JPH04365840A - 希土類磁石材料 - Google Patents

希土類磁石材料

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JPH04365840A
JPH04365840A JP3169381A JP16938191A JPH04365840A JP H04365840 A JPH04365840 A JP H04365840A JP 3169381 A JP3169381 A JP 3169381A JP 16938191 A JP16938191 A JP 16938191A JP H04365840 A JPH04365840 A JP H04365840A
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JP
Japan
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rare earth
magnet material
alloy
coercive force
magnet
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JP3169381A
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Naomi Inoue
尚実 井上
Toshiharu Suzuki
俊治 鈴木
Toshihiko Miura
敏彦 三浦
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Original Assignee
Minebea Co Ltd
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    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Th Mn 12型正
方晶化合物を主相とする希土類金属−鉄−窒素または炭
素系の希土類磁石材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子部品・機器の小型化にと
もなって高性能な永久磁石が要求されている。1980
年代に開発されたNd −Fe −B系永久磁石は高い
磁気性能を有し、かつそれ以前に開発されたSm −C
o系永久磁石と比較して豊富で安価な原料で構成されて
いるなどの理由により工業的に広く利用されつつある。 ところで、このNd −Fe −B系永久磁石は、その
キュリー点が約 300℃と低いために温度特性が悪く
、150 ℃以上となるような雰囲気での使用は不向き
とされている。この対策としてFe の一部をCo で
置換することも行われているが、キュリー点が若干上昇
する反面、ごく少量のCo 置換でも保磁力が大きく低
下するという問題がある。 また温度特性の別の対策として、Nd の一部をDy 
で置換することも行われているが、Dy は高価であり
しかも飽和磁束密度の低下を招くために、実際上温度特
性の改良は困難な状況にあった。
【0003】そこで最近、R2 Fe 17型化合物を
主相とする希土類元素−鉄−窒素−水素系合金が磁石材
料になり得ることが報告されている(例えば、特開平2
−57663号公報参照)。これによれば、合金中に窒
素と水素とが共存した場合に、Nd−Fe −B系永久
磁石と同等の飽和磁束密度、およびそれ以上の高いキュ
リー点が期待できるとしている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】しかし、上記希土類元素−鉄−窒素−水素
系永久磁石によれば、合金中の水素が温度や圧力の変化
によって比較的容易に放出、吸蔵現象を起こすため、磁
気特性の長期安定性が損なわれ易く、その上、引火爆発
の危険性のある水素ガスあるいはアンモニヤ分解ガスを
取り扱うために、製造性に難点があるという問題があっ
た。また一般的には、希土類元素としてSm を主体と
して含むために原材料価格が高いという欠点を有してい
る。
【0005】本発明は上記従来の問題に鑑みてなされた
もので、Th Mn 12型正方晶化合物に窒素または
炭素を侵入させることにより優れた磁気特性が得られる
ことに着目し、水素を含まなくてもNd −Fe −B
系永久磁石と同等の磁気性能およびそれより優れた温度
特性を確保できる希土類磁石材料を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明は、一般式Rx Fe (1−x−y−z) 
My Lz の組成を有し、かつTh Mn 12型正
方晶化合物を主相とする希土類磁石材料であって、Rは
Nd ,Pr,Ceの少なくとも一種を含む希土類金属
からなり、MはTi,Zr ,Hf ,V,Nb ,T
a ,Cr ,Mo ,W,Mn ,Ni ,Pd,C
u ,Ag ,Zn ,Mg ,B,Al ,Ga ,
In ,Si ,Sn の少なくとも一種からなり、L
はNまたはCからなり、かつ前記x,y,zは原子百分
率で下記の範囲 3%≦x≦12% 1%≦y≦25% 2%≦z≦20% にあるように構成したことを特徴とする。
【0006】本発明において、上記Fe はその一部を
Co で置換しても良いもので、この場合は、該Co 
を総量の40at%以下に抑えるようにする。
【0007】本発明にかかる希土類磁石材料において、
Th Mn 12型正方晶化合物は、一般に希土類金属
と遷移金属との合金において認められる各種の化合物の
内の一種であり、希土類金属と遷移金属との原子比率が
概略8:92の領域を中心として多く存在する。このT
h Mn 12型正方晶化合物は、Sm −Fe −T
i 系磁石材料、Sm −Fe −V系磁石材料等にも
存在するが、これらでは飽和磁束密度が低くて実用的で
ない。
【0008】本発明は、Th Mn 12型正方晶化合
物を主相とする希土類金属−遷移金属系磁石材料に、窒
素または炭素を添加することによって飽和磁束密度を高
めたものである。この場合、例えば単純にSm −Fe
 −Ti系磁石材料に窒素を侵入させると、結晶磁気異
方性が面内となって磁石材料にならず、一軸の結晶磁気
異方性を付与するためには、希土類金属(R)としてN
d ,Pr ,Ce のいずれかを用いることが必要で
ある。これらNd ,Pr ,Ce 等を含む希土類金
属の総量は、原子百分率(at%)で3%未満では保磁
力が減少し、12%を越えると飽和磁束密度あるいは残
留磁束密度が小さくなって実用的な永久磁石になりにく
い。また上記含有量の範囲を越える場合には、合金中に
Th Mn 12化合物以外の例えばαFe もしくは
R2 Fe 17化合物等が多く現れて磁気特性の低下
をもたらすために、これを3〜12at%とした。なお
一般的な手法として、磁気性能や原材料コストの調整の
ためにNd ,Pr ,Ce のうちのいずれか一部を
他の希土類金属で置換することは差し支えない。 しかしこの場合においても、上記化合物に一軸の結晶磁
気異方性を有せしめるために、その置換量は50%未満
に抑えることが好ましい。
【0009】NまたはCについては、Th Mn 12
型化合物の結晶格子内に侵入して、飽和磁束密度、キュ
リー点および結晶磁気異方性を増大させる働きがある。 これらNまたはCの磁石材料における含有量は、2at
%未満では結晶磁気異方性が小さく保磁力がきわめて小
さくなり、一方20at%を越えると軟磁性のα−Fe
 の増加によって保磁力が小さくなるので、これを2〜
20at%とした。
【0010】上記一般式中における添加金属Mについて
は、遷移金属や低融点金属あるいは軽金属から選ばれた
、Ti ,Zr ,Hf ,V,Nb ,Ta ,Cr
 ,Mo ,W,Mn ,Ni ,Pd ,Cu ,A
g ,Zn ,Mg ,B,Al,Ga ,In ,S
i ,Snの少なくとも一種を選択するものとするが、
これらは磁石材料中におけるTh Mn 12型化合物
の安定化のために必要であり、さらには磁気特性の改良
調整に効果がある。これら金属のうち、例えばTi ,
V,Cr ,Si 等は、Th Mn 12型化合物の
安定化に効果があり、またZn ,Sn 等は、合金中
に少量含まれるαFeと反応して化合物を生成し保磁力
の低下を抑制する効果がある。さらにTi ,Zr ,
Ta 等は、いずれも炭化物や窒化物を生成しやすいた
めに、合金中にこれらが分散析出して保磁力を高める働
きがある。Mについては以上のような理由により、その
含有量は1at%未満では上記の効果が少なく、一方2
5at%を越える場合には、合金中にR2 Fe 17
やRFe 5 化合物が多くなり、飽和磁束密度および
保磁力が低下して良好な磁気特性を得ることが困難にな
るので、該添加金属を1〜25at%とした。
【0011】Co については、キュリー点を上昇させ
て温度特性を向上させかつ耐食性を改善させる効果を有
するが、磁石材料に対する総量として40at%を越え
る場合には結晶磁気異方性が減少して充分な保磁力が得
られなくなるので、これを40at%以下とした。
【0012】本発明にかかる希土類磁石材料を製造する
には、一例として希土類金属と、鉄とその他の添加金属
(M)とからなる合金粉末を得、この合金粉末を所定の
温度で窒化ガスまたは浸炭性ガスと接触させ、Nまたは
Cを合金中に侵入させて所定の組成とする方法を採用す
ることができる。この場合、前記合金粉末を得る方法と
して、例えば希土類金属と鉄、あるいは希土類金属と鉄
およびコバルトとを所定比率で配合した原料を高周波誘
導炉で溶解・鋳造し、得られた合金インゴットをジョー
クラッシャーなどにより機械的に粉砕する方法、合金溶
湯を回転するロール面へ直接射出する急冷法、合金溶湯
をガスや液中に高速で噴射させるアトマイズ法、溶解に
代えて固体金属同士の相互拡散を利用するメカニカルア
ロイング法等を選択することが出来る。また、上記合金
粉末にNまたはCを侵入させる方法も任意であり、窒化
処理としては加圧された窒素ガスを用いたり、窒素ガス
と他の還元性ガスとを併用してもよく、また浸炭処理と
しては吸熱型変成ガスを用いる汎用のガス浸炭法、固体
浸炭剤を用いる浸炭法、有機溶剤滴下式浸炭法、減圧さ
れた真空炉に炭化水素系ガスを導入して行う真空浸炭法
等を用いることが出来る。
【0013】本発明にかゝる希土類磁石材料は、ボンド
磁石あるいは焼結磁石として用いてよいものである。ボ
ンド磁石として用いる場合は、上記の窒化または浸炭処
理後の合金粉末にエポキシ樹脂あるいはフェノール樹脂
などの熱硬化性樹脂を混合し、金型により圧縮成形した
後、所定温度( 100〜170 ℃)でキュアして磁
石とする方法、該合金粉末に亜鉛、錫、鉛などの金属を
混合成形した後、所定温度( 200〜500 ℃)で
焼成して磁石とする方法、あるいは該合金粉末にナイロ
ン樹脂などの熱可塑性樹脂を混合し、射出成形を行って
磁石とする方法を採用することが出来る。一方、焼結磁
石として用いる場合は、該合金粉末にステアリン酸等の
潤滑剤を混合して成形し、不活性ガスあるいは真空中で
焼結し、必要に応じて熱処理を追加することが出来る。 なおいずれの場合も、成形時に磁場を作用させることに
よって異方性磁石を得ることが出来る。
【0014】
【作用】上記のように構成した希土類磁石材料において
は、NまたはCがThMn 12型正方晶化合物の結晶
格子内に侵入し、飽和磁束密度、キュリー点および結晶
磁気異方性を増大させる作用をする。また、合金中に水
素を含まないので長期的に安定した性能を確保すること
ができ、しかも製造過程で水素を取り扱うことが無いの
で安全性も高まる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付表にもとづいて
説明する。
【0016】実施例1 純度99.6%のネオジウム(Nd )、純度99.9
%の電解鉄(Fe )および純度99.5%のスポンジ
チタン(Ti )とを所定の比率で配合し、アルミナル
ツボに装入して高周波誘導炉によって溶解し、鋳型内に
鋳込んで各種成分組成の合金インゴットを製作した。こ
の合金インゴット内部には多くの場合成分偏析がみられ
るため、これをアルゴンガス雰囲気下で1100℃、2
4時間保持してその後急冷する熱処理を行った。次に、
この合金インゴットをジョークラッシャーに供して数m
mの大きさに粗粉砕し、続いてスタンプミルによってさ
らに粉砕して50〜200 μmの合金粉末を得た。
【0017】次に、上記合金粉末をステンレス製小皿に
入れて電気炉に装入し、窒素ガス雰囲気下で5気圧、4
00 ℃、4時間保持して窒素を侵入せしめ、その後ボ
ールミルにより再度粉砕して平均粒径20μm の磁石
材試料1〜12を製作し、これらを結晶構造、磁気特性
、キュリー点、および成分の測定試験に供した。各試料
の結晶構造をX線回折法によって解析した結果、本発明
にかゝる試料はいずれも主相としてのTh Mn 12
化合物の存在が認められた。磁気特性の測定は、これら
の磁石材試料を15kOeの磁界中で所定のホルダーに
詰めた後、振動試料型磁力計(略称VSM)を用いて行
い、キュリー点の測定もVSMによった。又成分分析は
、Nd 、Fe およびTi についてはICP発光分
析法により、窒素は蒸留中和滴定法によりそれぞれ行っ
た。
【0018】これらの試験結果を表1に一括して示す。 なお、表中の試料番号1〜6はNで整理した結果を、試
料番号7〜12はNd で整理した結果をそれぞれ示し
ている。また表中、4πIm は最大磁束密度を、iH
c は保磁力を、Tc はキュリー点をそれぞれ表して
いる。また最大磁束密度は、飽和磁束密度の測定が困難
なため最大測定磁界20kOe での磁束密度を採用し
た。さらに表中、試料番号に付した符号#は比較例を表
している。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなように、本発明にかかる
磁石材試料2〜5および8〜11は、いずれも最大磁束
密度4πIm 、保磁力iHc 、キュリー点Tc と
も高い値が得られた。またキュリー点については、Nd
 −Fe −B系永久磁石の約310 ℃と比較しても
十分に高い値となることが明らかになった。なお、Nを
含有しない比較例試料1は、保磁力iHc が他に比し
てきわめて小さくなっているが、この理由は該試料が面
内の結晶磁気異方性を有しているためである。またNd
 含有量の少ない比較例試料7の保磁力iHc が他に
比して小さい理由は、X線回折によれば合金中に多量に
存在するαFe がその原因になったものと推察される
。また窒素、あるいはNd を過剰に含有するそれぞれ
の比較例試料6、12は、保磁力iHc の低下と同時
に、合金中の鉄含有率の減少のため最大磁束密度4πI
m も低下している。
【0021】実施例2 純度99.6%のネオジウム、純度99.9%の電解鉄
、純度99.9%の電解コバルト(Co )、純度99
.5%のスポンジチタンおよび4.3 %Cを含有する
銑鉄とを所定の比率で配合、溶解して合金インゴットを
製作し、この合金インゴットをジョークラッシャー、ス
タンプミルおよびボールミルによって粉砕して平均粒径
20μm の磁石材試料21〜25を製作し、これらを
磁気特性の測定試験に供した。結果を表2に示す。なお
磁気特性の測定方法は実施例1と同様である。
【0022】
【表2】
【0023】表2から明らかなように、本発明にかかる
磁石材試料21〜24は、いずれも最大磁束密度4πI
m 、保磁力iHc 、キュリー点Tc とも高い値が
得られ、特にキュリー点Tc は、Co 含有量の増加
に従って上昇すること分かった。なお、Co を過剰に
含有する比較例試料25は保磁力iHc の低下と共に
、スレーターポーリング曲線から推測されるように最大
磁束密度4πIm もやや低下している。
【0024】実施例3 純度99.9%のネオジウム、純度99.9%の電解鉄
、4.3 %Cを含有する銑鉄および添加金属Mとして
純度95%以上のV,Ti ,Cr ,Zr ,Ta 
,Cu,Al,Sn ,Zn のいずれか1種を所定の
比率で配合、溶解して、実施例1と同様の手順によりC
を含む合金粉末を得、さらに実施例1と同様な手順によ
り窒化処理を行って、磁石材試料31〜45を製作し、
これらを磁気特性の測定および生成化合物分析試験に供
した。磁気特性の測定試験結果を表3に示す。
【0025】
【表3】
【0026】表3から明らかなように、本発明にかかる
磁石材試料32〜35および37〜45は、いずれも最
大磁束密度4πIm 、保磁力iHc ともに高い値が
得られ、各種の添加元素Mがその適正な含有率の範囲内
において有効であることが確認できた。また、試料37
および40についてX線回折による分析を実施した結果
、それぞれの試料において窒素および炭素の侵入したT
h Mn 12型化合物とともに、少量のTi Cある
いはZr Cが認められ、従ってこれら炭化物の析出が
αFeの生成を抑制して合金の保磁力を高めていると推
定される。なお、添加金属MとしてVを含まない比較例
試料31は、Th Mn 12化合物が安定に存在し得
ないために保磁力iHc が低く、またVが過剰な比較
例試料36は、保持力iHc の低下とともに最大磁束
密度4πIm も低下している。
【0027】実施例4 Nd 、Fe およびTi をベースに、これにPr 
,Ce ,Sm ,Yのいずれか1種または複数種を選
択的に添加した合金粉末を得、実施例1と同様な手順に
より窒化処理を行って磁石材試料51〜56を得、これ
らを磁気特性の測定試験に供した。結果を表4に示す。
【0028】
【表4】
【0029】表4に示す結果より、本発明にかかる磁石
材試料51〜55は、いずれも高い保磁力iHc が得
られ、Nd 以外の希土類金属が併用できることが明ら
かとなった。なお比較例試料56は、Nd に対するC
eとSm の置換量が過大であるために、最大磁束密度
4πIm および保磁力iHc がともに低下している
【0030】実施例5 プラセオジウム(Pr )、電解鉄およびスポンジチタ
ンを所定の比率で配合、溶解して、実施例1と同様な手
順により50〜150 μm の合金粉末を得た。次に
この合金粉末をステンレス製小皿にいれて真空炉に装入
し、この真空炉にメタンガスを0.1 Torr の圧
力で連続導入して、1050℃で2時間保持し、合金粉
末に炭素を侵入せしめた。続いて、この粉末をさらに加
圧式電気炉に装入して窒素ガス雰囲気下で5気圧、30
0〜450 ℃、4時間保持して窒素を侵入せしめ、さ
らにボールミルにより粉砕して平均粒径20μm の合
金粉末試料61〜65を得、これらを磁気特性の測定試
験に供した。結果を表5に示す。
【0031】
【表5】
【0032】表5に示す結果より、本発明にかかる磁石
材試料61〜64は高い保磁力iHc が得られ、Pr
 −Fe −Ti 合金にガス浸炭およびガス窒化を連
続して行う方法によっても、優れた磁気特性を得られる
ことが明らかとなった。なお、比較例試料65は、Cお
よびNの総量が過剰であるために、最大磁束密度4πI
m および保磁力iHc ともに低下している。
【0033】実施例6 実施例1における磁石材試料10に、一液性エポキシ樹
脂を3重量%混合したものを所定の金型に充填し、15
kOe の磁界を印加しながら5Ton/cm2 の圧
力で圧縮成形し、窒素ガス中で150 ℃、1時間のキ
ュア処理を行って磁石体試料を製作した。この試料を、
60kOe のパルス磁界を印加した後、直流式BHト
レーサーによって磁気特性の測定を行った。その結果、
最大磁束密度4πIm =9230(G)、残留磁束密
度Br=9040(G)、保磁力iHc =4052(
Oe )となり、優れた磁石特性が得られることが明ら
かとなった。
【0033】実施例7 実施例1における磁石材試料10に、10重量%の亜鉛
粉末を配合してボールミルで混合した後、15kOe 
の磁界を印加しながら4Ton/cm2 の圧力で圧縮
成形し、続いて窒素ガス中で 350〜450 ℃、2
時間の熱処理を行って磁石体試料71〜74を製作し、
これらを磁気特性の測定試験に供した。表7は、その測
定試験結果を示したものであり、本例では特に保磁力i
Hc の向上が著しい。 これにより樹脂の代わりに亜鉛のような低融点金属を磁
石粉末に混合しても良好な磁気特性が得られることが明
らかとなった。
【0034】
【表6】
【0035】実施例8 実施例1における磁石材試料10に、1重量%のステア
リン酸亜鉛を混合した後、150 kOe の磁界を印
加しながら2Ton/cm2 の圧力で圧縮成形し、続
いてホットプレスを用いて窒素ガス中で400℃、圧力
1Ton/cm2 、30分間の焼結を行って磁石体試
料を製作し、これを磁気特性の測定試験に供した。この
結果、最大磁束密度4πIm =11350 (G)、
残留磁束密度Br=11040(G)、保磁力iHc 
=5012(Oe )となり、優れた磁石特性が得られ
ることが明らかとなった。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
ゝる希土類磁石材料によれば、Nd −Fe −B系永
久磁石と同等の磁気特性を確保できるばかりか、キュリ
ー点の上昇による温度特性の大幅な向上を達成でき、さ
らには磁石合金中に水素を含まないため長期的に性能が
安定するものとなる。また製造過程で水素を取り扱うこ
とが無いので安全性も高まる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式Rx Fe (1−x−y−z
    ) My Lz の組成を有し、かつThMn 12型
    正方晶化合物を主相とする希土類磁石材料であって、前
    記RはNd ,Pr ,Ce の少なくとも一種を含む
    希土類金属からなり、  前記MはTi,Zr,Hf 
    ,V,Nb ,Ta ,Cr ,Mo ,W,Mn ,
    Ni ,Pd ,Cu ,Ag ,Zn,Mg ,B,
    Al ,Ga ,In ,Si ,Snの少なくとも一
    種からなり、前記LはNまたはCからなり、かつ前記x
    ,y,zは原子百分率で下記の範囲 3%≦x≦12% 1%≦y≦25% 2%≦z≦20% にあることを特徴とする希土類磁石材料。
  2. 【請求項2】  前記Fe の一部を、総量の40原子
    %以下のCoで置換したことを特徴とする請求項1に記
    載の希土類磁石材料。
JP3169381A 1991-06-14 1991-06-14 希土類磁石材料 Pending JPH04365840A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7635448B2 (en) 2000-12-19 2009-12-22 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Method of producing composite material
JP2015529004A (ja) * 2012-07-02 2015-10-01 グリレム アドヴァンスド マテリアルズ カンパニー リミテッドGrirem Advanced Materials Co.,Ltd. 希土類永久磁石粉末、ボンド磁石及び当該ボンド磁石を応用するデバイス
US10062482B2 (en) 2015-08-25 2018-08-28 GM Global Technology Operations LLC Rapid consolidation method for preparing bulk metastable iron-rich materials

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