JPH06281351A - 流動層炉からの粒子排出装置 - Google Patents
流動層炉からの粒子排出装置Info
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- JPH06281351A JPH06281351A JP5073909A JP7390993A JPH06281351A JP H06281351 A JPH06281351 A JP H06281351A JP 5073909 A JP5073909 A JP 5073909A JP 7390993 A JP7390993 A JP 7390993A JP H06281351 A JPH06281351 A JP H06281351A
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Abstract
し、しかも排出粒子の分級も可能な流動層炉の粒子排出
装置を提供する。 【構成】 分散板14の少なくとも一つのノズル孔16
aの上端部を逆円錐台形状に開設して逆円錐台部、すな
わちコーン部20を形成し、コーン部20下方のノズル
孔側壁22より分散板14上端にいたるバイパス通路2
4を設けるとともに、バイパス通路の分散板上端開口部
26を開閉可能なゲート手段30を設け、記ゲート手段
30の開閉によりノズル孔16aを通過する流速を調整
して、流動層炉12内の粒子をノズル孔16aを介して
選択的に下方に分級・排出できるように構成した流動層
炉からの粒子排出装置である。
Description
ンカの流動層造粒炉、流動層焼成炉などの流動層炉から
粒子を排出する装置に関する。
り、例えば、セメントクリンカの流動層造粒炉、流動層
焼成炉などの流動層炉から粒子を排出する装置として
は、下記のものがある。
底部近傍の側壁に設けられた排出孔4から排出シュート
5及びいわゆるLバルブ6(気密排出装置)を介して、
造粒炉3の下方に配置された流動層焼成炉7に投入され
るような構成(いわゆるボトムフロー形式)が提案され
ている。
ト内の造粒物は、造粒炉層内と同様な活発な動きがなく
移動層を形成するために、高温で一部溶融した造粒物
が、排出孔付近の排出シュート内で造粒物の相互付着が
生じ、また、排出シュート壁面への造粒物の付着により
排出シュートが閉塞することがあり、その結果、造粒物
の安定した排出が確保できず、操業が安定しないという
問題があった。
動層焼成炉7に投入するための構造として、特公昭44
−32193号公報及び特開昭62−228875号公
報に開示される構造が提案されている。これらの構造で
は、造粒炉3と流動層焼成炉7との間のスロート部を排
出孔として利用するか、排出孔を設けて、流速を調整し
て大きい粒子を選択的に焼成炉7内に落下させようとす
るものである。
粒子が落下し始めると排出孔内の空気の流量が悪くな
り、造粒炉3内の造粒物が全て焼成炉7内に落下するこ
とがあり、また制御が複雑となり好ましくなかった。
消するために、スロート部に配設した多孔板形式の分散
板のノズル孔の一つを粒子の落下通路として利用し、例
えば、ノズル孔の下端の開口部を開閉可能なゲートを設
けるなどの該ノズル孔を通過する噴流ガス量を制御する
手段を設けたセメントクリンカの焼成装置を出願したと
ころである(特願平4−360488号)。
トの開閉により流速を制御して間欠的に粒子の排出が可
能としたものであるが、ゲート閉塞時にノズル孔に粒子
が付着してノズル孔を閉塞して排出装置として機能しな
いことがあり好ましくなかった。
続的かつ安定的な排出が不可能であり、かつ排出粒子の
分級も不可能であり、本願発明はこの点を解消した流動
層炉の粒子排出装置を提供することを目的とする。
技術における課題ならびに目的を達成するために発明さ
れたものであり、本発明の装置は、多数のノズル孔を有
する多孔板構造の分散板を流動層炉底部に配設し、該分
散板を介して上方に噴流ガスを流動層炉内に吹き込み、
流動層炉内に投入された物質を流動化せしめ造粒、焼成
などする流動層炉において、前記分散板の少なくとも一
つのノズル孔側壁より分散板上端にいたるバイパス通路
を設けるとともに、該バイパス通路の分散板上端開口部
を開閉可能なゲート手段を設け、前記ゲート手段の開閉
によりノズル孔を通過する流速を調整して、流動層炉内
の粒子をノズル孔を介して選択的に下方に分級・排出で
きるように構成したことを特徴とする流動層炉からの粒
子排出装置である。
有する多孔板構造の分散板を流動層炉底部に配設し、該
分散板を介して上方に噴流ガスを流動層炉内に吹き込
み、流動層炉内に投入された物質を流動化せしめ造粒、
焼成などする流動層炉において、前記分散板の少なくと
も一つのノズル孔の上端部を逆円錐台形状に開設して逆
円錐台部、すなわちコーン部を形成し、前記ノズル孔の
コーン部下方のノズル孔側壁より分散板上端にいたるバ
イパス通路を設けるとともに、該バイパス通路の分散板
上端開口部を開閉可能なゲート手段を設け、前記ゲート
手段の開閉によりノズル孔を通過する流速を調整して、
流動層炉内の粒子をノズル孔を介して選択的に下方に分
級・排出できるように構成したことを特徴とする流動層
炉からの粒子排出装置である。
おいて、前記ゲート手段の上面より空気を噴出できるよ
うに構成したことを特徴とするものである。
いて、前記コーン部の上端開口部を開閉可能なゲート手
段を設けたことを特徴とするものである。
のノズル孔上端に設けたコーン部が小型の流動層を形成
するため、ノズル孔を通過する噴流ガスの流速がある程
度小さくなる。そして、バイパス通路の分散板上端開口
部の開度をゲート手段により調整することにより、ノズ
ル孔を通過する噴流ガスの流速がさらに低下するように
すれば、流速に応じた粒径の流動層炉内の粒子が流速に
抗してノズル孔を落下して分級・排出される。
(以下、単に「粒子排出装置」と言う)について、添付
の図面に基づいてより詳細に説明する。
断面図であり、図2は、図1のA−A線矢視図である。
図において、10は全体で本発明の粒子排出装置を示し
ている。粒子排出装置10は、例えば、セメントクリン
カの流動層造粒炉、流動層焼成炉などの流動層炉12の
底部のスロート部13に配設された多孔板形式の分散板
14を利用したものである。
16a,16b……を有しており、少なくとも一つのノ
ズル孔16aの上端部を逆円錐台形状に開設して、逆円
錐台部、すなわちコーン部20が形成されている。そし
て、ノズル孔16aのコーン部20の下方において、ノ
ズル孔側壁に開口部22が形成され、この開口部22よ
り分散板14の上端にいたるバイパス通路24が設けら
れている。
置において、その側壁12aの開口部12bを摺動可能
に貫通して、バイパス通路24の分散板上端開口部26
を開閉可能なゲート部材30が設けられている。なお、
このゲート部材30を開閉する機構としては、従来周知
のピストンシリンダ機構などであれば良く、特に限定さ
れるものではない。また、このゲート部材30は、図3
の拡大断面図に示したように、中空となっており、その
中を空気導入口32を介して接続された空気源(図示せ
ず)より吹き込まれる空気Aが、ゲート部材30の上面
に形設された複数の空気噴出孔34,34より噴出され
るようになっている。これにより、ゲートを閉じた際に
ゲート部材30の上面に堆積した粒子を、噴出する空気
により常に流動化させて、ゲート部材30の開閉を円滑
に行うことが可能となり、またゲート部材の焼損も防止
できる。
位置において、その側壁12aの開口部12cを摺動可
能に貫通して、ノズル孔16aのコーン部20の上端開
口部20aを開閉可能なゲート部材40が設けられてい
る。なお、このゲート部材40を開閉する機構も、前述
と同様、従来周知のピストンシリンダ機構などであれば
良く、特に限定されるものではない。なお、このゲート
部材40にも、前述したゲート部材30と同様に、その
上面に空気噴出孔を設けて、ゲート部材40の開閉を円
滑に行うことも勿論可能である。
パス通路24の穿設位置、ならびにノズル孔16a及び
バイパス通路24の長さ及び孔径は、噴流ガスの流速、
分級排出しようとする粒子の種類、粒径に応じて適宜選
択すれば良く、特に限定されるものではないことは勿論
である。
端部を逆円錐台形状に開設してコーン部20を形成した
が、このようなコーン部を形成することなく、バイパス
通路24の開度調整のみによって、ノズル孔16aを通
過する噴流ガスの流速を調整することにより、粒子を分
級・排出することも勿論可能である。
排出装置の作動について説明する。
設けたコーン部20が小型の流動層を形成するため、分
散板14の下方よりノズル孔16aを通過する噴流ガス
Bの流速がある程度小さくなる。そして、バイパス通路
24の分散板上端開口部26の開度大きくするようにゲ
ート部材30を調整することにより、ノズル孔16aの
バイパス通路24の開口部22上方において、ノズル孔
16a通過する噴流ガスの流速がさらに低下する。従っ
て、この流速に応じた粒径の流動層炉12内の粒子が流
速に抗してノズル孔16aを落下して連続的かつ安定し
て分級・排出される。
イパス通路24の分散板上端開口部26の開度を調整す
ることにより、ノズル孔16a通過する噴流ガスの流速
を調整することができ、それによって、流動層炉12内
より落下する粒子の粒径を自在に変更でき粒子の分級が
可能となる。
ガスの流速が異常に低下して、流動層炉12内よりの粒
子の落下が止まらないようになった場合には、ゲート部
材40によりノズル孔16aのコーン部20の上端開口
部20aを閉止すれば落下が停止され、その後、ゲート
部材40を開けば、前述した粒子の分級・排出操作が可
能となる。
したような、例えば、セメントクリンカの流動層造粒炉
3、流動層焼成炉7などの流動層炉に適用可能な他、一
般の流動層炉においても使用可能であることは勿論であ
る。
装置では、分散板のノズル孔上端に設けたコーン部を設
けて小型の流動層を形成させて、ノズル孔を通過する噴
流ガスの流速をある程度小さくするとともに、バイパス
通路の分散板上端開口部の開度をゲート手段により調整
して、ノズル孔を通過する噴流ガスの流速を制御可能に
して、その結果、流速に応じた粒径の流動層炉内の粒子
を、流速に抗してノズル孔を落下して分級・排出される
ようにしたので、(1)所望の粒径の粒子の排出が選択
的に可能である、(2)連続的に安定して粒子を排出す
ることが可能となり、その結果、例えば、次工程の焼成
炉等の運転が安定し、品質が向上する、(3)ノズル孔
内に粒子が停滞することがないので、付着・閉塞が生じ
ない、(4)外部排出シュートを付設する従来の排出構
造のように熱損失が生じることがなく、しかも分散板の
ノズル孔の少なくとも一つを排出孔として利用できるの
で装置構成が簡単になる、(5)さらに、万一、粒子の
異常落下が生じた場合にも、ノズル孔の上部のコーン部
をゲート手段により容易に復帰回復が可能である、など
の作用・効果を奏する極めて優れた発明である。
面図である。
30の構造を示す拡大断面図である。
ら流動層焼成炉への造粒物の排出構造を示す縦断面図で
ある。
明する図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 多数のノズル孔を有する多孔板構造の分
散板を流動層炉底部に配設し、該分散板を介して上方に
噴流ガスを流動層炉内に吹き込み、流動層炉内に投入さ
れた物質を流動化せしめ造粒、焼成などする流動層炉に
おいて、 前記分散板の少なくとも一つのノズル孔側壁より分散板
上端にいたるバイパス通路を設けるとともに、該バイパ
ス通路の分散板上端開口部を開閉可能なゲート手段を設
け、 前記ゲート手段の開閉によりノズル孔を通過する流速を
調整して、流動層炉内の粒子をノズル孔を介して選択的
に下方に分級・排出できるように構成したことを特徴と
する流動層炉からの粒子排出装置。 - 【請求項2】 多数のノズル孔を有する多孔板構造の分
散板を流動層炉底部に配設し、該分散板を介して上方に
噴流ガスを流動層炉内に吹き込み、流動層炉内に投入さ
れた物質を流動化せしめ造粒、焼成などする流動層炉に
おいて、 前記分散板の少なくとも一つのノズル孔の上端部を逆円
錐台形状に開設して逆円錐台部、すなわちコーン部を形
成し、 前記ノズル孔のコーン部下方のノズル孔側壁より分散板
上端にいたるバイパス通路を設けるとともに、該バイパ
ス通路の分散板上端開口部を開閉可能なゲート手段を設
け、 前記ゲート手段の開閉によりノズル孔を通過する流速を
調整して、流動層炉内の粒子をノズル孔を介して選択的
に下方に分級・排出できるように構成したことを特徴と
する流動層炉からの粒子排出装置。 - 【請求項3】 前記ゲート手段の上面より空気を噴出で
きるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に
記載の粒子排出装置。 - 【請求項4】 前記コーン部の上端開口部を開閉可能な
ゲート手段を設けたことを特徴とする請求項1から3の
いずれかに記載の粒子排出装置。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7390993A JP2501525B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 流動層炉からの粒子排出装置 |
TW083101189A TW332857B (en) | 1993-02-26 | 1994-02-15 | Cement clinker |
KR94003045A KR970001240B1 (en) | 1993-02-26 | 1994-02-21 | Method and apparatus for sintering cement clinker |
DK94102907.6T DK0622596T3 (da) | 1993-02-26 | 1994-02-25 | Fremgangsmåde og apparat til sintring af cementklinker |
DE69404208T DE69404208T2 (de) | 1993-02-26 | 1994-02-25 | Verfahren und Vorrichtung zum Sintern von Zementklinker |
US08/202,154 US5536167A (en) | 1993-02-26 | 1994-02-25 | Method and apparatus for sintering cement clinker |
EP94102907A EP0622596B1 (en) | 1993-02-26 | 1994-02-25 | Method and apparatus for sintering cement clinker |
CN94103282A CN1048233C (zh) | 1993-02-26 | 1994-02-26 | 烧结水泥熟料的方法和装置 |
US08/476,256 US5595599A (en) | 1993-02-26 | 1995-06-07 | Method and apparatus for sintering cement clinker |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7390993A JP2501525B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 流動層炉からの粒子排出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06281351A true JPH06281351A (ja) | 1994-10-07 |
JP2501525B2 JP2501525B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=13531786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7390993A Expired - Lifetime JP2501525B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-03-31 | 流動層炉からの粒子排出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501525B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105129845A (zh) * | 2015-09-22 | 2015-12-09 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 低温氯化炉排渣装置 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP7390993A patent/JP2501525B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105129845A (zh) * | 2015-09-22 | 2015-12-09 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 低温氯化炉排渣装置 |
Also Published As
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JP2501525B2 (ja) | 1996-05-29 |
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