JPS6261249B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、マイクロフイルムの校正時に、該フ
イルムに記録されているページコードの記録ミス
を容易に発見しうるようにした方法に関する。

最近、単色出版印刷物のようなページものの製
版作業において、予め原稿１ページずつをマイク
ロフイルムに縮写するとともに、各コマにコード
を記録しておき、必要なコマを自動検索し、かつ
印刷版上での定められたページの配置に従つて、
１ページ（コマ）ずつ版材に投影露光して、製版
する投影製版方式が採用されている。

ところで、ページものの製版印刷においては、
刷版製版に先立つて校正刷り（ジアゾ複写、電子
写真複写等による）を行ない、ミスがないか否か
チエツクするのが通例である。前記のマイクロフ
イルムからの製版方式においても、なんらかの校
正をやつておかないと、刷版製版後にミスが発見
されたときは、マイクロフイルムの撮り直し、刷
版の撮り直し等に伴う材料の損失があることは勿
論、時間の遅れが著しい。

そのため、版材に投影露光するのに先立つて拡
大投影機を使用し、マイクロフイルムに縮写され
た１コマずつを、複写紙等の感材へ投影露光して
校正刷りの代用とし、ミスが発見されたとき材料
費を節約しうるとともに、時間の損失を最小限と
する拡大投影機による校正方式が採用されるに至
つた。

しかし、この方法は、マイクロフイルムに縮写
された内容自体の校正には有用であるが、マイク
ロフイルムの各コマに記録されたページコードを
読み取ることができないため、ページコードに誤
りがあつても発見することができず、刷り上がつ
た本のページ配置に誤りが生ずるおそれがある。

本発明は、上記した従来技術の欠点を解消した
ページ数自動記録方法に関するものであり、以下
添付図面に基いて説明する。

１は、基合２の上方適所に固設された拡大投影
機で、該投影機１には、光源３が内蔵されてい
る。

４は、光源３の下方において、左右のリール
５，５間に張架されたマイクロフイルムで、右方
のリール５を回転させることにより、所定の速度
で走行可能としてある。

マイクロフイルム４には、製本する原稿の１ペ
ージが１コマとして縮写され、かつ各コマには、
コマ選択用のページコードが記録され、走行する
マイクロフイルム４の各コマのページコードは、
適所に配設した既知のコード読み取り装置６で読
み取られる。

７は、一端が基台２の左方に配置されたリール
８に巻回されたフイルム状をなす複写紙等の感材
で、該感材７は、ローラー９により右方に走行さ
せられ、基台２の若干上方に配設された１対の搬
送ローラー１０，１０間に張設された無端ベルト
１１上において、該感材７上には、前記マイクロ
フイルム４に縮写された原稿の１コマが、光源３
により拡大投影されて像１２を結ぶ。

１３は、前述のコード読み取り装置６による読
み取り信号に基いて対応する数字を表示するよう
にした発光型数字表示器で、前記感材７の前記読
み取り信号に対応する原稿の像１２の余白に、レ
ンズ１４を介してページ数１５を自動記録するよ
うにしてある。

像１２とページ数１５を記録された感材７は、
引き続いて、複数のローラー１６により、現像槽
１７、定着槽１８、水洗槽１９の順に搬送され、
枠２０上に取り出される。

第３図は、本発明の実施に使用される発光型数
字表示器の他の例を示すものであり、レンズを用
いず、感材に密着して数字を記録するようにして
ある。

２１は、右方の搬送ローラー１０近傍に装着さ
れた横長孔２２を有する側枠で、該横長孔２２に
は、前後方向をなすシヤフト２３が貫通し、該シ
ヤフト２３には、先端に発光型数字表示器１３′
を装着した取付板２４の基端が固着されている。

通常、表示器１３′は、感材７上に当接し、感
材７上にページコードを記録するが、シヤフト２
３を回転させると、表示器１３′が上向き回転し
て表示面が感材７から離れ、ページ数の記録を中
断することもできる。

また、シヤフト２３が横長孔２２の両端に接触
しない範囲で表示器１３′を左右に移動させて、
記録位置を調節することもできる。

本発明は上述のようにして実施され、マイクロ
フイルム４に縮写された原稿を各コマごとに感材
７上に拡大投影する際に、フイルム４の各コマに
記録されたコマ選択用のページコードを感材７上
の対応する像１２の余白等にページ数として表示
することができる。

そのため、校正刷りの段階で、マイクロフイル
ム４の各コマに記録されたページコードの記録ミ
スを余白等に露光されたページ数と像１２内のペ
ージ数とを比較することによつて容易に発見し
て、ページコードの誤りによる刷り上つた本のペ
ージ配置の誤りを回避することができ、材料費や
時間の大幅な節約が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明方法の実施要領を例示する概
略図、第２図は、第１図の−線矢示図、第３
図は、本発明の実施に使用される発光型数字表示
器の他の例を示す概略図である。 １……拡大投影機、２……基台、３……光源、
４……マイクロフイルム、５……リール、６……
コード読み取り装置、７……感材、８……リー
ル、９……ローラー、１０……搬送ローラー、１
１……無端ベルト、１２……像、１３，１３′…
…発光型数字表示器、１４……レンズ、１５……
ページ数、１６……ローラー、１７……現像槽、
１８……定着槽、１９……水洗槽、２０……枠、
２１……側枠、２２……横長孔、２３……シヤフ
ト、２４……取付板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ マイクロフイルムを１コマずつ校正用感材へ
   拡大投影露光する際に、マイクロフイルムに記録
   されたコマ選択用のページコードを読み取つた信
   号に基いて、前記校正用感材の適所に発光面を密
   着させて配置した発光型数字表示器に、前記該ペ
   ージコードに対応するページ数を表示し、前記校
   正用感材に、前記選択されたコマのページコード
   に対応するページ数を自動記録することを特徴と
   するマイクロフイルム校正時におけるページ数自
   動記録方法。