JP3460613B2 - 石灰石のコーティング防止方法 - Google Patents

石灰石のコーティング防止方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石灰石を高温で扱
う設備(例えば、流動層セメント焼成炉、流動層ボイ
ラ、流動層ごみ焼却炉、流動層石灰石焼成炉等)におけ
る石灰石のコーティング(コーチング)防止方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】燃焼排ガス中のHClやSOxを除去す
るために、石灰石微粉、生石灰微粉、消石灰微粉が排ガ
ス中又は流動層に添加されている。約600〜800℃
(常圧の場合)の排ガスが通過する箇所には、生石灰
(酸化カルシウム)の微粉はその高温雰囲気中で排ガス
に含まれる二酸化炭素を吸収する炭酸化反応を起こす。
その結果、微粉は石灰石(炭酸カルシウム)に戻り、か
つその反応が進行して、装置内壁面に付着し硬化する。
微粉の硬化が始まると、さらに新たな微粉が付着してそ
れらが固化し、コーティングが発生する。
【0003】特公平3−1251号公報には、石灰石等
の流動焼成装置の予熱装置の約600〜800℃の排ガ
スが流過する領域に位置するサイクロンに、排ガス流入
部近傍で冷却用ジャケットを形成することにより、サイ
クロン内面への微粉の付着・硬化が行われ難くなり、ま
た、微粉が付着することによりコーティングが発生した
場合でも、コーティングの成長速度を大幅に遅らせると
ともに、剥離を行い易くすることができるようにした石
灰等の流動焼成装置が記載されている。
【0004】また、特公昭58−11367号公報に
は、ライムケーク焼成炉において、770℃前後の高温
ガス体に空気を混合して瞬間的に500℃以下とし、焼
成石灰と炭酸ガスとの縮合反応を防止しながら固気分離
して、焼成石灰の捕集率を高めるようにしたライムケー
ク焼成石灰の回収方法が記載されている。
【0005】従来、石灰石のコーティングが発生する
と、機械的な掻き落としによって対応してきており、同
じ装置を2基建設して、コーティングを掻き落として交
代に運転を行う運転方法が行われたり、銃によってコー
ティングを破壊する方法が行われていた。また、高温の
生石灰を冷却してコーティングを防止する方法も行われ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特公平3−1251号
公報記載の方式は、約600〜800℃の排ガスが通過
する箇所に部分的に冷却用ジャケットを形成するもので
あるので、コーティングの成長速度は遅くなるが、コー
ティングは発生し、コーティングを防止することはでき
ない。また、特公昭58−11367号公報記載の方式
は、固気分離器での焼成石灰の捕集率の向上を目的とし
ており、固気分離器下流のコーティングは防止すること
ができるが、固気分離器に接続された空気混合用デフュ
ーザより上流の装置内壁面へのコーティング発生は防止
することができない。
【0007】また、機械的な掻き落とし、銃による破
壊、高温の生石灰の冷却等の従来の方法は、コーティン
グの発生を根本的に防止するものではなく、掻き落とす
場合は費用と時間がかかり、装置を停止して掃除すると
稼働率が低下する。また、冷却する場合は熱損失が大き
くなる。また、銃でコーティングを破壊する場合は、製
品の中に不純物として鉛が混入するという問題がある。
【0008】石灰石のコーティングは、石灰石がコーテ
ィングを起こすのではなく、生石灰が装置内壁に付着し
てこれが二酸化炭素と反応して石灰石になる時に粒子間
に結合が生じて固い固化体になる現象であることを、本
発明者は発見した。なお、従来は、約600〜800℃
(常圧の場合)の排ガスが通過する場合、微粉の浮遊の
間に、酸化カルシウム(生石灰)の微粉はその高温雰囲
気中で排ガスに含まれる炭酸ガスを吸収する炭酸化反応
を起こし、その結果、微粉は炭酸カルシウム(石灰石)
に戻り、かつその反応が進行して装置内壁面に付着し硬
化しコーティングが発生するとされていた(例えば、特
公平3−1251号公報第3〜第4欄参照)。上記の本
発明者の知見は、石灰石を高温の装置に入れた場合、生
成した石灰石のコーティングには炭素が殆ど含まれてい
ないことからも明らかである。石灰石は昔の生物の死骸
からできたもので、中に有機物の痕跡である炭素を含ん
でいるがコーティングした石灰石は炭素が少なく、一度
焼成されて生石灰になり、再び炭酸化したものである。
【0009】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、温度及び圧力を制御して生石灰
化反応を抑制することによって、石灰石のコーティ
ングを確実に防止することができる方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】生石灰と二酸化炭素が共
存する空間において、両者が反応して石灰石にならない
ようにする。反応が起こらないようにするため、反応条
件である温度及び力を反応条件から外す。二酸化炭素
分圧に対して、雰囲気温度を反応が起こる温度域の下限
温度以下、又は反応が起こる上限温度以上になるように
システムを組む。ただし下限温度T1〔℃〕、上限温度
T2〔℃〕は次の式で算出する。 T1=−21441/(ln(P/452)−17.01)−179 T2=−21441/(ln(P/452)−17.01) また、雰囲気温度に対して、二酸化炭素分圧を反応が起
こる圧力以下になるシステムにする。ただし反応が起こ
る二酸化炭素分圧P1〔MPa〕は次の式で算出する。 P1=452exp(−21441/(T+179)+17.01)
【0011】本発明の石灰石のコーティング防止方法
は、二酸化炭素の圧力(分圧)がP〔MPa〕で石灰石
又は/及び生石灰をT〔℃〕で扱う装置を運転するに際
し、生石灰が装置内壁に付着してこれが二酸化炭素と反
応して石灰石になる時に粒子間に結合が生じて固い固化
体になる現象である石灰石のコーティングを防止するた
めに、生石灰の炭酸化の下限温度T1〔℃〕=−214
41/(ln(P/452)−17.01)−179及
び上限温度T2〔℃〕=−21441/(ln(P/4
52)−17.01)を算出し、石灰石又は/及び生石
灰がT1〔℃〕〜T2〔℃〕の温度範囲に存在しないよ
うに、すなわち、T1〔℃〕未満の温度又はT2〔℃〕
を超える温度に存在するようにガスと石灰石又は/及び
生石灰との急激な熱交換を行い、かつ、生石灰の炭酸化
を生じる二酸化炭素圧力(分圧)P1〔MPa〕=45
2exp(−21441/(T+179)+17.0
1)を算出し、石灰石又は/及び生石灰の雰囲気中にお
ける二酸化炭素圧力(分圧)をP1〔MPa〕以下、望
ましくはP1〔MPa〕未満に下げることを特徴として
る。なお、生石灰の炭酸化の下限温度T1〔℃〕は
酸化が不活発になる温度である。
【0012】この方法において、急激な熱交換は、サス
ペンションプレヒーター及び流動層等のいずれかの完全
混合型の熱交換器を用いて行われ、昇温時はT1〔℃〕
以下からT2〔℃〕以上に一挙に昇温し、降温時はT2
〔℃〕以上からT1〔℃〕以下に一挙に降温する(図
1、図2参照)。また、石灰石又は/及び生石灰の流
量、石灰石又は/及び生石灰の温度、ガスの流量及びガ
スの温度の少なくともいずれかを選定して、ガスと石灰
石又は/及び生石灰との急激な熱交換を行うようにす
る。
【0013】また、本発明の方法は、二酸化炭素の圧力
(分圧)がP〔MPa〕で石灰石又は/及び生石灰を
〔℃〕で扱う装置を運転するに際し、生石灰が装置内壁
に付着してこれが二酸化炭素と反応して石灰石になる時
に粒子間に結合が生じて固い固化体になる現象である石
灰石のコーティングを防止するために、生石灰の炭酸化
の下限温度T1〔℃〕=−21441/(ln(P/4
52)−17.01)−179及び上限温度T2〔℃〕
=−21441/(ln(P/452)−17.01)
を算出し、T1〔℃〕〜T2〔℃〕の温度範囲となる装
置内壁を、冷却又は加熱することにより内壁面温度がT
1〔℃〕〜T2〔℃〕の温度範囲にならないように、す
なわち、T1〔℃〕未満の温度又はT2〔℃〕を超える
温度に存在するようにし、かつ、生石灰の炭酸化を生じ
る二酸化炭素圧力(分圧)P1〔MPa〕=452ex
p(−21441/(T+179)+17.01)を算
出し、石灰石又は/及び生石灰の雰囲気中における二酸
化炭素圧力(分圧)をP1〔MPa〕以下、望ましくは
P1〔MPa〕未満に下げることを特徴としている。
【0014】上記の方法の一例として、生石灰及び二酸
化炭素を含むT〔℃〕の燃焼ガスを集塵器に導入して生
石灰と二酸化炭素含有ガスとに分離し、分離された二酸
化炭素含有ガスと空気とを間接的に熱交換して空気を加
熱し、加熱された空気中に前記集塵器で分離された生石
灰を混合させて、二酸化炭素圧力(分圧)P1〔MP
a〕以下の生石灰含有空気とする方法を挙げることがで
きる(図5参照)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することができる
ものである。図1は本発明の実施の第1形態による石灰
石のコーティング防止方法を実施する装置を示してい
る。10は燃焼ガスダクト、12は石灰石又は/及び生
石灰の供給ダクト、14はサイクロン、16は燃焼ガス
出口である。この場合、燃焼ガスダクト10と供給ダク
ト12とで、供給された石灰石又は/及び生石灰を燃焼
ガスに完全混合して加熱するサスペンションプレヒータ
ー18が構成される。
【0016】二酸化炭素の圧力(分圧)がP〔MPa〕
で石灰石を、生石灰の炭酸化温度を超える高温で扱う装
置において、石灰石又は/及び生石灰を含むガスをTi
〔℃〕から冷却する場合、ガス温度が生石灰の炭酸化の
上限温度T2〔℃〕以上から、ガス温度を生石灰の炭酸
化の下限温度T1〔℃〕以下のTo〔℃〕にまでにサス
ペンションプレヒーターを使用して降温する。ただしT
1、T2は次の式で算出する。 T1=−21441/(ln(P/452)−17.01)−179 T2=−21441/(ln(P/452)−17.01) T2<Ti T1>To 図1において、供給ダクト12より供給された石灰石又
は/及び生石灰はTi〔℃〕の燃焼ガスと混合し加熱さ
れる。加熱された石灰石又は/及び生石灰はサイクロン
14によって集塵され、燃焼ガスは燃焼ガス出口16よ
り排出される。燃焼ガスダクト10入口の燃焼ガス温度
TiはT2より高く、石灰石又は/及び生石灰と混合し
て温度がToに下がるが、この時ToをT1より低くな
るように石灰石又は/及び生石灰の流量、ガス流量、石
灰石又は/及び生石灰の温度、ガス温度を設計する。サ
スペンションプレヒーター18を使用するとガス温度が
TiからToに下がる速度は非常に早く、生石灰と二酸
化炭素が反応するT1からT2の間の温度域になるのは
瞬時であり、コーティングは発生しない。なお、サスペ
ンションプレヒーターの代わりに、図2に示すような流
動層を用いてもよい。また、サスペンションプレヒータ
ーの代わりに他の完全混合型熱交換器を用いてもよい。
【0017】図2は本発明の実施の第2形態による石灰
石のコーティング防止方法を実施する装置を示してい
る。本実施形態は、実施の第1形態におけるサスペンシ
ョンプレヒーターの代りに、流動層装置20を用いたも
のである。供給ダクト12より供給された石灰石又は/
及び生石灰はTi〔℃〕の燃焼ガスと流動層22で混合
し加熱される。加熱された石灰石又は/及び生石灰はサ
イクロン14によって集塵され、燃焼ガスは燃焼ガス出
口16より排出される。燃焼ガスダクト10入口の燃焼
ガス温度TiはT2より高く、石灰石又は/及び生石灰
と混合して温度がToに下がるが、この時ToをT1よ
り低くなるように石灰石又は/及び生石灰の流量、ガス
流量、石灰石又は/及び生石灰の温度、ガス温度を設計
する。流動層装置20を使用するとガス温度がTiから
Toに下がる速度は非常に早く、生石灰と二酸化炭素が
反応するT1からT2の間の温度域になるのは瞬時であ
り、コーティングは発生しない。24はガス分散器であ
り、流動層22の流動媒体は石灰石又は/及び生石灰、
又は石灰石又は/及び生石灰と砂等との混合物である。
他の構成及び作用は実施の第1形態の場合と同様であ
る。
【0018】図3は本発明の実施の第3形態による石灰
石のコーティング防止方法を実施する装置を示してい
る。本実施形態は、実施の第1形態における装置全体を
ジャケット26(ジャケット冷却器又はジャケット加熱
器)で被覆したものである。図3において、供給ダクト
12より供給された石灰石又は/及び生石灰はTi
〔℃〕の燃焼ガスと混合し熱交換される。熱交換された
石灰石又は/及び生石灰はサイクロン14によって集塵
され、燃焼ガスは燃焼ガス出口16より排出される。サ
イクロン14内にはT1からT2の温度域が存在するが
ジャケット26に熱媒体を入れてサイクロン14内壁温
度はT1からT2の温度域にならないように冷却又は加
熱する。サイクロン14内の粉体又はガスはコーティン
グ発生温度域であっても、コーティングが発生する壁面
温度がコーティング発生温度でないため、コーティング
は発生しない。なお、サスペンションプレヒーター18
の代わりに、図4に示すような流動層を用いてもよい。
また、サスペンションプレヒーターの代わりに他の完全
混合型熱交換器を用いてもよい。ただしT1、T2は次
の式で算出する。 T1=−21441/(ln(P/452)−17.0
1)−179 T2=−21441/(ln(P/452)−17.0
1) 他の構成及び作用は実施の第1形態の場合と同様であ
る。
【0019】図4は本発明の実施の第4形態による石灰
石のコーティング防止方法を実施する装置を示してい
る。本実施形態は、実施の第2形態における装置全体を
ジャケット26(ジャケット冷却器又はジャケット加熱
器)で被覆したものである。図4において、供給ダクト
12より供給された石灰石又は/及び生石灰はTi
〔℃〕の燃焼ガスと流動層22で混合し熱交換される。
熱交換された石灰石又は/及び生石灰はサイクロン14
によって集塵され、燃焼ガスは燃焼ガス出口16より排
出される。サイクロン14内にはT1からT2の温度域
が存在するがジャケット26に熱媒体を入れてサイクロ
ン14内壁温度はT1からT2の温度域にならないよう
に冷却又は加熱する。サイクロン14内の粉体又はガス
はコーティング発生温度域であっても、コーティングが
発生する壁面温度がコーティング発生温度でないため、
コーティングは発生しない。他の構成及び作用は実施の
第2、3形態の場合と同様である。
【0020】図5は本発明の実施の第5形態による石灰
石のコーティング防止方法を実施する装置を示してい
る。28は集塵器、30は熱交換器、32は送風機であ
る。本実施形態は、図5に示すように、生石灰をTJ
〔℃〕(Jの部分における温度)で扱う装置において、
雰囲気中二酸化炭素圧力(分圧)をP1〔MPa〕以下
に下げて石灰石のコーティングを防止するようにしたも
のである。ただしP1は次の式で算出する。 P1=452exp(−21441/(TJ+179)
+17.01) 図5において、各部A〜Jの温度、二酸化炭素圧力(分
圧)は次のようになる。 温度 二酸化炭素圧力 A 生石灰、CO2 含有ガス TA PA B 集塵器 C 燃焼ガス TA PA D 熱交換器 E 燃焼ガス TE PA F 送風機 G 空気 TG PG H 加熱空気 TH PG I 生石灰 TA J 生石灰含有空気 TJ PG
【0021】二酸化炭素を含むAのガスと生石灰から生
石灰をJにおいてT〔℃〕で使用する場合、Aのガスを
そのまま温度を下げてTJ〔℃〕にしてJに変換すると
コーティングが発生する。そこで、Aの粉体とガスをB
の集塵器28で分離し、ガスはCのダクトを通してDの
熱交換器30に送り、Fの送風機32よりGのダクトか
ら熱交換器30に供給された空気と熱交換を行う。空気
中の二酸化炭素圧力(分圧)PGは低く、上式で算出さ
れる二酸化炭素圧力(分圧)P1以下であり、コーティ
ングの発生を防ぐ。各部の温度圧力には以下の関係が成
立する。TA>−21441/(ln(P1/452)
−17.01)、−21441/(ln(P1/45
2)−17.01)>TJ>−21441/(ln(P
1/452)−17.01)−179、PG<452e
xp(−21441/(TJ+179)+17.01)
【0022】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 温度及び圧力を制御して生石灰の炭酸化反応を
抑制することによって、生石灰と二酸化炭素とによって
固いコーティングが形成される反応が確実に抑えられ、
壁面へのコーティングが発生しなくなる。 (2) 設備の生産能力、処理能力が上がる。すなわ
ち、コーティングの取り除き作業による運転停止がなく
なり、連続運転を行うことができるので、生産量、処理
量を増やすことができる。 (3) 燃料消費率が低減する。すなわち、コーティン
グの取り除き作業による運転停止がなくなり、連続運転
を行うことができるので、コーティングの取り除き作業
のための設備の起動及び停止に必要なエネルギーが不要
となって生産量に対する燃料の使用量を低減することが
できる。 (4) 石灰石の利用率が上がる。すなわち、コーティ
ングの取り除き作業がなくなり、取り除いたコーティン
グ物質を廃棄することがなくなり、使用した石灰石を製
品にする利用率が上がる。 (5) 装置をジャケットで被覆する場合は、熱媒体
(例えば、冷却媒体)の熱回収を行うことにより、熱効
率を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による石灰石のコーテ
ィング防止方法を実施する装置の概略構成図である。
【図2】本発明の実施の第2形態による石灰石のコーテ
ィング防止方法を実施する装置の概略構成図である。
【図3】本発明の実施の第3形態による石灰石のコーテ
ィング防止方法を実施する装置の概略構成図である。
【図4】本発明の実施の第4形態による石灰石のコーテ
ィング防止方法を実施する装置の概略構成図である。
【図5】本発明の実施の第5形態による石灰石のコーテ
ィング防止方法を実施する装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10 燃焼ガスダクト 12 供給ダクト 14 サイクロン 16 燃焼ガス出口 18 サスペンションプレヒーター 20 流動層装置 22 流動層 24 ガス分散器 26 ジャケット 28 集塵器 30 熱交換器 32 送風機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−160349(JP,A) 実開 昭57−199043(JP,U) 特公 昭58−11367(JP,B2) 特公 平3−1251(JP,B2)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二酸化炭素の圧力がP〔MPa〕で石灰
    石又は/及び生石灰をT〔℃〕で扱う装置を運転するに
    際し、 生石灰が装置内壁に付着してこれが二酸化炭素と反応し
    て石灰石になる時に粒子間に結合が生じて固い固化体に
    なる現象である石灰石のコーティングを防止するため
    に、生石灰の炭酸化の下限温度T1〔℃〕=−2144
    1/(ln(P/452)−17.01)−179及び
    上限温度T2〔℃〕=−21441/(ln(P/45
    2)−17.01)を算出し、石灰石又は/及び生石灰
    がT1〔℃〕〜T2〔℃〕の温度範囲に存在しないよう
    に、ガスと石灰石又は/及び生石灰との急激な熱交換を
    行い、かつ、生石灰の炭酸化を生じる二酸化炭素圧力P
    1〔MPa〕=452exp(−21441/(T+1
    79)+17.01)を算出し、石灰石又は/及び生石
    灰の雰囲気中における二酸化炭素圧力をP1〔MPa〕
    以下に下げることを特徴とする石灰石のコーティング防
    止方法。
  2. 【請求項2】 急激な熱交換は、サスペンションプレヒ
    ーター及び流動層のいずれかの完全混合型の熱交換器を
    用いて行われ、昇温時はT1〔℃〕以下からT2〔℃〕
    以上に一挙に昇温し、降温時はT2〔℃〕以上からT1
    〔℃〕以下に一挙に降温する請求項1記載の石灰石のコ
    ーティング防止方法。
  3. 【請求項3】 石灰石又は/及び生石灰の流量、石灰石
    又は/及び生石灰の温度、ガスの流量及びガスの温度の
    少なくともいずれかを選定して、ガスと石灰石又は/及
    び生石灰との急激な熱交換を行う請求項1又は2記載の
    石灰石のコーティング防止方法。
  4. 【請求項4】 二酸化炭素の圧力がP〔MPa〕で石灰
    石又は/及び生石灰をT〔℃〕で扱う装置を運転するに
    際し、 生石灰が装置内壁に付着してこれが二酸化炭素と反応し
    て石灰石になる時に粒子間に結合が生じて固い固化体に
    なる現象である石灰石のコーティングを防止するため
    に、生石灰の炭酸化の下限温度T1〔℃〕=−2144
    1/(ln(P/452)−17.01)−179及び
    上限温度T2〔℃〕=−21441/(ln(P/45
    2)−17.01)を算出し、T1〔℃〕〜T2〔℃〕
    の温度範囲となる装置内壁を、冷却又は加熱することに
    より内壁面温度がT1〔℃〕〜T2〔℃〕の温度範囲に
    ならないようにし、かつ、生石灰の炭酸化を生じる二酸
    化炭素圧力P1〔MPa〕=452exp(−2144
    1/(T+179)+17.01)を算出し、石灰石又
    は/及び生石灰の雰囲気中における二酸化炭素圧力をP
    1〔MPa〕以下に下げることを特徴とする石灰石のコ
    ーティング防止方法
  5. 【請求項5】 生石灰及び二酸化炭素を含むT〔℃〕の
    燃焼ガスを集塵器に導入して生石灰と二酸化炭素含有ガ
    スとに分離し、分離された二酸化炭素含有ガスと空気と
    を間接的に熱交換して空気を加熱し、加熱された空気中
    に前記集塵器で分離された生石灰を混合させて、二酸化
    炭素圧力P1〔MPa〕以下の生石灰含有空気とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の石灰石のコーティング防
    止方法。
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