JPH0627900A - 表示装置の振動電圧駆動法 - Google Patents

表示装置の振動電圧駆動法

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JPH0627900A
JPH0627900A JP4129164A JP12916492A JPH0627900A JP H0627900 A JPH0627900 A JP H0627900A JP 4129164 A JP4129164 A JP 4129164A JP 12916492 A JP12916492 A JP 12916492A JP H0627900 A JPH0627900 A JP H0627900A
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久夫 岡田
Takeshi Takarada
武 寶田
Tadatsugu Nishitani
忠継 西谷
Kuniaki Tanaka
邦明 田中
Hirofumi Fukuoka
宏文 福岡
Yoshiharu Kanetani
吉晴 金谷
Toshihiro Yanagi
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の駆動方法は、絵素を含む表示部を有
する表示装置を駆動する方法であって、電圧信号を該表
示部に接続されたソースラインに出力するための出力要
求を予め決められた間隔で受け取るステップ、及び該駆
動回路がある出力要求を受け取ってから次の出力要求を
受け取るまでの期間として定義される1出力期間中に振
動する振動成分を有する振動電圧信号を該ソースライン
に出力するステップを包含する。 【効果】 外部の電圧源の数を大幅に削減することがで
き、製作コストが低減し、多階調用の駆動回路が製作容
易となり、低消費電力となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平面型表示装置の駆動回
路及び駆動方法に関し、特に、デジタル画像信号が与え
られ、そのデジタル値に対応した階調表示を行う表示装
置のための駆動回路及び駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置を駆動する場合、液晶の応
答速度がCRT(陰極線管)表示装置に使用される蛍光
物質と比較して非常に低いことから、特別の表示駆動回
路が用いられる。すなわち、液晶表示駆動回路では、時
々刻々送られてくる画像信号をそのまま各絵素に与える
のではなく、1水平期間内に各絵素に対応してサンプリ
ングした画像信号をその水平期間中保持し、次の水平期
間の先頭又はその途中の適当な時期に一斉に出力する。
そして、各絵素に対する画像信号電圧の出力を開始した
後、液晶の応答速度を十分に上回る時間だけその信号電
圧を保持しておくのである。
【0003】この信号電圧の保持のため、従来の駆動回
路はコンデンサを用いていた。図13は走査信号により
選択された1走査線上のN個の絵素に駆動電圧を供給す
る信号電圧出力回路(ソースドライバ)を示しており、
第n番目の絵素に対する信号電圧出力回路は、図14に
示すように、アナログスイッチSW1、サンプリングコ
ン デンサCSMP、アナログスイッチSW2、ホールドコ
ンデンサCH、及び出力バッ ファアンプAにより構成さ
れている。これらの回路図及び図15の信号タイミング
図により従来の信号電圧出力の動作を説明する。
【0004】アナログスイッチSW1に入力されるアナ
ログの画像信号vSは、水平同期信号Hsyn毎に選択され
る1本の走査線上のN個の絵素の各々に対応するサンプ
リングクロック信号TSMP1〜TSMPNによって順次サ
ンプリングされる。このサンプリングにより、各時点に
おける画像信号vSの瞬時電圧VSMP1〜VSMPNが各サン
プリングコンデンサCSMPに印加される。第n番目のサ
ンプリングコンデンサCSMPは第n番目の絵素に対応す
る画像信号電圧の値VSMPnにより充電され、その値を保
持する。1水平期間の間にこうして順次サンプリングさ
れ、保持された信号電圧VSMP1〜VSMPNは、全アナログ
スイッチSW2に一斉に与えられる出力用パルスOEに
より、各サンプリングコンデンサCSMPからホールドコ
ンデンサCHに移動され、バッファアンプAを介して、
各絵素に接続されているソースラインO1〜ONに出力さ
れる。
【0005】以上説明した駆動回路は画像信号がアナロ
グで与えられる場合のものであったが、液晶パネルの大
容量化、高精細化を進める上で次のようないくつかの問
題があることが明かとなっている。
【0006】(A1)サンプリングコンデンサCSMP
充電された電荷をホールドコンデンサCHに移すとき、
ホールドコンデンサCHに現われる電圧VHとサンプリン
グされた電圧VSMPとの間には次の式が成立する。
【0007】
【数1】
【0008】従って、ホールドコンデンサCHにより保
持される電圧VHがサンプリングされた電圧VSMPとほぼ
同じ値となるためには、CSMP>>CHという条件を満た
す必要がある。すなわち、サンプリングコンデンサC
SMPはある程度以上の大きな値のものを使用する必要が
ある。しかし、サンプリングコンデンサCSMPの値があ
まりに大きいと、これを充電するための時間、すなわち
1サンプリング時間を大きくとる必要がある。しかし、
液晶表示装置の大型化あるいは高精細化に伴って1水平
期間に対応する絵素の数が増大するため、1サンプリン
グ時間はそれに反比例して短くする必要がある。このよ
うな理由から、アナログサンプリング方式では液晶表示
装置の大型化、高精細化に限界がある。
【0009】(A2)アナログ画像信号はバスラインを
通してソースドライバに供給されるが、表示装置の大型
化、高精細化に伴って画像信号の周波数帯域が広くなる
とともにバスラインの配線容量が大きくなる。従って、
画像信号を供給する回路の側で広帯域電力増幅器が必要
となり、コスト上昇の原因となる。
【0010】(A3)R、G及びBビデオ信号を用いた
カラー画像表示におけるように、複数のアナログ画像信
号供給用バスラインが設けられる場合には、表示パネル
の大容量化、高精細化に伴い、上述の広帯域増幅器に対
して、複数の画像信号間に位相差がなく、しかも振幅特
性及び周波数特性にばらつきの生じないきわめて高い性
能及び品質が要求される。
【0011】(A4)マトリクス型表示装置における駆
動回路では、CRTへの表示の場合とは異なり、クロッ
クに従ってアナログ画像信号をサンプリングし、マトリ
クス状に配列された絵素に表示を行う。このとき、バス
ラインにおける遅延を含む駆動回路内での信号の遅延が
避けられないことから、アナログ画像信号に対するサン
プリング位置の精度を確保することが非常に困難であ
る。特に、画像信号と表示絵素のアドレスとの間の関係
を厳密に対応させなければならないコンピュータグラフ
ィックスの場合には、駆動システム内で生じる信号遅延
及び周波数特性の劣化に起因する画像の表示位置のず
れ、画像のにじみ等が重要な問題となる。
【0012】アナログ画像信号を使用する場合に生ずる
これらの問題の多くは、画像信号をデジタルデータとす
ることにより解決される。画像信号がデジタルデータで
与えられる場合には、図16及び図17に示すような駆
動回路が用いられる。なお、ここでは簡単のために、画
像信号データは2ビット(D0,D1)で構成されている
ものとする。即ち、画像信号データは0〜3の4つの値
を持ち、各絵素に与えられる信号電圧はV0〜V3の4レ
ベルの中のいずれかとなる。図16は図13に示したア
ナログソースドライバ回路に対応するデジタルソースド
ライバ回路の回路図であり、N個の絵素に駆動電圧を供
給するソースドライバの全体を示している。図17はそ
のうち第n番目の絵素に対する部分を示すものであり、
この回路は、画像信号データの各ビット(D0,D1)毎
に設けられた第1段目のDフリップフロップ(サンプリ
ングフリップフロップ)MSMP及び第2段目のフリップ
フロップ(ホールドフリップフロップ)MH、1個のデ
コーダDEC、それに4種の外部電圧源V0〜V3とソー
スラインOnとの間に各々設けられたアナログスイッチ
ASW0〜ASW3により構成される。尚、デジタル画像
信号データのサンプリングは、Dフリップフロップ以外
にも種々のものを用いることができる。
【0013】このデジタルソースドライバは次のように
動作する。画像信号データD0、D1は第n番目の絵素に
対応するサンプリングパルスTSMPnの立ち上がり時点で
サンプリングフリップフロップMSMPに取り込まれ、そ
こで保持される。1水平期間のサンプリングが終了した
時点で出力パルスOEがホールドフリップフロップMH
に与えられ、サンプリングフリップフロップMSMPに保
持されていた画像信号データD0、D1はホールドフリッ
プフロップMHに取り込まれると共にデコーダDECに
出力される。デコーダDECはこの2ビットの画像信号
データD0、D1をデコードし、その値(0〜3)に応じ
てアナログスイッチASW0〜ASW3のいずれか1個を
導通として、4種の外部電圧V0〜V3のいずれかをソー
スラインOnに出力する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このデジタル画像信号
でサンプリングを行うソースドライバはアナログ画像信
号でサンプリングを行う場合に生じていた前記(A1)
〜(A4)の問題を解決するものであるが、なお次のよ
うな解決すべき課題がある。
【0015】(D1)デジタル画像信号データのビット
数が増えるに従い、駆動回路を構成する記憶セル、デコ
ーダ等のサイズが急激に大きくなり、チップサイズの大
型化及びコストアップが著しくなる。
【0016】(D2)外部から供給される電圧源(図1
6及び図17のV0〜V3)は、アナログスイッチにより
選択された場合、そのまま液晶パネルのソースラインに
接続され、ソースラインを駆動する必要がある。従っ
て、液晶パネルという重い負荷を十分に駆動できるだけ
の性能を備える必要があり、駆動回路を構成するLSI
の内部で作成する事は困難であり、外部から供給する必
要があると共にコストアップの要因となる。特に、デー
タのビット数が増加するに従い、電圧源の数は2の累乗
で増加するため、ビット数が増えるにつれ、コストアッ
プの要因としては極めて大きなものとなる。例えば、画
像信号データが4ビット(D0,D1,D2,D3)で与え
られ16階調の表示が行われる場合には、ソースドライ
バ は図19に示すようになり、24=16レベルの信号
電圧(V0〜V15)が必要となる。従って、この場合に
必要な電圧源の数は16個となる。
【0017】(D3)電圧源の数は上述したように2の
累乗で増加する。従って、駆動回路を構成するLSIの
入力端子数もそれと同数だけ増加する。たとえば、デー
タが5ビットから6ビットになった場合、この電圧源の
数、即ち入力端子数は、25=32個から26=64個へ
と、一気に32本も増加してしまう。従って、現実的に
はLSIの作成が困難になる。又、たとえ、LSIの作
成は可能としても、実装上又は生産上の問題が発生し、
実際の量産化は不可能という事態に立ち至る。
【0018】画像信号データのビット数を増やす場合に
は、アナログスイッチの数は2の累乗で増加する。ま
た、電圧源とソースラインとの間にアナログスイッチの
ON抵抗が挿入される形になるため、アナログスイッチ
のON抵抗は出来るだけ小さくすることが望ましい。こ
のため、アナログスイッチのチップ上でのサイズは余り
小さくすることは出来ず、チップの小型化の妨げとな
る。
【0019】また、電圧源の消費電力はかなり大きなも
のであるので、駆動回路全体の消費電力が大きなものと
なっている。
【0020】本発明はかかる観点から行われたものであ
り、その目的とするところは、上記各問題点を解消し得
る表示装置、表示装置のための駆動方法及び駆動回路を
提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の駆動方法は、電
圧信号を信号線に出力するための出力要求を予め決めら
れた間隔で受け取るステップ、及び該駆動回路がある出
力要求を受け取ってから次の出力要求を受け取るまでの
期間として定義される1出力期間中に振動する振動成分
を有する振動電圧信号を該信号線に出力するステップを
包含しており、そのことにより上記目的が達成される。
【0022】本発明の駆動回路は、電圧信号を信号線に
出力するための出力要求を予め決められた間隔で受け取
る手段、及びある出力要求を受け取ってから次の出力要
求を受け取るまでの期間として定義される1出力期間中
に振動する振動成分を有する振動電圧信号を該信号線に
出力する振動電圧信号出力手段を備えており、そのこと
により上記目的が達成される。
【0023】本発明の表示装置は、絵素及び該絵素に接
続されたスイッチング素子を有する表示部、該表示部を
駆動するための駆動回路、並びに該駆動回路と該スイッ
チング素子とを接続する信号線を備えた表示装置であっ
て、該駆動回路は、電圧信号を該信号線に出力するため
の出力要求を予め決められた間隔で受け取る手段、及び
ある出力要求を受け取ってから次の出力要求を受け取る
までの期間として定義される1出力期間中に振動する振
動成分を有する振動電圧信号を該信号線に出力する振動
電圧信号出力手段を有し、該表示装置は、該振動電圧信
号の振動成分の振幅を減じる低域通過フィルタ手段をさ
らに備え、該低域通過フィルタ手段によって該振動電圧
信号の振動成分の振幅を減じられた電圧信号が該絵素に
印加される。このことにより、上記目的が達成される。
【0024】上記の各構成において、次のようにするこ
ともできる。
【0025】前記クロック信号又は前記振動電圧信号の
周波数は所定値以上とするのが好ましい。
【0026】前記所定値は、前記低域通過フィルタ手段
の遮断周波数以上とするのが好ましい。前記低域通過フ
ィルタ手段は、前記信号線、前記絵素、及び前記スイッ
チング素子により実質的に形成されているのが好適であ
る。
【0027】前記信号線には、前記低域通過フィルタ手
段を形成する素子を接続するようにしてもよい。
【0028】
【作用】図6に示すような周期2πで波形が変化する電
圧v(t)を考える。尚、図6に示した波形は単なる例
であり、本発明では周期関数である限り任意の電圧波形
を扱うことができる。ところで、周期2πを持つ関数f
(x)は、積分可能な条件下では、下記のフーリエ級数
で表すことができる。
【0029】
【数2】
【0030】現実の電圧波形が積分可能であることは明
らかであるから、上記周期電圧v(t)は、下記数3で
表すことができる。
【0031】
【数3】
【0032】数3に於いて、a0/2は定数である。従
って、数3は、周期2πを持つ振動電圧v(t)が、直
流成分a0/2に、周期2πの基本周波成分、第2高調
波成分、第3高調波成分等が無限に加わった電圧である
ことを示している。それ故、上記電圧v(t)を遮断周
波数の周期が2πより充分に長い低域通過フィルタに通
せば、数3の第2項が取り除かれ、フィルタの出力とし
て直流成分a0/2が得られる。
【0033】ところで、v(t)の直流成分a0/2は
【0034】
【数4】
【0035】で表される。数4は、周期2πの周期関数
を−πから+π、即ち1周期期間に亙って積分し、更に
その周期で割ったものであり、電圧v(t)の直流成分
は、電圧v(t)の平均値であることを示している。従
って、上述のような特性のフィルタからはその出力とし
て、周期振動電圧v(t)の平均値が得られることが分
かる。
【0036】図7に、本発明に於いて駆動対象となる信
号線の等価回路を示す。図中のRSは信号線の抵抗、CS
は信号線の持つ容量を示す。又、VCOM は、対向電極の
電圧を示す。尚、実際の絵素CLCは図の破線で示した様
に、信号線容量CSに並列に接続された容量CLCとして
表されるが、CS>>CLCであるので、絵素CLCは、信
号線の等価回路としては無視しても良い。即ち絵素CLC
に与えられる電圧は、図7に示す抵抗RSと容量CSとの
接続点Aの電圧と同値になると考えて良い。
【0037】ここで、図7の等価回路を別の観点から考
察すると、これは抵抗RSと容量CSとによって構成され
る1次の低域通過フィルタそのものであることが判る。
従って、この低域通過フィルタの入力側に上述の周期振
動電圧v(t)を加えた場合、v(t)の周期2πが、
抵抗RS及び容量CSによって定まるこの低域通過フィル
タの遮断周波数の周期より充分に短ければ点A、即ち絵
素にかかる電圧は周期振動電圧v(t)の平均電圧に充
分に近似する。
【0038】図7の回路に於ける伝達関数T(jω)は
【0039】
【数5】
【0040】と表される。
【0041】ここで(1/CSS)=ω0とすると、
【0042】
【数6】
【0043】ω0で割って正規化すると、
【0044】
【数7】
【0045】ここで、ω/ω0は正規化周波数である。
【0046】この伝達関数の振幅特性|T|は
【0047】
【数8】
【0048】となる。これより、図18が得られる。図
18より、例えばω/ω0=100のとき、図7の点A
に現れる振幅は1/100となることが判る。
【0049】表示装置に於いてω/ω0の値は一概には
定まらず、隣接レベル間の電圧差ΔV(=|Vn−Vn+1
|)と、要求されている表示品位に依存して決定され
る。例えば、ΔV=5Vであり、要求されている表示品
位では0.05Vまでの誤差が認められるとすれば、上
述のω/ω0=100以上の値が必要となる。
【0050】尚、この場合、CSS=10×10-6であ
れば振動電圧の周波数は1.6MHz以上あれば良いこ
とが判る(下記数9参照)。
【0051】
【数9】
【0052】本発明は、液晶表示装置等の平面表示装置
の構成上不可避的に付随している、信号線に起因する無
用の容量及び抵抗を逆に積極的に利用するものである。
表示装置の特性を本発明による駆動に適合させて、表示
装置自体の設計を考慮したり、特別のフィルタ回路要素
又は素子を信号線に追加する等によって、最適な遮断周
波数を持たせるようにしたり、2次の低域通過フィルタ
特性を持たせるようにすることも可能である。
【0053】なお、駆動回路から信号線に出力された振
動電圧は、低域通過フィルターにより図47に示すよう
に変化する。即ち、(a)に示す振動電圧は、(b)に
示す状態から、(c)に示すようになって平均化された
電圧信号となる。また、ゲート信号と振動電圧との間の
関係は、図48の(b)に示すようにゲート信号がオン
のとき、図48の(a)に示すような振動電圧が生じ
る。
【0054】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。以
下では、マトリクス型の液晶表示装置を表示装置の例に
とって説明を行うが、本発明は他の種類の表示装置にも
適用可能である。
【0055】第1の実施例 図1に本発明に係わる表示装置の構成図を示す。図1に
おいて、表示部100は、M行N列に配列されたMxN
個の絵素P(j,i)(j=1,2,・・・,M;i=1,2,・・・,N)及び該絵
素に接続されたスイッチング素子T(j,i)(j=1,2,・・・,
M;i=1,2,・・・,N)を有する。ソースドライバ101及び
ゲートドライバ102は、表示部100を駆動するため
の駆動回路である。N本の信号線Oi(i=1,2,・・・,N)
は、それぞれ、該ソースドライバ101の出力端子S
(i)(i=1,2,・・・,N)と該スイッチング素子T(j,i)を接
続する。M本の走査線Lj(j=1,2,・・・,M)は、それぞ
れ、該ゲートドライバ102の出力端子G(j)(j=1,2,・
・・,M)と該スイッチング素子T(j,i)を接続する。スイ
ッチング素子T(j,i)としては、薄膜トランジスタ(T
FT;thin film transistor)を使用することができ
る。また、他のスイッチング素子を使用してもよい。以
下では、スイッチング素子は薄膜トランジスタであると
して説明するので、上記の信号線OiをソースラインOi
と呼び、上記の走査線LjをゲートラインLjと呼ぶ。
【0056】該ゲートドライバ102の出力端子G(j)
からゲートラインLjに、順次、ある特定の期間におい
て、その電圧レベルがハイレベルである電圧が出力され
る。以下、該特定の期間を1水平期間jH(j=1,2,・・・,
M)という。また、j=1,2,・・・,Mについて1水平期間jH
の長さをすべて加算した期間を1垂直期間という。
【0057】該出力端子G(j)からゲートラインLjに出
力される電圧の電圧レベルがハイレベルであるとき、該
スイッチング素子T(j,i)はオン状態となる。該スイッ
チング素子T(j,i)がオン状態のとき、該絵素P(j,i)は
該ソースドライバ101の出力端子S(i)からソースラ
インOiに出力される電圧に応じて充電される。該充電
された電圧の電圧レベルは、該1垂直期間中、一定の電
圧レベルに保たれ、該電圧レベルの電圧が該絵素に印加
される。
【0058】図2は、水平同期信号Hsymによって規定
されるj番目の1水平期間jHにおける、デジタル映像デ
ータDAと、サンプリングパルスTsmpiと、及び出力パ
ルス信号OEとの関係を示す。図2に示すように、サン
プリングパルスTsmp1、Tsmp2、・・・Tsmpi、・・・
TsmpNが該ソースドライバ101に与えられることによ
り、デジタル映像データDA1、DA2、・・・DAi
・・・DANがそれぞれ該ソースドライバ101に取り
込まれる。該ソースドライバ101は、出力パルス信号
OEによって規定されるj番目のパルス信号OEj(j=1,
2,・・・,M)が与えられると、それを契機として出力端子
S(i)から電圧を出力する。
【0059】図3は、垂直同期信号Vsymによって規定
される1垂直期間における、水平同期信号Hsymと、デ
ジタル映像データDAと、出力パルス信号OEと、該ソ
ースドライバの出力のタイミングと、及び該ゲートドラ
イバの出力のタイミングとの関係を示す。図3におい
て、SOURCE(j)は、1水平期間jHにおいて与えられたデ
ジタル映像データに応じて、図2に示したタイミングで
出力された電圧の電圧レベルを示す。ここで、該SOURCE
(j)は、該ソースドライバ101のN本の出力端子から
出力される電圧の電圧レベルをまとめて表すために斜線
で表されている。該SOURCE(j)が該ソースラインOiに出
力される間、該ゲートドライバのj番目の出力端子G(j)
から出力される電圧の電圧レベルがハイレベルとなり、
j番目のゲートラインLjに接続されたN個のスイッチン
グ素子T(j,i)(i=1,2,・・・,N)がすべてオン状態にな
る。これにより、該絵素P(j,i)は該ソースラインOiに
出力される電圧に応じて充電される。各j=1,2,・・・,Mに
対してM回上記に述べたことが繰り返されることによ
り、1垂直期間における映像(ノンインターレースの場
合は、この映像が1画面になる)が表示される。
【0060】以降、出力パルス信号OEにおいてj番目
のパルス信号OEjが与えられてから次のパルス信号O
Ej+1が与えられるまでの期間を1出力期間と定義す
る。1出力期間は、図3においてSOURCE(j)(j=1,2,・・
・,M)で表された各期間に一致する。
【0061】図4は、図2及び図3で示した各信号のタ
イミングに加えて、該タイミングに応じて絵素P(j,i)
(j=1,2,・・・,M)に印加された電圧の電圧レベルを示
す。
【0062】図5は、本発明の駆動方法によって、1出
力期間において該ソースラインOiに出力される電圧信
号の波形の例を示す。従来、該ソースラインOiに出力
される電圧信号の電圧レベルは1出力期間中一定であっ
た(図46)。これに対し、本発明では、該ソースライ
ンOiに出力される電圧信号が1出力期間中に振動する
振動成分を有する。
【0063】図8は2ビットのデータの値に対応した4
レベルの電圧を与える場合の駆動回路中のソースドライ
バの1出力分の回路図である。
【0064】図8に於いて、サンプリングフリップフロ
ップMSMP、ホールドフリップフロップMH、及びデコー
ダDECの動作、並びに画像信号TSMPn、出力用パルス
OE、デコーダDECの出力Y0〜Y3は、図17の従来
の回路に於けるものと同様である。
【0065】デコーダDECの出力側には、インバータ
801、AND回路802及び803、並びに4入力O
R回路804が設けられている。デコーダDECの出力
はインバータ801を 介してOR回路804の入
力に接続されている。デコーダDECの出力Y2及びY3
はAND回路802及び803の一方の入力にそれぞれ
接続されている。AND回路802及び803の出力は
OR回路804の入力に接続されている。デコーダDE
Cの出力Y4は直接OR回路804の入力に接続されて
いる。OR回路804はその入力の何れかが「1」であ
れば電圧値VDの出力を送出し、入力の全てが「0」で
あればその出力はグランドレベルVGNDとなるようにさ
れている。また、OR回路804の出力は第n番目のソ
ースラインOnに接続されており、OR回路804はソ
ースラインOnの負荷を充分に駆動できるようにされて
いる。AND回路802及び803の他方の入力には、
後述の信号TM1及びTM2がそれぞれ与えられている。
【0066】信号TM1及びTM2の波形を図9に示す。
また、図10に信号TM1の部分を拡大して示す。信号
TM1及びTM2は、それぞれ「1」の期間と、「0」の
期間とが交互に現れる矩形波パルス信号である。信号T
1では、パルスの「1」の期間と「0」の期間との
比、即ち、デューティー比n:mが1:2とされてい
る。また、信号TM2では、デューティー比n:mを
2:1とされている。
【0067】このようなソースドライバに対して画像信
号データ(D1,D0)=(0,0)が入力されると、デ
コーダDECの出力Y0が「1」となり、他の出力Y1
2及びY3は「0」となる。従って、OR回路804の
入力はすべて「0」となるので、その出力は図11の
(a)に示すようにVGNDとなる。
【0068】画像信号データ(D1,D0)=(0,1)
が入力されると、デコーダDECの出力Y1が「1」と
なり、他の出力Y0、Y2及びY3は「0」となる。従っ
て、OR回路804の入力の一つが信号TM1と同じ周
期で「1」となる。このため、OR回路804の出力
は、信号TM1のデューティー比(n:m=1:2)と
同じデューティー比でVDとVGNDとの間を振動するパル
ス波形となる(図11の(b))。
【0069】また、画像信号データ(D1,D0)=
(1,0)が入力されると、デコーダDECの出力Y2
が「1」となり、他の出力Y0、Y1及びY3は「0」と
なる。従って、OR回路804の入力の一つが信号TM
2と同じ周期で「1」となる。このため、OR回路80
4の出力は、信号TM2のデューティー比(n:m=
2:1)と同じ デューティー比でVDとVGNDとの間を
振動するパルス波形となる(図11の(c))。
【0070】画像信号データ(D1,D0)=(1,1)
が入力されると、デコーダDECの出力Y3が「1」と
なり、他の出力Y0、Y1及びY2は「0」となる。従っ
て、OR回路804の出力は図11の(d)に示すよう
にVDとなる。
【0071】画像信号データ(D1,D0)が(0,1)
又は(1,0)の場合の、OR回路804の出力の電圧
平均値、即ちソースラインOnに印加される電圧の平均
値は
【0072】
【数10】
【0073】で表される。
【0074】グランドレベルVGNDを0Vとすると、数
10は
【0075】
【数11】
【0076】となる。
【0077】上述のように、信号TM1のデューティー
比n:mは1:2に、信号TM2のデューティー比n:
mは2:1に設定されているので、画像信号データ(D
1,D0)が(0,1)のときのOR回路804の出力の
平均電圧は(1/3)VDに、画像信号データ(D1,D
0)が(1,0)のときの平均電圧は(2/3)VDにな
る。
【0078】以上より、信号TM1及びTM2の周波数が
ソースライン自身の持つ低域通過フィルタの遮断周波数
より十分に高く、且つOR回路804の駆動能力がソー
スラインを駆動するのに充分であれば、ソースラインの
A点、即ち絵素に与えられる電圧は、(D1,D0)=
(0,0)のときは0、(D1,D0)=(0,1)の
ときは(1/3)VD、(D1,D0)=(1,0)のと
きは(2/3)VD、(D1 ,D0)=(1,1)のとき
はVDとなる。従って、絵素には、デジタルデータに対
応した電圧レベルが与えられることになる。
【0079】第2の実施例 図12に第2の実施例を示す。この実施例では、デコー
ダDECの出力Y0〜Y3はそれぞれAND回路1201
〜1204の一方の入力とされている。AND回路12
01〜1204の他方の入力には、信号TM0〜TM3
それぞれ入力されている。AND回路1201〜120
4の出力は4入力OR回路1205の入力とされてい
る。OR回路1205の出力はソースラインOnに与え
られている。 本実施例では、信号TM0〜TM3のデュ
ーティー比を適宜に設定することにより、電圧VDとグ
ランドレベルVGNDとの間の任意の値の電圧を絵素に与
えることができる。即ち、信号TM0〜TM3のデューテ
ィー比によって定まる平均電圧値をそれぞれV0〜V3
すると、画像信号データ(D1,D0)と絵素に与えられ
る電圧との間の関係は下記の表1のようになる。
【0080】
【表1】
【0081】このように、本実施例によれば、4種の任
意の電圧を絵素に与えることができる。
【0082】デューティー比が異なる2個以上の信号を
画像信号データに応じて適宜に組み合わせた振動信号を
発生し、その振動信号と単一又は複数の直流電圧レベル
とを重畳する、又はその振動信号によりそれらの直流電
圧を選択的に出力するようにすることもできる。この場
合には少数種類の直流電圧レベルによってより多いレベ
ルの階調表示を実現することができる。
【0083】本実施例と図17の従来例とは、電圧を供
給される絵素から見た場合には双方とも同じ回路であ
る。しかし、両者を比較すれば、従来例で用いられてい
たアナログスイッチ及び外部から供給される電圧源V0
〜V3が本実施例では不要である。そして、本実施例で
は、それらに代えて4個のAND回路1201〜120
4、及びOR回路1205が設けられている。これらの
回路は何れも基本的にはロジック回路である。また、本
実施例では信号TM0〜TM3を発生する信号発生回路
(不図示)が必要となるが、このような回路はLSI内
部で容易に実現し得るものであり、その説明は省略す
る。
【0084】第3の実施例 本発明の一実施例に於ける駆動回路の1出力部の構成を
図20に示す。尚、本実施例では、簡単のため画像信号
データは3ビットとしている。また、以下の説明では
「 」内の数字は十進数を示すものとし、“ ”内の数
字は二進数を示すものとする。
【0085】図20に示すサンプリングメモリMSMP
びホールドメモリMHの動作は前述の図17に示すそれ
らと同様である。即ち、画像信号データD0、D1及びD
2はサンプリングパルスTSMPnの立上がりでサンプリン
グメモリMSMPに取り込まれ、出力パルスOEの立上が
りでホールドメモリMHに移される。本実施例では、ホ
ールドメモリMHの各出力は選択制御回路SCOLの入
力d0、d1及びd2にそれぞれ接続されている。選択制
御回路SCOLにはクロックパルス状の信号tも入力さ
れている。選択制御回路SCOLからは5個の出力
0、S2、S4、S6、S8 が出力され、それぞれ、アナ
ログスイッチASW0、ASW2、ASW4、ASW6、A
SW8の制御信号となっている。又、各アナログSWの
入力端子には、互いに異なったレベルの5個の電圧
0、V2、V4、V6及びV8(V0<V2<V4<V6<V8
又はV8<V6<V4<V2<V0)が外部からそれぞれ供
給されている。このような複数種類の電圧を供給する装
置は周知であるので図示及び説明を省略する。下記の表
2に、選択制御回路SCOLの入力と出力との間の関係
を示す。尚、表2で空白の部分は0であることを示す。
又、表2中の「t」は信号tが“1”のとき“1”、信
号tが“0”のとき“0”であり、「tバー」は信号t
が“1”のとき“0”、信号tが“0”のとき“1”で
あることを示す。
【0086】
【表2】
【0087】表2を参照して選択制御回路SCOLの動
作を説明する。
【0088】画像信号データの値が「0」のときには、
選択制御回路SCOLの出力S0が選択されて、第1の
アナログスイッチASW0がONする。従って、ソース
ラインOnには電圧V0が出力される。画像信号データ
の値が「2」のときには 、選択制御回路SCOLの出
力S2が選択されて、第2のアナログスイッチASW2
ONする。従って、ソースラインOnには電圧V2が出
力される。同様にして、画像信号データの値が「4」の
ときには、選択制御回路SCOLの出力S4が選択され
て第3のアナログスイッチASW4がONし、ソースラ
インOnには電圧V4が出力され、画像信号データの値
が「6」のときには、選択制御回路SCOLの出力S6
が選択されて第4のアナログスイッチASW6がON
し、ソースラインOnには電圧V6が出力される。
【0089】また、画像信号データの値が「1」のとき
は、選択制御回路SCOLの出力S0には信号tがその
まま出力され、出力S2にはtバー、即ち信号tの反転
信号が出力される。換言すれば、信号tが“1”の時に
は第1のアナログスイッチASW0がONして、ソース
ラインOnには電圧V0が出力され、信号tが“0”の
時にはtバー=“1”であるから第2のアナログスイッ
チASW2がONになり、ソースラインOnには電圧V2
が出力される。前述のように信号tはクロックパルス状
の信号であるので、駆動回路からソースラインOnに出
力される電圧は、図21に示すように信号tのクロック
パルスと同一周期で電圧V0と電圧V2との間を振動する
振動電圧となる。尚、図21は信号tのデューティが5
0%である場合(即ち、電圧V0の期間と電圧V2の期間
とが同じである場合)、駆動回路からソースラインOn
に出力される振動電圧を示している。
【0090】同様に、画像信号データの値が「3」のと
きは、第2のアナログスイッチASW2及び第3のアナ
ログスイッチASW4が交互にONし、電圧V2と電圧V
4の間を振動する電圧が出力され、画像信号データの値
が「5」のときは、第3のアナログスイッチASW4
び第4のアナログスイッチASW6が交互にONし、電
圧V4と電圧V6の間を振動する電圧が出力され、画像信
号データの値が「7」のときは、第4のアナログスイッ
チASW6及び第5のアナログスイッチASW8が交互に
ONし、電圧V6と電圧V8の間を振動する電圧が出力さ
れる。
【0091】図20の駆動回路の出力端子はTFT液晶
パネルのソースラインOnに接続されている。次に、図
21に示す振動電圧がソースラインOnに出力された場
合を説明する。
【0092】TFT液晶パネルに上記駆動回路が接続さ
れた時の等価回路を図22示す。図22に於いて、R
ASWはアナログスイッチのON抵抗であり、rCONCTは駆
動回路と液晶パネルのソースラインとの間の接続抵抗で
あり、r及びcは液晶パネルのソースラインに分布定数
としてそれぞれ存在する抵抗及び容量である。また、V
COMは液晶パネルの対向電極(不図示)に印加される対
向電圧をしている。
【0093】ここで駆動回路の出力端子部(図22に於
いてAで示す)から見た負荷を考える。この場合、分布
定数は集中定数rST及びCに置き換えて考えることがで
きる。図22の等価回路を集中定数に置き換えた等価回
路を図23に示す。
【0094】通常観測される液晶パネルの走査線の時定
数はこの集中定数としての値である。ここで、RASW
CONCT+rSTを1つの抵抗Rで表せば図24に示す等
価回路が得られる。この図24に示す等価回路を、駆動
回路の1出力部の負荷の等価回路として考える。
【0095】図24に於いて破線で示した絵素の容量C
LCは容量Cに比べてはるかに小さい値であり、等価回路
の動作からは絵素の容量CLCは無視し得る。従って、絵
素は、図24の点Bの電位と同一の電位に充電されると
考えて良い。
【0096】ここで、画像信号データが「1」の時に図
24の回路に入力される電圧Vin(即ち、駆動回路か
らソースラインOnに出力される振動電圧(図21))
を考える。図21に示した振動電圧を座標軸と共に改め
て図25に示す。この図25では、時間軸τは振動電圧
の周期が2πとなる様に正規化されている。
【0097】ところで、一般に周期2πの関数f(x)
は、積分可能という条件下で、下記数12のようなフー
リエ級数で表現される。
【0098】
【数12】
【0099】現実に存在する電圧波形が積分可能である
ことは明らかであり、且つ、図25に示す電圧v(τ)
は奇関数であることから、電圧v(τ)は下記数13で
表現され得る。
【0100】
【数13】
【0101】ここでa0/2は
【0102】
【数14】
【0103】で表される。上記数14は、電圧v(τ)
の平均値を表しており、図25に於いては(V0+V2
/2、即ち電圧V0と電圧V2の中間の電圧である。
【0104】以上より、電圧v(τ)は、直流成分とし
ての(V0+V2)/2と、周期2πの基本周波成分及び
その高調波成分とが無限に重畳された電圧であることが
判る。
【0105】従って、上記電圧v(τ)を適当な低域通
過フィルタに通して、必要十分な水準にまで周期成分を
抑圧してやれば、フィルタ出力として直流成分(V0
2)/2が得られることは明らかである。
【0106】ところで、図24から明らかなように、電
圧v(τ)の負荷は1次の低域通過フィルタとなってい
る。即ち、図24の点Bの電圧は、抵抗R及び容量Cで
構成される低域通過フィルタの出力である。従って、抵
抗R及び容量Cの値で決定される1次の低域通過フィル
タとしての特性で定まるある周波数以上の周波数の信号
tを選択制御回路SCOLに与えてやることで、実用上
十分に(V0+V2)/2に近い電圧を絵素に与えること
が可能となる。尚、画像信号データが「3」、「5」又
は「7」であるときも同様である。
【0107】次に、抵抗R及び容量Cの値で定まる時定
数と、振動電圧の周期との関係を考える。図24に於け
る入力と、点Bとの間の伝達関数T(jw)は、
【0108】
【数15】
【0109】
【数16】
【0110】
【数17】
【0111】ここで、ω/ω0は正規化周波数である。
【0112】この伝達関数の振幅特性|T|は
【0113】
【数18】
【0114】となる。これより、振幅と、正規化周波数
の関係をdBで表せば、
【0115】
【数19】
【0116】となることより、図18の振幅特性が得ら
れる。図18より、例えばω/ω0=10 のとき、図2
4の点Bに現れる振幅は1/10となることが判る。
【0117】本発明に於いて、ω/ω0の値を如何に決
めるかは一概には定められない。それは隣接した元の2
電圧の電圧差ΔV(ΔV=|Vn−Vn+1|)と、要求さ
れている表示品位に依存する。例えば、ΔV=1Vであ
り、要求されている表示品位では0.1V迄の誤差が認
められるとすれば、上述のω/ω0=10の値で十分で
ある。
【0118】尚、この場合、CR=5×10-6であれば
振動電圧の周波数は320kHz以上であれば良いこと
が判る。実際のパネルでは、CRの値は例えば5〜10
×10-6という様な値である。又、1出力期間は例えば
コンピュータの表示装置として使用する場合、30μs
ec程度の値である。この場合、320kHzの振動電
圧を与えるとすると、1出力期間中に、10回の振動電
圧の周期が含まれる。信号tの周波数の上限は理論的に
は制限は無いが、実際にはアナログスイッチASW0
ASW8の特性による制限を受ける。
【0119】信号tの周波数を100kHz〜25MH
zの範囲の各種の値として、実際の液晶パネルを駆動す
る実験を行ったが、レベルが(Vn+Vn+1)/2である
電圧を走査線に直接与える場合と比較して、Vn、Vn+1
の電圧等の条件によっては全く表示品位に差がなかっ
た。
【0120】以上から明かなように、本発明に於ける振
動電圧の周波数の許容範囲は、極めて広い。
【0121】図24に於ける抵抗R及び容量Cの値は液
晶パネルに依って、バラつきがある。又、実際には、ソ
ースライン上に配列されている絵素の内、出力端子部A
(図22)に近いものと遠いものとに対しては、図24
の等価回路に於ける抵抗R及び容量Cの値は互いに異な
った値としなければならない場合がある。しかし、上述
のように本発明に於いては周波数の許容範囲が極めて大
きいため、等価回路中の抵抗R及び容量Cの値として最
も小さい値を与えることで、液晶パネルに依るバラつき
や、走査線上の位置に依るバラつきを全て吸収すること
ができる。
【0122】図20の選択制御回路SCOLの構成を図
26に示す。図26の回路は、表2の論理表より下記式
を得て、これを論理回路に展開したものである。
【0123】
【数20】
【0124】第4の実施例 他の実施例に於ける駆動回路及びその実施例で用いられ
る選択制御回路SCOLの回路図を図27及び図28に
それぞれ示す。本実施例は、図20に於ける電圧V8
電圧V7に、アナログスイッチASW8をアナログスイッ
チASW7に替えたものであり、画像信号データが
「7」のときは電圧V7がそのまま出力されるようにさ
れている。この実施例に於ける論理表を下記表3に示
す。図20の実施例では、電圧V8がそのまま絵素電圧
となる場合はないが、図27の実施例では、電圧V7
そのまま出力として利用される。実際の駆動回路として
は、図27の実施例の方が合理的である。
【0125】
【表3】
【0126】第5の実施例 画像信号データが4ビットである場合の実施例に於ける
1出力分の回路図を図29に、その選択制御回路SCO
Lの論理表を下記表4に示す。
【0127】
【表4】
【0128】この実施例では、下記表5に示すように、
9レベルの電圧から16階調の表示レベルが得られる。
【0129】
【表5】
【0130】第6の実施例 図30は、画像信号データが6ビットである場合のソー
スドライバの1出力分の回路図を示す。図30におい
て、選択制御回路SCOLには、t1, t2, t3, t4の4つ
の異なるデューティー比をもった信号が与えられてい
る。図31は、これら4つの信号の波形を示したもので
ある。選択制御回路SCOLの論理表を下記表6に示
す。
【0131】
【表6】
【0132】画像信号データの値が8の倍数以外の時
は、図32に示すように振動電圧がソースラインOnに
出力される。このようにして、9レベルの電圧から64
階調の表示レベルが得られる。
【0133】第7の実施例 図33は、画像信号データが8ビットである場合のソー
スドライバの1出力分の回路図を示す。図33におい
て、選択制御回路SCOLには、t1〜t16の16個の異
なるデューティー比をもった信号が与えられている。図
34は、これら16個の信号の波形を示したものであ
る。表6と同様の論理表に従うことにより、表7に示す
ように、9レベルの電圧から256階調の表示レベルが
得られる。
【0134】
【表7】
【0135】第8の実施例 図35に本発明の表示装置の駆動回路における1出力分
対応の基本的構成を示す。この回路は、ディジタルであ
る映像信号データの各ビット(D3,D2,D1,D
0)毎に設けられた第1段目のサンプリングメモリMs
mpと、第2段目のホールドメモリMHと、外部から第
1のクロック信号t1が与えられる1つの選択制御回路
SCOLと、外部の電圧源から5レベルの一定電圧V
0、V4、V8、V12、V16がそれぞれ与えられる
アナログスイッチASW0、ASW4、ASW8、AS
W12、ASW16とで構成されている。
【0136】上記選択制御回路SCOLは、図36に示
すようにインバータE、AND回路FおよびOR回路G
を組み合わせて構成されており、上記ホールドメモリM
Hから入力される信号d3,d2,d1,d0と、外部
から入力されるクロック信号t1とに基づき、後述のよ
うにして決定された電圧を出力端子S0、S4、S8、
S12、S16より出力する。この選択制御回路SCO
Lの出力端子S0、S4、S8、S12、S16は、各
アナログスイッチASW0、ASW4、ASW8、AS
W12、ASW16の制御入力端子に接続されている。
本実施例では、上記クロック信号t1は、デューテイ比
が1:1のものを使用している。
【0137】表8に、本実施例における選択制御回路S
COLの論理表を示す。
【0138】
【表8】
【0139】表8における左欄は十進による表示であ
り、中央の欄は選択制御回路SCOLに入力されるデー
タd0、d1、d2、d3であり、右欄は出力端子S
0、S4、S8、S12、S16より出力される信号で
ある。その出力信号t1は、クロック信号t1が1のと
き1となり、クロック信号t1が0のとき0となること
を示す。図35のアナログスイッチASW0、ASW
4、ASW8、ASW12、ASW16は、入力信号が
1のときONになるものとする。
【0140】図36は、選択制御回路SCOLを表8に
基づいて実際の回路に展開した例を示す。これは、表8
に基づき以下の論理式を得、それを満足する回路構成と
なしたものである。
【0141】
【数21】
【0142】なお、図36の回路は、特に最小化を行っ
ていないが、実際のLSI設計においては、この選択制
御回路SCOLは、出力数だけ必要とし、全体の数は膨
大なものとなる。そのため、選択制御回路SCOLの回
路は、可能な限り最小化を行う必要がある。
【0143】また、いままでの説明では、クロック信号
t1は、外部から入力されるものとして説明したが、も
ちろん同様のクロック信号が得られれば、どこで作製し
てもよい。但し、選択制御回路SCOLの中で作製する
ことは、選択制御回路SCOLの数が多いことより、膨
大な無駄となる。その意味では、駆動回路を構成するL
SIのどこか一か所で作製し、各選択制御回路SCOL
に供給することが望ましい。また、クロック信号t1を
作製する元のクロックは、駆動回路に元々供給されるサ
ンプリングクロック等を適当に分周して使用してもよい
し、また、外部から供給してもよい。外部から供給する
場合は、振動電圧の周期を任意に調整することが可能と
なるので,LSIの入力端子が1本増える短所はあるも
のの、長所も又大きい。
【0144】かかる構成の駆動回路においては、表8の
右欄に示す出力が得られる。即ち、10進で表したデー
タが0(d0=d1=d2=d3=0)、4(d0=d
1=d3=0、d2=1)、8(d0=d1=d2=
1、d3=0)、12(d0=d1=0、d2=d3=
1)のときは、それぞれ出力端子S0、S4、S8、S
12のみが能動となり、それぞれに供給されている電圧
V0、V4、V8、V12がそのまま出力される。
【0145】また、データが2(d1=1、d0=d2
=d3=0)、6(d0=d3=0、d1=d2=
1)、10(d0=d2=0、d1=d3=1)、14
(d0=0、d1=d2=d3=1)のときは論理表に
従って、選択制御回路SCOLの出力端子S0とS4、
S4とS8、S8とS12、S12とS16が同時に1
となる。このとき、例えば選択制御回路SCOLの出力
端子S4、S8から駆動回路の出力端子までの間の等価
回路は、アナログスイッチASW4とASW8の抵抗r
が等しくなっていれば、図37に示すようになる。この
ため、S4とS8が同時に1の場合、無負荷の時の出力
電圧は(V4+V8)/2となることが判る。このこと
は、S0とS4が同時に1になる場合、およびS8とS
12、S12とS16が同時に1となる場合も同様であ
り、それぞれの場合の出力電圧は、(V0+V4)/
2、(V8+V12)/2、(V12+V16)/2と
なる。
【0146】また、データが1(d0=1、d1=d2
=d3=0)、5(d0=d2=1、d1=d3=
0)、9(d0=d3=1、d1=d2=0)、13
(d1=0、d0=d2=d3=1)のときは論理表に
従って、出力端子S0とS4、S4とS8、S8とS1
2、S12とS16における一方が1となり、他方がク
ロック信号t1に基づいて0と1に切り替わる。つま
り、両方が同時に1となる時と、一方のみが0となる時
とが存在する。なお、クロック信号t1に基づいて0と
1に切り替えるタイミングとしては、1出力期間中にお
いて少なくとも1回切り替えることが必要である。
【0147】例えば、データが5の場合を例に挙げて説
明すると、無負荷の時の出力電圧は、出力端子S4とS
8が同時に1の場合に(V4+V8)/2となり、一
方、即ちこの例では出力端子S8のみが0の場合にV4
となる。したがって、図38に示すようにV4と(V4
+V8)/2との間を往復する振動電圧が得られる。こ
のとき、出力端子に接続された表示装置を構成するソー
スラインが、前述のようにその抵抗Rと容量Cとからな
る1次の低域通過フィルターとして機能するため、前記
振動電圧は平均化される。これにより、図37にソース
ラインの負荷を接続した回路構成である図39のB点に
おける電圧は、{V4+(V4+V8)/2}/2=
(3V4+V8)/4となる。
【0148】このことは、データが1、9、13の場合
も同様であり、それぞれの場合の出力電圧は、(3V0
+V4)/4、(3V8+V12)/4、(3V12+
V16)/4となる。
【0149】また、データが3(d0=d1=1、d2
=d3=0)、7(d0=d1=d2=1、d3=
0)、11(d0=d1=d3=1、d2=0)、15
(d0=d1=d2=d3=1)のときは論理表に従っ
て、出力端子S0とS4、S4とS8、S8とS12、
S12とS16における一方が1となり、他方がクロッ
ク信号t1に基づいて0と1に切り替わる。つまり、こ
の場合にも両方が同時に1となる時と、一方のみが0と
なる時とが存在する。なお、クロック信号t1に基づい
て0と1に切り替えるタイミングとしては、1出力期間
中において少なくとも1回切り替えることが必要であ
る。
【0150】例えば、データが7の場合を例に挙げて説
明すると、無負荷の時の出力電圧は、出力端子S4とS
8が同時に1の場合に(V4+V8)/2となり、一
方、即ちこの例では出力端子S4のみが0の場合にV8
となる。したがって、V8と(V4+V8)/2との間
を往復する振動電圧が得られる。このとき、前述のよう
にソースラインが1次の低域通過フィルターとして機能
するため、前記振動電圧は平均化され、これにより図3
9のB点における電圧は、{V8+(V4+V8)/
2}/2=(V4+3V8)/4となる。
【0151】このことは、データが3、11、15の場
合も同様であり、それぞれの場合の出力電圧は、(V0
+3V4)/4、(V8+3V12)/4、(V12+
3V16)/4となる。
【0152】表9は、本実施例によって得られる電圧と
データとの関係を示す。
【0153】
【表9】
【0154】表9中の右欄の左側は本実施例の場合を示
し、右側は後述する図19の場合を示している。
【0155】したがって、本発明による場合には、外部
から与えられる接近する2レベルの階調表示用電圧のま
まで表示装置を駆動する際の2つの階調の間に、3つの
階調を加えることができる。よって、外部電圧源の数を
大幅に減少させることが可能となる。
【0156】例えば、図19に示すデータが4ビットで
ある従来の場合には外部電源として16個を必要とする
が、これに対して本発明による場合には、2レベルの階
調表示用電圧のままで駆動されてなる2つの階調の間に
3つの階調を加えることができるので、図35に示すよ
うに外部電源の数が5個で済む。また、5ビットの場合
に必要とする外部電源は32個から9個に、6ビットの
場合に必要とする外部電源は64個から17個に減らす
ことが可能となり、外部電源の数を大幅に減少させるこ
とができる。
【0157】上記実施例ではクロック信号t1は、デュ
ーテイ比が1:1のものを使用しているが、デューテイ
比を変えてもよい。デューテイ比を変える場合は、2つ
の階調の間に加わる3つの階調のうち、中央の階調レベ
ルを除く2つの階調レベルを、各出力期間において一定
であるものの変えることが可能となり、所望の階調に一
致させたり、近付けることが可能となる。
【0158】第9の実施例 図40に本発明の表示装置の駆動回路における1出力分
対応の基本的構成を示す。この回路は、ディジタルであ
る映像信号データの各ビット(D3,D2,D1,D
0)毎に設けられた第1段目のサンプリングメモリMs
mpと、第2段目のホールドメモリMHと、外部から第
1のクロック信号t1と第2のクロック信号t2とが与
えられる1つの選択制御回路SCOLと、外部の電圧源
から5レベルの一定電圧V0、V4、V8、V12、V
16がそれぞれ与えられるアナログスイッチASW0、
ASW4、ASW8、ASW12、ASW16とで構成
されている。
【0159】上記選択制御回路SCOLは、図41に示
すようにインバータE、AND回路FおよびOR回路G
を組み合わせて構成されており、上記ホールドメモリM
Hから入力される信号d3,d2,d1,d0と、外部
から入力される異なるデューテイ比をもつクロック信号
t1、t2とに基づき、後述のようにして決定された電
圧を出力端子S0、S4、S8、S12、S16より出
力する。この選択制御回路SCOLの出力端子S0、S
4、S8、S12、S16は、各アナログスイッチAS
W0、ASW4、ASW8、ASW12、ASW16の
制御入力端子に接続されている。本実施例では、図42
に示すように、上記クロック信号t1はデューテイ比
n:mが3:1のものを使用し、クロック信号t2はデ
ューテイ比n:mが1:1のものを使用している。
【0160】表10に、本実施例における選択制御回路
SCOLの論理表を示す。
【0161】
【表10】
【0162】表10における左欄は十進による表示であ
り、中央の欄は選択制御回路SCOLに入力されるデー
タd0、d1、d2、d3であり、右欄は出力端子S
0、S4、S8、S12、S16より出力される信号で
ある。その出力信号t1は、クロック信号t1が1のと
き1となり、クロック信号t1が0のとき0となること
を示しており、出力信号t2も同様である。また、無記
入のところはすべて0であることを表している。図40
のアナログスイッチASW0、ASW4、ASW8、A
SW12、ASW16は、入力信号が1のときONにな
るものとする。
【0163】図41は、選択制御回路SCOLを表10
に基づいて実際の回路に展開した例を示す。これは、表
10に基づき以下の論理式を得、それを満足する回路構
成となしたものである。
【0164】
【数22】
【0165】なお、図41の回路は、特に最小化を行っ
ていないが、実際のLSI設計においては、この選択制
御回路SCOLは、出力数だけ必要とし、全体の数は膨
大なものとなる。そのため、選択制御回路SCOLの回
路は、可能な限り最小化を行う必要がある。
【0166】また、いままでの説明では、クロック信号
t1、t2は、外部から入力されるものとして説明した
が、もちろん同様のクロック信号が得られれば、どこで
作製してもよい。但し、選択制御回路SCOLの中で作
製することは、選択制御回路SCOLの数が多いことよ
り、膨大な無駄となる。その意味では、駆動回路を構成
するLSIのどこか一か所で作製し、各選択制御回路S
COLに供給することが望ましい。また、クロック信号
t1、t2を作製する元のクロックは、駆動回路に元々
供給されるサンプリングクロック等を適当に分周して使
用してもよいし、また、外部から供給してもよい。外部
から供給する場合は、振動電圧の周期を任意に調整する
ことが可能となるので,LSIの入力端子が1本増える
短所はあるものの、長所も又大きい。
【0167】かかる構成の駆動回路においては、表10
の右欄に示す出力が得られる。即ち、10進で表したデ
ータが0、4、8、12のときは、それぞれ出力端子S
0、S4、S8、S12のみが能動となり、それぞれに
供給されている電圧V0、V4、V8、V12がそのま
ま出力される。
【0168】また、データが2、6、10、14(4n
+2、但しn=0、1、2、3)のときはクロック信号
t2に基づいたものとなる。例えば、データが2のと
き、出力端子S0とS4は、クロック信号t2に基づい
てオン・オフに制御されるが、一方の出力端子S0がオ
ンのとき、他方の出力端子S4はオフになり、一方の出
力端子S0がオフのとき、他方の出力端子S4はオンに
なる。このとき、クロック信号t2は、デューテイ比
n:mが1:1であるので、アナログスイッチASW0
がオン、アナログスイッチASW4がオフの状態であっ
た後に、この状態と同じ時間だけアナログスイッチAS
W0がオフ、アナログスイッチASW4がオンの状態と
なることを繰り返す。これにより、ソースラインOnに
は図43(a)に示すように同じ時間で電圧V4nとV
4n+4(共にn=0)との間を、時間比1:1で往復
する振動電圧が与えられる。よって、このソースライン
Onに接続された表示装置の絵素には、前記振動電圧が
上述したソースラインOnの抵抗と容量とからなる低域
通過フィルターを経て平均化された値の電圧(V0+V
4)/2が与えられる。
【0169】このことは、データが6、10、14のと
きも同様であり、絵素に与えられる電圧としては、(V
4+V8)/2、(V8+V12)/2、(V12+V
16)/2となる。つまり、データが4n+2(n=
0、1、2、3)のときは、絵素に与えられる電圧とし
ては、V4nとV4n+4との和の1/2となる。
【0170】また、データが1、5、9、13(4n+
1、但しn=0、1、2、3)のときはクロック信号t
1に基づいたものとなる。例えば、データが1のとき、
出力端子S0とS4は、クロック信号t1に基づいてオ
ン・オフに制御されるが、一方の出力端子S0がオンの
とき、他方の出力端子S4はオフになり、一方の出力端
子S0がオフのとき、他方の出力端子S4はオンにな
る。このとき、クロック信号t1は、デューテイ比n:
mが3:1であるので、アナログスイッチASW0がオ
ン、アナログスイッチASW4がオフの状態であった後
に、その状態の1/3時間に相当する時間だけアナログ
スイッチASW0がオフ、アナログスイッチASW4が
オンの状態となることを繰り返す。これにより、ソース
ラインOnには図43(b)に示すように、電圧V4n
とV4n+4(共にn=0)との間を、前者が3/4、
後者が1/4の時間比で往復する振動電圧が与えられ
る。よって、ソースラインOnに接続された表示装置の
絵素には、前記振動電圧が同様に低域通過フィルターを
経て平均化された値の電圧(3V0+V4)/4が与え
られる。
【0171】このことは、データが5、9、13の場合
も同様であり、それぞれの場合の出力電圧は(3V4+
V8)/4、(3V8+V12)/4、(3V12+V
16)/4となる。つまり、データが4n+1(n=
0、1、2、3)のときは、絵素に与えられる電圧とし
ては、3V4nとV4n+4との和の1/4となる。
【0172】データが3、7、11、15(4n+3、
但しn=0、1、2、3)のときはクロック信号t1に
基づいたものとなる。例えば、データが3のとき、出力
端子S0とS4は、クロック信号t1に基づいてオン・
オフに制御されるが、一方の出力端子S0がオンのと
き、他方の出力端子S4はオフになり、一方の出力端子
S0がオフのとき、他方の出力端子S4はオンになる。
このとき、クロック信号t1は、デューテイ比n:mが
3:1であるので、アナログスイッチASW0がオン、
アナログスイッチASW4がオフの状態であった後に、
その状態の3倍の時間に相当する時間だけアナログスイ
ッチASW0がオフ、アナログスイッチASW4がオン
の状態となることを繰り返す。これにより、ソースライ
ンOnには図43(c)に示すように、電圧V4nとV
4n+4(共にn=0)との間を、前者が1/4、後者
が3/4の時間比で往復する振動電圧が与えられる。よ
って、ソースラインOnに接続された表示装置の絵素に
は、前記振動電圧が同様に低域通過フィルターを経て平
均化された値の電圧(V0+3V4)/4が与えられ
る。
【0173】このことは、データが7、11、15の場
合も同様であり、それぞれの場合の出力電圧は(V4+
3V8)/4、(V8+3V12)/4、(V12+3
V16)/4となる。即ち、データが4n+3(n=
0、1、2、3)のときは、絵素に与えられる電圧とし
ては、V4nと3V4n+4との和の1/4となる。
【0174】表11は、本実施例によって得られる電圧
とデータとの関係を示す。
【0175】
【表11】
【0176】表11中の右欄の左側は本実施例の場合を
示し、右側は後述する図19の場合を示している。
【0177】したがって、本発明による場合には、外部
から与えられる接近する2レベルの階調表示用電圧のま
まで表示装置を駆動する際の2つの階調の間に、3つの
階調を加えることができる。よって、外部電圧源の数を
大幅に減少させることが可能となる。
【0178】例えば、図19に示すデータが4ビットで
ある従来の場合には外部電源として16個を必要とする
が、これに対して本発明による場合には、2レベルの階
調表示用電圧のままで駆動されてなる2つの階調の間に
3つの階調を加えることができるので、図40に示すよ
うに外部電源の数が5個で済む。
【0179】第10の実施例 図61に、TFT方式の液晶パネルにおいて視覚上正確
な8階調を実現するためのV0〜V7の電圧例を示す。
V1〜V6の間は線形な特性となっている。従って、第
4の実施例における駆動回路においても、V3とV5は
正確な階調の電圧が得られる。また、V7については、
独立に与えられているので同じく正確な電圧に調整でき
る。しかしながら、V1については問題である。つま
り、V1からV0までの間が非線形特性となっている
為、V0とV2を正確な階調に合わせた場合、V1では
図示のように△V1の電圧差が生じてしまう。逆に、V
2とV1が正確になるようにV0を合わせれば、V0に
ついて、図示のように△V0の電圧差が生じてしまう。
即ち、V1とV0のどちらか一方の階調を正確な階調か
らずらさざるを得なくなり、上述した差が生じる。
【0180】上述した非線形特性の部分においても、振
動電圧平均値駆動法によって正確な階調を得ることがで
きる表示装置の駆動回路について、以下説明する。
【0181】図49に本発明の表示装置の駆動回路にお
ける1出力分対応の基本的構成を示す。この回路は、デ
ィジタルである映像信号データの各ビット(D2,D
1,D0)毎に設けられた第1段目のサンプリングメモ
リMsmpと、第2段目のホールドメモリMHと、外部
から第1のクロック信号t1と第2のクロック信号t2
とが与えられる1つの選択制御回路SCOLと、外部の
電圧源から5レベルの一定電圧V0、V2、V4、V
6、V7がそれぞれ与えられるアナログスイッチASW
0、ASW2、ASW4、ASW6、ASW7とで構成
されている。また、各アナログスイッチASW0、AS
W2、ASW4、ASW6、ASW7の制御入力端子に
は、選択制御回路SCOLの出力端子S0、S2、S
4、S6、S7が接続されている。尚、図48(b)は
ゲート信号を示す。図48(a)は、そのゲート信号が
ONの時に絵素電極に与えられる映像信号の波形例を示
す。
【0182】本実施例では、選択制御回路SCOLに
は、デューテイ比が1:1である第1のクロック信号t
1の他に、第2のクロック信号t2が供給されている。
この第2のクロック信号t2は、電圧V1を作製するた
めに使用される。
【0183】図50(a)に第2のクロック信号t2
を、(b)にその信号t2を元に作製された出力V1の
波形を示す。第2のクロック信号t2は、本実施例の場
合、デューテイ比n:mが1:2となっている。従っ
て、V1の振動電圧波形も、V0:V2が1:2となる
ように出力される。この場合、その平均電圧は、(V0
+2V2)/3となるから、絵素にかかる電圧を、ちょ
うど本来の階調が得られる値そのものとすることが可能
となる。
【0184】即ち、本実施例の場合、絵素の非線形特性
部分においても、振動電圧平均値駆動法によって正確な
階調を与えることが可能となる。
【0185】表12に、本実施例における選択制御回路
SCOLの論理表を示す。
【0186】
【表12】
【0187】表12においてd0、d1、d2は選択制
御回路SCOLに入力されるデータであり、S0〜S7
はその出力である。また、表12において、表中のt1
は、クロック信号t1が1のとき1となり、クロック信
号t1が0のとき0となることを表し、表中のバーtは
その逆になることを示す。表中のt2、バーt2につい
ても同様である。なお、図49のアナログスイッチAS
W0〜ASW7は、その制御入力S0〜S7が1のとき
ONになるものとする。
【0188】図51には、選択制御回路SCOLを表1
2に基づいて実際の回路に展開した例を示す。これは、
表12に基づき以下の論理式を得、それを満足する回路
構成となしたものである。この回路は、インバータD
と、AND回路Eと、OR回路Fとから構成されてい
る。
【0189】
【数23】
【0190】なお、図51の回路は、特に最小化を行っ
ていないが、実際のLSI設計においては、この選択制
御回路SCOLは、出力数だけ必要とし、全体の数は膨
大なものとなる。そのため、選択制御回路SCOLの回
路は、可能な限り最小化を行う必要がある。
【0191】また、いままでの説明では、第1、第2の
クロック信号t1とt2は、外部から入力されるものと
して説明したが、もちろん同様のクロック信号が得られ
れば、どこで作製してもよい。但し、選択制御回路SC
OLの中で作製することは、選択制御回路SCOLの数
が多いことより、膨大な無駄となる。その意味では、駆
動回路を構成するLSIのどこか一か所で作製し、各選
択制御回路SCOLに供給することが望ましい。また、
第1、第2のクロック信号t1とt2を作製する元のク
ロックは、駆動回路に元々供給されるサンプリングクロ
ック等を適当に分周して使用してもよいし、また、外部
から供給してもよい。外部から供給する場合は、振動電
圧の周期を任意に調整することが可能となるので,LS
Iの入力端子が1本増える短所はあるものの、長所も又
大きい。
【0192】なお、上記実施例では第2のクロック信号
t2は、デューテイ比n:mが1:2のものを使用して
いるが、所望の階調が得られる場合にはデューテイ比
n:mが1:1以外の他のデューテイ比をもつものを使
用してもよい。
【0193】第11の実施例 図52は、本発明の他の実施例にかかる駆動回路を示す
図であり、駆動回路の1出力分対応の基本的構成を示
す。本実施例では、選択制御回路SCOLにデューテイ
比n:mが1:2のクロック信号t3が供給されている
(図53参照)。また、選択制御回路SCOLの出力と
しては、S0、S2、S5、S7の4つがあり、それぞ
れはアナログスイッチASW0、ASW2、ASW5、
ASW7の制御端子の入力となっている。各アナログス
イッチASW0等には、外部からそれぞれV0、V2、
V5、V7の一定電圧が供給されている。
【0194】表13に本実施例における選択制御回路S
COLの論理表を示す。
【0195】
【表13】
【0196】かかる構成の駆動回路においては、表14
の右欄に示す出力が得られる。
【0197】
【表14】
【0198】即ち、10進法で表したデータが0(d0
=d1=d2=0)、2(d0=d2=0、d1=
1)、5(d0=d2=1、d1=0)、7(d0=d
1=d2=1)のときは、それぞれS0、S2、S5、
S7のみが能動となり、それぞれに供給されている電圧
V0、V2、V5、V7がそのまま出力される。
【0199】一方、データが1(d0=1、d2=d1
=0)、3(d0=d1=1、d2=0)、4(d0=
d1=0、d2=1)、6(d0=0、d1=d2=
1)のときは論理表に従って、クロック信号t3に同期
して図52に示すアナログスイッチASW0等がON、
OFFを繰り返し、振動電圧が出力される。例えば、デ
ータが1の時の平均電圧は(V0+2V2)/3とな
る。また、データが4の時の平均電圧は(V2+2V
5)/3となり、データが6の時の平均電圧は(2V5
+V7)/3となり、データが3の時の平均電圧は(2
V2+V5)/3となる。
【0200】図54に本実施例の選択制御回路SCOL
の回路例を示す。この選択制御回路SCOLは、表13
より以下の論理式を得て、それを実際の回路に展開した
ものである。
【0201】
【数24】
【0202】尚、図54の回路は、特に最小化を行って
いないが、実際のLSI設計においては、この選択制御
回路SCOLは出力数だけ必要とするので、全体の数は
膨大なものになる。そのため、この回路は可能な限り最
小化を図ることが好ましい。したがって、本実施例を、
図61に示す特性を持った液晶パネルに適用した場合、
V0、V2、V5、V7の電圧として、図61のそれぞ
れに示した電圧を与えれば、V1、V3、V4、V6が
それぞれ、図61でのV1、V3、V4、V6と同一の
値になることは明かである。即ち、本実施例の回路は、
図60に示す従来の駆動回路と全く同一の効果をもたら
すことが分かる。
【0203】よって、本実施例による場合には、絵素の
非線形な特性の部分にはその非線形性を補償し、線形の
部分においては、元の電圧の間に更に2つの階調を実現
させることによって、更に外部から供給が必要な電圧源
の数を削減することが可能になる。
【0204】なお、クロック信号t3は、外部から入力
しても良いし、LSIの内部で作製しても良い。但し、
選択制御回路SCOLの中で作製する事は選択制御回路
SCOLの数が多いことより、膨大な無駄となる。その
意味では、駆動回路を構成するLSIのどこか1箇所で
作製し、各選択制御回路SCOLに供給することが望ま
しい。また、クロック信号t3を作製するためのクロッ
クは、駆動回路に元々供給されるサンプリングクロック
等を適当に分周して使ってもよい。
【0205】上記実施例ではクロック信号t3は、デュ
ーテイ比n:mが1:2のものを使用しているが、所望
の階調が得られる場合にはデューテイ比n:mが2:1
のものを使用してもよい。
【0206】第12の実施例 図55は2ビットの映像信号データの値に対応した4レ
ベルの電圧を与える場合の駆動回路中のソースドライバ
ーの1出力分の回路図である。図55に於いて、サンプ
リングメモリMsmp、ホールドメモリMH及びデコー
ダDECにおける動作、並びにサンプリングパルスTs
mpn、出力パルスOE、デコーダDECの出力S0〜
S3は、図60の従来の回路に於けるものと同様であ
る。
【0207】デコーダDECの出力側には、インバータ
5501、AND回路5502及び5503、並びに4
入力OR回路5504が設けられている。デコーダDE
Cの出力S0はインバータ5501を介してOR回路5
504の入力に接続されている。デコーダDECの出力
S1及びS2はAND回路5502及び5503の一方
の入力にそれぞれ接続されている。AND回路5502
及び5503の出力はOR回路5504の入力に接続さ
れている。デコーダDECの出力S3は直接にOR回路
5504の入力に接続されている。OR回路5504
は、その入力の何れかが「1」であれば電圧値VDの出
力を送出し、入力の全てが「0」であればその出力はグ
ランドレベルVgndとなるようにされている。また、
OR回路5504の出力は第n番目のソースラインOn
に接続され、OR回路5504はソースラインOnの負
荷を充分に駆動できるようにされている。AND回路5
502及び5503の他方の入力には、クロック信号T
4及びT5がそれぞれ与えられている。
【0208】クロック信号T4及びT5の波形を図56
(a)及び(b)に示す。また、図57に信号T4を拡
大して示す。クロック信号T4及びT5は、それぞれ
「1」の期間と、「0」の期間とが交互に現れる矩形波
パルス信号である。クロック信号T4では、パルスの
「1」の期間と「0」の期間との比、即ちデューティ比
n:mが1:2とされている。また、信号T5では、デ
ューティ比n:mを2:1とされている。
【0209】このようなソースドライバーに対して映像
信号データ(D1,D0)=(0,0)が入力される
と、デコーダDECの出力S0が「1」となり、他の出
力S1、S2及びS3は「0」となる。従って、OR回
路5504の入力はすべて「0」となるので、その出力
は図58の(a)に示すようにVgndとなる。
【0210】画像信号データ(D1,D0)=(0,
1)が入力されると、デコーダDECの出力S1が
「1」となり、他の出力S0、S2及びS3は「0」と
なる。従って、OR回路5504の入力の一つが信号T
4と同じ周期で「1」となる。このため、OR回路55
04の出力は、クロック信号T4のデューティ比(n:
m=1:2)と同じデューティ比でVDとVgndとの
間を振動するパルス波形となる(図58の(b))。
【0211】また、画像信号データ(D1,D0)=
(1,0)が入力されると、デコーダDECの出力S2
が「1」となり、他の出力S0、S1およびS3は
「0」となる。従って、OR回路5504の入力の一つ
が信号T5と同じ周期で「1」となる。このため、OR
回路5504の出力は、クロック信号T5のデューティ
比(n:m=2:1)と同じデューティ比で、VDとV
gndとの間を振動するパルス波形となる(図58の
(c))。
【0212】画像信号データ(D1,D0)=(1,
1)が入力されると、デコーダDECの出力S3が
「1」となり、他の出力S0、S1及びS2は「0」と
なる。従って、OR回路4の出力は図58の(d)に示
すようにVDとなる。
【0213】画像信号データ(D1,D0)が(0,
1)又は(1,0)の場合の、OR回路5504の出力
の電圧平均値、即ちソースラインに印加される電圧の平
均値は
【0214】
【数25】
【0215】で表される。
【0216】グランドレベルVgndを0Vとすると、
数25は
【0217】
【数26】
【0218】となる。
【0219】上述のように、クロック信号T4のデュー
ティ比n:mは1:2に、クロック信号T5のデューテ
ィ比n:mは2:1に設定されているので、映像信号デ
ータ(D1,D0)が(0,1)のときのOR回路55
04の出力の平均電圧は(1/3)VDになり、映像信
号データ(D1,D0)が(1,0)のときの平均電圧
は、(2/3)VDになる 。
【0220】以上より、クロック信号T4及びT5の周
波数がソースライン自身の持つ低域通過フィルタの遮断
周波数より十分に高く、且つ、OR回路5504の駆動
能力がソースラインOnを駆動するのに充分であれば、
ソースラインのA点、即ち絵素に与えられる電圧は、
(D1,D0)=(0,0)のときは0、(D1,D
0)=(0,1)のときは(1/3)VD、(D1,D
0)=(1,0)のときは(2/3)VD、(D1,D
0)=(1,1)のときはVDとなる。従って、絵素に
は、ディジタルデータに対応した電圧レベルが与えられ
ることになる。
【0221】従って、本実施例においても2レベルの一
定電圧から4レベルの電圧を作製できるので、クロック
信号のデューテイ比を適当な値に選定することにより、
非線形特性部分を補償することが可能である。
【0222】なお、上記実施例ではデューティ比n:m
が1:2のクロック信号T4と、デューティ比n:mが
2:1のクロック信号T5を用いているが、両クロック
信号としては他のデューテイ比のものを使用してもよ
い。
【0223】第13の実施例 図59に更に他の実施例を示す。この実施例では、デコ
ーダDECの出力S0〜S3はそれぞれAND回路59
01〜5904の一方の入力とされている。AND回路
5901〜5904の他方の入力には、クロック信号T
6〜T9がそれぞれ入力されている。AND回路590
1〜5904の出力は4入力OR回路5905の入力と
されている。OR回路5905の出力はソースラインO
nに与えられている。
【0224】本実施例では、信号T6〜T9のデューテ
ィ比を適宜に設定することにより、電圧VDとグランド
レベルVgndとの間の任意の値の電圧を絵素に与える
ことができる。即ち、信号T6〜T9のデューティ比に
よって定まる平均電圧値をそれぞれV0〜V3とする
と、映像信号データ(D1,D0)と絵素に与えられる
電圧との間の関係は下記の表15のようになる。
【0225】
【表15】
【0226】このように、本実施例によれば、4種の任
意の電圧を絵素に与えることができる。
【0227】従って、本実施例においても2レベルの一
定電圧から4レベルの電圧を作製できるので、クロック
信号のデューテイ比を適当な値に選定することにより、
非線形特性部分を補償することが可能である。
【0228】なお、本実施例は、デューティ比が異なる
2個以上の信号を映像信号データに応じて適宜に組み合
わせた振動信号を発生し、その振動信号と単一又は複数
の直流電圧レベルとを重畳する、又はその振動信号によ
りそれらの直流電圧を選択的に出力するようにすること
もできる。この場合には少数種類の直流電圧レベルによ
ってより多いレベルの階調表示を実現することができ
る。
【0229】本実施例と図17の従来例とは、電圧を供
給される絵素から見た場合には双方とも同じ回路であ
る。しかし、両者を比較すれば、従来例で用いられてい
たアナログスイッチ及び外部から供給される電圧源V0
〜V3が本実施例では不要である。そして、本実施例で
は、それらに代えて4個のAND回路5901〜590
4、及びOR回路5905が設けられている。これらの
回路は何れも基本的にはロジック回路である。また、本
実施例ではクロック信号T6〜T9を発生する信号発生
回路(不図示)が必要となるが、このような回路はLS
I内部で容易に実現し得るものであり、その説明は省略
する。
【0230】ところで、以上の実施例では、振動電圧の
周期成分を抑制する低域通過フィルタは、主としてパネ
ルの信号線の抵抗と容量に基づいて形成されるものとし
ているが、実際のパネルでは、図44に示すように、絵
素及び絵素を構成する要素の1つである補助容量等に基
づく容量CLCと、絵素を信号線に接続するスイッチン
グ素子(本例ではTFT)のオン抵抗Rtに基づく時定
数も低域通過フィルタとして機能するものと考えられ
る。その意味では、実際の状態としては、図45に示す
ように、2次の低域通過フィルタとしての効果があるも
のと考えられる。また、そのフィルタ効果に対する寄与
がどちらに基づくものの方が大きいかは、パネルの特性
やパネル上おける絵素の位置(駆動回路の出力端子から
の遠近)によってさまざまであると考えられる。いずれ
にしろ以上の実施例で1次フィルタとして説明をしたこ
とは、低域通過フィルタとしては最も厳しい条件であ
り、実際の状態の方が、低域通過フィルタとしての効果
がより優れているものと考えてよい。
【0231】
【発明の効果】本発明によれば、与えられた電圧源から
供給される電圧から、1つ以上の補間電圧を得ることが
できる。これにより、従来、駆動回路の構成上必要であ
った電圧源の数を大幅に削減することができる。電圧源
を駆動回路の外部に設ける場合には、駆動回路の入力端
子数を少なくすることができ、駆動回路をLSIで構成
する場合には、このLSIの入力端子数を削減すること
もできる。従って、従来例によれば、端子数の増加のた
めに、実際上実現不可能であった多階調表示の駆動用L
SIを実現することが可能となる。また、(1)表示装
置及び駆動回路の製作コストを大幅に低減可能、(2)
従来チップサイズ又はLSI実装上の問題から事実上製
作が不可能であった多階調用の駆動回路を容易に製作可
能、(3)多数の電圧源が不要となるので消費電力が小
さくなる、というメリットもある。こうして、本発明に
よれば、従来例であれば実装上の問題により実現不可能
であった多階調表示装置のデジタル駆動回路が実現可能
となるばかりでなく、しかも低コストで実現可能となる
ので実用上のメリットは極めて大きい。
【0232】さらに、第1の実施例及び第2の実施例の
駆動回路を用いた場合には、(4)基本的にはロジック
レベルのみを用いることによって絵素に対して任意の電
圧を与えることができる、(5)従来用いられていたア
ナログスイッチを用いる必要がないので、チップサイズ
を大幅に縮小することができる、というメリットがあ
る。
【0233】また、第10の実施例〜第13の実施例の
駆動回路を用いた場合には、振動電圧平均値駆動法を使
用する場合においても、絵素の特性が印加電圧に対して
非線形特性部分を補償でき、正確な階調表示が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる表示装置の構成図である。
【図2】1水平期間における入力データと、サンプリン
グパルスと、出力パルスとの関係を示すタイミングチャ
ートである。
【図3】1垂直期間における入力データと、出力パルス
と、出力電圧と、ゲートパルスとの関係を示すタイミン
グチャートである。
【図4】1垂直期間における入力データと、出力パルス
と、出力電圧と、ゲートパルスと、絵素に印加される電
圧との関係を示すタイミングチャートである。
【図5】1出力期間中に振動する出力電圧を示す波形図
である。
【図6】周期2πの波形例を示す図である。
【図7】本発明の駆動対象となる負荷のソースラインの
等価回路を示す図である。
【図8】第1の実施例の1ソースラインに対する出力部
分の回路図である。
【図9】第1の実施例で使用する信号の波形を示す図で
ある。
【図10】図9の波形の一部の拡大図である。
【図11】第1の実施例における入力データと出力電圧
の関係を示す波形図である。
【図12】第2の実施例の1ソースラインに対する出力
部分の回路図である。
【図13】従来のアナログ駆動回路の動作を説明するた
めの回路図である。
【図14】図13の回路の1ソースラインに対する出力
部分の回路図である。
【図15】図14の回路の動作を説明するための信号タ
イミング図である。
【図16】従来のデジタル駆動回路の動作を説明するた
めの回路図である。
【図17】図16の回路の1ソースラインに対する出力
部分の回路図である。
【図18】伝達関数の振幅特性を示す図である。
【図19】16階調の表示が行われる場合の従来例の出
力部分の回路図である。
【図20】第3の実施例の1ソースラインに対する出力
部分の回路図である。
【図21】第3の実施例で使用する信号の波形を示す図
である。
【図22】第3の実施例を表示パネルに接続した場合の
等価回路図である。
【図23】図22の等価回路を集中定数に置き換えた等
価回路図である。
【図24】図23の等価回路を簡略化した等価回路図で
ある。
【図25】図21の信号の波形を他の態様で示す図であ
る。
【図26】第3の実施例で使用する選択制御回路の回路
図である。
【図27】第4の実施例の1ソースラインに対する出力
部分の回路図である。
【図28】第4の実施例で使用する選択制御回路の回路
図である。
【図29】第5の実施例の1ソースラインに対する出力
部分の回路図である。
【図30】第6の実施例の1ソースラインに対する出力
部分の回路図である。
【図31】第6の実施例で使用する信号の波形を示す図
である。
【図32】第6の実施例の出力電圧の波形を示す図であ
る。
【図33】第7の実施例の1ソースラインに対する出力
部分の回路図である。
【図34】第7の実施例で使用する信号の波形を示す図
である。
【図35】第8の実施例の1ソースラインに対する出力
部分の回路図である。
【図36】図35の選択制御回路SCOLの回路例を示
す図である。
【図37】図35の選択制御回路SCOLの出力端子か
ら駆動回路の出力端子までの図である。
【図38】振動電圧例を示す図である。
【図39】図37にソースラインの負荷を接続した回路
構成を示す図である。
【図40】第9の実施例の1ソースラインに対する出力
部分の回路図である。
【図41】図40の選択制御回路SCOLの回路例を示
す図である。
【図42】第9の実施例で使用する信号の波形を示す図
である。
【図43】振動電圧例を示す図である。
【図44】低域通過フィルターの別の回路構成を説明す
るための図である。
【図45】現実的な低域通過フィルターとしての2次の
低域通過フィルターを示す回路図でる。
【図46】従来の1出力期間中の出力電圧を示す波形図
である。
【図47】本発明による振動電圧の変化を示す概念図で
ある。
【図48】図47における振動電圧とゲート信号との関
係を示す図である。
【図49】第10の実施例の1ソースラインに対する出
力部分の回路図である。
【図50】(a)はクロック信号t2を示し、(b)は
映像信号データが1のときの出力波形図である。
【図51】図49のデコーダDECの具体的な回路図で
ある。
【図52】第11の実施例の1ソースラインに対する出
力部分の回路図である。
【図53】(a)はクロック信号t3を示し、(b)は
映像信号データが1のときの出力波形図である。
【図54】図52のデコーダDECの具体的な回路図で
ある。
【図55】第12の実施例の1ソースラインに対する出
力部分の回路図である。
【図56】第12の実施例で使用するクロック信号T
4、T5を示す信号図である。
【図57】そのクロック信号T4を拡大して示す図であ
る。
【図58】第12の実施例における入力データと出力電
圧の関係を示す波形図である。
【図59】第13の実施例の1ソースラインに対する出
力部分の回路図である。
【図60】従来のデジタル駆動回路の動作を説明するた
めの回路図である。
【図61】TFT方式の液晶パネルにおいて視覚上正確
な8階調を実現するための電圧例を示す図である。
【符号の説明】
0〜D3 デジタル画像信号 DEC デコーダ MSMP サンプリングメモリ MH ホールドメモリ On ソースライン TM0〜TM3 クロック信号 ASW0〜ASW7 アナログスイッチ V0〜V15 電圧信号 SCOL 選択制御回路 T1 クロック信号 t1〜t16 クロック信号 T4〜T9 クロック信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平4−82437 (32)優先日 平4(1992)4月3日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4−117778 (32)優先日 平4(1992)5月11日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 田中 邦明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 福岡 宏文 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 金谷 吉晴 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 柳 俊洋 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絵素及び該絵素に接続されたスイッチン
    グ素子を有する表示部、該表示部を駆動するための駆動
    回路、並びに該駆動回路と該スイッチング素子を接続す
    る信号線を備え、該絵素に特定の電圧を印加することに
    より映像を表示する表示装置の駆動方法であって、 電圧信号を該信号線に出力するための出力要求を予め決
    められた間隔で受け取るステップ、及び該駆動回路があ
    る出力要求を受け取ってから次の出力要求を受け取るま
    での期間として定義される1出力期間中に振動する振動
    成分を有する振動電圧信号を該信号線に出力するステッ
    プを包含する駆動方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において記載された駆動方法で
    あって、前記振動電圧信号は第1の電圧と第2の電圧と
    の間を周期的に振動する表示装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 絵素及び該絵素に接続されたスイッチン
    グ素子を有する表示部、該スイッチング素子に接続され
    た信号線を備え、該絵素に特定の電圧を印加することに
    より映像を表示する表示装置の駆動回路であって、 電圧信号を該信号線に出力するための出力要求を予め決
    められた間隔で受け取る手段、及びある出力要求を受け
    取ってから次の出力要求を受け取るまでの期間として定
    義される1出力期間中に振動する振動成分を有する振動
    電圧信号を該信号線に出力する振動電圧信号出力手段を
    備えた駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項3において記載された駆動回路で
    あって、前記振動電圧信号は、前記1出力期間中に第1
    の電圧と第2の電圧との間を周期的に振動する駆動回
    路。
  5. 【請求項5】 請求項3において記載された駆動回路で
    あって、前記振動電圧信号出力手段は、 入力されたデジタル信号に応じて複数のクロック信号を
    発生させるクロック信号発生回路、及び該複数のクロッ
    ク信号のそれぞれに応じて、前記1出力期間中に振動す
    る振動成分を有する前記振動電圧信号を前記信号線に出
    力する電圧信号出力回路を備えた駆動回路。
  6. 【請求項6】 請求項5において記載された駆動回路で
    あって、前記電圧信号出力回路は、前記複数のクロック
    信号の内少なくとも1つのクロック信号に対して定電圧
    信号を前記信号線に出力する駆動回路。
  7. 【請求項7】 請求項3において記載された駆動回路で
    あって、前記振動電圧信号出力手段は、 複数のスイッチング素子、及び該複数のスイッチング素
    子のそれぞれのオン・オフ状態の切り換えを制御する選
    択制御回路を備え、 該複数のスイッチング素子のそれぞれには、互いに異な
    る電圧信号が供給され、該スイッチング素子の状態がオ
    ン状態のときのみ、該スイッチング素子に供給される電
    圧信号が前記信号線に出力され、 該選択制御回路は、前記1出力期間中、該複数のスイッ
    チング素子の内、少なくとも1対のスイッチング素子の
    オン・オフ状態を切り換えることを制御する駆動回路。
  8. 【請求項8】 請求項7において記載された駆動回路で
    あって、前記選択制御回路は、前記少なくとも1対のス
    イッチング素子について、一方のスイッチング素子がオ
    ン状態の時に他方のスイッチング素子がオフ状態となる
    ように、前記1出力期間中、該スイッチング素子のオン
    ・オフ状態を少なくとも1回切り換えることを制御する
    駆動回路。
  9. 【請求項9】 請求項8において記載された駆動回路で
    あって、前記選択制御回路は、デューティ比1:1のク
    ロック信号に基づいて、前記少なくとも1対のスイッチ
    ング素子のオン・オフ状態の切り換えを制御する駆動回
    路。
  10. 【請求項10】 請求項8において記載された駆動回路
    であって、前記選択制御回路は、デューティ比が3:
    1、及び1:1のクロック信号の内少なくとも1つに基
    づいて、前記少なくとも1対のスイッチング素子のオン
    ・オフ状態の切り換えを制御する駆動回路。
  11. 【請求項11】 請求項8において記載された駆動回路
    であって、前記選択制御回路は、デューティ比が7:
    1、6:2、5:3、及び4:4のクロック信号の内少
    なくとも1つに基づいて、前記少なくとも1対のスイッ
    チング素子のオン・オフ状態の切り換えを制御する駆動
    回路。
  12. 【請求項12】 請求項8において記載された駆動回路
    であって、前記選択制御回路は、デューティ比が31:
    1、30:2、29:3、28:4、27:5、26:
    6、25:7、24:8、23:9、22:10、2
    1:11、20:12、19:13、18:14、1
    7:15、及び16:16であるクロック信号の内少な
    くとも1つに基づいて、前記少なくとも1対のスイッチ
    ング素子のオン・オフ状態の切り換えを制御する駆動回
    路。
  13. 【請求項13】 請求項7において記載された駆動回路
    であって、前記選択制御回路は、前記少なくとも1対の
    スイッチング素子について、前記1出力期間中、一方の
    スイッチング素子がオン状態であり、かつ、他方のオン
    ・オフ状態を少なくとも1回切り換えることを制御する
    駆動回路。
  14. 【請求項14】 請求項13において記載された駆動回
    路であって、前記選択制御回路は、デューティ比が1:
    1のクロック信号に基づいて、前記少なくとも1対のス
    イッチング素子のオン・オフ状態の切り換えを制御する
    駆動回路。
  15. 【請求項15】 請求項7において記載された駆動回路
    であって、前記選択制御回路は、前記少なくとも1対の
    スイッチング素子について、前記1出力期間中、一方の
    スイッチング素子がオン状態であり、かつ、他方のスイ
    ッチング素子もオン状態であるように、前記少なくとも
    1対のスイッチング素子のオン・オフ状態の切り換えを
    制御する駆動回路。
  16. 【請求項16】 絵素及び該絵素に接続されたスイッチ
    ング素子を有する表示部、該表示部を駆動するための駆
    動回路、並びに該駆動回路と該スイッチング素子とを接
    続する信号線を備えた表示装置であって、 該駆動回路は、電圧信号を該信号線に出力するための出
    力要求を予め決められた間隔で受け取る手段、及びある
    出力要求を受け取ってから次の出力要求を受け取るまで
    の期間として定義される1出力期間中に振動する振動成
    分を有する振動電圧信号を該信号線に出力する振動電圧
    信号出力手段を有し、 該表示装置は、該振動電圧信号の振動成分の振幅を減じ
    る低域通過フィルタ手段をさらに備え、該低域通過フィ
    ルタ手段によって該振動電圧信号の振動成分の振幅を減
    じられた電圧信号が該絵素に印加される表示装置。
  17. 【請求項17】 請求項16において記載された表示装
    置であって、前記振動電圧信号は、前記1出力期間中に
    第1の電圧と第2の電圧との間を周期的に振動する表示
    装置。
  18. 【請求項18】 請求項16において記載された表示装
    置であって、前記振動電圧信号出力手段は、 入力されたデジタル信号に応じて複数のクロック信号を
    発生させるクロック信号出力回路、及び該複数のクロッ
    ク信号のそれぞれに応じて、前記1出力期間中に振動す
    る振動成分を有する前記振動電圧信号を前記信号線に出
    力する電圧信号発生回路を備えた表示装置。
  19. 【請求項19】 請求項18において記載された表示装
    置であって、前記電圧信号出力回路は、前記複数のクロ
    ック信号の内少なくとも1つのクロック信号に対して定
    電圧信号を前記信号線に出力する表示装置。
  20. 【請求項20】 請求項16において記載された表示装
    置であって、前記振動電圧信号出力手段は、 複数のスイッチング素子、及び該複数のスイッチング素
    子のそれぞれのオン・オフ状態の切り換えを制御する選
    択制御回路を備え、 該複数のスイッチング素子のそれぞれには、互いに異な
    る電圧信号が供給され、該スイッチング素子がオン状態
    のときのみ、該スイッチング素子に供給される電圧信号
    が前記信号線に出力され、 該選択制御回路は、前記1出力期間中、該複数のスイッ
    チング素子の内、少なくとも1対のスイッチング素子の
    オン・オフ状態を切り換えることを制御する表示装置。
  21. 【請求項21】 請求項20において記載された表示装
    置であって、前記選択制御回路は、前記少なくとも1対
    のスイッチング素子について、一方のスイッチング素子
    がオン状態の時に他方のスイッチング素子がオフ状態と
    なるように、前記1出力期間中、該スイッチング素子の
    オン・オフ状態を少なくとも1回切り換えることを制御
    する表示装置。
  22. 【請求項22】 請求項21において記載された表示装
    置であって、前記選択制御回路は、デューティ比1:1
    のクロック信号に基づいて、前記少なくとも1対のスイ
    ッチング素子のオン・オフ状態の切り換えを制御する表
    示装置。
  23. 【請求項23】 請求項21において記載された表示装
    置であって、前記選択制御回路は、デューティ比が3:
    1、及び1:1のクロック信号の内少なくとも1つに基
    づいて、前記少なくとも1対のスイッチング素子のオン
    ・オフ状態の切り換えを制御する表示装置。
  24. 【請求項24】 請求項21において記載された表示装
    置であって、前記選択制御回路は、デューティ比が7:
    1、6:2、5:3、及び4:4のクロック信号の内少
    なくとも1つに基づいて、前記少なくとも1対のスイッ
    チング素子のオン・オフ状態の切り換えを制御する表示
    装置。
  25. 【請求項25】 請求項21において記載された表示装
    置であって、前記選択制御回路は、デューティ比が3
    1:1、30:2、29:3、28:4、27:5、2
    6:6、25:7、24:8、23:9、22:10、
    21:11、20:12、19:13、18:14、1
    7:15、及び16:16であるクロック信号の内少な
    くとも1つに基づいて、前記少なくとも1対のスイッチ
    ング素子のオン・オフ状態の切り換えを制御する表示装
    置。
  26. 【請求項26】 請求項20において記載された表示装
    置であって、前記選択制御回路は、前記少なくとも1対
    のスイッチング素子について、前記1出力期間中、一方
    のスイッチング素子がオン状態であり、かつ、他方のオ
    ン・オフ状態を少なくとも1回切り換えることを制御す
    る表示装置。
  27. 【請求項27】 請求項26において記載された表示装
    置であって、前記選択制御回路は、デューティ比が1:
    1のクロック信号に基づいて、前記少なくとも1対のス
    イッチング素子のオン・オフ状態の切り換えを制御する
    表示装置。
  28. 【請求項28】 請求項20において記載された表示装
    置であって、前記選択制御回路は、前記少なくとも1対
    のスイッチング素子について、前記1出力期間中、一方
    のスイッチング素子がオン状態であり、かつ、他方のス
    イッチング素子もオン状態であるように、前記少なくと
    も1対のスイッチング素子のオン・オフ状態の切り換え
    を制御する表示装置。
  29. 【請求項29】 請求項16において記載された表示装
    置であって、前記低域通過フィルタ手段の一部は、前記
    信号線によって形成される表示装置。
  30. 【請求項30】 請求項16において記載された表示装
    置であって、前記低域通過フィルタ手段の一部は、前記
    絵素によって形成される表示装置。
  31. 【請求項31】 請求項16において記載された表示装
    置であって、前記低域通過フィルタ手段の一部は、前記
    スイッチング素子によって形成される表示装置。
  32. 【請求項32】 マトリクス状に配列された複数の絵
    素、該複数の絵素のそれぞれに接続されたスイッチング
    素子、該スイッチング素子のそれぞれに接続された信号
    線、互いに異なる複数の電圧を供給する複数の電圧源、
    及び該絵素の少なくとも1つに駆動電圧を印加するため
    の駆動手段を備えた表示装置であって、 該駆動手段は、 デジタル入力信号を受け取る手段、及び該デジタル入力
    信号のそれぞれの値に基づいて、該複数の電圧の1つ以
    上を結合して生成された駆動電圧を該信号線に出力する
    手段を有する表示装置。
  33. 【請求項33】 請求項32において記載された表示装
    置であって、低域通過フィルタを包含する表示装置。
  34. 【請求項34】 請求項33において記載された表示装
    置であって、前記低域通過フィルタは、前記駆動手段、
    前記信号線、及び前記絵素の抵抗成分並びに容量成分を
    包含する表示装置。
  35. 【請求項35】 請求項32において記載された表示装
    置であって、前記駆動電圧は、振動電圧信号である表示
    装置。
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