JPH06280412A - 垂直循環式立体駐車装置 - Google Patents

垂直循環式立体駐車装置

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JPH06280412A
JPH06280412A JP7134093A JP7134093A JPH06280412A JP H06280412 A JPH06280412 A JP H06280412A JP 7134093 A JP7134093 A JP 7134093A JP 7134093 A JP7134093 A JP 7134093A JP H06280412 A JPH06280412 A JP H06280412A
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pallet
lifting
elevating
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Hiroyuki Nishiyama
博行 西山
Makoto Uenishi
真 上西
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Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 垂直循環式立体駐車装置の入出庫位置2に循
環移動されたケージ1のパレット3を、昇降フレーム6
を上昇させて旋回フレーム8で持ち上げる際に、入出庫
位置2にあるケージ1の高低差に拘らず、該ケージ1に
対するパレット3の相対的な持上げ量Hを一定化できる
ようにし、もってケージ1の上下高さ寸法における最小
化を良好に実現できるようにする。 【構成】 昇降フレーム6の上昇時に入出庫位置2のケ
ージ下部材1aに下方から当接して該昇降フレーム6に
対し相対的に下降移動する複数の可動部材11と、各可
動部材11が昇降フレーム6に対し所定位置まで下降移
動したときに該可動部材11に当接して旋回フレーム8
のケージ1に対する位置が所定位置になったことをそれ
ぞれ検知する複数のリミットスイッチ12と、これら全
てのリミットスイッチ12の検知信号を受けたときに昇
降フレーム6の上昇を停止させる制御装置とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両搭載用パレット
が載置される多数のケージを垂直方向に沿って循環移動
して車両を格納する垂直循環式立体駐車装置に関し、特
に下降端位置に循環移動されたケージに載置されている
パレットを該ケージから持ち上げて旋回させる機構の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の垂直循環式立体駐車装置は、例
えば実開平1−62462号公報等で知られている。こ
のものでは、一般に、多数のケージがエンドレスチェー
ンに所定ピッチ間隔で吊り下げられた状態で下降端位置
から垂直方向に沿って循環移動され、上記各ケージには
車両搭載用のパレットが持上げ可能な状態で載置されて
いる。また、車両の入出庫位置であるケージの下降端位
置には、該下降端位置に循環移動されたケージ上のパレ
ットを該ケージから持ち上げて旋回させるパレット持上
げ機構が設置され、この機構は、昇降手段によって昇降
する昇降フレームと、該昇降フレームに設けられ、上記
下降端位置のケージに載置されているパレットを支持し
て旋回手段により水平面内で旋回する旋回フレームとを
備えている。そして、入庫時には、入出庫位置にあるケ
ージのパレット上に車両を前進状態で乗り入れさせた
後、該パレットを持上げ機構により所定高さ位置に持ち
上げて車両の向きを水平面内で180°反転させ、この
ことで出庫時には上記車両が前進状態で入出庫位置から
退出できるようになされている。
【0003】一方、上記垂直循環式立体駐車装置には、
ケージ数を増やすことにより格納車両数の増加を図ると
いうニーズがあり、これに応えるべく、ケージの吊下げ
ピッチ間隔を可及的に小さくできるようにするために、
各ケージの上下高さ寸法を最小化することが図られてい
る。そして、その場合には、入出庫位置においてパレッ
トをケージから持ち上げた際、パレット及び該パレット
に載置されている車両が旋回時にケージに干渉するのを
確実に回避できるようにすることが必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の垂直
循環式立体駐車装置では、入出庫位置において、パレッ
トについては常に所定高さ位置まで持ち上げられるよう
になされているものの、ケージについては定位置よりも
低くなることがある。それは、例えば格納車両数が多く
てその負荷でエンドレスチェーンに伸びが生じた場合で
あり、この場合には、ケージが低くなった分だけパレッ
トの該ケージに対する相対的な持上げ量が必要以上に多
くなることになり、このことで今度は上記パレット上の
車両が旋回時にケージの上部等に接触する虞れが生じ
る。そのため、ケージの低くなる分を見込んでその上下
寸法を若干大きく設定しておかざるを得ず、このことが
上記ケージの上下寸法の最小化を図る上で妨げになって
いる。
【0005】この発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、垂直循環式立体駐車装置のパレッ
ト持上げ機構を改良することで、下降端位置にあるケー
ジの高低差に拘らず、該ケージに対するパレットの相対
的な持上げ量を一定化できるようにし、もってケージの
上下寸法における最小化を良好に実現できるようにする
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明では、昇降フレームの上昇を下降端
位置のケージに対して常に同じ相対位置で停止させるよ
うにし、このことで該ケージに対するパレットの相対的
な持上げ量を一定化するようにした。
【0007】具体的には、この発明では、車両搭載用パ
レットを上方に移動可能に載置しかつ上昇端位置と下降
端位置との間を垂直方向に沿って循環移動する多数のケ
ージと、上記下降端位置にあるケージの下方に設けら
れ、昇降手段によって昇降する昇降フレームと、該昇降
フレームに設けられ、上記下降端位置のケージに載置さ
れているパレットを支持して旋回手段により水平面内で
旋回する旋回フレームとを備え、昇降フレームの上昇に
より下降端位置にあるケージ上のパレットを旋回フレー
ムで持ち上げるとともに、該旋回フレームの旋回により
該パレットの向きを変えるようにした垂直循環式立体駐
車装置が前提である。
【0008】そして、上記昇降フレームに設けられ、昇
降フレームの上昇時、旋回フレームがパレットを持ち上
げ始めた後に該旋回フレームのケージに対する位置が所
定位置になったことを検知する検知手段と、上記旋回フ
レームのケージに対する位置が所定位置になったことを
上記検知手段が検知したとき、上記昇降フレームの上昇
を停止するように昇降手段を制御する制御手段とを備え
る。
【0009】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、検知手段を、昇降フレームに上下動可能に設
けられかつ該昇降フレームの上昇時に当接面を下降端位
置にあるケージの所定部位に下方から当接させて昇降フ
レームに対し相対的に下降移動する可動部材と、この可
動部材が昇降フレームの上昇時に該昇降フレームに対し
所定位置まで下降移動したときに該可動部材に当接して
旋回フレームのケージに対する位置が所定位置になった
ことを検知するスイッチ手段とを備えてなるものとす
る。
【0010】請求項3の発明では、上記請求項1の発明
において、検知手段を、昇降フレームの上昇時に下降端
位置のケージが該昇降フレームに対し所定位置まで相対
的に下降移動したときに該ケージの所定部位に下方から
当接して旋回フレームのケージに対する位置が所定位置
になったことを検知するスイッチ手段で構成する。
【0011】請求項4の発明では、上記請求項1の発明
において、検知手段を昇降フレーム周縁部の複数箇所に
設ける。その上で、制御手段を、旋回フレームのケージ
に対する位置が所定位置になったことを全ての上記検知
手段が検知したときに昇降手段を制御して昇降フレーム
の上昇を停止するように構成する。
【0012】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、下降
端位置に循環移動されたケージに対し昇降フレームが昇
降手段により上昇されると、該昇降フレーム上の旋回フ
レームが上記ケージに載置されているパレットに向かっ
て上昇し、その上昇途中で旋回フレームが下方からパレ
ットに接した後は、該パレットは旋回フレームに下方か
ら支持された状態で昇降フレームの上昇に応じてケージ
から持ち上げられる。そして、この昇降フレームの上昇
に伴って上記パレットが旋回フレームで持ち上げ始めら
れた後にそのケージに対する位置が所定位置になったと
き、そのことを上記昇降フレームに設けられている検知
手段が検知する。さらに、この検知手段からの信号を受
けた制御手段により昇降手段が制御されて、上記パレッ
トがケージから持ち上げられた状態で昇降フレームの上
昇は停止される。このとき、上記旋回フレームに支持さ
れているパレットとケージとの間の高低差は旋回フレー
ムのケージに対する位置によって決まり、その位置は常
に一定であるので、該パレットは相対的にケージから一
定量だけ持ち上げられたことになり、このことでパレッ
トのケージからの持上げ量は該ケージ自体の高低差に拘
らずに略一定化されることになる。
【0013】請求項2の発明では、下降端位置にあるケ
ージに対し、昇降フレームが旋回フレームと共に昇降手
段により上昇され、その上昇途中の旋回フレームにより
パレットが上記ケージから持ち上げられる。そして、上
記昇降フレームに設けられている可動部材は、その当接
面が該昇降フレームの上昇に伴ってケージの所定部位に
下方から当接することになる。このとき、上記当接面は
上昇方向と交差する面方向の拡がりにおいてケージに当
接可能であることから、上記可動部材とケージとの間に
水平面方向でのずれがあってもその拡がりの範囲で確実
にケージの所定部位に当接することになり、当接後の可
動部材は昇降フレームの上昇に応じて該昇降フレームに
対し相対的に下降移動する。そして、上記昇降フレーム
のスイッチ手段は、上記可動部材が昇降フレームに対し
所定位置まで下降移動したときに該可動部材に当接し、
このことで旋回フレームのケージに対する位置が所定位
置になったことを検知する。さらに、このスイッチ手段
からの信号を受けた制御手段により昇降手段が制御され
て、上記パレットがケージから持ち上げられた状態で昇
降フレームの上昇は停止される。よって、下降端位置の
ケージと昇降フレームとが水平面方向で相対的にずれて
いても、検知手段のケージに対する検出が機械的な動作
で確実に行われてパレットのケージからの所定持上げ量
が確保される。
【0014】請求項3の発明では、下降端位置にあるケ
ージに対し、昇降フレームが旋回フレームと共に昇降手
段により上昇されると、上記ケージは昇降フレームに対
し相対的に下降移動することになり、該ケージ上のパレ
ットは上昇の途中で旋回フレームにより持ち上げられ
る。そして、上記昇降フレームに設けられている検知手
段は、該旋回フレームのケージに対する位置が所定位置
になったことを検知する。さらに、この検知手段からの
信号を受けた制御手段により昇降手段が制御されて、上
記パレットがケージから持ち上げられた状態で昇降フレ
ームの上昇は停止される。このとき、上記検知手段はス
イッチ手段からなり、該スイッチ手段は上記ケージが昇
降フレームに対し所定位置まで相対的に下降移動したと
きに、直接にケージの所定部位に下方から当接すること
により旋回フレームのケージに対する位置が所定位置に
なったことを検知するので、上記請求項2の発明と比べ
て検知手段の構成が簡単化される。
【0015】請求項4の発明では、下降端位置にあるケ
ージに対し、昇降フレームが旋回フレームと共に昇降手
段により上昇され、その上昇途中の旋回フレームにより
パレットが上記ケージから持ち上げられる。そして、上
記昇降フレームの周縁部に設けられている各検知手段
は、該昇降フレームの上昇に伴い、旋回フレームの上記
ケージに対する位置が所定位置になったことをそれぞれ
検知する。さらに、全ての検知手段からの信号を受けた
制御手段により昇降手段が制御されて、上記パレットが
ケージから持ち上げられた状態で昇降フレームの上昇は
停止される。このとき、上記全ての検知手段が検知した
ときに昇降フレームの上昇が停止されることにより、全
ての検知手段のうちの最も遅れて検知した検知手段に対
応するケージの部位、つまり各検知手段にそれぞれ対応
するケージの各部位のうちでパレットの持上げ量が他の
部位に比べて最も小さくなる部位に対し、パレットの所
定持上げ量が確保されることになる。このことにより、
下降端位置のケージに捩れや傾き等があって該ケージの
各部位に上下方向のばらつきがあっても、ケージ全体に
対しパレットの所定持上げ量が確保される。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0017】(実施例1)図1〜図2はこの実施例1に
係る垂直循環式立体駐車装置を示す。この垂直循環式立
体駐車装置は車両Cを搭載して垂直方向に沿って循環移
動する多数(図1及び図2では1台のみ示す)の車両搭
載用ケージ1を備え、各ケージ1は、図示しないが上部
スプロケットと下部スプロケットとに巻き掛けられたエ
ンドレスチェーンに所定ピッチ間隔で吊り下げられてお
り、空のケージ1が下降端位置にある入出庫位置2に循
環移動された状態で、該ケージ1に載置されているパレ
ット3上に車両Cを乗り入れるようになされている。
【0018】上記入出庫位置2の下方にはピット4が設
けられ、このピット4には該入出庫位置2において車両
Cの向きを変えるためのパレット持上げ機構Aが配設さ
れている。このパレット持上げ機構Aは、ピット4の床
面に立設された4基の昇降手段としてのアクチュエータ
内蔵のジャッキ5によって昇降する昇降フレーム6と、
該昇降フレーム6に設けられ、入出庫位置2にあるケー
ジ1のパレット3を支持して旋回駆動アクチュエータ7
により水平面内で旋回する旋回フレーム8とを有する。
具体的には、上記昇降フレーム6は略矩形状の平面形状
をなし、その四隅においてジャッキ5により昇降可能に
支持されている。一方、上記旋回フレーム8は上記昇降
フレーム6と一体で昇降し、かつ該昇降フレーム6の上
面略中央に配設した旋回駆動アクチュエータ7により水
平面内で180°反転旋回されるようになされている。
【0019】また、上記ジャッキ5のアクチュエータ及
び旋回駆動アクチュエータ7は、制御装置9によって作
動制御されるようになっている。そして、該制御装置9
においては、入出庫位置2にあるケージ1のパレット3
上に前進状態で乗り入れた車両Cに対し、各ジャッキ5
を同期をとって伸長動作させることにより、昇降フレー
ム6と共に旋回フレーム8を上昇させて該車両Cをパレ
ット3ごと上方に持ち上げ、その持ち上げた状態のまま
で旋回駆動アクチュエータ7の作動により上記旋回フレ
ーム8を水平面内で180°旋回させて車両Cの向きを
変えるようになされており、このことで該車両Cの前進
状態での出庫に備えるようにしている。
【0020】一方、上記各ケージ1は、矩形状に枠組ま
れた枠体からなるケージ下部材1aと、各々の両先端部
が該ケージ下部材1aの長手方向前後に位置する各辺部
の両端に接続されて上部が湾曲する逆U字状の1対のハ
ンガー部材1b,1bと、これら両ハンガー部材1b,
1bの各上端部間をケージ下部材1aの長手方向に接続
し、両端部が上記エンドレスチェーンにアタッチメント
(図示せず)を介して支持されるステー1cとを備えて
いる。また、上記ケージ下部材1aにはパレット3が持
上げ可能に載置されているとともに、該ケージ下部材1
aの中央部は昇降時の旋回フレーム8が上下方向に通過
可能となされている。
【0021】上記昇降フレーム6の上面四隅には、該昇
降フレーム6の上昇時、旋回フレーム8がパレット3を
持ち上げ始めた後に該旋回フレーム8の入出庫位置2に
あるケージ1に対する位置が所定位置になったことを検
知する検知手段10がそれぞれ配設されている。この検
知手段10は、昇降フレーム6に上下動可能に設けられ
かつ該昇降フレーム6の上昇時に当接面11aをケージ
下部材1aの所定部位に下方から当接させて昇降フレー
ム6に対し相対的に下降移動する可動部材11と、この
可動部材11が昇降フレーム6に対し所定位置まで下降
移動したときに該可動部材11に当接して旋回フレーム
8のケージ1に対する位置が所定位置になったことを検
知するスイッチ手段としてのリミットスイッチ12とを
備えてなっている。
【0022】具体的には、上記可動部材11は、上記昇
降フレーム6の上下方向に貫通した図示しない各々のガ
イド孔により上下動可能に案内支持されている軸部11
bと、該軸部11bの上端に設けられて水平面方向に拡
がる当接板11cとからなり、上記当接面11aは該当
接板11cの水平面方向の拡がりを持つ上面にて構成さ
れている。また、可動部材11は、上記軸部11bまわ
りにおいて上記当接板11cと昇降フレーム6との間に
介装した圧縮コイルばね13により上方に向けて常に付
勢されているとともに、軸部11bの下端に配設した図
外の抜止め部材により該軸部11bがガイド孔から上方
に抜け出るのを防止されている。一方、上記リミットス
イッチ12は、その鉛直面内で上部位置から下方に揺動
可能なレバー12aを有する。そして、昇降フレーム6
の上昇時、旋回フレーム8がパレット3を持ち上げ始め
た後に上記当接面11aがケージ下部材1aに下方から
当接して可動部材11が昇降フレーム6に対し所定位置
まで相対的に下降移動したときに、上記リミットスイッ
チ12のレバー12aが該可動部材11の当接板11c
下面により下方に向けて押動操作され、このことで旋回
フレーム8のケージ1に対する位置が所定位置になった
ことを検知するようになされている。
【0023】また、基本的に、上記各可動部材11がそ
れぞれ当接するケージ下部材1aの各部位は互いに同じ
水平面内に位置している。一方、上記各リミットスイッ
チ12のレバー12a先端も互いに同じ水平面内に位置
している。そして、入出庫位置2のケージ1が適正範囲
の捩れ状態及び傾き状態にあるとき、パレット3が該ケ
ージ下部材1aから所定持上げ量Hだけ持ち上げられた
段階で、各可動部材11が各々のリミットスイッチ12
のレバー12aを一斉に押動するように設定されてい
る。
【0024】そして、図3に示すように、上記全てのリ
ミットスイッチ12の検知信号は上記制御装置9に入力
されており、該制御装置9は旋回フレーム8のケージ1
に対する位置が所定位置になったことを全ての検知手段
10が検知したときにジャッキ5のアクチュエータを制
御して昇降フレーム6の上昇を停止するように構成され
ている。
【0025】したがって、この実施例によれば、空のパ
レット3を載置した1つのケージ1が入出庫位置2に停
止すると、ジャッキ5が伸長して上記ケージ1に対し昇
降フレーム6が旋回フレーム8と共に上昇し、その上昇
途中の旋回フレーム8によりパレット3がケージ下部材
1aから持ち上げられる。そして、このパレット3の持
上げ開始後、旋回フレーム8のケージ1に対する位置が
所定位置になると、そのことを上記昇降フレーム6の検
知手段10が検知する。このとき、上記パレット3の下
面つまり旋回フレーム8の上面とケージ下部材1aとの
間の高低差は旋回フレーム8のケージ1に対する位置に
よって決まり、その位置は常に一定であるので、該パレ
ット3は相対的にケージ1から一定量Hだけ持ち上げら
れたことになる。持上げ量Hは、この実施例においては
旋回フレーム8の上面とリミットスイッチ12のレバー
12a先端との間の高低差Lに略等しく、厳密には、該
高低差Lから当接板11cの厚さ寸法Tを減算した値
(H=L−T)となる。そして、この状態でジャッキ5
の作動が制御装置9により停止されて昇降フレーム6の
上昇が停止される。これらのことにより、入出庫位置2
のケージ1がチェーンの伸び等によって定位置から上下
方向にずれていても、該ケージ1に対しパレット3を一
定の値である所定持上げ量Hだけ持ち上げることができ
る。それ故、上記持上げ量Hを極力少なくすることによ
り、ケージ1上下寸法の最小化を図ることができ、もっ
て駐車装置のケージ数を増やして格納車両数の増加を図
ることができる。
【0026】また、上記検知手段10が検知を行う際、
可動部材11は、水平面方向の拡がりを持つ当接面11
aにおいてケージ下部材1aの所定部位に当接すること
から、該可動部材11とケージ下部材1aとの間に水平
面方向でのずれがあってもその拡がりの範囲で確実に上
記所定部位に当接する。つまり、入出庫位置2のケージ
1と昇降フレーム6とが水平面方向で相対的にずれてい
ても、検知手段10のケージ下部材1aに対する検出動
作が確実に行われてパレット3の所定持上げ量Hが確保
されることになる。
【0027】さらに、上記旋回フレーム8のケージ1に
対する位置が所定位置になったことを全ての検知手段1
0が検知したときに昇降フレーム6の上昇が停止される
ので、全ての検知手段10のうちの最も遅れて検知した
検知手段10に対応するケージ下部材1aの部位、つま
り各検知手段10にそれぞれ対応するケージ下部材1a
の各部位のうちで、パレット3の持上げ量が他の部位に
比べて最も小さくなる部位に対しても、パレット3の所
定持上げ量Hが確保されることになる。このため、ケー
ジ1の捩れや傾き等によりケージ下部材1aの各部位に
適正状態に比べて高さのばらつきがあったとしても、パ
レット3をケージ下部材1aの各部位の全てに対し少な
くとも所定持上げ量Hが確保できる位置に持ち上げるこ
とができる。
【0028】尚、上記実施例1では、ケージ1の各可動
部材11がそれぞれ当接する各々の部位を互いに同じ水
平面内に、また各リミットスイッチ12のレバー12a
先端を互いに同じ水平面内にそれぞれ位置させている
が、上記各々の当接部位は互いに異なる水平面内に位置
していてもよい。但し、その場合には、各可動部材11
の当接板11cの厚さ寸法が互いに同じであれば、各当
接部位の上下位置に応じてリミットスイッチ12のレバ
ー12a先端の上下位置を設定する必要がある。
【0029】また、上記実施例1では、昇降フレーム6
の4箇所に検出手段10を配設しているが、例えばケー
ジ1の捩れや傾き等を考慮する必要がないときには、1
箇所のみに配設すればよい。
【0030】(実施例2)図4及び図5はこの実施例2
に係る垂直循環式立体駐車装置を示し、上記実施例1と
同じ部分には同じ符号を付している。該垂直循環式立体
駐車装置では、パレット持上げ機構Aにおいて、旋回フ
レーム8のケージ1に対する位置が所定位置になったこ
とを検知する検知手段をスイッチ手段としてのリミット
スイッチ14で構成し、該リミットスイッチ14は上記
実施例1と同様に昇降フレーム6の上面四隅にそれぞれ
配設されている。そして、各リミットスイッチ14は、
昇降フレーム6の上昇時に入出庫位置2のケージ1が昇
降フレーム6に対し所定位置まで相対的に下降移動した
ときに、直接にケージ下部材1aの所定部位に下方から
当接して旋回フレーム8のケージ1に対する位置が所定
位置になったことをそれぞれ検知するようになされてい
る。すなわち、昇降フレーム6の上昇時に上記リミット
スイッチ14のレバー14a先端がケージ下部材1aに
より下方に向けて押動操作されることにより、該リミッ
トスイッチ14は検知信号を出力する。
【0031】したがって、この実施例2によれば、各リ
ミットスイッチ14がケージ下部材1aに対して所定位
置になったことを検知する際、該各リミットスイッチ1
4のレバー14a先端がケージ下部材1aに直接に当接
して押動操作され、このことで各リミットスイッチ14
は旋回フレーム8のケージ1に対する位置が所定位置に
達したことを機械的な作動で直接に検知することにな
る。そして、上記パレット3がケージ1から所定持上げ
量Hだけ持ち上げられた状態で、ジャッキ4が制御装置
9により制御されて昇降フレーム6の上昇が停止され
る。これらのことにより、リミットスイッチ14のケー
ジ下部材1aに対する検出動作が別部材を用いることな
く機械的に確実に行われてパレット3のケージ1からの
所定持上げ量Hを確保することができるので、上記実施
例1の可動部材を省略することができ、少ない部品点数
で持上げ量の一定化を図ることができる。
【0032】尚、上記実施例2では、検知手段にスイッ
チ手段としてのリミットスイッチ14を用い、該リミッ
トスイッチ14のレバー14aがケージ1に直接に当接
することにより検知するようにしているが、検知手段に
近接スイッチ等の非接触センサを用い、該検知手段がケ
ージの対応部位に対し所定距離に近接したとき、すなわ
ちパレットがケージから所定持上げ量だけ持上げられた
ときに、昇降フレームのケージに対する位置が所定位置
に達したことを検知するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、垂直方向に循環するケージが下降端位置に移動
したとき、昇降フレームを上昇させて旋回フレームによ
り上記ケージ上のパレットを該ケージから持ち上げるよ
うにした駐車装置に対し、上記昇降フレームに旋回フレ
ームのケージに対する位置が所定位置に達したことを検
知する検知手段を設け、この検知手段の検知時に上記昇
降フレームの上昇を停止させるようにしたことにより、
パレットをケージから一定量だけ持ち上げた状態で昇降
フレームを停止することができ、下降端位置にあるケー
ジの高低差に拘らず、パレットのケージに対する持上げ
量を略一定化することができる。この結果、上記持上げ
量を極力少なくして、旋回時の車両に干渉することなく
ケージの上下高さ寸法を小さくすることができ、このこ
とで駐車装置のケージ数を増加させて格納車両数の増加
を図ることができる。
【0034】請求項2の発明によれば、下降端位置にあ
るケージの所定部位に当接可能な当接面を有する上下動
可能な可動部材と、この可動部材が昇降フレームに対し
所定位置まで相対的に下降移動したときに該可動部材に
当接して旋回フレームのケージに対する位置が所定位置
になったことを検知するスイッチ手段とで検知手段を構
成したことにより、上記当接面が持つ面方向の拡がりの
範囲で可動部材をケージの所定部位に確実に当接させる
ことができ、このことで昇降フレームのケージに対する
位置が所定位置になったことを機械的な動作で確実に検
知することができ、したがって上記ケージと昇降フレー
ムとの間に水平方向のずれがある場合でも、パレットの
ケージに対する持上げ量の一定化を確保することができ
る。
【0035】請求項3の発明によれば、検知手段を、昇
降フレームの上昇時に下降端位置のケージが昇降フレー
ムに対し所定位置まで相対的に下降移動したときに該ケ
ージに下方から当接して旋回フレームのケージに対する
位置が所定位置になったことを検知するスイッチ手段で
構成したことにより、上記請求項2の発明における可動
部材を省略することができ、少ない部品点数でパレット
のケージに対する持上げ量の一定化を図ることができ
る。
【0036】請求項4の発明によれば、昇降フレームの
複数箇所に検知手段を配設し、全ての検知手段が下降端
位置のケージの各部位に対して所定位置に達したことを
検知したときに昇降フレームの上昇を停止するようにし
たことにより、ケージの各部位のうちで最も高い位置に
ある部位に対し昇降フレームが所定位置に達したときに
該昇降フレームの上昇を停止でき、パレットの上記ケー
ジにおける最も高い位置にある部位に対する持上げ量を
確保することができる。したがって、下降端位置のケー
ジに捩れや傾きが生じている場合でも、パレットをケー
ジの各部位の全てに対し少なくとも旋回に必要な所定持
上げ量が確保できる位置に持ち上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係る垂直循環式立体駐車
装置においてパレットがケージから持ち上げられた状態
を示す側面図である。
【図2】パレットが持ち上げられる前の状態を示す側面
図である。
【図3】パレット持上げ機構の制御系を示すブロック図
である。
【図4】この発明の実施例2に係る垂直循環式立体駐車
装置においてパレットがケージから持ち上げられる前の
状態を示す側面図である。
【図5】パレット持上げ機構の制御系を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 ケージ 3 パレット 5 ジャッキ(昇降手段) 6 昇降フレーム 7 旋回駆動アクチュエータ(旋回手段) 8 旋回フレーム 9 制御装置(制御手段) 10 検知手段 11 可動部材 12 リミットスイッチ(スイッチ手段) 14 リミットスイッチ(検知手段) C 車両

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両搭載用パレットを上方に移動可能に
    載置しかつ上昇端位置と下降端位置との間を垂直方向に
    沿って循環移動する多数のケージと、 上記下降端位置にあるケージの下方に設けられ、昇降手
    段によって昇降する昇降フレームと、 上記昇降フレームに設けられ、上記下降端位置のケージ
    に載置されているパレットを支持して旋回手段により水
    平面内で旋回する旋回フレームとを備え、 昇降フレームの上昇により下降端位置にあるケージ上の
    パレットを旋回フレームで持ち上げるとともに、該旋回
    フレームの旋回により該パレットの向きを変えるように
    した垂直循環式立体駐車装置において、 上記昇降フレームに設けられ、昇降フレームの上昇時、
    旋回フレームがパレットを持ち上げ始めた後に該旋回フ
    レームのケージに対する位置が所定位置になったことを
    検知する検知手段と、 上記旋回フレームのケージに対する位置が所定位置にな
    ったことを上記検知手段が検知したとき、上記昇降フレ
    ームの上昇を停止するように昇降手段を制御する制御手
    段とを備えていることを特徴とする垂直循環式立体駐車
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の垂直循環式立体駐車装置
    において、 検知手段は、昇降フレームに上下動可能に設けられかつ
    該昇降フレームの上昇時に当接面を下降端位置にあるケ
    ージの所定部位に下方から当接させて昇降フレームに対
    し相対的に下降移動する可動部材と、 上記可動部材が昇降フレームの上昇時に該昇降フレーム
    に対し所定位置まで下降移動したときに該可動部材に当
    接して旋回フレームのケージに対する位置が所定位置に
    なったことを検知するスイッチ手段とを備えてなること
    を特徴とする垂直循環式立体駐車装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の垂直循環式立体駐車装置
    において、 検知手段は、昇降フレームの上昇時に下降端位置のケー
    ジが該昇降フレームに対し所定位置まで相対的に下降移
    動したときに該ケージの所定部位に下方から当接して旋
    回フレームのケージに対する位置が所定位置になったこ
    とを検知するスイッチ手段からなることを特徴とする垂
    直循環式立体駐車装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の垂直循環式立体駐車装置
    において、 検知手段は昇降フレーム周縁部の複数箇所に設けられ、 制御手段は、旋回フレームのケージに対する位置が所定
    位置になったことを全ての検知手段が検知したときに昇
    降手段を制御して昇降フレームの上昇を停止するように
    構成されていることを特徴とする垂直循環式立体駐車装
    置。
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