JPH10281805A - 計測装置及び計測方法 - Google Patents

計測装置及び計測方法

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JPH10281805A
JPH10281805A JP9091794A JP9179497A JPH10281805A JP H10281805 A JPH10281805 A JP H10281805A JP 9091794 A JP9091794 A JP 9091794A JP 9179497 A JP9179497 A JP 9179497A JP H10281805 A JPH10281805 A JP H10281805A
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Application number
JP9091794A
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English (en)
Inventor
Satoko Gotou
聡子 後藤
Satoru Marunouchi
悟 丸野内
Satoshi Sakai
悟史 酒井
Toshiko Kimura
寿子 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Industrial Equipment Nakajo Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Nakajo Engineering Co Ltd
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Publication date
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  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定領域の変動にかかわらず、高精度な測定
が可能となる計測方法を提供する。 【解決手段】 入力データを入力する入力部と、A/D
変換部と、演算部とを具備している計測装置において、
入力部は、異なる増幅率K(i)の2つ以上からなり、
そして、各入力部の入力データ値yをその増幅率K
(i)で除算して得た修正入力データ値y/K(i)を
出力し、演算部は、修正入力データ値y/K(i)をA
/D変換したA/D変換値x(i)が最適計測値範囲内
にあるか判定し、そして、範囲内にあるA/D変換値x
(j)にその増幅率K(j)を乗算した値x(j)×K
(j)を計測装置の計測値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計測装置及び計測
方法に関するものであり、例えば電圧・電流のような周
期的に振動する物理量をサンプリングし、デジタル量に
変換して計測する計測装置及び計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気量等を計測する際、入力デー
タを1つの入力部、A/D変換器を介して演算部4へ入
力し、演算部で計測値の演算を行い、その結果を表示し
たり、上位へ送信等していた。
【0003】図8は、従来の計測装置の構成図である。
【0004】計測装置1´は、1つの入力部11´、A
/D変換器12´、演算部13´、表示部14´及び伝
送部15´等を有していた。
【0005】増幅率K´の入力部11´に入力した入力
データy´は、入力値y´/K´となり、A/D変換器
12´に入力されA/D変換されて変換値x´となり、
演算部13´へ入力され演算等を行い、その結果を表示
部14´へ出力し、また、伝送部15´を介して上位へ
送信されていた。
【0006】一般に、計測装置は最適計測値範囲を有し
ており、そのため、範囲外の値を計測すると誤差が大き
くなってしまい、使用することができないものであっ
た。
【0007】このため、計測者は、従来の計測装置を選
定するとき、入力データ値の大きさを予想し、その最大
値が最適計測値範囲内に入るような計測器を採用せざる
を得ず、そのため、その計測装置ではその最適計測値範
囲の最小値より小さい入力データを計測することはでき
なかった。
【0008】電気量の計測方法としては、例えば、特開
平8−149681号公報に開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、入力部を一つとしたため、最適計測値範囲が一種類
となり、狭い最適計測値範囲に対応する入力データしか
計測することができなかった。また、入力部の故障を検
出することができない、という問題があった。
【0010】本発明の目的は、かかる従来技術における
問題点を解決するためになされたもので、計測範囲の変
動にかかわらず、高精度な計測が可能となり、そして、
入力部の故障を検出することができる計測装置及び方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力データを
入力する入力部と、A/D変換部と、演算部とを具備し
ている計測装置において、入力部は、各々増幅率K
(i)が異なる複数個からなり、そして、各入力部の入
力データ値yをその増幅率K(i)で除算して得た修正
入力データ値y/K(i)を出力するものであり、ま
た、演算部は、修正入力データ値y/K(i)をA/D
変換したA/D変換値x(i)が最適計測値範囲内にあ
るか判定し、そして、範囲内にあるA/D変換値x
(j)にその増幅率K(j)を乗算した値x(j)×K
(j)を適正計測値として計測装置の計測値とするもの
である計測装置である。
【0012】また、本発明は、演算部は、増幅率K
(i)が一番小さい入力部についてのA/D変換値x
(p)から増幅率K(i)の大きさの小さい順に最適計
測値範囲内にあるかを判定するものである計測装置であ
る。
【0013】そして、本発明は、演算部は、適正計測値
を得たとき、最適計測値範囲内にあるかの判定を終了す
るものである計測装置である。
【0014】更に、本発明は、演算部は、適正計測値が
得られないとき、最後に判定する入力部についてのA/
D変換値x(m)にその増幅率K(m)を乗算した値x
(m)×K(m)を計測装置の計測値とするものである
計測装置である。
【0015】また、本発明は、演算部は、入力部につい
てのA/D変換値x(h)にその増幅率K(h)を乗算
した値x(h)×K(h)が適正計測値x(j)×K
(j)と誤差aとの和及び差の範囲外にあるかを判定
し、そして、範囲外にある回数が所定の回数以上あるか
を判定するものである計測装置である。
【0016】更に、本発明は、演算部は、値x(h)×
K(h)について範囲外にある回数が所定の回数以上あ
るとき、A/D変換値x(h)の代わりとして適正計測
値x(j)×K(j)から算出した値x(h、j)を使
用するものである計測装置である。
【0017】そして、本発明は、入力データは、周期的
に振動するものである計測装置である。
【0018】また、本発明は、入力データは、歪み波形
や、高調波を含む波形を有するものである計測装置であ
る。
【0019】更に、本発明は、入力データを入力し、A
/D変換し、演算して計測値を得る計測方法において、
(イ)1つの入力データyを異なる増幅率K(i)で除
算して複数個の修正入力データ値y/K(i)を得るこ
と、(ロ)得た修正入力データ値y/K(i)をA/D
変換した値x(i)が最適計測値範囲内にあるかを判定
すること、(ハ)A/D変換した値x(j)が最適計測
値範囲内にあるとき、A/D変換した値x(j)にその
増幅率K(j)を乗算して得た値x(j)×K(j)を
計測値とすること、を有する計測方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の発明の実施の形態を説明
する。本発明の計測装置の一実施例について、図1〜図
7を用いて説明する。
【0021】図1は、本実施例1の計測装置の説明図で
ある。図2は、本実施例1の計測装置におけるPAD図
の説明図である。図3は、実施例1の計測装置による計
測値の説明図である。図4は、実施例2の故障検出処理
をする計測装置におけるPAD図の説明図である。図5
は、実施例3の故障検出後の処理をする計測装置におけ
るPAD図の説明図である。図6は、実施例3の計測装
置により得られた計測値である歪波形の合成の説明図で
ある。図7は、実施例3の計測装置により得られた計測
値である高調波を含む波形の合成の説明図である。
【0022】本実施例の計測装置1は、図1に示すよう
に、入力部11a、11b、・・・、11mと、A/D
変換器12a、12b、・・・、12mと、演算部13
と、表示部14と、伝送部15等を具備している。入力
データは、正弦波の交流等である。
【0023】m個の入力部11a、11b、・・・、1
1mは、それぞれ異なる増幅率K(a)、K(b)、・
・・、K(m)を有している。
【0024】増幅率K(i)は、入力部で入力データ値
を除算して修正するときに使用される係数であり、ま
た、一番小さい増幅率K(p)はK(1)、そして、増
幅率K(i)の大きさの小さい順に、 K(1)<K(2)<・・・<K(m) となっている。
【0025】入力部では、入力データ値yをその増幅率
K(i)で除算して得た修正入力データ値y/K(i)
をA/D変換器12に出力する。
【0026】入力データ値yを増幅率K(i)で除算し
て修正入力データ値y/K(i)を得るには、例えば、
入力データが電圧であるとき、抵抗を使用して分圧する
等の方法を採用することができる。
【0027】A/D変換器12は、入力部11からの修
正入力データ値y/K(i)をA/D変換して変換値x
(i)とし、A/D変換値x(i)を演算部13に出力
するものである。
【0028】演算部13は、入力したA/D変換値x
(i)のうち、計測装置の最適計測値範囲内に入ってい
るものを選定する。選定されたA/D変換値x(j)に
ついて、演算、例えば交流における実効値の算出等、を
行い、その結果を表示部14へ出力し、また伝送部15
を介して上位へ送信する。最適計測値範囲内に入ってい
るA/D変換値x(j)の選定については、後述する。
【0029】A/D変換部12及び演算部13として
は、例えば、CPU(中央演算処理装置)を使用する。
【0030】表示部14は、演算結果等を表示する。
【0031】伝送部15は、演算結果等を上位へ送信す
る。
【0032】演算部13における、最適計測値範囲内に
あるA/D変換値x(j)の選定の方法について、説明
する。
【0033】計測装置は、最適計測値範囲を有してお
り、その上限をLとし、下限をL0とする。
【0034】入力データは、その値を入力部で増幅率
(i)で除算して修正しているので、その増幅率K
(i)と演算部での最適計測値範囲の上限L及び下限L
0とを使用して、入力部の入力データ値yに換算した換
算最適計測値範囲の上限L(i)及び下限L0(i)を
計算すると、 L(i)=L×K(i) L0(i)=L0×K(i)、(i=1、・・・、m) となる。
【0035】最適計測値範囲及び換算最適計測値範囲
は、正と負の値にそれぞれあるが、その絶対値は同じで
あるので、正の範囲で考慮する。
【0036】本実施例では、 K(i+1)=L/L0×K(i)、(i=1、・・
・、m−1) である。そうすると、 L0(i+1)=L(i) となる。
【0037】即ち、K(i)が大きくなると、換算最適
計測値範囲の上限L(i)は大きくなり、また、換算最
適計測値範囲の下限L0(i+1)は、iが1つ少ない
入力部の換算最適計測値範囲の上限L(i)と等しくな
る。
【0038】なお、K(1)の換算最適計測値範囲の下
限L0(1)は0とする。これは、K(1)の換算最適
計測値範囲の下限L0(1)は、L0×K(1)である
が、実質的に計測する必要がないほど小さい値であるの
で、0としてもよいからである。
【0039】このため、各入力部の換算最適計測値範囲
は異なっており、そして、換算最適計測値範囲の上限L
(i)の大きさが一番大きい入力部の換算最適計測値範
囲の上限L(m)と一番小さい入力部の換算最適計測値
範囲の下限L0(1)(=0)との間の値は、必ずどれ
かの入力部の換算最適計測値範囲となるようになってい
る。
【0040】これは、入力データ値yが、 L×K(j−1)<y≦L×K(j) を満足しているとき、増幅率K(j)の入力部に入力さ
れた入力データ値yは修正及びA/D変換されて計測装
置の最適計測値範囲に入るが、増幅率K(i)(ただ
し、i≠j)の入力部に入力された入力データ値yは修
正及びA/D変換されても計測装置の最適計測値範囲に
は入らないことを意味している。
【0041】このため、換算最適計測値範囲の上限L
(i)が一番小さい入力部から得たデータ値から計測装
置の最適測定値範囲内に入っているかを判断していき、
そして、換算最適計測値範囲内に入らないもののみ、1
つ上の換算最適計測値範囲の上限L(i+1)より大き
いか小さいかを判定していけば、換算最適計測値範囲の
下限について判定することなく、計測装置の最適計測値
範囲に入っているかを判断することができる。
【0042】修正入力データ値y/K(j)をA/D変
換した値x(j)について、x(j)≦Lが成り立つと
き、入力データ値yはその計測装置の計測値となるもの
である。入力データ値yは、その入力部のところで増幅
率K(j)で除算されて修正入力データ値y/K(j)
となっているため、もとの入力データ値yに戻す必要が
有り、A/D変換した値x(j)にその増幅率K(j)
を乗算した値x(j)×K(j)を適正計測値とし、計
測装置の計測値とする。jより大きいiについては、判
定する必要はない。
【0043】もし、入力データ値yがL×K(m)を超
えるとき、どの入力部からの修正入力データ値y/K
(i)をA/D変換した値x(i)を使用しても最適計
測値範囲に入ることはないが、増幅率K(m)の入力部
の換算最適計測値範囲の上限L(m)が一番近いので、
増幅率K(m)の入力部の修正入力データ値y/K
(m)を利用することが好ましい。即ち、増幅率K(m
−1)の入力部の換算最適計測値範囲の上限L(m−
1)を超える入力データ値yは、全て、増幅率K(m)
の入力部のものを使用するのがよい。
【0044】実施例1の計測装置の演算部での処理につ
いて、図2に示すPAD図(problem anal
ysis diagram:「木構造チャート」ともい
う。)を用いて説明する。
【0045】異なる増幅率K(i)を有するm個の入力
部(i)及びそれに対応したA/D変換器からのA/D
変換値x(i)をm個入力する。(S101)
【0046】チェック状態を未終了とする。(S10
2)
【0047】最も誤差の小さいA/D変換値を選定する
ために、増幅率K(i)が一番小さいK(1)の入力部
からiの順番に、m−1個のA/D変換値x(i)に対
して、計測限界値(計測装置の最適計測値範囲の上限)
L以下であるかを判断する。(S103)
【0048】A/D変換値x(j)が計測限界値L以下
である、即ち計測装置の最適計測値範囲内であるとき、
A/D変換値x(j)に増幅率K(j)を乗算した値x
(j)×K(j)は適正計測値であり、計測装置の計測
値xとする。(S104)
【0049】そして、チェックを終了とする。(S10
5)
【0050】A/D変換値x(i)が計測限界値Lを超
えている場合は、その入力部からのA/D変換値x
(i)では、誤差が大きくて使用することができないの
で、次のA/D変換値x(i+1)のチェックを行う。
【0051】増幅率K(i)の小さな入力部からm−1
個のA/D変換値x(i)の全てが、計測限界値Lを超
えている場合は、iが一番大きいmについての入力部か
らのA/D変換値x(m)に増幅率K(m)を掛けた値
x(m)×K(m)を計測装置の計測値とする。(S1
06)
【0052】そして、チェックを終了とする。(S10
7)
【0053】以上のようにして、入力データに対応して
計測装置における計測値を得ることができる。
【0054】図3に、実施例1の計測装置により計測
し、合成した正弦波の交流の例を示す。縦軸にはL×K
(i)を示している。
【0055】例えば、計測値xに対し、−L×K(1)
≦x≦L×K(1)の範囲では、増幅率K(1)の入力
部に対応したA/D変換値x(1)を選定したことを示
している。
【0056】−L×K(2)≦x<−L×K(1)又は
L×K(1)<x≦L×K(2)の範囲では、増幅率K
(2)の入力部に対応したA/D変換値x(2)を選定
したことを示している。
【0057】同様に、最適計測値範囲内にあるA/D変
換値を順番に選定しており、−L×K(m)≦x<−L
×K(m−1)又はL×K(m−1)<x≦L×K
(m)の範囲では、増幅率K(m)の入力部に対応した
A/D変換値x(m)を選定している。
【0058】以上の方法により、入力データ値の大きさ
に応じてそれぞれ換算最適計測値範囲の入力部からの入
力データ値を使用して計測することができるので、広い
範囲となる入力データ値であっても、誤差の小さい計測
値を得ることができる。
【0059】この実施例では、K(i)の決定方法とし
て、 K(i+1)=L/L0×K(i)、(i=1、・・
・、m−1) としたが、 K(i+1)≦L/L0×K(i)、(i=1、・・
・、m−1) を満足すればよい。
【0060】そうすると、 L0(i+1)≦L(i) となり、換算最適計測値範囲の下限L0(i+1)は、
iが1つ少ない入力部の換算最適計測値範囲の上限L
(i)より小さくなり、このため、やはり、換算最適計
測値範囲の上限L(i)の大きさが一番大きい入力部の
換算最適計測値範囲の上限L(m)と一番小さい入力部
の換算最適計測値範囲の下限L0(1)(=0)との間
の値は、必ずどれかの入力部の換算最適計測値範囲とな
るようになるからである。
【0061】次に、実施例2の入力部の故障部分を判定
する計測装置について、図4に示すPAD図を用いて説
明する。
【0062】異なる増幅率K(i)を有する入力部がm
個有り、そして対応したA/D変換器からのA/D変換
値x(i)をm個入力する。(S201)
【0063】m個の入力部の故障チェック回数b(i)
を0クリアする。(S202)
【0064】増幅率K(i)の一番小さな入力部から順
番に、m−1個のA/D変換値x(i)に対して、計測
限界値Lを超えているかを判断する。(S203)
【0065】計測限界値Lを超えているとき、iが一つ
上のA/D変換値x(i+1)に対して、計測限界値L
を超えているかを判断する。
【0066】計測限界値Lを超えていないとき、A/D
変換値x(i)に増幅率K(i)を乗算した値から誤差
範囲aを減算した値をチェック最小値minとする。ま
た、A/D変換値x(i)に増幅率K(i)を乗算した
値に誤差範囲aを加算した値をチェック最大値maxと
する。(S204)
【0067】次に、増幅率K(i)より大きな増幅率K
(h)の入力部に対し、A/D変換値x(h)がA/D
変換値x(i)の誤差範囲外であるかを判断する。(S
205)
【0068】A/D変換値x(h)がチェック最小値m
in未満又はチェック最大値max超過、即ち、誤差範
囲外である場合は、増幅率K(i)の入力部又はK
(h)の入力部の少なくとも一方は故障であると判断で
きるため、増幅率K(i)の入力部の故障チェック回数
b(i)及びK(h)の入力部の故障チェック回数b
(h)にそれぞれ1を加える。(S206)
【0069】m個の入力部の故障有り/無しについて、
故障チェック回数b(i)が2以上あるか判断する。
(S207)
【0070】入力部が2以上同時に故障する確率は少な
いので、故障チェック回数b(i)が2以上であるとき
は、増幅率K(i)の入力部Iは他の2以上の入力部に
対するA/D変換値の誤差範囲外であるということであ
り、増幅率K(i)の入力部は故障であると判断できる
ため、増幅率K(i)の入力部は故障有りとする。(S
208)
【0071】逆に、故障チェック回数b(i)が2未満
の場合は、増幅率K(i)の入力部は故障無しとする。
(S209)
【0072】以上により、全ての入力部について、故障
しているか判断することができる。
【0073】次に、実施例3の故障検出後の処理を実施
する計測装置について、図5のPAD図を用いて説明す
る。
【0074】まず、上記実施例2に示す方法により、全
部の入力部について、故障検出を行う。(S301)
【0075】増幅率K(i)の小さな入力部から順番
に、m−1個の入力部に対して、故障有り/無しを判断
する。(S302)
【0076】増幅率K(i)の入力部が故障であると判
断されると、増幅率K(i)より大きな増幅率K(h)
の入力部に対して、故障有り/無しを判断する。(S3
03)
【0077】増幅率K(h)の入力部が故障有りのとき
は、増幅率K(h+1)の入力部に対して、故障有り/
無しを判断する。
【0078】増幅率K(h)の入力部が故障なしの場合
は、x(h)×K(h)/K(i)を演算し、この値x
(i、h)をA/D変換値x(i)の代わりとする。
(S304)
【0079】最後に、増幅率K(m)の入力部に対し
て、故障有り/無しを判断する。(S305)
【0080】そして、増幅率K(m)の入力部に故障有
りの場合は、増幅率K(m)より小さな増幅率K(h)
の入力部に対して、故障有り/無しを判断する。(S3
06)
【0081】増幅率K(h)の入力部が故障有りのとき
は、増幅率K(h−1)の入力部に対して、故障有り/
無しを判断する。
【0082】増幅率K(h)の入力部が故障無しの場合
は、x(h)×K(h)/K(m)を演算し、この値x
(m、h)をA/D変換値x(m)の代わりとする。
(S307)
【0083】図6に、実施例3の計測装置で得られた歪
み波形の合成の例を示す。
【0084】また、図7に、実施例3の計測装置で得ら
れた高調波を含む波形の合成の例を示す。
【0085】上記波形の入力データを、実施例1に示す
計測方法に従って計測することにより、最も誤差の小さ
い波形を得ることができ、歪み波形や高調波を含む波形
の分析を適切に行うことができる。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、周期的に振動する入力
データを計測する方法において、1つの入力データを、
異なる増幅率の2つ以上の入力部から入力し、最も誤差
の小さい入力データを選定し、演算することにより、計
測範囲の変動にかかわらず、高精度な計測が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の計測装置の説明図。
【図2】実施例1の計測装置におけるPAD図の説明
図。
【図3】実施例1の計測装置による計測値の説明図。
【図4】実施例2の故障検出処理をする計測装置におけ
るPAD図の説明図。
【図5】実施例3の故障検出後の処理をする計測装置に
おけるPAD図の説明図。
【図6】実施例3の計測装置により得られた計測値であ
る歪波形の合成の説明図。
【図7】実施例3の計測装置により得られた計測値であ
る高調波を含む波形の合成の説明図。
【図8】従来例の計測装置の説明図。
【符号の説明】
1 計測装置 11a、11b、・・・、11m 入力部 12a、12b、・・・、12m A/D変換器 13 演算部 14 表示部 15 伝送部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 悟史 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 株式会社日立製作所産業機器事業部内 (72)発明者 木村 寿子 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 株式会社中条エンジニアリング内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データを入力する入力部と、A/D
    変換部と、演算部とを具備している計測装置において、 入力部は、各々増幅率K(i)が異なる複数個からな
    り、そして、各入力部の入力データ値yをその増幅率K
    (i)で除算して得た修正入力データ値y/K(i)を
    出力するものであり、また、演算部は、修正入力データ
    値y/K(i)をA/D変換したA/D変換値x(i)
    が最適計測値範囲内にあるか判定し、そして、範囲内に
    あるA/D変換値x(j)にその増幅率K(j)を乗算
    した値x(j)×K(j)を適正計測値として計測装置
    の計測値とするものであることを特徴とする計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の計測装置において、 演算部は、増幅率K(i)が一番小さい入力部について
    のA/D変換値x(p)から増幅率K(i)の大きさの
    小さい順に最適計測値範囲内にあるかを判定するもので
    あることを特徴とする計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の計測装置におい
    て、 演算部は、適正計測値を得たとき、最適計測値範囲内に
    あるかの判定を終了するものであることを特徴とする計
    測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の計測装置におい
    て、 演算部は、適正計測値が得られないとき、最後に判定す
    る入力部についてのA/D変換値x(m)にその増幅率
    K(m)を乗算した値x(m)×K(m)を計測装置の
    計測値とするものであることを特徴とする計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の計測装置において、 演算部は、入力部についてのA/D変換値x(h)にそ
    の増幅率K(h)を乗算した値x(h)×K(h)が適
    正計測値x(j)×K(j)と誤差aとの和及び差の範
    囲外にあるかを判定し、そして、範囲外にある回数が所
    定の回数以上あるかを判定するものであることを特徴と
    する計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の計測装置において、 演算部は、値x(h)×K(h)について範囲外にある
    回数が所定の回数以上あるとき、A/D変換値x(h)
    の代わりとして適正計測値x(j)×K(j)から算出
    した値x(h、j)を使用するものであることを特徴と
    する計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の計
    測装置において、 入力データは、周期的に振動するものであることを特徴
    とする計測装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の計
    測装置において、 入力データは、歪み波形や、高調波を含む波形を有する
    ものであることを特徴とする計測装置。
  9. 【請求項9】 入力データを入力し、A/D変換し、演
    算して計測値を得る計測方法において、 (イ)1つの入力データyを異なる増幅率K(i)で除
    算して複数個の修正入力データ値y/K(i)を得るこ
    と、 (ロ)得た修正入力データ値y/K(i)をA/D変換
    した値x(i)が最適計測値範囲内にあるかを判定する
    こと、 (ハ)A/D変換した値x(j)が最適計測値範囲内に
    あるとき、A/D変換した値x(j)にその増幅率K
    (j)を乗算して得た値x(j)×K(j)を計測値と
    すること、 を有することを特徴とする計測方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6068916A (en) * 1995-10-30 2000-05-30 Bando Chemical Industries, Ltd. Tension member for belt, method of producing the same and belt including the same

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