JP2588985Y2 - セメントクリンカの焼成装置 - Google Patents
セメントクリンカの焼成装置Info
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- JP2588985Y2 JP2588985Y2 JP1993013235U JP1323593U JP2588985Y2 JP 2588985 Y2 JP2588985 Y2 JP 2588985Y2 JP 1993013235 U JP1993013235 U JP 1993013235U JP 1323593 U JP1323593 U JP 1323593U JP 2588985 Y2 JP2588985 Y2 JP 2588985Y2
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- JP
- Japan
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- furnace
- fluidized bed
- cement clinker
- granulation
- outlet duct
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- Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、セメントクリンカ焼成
装置の改善に関する。
装置の改善に関する。
【０００２】
【従来技術とその課題】１３００℃レベルの噴流流動層
造粒炉の排ガスが造粒炉上部で約１２５０℃以下になる
と、アルカリ化合物が凝縮し、これがバインダーとなっ
て、いわゆる、アルカリコーチングが発生し、このコー
チングが成長してドラフト障害を起し、また、コーチン
グが剥離脱落して造粒制御が困難となり、連続運転の支
障になっている。そして、造粒炉の上部に原料の一部を
投入して該部の温度を急激に１０５０℃以下にガス温度
を下げることにより、アルカリコーチングが防止できる
ことは知られている。（例えば、特開昭６２−２３０６
５６号公報，実願昭６３−１４７４５３号参照）特開昭
６２−２３０６５６号公報は、噴流流動層造粒炉のフリ
ーボード部に絞り部を形成し、層内への原料直落を防止
する方法であり、また、実願昭６３−１４７４５３号
は、原料の落下慣性を殺して分散状態で造粒炉上部に投
入する手段である。ところが、図５，図６で示すよう
に、造粒炉の空塔速度が2.0〜3.0ｍ／secと非常に遅い
ため、投入原料が均一に分散されず、造粒炉層内に直落
したり、絞り部で吹き上げられたとしても局部的にしか
降温されないので、前述せる両者共十分な効果は得られ
なかった。
造粒炉の排ガスが造粒炉上部で約１２５０℃以下になる
と、アルカリ化合物が凝縮し、これがバインダーとなっ
て、いわゆる、アルカリコーチングが発生し、このコー
チングが成長してドラフト障害を起し、また、コーチン
グが剥離脱落して造粒制御が困難となり、連続運転の支
障になっている。そして、造粒炉の上部に原料の一部を
投入して該部の温度を急激に１０５０℃以下にガス温度
を下げることにより、アルカリコーチングが防止できる
ことは知られている。（例えば、特開昭６２−２３０６
５６号公報，実願昭６３−１４７４５３号参照）特開昭
６２−２３０６５６号公報は、噴流流動層造粒炉のフリ
ーボード部に絞り部を形成し、層内への原料直落を防止
する方法であり、また、実願昭６３−１４７４５３号
は、原料の落下慣性を殺して分散状態で造粒炉上部に投
入する手段である。ところが、図５，図６で示すよう
に、造粒炉の空塔速度が2.0〜3.0ｍ／secと非常に遅い
ため、投入原料が均一に分散されず、造粒炉層内に直落
したり、絞り部で吹き上げられたとしても局部的にしか
降温されないので、前述せる両者共十分な効果は得られ
なかった。
【０００３】本考案の目的は、噴流流動層造粒炉の天井
部，出口ダクト部に冷却手段を設け、該部におけるアル
カリコーチングの発生を防止し、造粒効率の向上、長時
間の連続安定運転がなしうる装置を提供することにあ
る。
部，出口ダクト部に冷却手段を設け、該部におけるアル
カリコーチングの発生を防止し、造粒効率の向上、長時
間の連続安定運転がなしうる装置を提供することにあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】従来技術の課題を解決す
る本考案の構成は、噴流流動層造粒炉，流動層焼成炉な
どから構成されるセメントクリンカの焼成装置におい
て、前記噴流流動層造粒炉の天井部、および、出口ダク
ト部に冷却手段を設けたものである。
る本考案の構成は、噴流流動層造粒炉，流動層焼成炉な
どから構成されるセメントクリンカの焼成装置におい
て、前記噴流流動層造粒炉の天井部、および、出口ダク
ト部に冷却手段を設けたものである。
【０００５】
【作用】ジャケット構造の冷却手段に４０〜５０℃の冷
却空気を送給する。造粒炉内部ガス温度は１２５０〜１
３００℃であるので、冷却空気の出口温度が２００℃以
下になるように空気量を決定する。ジャケットの内壁面
の温度は８００℃以下になるのでコーチングが防止でき
る。冷却後の空気を仮焼炉，造粒炉，流動層焼成炉のバ
ーナの燃焼用空気として回収すると熱消費の悪化はな
い。
却空気を送給する。造粒炉内部ガス温度は１２５０〜１
３００℃であるので、冷却空気の出口温度が２００℃以
下になるように空気量を決定する。ジャケットの内壁面
の温度は８００℃以下になるのでコーチングが防止でき
る。冷却後の空気を仮焼炉，造粒炉，流動層焼成炉のバ
ーナの燃焼用空気として回収すると熱消費の悪化はな
い。
【０００６】
【実施例】次に、図面について本考案実施例の詳細を説
明する。図１は本願考案装置の縦断正面図、図２は要部
の縦断正面図、図３は要部の縦断正面図、図４は冷却手
段の平面図である。
明する。図１は本願考案装置の縦断正面図、図２は要部
の縦断正面図、図３は要部の縦断正面図、図４は冷却手
段の平面図である。
【０００７】図１は、セメントクリンカの焼成装置の要
部構造を示しており、１は噴流流動層造粒炉，２は流動
層焼成炉，３は出口ダクト部４を介して前記造粒炉１上
に接続された仮焼炉，Ｃ1は仮焼炉３からの原料分が供
給され、かつ、サスペンションプレヒータ（図示略）を
構成するサイクロンで、該サイクロンＣ1で捕集された
セメント原料は、気密ダンパー機構５ａをもつシュート
５を介して前記造粒炉１に投入される。このようなセメ
ントクリンカ焼成装置において本願考案は、前記造粒炉
１の天井部、および、出口ダクト部４を冷却空気、また
は、冷却水のジャケット構造体６にて構成したものであ
る。該ジャケット構造体６の下部一側に冷媒の流入ポー
ト６ａを、上部一側に流出ポート６ｂを設け、前記両ポ
ート６ａ，６ｂは図４で示すように、ジャケット構造体
６内の冷媒の流れが下方から上方に向け螺旋状に旋回流
動するように設ける。冷媒を冷却空気とした場合、前記
流出ポート６ｂから流出した約２００℃の空気は管路７
を介し前記仮焼炉３，造粒炉１，流動層焼成炉２の燃焼
用空気として回収しうるようにしてある。図中８は専用
ルーツブロワで、流動層焼成炉２の風箱９，前記ジャケ
ット構造体６の流入ポート６ａに接続されている。尚、
前記ジャケット構造体６は図１，図２に示すように造粒
炉壁，出口ダクト部を兼ねた構造とするか、あるいは、
図３で示すように、炉壁天井部，出口ダクト部の一部と
して構成する。
部構造を示しており、１は噴流流動層造粒炉，２は流動
層焼成炉，３は出口ダクト部４を介して前記造粒炉１上
に接続された仮焼炉，Ｃ1は仮焼炉３からの原料分が供
給され、かつ、サスペンションプレヒータ（図示略）を
構成するサイクロンで、該サイクロンＣ1で捕集された
セメント原料は、気密ダンパー機構５ａをもつシュート
５を介して前記造粒炉１に投入される。このようなセメ
ントクリンカ焼成装置において本願考案は、前記造粒炉
１の天井部、および、出口ダクト部４を冷却空気、また
は、冷却水のジャケット構造体６にて構成したものであ
る。該ジャケット構造体６の下部一側に冷媒の流入ポー
ト６ａを、上部一側に流出ポート６ｂを設け、前記両ポ
ート６ａ，６ｂは図４で示すように、ジャケット構造体
６内の冷媒の流れが下方から上方に向け螺旋状に旋回流
動するように設ける。冷媒を冷却空気とした場合、前記
流出ポート６ｂから流出した約２００℃の空気は管路７
を介し前記仮焼炉３，造粒炉１，流動層焼成炉２の燃焼
用空気として回収しうるようにしてある。図中８は専用
ルーツブロワで、流動層焼成炉２の風箱９，前記ジャケ
ット構造体６の流入ポート６ａに接続されている。尚、
前記ジャケット構造体６は図１，図２に示すように造粒
炉壁，出口ダクト部を兼ねた構造とするか、あるいは、
図３で示すように、炉壁天井部，出口ダクト部の一部と
して構成する。
【０００８】
【考案の効果】上述のように本考案の構成によれば、次
のような効果が得られる。 （ａ）噴流流動層造粒炉の天井部、および、出口ダクト
部をジャケット構造の冷却手段によって構成したので、
最もアルカリコーチングが発生付着しやすい部分を冷却
手段で間接冷却し、内壁面温度を８００℃以下に冷却す
ることによりアルカリコーチングの発生が防止でき、従
来技術のように、ドラフト阻害や掃除作業で剥離脱落し
た大塊が流動化異常など操業の外乱となる課題が解消さ
れ、連続した長時間安全運転が可能となる。 （ｂ）冷却手段から流出した比較的高温の空気は、仮焼
炉，造粒炉，焼成炉などの燃焼用空気として回収すれ
ば、熱消費の悪化はない。
のような効果が得られる。 （ａ）噴流流動層造粒炉の天井部、および、出口ダクト
部をジャケット構造の冷却手段によって構成したので、
最もアルカリコーチングが発生付着しやすい部分を冷却
手段で間接冷却し、内壁面温度を８００℃以下に冷却す
ることによりアルカリコーチングの発生が防止でき、従
来技術のように、ドラフト阻害や掃除作業で剥離脱落し
た大塊が流動化異常など操業の外乱となる課題が解消さ
れ、連続した長時間安全運転が可能となる。 （ｂ）冷却手段から流出した比較的高温の空気は、仮焼
炉，造粒炉，焼成炉などの燃焼用空気として回収すれ
ば、熱消費の悪化はない。
【図１】本願考案装置の縦断正面図である。
【図２】要部の縦断正面図である。
【図３】要部の縦断正面図である。
【図４】冷却手段の平面図である。
【図５】従来技術の縦断正面図である。
【図６】従来技術の縦断正面図である。
１ 噴流流動層造粒炉 ２ 流動層焼成炉 ３ 仮焼炉 ４ 出口ダクト部 ５ シュート ５ａ 気密ダンパー機構 ６ ジャケット構造体 ６ａ 流入ポート ６ｂ 流出ポート ７ 管路 ８ 専用ルーツブロワ ９ 風箱 Ｃ1 サイクロン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石鉢 俊幸 東京都千代田区神田美土代町１番地 住 友セメント株式会社内 (72)考案者 橋本 勲 兵庫県明石市川崎町１番１号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)考案者 村尾 三樹雄 兵庫県神戸市中央区東川崎町３丁目１番 １号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)考案者 金森 省三 兵庫県神戸市中央区東川崎町３丁目１番 １号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 特開 平６−256049（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−230656（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−60134（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−270244（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) C04B 7/45 C04B 7/47 C04B 7/60
Claims (1)
- 【請求項１】 噴流流動層造粒炉，流動層焼成炉などか
ら構成されるセメントクリンカの焼成装置において、前
記噴流流動層造粒炉の天井部、および、出口ダクト部に
冷却手段を設けたことを特徴とするセメントクリンカの
焼成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993013235U JP2588985Y2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | セメントクリンカの焼成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993013235U JP2588985Y2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | セメントクリンカの焼成装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0665446U JPH0665446U (ja) | 1994-09-16 |
| JP2588985Y2 true JP2588985Y2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=11827537
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993013235U Expired - Lifetime JP2588985Y2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | セメントクリンカの焼成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2588985Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6338430B2 (ja) * | 2014-04-16 | 2018-06-06 | 荏原環境プラント株式会社 | 旋回流型流動床炉 |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP1993013235U patent/JP2588985Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0665446U (ja) | 1994-09-16 |
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