JPH08110358A - 電圧検出装置 - Google Patents

電圧検出装置

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JPH08110358A
JPH08110358A JP24580494A JP24580494A JPH08110358A JP H08110358 A JPH08110358 A JP H08110358A JP 24580494 A JP24580494 A JP 24580494A JP 24580494 A JP24580494 A JP 24580494A JP H08110358 A JPH08110358 A JP H08110358A
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JP
Japan
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voltage
signal
digital signal
frequency
matrix
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JP24580494A
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English (en)
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Susumu Sato
佐藤  進
Hitoshi Murakami
均 村上
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、交流電圧の測定において、
その交流電圧の周波数が変動しても精度の良い測定を行
うことができる電圧検出装置を提供することにある。 【構成】 電圧検出装置1は、AD変換器2と演算処理
装置3からなり、交流電圧V0はAD変換器2に入力さ
れ、交流電圧V0の瞬時値を一定周期でディジタル信号
に変換してディジタル信号行列Dとして演算処理装置3
に入力され、演算処理装置3内の周波数検出手段4にて
演算されるディジタル信号行列Dに基づき交流電圧V0
の周波数に比例した周波数信号F、と積分演算手段5に
て演算されるディジタル信号行列Dの絶対値を周波数信
号Fと反比例した回数分だけ加算して積分演算信号Sと
を正規化演算手段6で正規化して電圧検出信号V1を出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電圧を測定するた
めに用いる、電圧検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、発電機の出力電圧のような正弦
波の交流電圧測定には、演算処理装置を用いた積分演算
方式の電圧検出器が用いられている。従来の電圧検出装
置を図7を参照して説明する。
【0003】電圧検出装置1は、AD変換器2と演算処
理装置3とからなり、交流電圧V0はAD変換器2に入
力され、AD変換器2の出力がディジタル信号行列Dと
して演算処理装置3に入力され、さらに演算処理装置3
の出力が電圧検出信号V1として電圧検出装置1から出
力されるよう構成されている。
【0004】AD変換器2は、交流電圧V0の瞬時値を
一定周期でディジタル信号に変換してディジタル信号行
列Dを出力する。演算処理装置3は、ディジタル信号行
列Dから交流電圧V0の実効値または平均値と比例した
電圧検出信号V1を演算して出力する装置で、ディジタ
ル信号行列Dの絶対値を一定回数だけ加算して積分演算
信号Sを出力する積分演算手段5から構成されている。
【0005】以上の構成の電圧検出装置1では、交流電
圧V0をディジタル信号行列Dに変換し、演算処理装置
3の積分演算手段5で演算を行うことにより、交流電圧
V0の電圧検出を行っている。積分演算手段5での演算
方法としては、式(1)に示す演算が用いられている。
【0006】
【数1】 ただし S:積分演算信号 N:加算回数 D-n:ディジタル信号行列の値(n回前) 交流電圧検出の場合には、その電圧波形の半周期(位相
角で180度)またはその倍数の範囲の積分を行うこと
により、電圧波形の位相に関係なく一定の電圧検出が行
えるので、加算回数Nは交流電圧V0の定格周波数F0
とAD変換器2の変換周期Tとの関係により予め設定さ
れる。例えば半周期の積分の場合には式(2)のように
示される。
【0007】
【数2】N=1/(T* F0* 2) 式(2) ただし T:AD変換器2の変換周期 F0:交流電圧V0の定格周波数 交流電圧V0に対する加算開始位相角をα1とし180
度分の積分演算結果をS0とすれば、積分演算結果S0
は、α1〜180度の積分演算結果S2と180〜18
0+α1の積分演算結果S3から(3)のように表され
る。
【0008】
【数3】S0=S2+S3 式(3) ただし S0:α1〜α1+180度の積分演算結果 S2:α1〜180度の積分演算結果 S3:180度〜180+α1の積分演算結果 図8は従来例の説明図である。ここでS1、S2、S3
は、式(4)〜(7)のように表される。
【0009】
【数4】 S1=S3 式(7) ただし S1:0〜α1の積分演算結果 α1:加算開始位相角 A SINθ:交流電圧V0の波形 従ってS0は、加算開始位相角α1に関係なく式
(8)、(9)のように表される。
【0010】
【数5】 S0=S1+S2 式(8) これにより、常に交流電圧V0の半周期の波形の積分結
果が得られるため、交流電圧V0に対する加算開始位相
角α1が変化しても、正確な電圧検出が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、加算回数
Nを固定していることに起因する欠点がある。その欠点
は、交流電圧V0の周波数FXの変動により、電圧検出
に誤差が発生してしまうことである。
【0012】図9は従来例の説明図である。例えば、交
流電圧V0の周波数FXが低下した場合には加算回数N
が固定のため加算範囲が180度分から位相角α2 に変
化するとすれば、積分演算結果は式(10)で表される。
【0013】
【数6】 ただし S4:周波数変化後の積分演算結果 α2:加算範囲の位相角 式(10)によれば、積分演算結果S4は、加算開始位相
角α1及び加算範囲の位相角α2により変化する。
【0014】例えば、交流電圧V0の周波数が1%低下
した場合には、積分演算結果S4が最大 1.0%変化する
だけであるが、交流電圧V0の周波数が50%低下した場
合には、積分演算結果S4が最大41.4%変化する。
【0015】従って、従来の方式では、交流電圧V0の
周波数が変動した場合には、必ずしも精度の良い電圧検
出を行うことができなかった。本発明は、交流電圧の測
定において、その交流電圧の周波数が変動しても精度の
良い測定を行うことができる電圧検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では交流電圧の周波数を検出し演算処理を
行うことにより、精度の良い電圧検出装置を提供するも
のである。[請求項1]の発明は、交流電圧の瞬時値を
一定周期でディジタル信号に変換してディジタル信号行
列を出力するAD変換器と、ディジタル信号行列から交
流電圧の実効値または平均値と比例した電圧検出信号を
演算して出力する演算処理装置とからなる電圧検出装置
において、ディジタル信号行列に基づき交流電圧の周波
数と比例した周波数信号を出力する周波数検出手段と、
ディジタル信号行列の絶対値を周波数信号と反比例した
回数分だけ加算して積分演算信号を出力する積分演算手
段と、積分演算信号を周波数信号で乗算して正規化した
電圧検出信号を出力する正規化演算手段とを用いたもの
である。
【0017】[請求項2]の発明は、上記第1の発明の
積分演算手段において、加算回数を得た際の余剰分を補
正加算する手段を付加したものである。[請求項3]の
発明は、上記第1の発明の積分演算手段において、加算
回数を得た際の余剰分を補正する手段として、ディジタ
ル信号行列の最も前の加算値とその加算値の一つ前のデ
ィジタル信号行列の値とを加算回数を得た際の余剰分に
て重み付け加算し、補正加算する手段を付加したもので
ある。
【0018】[請求項4]の発明は、交流電圧の瞬時値
を一定周期でディジタル信号に変換してディジタル信号
行列を出力するAD変換器と、ディジタル信号行列から
交流電圧の実効値または平均値と比例した電圧検出信号
を出力する電圧検出装置において、ディジタル信号行列
に基づき交流電圧のゼロ点を検出して位相検出信号を出
力する位相検出手段と、ディジタル信号行列に基づき交
流電圧の周波数と比例した周波数信号を出力する周波数
検出手段と、ディジタル信号行列の絶対値を位相検出信
号に基づき加算開始位相を固定したうえ一定回数分だけ
加算して積分演算信号を出力する積分演算手段と、積分
演算信号を周波数信号に応じて演算された値にて正規化
した電圧検出信号を出力する正規化演算手段とを具備し
たものである。
【0019】[請求項5]の発明は、上記第4の発明の
交流電圧の瞬時値の位相検出手段において、ディジタル
信号行列に基づき交流電圧波形の正または負のピーク点
を検出して位相検出信号を出力するように構成したもの
である。
【0020】[請求項6]の発明は、交流電圧の瞬時値
を一定周期でディジタル信号に変換してディジタル信号
行列を出力するAD変換器と、ディジタル信号行列から
交流電圧の実効値または平均値と比例した電圧検出信号
を出力する電圧検出装置において、ディジタル信号行列
の正負を検出して正負検出信号を出力する正負検出手段
と、ディジタル信号行列に基づき交流電圧の周波数と比
例した周波数信号を出力する周波数検出手段と、ディジ
タル信号行列の絶対値を正負検出信号に基づきディジタ
ル信号行列の正の信号が連続している部分だけ加算して
積分演算信号を出力する積分演算手段と、積分演算信号
を周波数信号に応じて演算された値を乗算して正規化し
た電圧検出信号を出力する正規化演算手段とを具備した
ものである。
【0021】
【作用】[請求項1]の発明によれば、積分演算におい
てディジタル信号行列の絶対値の加算回数を、交流電圧
の周波数と反比例した回数とすることができるので、交
流電圧の周波数が変動しても、積分演算においてディジ
タル信号行列の絶対値の加算回数が反比例に変化し常に
交流電圧の一定範囲分の積分演算結果が得られるため、
精度の良い電圧検出を行うことができる。
【0022】また、積分演算信号を周波数信号で乗算し
て正規化しているため、交流電圧の周波数が変動し、積
分演算の加算回数が変化しても一定の積分演算結果が得
られるため、精度の良い電圧検出を行うことができる。
【0023】[請求項2]の発明によれば、積分演算に
おいてディジタル信号行列の絶対値の加算回数を、交流
電圧の周波数と反比例した回数とすることができるの
で、交流電圧の周波数が変動しても、積分演算において
ディジタル信号行列の絶対値の加算回数が反比例に変化
し常に交流電圧の一定範囲分の積分演算結果が得られる
ため、精度の良い電圧検出を行うことができる。
【0024】また、積分演算信号を周波数信号で乗算し
て正規化しているため、交流電圧の周波数が変動し、積
分演算の加算回数が変化しても一定の積分演算結果が得
られるため、精度の良い電圧検出を行うことができる。
【0025】さらに、加算回数を得た際の余剰分を補正
加算しており、加算回数の余剰分による誤差を低減でき
るため、誤差の少ない電圧検出を行うことができる。
[請求項3]の発明によれば、積分演算においてディジ
タル信号行列の絶対値の加算回数を、交流電圧の周波数
と反比例した回数とすることができるので、交流電圧の
周波数が変動しても、積分演算においてディジタル信号
行列の絶対値の加算回数が反比例に変化し常に交流電圧
の一定範囲分の積分演算結果が得られるため、精度の良
い電圧検出を行うことができる。
【0026】また、積分演算信号を周波数信号で乗算し
て正規化しているため、交流電圧の周波数が変動し、積
分演算の加算回数が変化しても一定の積分演算結果が得
られるため、精度の良い電圧検出を行うことができる。
【0027】さらに、加算回数を得た際の余剰分を補正
加算しており、加算回数の余剰分による誤差を低減でき
るため、誤差の少ない測定が可能である。[請求項4]
の発明によれば、積分演算においてディジタル信号行列
の絶対値の加算開始位相を、交流電圧のゼロ点に固定で
き、交流電圧の周波数が変動してもその積分範囲がその
周波数により特定できるため、積分演算信号を周波数信
号で正規化してやることにより、精度の良い電圧検出を
行うことができる。
【0028】[請求項5]の発明によれば、積分演算に
おいてディジタル信号行列の絶対値の加算開始位相を、
交流電圧の正または負のピーク点に固定できるので、交
流電圧の周波数が変動してもその積分範囲がその周波数
により特定できるため、積分演算信号を周波数信号で正
規化してやることにより、精度の良い電圧検出を行うこ
とができる。
【0029】[請求項6]の発明によれば、ディジタル
信号行列の絶対値を正負検出信号に基づきディジタル信
号の正の信号が連続している部分を加算して積分演算信
号を出力しているため、交流電圧の周波数が変動しても
積分演算範囲が一定となるので、精度の良い電圧検出を
行うことができる。
【0030】また、積分演算信号を周波数信号に応じて
演算された値を乗算して正規化しているため、周波数が
変動しても一定の電圧検出信号を出力するので、精度の
良い電圧検出を行うことができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の第1実施例を示す電圧検
出装置の構成図である。図1において、電圧検出装置1
はAD変換器2と演算処理装置3からなり、交流電圧V
0はAD変換器2に入力され、AD変換器2の出力がデ
ィジタル信号行列Dとして演算処理装置3に入力され、
さらに演算処理装置3の出力が電圧検出信号V1として
電圧検出装置1から出力されるよう構成されている。
【0032】AD変換器2は、交流電圧V0の瞬時値を
一定周期でディジタル信号に変換してディジタル信号行
列Dを出力する。演算処理装置3は、ディジタル信号行
列Dから交流電圧V0の実効値または平均値と比例した
電圧検出信号V1を演算して出力する装置で、ディジタ
ル信号行列Dに基づき交流電圧V0の周波数に比例した
周波数信号Fを出力する周波数検出手段4と、ディジタ
ル信号行列Dの絶対値を周波数信号Fと反比例した回数
分だけ加算して積分信号Sを出力する積分演算手段5
と、積分演算信号Sを周波数信号Fで乗算して正規化し
た電圧検出信号V1を出力する正規化演算手段6とから
なる。
【0033】以上の構成では、ディジタル信号行列Dの
絶対値を周波数信号Fと反比例した回数分だけ加算して
積分演算信号Sを出力することができるので、式(11)
に示すように加算回数Nを周波数信号Fに反比例に設定
することにより、積分演算手段5において交流電圧V0
の半周期の積分演算信号Sを得ることができる。従って
交流電圧V0の周波数が変動しても、常に交流電圧V0
の半周期の積分演算信号Sを得ることができる。
【0034】
【数7】N=1/(T* F* 2) 式(11) ただし T:AD変換器2の変換周期 F:周波数信号 図2は、本発明の第1実施例の説明図である。図2によ
れば交流電圧V0の周波数に比例した周波数信号Fの変
化に合わせて加算回数Nが変化して、積分範囲が交流電
圧V0の半周期となる。
【0035】また正規化演算手段6は、交流電圧V0の
周波数信号Fの変化による加算回数Nの変化を補正する
ものであり式(12)のように表される。例えば、交流電
圧V0の周波数が2倍になれば半周期分の積分結果Sは
周波数に反比例して1/2倍となる。すなわち、交流電
圧V0の周波数信号Fと半周期分の積分結果Sは反比例
の関係にあり、式(12)に示すように周波数信号Fを乗
算して正規化する必要がある。
【0036】
【数8】V1=(F/F0)*S 式(12) ただし F0:定格周波数 F:周波数信号 V1:電圧検出信号 以上説明したように本実施例によれば、積分演算手段5
においてディジタル信号行列Dの絶対値の加算回数N
を、交流電圧V0の周波数信号Fと反比例した回数とす
ることができるので、交流電圧V0の周波数が変動して
も、積分演算手段5においてディジタル信号行列Dの絶
対値の加算回数Nが反比例に変化し常に交流電圧の一定
範囲分の積分演算結果が得られるため、精度の良い電圧
検出を行うことができるという効果がある。
【0037】また、積分演算信号Sを周波数信号Fで乗
算して正規化しているため、交流電圧V0の周波数信号
Fが変動し、積分演算手段5の加算回数Nが変化しても
一定の積分演算出力Sが得られるため、精度の良い電圧
検出を行うことができるという効果がある。
【0038】次に、本発明の第2実施例を説明する。本
発明の第2実施例は、図1に示す本発明の第1実施例の
構成の積分演算手段5において、加算回数Nを得た際の
余剰分を補正加算する手段を付加したものである。
【0039】本発明の第1実施例の加算回数Nの値は整
数とする必要があり、式(11)の結果には除算後の余り
が発生する場合がある。この場合、積分演算手段5の積
分範囲において、最大AD変換器2の変換周期Tのずれ
を生ずる。そこで式(13)に示すような演算にてその補
正を行い電圧検出精度を向上させる。
【0040】
【数9】 ただし B:式(11)の余り D-N:ディジタル信号行列DのN回前の値 X2:補正後の積分演算出力 以上説明したように本実施例によれば、積分演算手段5
においてディジタル信号行列Dの絶対値の加算回数N
を、交流電圧V0の周波数信号Fと反比例した回数とす
ることができるので、交流電圧V0の周波数信号Fが変
動しても、積分演算手段5においてディジタル信号行列
Dの絶対値の加算回数Nが反比例に変化し、常に交流電
圧V0の一定範囲分の積分演算信号Sが得られるため、
精度の良い電圧検出を行うことができる。
【0041】また、積分演算信号Sを周波数信号Fで乗
算して正規化しているため、交流電圧V0の周波数信号
Fが変動し、積分演算手段5の加算回数Nが変化しても
一定の積分演算出力Sが得られるため、精度の良い電圧
検出を行うことができる。
【0042】さらに、積分演算手段5において加算回数
Nを得た際の余剰分を補正加算しており、加算回数Nの
余剰分による誤差を低減できるため、誤差の少ない電圧
検出を行うことができる。
【0043】次に、本発明の第3実施例を説明する。本
発明の第3実施例は、図1に示す本発明の第1実施例の
構成の積分演算手段5において、加算回数を得た際の余
剰分を補正加算する手段として、ディジタル信号行列D
の最も前の加算値とその加算値の一つ前のディジタル信
号行列Dの値とを、加算回数を得た際の余剰分にて重み
付け加算した値を補正加算する手段を付加したものであ
る。
【0044】本発明の第1実施例の加算回数Nの値は整
数とする必要があり、式(11)の結果には除算後の余り
が発生する場合がある。この場合、積分演算手段5の範
囲は最大時AD変換器2の変換周期Tのずれを生ずる。
そしで式(14)に示すようにディジタル信号行列Dの最
も前の加算値とその加算値の一つ前のディジタル信号行
列Dの値とを基にした演算にてその補正を行い電圧検出
精度を向上させる。
【0045】
【数10】 ただし B:式(11)の余り D−(N-1) :ディジタル信号行列Dの最も前の加算値
(N−1回前) D-N:ディジタル信号行列Dの最も前の加算値の一つ前
の値(N回前) 以上説明したように本実施例によれば、積分演算手段5
においてディジタル信号行列Dの絶対値の加算回数N
を、交流電圧V0の周波数信号Fと反比例した回数とす
ることができるので、交流電圧V0の周波数信号Fが変
動しても、積分演算手段5においてディジタル信号行列
Dの絶対値の加算回数Nが反比例に変化し、常に交流電
圧V0の一定範囲分の積分演算信号Sが得られるため、
精度の良い電圧検出を行うことができる。
【0046】また、積分演算信号Sを周波数信号Fで乗
算して正規化しているため、交流電圧V0の周波数信号
Fが変動し、積分演算手段5の加算回数Nが変化しても
一定の積分演算出力Sが得られるため、精度の良い電圧
検出を行うことができる。
【0047】さらに、積分演算手段5において加算回数
Nを得た際の余剰分を補正加算しており、加算回数Nの
余剰分による誤差を低減できるため、誤差の少ない電圧
検出を行うことができる。
【0048】以下、本発明の第4実施例の構成について
図面を参照して説明する。図3は、本発明の第4実施例
を示す電圧検出装置1の構成図である。図3において、
交流電圧V0の瞬時値を一定周期でディジタル信号に変
換してディジタル信号行列Dを出力するAD変換器2
と、ディジタル信号行列Dから交流電圧V0の実効値ま
たは平均値と比例した電圧検出信号V1を出力する演算
処理装置3において、ディジタル信号行列Dに基づき交
流電圧V0のゼロ点を検出して位相検出信号Pを出力す
る位相検出手段7と、ディジタル信号行列Dに基づき交
流電圧V0の周波数と比例した周波数信号Fを出力する
周波数検出手段4と、ディジタル信号行列Dの絶対値を
位相検出信号Pに基づき加算開始位相α1を固定したう
え一定回数分だけ加算して積分演算信号Sを出力する積
分演算手段5と、積分演算信号Sを周波数信号Fに応じ
て演算された値にて乗算して正規化した電圧検出信号V
1を出力する正規化演算手段6とを具備したものであ
る。
【0049】以上の構成によれば位相検出手段7の結果
により交流電圧V0に対する加算開始位相α1をゼロ点
に固定することができる。従って交流電圧V0の周波数
の変化に伴い積分演算手段5の積分範囲は変化する。し
かしながら加算開始点の位相が交流電圧V0のゼロ点に
固定されるので、交流電圧V0の周波数検出値Fから積
分範囲を特定することができる。
【0050】図4は本発明の第4実施例の説明図であ
る。例えば交流電圧V0の周波数が低下した場合には、
図4に示すように0度から(180−α3)度の積分結
果S5が演算される。これを式(15)に表す。
【0051】
【数11】 ただし S5:0〜(180−α3)度の積分演算結果 α3:位相角 ここで位相角α3は式(16)にて表されるように、定格
周波数F0、変動後の周波数信号Fにより表される。
【0052】
【数12】 α3=(1−(F/F0))*π 式(16) ただし F0:定格周波数 F:周波数信号 従って正規化演算手段6において、式(16)に基づい
て、周波数演算手段5の結果から位相角α3を演算する
ことにより積分範囲が特定できる。さらに位相角α3が
得られれば、積分演算結果S5から0から180度まで
の積分演算結果Sを算出することができる。
【0053】以上説明したように本実施例によれば、積
分演算手段5においてディジタル信号行列Dの絶対値の
加算開始位相α1を交流電圧V0のゼロ点の位相に固定
できるので、交流電圧の周波数が変動してもその積分範
囲が周波数信号Fで特定できるため、積分演算信号Sを
周波数信号Fで正規化することにより精度の良い電圧検
出を行うことができる。
【0054】次に、本発明の第5実施例を説明する。本
発明の第5実施例は図3に示す本発明の第4実施例の構
成の交流電圧の瞬時値の位相検出手段7において、ディ
ジタル信号行列Dに基づき交流電圧波形V0の正または
負のピーク点を検出して位相検出信号Pを出力するよう
に構成したもの。
【0055】以上の構成によれば位相検出信号Pにより
交流電圧V0に対する加算開始位相α1を正または負の
ピーク点に固定している。従って交流電圧V0の周波数
の変化に応じて積分演算手段5の範囲は変化する。しか
しながら、正弦波の電圧の正または負のピーク点は各々
その波形の90度または270度に固定した位相とな
る。従って加算開始点位相α1が90度または270度
に固定されるので、周波数信号Fから積分範囲を特定す
ることができる。
【0056】図5は本発明の第5実施例の説明図であ
る。例えば交流電圧V0の周波数が低下した場合には、
図5に示すように90度から(270−α4)度の積分
結果S6が演算される。これを式(17)に示す。
【0057】
【数13】 ただし S6:90度から(270−α4)度の積分結
果 ここで位相角α4は式(18)にて表されるように、定格
周波数F0、変動後の周波数信号Fにより決定される。
【0058】
【数14】 α4=(1−(F/F0))*π 式(18) ただし F0:定格周波数 F:周波数信号 α4:位相角 従って正規化演算手段6において、式(18)に基づい
て、周波数演算4の結果から位相角α4を演算すること
により積分範囲が特定できる。さらに位相角α4が得ら
れれば、積分演算結果S6から0から180度までの積
分演算結果Sを算出することができる。
【0059】以上説明したように本実施例によれば、積
分演算手段5においてディジタル信号行列Dの絶対値の
加算開始位相α1を、交流電圧V0の90度または27
0度の位相に固定できるので、交流電圧V0の周波数が
変動してもその積分範囲がその周波数信号Fにより特定
できるため、積分演算信号Sを周波数信号Fで正規化す
ることにより精度の良い電圧検出を行うことができる。
【0060】以下、本発明の第6実施例の構成について
図面を参照して説明する。図6は、本発明の第6実施例
を示す電圧検出装置1の構成図である。図6において、
交流電圧V0の瞬時値を一定周期でディジタル信号に変
換してディジタル信号行列Dを出力するAD変換器2
と、ディジタル信号行列Dから交流電圧V0の実効値ま
たは平均値と比例した電圧検出信号V1を出力する電圧
検出装置1において、ディジタル信号行列Dの正負を検
出して正負検出信号Rを出力する正負検出手段8と、デ
ィジタル信号行列Dに基づき交流電圧V0の周波数と比
例した周波数信号Fを出力する周波数検出手段4と、デ
ィジタル信号行列Dの絶対値を正負検出信号Rに基づき
ディジタル信号行列Dの正の信号が連続している部分だ
け加算して積分演算信号Sを出力する積分演算手段5
と、積分演算信号Sを周波数信号Fに応じて演算された
値を乗算して正規化した電圧検出信号V1を出力する正
規化演算手段6とを具備したもの。
【0061】以上の構成によれば、正負検出手段8の結
果により交流電圧V0に対する加算範囲を固定してお
り、正弦波の電圧波形では0から180度の位相で交流
電圧V0の瞬時値は正の値となる。従って、正負検出を
行い正の値の連続する範囲を加算すれば加算位相が0度
から180度に固定される。また負の値も正の値と同様
に加算位相が180度から360度に固定される。
【0062】すなわち、交流電圧V0の周波数が変動し
ても、加算範囲が固定できるので一定の電圧検出ができ
る。また、正規化演算手段6は、周波数の変化による加
算回数Nの変化を補正するものであり式(12)のように
表される。
【0063】この構成によれば、ディジタル信号行列D
の絶対値を正負検出信号Rに基づきディジタル信号行列
Dの正の信号が連続している部分を加算して積分演算信
号Sを出力しているため、交流電圧V0の周波数が変動
しても積分演算範囲が一定となるので、精度の良い電圧
検出を行うことができる。
【0064】また、積分演算信号Sを周波数信号Fに応
じて演算された値を乗算して正規化しているため、周波
数が変動しても一定の電圧検出信号V1を出力するの
で、精度の良い電圧検出を行うことができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、交
流電圧の周波数が変動した場合においても、その交流電
圧の周波数、位相、正負などを検出することにより、積
分演算の加算回数の変更、積分開始位相の固定、積分範
囲の固定などを行うことにより、精度の良い電圧検出装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電圧検出装置の構成
【図2】本発明の第1実施例の説明図
【図3】本発明の第4実施例を示す電圧検出装置の構成
【図4】本発明の第4実施例の説明図
【図5】本発明の第5実施例の説明図
【図6】本発明の第6実施例を示す電圧検出装置の構成
【図7】従来例を示す電圧検出装置の構成図
【図8】従来例の説明図
【図9】従来例の説明図
【符号の説明】
1…電圧検出装置 2…AD変換器 3…演算処理装置 4…周波数検出手段 5…積分演算手段 6…正規化演算手段 7…位相検出手段 8…正負信号検出手段 V0…交流電圧 V1…電圧検出信号 D…ディジタル信号行列 S…積分演算信号 F…周波数信号 P…位相検出信号 R…正負検出信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧の瞬時値を一定周期でディジタ
    ル信号に変換してディジタル信号行列を出力するAD変
    換器と、前記ディジタル信号行列から前記交流電圧の実
    効値または平均値と比例した電圧検出信号を演算して出
    力する演算処理装置とからなる電圧検出装置において、
    前記ディジタル信号行列に基づき前記交流電圧の周波数
    と比例した周波数信号を出力する周波数検出手段と、前
    記ディジタル信号行列の絶対値を前記周波数信号と反比
    例した回数分だけ加算して積分演算信号を出力する積分
    演算手段と、前記積分演算信号を前記周波数信号で乗算
    して正規化した電圧検出信号を出力する正規化演算手段
    とを具備したことを特徴とする電圧検出装置。
  2. 【請求項2】 上記積分演算手段において、加算回数を
    得た際の余剰分を補正加算する手段を付加したことを特
    徴とする請求項第1項記載の電圧検出装置。
  3. 【請求項3】 上記積分演算手段において、加算回数を
    得た際の余剰分を補正する手段として、前記ディジタル
    信号行列の最も前の加算値とその加算値の一つ前の前記
    ディジタル信号行列の値とを、加算回数を得た際の余剰
    分にて重み付け加算した値を補正加算する手段を付加し
    たことを特徴とする請求項第1項記載の電圧検出装置。
  4. 【請求項4】 交流電圧の瞬時値を一定周期でディジタ
    ル信号に変換してディジタル信号行列を出力するAD変
    換器と、前記ディジタル信号行列から前記交流電圧の実
    効値または平均値と比例した電圧検出信号を出力する電
    圧検出装置において、前記ディジタル信号行列に基づき
    前記交流電圧のゼロ点を検出して位相検出信号を出力す
    る位相検出手段と、前記ディジタル信号行列に基づき前
    記交流電圧の周波数と比例した周波数信号を出力する周
    波数検出手段と、前記ディジタル信号行列の絶対値を前
    記位相検出信号に基づき加算開始位相を固定したうえ一
    定回数分だけ加算して積分演算信号を出力する積分演算
    手段と、前記積分演算信号を前記周波数信号に応じて演
    算された値にて補正して正規化した電圧検出信号を出力
    する正規化演算手段とを具備したことを特徴とする電圧
    検出装置。
  5. 【請求項5】 上記位相検出手段において、前記ディジ
    タル信号行列に基づき前記交流電圧波形の正または負の
    ピーク点を検出して位相検出信号を出力することを特徴
    とする請求項第4項記載の電圧検出装置。
  6. 【請求項6】 交流電圧の瞬時値を一定周期でディジタ
    ル信号に変換してディジタル信号行列を出力するAD変
    換器と、前記ディジタル信号行列から前記交流電圧の実
    効値または平均値と比例した電圧検出信号を出力する電
    圧検出装置において、前記ディジタル信号行列の正負を
    検出して正負検出信号を出力する正負検出手段と、前記
    ディジタル信号行列に基づき前記交流電圧の周波数と比
    例した周波数信号を出力する周波数検出手段と、前記デ
    ィジタル信号行列の絶対値を前記正負検出信号に基づき
    前記ディジタル信号行列の正の信号が連続している部分
    だけ加算して積分演算信号を出力する積分演算手段と、
    前記積分演算信号を前記周波数信号で乗算して正規化し
    た電圧検出信号を出力する正規化演算手段とを具備した
    ことを特徴とする電圧検出装置。
JP24580494A 1994-10-12 1994-10-12 電圧検出装置 Pending JPH08110358A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007263758A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Hioki Ee Corp 測定装置
JP2012093137A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Mitsubishi Electric Corp 交流電気量測定装置および交流電気量測定方法

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