り弁 11 第1の気化器の第1補正空気通路 13 第1の気化器の第2補正空気通路 14 第1の気化器の第3補正空気通路 15 空気開閉弁 30 第1及び第2の気化器の第1補正空気通路 31 第1及び第2の気化器の第2補正空気通路 32 第1及び第2の気化器の第3補正空気通路 C1 第1の気化器 C2 第2の気化器 C3 第3の気化器

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にベンチュリー部2を備えた吸気路
    3が貫通した気化器本体1と、ベンチュリー部2より下
    流側の吸気路3Bにあって気化器本体1に回転自在に支
    持された絞り弁軸6に取着されて吸気路3を開閉制御す
    る板状の絞り弁7と、気化器本体1の下側に配置されて
    内部に一定なる燃料液面を形成する浮子室本体4とより
    なる気化器を複数個配置した多連気化器において、多連
    気化器を構成する第1の気化器C1に、絞り弁7のアイ
    ドリング開度時において、絞り弁7より下流側の吸気路
    3Cに開口する第1補正空気通路11と、絞り弁7のア
    イドリング開度時において、絞り弁7より上流側であっ
    て、且つベンチュリー部2より下流側の吸気路3Bに開
    口する第2補正空気通路13と、ベンチュリー部2の最
    狭部2Aより下流側のベンチュリー部Dに開口する第3
    補正空気通路14とを有し、前記第1、第2、第3補正
    空気通路11、13、14の上流側をベンチュリー部2
    より上流側の吸気路3A又は大気に連通するとともに前
    記、第1、第2、第3補正空気通路11、13、14に
    は該通路を開閉する空気開閉弁15を配置し、一方、多
    連気化器を構成する残余の気化器C2、C3のそれぞれ
    に絞り弁7のアイドリング開度時において、絞り弁7よ
    り下流側の吸気路3Cに開口する第1補正空気通路3
    0、30と絞り弁7のアイドリング開度時において、絞
    り弁7より上流側であって且つベンチュリー部2より下
    流側の吸気路3Bに開口する第2補正空気通路31、3
    1とベンチュリー部2の最狭部2Aより下流側のベンチ
    ュリー部Dに開口する第3補正空気通路32、32とを
    穿設し、前記残余の気化器C2、C3のそれぞれの第1
    補正空気通路30、30を第1の気化器C1の空気開閉
    弁15より下流側の第1補正空気通路11に連絡し、第
    2補正空気通路31、31を第1の気化器C1の空気開
    閉弁15より下流側の第2補正空気通路13に連絡し、
    第3補正空気通路32、32を第1の気化器C1の空気
    開閉弁15より下流側の第3補正空気通路14、14に
    連絡してなる多連気化器の混合気濃度制御装置。
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