JP3058778B2 - 流動層の層差圧調整装置 - Google Patents
流動層の層差圧調整装置Info
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- Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
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Description
態で処理する流動層炉などにおける流動層炉の層差圧調
整装置に関する。
熱あるいは分級などの処理が行われている。燃焼におい
ては、固体・液体燃料を効率的に燃焼して、各種ボイ
ラ、加熱炉あるいはごみ焼却などに用いられている。熱
処理の応用としては、たとえば特開平2−229745
号公報などに開示されているセメントクリンカの製造装
置が代表的である。
層を形成するめたの気体の流速に対応した粒径以下の固
体粒子が流動媒体となって流動層を形成する。固体粒子
は流動層内に滞留し、その間に各種処理が行われる。
の処理を行うときには、粉粒体を構成する固体粒子の流
動層内での滞留時間が処理時間となる。固体粒子の滞留
時間は滞留している粉粒体の量に対応する。流動層中で
は固体粒子が移動しやすくあたかも1つの流体層のよう
な挙動を示す。したがって、流動層に供給される粉粒体
が排出されるまでの平均的な滞留時間は、流動層内の滞
留量に比例し、流動層の層差圧に比例する。
部排出およびオーバフロー排出がある。底部排出は、流
動層の底部から粉粒体を排出する方法である。流動層の
底部には、流動層を形成することができない大塊なども
蓄積されるので、そのような大塊によって排出管などが
閉塞しやすい。また、底部排出は排出管内に粉粒体を充
填しているので、粉粒体が付着性を持つ場合は排出管内
で粉粒体が固着し、排出管が閉塞する問題がある。オー
バフロー排出では、流動化している固体粒子のみが排出
されるので、大塊が排出されることはなく、また排出管
内に粉粒体が充填されることはないので閉塞の問題は生
じない。しかしながら、形成される流動層の高さが、排
出口の高さで制限されるので、粉粒体の滞留量も制限さ
れる。
は、反応時間も重要である。平均的な滞留時間を一定に
するためには、処理量に応じて流動層の滞留量を調整す
る必要がある。処理量が多いと滞留量を多くし、処理量
が少ないときは滞留量を少なくする。しかしながら、特
開平2−229745号公報で開示されているような先
行技術では閉塞防止のためにオーバフロー排出を行う必
要があるので、流動層での粉粒体の滞留時間を調整する
ことができない。このため、セメントクリンカ焼成品の
粒径や温度あるいは生産量に応じて必要な滞留時間を確
保することが困難であり、品質不良になったり、不必要
に滞留させて圧力損失が大となって動力が増大したりす
る。
動層の層高調整が可能な流動層の層差圧調整装置を提供
することである。
で排出口が開口し、該排出口を経て流動層からオーバフ
ローした流動媒体が排出される排出シュートと、排出口
の下端部の高さを調整することによって、分散板の上面
から排出口の下端部までの排出高さhを調整する排出高
さ調整手段とを含むことを特徴とする流動層の層差圧調
整装置である。
層差圧検出手段を含み、前記排出高さ調整手段は、層差
圧検出手段からの出力に応答して、層差圧が一定となる
ように排出高さを調整することを特徴とする。
んで排出口が開口しており、流動層からオーバフローし
た流動媒体が排出口を経て排出される。排出シュートの
排出口の高さh(すなわち図1から明らかなように、分
散板の上面から排出口の下端部までの排出高さ)は排出
高さ調整手段によって調整される。排出口の高さが高く
なると流動層層高が大きくなり、排出口の高さが低くな
くなると流動層の層高が小さくなる。したがってオーバ
フロー排出を行いながら流動層の層高を調整することが
できる。
って流動層の層差圧を検出する。流動層の層差圧は流動
層内に滞留する流動媒体の量に対応する。排出高さ調整
手段は、層差圧が一定になるように排出口の高さを調整
するので、流動層内には一定の流動媒体が貯留される。
流動媒体の貯留量は平均的な滞留時間に比例する。この
時間が所定の滞留時間となるように制御すれば、燃料や
動力を不必要に消費することなく、安定した高品質の製
品を得ることができる。
動層炉1は、分散板2の下方に風箱3を備え、分散板2
の上方には空塔4を備える。分散板2には、多数の貫通
孔が形成され、風箱3からの噴出気体によって、分散板
2の上方に流動層5が形成される。流動層5を形成する
ための粉粒体などの流動媒体は、供給シュート6から供
給される。流動層5内に滞留している流動媒体は、排出
シュート7の排出口8から排出される。流動層5内に滞
留している流動媒体の量は、分散板2の直上と空塔4と
の圧力差である層差圧ΔPに対応する。層差圧検出手段
9は、この層差圧を検出する。流動層5の層高は、流動
媒体の粒径、空塔速度、流動層5の温度などによって変
化する。流動媒体が堰10を超えると、オーバフローし
て排出口8から排出シュート7へ排出される。堰10の
高さh(すなわち分散板2の上面から排出口8の下端部
までの排出高さ)は調整可能である。層差圧検出手段9
の出力が一定となるように堰10の高さhを調整するこ
とによって、流動層5内に貯留される流動媒体の量を一
定に保つことができる。
細に示し、図3は図2の切断面線III−IIIから見
た断面を示す。高さ調整が可能な堰10は、凹所11内
を摺動して昇降変位可能である。高さhを調整するため
に、流動層炉1の外部に操作レバー12が引出されてい
る。
す。本実施例においては、流動層によってセメントクリ
ンカの焼成が行われる。セメントクリンカが流動層内に
滞留する時間は焼成時間となる。層差圧を検出してセメ
ントクリンカの生産量に対応して層差圧を制御すれば、
流動層内での平均滞留時間、すなわち焼成時間が一定に
制御される。これによって燃料や動力を不必要に消費す
ることなく、安定した高品質の焼成品を得ることができ
る。
焼成されたセメントクリンカは、流動層クーラ16に移
行し、一定温度範囲で急速に冷却される。流動層焼成炉
15から焼成されたセメントクリンカを排出するめたの
排出シュート17の排出口18は、焼成温度である14
00℃程度に加熱される。このため図2に示すような堰
10は耐火物で成形されており、また排出シュート17
の接続部は、水冷ジャケット19を用いて冷却してい
る。排出口18に臨む堰20は固定されており、排出孔
21〜23が形成される。最上段の排出孔21は、堰2
0の上方に形成される。下側の排出孔22,23は、堰
20に貫通孔として形成される。排出口18の外側で
は、排出孔21〜23に対向してプラグダンパ31〜3
3がそれぞれ設けられる。プラグダンパ31〜33の先
端は、流動層焼成炉15の壁面から外部へ突出する。プ
ラグダンパ31〜33を押込むと、排出孔21〜23が
封止される。プラグダンパ31〜33によって封止され
ていない排出孔21〜23の位置は、流動層焼成炉15
内に形成される流動層がオーバフローする高さを決定す
る。層差圧の変動幅をある程度許容するときには、本実
施例のように、いくつかのプラグダンパ31〜33によ
って堰20の高さhを段階的に変化させるだけでも、層
差圧を調整することによる効果を得ることができる。
リンカの焼成装置を示す。予熱装置40には、複数段の
サイクロン41〜43が含まれ、サスペンションプレヒ
ータ方式による予熱が行われる。予熱された粉末は噴流
層造粒炉44に投入されて造粒され、流動層焼成炉15
で焼成され、流動層クーラ16に排出シュート17を介
して投入されて急冷される。急冷されたセメントクリン
カは、充填層クーラ45によってさらに冷却される。
ら予熱装置40に投入される。投入された原料粉末は、
サイクロン41〜43内で、排気ダクト52によって供
給される噴流層造粒炉44からの排ガスによって予熱さ
れる。予熱された原料粉末は原料供給シュート53を介
して噴流層造粒炉44に投入される。噴流層造粒炉44
は、燃料ライン54によって供給される燃料を燃焼して
加熱され、排気ダクト55を介して供給される流動層ク
ーラ16からの排ガスおよび流動層焼成炉15からの排
ガスによって噴流層を形成し、約1300℃の加熱によ
って造粒を行う。造粒された粉粒体は、排出シュート5
3およびLバルブと称される排出装置57を介して流動
層焼成炉15に投入される。流動層焼成炉15には、燃
料ライン58を介して燃料が供給され、造粒された粉粒
体を加熱する。流動層焼成炉15には、充填層クーラ4
5からの排ガスが供給され、流動層を形成する。流動層
内で焼成されたセメントクリンカは、排出シュート17
を介して流動層クーラ16に移行し、急冷された後、排
出シュート59を介して充填層クーラ45に移行する。
排出シュート17の排出口18に、図4に示す実施例の
層高調整手段が設けられる。流動層クーラ16には、吸
気ライン60を介して冷却用の空気が供給される。充填
層クーラ45には、吸気ライン61を介して冷却用空気
が供給される。冷却されたセメントクリンカは、排出装
置62から排出される。
述のようなセメントクリンカの焼成装置における流動層
焼成炉ばかりではなく、噴流層造粒炉などにも適用する
ことができるのは勿論である。さらに、各種ボイラ、加
熱炉、あるいはごみ焼却炉などの流動床燃焼炉にも適用
することができるのは勿論である。
ロー排出を行いながら流動層の層高を調整することがで
きる。オーバフロー排出を行うので、流動層の連続運転
中に排出シュートなどが閉塞するおそれはなく流動層の
層高を調整しながら安定な処理を継続して行うことがで
きる。
ように流動層の層高を調整するので、流動媒体の平均滞
留時間を安定化させ、処理された製品の品質を向上させ
ることができる。処理のための燃料や動力は不必要に消
費されないので効率よく処理を行うことができる。
図である。
大断面図である。
である。
口18付近の拡大断面図である。
成装置の系統図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 流動層に臨んで排出口が開口し、該排出
口を経て流動層からオーバフローした流動媒体が排出さ
れる排出シュートと、 排出口の下端部の高さを調整することによって、分散板
の上面から排出口の下端部までの排出高さhを調整する
排出高さ調整手段とを含むことを特徴とする流動層の層
差圧調整装置。 - 【請求項2】 流動層の層差圧を検出する層差圧検出手
段を含み、 前記排出高さ調整手段は、層差圧検出手段からの出力に
応答して、層差圧が一定となるように排出高さを調整す
ることを特徴とする請求項1記載の流動層の層差圧調整
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5073883A JP3058778B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 流動層の層差圧調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5073883A JP3058778B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 流動層の層差圧調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06277495A JPH06277495A (ja) | 1994-10-04 |
JP3058778B2 true JP3058778B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=13531060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5073883A Expired - Lifetime JP3058778B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 流動層の層差圧調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3058778B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2742017B2 (ja) * | 1994-06-07 | 1998-04-22 | 川崎重工業株式会社 | 流動層炉の滞留時間の制御方法および装置 |
DE69912393T2 (de) * | 1998-11-02 | 2004-05-13 | Kawasaki Jukogyo K.K., Kobe | Mehrkammer-wirbelschichtklassierer |
FI109606B (fi) * | 2000-03-16 | 2002-09-13 | Outokumpu Oy | Menetelmä pasutusuunin säätämiseksi |
WO2007094114A1 (ja) * | 2006-02-14 | 2007-08-23 | Kureha Corporation | 連続式粉粒体高温ガス処理装置および処理方法 |
EP3117720B1 (de) * | 2015-05-29 | 2019-02-20 | Symrise AG | Grosse agglomeratpartikel |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP5073883A patent/JP3058778B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06277495A (ja) | 1994-10-04 |
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