JPH09133716A - 電圧検出装置 - Google Patents

電圧検出装置

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JPH09133716A
JPH09133716A JP31372595A JP31372595A JPH09133716A JP H09133716 A JPH09133716 A JP H09133716A JP 31372595 A JP31372595 A JP 31372595A JP 31372595 A JP31372595 A JP 31372595A JP H09133716 A JPH09133716 A JP H09133716A
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JP
Japan
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voltage
digital signal
signal
value
frequency
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JP31372595A
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English (en)
Inventor
Susumu Sato
佐藤  進
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流電圧の測定において、その交流電圧の実
行値又は平均値を精度良く測定を行うことができる電圧
検出装置を提供することである。 【解決手段】 周波数検出手段4で検出された交流電圧
の周波数に比例した周波数信号を出力し、積分演算手段
5は、AD変換器2で得られた交流電圧のディジタル信
号行列の絶対値を所定回数だけ加算して積分結果を出力
し、位相差角演算手段6は、周波数検出手段4で検出さ
れた交流電圧の周波数信号からディジタル信号の変換周
期を交流電圧の位相で表現した位相差角信号を算出し、
正規化演算手段7は、位相差角信号に基づいて得られる
電圧補正比率を積分結果に乗算して正規化した電圧検出
信号を出力する。これにより、演算誤差を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演算処理装置を用
いて交流電圧を測定する電圧検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、発電機の出力電圧のような正弦
波の交流電圧測定には、演算処理装置を用いた積分演算
方式の電圧検出装置が用いられている。このような電圧
検出装置の従来例を図5に示す。
【0003】図5において、電圧検出装置1は、AD変
換器2と演算処理装置3とからなる。交流電圧V0は、
AD変換器2に入力され、AD変換器2でディジタル信
号行列Dに変換される。AD変換器2の出力はディジタ
ル信号行列Dとして演算処理装置3に入力され、さらに
演算処理装置3の出力は電圧検出信号V1として電圧検
出装置1から出力されるように構成されている。
【0004】AD変換器2は、交流電圧V0の瞬時値を
一定周期でディジタル信号に変換してディジタル信号行
列Dを出力するものであり、演算処理装置3は、ディジ
タル信号行列Dから交流電圧V0の実効値又は平均値と
比例した電圧検出信号V1を演算して出力するものであ
る。この演算処理装置3は、ディジタル信号行列Dの絶
対値を一定回数だけ加算して積分結果Sを出力する積分
演算手段5から構成されている。
【0005】このような電圧検出装置1では、交流電圧
V0をディジタル信号行列Dに変換し、演算処理装置3
の積分演算手段5で演算を行うことにより、交流電圧V
0の電圧検出を行っている。この積分演算手段5での交
流電圧V0の半周期の積分演算方法としては、式(1)
に示す演算が用いられている。
【0006】
【数1】
【0007】ただし α:AD変換器2の変換周期T
を交流電圧V0の位相で表現した値(以降、位相差角α
と呼ぶ)であり、交流電圧V0の周波数信号をFとした
とき、α=2π*F*Tで示される。 S:積分結果 N:加算回数 Dn:ディジタル信号行列の値(n回前) 例えば、周波数信号Fを50Hz、変換周期Tを1/5
00sとしたときは、積分結果は、次式(1a)で示さ
れる。
【0008】 S=(1/5)(D1+D2+D3+D4+D5) …(1a)
【0009】つまり、変換周期Tが1/500sである
ときは、1周期では10個のディジタル信号となるが、
式(1)は半周期の積分を示しているので、式(1a)
に示すように1周期の半分の5個のディジタル信号が加
算されることになる。
【0010】次に、交流電圧検出の場合には、その電圧
波形の半周期(位相角でπラジアン)又はその整数倍数
の範囲の積分を行うことにより、電圧波形の位相に関係
なく一定の電圧検出が行える。したがって、ディジタル
信号の加算回数Nは、交流電圧V0の定格周波数F0と
AD変換器2の変換周期Tとの関係により予め設定され
る。例えば、半周期の積分の場合には、その加算回数は
式(2)のように設定される。
【0011】 N=1/(T*F0*2) =π/α …(2) ただし F0:交流電圧V0の定格周波数 T:AD変換器2の変換周期
【0012】したがって、積分結果Sは、式(1)と式
(2)とから式(3)のように表される。
【0013】
【数2】
【0014】
【本発明が解決しようとする課題】ところが、このよう
な従来のものでは、正弦波を直線にて近似していること
に起因して、以下に述べるような欠点がある。
【0015】図6は従来例での正弦波を直線にて近似
し、電圧検出信号を得る場合の説明図である。図6に示
すように、例えば、交流電圧V0の位相角θ1から位相
角θ2までの理論的な面積S0は、式(4)で表され
る。
【0016】
【数3】
【0017】ただし A:交流電圧V0の波高値
【0018】また、積分演算手段5により、正弦波を直
線にて近似して求められる面積S1は、位相角θ1にお
ける交流電圧V0の瞬時値をDn-1、位相角θ2におけ
る交流電圧V0の瞬時値をDnとすれば式(5)で表さ
れる。
【0019】 S1=α*(|Dn-1|+|Dn|)/2 =α*(|Asinθ1|+|Asinθ2|)/2 …(5)
【0020】すなわち、位相角θ1における交流電圧V
0の瞬時値Dn-1に位相差角αを乗算した値の1/2
と、位相角θ2における交流電圧V0の瞬時値Dnに位
相差角αを乗算した値の1/2との和で求められる。
【0021】図6において、理論的な面積S0と積分演
算手段5により正弦波を直線にて近似して求められる面
積S1との誤差は式(6)で表される。
【0022】S2=S0−S1 …(6)
【0023】このように、面積S2は直接近似による誤
差であり、面積S0と面積S1とは等しくはならない。
すなわち、従来の積分演算手段5により求められる面積
S1は理論値S0と直線近似の誤差S2だけずれる。
【0024】ここで、理論的な面積S0と積分演算手段
5により求められる面積S1の電圧補正比率Kを、式
(4)と式(5)から求めると、式(7)で表される。
なお、式(7)において、α=θ2−θ1である。
【0025】 K=S0/S1 =(2/α)*sin(α/2)/cos(α/2) …(7)
【0026】従って、位相差角αに応じて、積分演算手
段5により近似で求められる面積S1には、直線積分に
起因する誤差が発生している。例えば、位相差角αがπ
/6ラジアンの場合には、積分演算により求められる面
積S1が理論値と比べて約2.3%小さくなる。
【0027】また、交流電圧V0がゼロ点と交わる部分
では、瞬時値を検出する点がゼロ点と一致しないことに
起因する誤差が発生する。図7は、交流電圧V0がゼロ
点と交わる部分における従来例の説明図である。
【0028】図7において、積分演算手段5により、本
来的に求められるべきゼロ点前後の面積S3は、式
(8)で表される。
【0029】S3=S4+S5+S6 …(8)
【0030】ここで、面積S5は面積S7で相殺され、
かつ面積S6は面積S8で相殺される。すなわち、従来
例での近似計算は、例えば、位相角θn-3では、位相角
θn-3での瞬時値Dn-3と位相差角αとの積がその位相
角θn-3での面積として求められ、位相角θn-2では、
位相角θn-2での瞬時値Dn-2と位相差角αとの積がそ
の位相角θn-2での面積として求められる。したがっ
て、互いに凹凸の生じた面積S21と面積S22とは互
いに相殺されることになる。
【0031】したがって、面積S5は面積S7で相殺さ
れ、かつ面積S6は面積S8で相殺されるので、積分演
算手段5により近似で求められるべきゼロ点前後の面積
S3としては、図6の網かけ部分の面積S4(S41+
S42+S43+S44)が求められればよい。
【0032】そこで、ゼロ点と交わる点の直前の交流電
圧V0の瞬時値の検出値をDn-1、次の検出値をDnと
すると、近似計算による面積S4は式(9)で表され
る。
【0033】 S4=(α/2)*[|Dn-1|+|Dn| +{(Dn-1)2+(Dn)2}/(|Dn-1|+|Dn|)] …(9)
【0034】ここで、式9の(α/2)*|Dn-1|は
面積S41であり、(α/2)*|Dn|は面積S44
である。そして、電圧波形の正弦波を直線近似して、面
積S42及び面積S43は求められる。つまり、(α/
2)*(Dn-1)2/(|Dn-1|+|Dn|)は面積
S42であり、(α/2)*(Dn-1)2/(|Dn-1
|+|Dn|)は面積S43である。
【0035】一方、積分演算手段5により、実際に求め
られるゼロ点前後の面積S9は、式(10)で表され
る。
【0036】 S9=α*(|Dn-1|+|Dn|) …(10)
【0037】すなわち、位相差角θn-1での面積は、電
圧の瞬時値Dn-1と位相差角θn-1との積で求められ、
位相差角θnでの面積は、電圧の瞬時値Dnと位相差角
θnとの積で求められる。このことから、ゼロ点前後の
面積S9は、式(10)に示されるようにこれらの和で
表される。
【0038】ここで、式(9)と式(10)とから、面
積S4と面積S9との差である面積S10を求めると、
式(11)で表される。
【0039】 S10=S9−S4 =α*|Dn-1|*|Dn|/(|Dn-1|+|Dn|) …(10)
【0040】従って、積分演算手段5の演算結果には、
式(11)で表される面積S10の誤差が含まれてい
る。
【0041】例えば、位相差角αがπ/6ラジアンと
し、|Dn-1|=|Dn|とすれば、半周期(πラジア
ン)の積分演算時の誤差は全体面積の約3.35%とな
る。従って従来の方式では、必ずしも精度の良い電圧検
出ができなかった。
【0042】本発明の目的は、交流電圧の測定におい
て、その交流電圧の実行値又は平均値を精度良く測定を
行うことができる電圧検出装置を提供することである。
【0043】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、交流
電圧の瞬時値を一定周期でディジタル信号に変換してデ
ィジタル信号行列を出力するAD変換器と、ディジタル
信号行列に基づき交流電圧の周波数と比例した周波数信
号を出力する周波数検出手段と、ディジタル信号行列の
絶対値を所定回数だけ加算して積分結果を出力する積分
演算手段と、周波数信号からディジタル信号の変換周期
を交流電圧の位相で表現した値に変換した位相差角信号
を出力する位相差角演算手段と、位相差角信号に基づい
て得られる電圧補正比率を積分結果に乗算して正規化し
た電圧検出信号を出力する正規化演算手段とを具備して
いる。
【0044】この構成によれば、位相差角に応じて積分
結果を正規化し、交流電圧を直線近似にて積分演算した
際に生ずる誤差を補正する。従って、精度の良い電圧検
出が可能となる。また、交流電圧の周波数を検出して位
相差角を演算しているため、その周波数が変動した場合
でも正確な位相差角が得られる。従って、交流電圧の周
波数が変動しても正確な正規化演算が可能であるため、
精度の良い電圧検出が可能となる。
【0045】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、積分演算手段は、周波数信号と反比例した回数分だ
けディジタル信号を加算して積分結果を出力し、周波数
信号に基づいて得られた加算回数補正係数を積分結果に
乗算して正規化した積分結果を求め正規化演算手段に出
力する加算回数補正演算手段を付加したものである。
【0046】この構成によれば、位相差角に応じて積分
演算手段からの積分結果を正規化し、交流電圧を直線近
似にて積分演算した際に生ずる誤差をなくす。従って、
精度の良い電圧検出が可能となる。また、交流電圧の周
波数を検出して位相差角を演算しているため、その周波
数が変動した場合でも正確な位相差角が得られる。従っ
て、交流電圧の周波数が変動しても正確な正規化演算が
可能であるため、精度の良い電圧検出が可能となる。
【0047】さらに、積分演算においてディジタル信号
行列の絶対値の加算回数を、交流電圧の周波数と反比例
した回数とすることができるので、交流電圧の周波数が
変動しても、積分演算においてディジタル信号行列の絶
対値の加算回数が反比例に変化し常に交流電圧の一定範
囲分の積分演算結果が得られるため、精度の良い電圧検
出を行うことができる。また、積分結果と周波数信号を
乗算して正規化しているため、交流電圧の周波数が変動
し、積分演算の加算回数が変化しても一定の積分演算結
果が得られるため、精度の良い電圧検出を行うことがで
きる。
【0048】請求項3の発明は、交流電圧の瞬時値を一
定周期でディジタル信号に変換してディジタル信号行列
を出力するAD変換器と、ディジタル信号行列に基づき
交流電圧の周波数と比例した周波数信号を出力する周波
数検出手段と、ディジタル信号行列の絶対値を所定回数
だけ加算して積分結果を出力する積分演算手段と、周波
数信号からディジタル信号の変換周期を交流電圧の位相
で表現した値に変換した位相差角信号を出力する位相差
角演算手段と、ディジタル信号行列の絶対値から交流電
圧の半周期における最小値と次いで小さな値を抽出する
最小値抽出手段と、最小値抽出手段で抽出された値と位
相差角信号に基づき演算された電圧補正値を積分結果か
ら減算して電圧検出信号を出力する正規化演算手段とを
具備したものである。
【0049】この構成によれば、ディジタル信号行列の
絶対値から交流電圧の半周期における最小値と次いで小
さな値、すなわち交流電圧のゼロ点近傍の値と、位相差
角信号とを得て、ゼロ点と交わる部分での誤差分(電圧
補正値)を積分結果より減算する。これにより、精度の
良い電圧検出を行うことができる。
【0050】また、交流電圧の周波数を検出して位相差
角を演算しているため、その周波数が変動した場合でも
正確な位相差角が得られる。従って、交流電圧の周波数
が変動しても、正確な正規化演算が可能であるため、精
度の良い電圧検出が可能となる。
【0051】請求項4の発明は、交流電圧の瞬時値を一
定周期でディジタル信号に変換してディジタル信号行列
を出力するAD変換器と、交流電圧のゼロ点における位
相を検出し位相検出信号として出力する位相検出器と、
その位相検出信号を開始点として交流電圧の瞬時値を一
定周期でディジタル信号に変換してディジタル信号行列
を出力するAD変換器と、位相検出信号をディジタル信
号の加算開始位相としてディジタル信号行列の絶対値を
所定回数だけ加算し交流電圧の実効値又は平均値と比例
した電圧検出信号を出力する演算処理装置とを具備した
ものである。
【0052】この構成によれば、積分演算においてディ
ジタル信号行列の絶対値の加算開始位相を、交流電圧の
ゼロ点に固定(設定)できる。このため、交流電圧波形
がゼロ点と交わる部分での誤差をなくすことができるの
で、精度の良い電圧検出を行うことができる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態を示す
ブロック構成図である。図1において、この第1の実施
の形態における電圧検出装置1は、AD変換器2と演算
処理装置3とからなり、交流電圧V0はAD変換器2に
入力され、AD変換器2の出力がディジタル信号行列D
として演算処理装置3に入力され、さらに演算処理装置
3の出力が電圧検出信号V1として電圧検出装置1から
出力されるよう構成されている。
【0054】AD変換器2は、交流電圧V0の瞬時値を
一定周期でディジタル信号に変換してディジタル信号行
列Dを出力する。また、演算処理装置3は、ディジタル
信号行列Dから交流電圧V0の実効値または平均値と比
例した電圧検出信号V1を演算して出力する。
【0055】この演算処理装置3は、ディジタル信号行
列Dに基づき交流電圧V0の周波数に比例した周波数信
号Fを出力する周波数検出手段4と、ディジタル信号行
列Dの絶対値を所定回数だけ加算して積分結果Sを出力
する積分演算手段5と、周波数信号Fに基づきディジタ
ル信号Dの変換周期Tの位相差角αを演算し、その演算
した位相差角信号αを出力する位相差角演算手段6と、
位相差角αを基に電圧補正比率Kを算出し、積分結果S
に乗算して積分結果Sを正規化した電圧検出信号V1を
出力する正規化演算手段7とからなる。
【0056】位相差角演算手段6において、位相差角信
号αは周波数信号F及びディジタル信号Dの変換周期T
に基づいて式(12)にて演算される。
【0057】α=2π*F*T …(12)
【0058】さらに、正規化演算手段7においては、位
相差角信号αにより積分結果Sにおける直線積分に起因
する誤差の電圧補正比率Kを式(13)にて演算し、式
(14)に示すように、この電圧補正比率Kを積分結果
Sに乗算することにより、正規化された演算結果を電圧
検出信号V1として出力する。なお、式(12)は式
(1a)と同じであり、式(13)は式(7)と同じで
ある。
【0059】 K=(2/α)*sin(α/2)/cos(α/2) …(13) V1=K*S …(14) ただし T:AD変換器2の変換周期 F:周波数信号 α:位相差角信号 K:電圧補正比率 S:積分結果 V1:電圧検出信号
【0060】このように、位相差角αに応じて積分結果
Sを正規化できるので、交流電圧V0を直線近似にて積
分演算した際に生ずる誤差S2をなくすことができるた
め、精度の良い電圧検出が可能となる。また、交流電圧
V0の周波数Fを検出して位相差角αを演算しているた
め、その周波数Fが変動した場合でも正確な位相差角α
が得られる。従って、精度の良い電圧検出が可能とな
る。
【0061】以上説明したように、この第1の実施の形
態によれば、正規化演算手段7において、位相差角信号
αに応じて積分結果Sを正規化できるので、交流電圧V
0を直線近似にて積分演算した際に生ずる誤差をなくす
ことができる。このため、精度の良い電圧検出信号V1
が得られる。また、周波数検出手段4において交流電圧
V0の周波数信号Fを検出しており、その信号に基づき
位相差角演算手段6にて位相差角信号αを演算している
ため、交流電圧V0の周波数Fが変動した場合でも、正
確な位相差角信号αが演算できる。このことから、交流
電圧V0の周波数Fが変動した場合でも、精度の良い電
圧検出信号V1が得ることができる。
【0062】以下、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図2は、本発明の第2の実施の形態を示す電
圧検出装置1のブロック構成図である。図2において、
この第2の実施の形態における電圧検出装置1は、AD
変換器2と演算処理装置3とからなり、交流電圧V0は
AD変換器2に入力され、AD変換器2の出力がディジ
タル信号行列Dとして演算処理装置3に入力され、さら
に演算処理装置3の出力が電圧検出信号V1として電圧
検出処理装置1から出力されるよう構成されている。
【0063】AD変換器2は、交流電圧V0の瞬時値を
一定周期でディジタル信号に変換してディジタル信号行
列Dを出力する。また、演算処理装置3は、ディジタル
信号行列Dから交流電圧V0の実効値または平均値と比
例した電圧検出信号V1を演算して出力する。
【0064】演算処理装置3は、ディジタル信号行列D
に基づき交流電圧V0の周波数に比例した周波数信号F
を出力する周波数検出手段4と、ディジタル信号行列D
の絶対値を周波数信号Fと反比例した回数分だけ加算し
て積分結果Sを出力する積分演算手段5と、積分結果S
と周波数信号Fとを乗算して正規化した積分結果SX出
力する加算回数補正演算手段8と、周波数信号Fに基づ
きディジタル信号Dの変換周期Tの位相差角αを演算し
位相差角信号αを出力する位相差角演算手段6と、位相
差角信号αを基に電圧補正比率Kを算出し、積分結果S
に乗算して積分結果Sを正規化した電圧検出信号V1を
出力する正規化演算手段7とからなる。
【0065】この第2の実施の形態では、図1に示した
第1の実施の形態に対し、積分演算手段5において、デ
ィジタル信号行列Dの絶対値を周波数信号Fと反比例し
た回数分だけ加算して積分結果Sを出力するようにし、
さらに、加算回数補正演算手段8で交流電圧V0の周波
数信号Fの変化による加算回数Nの変化を補正を行うよ
うにしている。
【0066】積分演算手段5では、式(15)に示すよ
うに加算回数Nを周波数信号Fに反比例に設定する。こ
れにより、交流電圧V0の半周期の積分結果Sを得るこ
とができる。従って、交流電圧V0の周波数が変動して
も、常に交流電圧V0の半周期の積分結果Sを得ること
ができる。
【0067】N=1/(T*F*2) …(15) ただし T :AD変換器2の変換周期 F :周波数信号
【0068】また、加算回数補正演算手段8は、交流電
圧V0の周波数信号Fの変化による加算回数Nの変化を
補正するものであり、式(16)のように表される。例
えば、交流電圧V0の周波数が2倍になれば、半周期分
の積分結果Sは周波数Fに反比例して1/2倍となる。
すなわち、交流電圧V0の周波数信号Fと半周期分の積
分結果Sは反比例の関係にあるので、積分結果Sに周波
数信号Fを加味して、積分結果Sを正規化する必要があ
る。そこで、式(16)に示すように積分結果Sに(F
/F0)を乗算して積分結果Sを正規化した積分結果S
Xを得る。
【0069】SX=(F/F0)*S …(16) ただし F0:定格周波数 F:周波数信号 S:積分結果 SX:正規化した積分結果
【0070】以上説明したように、この第2の実施の形
態によれば、正規化演算手段7において、位相差角信号
αに応じて積分結果Sを正規化できるので、交流電圧V
0を直線近似にて積分演算した際に生ずる誤差をなくす
ことができる。これにより、精度の良い電圧検出信号V
1が得られる。また、周波数検出手段4において交流電
圧V0の周波数信号Fを検出し、その信号に基づき位相
差角演算手段5にて位相差角信号αを演算しているの
で、交流電圧V0の周波数が変動した場合でも、正確な
位相差角信号αが演算できる。従って、交流電圧V0の
周波数が変動した場合でも、精度の良い電圧検出信号V
1が得られる。
【0071】また、積分演算手段5においてディジタル
信号行列Dの絶対値の加算回数Nを、交流電圧V0の周
波数信号Fと反比例した回数としているので、交流電圧
V0の周波数が変動しても、積分演算手段5においてデ
ィジタル信号行列Dの絶対値の加算回数Nが周波数と反
比例に変化し、常に交流電圧の一定範囲分の積分結果S
が得られる。このため、精度の良い電圧検出を行うこと
ができる。
【0072】また、加算回数補正演算手段8において積
分結果Sに周波数信号Fを加味して正規化しているた
め、交流電圧V0の周波数信号Fが変動し、積分演算手
段5の加算回数Nが変化しても一定の積分結果SXが得
られる。このため、精度の良い電圧検出を行うことがで
きる。
【0073】図3は、本発明の第3の実施の形態を示す
ブロック構成図である。図3において、この第3の実施
の形態における電圧検出装置1は、AD変換器2と演算
処理装置3からなり、交流電圧V0はAD変換器2に入
力され、AD変換器2の出力がディジタル信号行列Dと
して演算処理装置3に入力され、さらに演算処理装置3
の出力が電圧検出信号V1として電圧検出装置1から出
力されるよう構成されている。
【0074】AD変換器2は、交流電圧V0の瞬時値を
一定周期でディジタル信号に交換してディジタル信号行
列Dを出力する。また、演算処理装置3は、ディジタル
信号行列Dから交流電圧V0の実効値または平均値と比
例した電圧検出信号V1を演算して出力する。
【0075】演算処理装置3は、ディジタル信号行列D
に基づき交流電圧V0の周波数に比例した周波数信号F
を出力する周波数検出手段4と、ディジタル信号行列D
の絶対値を所定回数だけ加算して積分結果Sを出力する
積分演算手段5と、周波数信号Fからディジタル信号行
列Dの変換周期Tの位相差角αを演算し位相差角信号α
を出力する位相差角演算手段6と、ディジタル信号行列
Dの絶対値から交流電圧V0の半周期における最小値と
次いで小さな値を抽出する最小値抽出手段9と、その抽
出された値VL1、VL2と位相差角信号αとに基づき
演算される電圧補正値を積分結果Sから減算して電圧検
出信号V1を出力する正規化演算手段10とから構成さ
れている。
【0076】最小値抽出手段9では、ディジタル信号行
列Dの絶対値から交流電圧V0半周期における最小値V
L1及び次いで小さな値VL2、すなわち交流電圧V0
のゼロ点近傍の値を得る。また、位相差角演算手段6で
は位相差角信号αを得る。
【0077】そして、正規化演算手段7においては、交
流電圧V0がゼロと交わる部分で発生する誤差分を積分
結果Sより減算する。これを式(17)に示す。
【0078】 V1=S−α*|VL1|*|VL2|/(|VL1|+|VL1|) …(17) ただし VL:交流電圧V0の半周期における最小値 VL2:交流電圧V0の半周期における最小値に次いで
小さな値
【0079】ここで、交流電圧V0がゼロと交わる部分
で発生する誤差分は、式(11)で示され、その式(1
1)の|Dn-1|にVL1を代入し、|Dn|にVL2
を代入して求められる。そして、この誤差分を積分結果
Sから減算して電圧検出信号V1は求められる。
【0080】以上説明したように、この第3の実施の形
態によれば、正規化演算手段7において、位相差角信号
α及びゼロ点近傍の値に応じて積分結果Sを正規化でき
るので、交流電圧V0がゼロと交わる部分で発生する誤
差をなくすことができる。このため、精度の良い電圧検
出信号V1が得られる。また、周波数検出手段4におい
て、交流電圧V0の周波数信号Fを検出しており、その
信号に基づき位相差演算手段6にて位相差角信号αを演
算しているため、交流電圧V0の周波数が変動した場合
でも、正確な位相差角信号αが演算できる。従って、交
流電圧V0の周波数が変動した場合でも、精度の良い電
圧検出信号V1が得られる。
【0081】図4は、本発明の第4の実施の形態を示す
ブロック構成図である。図4において、この第4の実施
の形態における電圧検出装置1は、位相検出器11とA
D変換器2と演算処理装置3からなり、交流電圧V0は
位相検出器11及びAD変換器2に入力され、位相検出
器11の出力がゼロ点の位相検出信号ZとしてAD変換
器2及び演算処理装置3に入力され、AD変換器2の出
力がディジタル信号行列Dとして演算処理装置3に入力
され、さらに演算処理装置3の出力が電圧検出信号V1
として電圧検出装置1から出力されるように構成されて
いる。
【0082】位相検出器11は、交流電圧V0のゼロ点
の位相を検出し位相検出信号Zを出力する。また、AD
変換器2は、交流電圧V0の瞬時値をその位相検出信号
を開始点として一定周期でディジタル信号に変換してデ
ィジタル信号行列Dを出力する。そして、演算処理装置
3は、ディジタル信号行列Dから交流電圧V0の実効値
または平均値と比例した電圧検出信号V1を演算して出
力する。
【0083】演算処理装置3は、位相検出信号Zに応じ
てディジタル信号行列Dの絶対値の加算開始位相を固定
して所定回数だけ加算を行い、電圧検出値V1を出力す
る積分演算手段5から構成されている。
【0084】積分演算手段5において、ディジタル信号
行列Dの絶対値の加算開始位相を、交流電圧V0のゼロ
点に固定するため、式(17)においてディジタル信号
行列Dの絶対値の最小値VL1をゼロとすることができ
る。
【0085】以上説明したように、この第4の実施の形
態によれば、ディジタル信号列Dの絶対値の最小値VL
1をゼロとすることができるため、ゼロと交わる部分で
の積分演算誤差をなくすことができる。従って、精度の
良い電圧検出を行うことができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、直
線近似により発生する積分演算誤差及びゼロと交わる点
で発生する積分演算誤差を補正するので、精度の良い電
圧検出装置を提供することができる。
【0087】すなわち、請求項1の発明によれば、検出
した周波数信号に基づき位相差角信号を演算し、交流電
圧を直線近似にて積分演算した際に生ずる誤差を補正す
るので、精度の良い電圧検出信号が得られる。
【0088】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に効果に加え、常に交流電圧の一定範囲分の積分結果が
得られるので、精度の良い電圧検出を行うことができ
る。
【0089】請求項3の発明によれば、交流電圧がゼロ
と交わる部分で発生する誤差を補正するので、精度の良
い電圧検出信号が得られる。
【0090】請求項4の発明によれば、ディジタル信号
列の絶対値の最小値をゼロとすることにより、ゼロと交
わる部分での積分演算誤差をなくすことができるので、
精度の良い電圧検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック構成
図。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示すブロック構成
図。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示すブロック構成
図。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示すブロック構成
図。
【図5】従来例のブロック構成図。
【図6】従来例における電圧検出信号の近似計算の説明
図。
【図7】従来例におけるゼロと交わる部分での電圧検出
信号の近似計算の説明図。
【符号の説明】 1 電圧検出装置 2 AD変換器 3 演算処理装置 4 周波数検出手段 5 積分演算手段 6 位相差角演算手段 7 正規化演算手段 8 加算回数補正演算手段 9 最小値抽出手段 11 位相検出器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧の瞬時値を一定周期でディジタ
    ル信号に変換してディジタル信号行列を出力するAD変
    換器と、前記ディジタル信号行列から前記交流電圧の実
    効値又は平均値と比例した電圧検出信号を演算して出力
    する演算処理装置とからなる電圧検出装置において、前
    記ディジタル信号行列に基づき前記交流電圧の周波数と
    比例した周波数信号を出力する周波数検出手段と、前記
    ディジタル信号行列の絶対値を所定回数だけ加算して積
    分結果を出力する積分演算手段と、前記周波数信号から
    ディジタル信号の変換周期を前記交流電圧の位相で表現
    した値に変換した位相差角信号を出力する位相差角演算
    手段と、前記位相差角信号に基づいて得られる電圧補正
    比率を前記積分結果に乗算して正規化した電圧検出信号
    を出力する正規化演算手段とを具備したことを特徴とす
    る電圧検出装置。
  2. 【請求項2】 前記積分演算手段は、前記周波数信号と
    反比例した回数分だけ前記ディジタル信号を加算して積
    分結果を出力し、前記周波数信号に基づいて得られた加
    算回数補正係数を前記積分結果に乗算して正規化した積
    分結果を求め前記正規化演算手段に出力する加算回数補
    正演算手段を付加したことを特徴とする請求項1に記載
    の電圧検出装置。
  3. 【請求項3】 交流電圧の瞬時値を一定周期でディジタ
    ル信号に変換してディジタル信号行列を出力するAD変
    換器と、前記ディジタル信号行列から前記交流電圧の実
    効値又は平均値と比例した電圧検出信号を演算して出力
    する演算処理装置とからなる電圧検出装置において、前
    記ディジタル信号行列に基づき前記交流電圧の周波数と
    比例した周波数信号を出力する周波数検出手段と、前記
    ディジタル信号行列の絶対値を所定回数だけ加算して積
    分結果を出力する積分演算手段と、前記周波数信号から
    ディジタル信号の変換周期を前記交流電圧の位相で表現
    した値に変換した位相差角信号を出力する位相差角演算
    手段と、前記ディジタル信号行列の絶対値から前記交流
    電圧の半周期における最小値と次いで小さな値を抽出す
    る最小値抽出手段と、前記最小値抽出手段で抽出された
    値と前記位相差角信号に基づき演算された電圧補正値を
    前記積分結果から減算して電圧検出信号を出力する正規
    化演算手段を具備したことを特徴とする電圧検出装置。
  4. 【請求項4】 交流電圧の瞬時値を一定周期でディジタ
    ル信号に変換してディジタル信号行列を出力するAD変
    換器と、前記ディジタル信号行列から前記交流電圧の実
    効値又は平均値と比例した電圧検出信号を演算して出力
    する演算処理装置とからなる電圧検出装置において、前
    記交流電圧のゼロ点における位相を検出し位相検出信号
    として出力する位相検出器と、その位相検出信号を開始
    点として交流電圧の瞬時値を一定周期でディジタル信号
    に変換してディジタル信号行列を出力するAD変換器
    と、前記位相検出信号を前記ディジタル信号の加算開始
    位相として前記ディジタル信号行列の絶対値を所定回数
    だけ加算し前記交流電圧の実効値又は平均値と比例した
    電圧検出信号を出力する演算処理装置とを具備したこと
    を特徴とする電圧検出装置。
JP31372595A 1995-11-08 1995-11-08 電圧検出装置 Pending JPH09133716A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008037166A1 (fr) * 2006-09-26 2008-04-03 Huawei Technologies Co., Ltd. Procédé et système d'acquisition d'une tension alternative

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