JPH06279915A - 希土類磁石材料および希土類ボンド磁石 - Google Patents

希土類磁石材料および希土類ボンド磁石

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JPH06279915A
JPH06279915A JP5093574A JP9357493A JPH06279915A JP H06279915 A JPH06279915 A JP H06279915A JP 5093574 A JP5093574 A JP 5093574A JP 9357493 A JP9357493 A JP 9357493A JP H06279915 A JPH06279915 A JP H06279915A
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Shinya Suzuki
信也 鈴木
Toshiharu Suzuki
俊治 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粗粉末を用いても優れた磁気特性を確保でき
るようにする。 【構成】 Yまたはランタニド元素からなる希土類金属
R、V,Ti ,Mo のうちの少なくとも一種からなる金
属M、NまたはCからなる元素AおよびFe が、組成式
x Fe 100-(x+y+z)yz の関係を満足するように
含まれ、x,y,zがそれぞれat%で、5≦x≦15,
1≦y≦20,1≦z≦25の範囲にあり、かつ平均粉
末粒径が10〜200 μmとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、希土類磁石材料および
その磁石材料を用いた希土類ボンド磁石に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、Th 2 Zn 17型結晶構造の化合物
を主相として含む合金に窒素を侵入させた希土類元素
(R)−鉄−窒素系合金が、優れた磁気特性を持つこと
から注目されており、例えば組成式Sm2Fe17x で表
される合金から製造したボンド磁石は、最大エネルギー
積(BHmax )が15MGOe 以上となることが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ボンド磁石
は、一般に合金粉末にバインダーを加えて、これを圧縮
成形して得られるが、上記した15MGOe 以上の最大エ
ネルギー積を有する高性能なボンド磁石を得るには、合
金粉末として数μm程度の微粉末が必要となり、この場
合、圧縮成形に大きな圧力を要して大型のプレス機械お
よび金型が必要になり、コスト負担が増大するという問
題があった。また微粉末であるが故に、その取扱いが面
倒になって製造性の悪化が避けられず、その上、高温
度、高湿度下で酸化しやすいため、永久磁石としての長
期的な安定性が損なわれ易いという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、組成を検討することで、粗粉末を用いても
優れた磁気特性を確保できる希土類磁石材料および希土
類ボンド磁石を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかゝる希土類磁石材料は、成分組成がRx
Fe100-(x+y+z)yz で表され、平均粉末粒径が10〜
200 μmであり、前記RはY,ランタニド元素の1種ま
たは2種以上の希土類金属からなり、前記MはV,Ti
、Mo の1種または2種以上からなり、前記AはN,
Cの1種または2種からなり、前記x,y,zは原子百
分率で下記の範囲 5≦x≦15 1≦y≦20 1≦z≦25 にあることを特徴とする。
【0006】本発明において、Fe はその一部を30%
未満の範囲内でCo またはNi で置換しても良いもので
ある。
【0007】また、本発明にかゝる希土類ボンド磁石
は、上記希土類磁石材料を有機物バインダー、あるいは
金属バインダーにより結合して成るものである。
【0008】本発明にかゝる希土類磁石材料は、Th 2
Zn 17、Tb Cu7、Th Mn 12型等の結晶構造の化合物
を主相として含む母合金粉末に窒素あるいは炭素を侵入
させて、磁気特性の向上を図ったものである。
【0009】こゝで、希土類金属Rは、5原子%未満に
なると軟磁性のα−Fe の析出を促進し、15原子%を
越えると非磁性のRリッチ化合物が析出して飽和磁束密
度を低下させてしまうため、これを1〜15原子%範囲
とした。
【0010】また、上記金属Mとして用いるV、Ti 、
Mo 等は、組織を微細化させ、かつ窒化による分解温度
を向上させる効果を有するものであるが、20原子%を
越えると、Fe2Ti 化合物などの非磁性相が析出し、ま
た1原子%未満では前記効果が認めがたいので、これを
1〜20原子%範囲とした。
【0011】元素AとしてのCまたはNは、Th 2 Zn
17、Tb Cu7、Th Mn 12型等の結晶構造の化合物の結
晶格子内に進入して磁気特性を向上させる重要な役割を
なすものであるが、25原子%を越えると過剰なA元素
が不規則に結晶格子内に侵入してアモルファス化してし
まうため好ましくなく、また1%未満では前記効果があ
まり期待できないので、これを1〜25原子%範囲とし
た。
【0012】本発明は、上記したようにFe の一部をC
o で置換することができるもので、これにより飽和磁束
密度とキュリー温度を高めることができる。ただし、F
e に対するCo の置換率が30%を越えると結晶磁気異
方性が大きく低下するため、置換率は30%以下とする
ことが好ましい。
【0013】本発明において母合金粉末を製造する方法
は任意である。例えば、希土類金属(R)、鉄(Fe )
およびその他の金属(M)を所定比率で調合した原料を
高周波溶解して合金インゴットを製造し、高温で均質化
処理を行った後、ジョークラッシャー、ボールミル、ジ
ェットミル等によって機械的に粉砕するようにしても、
あるいは合金溶湯を単ロール法等の液体急冷により粉末
とするようにしてもよい。
【0014】また、母合金粉末への窒素(N)の侵入に
ついては、該粉末を高温で窒化性ガスと接触させるいわ
ゆる窒化処理を行うことが望ましい。窒化処理は、窒
素、アンモニアガスあるいは窒素−水素の混合ガスを用
いて 200〜600 ℃で行う。一方、炭素(C)について
は、母合金溶解時に添加するか、あるいはメタンガスな
どを用いていわゆる浸炭処理を行う。
【0015】また母合金粉末の粒径については、 200μ
mを越えると上記窒化処理および浸炭処理に際して窒素
または炭素の浸入が困難になって、均一な窒化物または
炭化物が得られなくなり、一方、10μm未満では細かす
ぎて、成形性や取扱い性の悪化、酸化等の問題が生じる
ので、これを10〜200 μmの範囲とした。
【0016】本発明にかゝる希土類ボンド磁石は、上記
希土類磁石材料を有機物系バインダー、金属バインダー
で固めてなるものであるが、有機物バインダーとしては
エポキシやフェノールなどの熱硬化性樹脂、あるいはナ
イロン等の熱可塑性樹脂を、金属バインダーとしては亜
鉛や錫などをそれぞれ用いることができる。また、成形
方法としては圧縮、射出、ホットプレスなどの各種方法
を用いることができる。
【0017】
【作用】上記のように構成した希土類磁石材料において
は、特有の組成のR−Fe −M系母合金粉末に窒素また
は炭素を侵入させることで磁気特性が著しく向上し、粗
粉末を用いても優れた磁気特性を確保できるようにな
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0019】実施例1 金属サマリウム、電解鉄、フェロバナジウムを所定の比
率で配合し、高周波溶解にてSm10.5 Fe81.58 組成
の合金インゴットを製作した。次に、このインゴットを
1100℃、12時間、Ar ガス雰囲気下で均質化処理を行っ
た後、ジョークラッシャー、自由ミルおよびジェットミ
ルによって平均粉末粒径50μmの母合金粉末と粉末粒径
3〜200 μmの母合金粉末を得た。次に、これらの母合
金粉末を7気圧の窒素ガス中で 400〜600 ℃、1〜36時
間保持して窒素を侵入させた。そして得られた合金粉末
(希土類磁石材料)中の窒素含有量についてはLECO
社製分析装置のTC−436および電子天秤によって測
定し、また化合物相の結晶構造についてはX線回折法に
よって測定した。さらに磁気特性は振動試料型磁力計に
よって測定した。
【0020】表1は、平均粉末粒径50μmの合金粉末を
対象に行った測定結果に基づいて得た窒化条件と保磁力
との相関を示したものである。なお同表中、窒化量は窒
素浸入による重量増加分を表している。これより保磁力
は、550 ℃×4hrの窒化条件までは窒化温度が高く窒化
時間が長いほど増大する傾向にある。これは、窒化温度
または時間が長くなるほど窒化量が増大し、合金の結晶
粒が脆化して微細化することで単磁区理論に従って保磁
力が増大したものと推察される。しかし、窒化温度が 6
00℃を越えると相分解が生じてしまい、逆に保磁力は低
下するようになる。なお、Sm10.5 Fe81.58 組成の
合金の化合物相はTb Cu7とTh Mn12型両方の結晶構
造を持つと推察される。
【0021】
【表1】
【0022】図1は、550 ℃×4hrの窒化処理の行った
場合の保磁力( iHc )に及ぼす粉末粒径の影響をみた
ものである。同図中、線Aは本実施例材を、線Bは従来
のSm2Fe17x からなる比較材の結果をそれぞれ表し
ており、これより、比較材Bが粉末粒径10μm以上で
著しく保磁力が著しく低下しているのに対し、本実施例
材は粉末粒径の増大に対する保磁力の低下割合は小さ
く、本発明の希土類磁石材料が粗粉末の使用を可能とし
ていることが明らかである。
【0023】実施例2 金属サマリウム、電解鉄、コバルト、フェロバナジウム
を所定の比率で配合し、高周波溶解にてSm(Fe0.9Co
0.1)9-xx 組成の合金を溶製し、この合金溶湯をVs
=30m/s のロール周速度で回転するCr メッキされたC
u ロールに噴射して急冷薄帯を得た。得られた薄帯を平
均粒径50μmに粉砕し、7気圧の窒素ガス中で 450〜50
0 ℃、2〜24時間保持して窒素を侵入させ、得られた合
金粉末について実施例1と同様にX線回折法による結晶
構造および磁気特性の測定試験を行った。
【0024】表2は、Vの含有量と、窒化条件と保磁力
との相関を示したものである。化合物相の結晶構造は、
V含有量の増大に伴ってTh2Zn17 型からTb Cu7型を
経てTh Mn12 型に変化することが明らかとなった。ま
たTh2Zn17 型結晶構造を持つ化合物相を有するものが
最も大きな保磁力が得られる一方、窒化処理により結晶
磁気異方性が面内になるTh Mn12 型結晶構造の化合物
相を有するものは保磁力は小さいことが分かった。Th2
Zn17 型で最も大きな保磁力が得られるのは、結晶磁気
異方性の大きさによるものである。また組織のSEM観
察より薄帯の結晶粒は50〜100nm 程度であった。
【0025】
【表1】
【0026】実施例3 実施例1において製作した合金粉末(窒化粉末)から平
均粉末粒径50μmと3μmの粉末を選択し、この粉末に
2重量%のエポキシ樹脂を混練し、印加磁界15KOe の
磁界中で4〜10 Ton/cm2 の圧力により圧縮成形して成
形体を得、続いて 150℃で2時間キュア処理してボンド
磁石を得、これらについて密度および磁気特性の測定試
験を行った。なお磁気特性の測定はB−Hカーブトレー
サーによった。
【0027】図2は、成形体密度と磁気特性特に保磁力
( iHc )および最大磁気エネルギー積(BHmax )に
及ぼす成形圧力、平均粉末粒径の影響をみたものであ
る。同図中、白丸を結ぶ線は平均粉末粒径50μmの合金
粉末を用いた結果を、白三角を結ぶ線は平均粉末粒径3
μmの合金粉末を用いた結果を表している。これより、
保磁力は成形圧力によってほとんど変化しないものの、
成形体密度、最大磁気エネルギー積は成形圧力の増大に
伴い増加している。また、各成形圧力に対して3μm粉
末を用いたものよりも50μm粉末を用いたものの方が成
形体密度および磁気特性が高くなっており、50μm粉末
を用いた場合には低圧力成形でも高性能なボンド磁石が
得られることが明らかとなった。
【0028】実施例4 実施例1において製作した窒化粉末から平均粉末粒径30
μmと3μmの粉末を選択し、この粉末に10重量%のZ
n 粉末を混合し、これらの混合粉末を15KOeの磁界を
印加しながら3〜10 Ton/cm2 の圧力で圧縮成形した。
次に、これらの成形体を電気炉に挿入して、アルゴンガ
ス中で 450℃、2時間の熱処理を行いボンド磁石を得、
これらについて実施例3と同様に密度および磁気特性の
測定試験を行った。
【0029】図3は、成形体密度と磁気特性特に保磁力
( iHc )および最大磁気エネルギー積(BHmax )に
及ぼす成形圧力、平均粉末粒子径の影響をみたものであ
る。同図中、白丸を結ぶ線は平均粉末粒径30μmの合金
粉末を用いた結果を、白三角を結ぶ線は平均粉末粒径3
μmの合金粉末の合金粉末を用いた結果を表している。
これより、実施例3同様に粗粉末を用いた場合に低圧力
成形で高い成形密度、磁気特性が得られるが、金属バイ
ンダーとして亜鉛粉末を用いることにより有機物バイン
ダーで作製したボンド磁石よりも大きな保磁力が得られ
ることが明らかとなった。
【0030】実施例5 金属サマリウム、電解鉄、フェロモリブデンを所定の比
率で配合し、高周波溶解にてSm10.5 Fe81.5 Mo8組成
のインゴットを製作した。これを実施例1と同様にして
均質化処理、粉砕、窒化処理した後、平均粉末粒径 120
μmと5μmの粉末を得た。そして、長期安定性を知る
ために 125℃の恒温槽に 500時間保持して粉末の重量変
化を測定した。
【0031】図4は、粉末の重量増加率(酸化増量)に
及ぼす保持時間、平均粉末粒子径の影響をみたものであ
る。同図中、白丸を結ぶ線は平均粉末粒径120 μmの合
金粉末を用いた結果を、白三角を結ぶ線は平均粉末粒径
5μmの合金粉末を用いた結果を表している。これよ
り、粉末粒径が大きく方が重量増加率が減少し、酸化が
抑制されることが明らかとなった。
【0032】実施例6 金属サマリウム、電解鉄、フェロチタンを所定の比率で
配合し、高周波溶解にてSm10.5 Fe81.5 Ti8組成の合
金インゴットを製作した。次に、これを1100℃、12時
間、Ar ガス雰囲気下で均質化処理を行い、その後、ジ
ョークラッシャー、自由ミルおよびジェットミルによっ
て平均粉末粒径50μmの母合金粉末を得た。次に、これ
らの母合金粉末を7気圧のメタンガス中で 500℃、1〜
48時間保持して浸炭処理を行い、試料No.1〜4の浸炭
粉末(希土類磁石材料)を得た。また、別途同じ母合金
粉末を用いて窒化処理を行い、試料No.5〜7の窒化粉
末を得、これらについて磁気特性の測定試験を行った。
なお、磁気特性の測定はVSMによった。
【0033】表3は、炭・窒化条件と磁気特性との相関
を示したものである。これより、浸炭処理によっても優
れた磁気特性が得られることが明らかとなった。しか
し、得られた磁気特性は窒化処理を行ったものに比べて
やや劣るものとなっている。これは、一般的に炭化物は
窒化物と比較して飽和磁束密度および異方性磁界が小さ
いためであると推察される。
【0034】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
かかる希土類磁石材料によれば、粉末粒径10〜200 μm
という粗粉末で優れた磁気特性を確保することができ、
結果として高圧成形を行う必要がなくなって設備コスト
の低減を達成でき、しかも取扱いが容易にって製造性が
向上すると共に、酸化が抑制されて磁石としての長期安
定性が向上し、これを用いて得たボンド磁石は耐久信頼
性が著しく高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例において求めた、保磁力に及ぼす粉
末粒径の影響を示すグラフである。
【図2】第3実施例において求めた、成形体密度と磁気
特性に及ぼす成形圧力および粉末粒径の影響を示すグラ
フである。
【図3】第4実施例において求めた、成形体密度と磁気
特性に及ぼす成形圧力および粉末粒径の影響を示すグラ
フである。
【図4】第5実施例において求めた、粉末の重量増加率
(酸化増量)に及ぼす保持時間の影響を示すグラフであ
る。
【表2】
【表3】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分組成がRx Fe100-(x+y+z)yz
    で表され、平均粉末粒径が10〜200 μmであり、前記R
    はY,ランタニド元素の1種または2種以上の希土類金
    属からなり、前記MはV,Ti 、Mo の1種または2種
    以上からなり、前記AはN,Cの1種または2種からな
    り、前記x,y,zは原子百分率で下記の範囲 5≦x≦15 1≦y≦20 1≦z≦25 にあることを特徴とする希土類磁石材料。
  2. 【請求項2】 前記Fe の一部を30%以下の範囲内でC
    o またはNi で置換したことを特徴とする請求項1に記
    載の希土類磁石材料。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の希土類磁石材
    料を有機物バインダーまたは金属バインダーにより結合
    して成る希土類ボンド磁石。
JP5093574A 1993-03-29 1993-03-29 希土類磁石材料および希土類ボンド磁石 Pending JPH06279915A (ja)

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