JPH0628245U - 気化器の混合気濃度制御装置 - Google Patents

気化器の混合気濃度制御装置

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JPH0628245U
JPH0628245U JP6979592U JP6979592U JPH0628245U JP H0628245 U JPH0628245 U JP H0628245U JP 6979592 U JP6979592 U JP 6979592U JP 6979592 U JP6979592 U JP 6979592U JP H0628245 U JPH0628245 U JP H0628245U
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air
passage
opening
throttle valve
intake passage
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JP6979592U
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Inventor
秀治 藤原
Original Assignee
株式会社京浜精機製作所
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】高地における混合気の濃化傾向を抑止するとと
もに絞り弁のアイドリング開度から高開度に至る全開度
に渡って混合気の濃度制御を可能とする気化器を得る。 【構成】絞り弁7のアイドリング開度時において、絞り
弁7より下流側の吸気路3Cに開口する第1補正空気通
路11と、絞り弁7のアイドリング開度時において、絞
り弁7より上流側であって且つベンチュリー部2より下
流側の吸気路3Bに開口する第2補正空気通路13と、
ベンチュリー部2の最狭部2Aより下流側のベンチュリ
ー部Dに開口する第3補正空気通路14とを有し、前
記、第1、第2、第3補正空気通路11、13、14の
上流側をベンチュリー部2より上流側の吸気路3A又は
大気に連通するとともに前記第1、第2、第3補正空気
通路11、13、14には該通路を開閉する空気開閉弁
15を配置したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、機関に供給される混合気の量及び濃度を制御する気化器に関する。
【0002】
【従来の技術】
車輌(二輪車、四輪車等)、船外機等の機関に搭載される気化器は、一般的に 平地(例えば海抜1500m未満)で使用されることを想定して混合気濃度が決 定されるもので、これに適合すべき主燃料系、低速燃料系の燃料ジェット、空気 ジェットの選定が行なわれる。一方レジャー産業等の拡大によると、これら車輌 、船外機等が高地で使用されることがある。かかる平地使用の機関が高地におい て使用された場合、空気密度の減少によって混合気濃度が濃化傾向を示し、機関 の運転性能上好ましいものでない。以上のことから従来にあっては気化器の主燃 料系、低速燃料系に連なる空気通路を流れる空気量を増量する空気調整ねじを配 置し、該空気調整ねじを調整して補正空気を可変とし、もって混合気濃度を適正 に制御するものがある。(例えば実公昭41−3529号公報)
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
かかる従来の気化器によると、混合気の濃化傾向を抑止する為に、主燃料系( 低速燃料系であっても可)内を流れる空気量を空気調整ねじを螺動して増量する ことによって達成できるものであるが、その濃度補正が困難である。すなわち、 空気通路の下流側は吸気負圧が直接的に加わる吸気路に開口するものでなく、主 燃料系の燃料通路に開口されるものであり、空気通路に対して吸気路内に生起す る大なる吸気負圧を直接的に作用させて充分なる空気を供給し得ないからである 。而して混合気濃度を充分に薄めることが困難となるものであり、高地における 混合気補正にあってはそのセッティング作業が困難となる。(従来例にあっては 、混合気濃度を比較的小なる範囲で制御せんとするものであることから効果を奏 する。)又、前記主燃料系の燃料通路への空気の供給を充分に行なう為に空気調 整ねじの開口を大きくして空気の増量を図ることが考慮されるが、これによると 、主燃料系の燃料通路内の負圧が大きく低下(大気圧に近づくこと)するもので 燃料の吸出作用が著しく低下し、正確にして且つ均一な燃料制御の達成が困難と なる。
【0004】 本考案は前記課題に鑑み成されたもので、特に高地における混合気の濃化傾向 を抑止できるとともに絞り弁の全開度に渡って良好で且つ適正な混合気濃度の制 御を可能とする気化器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、内部にベンチュリー部2を備えた吸気路3が貫通した気化器 本体1と、ベンチュリー部2より下流側の吸気路3Bにあって気化器本体1に回 転自在に支持された絞り弁軸6に取着されて吸気路3を開閉制御する板状の絞り 弁7と、気化器本体1の下側に配置されて内部に一定なる燃料液面を形成する浮 子室本体4とを有する気化器において、絞り弁7のアイドリング開度時において 、絞り弁7より下流側の吸気路3Cに開口する第1補正空気通路11と、絞り弁 7のアイドリング開度時において、絞り弁7より上流側であって、且つベンチュ リー部2より下流側の吸気路3Bに開口する第2補正空気通路13と、ベンチュ リー部2の最狭部2Aより下流側のベンチュリー部Dに開口する第3補正空気通 路14とを有し、前記第1、第2、第3補正空気通路11、13、14の上流側 をベンチュリー部2より上流側の吸気路3A又は大気に連通するとともに前記、 第1、第2、第3補正空気通路11、13、14には該通路を開閉する空気開閉 弁15を配置したものである。
【0006】
【作用】
高地において空気開閉弁は第1、第2、第3補正空気通路を開放状態に保持す る。これによると、絞り弁の低開度運転時において第1補正空気通路より補正空 気が吸気路内に供給され、絞り弁の中開度運転時において、主に第2補正空気通 路より補正空気が吸気路内に供給され、絞り弁の高開度運転時において、主に第 3補正空気通路より補正空気が供給される。
【0007】
【実施例】
以下、本考案になる気化器の混合気濃度制御装置の一実施例を図により説明す る。1は内部にベンチュリー部2を備えた吸気路3が貫通する気化器本体であり 、吸気路3はその略中間部に最狭部2A(ベンチュリー部2の有効面積がもっと も小となる部分)を有するベンチュリー部2を有し、ベンチュリー部2の上流側 の吸気路3Aより空気が流入し、この空気はベンチュリー部2を通過してベンチ ュリー部2より下流側の吸気路3Bに流下して機関(図示せず)に達する。ベン チュリー部2は側方に距離Aだけ形成され、ベンチュリー部2より下流側の吸気 路3Bは側方に距離Bだけ形成される。気化器本体1の下方には浮子室本体4が 配置され、気化器本体1と浮子室本体4とによって浮子室5が形成され、この浮 子室5内には一定なる燃料液面X−Xが形成保持される。6はベンチュリー部2 より下流側の吸気路3Bにあって気化器本体1に回転自在に支承された絞り弁軸 であり、該絞り弁軸には板状の絞り弁7(以下単に絞り弁という)が取着され、 この絞り弁7によって吸気路3は開閉制御される。Mは主燃料系であって、浮子 室5の燃料液面内に主燃料ジェツト8を介して連絡されるとともに図示せぬ大気 に連なる主空気ジェットに連絡され、主燃料ジェット8にて制限された主燃料と 、主空気ジェットにて制限された主空気とが主ノズル9にて混合され、主ノズル 9の先端開口よりベンチュリー部2に向けて主混合気が吸出される。Sは低速燃 料系であって、浮子室5の燃料液面内に低速燃料ジェット(図示せず)を介して 連絡されるとともに図示せぬ大気に連なる低速空気ジェットに連絡され、低速燃 料ジェットにて制限された低速燃料と低速空気ジェットにて制限された低速空気 とが混合され、バイパス孔10の開口より吸気路3Bに向けて低速混合気が吸出 される。
【0008】 以上は、従来公知の気化器であり、本考案においては前記目的達成の為に以下 の構成を加える。11は第1補正空気通路であって、下流側は絞り弁7のアイド リング開度時において、絞り弁7より下流側の吸気路3Cに開口し、上流側は空 気開閉弁室12に開口する。この空気開閉弁室12は気化器本体1に円筒状に穿 設されるとともにその外周の一部に切欠き溝12Aが形成され、この切欠き溝1 2Aは補正空気導入路20を介して大気に連絡される。本例にあってはベンチュ リー部2より上流側の吸気路3Aに開口させた。13は第2補正空気通路であっ て、下流側は絞り弁7のアイドリング開度時において、絞り弁7より上流側であ って且つベンチュリー部2より下流側の吸気路3Bに開口し、上流側は空気開閉 弁室12に開口する。14は第3補正空気通路であって、下流側はベンチュリー 部2の最狭部2Aより下流側のベンチュリー部(図においてDにて示される)に 開口し、上流側は空気開閉弁室12に開口する。従って、第1、第2、第3補正 空気通路11、13、14の上流側は空気開閉弁室12、切欠き溝12A、補正 空気導入路20を介してベンチュリー部より上流側の吸気路3A(いいかえると 大気)に連通されることになる。15は空気開閉弁室12内に回転自在に配置さ れた空気開閉弁であり、この空気開閉弁15には第1補正空気通路11を開閉制 御する第1通孔16Aと、第2補正空気通路13を開閉制御する第2通孔16B と、第3補正空気通路14を開閉制御する第3通孔16Cが格別に穿設される。 図1の状態における空気開閉弁15の各通孔16A、16B、16Cは各補正空 気通路11、13、14を閉塞状態に保持していることを示す。
【0009】 次に、その作用について説明する。まず、平地における機関の運転について説 明する。かかる状況下において、空気開閉弁15の各通孔16A、16B、16 Cは第1、第2、第3補正空気通路11、13、14を閉塞状態に保持するもの で主燃料系M及び低速燃料系Sよりあらかじめ平地走行に適するように設定され た混合気が供給されて機関の運転を満足する。すなわち、第1、第2、第3補正 空気通路11、13、14から補正用の空気は供給されない。次に高度が増した 状況下における機関の高地運転時について説明する。機関が高地に達したことを 運転者が察知すると、運転者は空気開閉弁15を回転操作する。具体的には図1 の状態より90度空気開閉弁15を回転させる。これによると、第1通孔16A は第1補正空気通路11と補正空気導入路20を連通し、第2通孔16Bは第2 補正空気通路13と補正空気導入路20を連通し、第3通孔16Cは第3補正空 気通路14を補正空気導入路20を連通する。次に絞り弁7の各開度における運 転状態について説明する。まず、絞り弁7の開度がもっとも絞られたアイドリン グ運転時について説明する。絞り弁7のアイドリング開度が図1に示される。か かるアイドリング運転時にあっては、絞り弁7より下流側の吸気路3C内に大な る負圧が作用するもので、これによると、絞り弁7より下流側の吸気路3C内に 開口する低速燃料系としての第1バイパス孔10Aより低速混合気を吸気路内に 吸出する。一方、第1補正空気通路11の下流側は絞り弁7より下流側の吸気路 3C内に開口するので、第1補正空気通路11より補正空気が絞り弁7より下流 側の吸気路3C内へ供給される。而して、第1バイパス孔10Aより供給される 低速混合気は薄められるものであって適正なる混合気濃度に補正され、もって絞 り弁の低開度運転を良好に行なうことができる。
【0010】 次に絞り弁7が前記アイドリング開度より中間位置迄開放された絞り弁の中間 開度運転時について説明する。絞り弁7は図1の点線状態に開放される。かかる 中間開度運転時にあっては、絞り弁7が前記状態より開放されたことによって第 2バイパス孔10Bに対して負圧が作用しはじめるとともに吸気路3内を流れる 空気は増量され、ベンチュリー部2の下流側の吸気路3B内及びベンチュリー部 2に負圧が生起する。これによると、低速燃料系Sとしての第2バイパス孔10 Bより低速混合気が増量されて吸出されるとともに主燃料系Mとしての主ノズル 9より混合気が吸出されはじめる。一方、第2補正空気通路13は少なくともベ ンチュリー部2の下流側の吸気路3B内に開口し、前述の如くこの部に負圧が生 起したことによって吸気路3B内に第2補正空気通路13を介して補正空気が供 給される。更に又、ベンチュリー部2に負圧が生起したことは第3補正空気通路 14を介して補正空気が供給される。而して、低速燃料系Sとしての第1、第2 バイパス孔10A、10B及び主燃料系Mとしての主ノズル9より吸気路3内に 吸出される混合気は前記補正空気によって適正に薄められ、もって絞り弁の中間 開度運転を良好に行なうことができる。
【0011】 次に絞り弁7が前記中間開度より更に開放された絞り弁の高開度運転時につい て説明する。絞り弁7の開放状態は図1の一転鎖線に示される。かかる高開度運 転時にあっては、絞り弁7は前記状態より更に開放されたことによって吸気路3 内を流れる空気量はもっとも増量され、ベンチュリー部2の負圧は更に上昇する 。これによると、主燃料系Mとしての主ノズル9より、前記状態よりも増量され た混合気が吸気路3内に吸出される。一方、第3補正空気通路14はベンチュリ ー部2の最狭部2Aより下流側のベンチュリー部Dに開口されたことによって吸 気路3内に補正空気が吸出されて供給される。而して、主燃料系Mとしての主ノ ズル9より吸気路3内に吸出される混合気は前記補正空気によって効果的に薄め られ、もって絞り弁の高開度運転を良好に行なうことができる。尚、かかる高開 度運転時においても第1、第2補正空気通路11、13より補正空気が供給され る。そして、第1、第2、第3補正空気通路11、13、14の通路径あるいは 具体的な開口位置(第1補正空気通路11にあってはアイドリング開度にあって 絞り弁7の下流側吸気路3Cの具体的開口位置、第2補正空気通路13にあって はアイドリング開度にある絞り弁7より上流であって且つベンチュリー部2より 下流側の吸気路3Bの具体的開口位置、第3補正空気通路14にあっては、ベン チュリー部2の最狭部2Aより下流側のベンチュリー部Dにおける具体的開口位 置)は使用環境等によって適宜設定される。又、第1、第2、第3補正空気通路 11、13、14を開閉制御する空気開閉弁15は上記実施例に限定されるもの でない。
【0012】
【考案の効果】
以上の如く、本考案になる気化器の混合気濃度制御装置によると、混合気の濃 度を制御させる補正空気通路を吸気路内に直接的に開口させたので、直接的に吸 気路内の負圧を作用させることができて主燃料系、低速燃料系と全く無関係に適 正なる空気の補正を行なうことができたものであり、混合気濃度の制御を効果的 に行なうことができたものである。又、第1補正空気通路を、アイドリング開度 時における絞り弁より下流側の吸気路内に開口し、第2補正空気通路をアイドリ ング開度時における絞り弁より上流側であって且つベンチュリー部より下流側の 吸気路内に開口し、第3補正空気通路をベンチュリー部の最狭部より下流側のベ ンチュリー部に開口し、絞り弁の開度に応じてそれぞれの補正空気通路より補正 空気を供給したので特に絞り弁のアイドリング開度から高開度に至る迄完全なる 混合気濃度制御を行なうことができ、更には、複数の補正空気通路をもったこと によって混合気濃度制御のセッティング作業が極めて容易に行なえるものである 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案になる気化器の混合気濃度制御装置の一
実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 気化器本体 2 ベンチュリー部 2A ベンチュリー部の最狭部 3 吸気路 3A ベンチュリー部より上流側の吸気路 3B ベンチュリー部より下流側の吸気路 3C 絞り弁より下流側の吸気路 D ベンチュリー部の最狭部より下流側のベンチ
ュリー部 7 絞り弁 11 第1補正空気通路 13 第2補正空気通路 14 第3補正空気通路 15 空気開閉弁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にベンチュリー部2を備えた吸気路
    3が貫通した気化器本体1と、ベンチュリー部2より下
    流側の吸気路3Bにあって気化器本体1に回転自在に支
    持された絞り弁軸6に取着されて吸気路3を開閉制御す
    る板状の絞り弁7と、気化器本体1の下側に配置されて
    内部に一定なる燃料液面を形成する浮子室本体4とを有
    する気化器において、絞り弁7のアイドリング開度時に
    おいて、絞り弁7より下流側の吸気路3Cに開口する第
    1補正空気通路11と、絞り弁7のアイドリング開度時
    において、絞り弁7より上流側であって、且つベンチュ
    リー部2より下流側の吸気路3Bに開口する第2補正空
    気通路13と、ベンチュリー部2の最狭部2Aより下流
    側のベンチュリー部Dに開口する第3補正空気通路14
    とを有し、前記第1、第2、第3補正空気通路11、1
    3、14の上流側をベンチュリー部2より上流側の吸気
    路3A又は大気に連通するとともに前記、第1、第2、
    第3補正空気通路11、13、14には該通路を開閉す
    る空気開閉弁15を配置してなる気化器の混合気濃度制
    御装置。
JP6979592U 1992-09-10 1992-09-10 気化器の混合気濃度制御装置 Pending JPH0628245U (ja)

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