JPH0628135A - 情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない操作で所望のコマンドを表示されたメ
ニューから即座に選択できる。 【構成】 実行可能な複数の命令がメニュー形式で表示
器２に対して表示されている時に、キーボード１により
所望とする命令を選択すると、使用状況メモリ３に各命
令の使用状況が順次記憶されて行く。そして、所定のタ
イミングで優先状況付加部５が使用状況メモリ３に記憶
された各命令の使用状況を解析して各命令の優先選択順
位を付加し、プロセッサ６が付加された優先選択順位に
基づいて表示器２に表示する各命令のメニュー表示位置
を自動変更する構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、命令を入力するための
メニュー形式で表示する表示手段を有する情報処理装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、情報処理装置に命令を入力する方
法としてキーボードを用いて実際に命令を入力する方法
として、画面上に命令の種類をメニュー表示し、そこか
らマウスやキーボードにより命令（各コマンドの表示順
序は常に一定もしく使用者が設定した固定の表示順序で
表示される）を選択実行する方法が採用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記情報処
理装置で命令を画面より入力するためのコマンドメニュ
ーを表示する画面の大きさには制限があるため、すべて
のメニューを常に画面に表示できる訳ではない。このた
め、コマンドメニューは使用したい時だけ表示するか、
あるいは一部だけを表示するといったメニュー表示制御
が実行されている。このため、メニューよりコマンドを
選択するのに使用頻度の多いコマンドがメニュー上で離
れている時に項目間をマウスやその他の入力手段によっ
て頻繁に操作指示するといった煩雑な操作を余儀なくさ
れ、コマンド入力効率が著しく低下するとともに、使用
者の操作負担が増大するといった問題点があった。

【０００４】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、コマンド選択メニューの各コマンド表
示位置を使用状況に応じて表示位置を自動変更すること
により、少ない操作で所望のコマンドをメニューから選
択できる情報処理装置を得ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る情報処理装
置は、実行可能な複数の命令をメニュー形式で表示する
表示手段と、この表示手段に表示された所望の命令を選
択する選択手段と、この選択手段により選択されて実行
された各命令の使用状況を順次記憶する記憶手段と、こ
の記憶手段に記憶された各命令の使用状況を解析して各
命令の優先選択順位を付加する付加手段と、この付加手
段により付加された優先選択順位に基づいて表示手段に
表示する各命令のメニュー表示位置を自動変更する変更
手段とを有するものである。

【０００６】

【作用】本発明においては、実行可能な複数の命令がメ
ニュー形式で表示手段に対して表示されている時に、選
択手段により所望とする命令を選択すると、記憶手段に
各命令の使用状況が順次記憶されて行く。そして、所定
のタイミングで付加手段が記憶手段に記憶された各命令
の使用状況を解析して各命令の優先選択順位を付加し、
変更手段が付加された優先選択順位に基づいて表示手段
に表示する各命令のメニュー表示位置を自動変更し、使
用者が選択する頻度状況に応じて配列されたコマンドを
優先表示することを可能とする。

【０００７】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示す情報処理装置
の構成を説明するブロック図であり、１はキーボード
で、表示器２に表示されたコマンドメニューに表示され
た所望のコマンドを選択指示する。７はマウス等のポイ
ンティングデバイスで、表示器２に表示されるカーソル
を指示して表示器２に表示されたコマンドメニュー上の
所望のコマンドを選択する。３は使用状況メモリで、選
択された各コマンドに対応する使用情報をメモリ容量が
溢れるまで順次記憶し、メモリ容量が溢れたら、最も古
い使用情報を順次破棄しながら最新の使用情報を記憶す
る。４はカウンタで、所定の起動タイミングで、使用状
況メモリ３に記憶された使用情報をコマンド毎に計数
し、その計数値を優先状況付加部５に出力する。優先状
況付加部５はカウンタ４にカウントされた各コマンドの
使用頻度に応じて各コマンドのメニュー表示位置を決定
する優先順位を付加する。６はプロセッサで、優先状況
付加部５により付加された各コマンド優先順位に基づい
て表示器２に表示されるコマンドメニュー上の表示順位
を自動的に入れ替え変更する。

【０００８】このように構成された情報処理装置におい
て、実行可能な複数の命令がメニュー形式で表示手段
（表示器２）に対して表示されている時に、選択手段
（キーボード１）により所望とする命令を選択すると、
記憶手段（使用状況メモリ３）に各命令の使用状況が順
次記憶されて行く。そして、所定のタイミングで付加手
段（優先状況付加部５）が記憶手段に記憶された各命令
の使用状況を解析して各命令の優先選択順位を付加し、
変更手段（プロセッサ６）が付加された優先選択順位に
基づいて表示手段に表示する各命令のメニュー表示位置
を自動変更し、使用者が選択する頻度状況に応じて配列
されたコマンドを優先表示する。

【０００９】図２は、図１に示した表示器２に表示され
たコマンドメニューの表示状態変位を示す図であり、２
ａは起動時コマンドメニューで、例えばコマンドメニュ
ーを含む情報処理が起動された時の状態に対応し、上か
ら順に順序付けられてコマンドＡ〜Ｄが配列されていた
ものとする。２ｂは次回のコマンドメニューで、キーボ
ード１等からの情報入力，コマンド選択状態に応じて使
用状況メモリ３に各コマンドの使用情報が格納され、所
定のタイミングでカウンタ４が使用状況メモリ３に格納
された各コマンドの使用情報の使用頻度を各コマンド毎
に計数し、この計数結果により優先状況付加部５が表示
器２に表示する各コマンドのメニュー表示位置を決定
し、その決定された各コマンドをメニュー表示した状態
に対応する。

【００１０】図３は、図１に示した使用状況メモリ３の
データ格納状態を示す模式図であり、Ｅ１は使用情報格
納エリアで、Ｓは最新の使用情報が記憶される先頭部を
示し、Ｅは最古の使用情報が記憶される最古部を示す。

【００１１】以下、図４に示す動作説明図を参照しなが
ら本実施例におけるコマンドメニュー表示処理について
説明する。

【００１２】図４は本実施例おけるコマンドメニュー表
示処理動作を説明する図であり、図２，図３と同一のも
のには同じ符号を付してある。

【００１３】この図に示されるように、情報処理起動時
点での命令Ａ〜Ｄがこの順で使用頻度が高い状態である
時、ユーザがキーボード１等によりコマンドメニュー２
ａよりコマンドＤを選択実行した時に、使用状況メモリ
３の内容は、最古部Ｅとしての「Ｂ」が破棄され、その
直前の使用情報としての「Ａ」が最古部Ｅのデータとな
るとともに、最新の使用情報が記憶される先頭部Ｓとし
ての「Ａ」が順次送られ、最新の使用情報としての
「Ｄ」が先頭部Ｓのデータとなる。このようなコマンド
選択処理が繰り返し実行されることにより、使用状況メ
モリ３上には常に使用されたコマンドの最新の情報が格
納されることとなる。そして、使用状況メモリ３に記憶
された使用情報は、カウンタ４により各コマンド毎に何
回使用されたかを示す使用頻度が計数され、優先順位を
決定するための計数値を各コマンド毎に優先状況付加部
５に出力する。優先状況付加部５は上記計数値に基づい
て各コマンドに対する優先順位を後述する図５に示すフ
ローチャートに従って付加する。そして、起動時にコマ
ンド優先順位がコマンドＡ〜Ｄであったものがコマンド
Ｃ→Ａ→Ｂ→Ｄに入れ替わっていた場合、プロセッサ６
が表示器２にコマンドメニュー２ｂを表示する。

【００１４】図５は本発明に係る情報処理装置における
優先順位付加処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。なお、(1) 〜(6) は各ステップを示す。

【００１５】先ず、カウンタ４が使用状況メモリ３内に
格納された使用情報により各コマンド毎の使用回数をカ
ウントし(1) 、各コマンド使用回数を比較し同数となる
コマンドが存在するかどうかを判定し(2) 、ＹＥＳなら
ば回数の同じ各コマンドの最近の使用頻度を比較し(3)
、最近使用頻度の高い一方のコマンドの優先順位を他
方のコマンドよりも格上げして順位付けし(4) 、各コマ
ンドに優先順位を付加する(5) 。

【００１６】一方、ステップ(2) の判定でＮＯの場合
は、回数の多い順に優先順位を付加し(6) 、ステップ
(4) に戻る。

【００１７】なお、上記実施例では先に使用した順に各
コマンドの使用情報を使用状況メモリ３に格納し、その
後各コマンドの使用頻度を計数して優先順位を決定する
場合ついて説明したが、コマンド使用時に使用回数等を
計数して使用状況メモリ３に各コマンド毎に使用頻度を
格納しておくことにより優先順位を決定する構成であっ
ても良い。

【００１８】また、上記実施例では説明上、選択使用可
能なコマンド数が「４」の場合を示したが、命令の種類
数はこの数に限定されることはなく、命令の種類数に制
限はない。

【００１９】さらに、上記実施例では装置起動時に、メ
ニュー表示を変更する場合について説明したが、このタ
イミングについては特に起動時に限定されることはな
い。従って、装置動作中に表示されたり、されなかった
りするメニューである場合は、メニュー表示される時に
命令の表示順序を変更する、または、命令を実行した時
点で、各命令の使用頻度の多さが入れ替わった場合に限
って表示順序を変更する、さらにユーザからのメニュー
表示要求に限って表示順序を変更するように構成しても
良い。

【００２０】また、上記実施例では図２に示すように表
示順序を変更する場合、使用頻度の高いコマンドから順
次下位に並ぶようにコマンドをメニュー表示する場合に
ついて説明したが、使用頻度が高いコマンドのメニュー
表示位置は使用者が適宜選択できるように構成してもい
いし、メニュー表示位置も表示器２の画面上の所望位置
に表示できるように構成すれば、情報処理を阻害するこ
となくコマンド選択処理を実行できる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は実行可能
な複数の命令をメニュー形式で表示する表示手段と、こ
の表示手段に表示された所望の命令を選択する選択手段
と、この選択手段により選択されて実行された各命令の
使用状況を順次記憶する記憶手段と、この記憶手段に記
憶された各命令の使用状況を解析して各命令の優先選択
順位を付加する付加手段と、この付加手段により付加さ
れた優先選択順位に基づいて表示手段に表示する各命令
のメニュー表示位置を自動変更する変更手段とを有する
ので、使用者が選択したコマンドの使用状況に応じてメ
ニュー表示するコマンドを入れ替え表示でき、使用者が
少ない操作で所望のコマンドを選択することができる。

【００２２】従って、従来のメニュー形式のコマンド選
択処理における使用者の操作負担を格段に軽減できる優
れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す情報処理装置の構成を
説明するブロック図である。

【図２】図１に示した表示器に表示されたコマンドメニ
ューの表示状態変位を示す図である。

【図３】図１に示した使用状況メモリのデータ格納状態
を示す模式図である。

【図４】本実施例おけるコマンドメニュー表示処理動作
を説明する図である。

【図５】本発明に係る情報処理装置における優先順位付
加処理手順の一例を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ キーボード ２ 表示器 ３ 使用状況メモリ ４ カウンタ ５ 優先状況付加部 ６ プロセッサ ７ ポインティングデバイス

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古賀 英治 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 渡邊 等 東京都大田区下丸子３丁目30番２号 キヤ ノン株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】実行可能な複数の命令をメニュー形式で表
   示する表示手段と、この表示手段に表示された所望の命
   令を選択する選択手段と、この選択手段により選択され
   て実行された各命令の使用状況を順次記憶する記憶手段
   と、この記憶手段に記憶された各命令の使用状況を解析
   して各命令の優先選択順位を付加する付加手段と、この
   付加手段により付加された優先選択順位に基づいて前記
   表示手段に表示する各命令のメニュー表示位置を自動変
   更する変更手段とを有することを特徴とする情報処理装
   置。