JP3995578B2 - 蓄電池の内部インピーダンス測定装置および蓄電池の内部インピーダンス測定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄電池の内部インピーダンスを測定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
多数の蓄電池が直列接続された蓄電池群の各蓄電池の内部インピーダンスを測定する方法として、いわゆる交流4端子法が知られている。
【0003】
交流4端子法とは、内部インピーダンス測定対象の蓄電池に交流電流を流し、その際の発生起電力を計測することにより蓄電池の内部インピーダンスを求める手法である。
【0004】
交流4端子法による蓄電池の内部インピーダンス測定の原理図を図6に示す。図6において、1は蓄電池、2は蓄電池群、3は交流電流発生手段、4は交流電圧計測手段であり、蓄電池1と並列に交流電流発生手段3および交流電圧計測手段4が接続されている。
【0005】
ここで、蓄電池群2とは、目的の電圧値を得るために複数の蓄電池1が直列接続されたものである。例えば、鉛蓄電池の場合は蓄電池1個あたりの起電力が約2Vであり、これを6個直列接続して約12Vの起電力を得るようにしたものなどを本明細書では蓄電池群2と定義している。
【0006】
交流電流発生手段3は、蓄電池1の内部インピーダンスを測定するための交流電流(本明細書では計測電流と表記する)を発生させるものである。交流電流発生手段3は、例えば交流定電流源として機能するものであって、原理的に内部インピーダンスは無限大である。
【0007】
交流電圧計測手段4は、交流電流発生手段3が発生した電流により蓄電池1に生じた起電力を計測するものである。交流電圧計測手段4は、例えば交流電圧計として機能するものであって、原理的に内部インピーダンスは無限大である。
【0008】
ところで、蓄電池1の内部インピーダンスの値は、一般に5mΩ以下であることが多く、内部インピーダンスの測定精度を高めるためには大きな計測電流を流す必要があるとされている。
【0009】
そこで、内部インピーダンスを測定しようとする蓄電池に、スイッチング等の手法により一時的に負荷を接続してこの負荷に矩形波状の計測電流を流し、この計測電流により負荷に発生する電圧変化を用いて蓄電池の内部インピーダンスを測定する技術が、特許文献1および特許文献2などに示されている。この負荷が図6の交流電流供給手段3に相当する。
【0010】
【特許文献1】
特開平9−232005号公報(4ページ5欄16行〜6ページ9欄27行、図1〜図4参照)
【特許文献2】
特開平10−56744号公報(3ページ4欄23行〜5ページ8欄22行、図1〜図5参照)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1および特許文献2に記載された技術は、いずれも負荷に流れる計測電流が矩形波であるため、下記の問題点を有する。
【0012】
この問題点とは、矩形波が繰り返して発生する場合のスペクトルには、基本波成分の他に高調波成分が含まれることが明らかであり、さらに負荷に発生する電圧変化の波形は上記高調波成分以外の成分を含むため、電圧変化の波形から基本波成分を抽出するためには計測電流の値を大きくする必要があることである。
【0013】
例えば、特許文献1および特許文献2では0.23c(1cは、電池容量xxxAhの電池についての充電電流または放電電流がxxxAである状態を意味する)となっている。具体的には、電池容量が200Ahの電池では、0.23cは46Aとなる。このため、計測中の蓄電池の電圧が低下してそれ以外の蓄電池の電圧が上昇する現象が発生し、各蓄電池における計測条件が変化するという問題点がある。
【0014】
そこで、本発明では、蓄電池に流す計測電流の値を大きくすることなく、さらにノイズ等の外乱の影響が少なく測定精度を高めることができる蓄電池の内部インピーダンス測定技術を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数の蓄電池が直列接続された蓄電池群の各蓄電池の内部インピーダンスの測定を行うための、交流電流発生手段および交流電圧計側手段を有する蓄電池の内部インピーダンス測定装置において、前記交流電流発生手段を制御し交流電圧計測手段からの入力を処理する制御演算手段をさらに有し、制御演算手段は、演算部、記憶部をさらに有し、前記交流電流発生手段を制御し交流電圧計測手段からの入力を処理する制御演算手段をさらに有し、制御演算手段は、演算部、記憶部をさらに有し、前記交流電流発生手段は波形が実質的に正弦波である交流電流を発生する機能を有し、前記制御演算手段は、交流電流発生手段のA/D変換部から送られたディジタル信号と演算部から交流電流発生手段のD/A変換部に送られる信号とを演算部により比較して、交流電流発生手段が発生する交流電流の波形が飽和状態にあるか否かを判断し、前記交流電流の最適値を自動的に設定する機能を有することを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明は、複数の蓄電池が直列接続された蓄電池群の各蓄電池の内部インピーダンスを、交流電流発生手段および交流電圧計側手段を用いて測定する蓄電池の内部インピーダンス測定方法において、前記交流電流発生手段が発生する交流電流の波形は実質的に正弦波であり、かつ前記交流電流発生手段を制御し交流電圧計測手段からの入力を処理する制御演算手段により、交流電流発生手段のA/D変換部から送られたディジタル信号と演算部から交流電流発生手段のD/A変換部に送られる信号とを演算部により比較して、交流電流発生手段が発生する交流電流の波形が飽和状態にあるか否かを判断し、前記交流電流の最適値を自動的に設定することを特徴とする。
【0017】
すなわち、本発明は、蓄電池の内部インピーダンス測定にあたり、交流電流発生手段が発生する交流電流の波形を実質的に正弦波とし、制御演算手段が交流電流発生手段のA/D変換部から送られたディジタル信号と演算部から交流電流発生手段のD/A変換部に送られる信号とを演算部により比較して、交流電流発生手段が発生する交流電流の波形が飽和状態にあるか否かを判断し、前記交流電流の最適値を自動的に設定するため、交流電圧計測手段において計測される交流電圧成分のうち、交流電流発生手段が発生する正弦波の周波数成分以外のノイズ成分の影響を最小限にすることができ、蓄電池の内部インピーダンスの測定精度を高めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態である蓄電池の内部インピーダンス測定装置の概略を示すブロック図である。図1において、1は蓄電池、2は蓄電池群、3は交流電流発生手段、4は交流電圧計測手段であり、蓄電池1と並列に交流電流発生手段3および交流電圧計測手段4が接続されている点は、図5と同様である。さらに図1では、交流電流発生手段3を制御し交流電圧計測手段4からの入力を処理する制御演算手段5が接続されている。
【0020】
蓄電池群2を構成する各蓄電池1としては、鉛蓄電池などが用いられるが、液面の変化などで劣化の判断をすることが困難な密閉型鉛蓄電池を用いることが効果的である。
【0021】
蓄電池群2とは、前述のとおり、目的の電圧値を得るために複数の蓄電池1が直列接続されたものである。蓄電池1が起電力約2Vの鉛蓄電池の場合、6個、12個、24個直列接続してそれぞれ約12V、約24V、約48Vの起電力を得ることができる。
【0022】
交流電流発生手段3は、前述のとおり、蓄電池1の内部インピーダンスを測定するための計測電流を発生させるもので、交流定電流源として機能する。この交流電流発生手段3は、蓄電池1に対して交流電流を供給するようにしても、蓄電池1から交流電流を放電させるようにしてもよい。
【0023】
また、交流電流発生手段3は、D/A変換部31、電流出力部32、電流検出部33、A/D変換部34を有する。D/A変換部31は、制御演算手段5から送られる制御信号をアナログ信号に変換して電流出力部32に送る。電流出力部32は、蓄電池1の内部インピーダンスを測定するのに必要な電流値の計測電流を出力するものである。電流検出部33は、電流出力部32が発生する交流電流を検出して交流電圧に変換するものであって、例えば0.1Ω程度の抵抗器(シャント抵抗)などを用いることができる。A/D変換部34は、電流検出部33が検出した交流電圧をディジタル信号に変換して制御演算手段5に送るものである。
【0024】
D/A変換部31の出力は、制御演算手段5から送られる制御信号を例えば8ビット、12ビットなどにすることにより、出力の種類を最大256種類、2048種類などにすることができる。出力の種類の数は適宜設定してよいことはいうまでもない。
【0025】
交流電流発生手段3が発生する交流電流の波形は、実質的に正弦波とすることにより、高調波成分の影響を受けることなく蓄電池1の内部インピーダンスを測定することが可能となる。
【0026】
本発明では、交流電流発生手段3が発生する交流電流の波形を極力正弦波に近づけ、かつ振幅を大きくすることにより、交流電圧計測手段4において計測される交流電圧成分のうち、交流電流発生手段3が発生する正弦波の周波数成分以外のノイズ成分の影響を最小限にすることができ、蓄電池の内部インピーダンスの測定精度を高めることができる。
【0027】
交流電圧計測手段4は、前述のとおり、交流電流発生手段3が発生した電流により蓄電池1に生じた起電力を計測するものである。
【0028】
また、図1において、交流電圧測定手段4は、アナログ信号処理部41、A/D変換部42を有する。
【0029】
アナログ信号処理部41は、交流電流発生手段3が発生する正弦波の周波数と同一の周波数を通過させるバンドパスフィルタなどのアナログフィルタを有し、必要に応じて当該周波数に利得帯域を有する交流増幅器を有する。アナログ信号処理部41で処理された信号は、A/D変換部42に送られる。
【0030】
A/D変換部42は、アナログ信号処理部41からの信号をアナログ信号からディジタル信号に変換するものである。A/D変換部42で処理された信号は、制御演算手段5に送られる。
【0031】
また、図1において、制御演算手段5は、演算部51、記憶部52を有する。
【0032】
演算部51は、交流電流発生手段3のA/D変換部34から送られたディジタル信号および交流電圧測定手段4のA/D変換部42から送られたディジタル信号を受け、これらのディジタル信号から交流電流発生手段3が発生する正弦波の周波数と同一の周波数を抽出するためにディジタルフィルタ処理を行う。
【0033】
交流電流発生手段3のA/D変換部34から送られたディジタル信号は、蓄電池1の内部インピーダンス測定時の計測電流の検出結果に相当する信号であり、さらに演算部51により交流電流発生手段3が発生する交流電流の電流値を制御するための信号でもある。
【0034】
すなわち、交流電流発生手段3のA/D変換部34から送られたディジタル信号と演算部51から交流電流発生手段3のD/A変換部31に送られる信号とを演算部51により比較して、交流電流発生手段3が発生する交流電流の波形が飽和状態にあるか否かを判断することができる。
【0035】
また、演算部51は、ディジタルフィルタ処理された信号を計測結果として記憶部52に記憶させる機能と、記憶部52に記憶された計測手順に基づいて交流電流発生手段3を制御する信号を交流電流発生手段3に送る機能とを有する。
【0036】
また、演算部51は、計測電流のデータおよび被計測起電力のデータに基づいて内部インピーダンスを算出する機能を有する。内部インピーダンスの算出結果は、記憶部52で記憶される。必要に応じて、制御演算手段5の内部または外部に、内部インピーダンスの算出結果を表示する手段を設けてもよい。
【0037】
記憶部52は、演算部51における処理結果を記憶し、さらに交流電流発生手段3が発生する交流電流の波形と電流値を制御する信号を記憶する。
【0038】
このように、図1に例示した蓄電池の内部インピーダンス測定装置によれば、交流電流発生手段3が発生する交流電流の波形を実質的に正弦波とし、前記交流電流の最適値を自動的に設定することができる。したがって、交流電圧計測手段4において計測される交流電圧成分のうち、交流電流発生手段3が発生する正弦波の周波数成分以外のノイズ成分の影響を最小限にすることができ、蓄電池の内部インピーダンスの測定精度を高めることができる。
【0039】
ところで、図1に例示した蓄電池の内部インピーダンス測定装置において蓄電池1の内部インピーダンスを測定する場合、交流電圧計測手段4において計測される交流電圧をそのまま利用すると、交流電流発生手段3が発生する正弦波周波数において交流電圧測定手段4のアナログ信号処理部41でレベル変動があった場合にその変動分を補正することが必要となる。
【0040】
そこで、交流電流発生手段3および交流電圧計測手段4により得られた計測データをそのまま利用できるようにすることが望ましい。
【0041】
図2は、本発明の実施形態である蓄電池の内部インピーダンス測定装置の他の一例の概略を示すブロック図である。
【0042】
図2において、1は蓄電池、2は蓄電池群、3は交流電流発生手段、4は交流電圧計測手段、5は制御演算手段であり、蓄電池1と並列に交流電流発生手段3および交流電圧計測手段4が接続され、交流電流発生手段3および交流電圧計測手段4に制御演算手段5が接続されている点は、図1と同様である。
【0043】
図2が図1と異なる点は、交流電流発生手段3の電流検出手段33の両端が、交流電圧計測手段4のアナログ信号処理部41と接続されるようにした点である。
【0044】
このため、図1における交流電流発生手段3のA/D変換部34は省略され、交流電圧計測手段4には、アナログ信号処理部41の入力を蓄電池1側または電流検出手段33側のいずれかに切り替える入力切替部43が設けられる。入力切替部43は、演算部51からの制御信号により制御される。この制御信号は、記憶部52にあらかじめ記憶されている。その他の構成は図1と同様である。
【0045】
入力切替部43としては、例えば継電器(リレー)が用いられるが、その他の切替手段も状況に応じて適用可能である。入力切替部43が蓄電池1に接続されている場合には、交流電圧測定手段4は蓄電池1の起電力を計測し、入力切替部43が電流検出部33に接続されている場合には、交流電圧測定手段4は交流電流発生手段3が発生する交流電流が電流検出部33に流れることにより生じる起電力を計測する。
【0046】
次に、本発明の蓄電池の内部インピーダンス測定方法について説明する。
【0047】
図3は、本発明の実施形態である蓄電池の内部インピーダンス測定方法の概略を示す流れ図である。図3のように、本実施形態は、「計測電流Iの設定」、「被計測起電力Vの計測」、「内部インピーダンスZ(=V/I)の算出」の3つのステップからなっている。
【0048】
次に、上述の計測電流Iの設定のステップについての詳細を図面に基づいて説明する。以下では、図1および図2の符号を利用して説明する。
【0049】
図4は、図3における計測電流Iの設定のステップの詳細の一例を示す流れ図である。その内容を以下に説明する。
【0050】
(ステップ1)
計測電流Iを設定するため、記憶部52に記憶された制御信号データに基づき演算部からD/A変換部31に制御信号を送り、D/A変換部31の出力を初期値に設定する。この初期値は、D/A変換部の出力範囲の中間値付近に設定することが望ましい。そして、D/A変換部31の出力波形と、電流検出部33の両端の電圧波形とを比較して、電流出力部32の出力電流波形の飽和の有無を演算部51で確認する。飽和している場合はステップ4へ、飽和していない場合はステップ2へそれぞれ進む。
【0051】
(ステップ2)
D/A変換部31の出力を上昇させ、D/A変換部31の出力波形と、電流検出部33の両端の電圧波形とを比較して、電流出力部32の出力電流波形の飽和の有無を演算部51で確認する。飽和している場合はステップ4へ、飽和していない場合はステップ3へそれぞれ進む。
【0052】
(ステップ3)
D/A変換部31の出力が最大値か否かを演算部51で確認する。最大値の場合はその値を維持して設定完了する。最大値でない場合はステップ2へ戻る。
【0053】
(ステップ4)
D/A変換部31の出力を下降させ、D/A変換部31の出力波形と、電流検出部33の両端の電圧波形とを比較して、電流出力部32の出力電流波形の飽和の有無を演算部51で確認する。飽和している場合はステップ5へ進み、飽和していない場合はその値を維持して設定完了する。
【0054】
(ステップ5)
D/A変換部31の出力が最小値か否かを演算部51で確認する。最小値の場合は設定を中止して計測も中止する。最小値でない場合はステップ4へ戻る。
【0055】
また、参考のため、D/A変換部31の出力波形と、電流出力部32の出力電流により電流検出部33の両端で検出される電圧波形とを比較した結果の一例を図5に示す。
【0056】
図5のように、D/A変換部31の出力が大きい場合には、電流出力部32の出力電流波形が飽和することがあり、D/A変換部31の出力が適切な場合には、電流出力部32の出力電流波形が実質的に正弦波であってかつ最大値に近い状態になり、D/A変換部31の出力が小さい場合には、電流出力部32の出力電流波形が実質的に正弦波であるが最大値に対して余裕を持つ状態となることがわかる。本実施形態においては、電流出力部32の出力電流を極力大きくしたいため、電流出力部32などの能力の限度に近くなるようにD/A変換部31の出力を設定する必要がある。
【0057】
このように、本実施形態によれば、交流電流発生手段が発生する交流電流の波形を実質的に正弦波とし、制御演算手段が交流電流発生手段のA/D変換部から送られたディジタル信号と演算部から交流電流発生手段のD/A変換部に送られる信号とを演算部により比較して、交流電流発生手段が発生する交流電流の波形が飽和状態にあるか否かを判断し、前記交流電流の最適値を自動的に設定するため、交流電圧計測手段において計測される交流電圧成分のうち、交流電流発生手段が発生する正弦波の周波数成分以外のノイズ成分の影響を最小限にすることができ、蓄電池の内部インピーダンスの測定精度を高めることができるが、その実施形態は上述したものに限られることはなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内で、適宜変更が可能であることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、蓄電池の内部インピーダンス測定にあたり、交流電流発生手段が発生する交流電流の波形を実質的に正弦波とし、制御演算手段が交流電流発生手段のA/D変換部から送られたディジタル信号と演算部から交流電流発生手段のD/A変換部に送られる信号とを演算部により比較して、交流電流発生手段が発生する交流電流の波形が飽和状態にあるか否かを判断し、前記交流電流の最適値を自動的に設定するため、交流電圧計測手段において計測される交流電圧成分のうち、交流電流発生手段が発生する交流電流の周波数成分以外のノイズ成分の影響を最小限にすることができ、蓄電池の内部インピーダンスの測定精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である蓄電池の内部インピーダンス測定装置の一例の概略を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施形態である蓄電池の内部インピーダンス測定装置の他の一例の概略を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施形態である蓄電池の内部インピーダンス測定方法の概略を示す流れ図である。
【図4】 図3の流れ図の一部の詳細の一例を示す流れ図である。
【図5】 D/A変換部の出力波形と電流検出部の両端で検出される電圧波形とを比較した結果の一例を示す説明図である。
【図6】 交流4端子法による蓄電池の内部インピーダンス測定の原理を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 蓄電池
2 蓄電池群
3 交流電流発生手段
4 交流電圧計測手段
5 制御演算手段
31 D/A変換部
32 電流出力部
33 電流検出部
34 A/D変換部
41 アナログ信号処理部
42 A/D変換部
43 入力信号切替部
51 演算部
52 記憶部
Claims (2)
- 複数の蓄電池が直列接続された蓄電池群の各蓄電池の内部インピーダンスの測定を行うための、交流電流発生手段および交流電圧計側手段を有する蓄電池の内部インピーダンス測定装置において、
前記交流電流発生手段を制御し交流電圧計測手段からの入力を処理する制御演算手段をさらに有し、制御演算手段は、演算部、記憶部をさらに有し、前記交流電流発生手段は波形が実質的に正弦波である交流電流を発生する機能を有し、前記制御演算手段は、交流電流発生手段のA/D変換部から送られたディジタル信号と演算部から交流電流発生手段のD/A変換部に送られる信号とを演算部により比較して、交流電流発生手段が発生する交流電流の波形が飽和状態にあるか否かを判断し、前記交流電流の最適値を自動的に設定する機能を有することを特徴とする蓄電池の内部インピーダンス測定装置。 - 複数の蓄電池が直列接続された蓄電池群の各蓄電池の内部インピーダンスを、交流電流発生手段および交流電圧計側手段を用いて測定する蓄電池の内部インピーダンス測定方法において、
前記交流電流発生手段が発生する交流電流の波形は実質的に正弦波であり、かつ前記交流電流発生手段を制御し交流電圧計測手段からの入力を処理する制御演算手段により、交流電流発生手段のA/D変換部から送られたディジタル信号と演算部から交流電流発生手段のD/A変換部に送られる信号とを演算部により比較して、交流電流発生手段が発生する交流電流の波形が飽和状態にあるか否かを判断し、前記交流電流の最適値を自動的に設定することを特徴とする蓄電池の内部インピーダンス測定方法。
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