JPH06281679A - 周波数検出方式 - Google Patents

周波数検出方式

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JPH06281679A
JPH06281679A JP5090776A JP9077693A JPH06281679A JP H06281679 A JPH06281679 A JP H06281679A JP 5090776 A JP5090776 A JP 5090776A JP 9077693 A JP9077693 A JP 9077693A JP H06281679 A JPH06281679 A JP H06281679A
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R23/00Arrangements for measuring frequencies; Arrangements for analysing frequency spectra

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Frequencies, Analyzing Spectra (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 周波数検出方式において、電力系統の周波数
が基本周波数に対して大きく変化しても、この周波数を
正確に検出できるようにする。 【構成】 電力系統の交流電気量の周波数を算出する方
式において、系統の電気量のサンプリング時刻mとm−
nのサンプリング値vm とvm-n とから、それらの和w
m =(vm +vm-n )の実効値に比例する量を算出する
第1の手段1と、同一電気量の時間微分量um =Σkp
(vm+l −vm-l-n )の実効値に比例する量を算出する
第2の手段2と、前記第2の手段による算出値を第1の
手段による算出値で除する第3の手段3とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力系統の交流電気量
の周波数を高精度に算出する周波数検出方式に関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統の電源脱落事故などにより、系
統の供給力が不足すると系統は減速し、周波数が低下す
る。その逆に負荷が脱落すると系統は加速され周波数は
増加する。従って電力系統を安定に運転するためには周
波数を高精度に検出する必要がある。更には発電機の励
磁制御等には高速度に、かつ広い範囲にわたって高精度
に周波数を検出することが必要になってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような技術的な
背景から基本周波数からのズレ分を下記のようなアルゴ
リズムを適用して検出する方法が提案されている。
【数5】 上式では(m:サンプリング時系列,サンプリング周波
数は交流電気量の基本周波数の12倍としている。従っ
て時系列m−3は時系列mに対して1/4サイクル遅れ
のデータを意味する。)右辺の値でεは基本周波数を1
とした時の比誤差を表す。図3に周波数特性を示す。図
から明らかなように比誤差εが大きくなると直線性が失
われていくことが分かる。そのためズレ分εを検出する
には(1a)式の値を予め既知のテーブルに入力しておい
て、(1a)式の演算結果と照合してテーブルからズレ分ε
を算出等する処置がとられてきた。本発明は上記問題点
を解決するためになされたものであり、電力系統の周波
数が基本周波数に対して大きく変化しても、周波数を正
確に検出することが可能な周波数検出方式を提供するこ
とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
周波数検出方式は、電力系統の交流電気量の周波数を算
出する方式において、系統の電気量のサンプリング時刻
mとm−nのサンプリング値vm とvm-n とからそれら
の和wm =(vm +vm-n )の実効値に比例する量を算
出する第1の手段と、同一電気量の時間微分量um =Σ
p (vm+l −vm-l-n )の実効値に比例する量を算出
する第2の手段と、前記第2の手段による算出値を第1
の手段による算出値で除する第3の手段を備えたもので
ある。本発明の請求項2に係る周波数検出方式は、請求
項1において、第1,第2の各手段は以下の電気量を算
出するものである。
【数6】第1の手段では、wm-k 2 −wm ・wm-2k 第2の手段では、um-k 2 −um ・um-2k kは任意のサンプリング時刻を示す整数 本発明の請求項3に係る周波数検出方式は、請求項1に
おいて、第1,第2の各手段は以下の電気量を算出する
ものである。
【数7】 本発明の請求項4に関す周波数検出方式は、請求項1に
おいて、第1,第2の各手段は以下の電気量を算出する
ものである。
【数8】 本発明の請求項5に関す周波数検出方式は、請求項1に
おいて、第1,第2の各手段は以下の電気量を算出する
ものである。
【数9】 本発明の請求項6に係る周波数検出方式は、請求項1に
おいて、第3の手段で得られる値と所定の定数とを比較
し、大なる時に動作と判定する過周波検出の第4の手段
を付加するものである。本発明の請求項7に係る周波数
検出方式は、請求項1において、第3の手段で得られる
値と所定の定数とを比較し、小なる時に動作と判定する
不足周波検出の第4の手段を付加するものである。本発
明の請求項8に係る周波数検出方式は、請求項1におい
て、第2の手段で得られる実効値に比例する量と第1の
手段で得られる実効値に比例する量に所定の定数を乗じ
た値とを比較し、大なる時、動作と判定する過周波検出
の第4の手段を付加するものである。本発明の請求項9
に係る周波数検出方式は、請求項1において、第2の手
段で得られる実効値に比例する量と第1の手段で得られ
る実効値に比例する量に所定の定数を乗じた値とを比較
し、小なる時、動作と判定する不足周波検出の第4の手
段を付加するものである。
【作用】本発明では電力系統の周波数を系統の電気量V
・ sin(ωt)とそれを時間微分した電気量ω・V cos
(ωt)とから、後者の交流量の振幅がωに比例してい
る点に着目してなされたものである。詳細は実施例にゆ
ずるが[請求項1]について、vm = sin(ωtm )と
し、wm =vm +vm-n とum =Σkp (vm+l−v
m-l-n )及びwm の時間微分量を求める。そして前記w
m とum の実効値に比例した量を算出し、um によって
計算された実効値に比例した量をwm によって計算され
た実効値に比例した量で割った値f(ω)は周波数の2
乗に比例した量(ω)2 となることがわかった。その他
の請求項も同様である。
【0005】
【実施例】以下図面を参照して実施例を説明する。図2
は本発明による方式が適用されるディジタル継電器の概
略構成図である。図において、入力電圧vは、先ずサン
プルホールド回路S/Hでサンプリングされ、マルチプ
レクサMPXで切り替えてアナログ・ディジタル変換器
A/Dに入力されて、更に変換されたディジタル値が演
算部CPUへ印加される。そしてCPUでは本発明に基
づく所定の動作判定演算を行ない、その結果を出力する
構成を有している。同図において電圧vのS/H回路の
出力をvm と記しているが、ディジタル演算部CPU内
のディジタル処理においても区別せずに同様に記す。図
2の演算部CPUにおけるディジタル継電器の処理内容
において、本発明は方向距離継電器に関するものであ
る。図1は本発明による周波数検出方式の一実施例を説
明するブロック図である。先ず第1の手段1では交流電
気量vm とvm-n の和wm =vm +vm-n の実効値に比
例した量を算出し、第2の手段2では前記交流電気量w
m の時間微分量um=Σkp *(Vm+l −Vm-l-n )の
実効値に比例した量を算出する。第3の手段3は第2の
手段で得られた値を、第1の手段で得られた値で除して
周波数に比例した量を算出するものである。
【0006】次に上記した図1の演算結果を検証する。
今、n=1,微分補正をl=0,1とする。更にサンプ
リング時刻tm のサンプリング値vm をvm =v・ sin
(ωtm )とすると、
【数10】 wm =vm +vm-1 =2V・cos(ωT/2)・sin(ωtm −ωT/2) …………(1) um =Σkp ・(vm+l −vm-l-n ) =k1・(vm −vm-1 )+k2・(vm+1 −vm-2 ) =2V・(k1・sin(ωT/2)+k2・ sin(3ωT/2))・cos(ωtm −ωT/2) …………(2) wm ′=d(vm +vm-1 )/dt =2V・ω・cos(ωT/2)・cos(ωtm −ωT/2) …………(3) (Tはサンプリング周期) したがって(2) 式のk1・ sin(ωT/2)+k2・ s
in(3ωT/2)(以下この部分を計算部Xと称す)と
(3) 式のω・ cos(ωT/2)(以下この部分を計算部
Yと称す)が等しくなるように、k1,k2を決定すれ
ばよい。詳細は特公平3−20969号公報に記されて
いるため、ここでは微分等式として(3) 式を使用する。
又、同上式の振幅に掛かる2・ cos(ωT/2)及び s
in, cosの中の(ωtm −ωT/2)は全て同じであ
り、略しても物理的に変わることはない。以下示式は全
て2・ cos(ωT/2)→1,(ωtm −ωT/2)→
ωtmとして正規化して扱う。
【0007】又、交流量w,uの実効値に比例した量の
算出量は以下のようになる。
【数11】 ここで(5) 式を(4) 式で割った値f(ω)は下式のよう
に周波数の2乗に比例した量となる。精度は(6) 式の時
間微分の近似精度に依存する。詳細は特公平3−209
69号公報に記載されており、本発明の中核ではないの
で省略する。
【数12】
【0008】以上のとおり本発明により従来の(1a)式で
示す算出方式に比べて、系統の周波数を広い帯域で高精
度に算出することができることがわかる。従来の方法の
着目点は交流量の零点近傍付近の直線性を利用するもの
であり、全領域を利用するものではなかった。本発明は
交流電気量全領域での時間微分量を使うものであり、交
流量の使用領域に左右されずに連続して広い領域にわた
って周波数を高精度に算出することができる。前述した
とおりω=ω1とω=ω2では誤差は零であるが、その
他の周波数では図4に示す特性となる(但し、図ではω
1=基本周波数,ω2=2.5・基本周波数の例を示
す)。誤差は下式のとおりである。
【数13】
【0009】図5に図1の第1,第2の手段として得ら
れる交流電気量wm ,um の実効値に比例する量を算出
する方法として、既知(電気書院:電気計算1983年
11月号VOL.51のP49(3) 式)である面積法による
算出方式の実施例を示す。
【数14】 (10)式を(9) 式で割るとωに比例した量を得ることがで
きる。次に図6に図5と同様に、図2の第1,第2の手
段として得られる交流電気量wm ,um の実効値に、既
知(電気書院:電気計算1983年11月号VOL.51の
P49(4) 式)である2乗加算法による算出方式の実施
例を示す。
【数15】
【0010】又、図7に図1の第1,第2の手段として
交流電気量wm ,um の実効値に比例した量を下式の演
算式により算出する実施例を示す。
【数16】
【0011】図8は応用例であり、本例では図1の第3
の手段の出力f(ω)の大小を判定するものである。4
は第4の手段であって、過周波検出手段として作用し、
下式に示すように予め設定された(ωk)2 より大か否
かを判定するものである。
【数17】f(ω)=(ω)2 >(ωk)2 図9は他の応用例であり、本例では第4の手段4によっ
て第3の手段の出力f(ω)の値が下式の予め設定され
た(ωh)2 より小か否かを判定する。即ち、第4の手
段4は不足周波数検出手段とするものである。
【数18】f(ω)=(ω)2 <(ωh)2
【0012】図10は更に他の応用例であり、本例では第
4の手段4を過周波判定手段としたものである。そして
第1の手段の出力wm-k 2 −wm ・wm-2k=V2 [1−
cos(2k・ωT)]/2と、第2の手段の出力um-k
2 −um ・um-2k=(ωV)2 [1− cos(2k・ω
T)]/2とから、下式により周波数が予め設定した周
波数ωkより大か否かを判定する。
【数19】um-k 2 −um ・um-2k =(ωV)2 [1− cos(2k・ωT)]/2 >(ωk)2 ・(wm-k 2 −wm ・wm-2k) =V2 [1− cos(2k・ωT)]/2)
【0013】図11は更に他の応用例であり、本例では図
10の第4の手段4を不足周波数検出手段としたものであ
る。そして、大小比較は下式としたものである。
【数20】um-k 2 −um ・um-2k =(ωV)2 [1− cos(2k・ωT)]/2 <(ωh)2 ・(wm-k 2 −wm ・wm-2k) =V2 [1− cos(2k・ωT)]/2)
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明では電力系統の周波
数を系統の電気量V・ sin(ωt)とそれを時間微分し
た電気量ωV cos(ωt)とから、後者の交流量の振幅
がωに比例している点に着目して系統の周波数を高精度
に検出しようとするものであり、時間微分量を交流電気
量のサンプリング値から高精度に算出するアルゴリズム
を適用することにより、広い周波数帯域にわたって所望
の精度で周波数を検出することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による周波数検出方式を説明する実施例
のブロック図。
【図2】本発明が適用されるディジタル継電器の概略構
成図。
【図3】従来の特性を説明する図。
【図4】本発明の効果を説明する図。
【図5】本発明の他の実施例を説明する図。
【図6】本発明の他の実施例を説明する図。
【図7】本発明の他の実施例を説明する図。
【図8】本発明の応用例を説明する図。
【図9】本発明の応用例を説明する図。
【図10】本発明の応用例を説明する図。
【図11】本発明の応用例を説明する図。
【符号の説明】
1 第1の手段 2 第2の手段 3 第3の手段 4 第4の手段 S/H サンプリングホールド回路 MPX マルチプレクサ A/D アナログ・ディジタル回路 CPU 演算部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような技術的な
背景から基本周波数からのズレ分を下記のようなアルゴ
リズムを適用して検出する方法が提案されている。
【数1】 なお、mはサンプリング時系列,サンプリング周波数は
交流電気量の基本周波数の12倍としている。従って時
系列m−3は時系列mに対して1/4サイクル遅れのデ
ータを意味する。又、右辺の値でεは基本周波数を1と
した時の比誤差であり、比誤差は電力系統の基本周波数
をf0 ,基本周波数f0 からのズレ分をΔfとすれば、
比誤差をε=Δf/f0 で表される。図3に周波数特性
を示す。図から明らかなように比誤差εが大きくなる
(電力系統の周波数fの基本周波数f0 からのズレ分が
大きくなる)と周波数特性の直線性が失われていくこと
が分かる。そのためズレ分を検出するには(1a)式の値を
予め既知のテーブルに入力しておいて、(1a)式の演算結
果と照合してテーブルから比誤差εを算出等する処置が
とられてきた。しかし、いずれにせよ高い精度で周波数
を検出できるのは、図3に示す周波数特性の直線性が維
持されている比誤差εの零点近傍、つまり基本周波数近
傍の極めて狭い周波数範囲内に限定されていた。本発明
は上記問題点を解決するためになされたものであり、電
力系統の周波数が基本周波数に対して大きく変化して
も、周波数を正確に検出することが可能な周波数検出方
式を提供することを目的としている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
周波数検出方式は、電力系統の交流電気量の周波数を算
出する方式において、系統の電気量のサンプリング時刻
mとm−nのサンプリング値vm とvm-n とからそれら
の和wm =(vm +vm-n )の実効値に比例する量を算
出する第1の手段と、同一電気量の時間微分量um =Σ
p (vm+l −vm-l-n )の実効値に比例する量を算出
する第2の手段と、前記第2の手段による算出値を第1
の手段による算出値で除する第3の手段を備えたもので
ある。本発明の請求項2に係る周波数検出方式は、請求
項1において、第1,第2の各手段は以下の電気量を算
出するものである。
【数2】第1の手段では、wm-k 2 −wm ・wm-2k 第2の手段では、um-k 2 −um ・um-2k kは任意のサンプリング時刻を示す整数 本発明の請求項3に係る周波数検出方式は、請求項1に
おいて、第1,第2の各手段は以下の電気量を算出する
ものである。
【数3】 本発明の請求項4に関す周波数検出方式は、請求項1に
おいて、第1,第2の各手段は以下の電気量を算出する
ものである。
【数4】 本発明の請求項5に関す周波数検出方式は、請求項1に
おいて、第1,第2の各手段は以下の電気量を算出する
ものである。
【数5】 本発明の請求項6に係る周波数検出方式は、請求項1に
おいて、第3の手段で得られる値と所定の定数とを比較
し、大なる時に動作と判定する過周波検出の第4の手段
を付加するものである。本発明の請求項7に係る周波数
検出方式は、請求項1において、第3の手段で得られる
値と所定の定数とを比較し、小なる時に動作と判定する
不足周波検出の第4の手段を付加するものである。本発
明の請求項8に係る周波数検出方式は、請求項1におい
て、第2の手段で得られる実効値に比例する量と第1の
手段で得られる実効値に比例する量に所定の定数を乗じ
た値とを比較し、大なる時、動作と判定する過周波検出
の第4の手段を付加するものである。本発明の請求項9
に係る周波数検出方式は、請求項1において、第2の手
段で得られる実効値に比例する量と第1の手段で得られ
る実効値に比例する量に所定の定数を乗じた値とを比較
し、小なる時、動作と判定する不足周波検出の第4の手
段を付加するものである。
【作用】本発明では電力系統の周波数を系統の電気量V
・ sin(ωt)とそれを時間微分した電気量ω・V cos
(ωt)とから、後者の交流量の振幅がωに比例してい
る点に着目してなされたものである。詳細は実施例にゆ
ずるが請求項1について、vm = sin(ωtm )とし、
m =vm +vm-n とwm の時間微分量um を求める。
そして前記wm とum の実効値に比例した量を算出し、
m によって計算された実効値に比例した量をwm によ
って計算された実効値に比例した量で割った値、つまり
ωにより決まる値F(ω)は周波数の2乗に比例した量
(ω)2 となることがわかった。その他の請求項も同様
である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】次に上記した図1の演算結果を検証する。
今、n=1,微分補正をl=0,1とする。lは微分補
正次数(l=0,1,2,…)であり、通常は演算時間
と誤差精度の兼あいからl=0,1が用いられる。更に
サンプリング時刻tm のサンプリング値vm をvm =v
・ sin(ωtm)とすると、
【数6】 wm =vm +vm-1 =2V・cos(ωT/2)・sin(ωtm −ωT/2) …………(1) um =Σkp ・(vm+l −vm-l-n ) =k1・(vm −vm-1 )+k2・(vm+1 −vm-2 ) =2V・(k1・sin(ωT/2)+k2・ sin(3ωT/2))・cos(ωtm −ωT/2) …………(2) wm ′=d(vm +vm-1 )/dt =2V・ω・cos(ωT/2)・cos(ωtm −ωT/2) …………(3) (Tはサンプリング周期) したがって(2) 式のk1・ sin(ωT/2)+k2・ s
in(3ωT/2)(以下この部分を計算部Xと称す)と
(3) 式のω・ cos(ωT/2)(以下この部分を計算部
Yと称す)が等しくなるように、k1,k2を決定すれ
ばよい。詳細は特公平3−20969号公報に記されて
いるため、ここでは微分等式として(3) 式を使用する。
又、同上式の振幅に掛かる2・ cos(ωT/2)及び s
in, cosの中の(ωtm −ωT/2)は全て同じであ
り、略しても物理的に変わることはない。以下示式は全
て2・ cos(ωT/2)→1,(ωtm −ωT/2)→
ωtmとして正規化して扱う。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】又、交流量w,uの実効値に比例した量の
算出量は以下のようになる。
【数7】 ここで(5) 式を(4) 式で割った値F(ω)は下式のよう
に周波数の2乗に比例した量となる。精度は(6) 式の時
間微分の近似精度に依存する。詳細は特公平3−209
69号公報に記載されており、本発明の中核ではないの
で省略する。
【数8】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】以上のとおり本発明により従来の(1a)式で
示す算出方式に比べて、系統の周波数を広い帯域で高精
度に算出することができることがわかる。従来の方法の
着目点は交流量の基本周波数近傍付近の直線性を利用す
るものであり、全領域を利用するものではなかった。本
発明は交流電気量の全周波数領域での時間微分量を使う
ものであり、交流量の使用領域に左右されずに連続して
広い領域にわたって周波数を高精度に算出することがで
きる。前述したとおりω=ω1とω=ω2では誤差は零
であるが、その他の周波数では図4に示す特性となる
(但し、図ではω1=基本周波数,ω2=2.5・基本
周波数の例を示す)。誤差は下式のとおりである。
【数9】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】図5に図1の第1,第2の手段として得ら
れる交流電気量wm ,um の実効値に比例する量を算出
する方法として、既知(電気書院:電気計算1983年
11月号VOL.51のP49(3) 式)である面積法による
算出方式の実施例を示す。
【数10】 (10)式を(9) 式で割るとωに基づく量を得ることができ
る。次に図6に図5と同様に、図2の第1,第2の手段
として得られる交流電気量wm ,um の実効値に、既知
(電気書院:電気計算1983年11月号VOL.51のP
49(4) 式)である2値加算法による算出方式の実施例
を示す。
【数11】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】又、図7に図1の第1,第2の手段として
交流電気量wm ,um の実効値に比例した量を下式の演
算式により算出する実施例を示す。
【数12】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】図8は応用例であり、本例では図1の第3
の手段の出力F(ω)の大小を判定するものである。4
は第4の手段であって、過周波検出手段として作用し、
下式に示すように予め設定された(ωk)2 より大か否
かを判定するものである。ωkは系統の許容周波数の上
限値を示す。
【数13】F(ω)=(ω)2 >(ωk)2 図9は他の応用例であり、本例では第4の手段4によっ
て第3の手段の出力F(ω)の値が下式の予め設定され
た(ωh)2 より小か否かを判定する。ωhは系統の許
容周波数の下限値を示す。即ち、第4の手段4は不足周
波数検出手段とするものである。
【数14】F(ω)=(ω)2 <(ωh)2
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】図10は更に他の応用例であり、本例では第
4の手段4を過周波判定手段としたものである。そして
第1の手段の出力wm-k 2 −wm ・wm-2k=V2 [1−
cos(2k・ωT)]/2と、第2の手段の出力um-k
2 −um ・um-2k=(ωV)2 [1− cos(2k・ω
T)]/2とから、下式により周波数が予め設定した周
波数ωkより大か否かを判定する。
【数15】um-k 2 −um ・um-2k =(ωV)2 [1− cos(2k・ωT)]/2 >(ωk)2 ・(wm-k 2 −wm ・wm-2k) =V2 [1− cos(2k・ωT)]/2
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】図11は更に他の応用例であり、本例では図
10の第4の手段4を不足周波数検出手段としたものであ
る。そして、大小比較は下式としたものである。
【数16】um-k 2 −um ・um-2k =(ωV)2 [1− cos(2k・ωT)]/2 <(ωh)2 ・(wm-k 2 −wm ・wm-2k) =V2 [1− cos(2k・ωT)]/2
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の交流電気量の周波数を算出す
    る方式において、系統の電気量のサンプリング時刻mと
    m−nのサンプリング値vm とvm-n とから、それらの
    和wm =(vm +vm-n )の実効値に比例する量を算出
    する第1の手段と、同一電気量の時間微分量um =Σk
    p (vm+l −vm-l-n )の実効値に比例する量を算出す
    る第2の手段と、前記第2の手段による算出値を第1の
    手段による算出値で除する第3の手段とからなることを
    特徴とする周波数検出方式。
  2. 【請求項2】 第1,第2の各手段は以下の電気量を算
    出することを特徴とする請求項1記載の周波数検出方
    式。 【数1】第1の手段では、wm-k 2 −wm ・wm-2k 第2の手段では、um-k 2 −um ・um-2k kは任意のサンプリング時刻を示す整数。
  3. 【請求項3】 第1,第2の各手段は以下の電気量を算
    出することを特徴とする請求項1記載の周波数検出方
    式。 【数2】
  4. 【請求項4】 第1,第2の各手段は以下の電気量を算
    出することを特徴とする請求項1記載の周波数検出方
    式。 【数3】
  5. 【請求項5】 第1,第2の各手段は以下の電気量を算
    出することを特徴とする請求項1記載の周波数検出方
    式。 【数4】
  6. 【請求項6】 第3の手段で得られる値と所定の定数と
    を比較し、大なる時に動作と判定する過周波検出の第4
    の手段を付加したことを特徴とする請求項1記載の周波
    数検出方式。
  7. 【請求項7】 第3の手段で得られる値と所定の定数と
    を比較し、小なる時に動作と判定する不足周波検出の第
    4の手段を付加したことを特徴とする請求項1記載の周
    波数検出方式。
  8. 【請求項8】 第2の手段で得られる実効値に比例する
    量と第1の手段で得られる実効値に比例する量に所定の
    定数を乗じた値とを比較し、大なる時、動作と判定する
    過周波検出の第4の手段を付加したことを特徴とする請
    求項1記載の周波数検出方式。
  9. 【請求項9】 第2の手段で得られる実効値に比例する
    量と第1の手段で得られる実効値に比例する量に所定の
    定数を乗じた値とを比較し、小なる時、動作と判定する
    不足周波検出の第4の手段を付加したことを特徴とする
    請求項1記載の周波数検出方式。
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