JPH0777547A - 正弦波交流信号の周波数検出方法 - Google Patents

正弦波交流信号の周波数検出方法

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JPH0777547A
JPH0777547A JP3277194A JP3277194A JPH0777547A JP H0777547 A JPH0777547 A JP H0777547A JP 3277194 A JP3277194 A JP 3277194A JP 3277194 A JP3277194 A JP 3277194A JP H0777547 A JPH0777547 A JP H0777547A
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巨己 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】零除算や基準周波数からのずれに起因する周波
数検出誤差を少なくする。周波数継電器への適用を可能
にする。 【構成】正弦波交流信号を一定周期でサンプリングし、
A/D変換して得た複数のサンプリングデータから交流
信号の周波数を検出する方法であり、あるサンプリング
時刻におけるサンプリングデータと、前記サンプリング
時刻から電気角で90度前後した時刻における二つのサン
プリングデータと、交流信号の既知である基準周波数と
に基づき、演算によりずれ周波数を求めて交流信号の周
波数を検出する方法に関する。あるサンプリング時刻に
おけるサンプリングデータとその1サンプリング前の時
刻におけるサンプリングデータとの積を求め、この積を
複数のサンプリング時刻についてそれぞれ算出すること
により得た複数の積の加算項を演算式の分母としてずれ
周波数を求め、基準周波数と加減算して周波数を検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力系統及び機器の保
護または制御を目的とする装置において、特に電圧,電
流等の交流電気量をサンプリングしてA/D変換するこ
とにより得た複数のデジタルデータを用い、マイクロコ
ンピュータの演算処理によって正弦波交流信号の周波数
を検出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統の交流信号周波数を検出する方
法として、従来から種々の方法が知られている。第1の
従来技術として、図4に示す正弦波交流信号波形を電気
角30度(周期Δt)でサンプリングし、A/D変換す
る。任意のサンプル時刻をtm とし、この時刻tm にお
けるサンプリングデータをVm とすると共に、時刻tm
よりも3サンプリング(電気角90度)前の時刻tm-3
おけるサンプリングデータをVm-3、時刻tm よりも3
サンプリング後の時刻tm+3 におけるサンプリングデー
タをVm+3 とする。
【0003】いま、交流信号の基準周波数をf0 ,基準
周波数f0 からのずれ(以下、ずれ周波数という)をΔ
fとすると、このずれ周波数Δfは数式1によって求め
られるため、このΔfを基準周波数f0 に加減算して交
流信号の周波数を検出することができる。
【0004】
【数1】
【0005】又、第2の従来技術として、図4の時刻t
m におけるサンプリングデータVmと、時刻tm より各
々3サンプリング前,6サンプリング(電気角 180度)
前,12サンプリング(電気角 360度)前,15サンプ
リング(電気角 450度)前の各時刻におけるサンプリン
グデータVm-3 ,Vm-6 ,Vm-12,Vm-15を用いてずれ
周波数Δfを数式2により求め、このΔfと基準周波数
0 とから交流信号の周波数を検出する方法も知られて
いる。
【0006】
【数2】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例では以下
に示す欠点がある。先ず、数式1ではサンプリングのタ
イミング及び量子化誤差等が原因で分母が零になる可能
性があり、その場合には演算が零除算となるため検出周
波数が発散する。
【0008】また、検出周波数が基準周波数から大きく
ずれる(ずれ周波数Δfが大きくなる)と検出誤差が大
きくなる。ここで、図5は第1の従来技術による周波数
の検出誤差の一例を示しているが、この図5において検
出周波数が発散しているのは、数式1の分母項が零近傍
の値をとるためである。なお図5は一例であり、サンプ
リングのタイミングをずらすと、あらゆる周波数におい
て解が発散する可能性を有する。また、40Hz付近と60
Hz付近では誤差の傾向が異なるが、これはずれ周波数
Δfの大きさに起因する誤差である。
【0009】更に、第2の従来技術においても、検出周
波数が基準周波数から大きくずれると検出誤差が大きく
なる。この場合に発生する誤差は、主としてずれ周波数
Δfが大であることに起因する。図6は数式2を用いて
信号周波数を演算した場合の誤差特性である。図6から
分かるように、基準周波数f0 を50Hzとした場合に周
波数が45〜55Hzの範囲において、検出誤差が± 0.3H
z程度となっている。
【0010】電力系統の周波数の過不足を検出する周波
数継電器では、検出誤差は±0.05Hz以下が要求されるの
で、この周波数検出方法では要求を満たしておらず、検
出精度の向上が望まれている。本発明は上記の問題点を
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、サンプリングのタイミングや基準周波数からのずれ
に関わらず、高精度に検出可能とした正弦波交流信号の
周波数検出方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めにこの発明の正弦波交流信号の周波数検出方法は、正
弦波交流信号を一定周期にてサンプリングし、A/D変
換して得た複数のサンプリングデータから前記交流信号
の周波数を検出する方法であって、あるサンプリング時
刻におけるサンプリングデータと、前記サンプリング時
刻から電気角で90度前後した時刻における二つのサンプ
リングデータと、交流信号の既知である基準周波数とに
基づき、演算により基準周波数からのずれ(以下、ずれ
周波数という)を求めて前記交流信号の周波数を検出す
る方法において、あるサンプリング時刻におけるサンプ
リングデータとその1サンプリング前の時刻におけるサ
ンプリングデータとの積を求め、この積を複数のサンプ
リング時刻についてそれぞれ算出することにより得た複
数の積の加算項を演算式の分母として前記ずれ周波数を
求めるものとする。
【0012】又は、上記の方法により求めたずれ周波数
を一次ずれ周波数とし、この一次ずれ周波数及び基準周
波数の比の関数と、一次ずれ周波数とを乗算することに
より最終的なずれ周波数を求めるものとする。又は、正
弦波交流信号を一定周期にてサンプリングし、A/D変
換して得た複数のサンプリングデータから前記交流信号
の周波数を検出する方法であって、あるサンプリング時
刻におけるサンプリングデータと、前記サンプリング時
刻から電気角で90度, 180度, 360度, 450度前の時刻
における四つのサンプリングデータと、交流信号の既知
である基準周波数とに基づき、演算により基準周波数か
らのずれ(以下、ずれ周波数という)を求めて前記交流
信号の周波数を検出する方法において、上記の方法によ
り求めたずれ周波数を一次ずれ周波数とし、この一次ず
れ周波数及び基準周波数の比の関数と、一次ずれ周波数
とを乗算することにより最終的なずれ周波数を求めるも
のとする。
【0013】
【作用】本発明の第1の発明は、正弦波交流信号を一定
周期にてサンプリングし、A/D変換して得た複数のサ
ンプリングデータから前記交流信号の周波数を検出する
方法であって、あるサンプリング時刻におけるサンプリ
ングデータと、前記サンプリング時刻から電気角で90度
前後した時刻における二つのサンプリングデータと、交
流信号の既知である基準周波数とに基づき、演算により
ずれ周波数を求めて前記交流信号の周波数を検出する方
法において、あるサンプリング時刻におけるサンプリン
グデータとその1サンプリング前の時刻におけるサンプ
リングデータとの積を求め、この積を複数のサンプリン
グ時刻についてそれぞれ算出することにより得た複数の
積の加算項を演算式の分母として、前記のずれ周波数を
求める。
【0014】これにより、サンプリングのタイミングに
起因する分母項がほぼ零になる機会が少なくなり、ずれ
周波数検出の高精度化が可能になる。第2の発明は、正
弦波交流信号を一定周期にてサンプリングし、A/D変
換して得た複数のサンプリングデータから前記交流信号
の周波数を検出する方法であって、あるサンプリング時
刻におけるサンプリングデータと、前記サンプリング時
刻から電気角で90度前後した時刻における二つのサンプ
リングデータと、交流信号の既知である基準周波数とに
基づき、演算によりずれ周波数を求めて前記交流信号の
周波数を検出する方法において、上記の方法により求め
たずれ周波数を一次ずれ周波数とし、この一次ずれ周波
数及び基準周波数の比の関数と,一次ずれ周波数と,を
乗算することにより最終的なずれ周波数を求める。
【0015】第3の発明は、正弦波交流信号を一定周期
にてサンプリングし、A/D変換して得た複数のサンプ
リングデータから前記交流信号の周波数を検出する方法
であって、あるサンプリング時刻におけるサンプリング
データと、前記サンプリング時刻から電気角で90度, 1
80度, 360度, 450度前の時刻における四つのサンプリ
ングデータと、交流信号の既知である基準周波数とに基
づき、演算によりずれ周波数を求めて前記交流信号の周
波数を検出する方法において、上記の方法により求めた
ずれ周波数を一次ずれ周波数とし、この一次ずれ周波数
及び基準周波数の比の関数と,一次ずれ周波数と,を乗
算することにより最終的なずれ周波数を求める。
【0016】これら第2または第3の発明により、一次
ずれ周波数が大きくなるのに従って増加する検出誤差を
補正することができ、基準周波数を中心とする広い周波
数範囲において検出誤差を小さく抑えることが可能にな
る。
【0017】
【実施例】以下、図を参照しつつ第1の発明の実施例を
説明する。先ず、前記の数式1において、ずれ周波数Δ
fが短時間で変化しないとすれば、Δf=Δfm =Δf
m-1 とおくことができる。ここでΔfm はサンプル時刻
m におけるずれであり、Δfm-1 はサンプル時刻t
m-1 におけるずれである。これにより下記の数式3が得
られる。
【0018】
【数3】
【0019】数式3の各辺にVm ・Vm-1 を乗じてその
第1項と第2項とに着目すると数式4が得られる。同様
に数式3の各辺にVm-1 ・Vm-2 を乗じてその第1項と
第3項とに着目すると数式5が得られる。
【0020】
【数4】
【0021】
【数5】
【0022】数式4,数式5から一般に数式6が成立
し、これはすべてのxについて成立するので、数式7,
数式8が得られる。
【0023】
【数6】
【0024】
【数7】
【0025】
【数8】
【0026】なお、数式7,数式8において、nは2以
上の整数である。仮に、ある1タイミングのサンプリン
グデータが零であってもn≧2であるならば、数式8の
分母項は零にはならない。なぜならば、Vm-1 =0であ
ってもVm ≠0,Vm-2 ≠0,Vm-3 ≠0ならば、数式
8の分母項は数式9で表されるように零ではない。
【0027】
【数9】
【0028】図1は、数式8においてn=5として周波
数を演算した場合の誤差特性である。前述したように、
数式8によればサンプリングのタイミングによって分母
が零になる可能性がなくなり(数式9参照)、零除算に
よる検出周波数の発散がなくなっていることが分かる。
即ち数式8のように、あるサンプリング時刻におけるサ
ンプリングデータと、その1サンプリング前の時刻にお
けるサンプリングデータとの積を求め、この積を複数の
サンプリング時刻についてそれぞれ算出することにより
得た複数の積の加算項を演算式の分母としてずれ周波数
Δfを求めるようにすれば、数式8の分母はサンプリン
グのタイミングにかかわらず常に零以外の値になるの
で、零除算による検出誤差は生じ得ない。しかし図1に
よれば、周波数が40〜60Hzの範囲での検出誤差が±
0.2Hz程度である。
【0029】前述のごとく、電力系統の周波数の過不足
を検出する周波数継電器においては検出誤差±0.05Hz
以内が要求されるので、一層の精度向上が必要となる。
第2の発明の実施例によりその解決手段を以下で説明す
る。前記の数式1において、Vm = sinωt とおくと、
下記の数式10,数式11,数式12が得られる。
【0030】
【数10】Vm-3 = sin(ωt −3Δt) = sinωt ・ cos3Δt− cosωt ・ sin3Δt
【0031】
【数11】Vm+3 = sin(ωt +3Δt) = sinωt ・ cos3Δt+ cosωt ・ sin3Δt
【0032】
【数12】Vm-3 +Vm+3 =2 sinωt ・ cos3Δt 従って数式13を得る。
【0033】
【数13】
【0034】ここでf0 =50Hzのとき、Δt=π/6と
なる。従って3Δt=π/2である。周波数がf=f0
Δf〔Hz〕では、3Δtは数式14となる。
【0035】
【数14】
【0036】よって数式15が得られる。
【0037】
【数15】
【0038】一般に、角度θがほぼ零(θ≒0)のとき
は、 sinθと角度θとの比はほぼ1( sinθ/θ≒1)
であるから、Δf≒0であって、数式16が成立する場
合、数式17,数式18が成立する。
【0039】
【数16】
【0040】
【数17】
【0041】
【数18】
【0042】この数式18は前述した数式1にほかなら
ない。数式1では、ずれ周波数Δfが大きくなると数式
16の近似が成立しなくなり、検出誤差が大きくなって
しまう。そこで数式16の近似を行わないで数式15を
数式1に代入することにより一次ずれ周波数Δf1 を求
め、そのΔf1 を数式19に代入して最終的なずれ周波
数Δf2 を求めれば、数式1の誤差が補正され、Δfが
基準周波数f0 の近傍でなくても精度良く周波数を検出
することができる。
【0043】
【数19】
【0044】図2は基準周波数f0 =50Hzの場合に数
式19を用いて周波数演算したときの誤差特性である。
この図から周波数が40〜60Hzの範囲にわたって、検出
誤差が±0.02Hz以下になっていることが分かる。即
ち、数式1により求めたずれ周波数を一次ずれ周波数Δ
1 とし、数式19により一次ずれ周波数Δf1 及び基
準周波数f0 の比であるΔf1 /f0 の関数と、一次ず
れ周波数Δf1 とを乗算することにより最終的なずれ周
波数Δf2 が求まることから、基準周波数f0 を中心と
した広い周波数範囲にわたり検出誤差を極めて小さくし
て、高精度な周波数検出を行うことができる。
【0045】次に第3の発明の実施例を説明する。前記
の数式2において、Vm = sinωt とすると、数式2
0,数式21が得られる。
【0046】
【数20】Vm-3 = sin(ωt −3Δt) = sinωt ・ cos3Δt− cosωt ・ sin3Δt
【0047】
【数21】Vm-12= sin(ωt −12Δt) = sinωt ・ cos12Δt− cosωt ・ sin12Δt これらの数式を用いてVm-3 ・Vm-12を計算すると数式
22の如くになる。
【0048】
【数22】
【0049】また、Vm-15は数式23により表される。
【0050】
【数23】Vm-15= sin(ωt −15Δt) = sinωt ・ cos15Δt− cosωt ・ sin15Δt 従ってVm ・Vm-15を計算すると数式24のようにな
る。
【0051】
【数24】 Vm ・Vm-15 = sinωt ( sinωt ・ cos15Δt− cosωt ・ sin15Δt) = sin2 ωt ・ cos15Δt− sinωt ・ cosωt ・ sin15Δt これらの数式22と数式24から(Vm-3 ・Vm-12−V
m ・Vm-15)を計算したのが下記の数式25である。
【0052】
【数25】
【0053】同様にして、(Vm-3 2 −Vm ・Vm-6
の計算結果が数式26である。
【0054】
【数26】Vm-3 2 −Vm ・Vm-6 = sin2 3Δt これらの数式25と数式26から数式27が得られる。
【0055】
【数27】
【0056】f0 =50Hzのとき、Δt=π/6となる。
従って3Δt=π/2であり12Δt=2πである。周波
数f=f0 −Δf〔Hz〕では、3Δtと12Δtは各
々数式28,数式29となり、 sin12Δt, sin3Δ
tは各々数式30,数式31となる。
【0057】
【数28】
【0058】
【数29】
【0059】
【数30】
【0060】
【数31】
【0061】よって数式32,数式33が得られる。
【0062】
【数32】
【0063】
【数33】
【0064】前述のごとく一般に角度θ≒0のとき、 s
inθ/θ≒1であり cosθ≒1であるから、Δf≒0で
あって、数式34,数式35が成立する場合は数式3
6,数式37が成り立つ。
【0065】
【数34】
【0066】
【数35】
【0067】
【数36】
【0068】
【数37】
【0069】この数式37は前述した数式2にほかなら
ない。しかし前記の数式2ではΔfが大きくなると数式
34,数式35が成立しなくなり、検出誤差が大きくな
ってしまう。数式34,数式35の近似を行わないで数
式33を数式2に代入することにより一次ずれ周波数Δ
1 を求め、このΔf1 を数式38に代入して最終的な
ずれ周波数Δf2 を求めれば、数式2の誤差が補正さ
れ、Δfが基準周波数f0 の近傍でなくても精度良く周
波数を検出することができる。
【0070】
【数38】
【0071】図3は、基準周波数f0 =50Hzの場合に
数式38を用いて周波数演算をした場合の誤差特性であ
る。この図から、周波数が45〜55Hzにわたって検出誤
差が±0.05Hz以下になっていることがわかる。即ち、
数式2により求めたずれ周波数を一次ずれ周波数Δf1
とし、数式38により一次ずれ周波数Δf1 及び基準周
波数f0 の比であるΔf1 /f0 の関数と、一次ずれ周
波数Δf1 とを乗算することで最終的なずれ周波数Δf
2 を求めることにより、第2の発明と同様に基準周波数
0 を中心とした広い周波数範囲にわたり検出誤差を極
めて小さくすることができる。
【0072】
【発明の効果】この発明によれば、正弦波交流信号のサ
ンプリングデータを用いて周波数を検出する方法におい
て、第1の発明ではサンプリングのタイミングに起因す
る零除算をなくし、第2と第3の発明では基準周波数を
中心としてずれ周波数Δfが大きい広範な周波数範囲に
わたり検出誤差を極めて小さくして、高精度な周波数検
出を行うことができる。
【0073】従って、電力系統の交流信号周波数を±0.
05Hz以下で検出する必要のある周波数継電器等に充分
適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例による検出誤差特性図
【図2】第2の発明の実施例による検出誤差特性図
【図3】第3の発明の実施例による検出誤差特性図
【図4】従来の技術を説明するための正弦波交流信号波
形図
【図5】第1の従来技術による検出誤差特性図
【図6】第2の従来技術による検出誤差特性図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正弦波交流信号を一定周期にてサンプリン
    グし、A/D変換して得た複数のサンプリングデータか
    ら前記交流信号の周波数を検出する方法であって、ある
    サンプリング時刻におけるサンプリングデータと、前記
    サンプリング時刻から電気角で90度前後した時刻におけ
    る二つのサンプリングデータと、交流信号の既知である
    基準周波数とに基づき、演算により基準周波数からのず
    れ(以下、ずれ周波数という)を求めて、前記交流信号
    の周波数を検出する方法において、 あるサンプリング時刻におけるサンプリングデータと、
    その1サンプリング前の時刻におけるサンプリングデー
    タとの積を求め、この積を複数のサンプリング時刻につ
    いてそれぞれ算出することにより得た複数の積の加算項
    を演算式の分母として前記ずれ周波数を求めることを特
    徴とする正弦波交流信号の周波数検出方法。
  2. 【請求項2】正弦波交流信号を一定周期にてサンプリン
    グし、A/D変換して得た複数のサンプリングデータか
    ら前記交流信号の周波数を検出する方法であって、ある
    サンプリング時刻におけるサンプリングデータと、前記
    サンプリング時刻から電気角で90度前後した時刻におけ
    る二つのサンプリングデータと、交流信号の既知である
    基準周波数とに基づき、演算により基準周波数からのず
    れ(以下、ずれ周波数という)を求めて、前記交流信号
    の周波数を検出する方法において、 上記の方法により求めたずれ周波数を一次ずれ周波数と
    し、この一次ずれ周波数及び基準周波数の比の関数と、
    一次ずれ周波数とを乗算することにより最終的なずれ周
    波数を求めることを特徴とする正弦波交流信号の周波数
    検出方法。
  3. 【請求項3】正弦波交流信号を一定周期にてサンプリン
    グし、A/D変換して得た複数のサンプリングデータか
    ら前記交流信号の周波数を検出する方法であって、ある
    サンプリング時刻におけるサンプリングデータと、前記
    サンプリング時刻から電気角で90度, 180度, 360度,
    450度前の時刻における四つのサンプリングデータと、
    交流信号の既知である基準周波数とに基づき、演算によ
    り基準周波数からのずれ(以下、ずれ周波数という)を
    求めて前記交流信号の周波数を検出する方法において、 上記の方法により求めたずれ周波数を一次ずれ周波数と
    し、この一次ずれ周波数及び基準周波数の比の関数と、
    一次ずれ周波数とを乗算することにより最終的なずれ周
    波数を求めることを特徴とする正弦波交流信号の周波数
    検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015025726A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 東芝三菱電機産業システム株式会社 周波数検出装置、周波数検出方法および電力変換装置
CN107045081A (zh) * 2017-01-21 2017-08-15 河南许继智能科技股份有限公司 一种保护装置中实时频率的测量方法

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