JPH06282189A - 定着用加圧ローラ - Google Patents
定着用加圧ローラInfo
- Publication number
- JPH06282189A JPH06282189A JP30181892A JP30181892A JPH06282189A JP H06282189 A JPH06282189 A JP H06282189A JP 30181892 A JP30181892 A JP 30181892A JP 30181892 A JP30181892 A JP 30181892A JP H06282189 A JPH06282189 A JP H06282189A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- roller
- fluororesin
- fluorocarbon resin
- fixing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ローラ表面の離型性を損なうことなく表面の
帯電を低減し、静電オフセットを確実に低減する 【構成】 芯金1の外周に絶縁性の弾性体層2を被覆
し、さらにその外周に二層構造に一体成形されたフッ素
樹脂チューブ3を被包し、このフッ素樹脂チューブの外
層3aは絶縁性材を示す純粋なフッ素樹脂で、また内層
3bは抵抗物質を含有させた導電性フッ素樹脂で成形し
てなることを特徴としている。
帯電を低減し、静電オフセットを確実に低減する 【構成】 芯金1の外周に絶縁性の弾性体層2を被覆
し、さらにその外周に二層構造に一体成形されたフッ素
樹脂チューブ3を被包し、このフッ素樹脂チューブの外
層3aは絶縁性材を示す純粋なフッ素樹脂で、また内層
3bは抵抗物質を含有させた導電性フッ素樹脂で成形し
てなることを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真複写機、プ
リンター等の画像記録装置における定着用加圧ローラに
関するものである。
リンター等の画像記録装置における定着用加圧ローラに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像記録装置に使用される定着用
加圧ローラは、トナーに対する離型性の向上を目的とし
て、芯金上にゴムの弾性体層を設けると共に、さらにそ
の外層にフッ素樹脂層を設けるものが多く使用されてい
る。
加圧ローラは、トナーに対する離型性の向上を目的とし
て、芯金上にゴムの弾性体層を設けると共に、さらにそ
の外層にフッ素樹脂層を設けるものが多く使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の定着用加圧ロー
ラは、外層に設けられたフッ素樹脂により離型性に優れ
るものの、定着用加熱ローラとの摩擦により帯電しやす
く、その結果静電オフセットと呼ばれる問題が発生して
いる。
ラは、外層に設けられたフッ素樹脂により離型性に優れ
るものの、定着用加熱ローラとの摩擦により帯電しやす
く、その結果静電オフセットと呼ばれる問題が発生して
いる。
【0004】この静電オフセット現象は、定着用加熱ロ
ーラとの摩擦によりローラが数kVに帯電し、転写材上の
荷電トナーが飛び散ったり、機械内に浮遊しているトナ
ーを引き付けたりして転写材を汚してしまうことであ
る。
ーラとの摩擦によりローラが数kVに帯電し、転写材上の
荷電トナーが飛び散ったり、機械内に浮遊しているトナ
ーを引き付けたりして転写材を汚してしまうことであ
る。
【0005】この現象を防止するためには、ローラの表
面電位を下げる必要が有り、そのため、除電ブラシを用
いたり、表層に低抵抗物質を含有させたフッ素樹脂を被
覆する方法がとられている。
面電位を下げる必要が有り、そのため、除電ブラシを用
いたり、表層に低抵抗物質を含有させたフッ素樹脂を被
覆する方法がとられている。
【0006】しかしながら、除電ブラシを設けると当然
の如く定着装置としての部品点数が増加してしまうし、
また表層に低抵抗物質を含有させた導電性フッ素樹脂を
被覆する方法をとった場合、フッ素樹脂自身の離型性が
低下し、ローラ表面の汚れ、さらには転写材の裏面にト
ナーがオフセットしてしまうなどの欠点がある。
の如く定着装置としての部品点数が増加してしまうし、
また表層に低抵抗物質を含有させた導電性フッ素樹脂を
被覆する方法をとった場合、フッ素樹脂自身の離型性が
低下し、ローラ表面の汚れ、さらには転写材の裏面にト
ナーがオフセットしてしまうなどの欠点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
を解決するために、芯金1の外周に絶縁性の弾性体層2
を被覆し、さらにその外周に内外二層に一体成形された
フッ素樹脂チューブ3を被包し、このフッ素樹脂チュー
ブの外層3aは絶縁性材を示す純粋なフッ素樹脂で、ま
た内層3bは抵抗物質を含有させた導電性フッ素樹脂で
成形してなる定着用加圧ローラを提案するものである。
を解決するために、芯金1の外周に絶縁性の弾性体層2
を被覆し、さらにその外周に内外二層に一体成形された
フッ素樹脂チューブ3を被包し、このフッ素樹脂チュー
ブの外層3aは絶縁性材を示す純粋なフッ素樹脂で、ま
た内層3bは抵抗物質を含有させた導電性フッ素樹脂で
成形してなる定着用加圧ローラを提案するものである。
【0008】
【作用】フッ素樹脂チューブ3の外層3aは純粋なフッ
素樹脂であるため、トナーに対する離型性に優れ、ロー
ラ表面の汚れを防止すると共に、内層3bは導電性フッ
素樹脂を配したことにより、ローラ表面の電位が低く抑
えられ、トナーを加熱ローラ側に飛ばそうとする静電的
な力が減少し、その結果トナーのオフセットが低減され
る。
素樹脂であるため、トナーに対する離型性に優れ、ロー
ラ表面の汚れを防止すると共に、内層3bは導電性フッ
素樹脂を配したことにより、ローラ表面の電位が低く抑
えられ、トナーを加熱ローラ側に飛ばそうとする静電的
な力が減少し、その結果トナーのオフセットが低減され
る。
【0009】内層3bに導電性フッ素樹脂を配したこと
によりローラ表面の電位が低く抑えられる理由として
は、外層3aの表面が帯電した際に、これに導電性のあ
る内層3bが接しているため、その電位は内層3bに流
れ込み、外層3aの表面電位が低下するものと考えられ
る。
によりローラ表面の電位が低く抑えられる理由として
は、外層3aの表面が帯電した際に、これに導電性のあ
る内層3bが接しているため、その電位は内層3bに流
れ込み、外層3aの表面電位が低下するものと考えられ
る。
【0010】
【実施例】SUS 材に無電解ニッケルメッキを施した芯金
(例えば、直径20mm)1の外周に接着剤を介して低硬度
のシリコーンゴム、フッ素ゴム、EPDM、あるいはこれら
のゴムを用いたスポンジ等からなる弾性体層2が被覆さ
れ、弾性体層2の外周に接着剤を介して内外二層に一体
成形されたPFA チューブ3(例えば、直径30mm)が被包
されている。
(例えば、直径20mm)1の外周に接着剤を介して低硬度
のシリコーンゴム、フッ素ゴム、EPDM、あるいはこれら
のゴムを用いたスポンジ等からなる弾性体層2が被覆さ
れ、弾性体層2の外周に接着剤を介して内外二層に一体
成形されたPFA チューブ3(例えば、直径30mm)が被包
されている。
【0011】二層構造のフッ素樹脂チューブ3は、その
外層3aとして純粋なPFA 樹脂(例えば、体積固有抵抗
1016Ωcm、厚さ50μm)が用いられ、また内層3bとし
て低抵抗物質(例えば、導電性カーボン)を含有した P
FA樹脂(例えば、体積固有抵抗107 Ωcm、厚さ50μm )
が用いられている。
外層3aとして純粋なPFA 樹脂(例えば、体積固有抵抗
1016Ωcm、厚さ50μm)が用いられ、また内層3bとし
て低抵抗物質(例えば、導電性カーボン)を含有した P
FA樹脂(例えば、体積固有抵抗107 Ωcm、厚さ50μm )
が用いられている。
【0012】これら二層構造のふっ素樹脂チューブ3の
製造方法としては、二重構造のクロスヘッドを備えた押
し出し機等で外層3aと内層3bとを同時に押し出して
一体に成形する。
製造方法としては、二重構造のクロスヘッドを備えた押
し出し機等で外層3aと内層3bとを同時に押し出して
一体に成形する。
【0013】なお、チューブ3の厚みや二層の厚さの振
りわけについては、使用条件等に応じて適宜コントロー
ルすることができる。
りわけについては、使用条件等に応じて適宜コントロー
ルすることができる。
【0014】上記実施例のローラについて、従来製品
(比較例)と表面の帯電状態について比較試験を行っ
た。
(比較例)と表面の帯電状態について比較試験を行っ
た。
【0015】試験方法として、複写機NP3825(キャノン
製)の定着部を取外し、除電部材をすべて取り除いた
後、上記実施例のローラを組込み、表面電位計(MONROE
ELECTRONICS,INC, 製 MODEL 244)を用いてローラ回転
時の表面電位を測定した。
製)の定着部を取外し、除電部材をすべて取り除いた
後、上記実施例のローラを組込み、表面電位計(MONROE
ELECTRONICS,INC, 製 MODEL 244)を用いてローラ回転
時の表面電位を測定した。
【0016】一方、比較例として実施例と同様に芯金の
外周に弾性体層を接着被覆し、その外周に純粋なPFA か
らな厚さ100μmのふっ素樹脂チューブを被包したローラ
を成形し、実施例と同様に表面電位計を用いてローラ回
転時の表面電位を測定した。
外周に弾性体層を接着被覆し、その外周に純粋なPFA か
らな厚さ100μmのふっ素樹脂チューブを被包したローラ
を成形し、実施例と同様に表面電位計を用いてローラ回
転時の表面電位を測定した。
【0017】上記実施例及び比較例の試験結果を表1に
示す。
示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1の結果から、実施例のローラは比較例
のローラに比べ表面電位が低下しており、静電オフセッ
トを確実に低減できることが分かる。
のローラに比べ表面電位が低下しており、静電オフセッ
トを確実に低減できることが分かる。
【0020】なお、より効果的に表面電位を低減する方
法として、あらかじめ弾性体層2の端部に導電物質4を
配置(塗布)し、これを芯金1にアースするように接触
させた上で、上記二層構造のフッ素樹脂チューブ3を被
覆し、その下層3bの導電性樹脂部と接触させることに
より、ローラ表層の静電気を芯金1を介して除去するよ
うにしてもよく、また弾性体層2を導電性としても同様
に静電気の除去効果が得られる。
法として、あらかじめ弾性体層2の端部に導電物質4を
配置(塗布)し、これを芯金1にアースするように接触
させた上で、上記二層構造のフッ素樹脂チューブ3を被
覆し、その下層3bの導電性樹脂部と接触させることに
より、ローラ表層の静電気を芯金1を介して除去するよ
うにしてもよく、また弾性体層2を導電性としても同様
に静電気の除去効果が得られる。
【0021】
【発明の効果】以上の通りこの発明によれば、表面の離
型性を損なうことなく表面の帯電を低減し、静電オフセ
ットを確実に低減することができる。
型性を損なうことなく表面の帯電を低減し、静電オフセ
ットを確実に低減することができる。
【図1】この発明の実施例を示す縦断面正面図
【図2】この発明に係るフッ素樹脂チューブの縦断面側
面図
面図
【図3】この本発明の他の実施例を示す部分縦断側面
図。
図。
1 芯金 2 弾性体層 3 ふっ素樹脂チューブ 3a 外層 3b 内層
Claims (1)
- 【請求項1】 芯金の外周に被覆した弾性体層の外周
に、内外二層からなるフッ素樹脂チューブを被包し、前
記フッ素樹脂チューブはその外層が絶縁性を示す純粋な
フッ素樹脂で、内層が抵抗物質を含有させた導電性フッ
素樹脂で成形してなることを特徴とする定着用加圧ロー
ラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30181892A JPH06282189A (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 定着用加圧ローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30181892A JPH06282189A (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 定着用加圧ローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06282189A true JPH06282189A (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=17901535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30181892A Pending JPH06282189A (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 定着用加圧ローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06282189A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011141334A (ja) * | 2010-01-05 | 2011-07-21 | Nissei Electric Co Ltd | 定着用ローラ |
JP2019200320A (ja) * | 2018-05-16 | 2019-11-21 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04116582A (ja) * | 1990-09-06 | 1992-04-17 | Canon Inc | 加圧ローラ及びローラ定着装置 |
JPH04147174A (ja) * | 1990-10-09 | 1992-05-20 | Canon Inc | 定着ローラ及び定着装置 |
JPH05142961A (ja) * | 1991-11-18 | 1993-06-11 | Showa Electric Wire & Cable Co Ltd | 弾性ローラ |
-
1992
- 1992-10-13 JP JP30181892A patent/JPH06282189A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04116582A (ja) * | 1990-09-06 | 1992-04-17 | Canon Inc | 加圧ローラ及びローラ定着装置 |
JPH04147174A (ja) * | 1990-10-09 | 1992-05-20 | Canon Inc | 定着ローラ及び定着装置 |
JPH05142961A (ja) * | 1991-11-18 | 1993-06-11 | Showa Electric Wire & Cable Co Ltd | 弾性ローラ |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011141334A (ja) * | 2010-01-05 | 2011-07-21 | Nissei Electric Co Ltd | 定着用ローラ |
JP2019200320A (ja) * | 2018-05-16 | 2019-11-21 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
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