JPH06278361A - 可逆性感熱記録材料 - Google Patents

可逆性感熱記録材料

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JPH06278361A
JPH06278361A JP5066768A JP6676893A JPH06278361A JP H06278361 A JPH06278361 A JP H06278361A JP 5066768 A JP5066768 A JP 5066768A JP 6676893 A JP6676893 A JP 6676893A JP H06278361 A JPH06278361 A JP H06278361A
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JP
Japan
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hydroxy
group
dye precursor
reversible
methyl
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Application number
JP5066768A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Ikeda
晴彦 池田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好なコントラストで画像の形成・消去が可
能で、日常生活の環境下で経時的に安定な画像を保持可
能でかつ消色部の耐光性に優れた可逆性感熱記録材料を
提供することである。 【構成】 染料前駆体と可逆性顕色剤を含有する可逆性
感熱記録材料において、更に下記化2に代表されるフェ
ノール性水酸基の両側のオルト位に置換基を持つ化合物
を含有する可逆性感熱記録材料を得た。 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱エネルギーを制御す
る事により画像形成及び消去が可能な可逆性感熱記録材
料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は一般に支持体上に電子供
与性の通常無色ないし淡色の染料前駆体と電子受容性の
顕色剤とを主成分とする感熱記録層を設けたものであ
り、熱ヘッド、熱ペン、レーザー光等で加熱することに
より、染料前駆体と顕色剤とが瞬時反応し記録画像が得
られるもので、特公昭43−4160号、特公昭45−
14039号公報等に開示されている。
【0003】一般にこのような感熱記録材料は、一度画
像を形成するとその部分を消去して再び画像形成前の状
態に戻すことは不可能であるため、さらに情報を記録す
る場合には画像が未形成の部分に追記するしかなかっ
た。このため感熱記録部分の面積が限られている場合に
は、記録可能な情報が制限され必要な情報を全て記録で
きないという問題が生じていた。
【0004】近年、この様な問題に対処するため画像形
成・画像消去が繰り返して可能な可逆性感熱記録材料が
考案されており、例えば、特開昭54−119377号
公報、特開昭63−39377号公報、特開昭63−4
1186号公報では、樹脂母材とこの樹脂母材中に分散
された有機低分子から構成された感熱記録材料が記載さ
れている。しかしこの方法は、熱エネルギーによって感
熱記録材料の透明度を可逆的変化させる物であるため、
画像形成部と画像未形成部のコントラストが不十分であ
る。
【0005】また、特開昭50−81157号公報、特
開昭50−105555号公報に記載された方法におい
ては、形成する画像は環境温度に従って変化するもので
あるため、画像形成状態と消去状態を保持する温度が異
なっており、常温下ではこの2つの状態を任意の期間保
持することが出来ない。
【0006】さらに、特開昭59−120492号公報
には、呈色成分のヒステリシス特性を利用し、記録材料
をヒステリシス温度域に保つことにより画像形成状態・
消去状態を維持する方法が記載されているが、この方法
では画像形成及び消去に加熱源と冷却源が必要な上、画
像の形成状態及び消去状態を保持できる温度領域がヒス
テリシス温度領域内に限られる欠点を有しており、日常
生活の温度環境で使用するには未だ不十分である。
【0007】一方、特開平2−188293号公報、特
開平2−188294号公報、国際公開番号WO90/
11898号には、ロイコ染料と加熱によりロイコ染料
を発色及び消色させる顕減色剤から構成される可逆性感
熱記録媒体が記載されている。顕減色剤は、ロイコ染料
を発色させる酸性基と、発色したロイコ染料を消色させ
る塩基性基を有する両性化合物で、熱エネルギーの制御
により酸性基による発色作用または塩基性基による消色
作用の一方を優先的に発生させ、発色と消色を行うもの
である。しかしこの方法では、熱エネルギーの制御のみ
で完全に発色反応と消色反応を切り換えることは不可能
で、両反応がある割合で同時に起こるため、十分な発色
濃度が得られず、また、消色が完全には行えない。その
ために十分な画像のコントラストが得られない。また、
塩基性基の消色作用は常温で発色部にも作用するため、
経時的に発色部の濃度が低下する現象が避けられない。
そして更に問題なのは一旦画像を形成して後に消色した
消色部が地肌より耐光性が劣る事により消色した画像が
再び認識出来る様になる事である。
【0008】このように、従来の技術では良好な画像コ
ントラストを持ち、画像の形成・消去が可能で、日常生
活の環境下で経時的に安定な画像を保持可能で、消色部
の耐光性に優れた可逆性感熱記録材料は存在しない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、良好
なコントラストで画像の形成・消去が可能で、日常生活
の環境下で経時的に安定な画像を保持可能で、消色部の
耐光性に優れた可逆性感熱記録材料を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この課題
を解決するため研究を行った結果、通常無色ないし淡色
の染料前駆体と、加熱後の冷却速度の違いにより該染料
前駆体に可逆的な色調変化を生じせしめる可逆性顕色剤
とを含有する可逆性感熱記録材料において、前記化1で
示される化合物の1種又は2種以上を用いる事により画
像の安定性及び耐光性に優れた可逆性感熱記録材料が得
られる事を見いだし本発明を完成するに至った。
【0011】化1においてA1及びA2はそれぞれアルキ
ル基を表し、少なくともいずれか一方は3級アルキル基
である。nは1,2,3又は4でありSkはnの数に対
応して1,2,3又は4価の基である。
【0012】化1においてA1及びA2で表されるアルキ
ル基としてはt−ブチル基、t−ペンチル基、メチル
基、エチル基、ノルマルプロピル基、イソプロピル基、
ノルマルブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、
ノルマルヘキシル基、ノルマルオクチル基、2−エチル
ヘキシル基等が挙げられる。A1及びA2の少なくともい
ずれか一方は3級アルキル基である。
【0013】化1におけるSkとしてはアルキル基やア
ルキレン基等の脂肪族の1,2,3又は4価の基、アリ
ール基やアリーレン基の様な1,2,3又は4価の芳香
族基、含窒素複素環等の2,3又は4価の基、スルフィ
ド等の硫黄による2価の基が代表的なものとして挙げら
れる。それらの基に連結基ないし置換基としてエステル
結合、エーテル結合、アミド結合、水酸基、フェニレン
基やベンゼン−1,3,5−トリイル基等の芳香環、含
窒素複素環等の複素環等が存在したりアルキル鎖の一部
が不飽和結合であったり、環をなしていてもよい。
【0014】化1の化合物の具体例としては次の化2か
ら化9までの化合物が挙げられるが本発明はこれに限定
されない。
【0015】
【化2】
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】化1の化合物の好ましい使用量は染料前駆
体に対し0.05重量%以上100%以下である。これ
未満では効果が十分でなくこれを超えると画像の耐熱保
存性又は消色性のいずれかに悪影響が出る恐れが有る。
【0024】次に本発明に用いる染料前駆体について述
べる。染料前駆体としては一般の感圧紙、感熱紙に用い
られる塩基性染料前駆体を用いる事が出来る。好ましい
染料前駆体の一般式は次の化10で表される。
【0025】
【化10】
【0026】化10においてZ1、Z2は水素原子、アル
キル基又はシクロアルキル基を表し、その総炭素数は8
以下である。Z1とZ2が結合して環をなしていても良
い。又、Z1又はZ2のいずれかの炭素−炭素結合に2価
の原子が挿入されていても良い。Z1又はZ2のいずれか
一方がアルキル基の場合にその一部が環化していてもよ
い。Z1とZ2が同時に水素原子になる事はない。Z3
水素原子、メチル基等の低級アルキル基、ハロゲン原子
又はメトキシ基等の低級アルコキシ基を表す。Z4は水
素原子、メチル基、ハロゲン原子、フェニル基等のアリ
ール基、アリールアミノ基、アルキルアミノ基、アラル
キルアミノ基、ジアラルキルアミノ基又はシクロアルキ
ルアミノ基を表す。
【0027】以上の条件を満たす染料前駆体を用いた場
合に発色濃度が良好で画像と地肌のコントラストが良
く、消色性、画像保存性も良好である。
【0028】本発明に用いる染料前駆体の具体的な例と
しては、例えば下記に挙げるものなどがあるが、本発明
はこれに限定されるものではない。なお、染料前駆体は
一種を用いても2種以上を併用してもよい。
【0029】3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−(4−メチルアニリノ)フルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−(4−n−ブチルアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−(4−エトキシアニリノ)フルオラン、3−ピロリジ
ノ−6−メチル−7−(4−メチルアニリノ)フルオラ
ン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−(4−n−ブチ
ルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル
−7−(4−エトキシアニリノ)フルオラン、3−ジ−
n−プロピルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−n−プロピ
ル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−n−プロピル)アミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−
イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−N−イソブチル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル
−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N−メチル−N−テトラヒドロ
フラン−2−イルメチル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒド
ロフリルメチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−メチル−N−テトラヒドロフラン
−2−イル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフリル)ア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジメ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−メチル−N−エチル)アミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−7−シクロヘ
キシルアミノフルオラン、3−イソペンチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ブチ
ルアミノ−6−メチル−7−(2−フルオロアニリノ)
フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メトキシ−7−
アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベン
ジルアミノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6
−メチル−7−(2,6−ジメチルアニリノ)フルオラ
ン、3−(N−エチル−N−3−エトキシプロピル)ア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−メチル−N−3−エトキシプロピル)アミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−n−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−(3−トリフルオロメチルアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3−トリ
フルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(3−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(2−フルオロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−メト
キシアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−(2
−クロロアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−
(3−クロロアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−
7−(2−メトキシアニリノ)フルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−(2−イソペンチルオキシカルボニルア
ニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フェニ
ルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロ
ロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジ
クロロアニリノ)フルオラン、3−エチルアミノ−6−
クロロフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−ク
ロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジル
アミノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−
(2−クロロベンジルアミノ)フルオラン。
【0030】上記化10の一般式以外のもので本発明に
好ましく用いられる染料前駆体としては次のものが挙げ
られる。クリスタルバイオレットラクトン、マラカイト
グリーンラクトン等のトリフェニルメタン類。3−(4
−ジメチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−ジ
メチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルイン
ドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1−エチ
ル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド等のイ
ンドリルフタリド類。3−メチル−3−スピロ−ジナフ
トピラン、1,3,3−トリメチル−6′−ニトロ−
8′−メトキシスピロ(インドリン−2,2′−ベンゾ
ピラン)等のスピロピラン類。3′,6′−ビスジエチ
ルアミノ−5−ジエチルアミノスピロ(イソベンゾフラ
ン−1,9′−フルオレン)−3−オン、3′,6′−
ビスジメチルアミノ−5−ジメチルアミノスピロ(イソ
ベンゾフラン−1,9′−フルオレン)−3−オン、
3,3−ビス−[2−(4−メトキシフェニル)−2−
(4−ジメチルアミノフェニル)エテニル]−4,5,
6,7−テトラクロロフタリド等の各種ラクトン類。
【0031】本発明に用いられる可逆性顕色剤としては
電子受容性化合物が好ましく、上記染料前駆体の共存下
加熱後の冷却速度の違いにより保持可能な可逆的な色調
変化を生じるものであれば特に限定されるものではな
い。発色濃度や消色性の点で特に好ましい化合物として
は下記一般式化11で表されるものが挙げられる。但
し,下記一般式の化合物と同様の特性であれば化11の
範囲外の化合物も本発明に用いる事が出来る。化11式
の化合物の合成方法は本出願人による特願平4−347
032号に記載している。
【0032】
【化11】
【0033】式化11中、nは1以上3以下の整数を、
mは0または1の整数を表す。R1、R2は脂肪族炭化水
素基、アルコキシ基、ハロゲン原子から選ばれる置換基
または水素原子を表し、互いに同一でも異なっていても
良い。R3は脂肪族炭化水素基を表す。Yは式化12で
表される基である。
【0034】また、化11で表される化合物の中、R3
の炭素数の多い方が好ましく、R3の炭素数が5以下で
あるものは消色効果が十分ではない。また、R3の炭素
数が23以上であるものは製造コストが高いため、R3
は炭素数6以上22以下の脂肪族炭化水素基であるもの
が特に好ましい。
【0035】
【化12】
【0036】式化12中、l1、l2は各々0または1
の整数を表す。X1、X2は各々少なくとも1つのヘテロ
原子を有する2価の基を表し、互いに同一でも異なって
いても良い。Arは置換基を有してもよい芳香族基を示
し、化13で表される芳香族基が特に好ましい。
【0037】
【化13】
【0038】式化13中、k1、k2は各々0または1
の整数を表し、X3、X4は各々少なくとも1つのヘテロ
原子を有する2価の基を示し、互いに同一でも異なって
いても良い。k1が0のとき、R4は脂肪族炭化水素
基、アルコキシ基、ハロゲン原子から選ばれる置換基ま
たは水素原子を表し、k1が1のとき、R4は脂肪族炭
化水素基を示す。また、k2が0のとき、R5は脂肪族
炭化水素基、アルコキシ基、ハロゲン原子から選ばれる
置換基または水素原子を表し、k2が1のとき、R5
脂肪族炭化水素基を示す。
【0039】式化13中、R4、R5が脂肪族炭化水素基
であるときには、R4、R5は各々炭素数6以上22以下
の脂肪族炭化水素基であることが特に好ましい。
【0040】また、式化11および式化13中、R1
5が脂肪族炭化水素基であるときには、R1〜R5はア
ルキル基、シクロアルキル基またはアルケニル基である
ことが特に好ましい。
【0041】式化11〜13中、X1〜X4で表される少
なくとも1つのヘテロ原子を有する2価の基としては、
例えばアミド結合、スルホンアミド結合、エステル結
合、炭酸エステル結合、エーテル結合、スルフィド結
合、チオエステル結合、カルボニル基、アミノ結合、尿
素結合、チオ尿素結合、ウレタン結合、アゾメチン結合
などが挙げられ、特にアミド結合、スルホンアミド結
合、スルフィド結合、尿素結合、アゾメチン結合から選
ばれる2価の基が特に好ましいが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0042】また、一般式化11で表される電子受容性
化合物のうち、一般式化14で表される化合物が特に好
ましい。
【0043】
【化14】
【0044】式化14中、n、l1、l2、R1〜R3
Ar、X2は上記と同じである。X5はアミド結合、スル
ホンアミド結合、スルフィド結合、尿素結合、アゾメチ
ン結合から選ばれる結合を示す。
【0045】また、式化14中、例えば化15、化16
で表されるアミド化合物、化17で表されるスルホンア
ミド化合物、化18で表されるスルフィド化合物、化1
9で表される尿素化合物、化20、化21で表されるア
ゾメチン化合物等が特に好ましい。なお、式化15〜化
21中、n、l1、l2、R1〜R3、Ar、X2は上記
と同じである。
【0046】
【化15】
【0047】式化15中、R6は脂肪族炭化水素基また
は水素原子を表す。
【0048】
【化16】
【0049】式化16中、R7は脂肪族炭化水素基また
は水素原子を表す。
【0050】
【化17】
【0051】式化17中、R8は脂肪族炭化水素基また
は水素原子を表す。
【0052】
【化18】
【0053】
【化19】
【0054】
【化20】
【0055】式化20中、R9は脂肪族炭化水素基また
は水素原子を表す。
【0056】
【化21】
【0057】式化21中、R10は脂肪族炭化水素基また
は水素原子を表す。
【0058】一般式化11で表される化合物は電子受容
性化合物であり、ロイコ染料を発色させる能力を持つに
も係わらず、特異的に消色効果すなわち可逆効果も持ち
合わせている。なお、通常の感熱記録材料に用いている
電子受容性化合物、即ち、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル等では
このような可逆効果は全く見られない。次に、本発明に
よる可逆性顕色剤としての電子受容性化合物として好ま
しいものの具体例を挙げるが、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0059】例えば、式化15で表される如きアミド化
合物としては、4′−ヒドロキシヘプタンアニリド、
4′−ヒドロキシ−3−メチルオクタンアニリド、4′
−ヒドロキシトリデカンアニリド、4′−ヒドロキシヘ
プタデカンアニリド、4′−ヒドロキシノナデカンアニ
リド、3′−ヒドロキシノナデカンアニリド、4′−ヒ
ドロキシ−10−オクタデセンアニリド、4′−ヒドロ
キシ−ドカサンアニリド、15−シクロヘキシル−4′
−ヒドロキシペンタデカンアニリド、4′−ヒドロキシ
−5−テトラデセンアニリド、4′−ヒドロキシ−3′
−メチルノナンアニリド、3′−シクロヘキシル−4′
−ヒドロキシヘプタデカンアニリド、3′−アリル−
4′−ヒドロキシペンタデカンアニリド、4′−ヒドロ
キシ−3′−メトキシオクタデカンアニリド、3′−ク
ロロ−4′−ヒドロキシオクタデカンアニリド、3′−
ヒドロキシドデカンアニリド、2′,4′−ジヒドロキ
シヘプタデカンアニリド、
【0060】4′−ヒドロキシ−4−ヘキシルベンズア
ニリド、4′−ヒドロキシ−4−ドデシルベンズアニリ
ド、4′−ヒドロキシ−4−テトラデシルベンズアニリ
ド、4′−ヒドロキシ−4−オクタデシルベンズアニリ
ド、4′−ヒドロキシ−4−ペンタデシルアミノカルボ
ニルベンズアニリド、4′−ヒドロキシ−4−ヘキシル
カルボニルアミノベンズアニリド、4′−ヒドロキシ−
4−(ヘプチルチオ)ベンズアニリド、4′−ヒドロキ
シ−4−オクタデシルオキシベンズアニリド、4′−ヒ
ドロキシ−4−ドデシルスルホニルベンズアニリド、
4′−ヒドロキシ−4−ノニルスルホニルオキシベンズ
アニリド、4′−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシスル
ホニルベンズアニリド、4′−ヒドロキシ−4−ペンタ
デシルアミノスルホニルベンズアニリド、4′−ヒドロ
キシ−4−(N−ペンタデシリデンアミノ)ベンズアニ
リド、4′−ヒドロキシ−4−(N−ヘプタデシリデン
アミノ)ベンズアニリド、
【0061】4′−ヒドロキシ−3,4−ジオクチルオ
キシベンズアニリド、4′−ヒドロキシ−3,4,5−
トリオクタデシルオキシベンズアニリド、4′−ヒドロ
キシ−3−オクチル−4−(オクチルチオ)ベンズアニ
リド、4′−ヒドロキシ−3−(ヘプタデシルチオ)−
5−ペンタデシルオキシベンズアニリド、4′−ヒドロ
キシ−3−ヘプタデシルカルボニルアミノ−5−ドデシ
ルベンズアニリド、4′−ヒドロキシ−3−オクタデシ
ルアミノカルボニル−5−テトラデシルアミノカルボニ
ルベンズアニリド、4′−ヒドロキシ−3−オクタデシ
ルスルホニルアミノ−5−オクタデシルオキシベンズア
ニリド、4′−ヒドロキシ−3−ヘプタデシルオキシス
ルホニル−5−テトラデシルオキシスルホニルベンズア
ニリド、4′−ヒドロキシ−3,5−ビス(N−ドコシ
リデンアミノ)ベンズアニリド、
【0062】4′−ヒドロキシ−4−オクタデシルカル
ボニルアミノベンズアニリド、4′−ヒドロキシ−3−
オクタデシルカルボニルアミノ−5−オクタデシルオキ
シベンズアニリド、4′−ヒドロキシ−3′−メチル−
4−ノニルベンズアニリド、3′−アリル−4′−ヒド
ロキシ−4−ペンタデシルベンズアニリド、4′−ヒド
ロキシ−3′−メトキシ−4−オクタデシルベンズアニ
リド、4′−ヒドロキシ−3′−メチル−4−ノニルオ
キシベンズアニリド、4′−ヒドロキシ−3′−プロピ
ル−4−ノナデシルカルボニルオキシベンズアニリド、
3′−ブチル−4′−ヒドロキシ−4−オクタデシルオ
キシカルボニルベンズアニリド、3′−ヒドロキシ−4
−ペンタデシルカルボニルオキシベンズアニリド、3′
−ヒドロキシ−4−ノナデシルスルホニルベンズアニリ
ド、3′,4′−ジヒドロキシ−4−ヘプタデシルスル
ホニルオキシベンズアニリド、3′,4′,5′−トリ
ヒドロキシ−4−テトラコシルアミノスルホニルベンズ
アニリド、3′,5′−ジヒドロキシ−4−ペンタコシ
ルアミノカルボニルベンズアニリド、3′−ヒドロキシ
−4−(N−ドデシリデンアミノ)ベンズアニリド、N
−〔4−(3−ヒドロキシフェニルアミノカルボニル)
ベンジリデン〕ペンタデシルアミン等が挙げられる。
【0063】また、式化16で表される如きアミド化合
物としては、N−シクロヘキシル−4−ヒドロキシベン
ズアミド、N−シクロヘキシルメチル−4−ヒドロキシ
ベンズアミド、N−オクチル−4−ヒドロキシベンズア
ミド、N−ドデシル−4−ヒドロキシベンズアミド、N
−オクタデシル−4−ヒドロキシベンズアミド、N−メ
チル−N−オクタデシル−4−ヒドロキシベンズアミ
ド、N−オクタコシル−4−ヒドロキシベンズアミド、
N−(3−メチルヘキシル)−4−ヒドロキシベンズア
ミド、N−(8−オクタデセニル)−4−ヒドロキシベ
ンズアミド、
【0064】4−ヒドロキシ−4′−ドデシルベンズア
ニリド、4−ヒドロキシ−4′−テトラデシルベンズア
ニリド、N−メチル−4−ヒドロキシ−4′−オクタデ
シルベンズアニリド、4−ヒドロキシ−4′−オクチル
オキシベンズアニリド、4−ヒドロキシ−4′−オクタ
デシルオキシベンズアニリド、4−ヒドロキシ−4′−
(オクタデシルチオ)ベンズアニリド、4−ヒドロキシ
−4′−ペンチルカルボニルベンズアニリド、4−ヒド
ロキシ−4′−ヘキサデシルカルボニルベンズアニリ
ド、4−ヒドロキシ−4′−ヘプタデシルオキシカルボ
ニルオキシベンズアニリド、4−ヒドロキシ−4′−ド
デシルオキシカルボニルベンズアニリド、4−ヒドロキ
シ−4′−ドコシルオキシカルボニルベンズアニリド、
4−ヒドロキシ−4′−ヘプタデシルカルボニルオキシ
ベンズアニリド、4−ヒドロキシ−4′−シクロヘキシ
ルアミノベンズアニリド、4−ヒドロキシ−4′−オク
チルアミノベンズアニリド、4−ヒドロキシ−4′−オ
クタデシルアミノベンズアニリド、
【0065】4−ヒドロキシ−4′−ヘプチルカルボニ
ルアミノベンズアニリド、4−ヒドロキシ−4′−ヘプ
タデシルカルボニルアミノベンズアニリド、4−ヒドロ
キシ−4′−オクタデシルアミノカルボニルベンズアニ
リド、4−ヒドロキシ−4′−(8−オクタデセニル)
アミノカルボニルベンズアニリド、4−ヒドロキシ−
4′−ドデシルスルフォニルベンズアニリド、4−ヒド
ロキシ−4′−オクチルオキシスルフォニルベンズアニ
リド、4−ヒドロキシ−4′−オクタデシルオキシスル
フォニルベンズアニリド、4−ヒドロキシ−4′−ドデ
シルスルフォニルオキシベンズアニリド、N−4−ヒド
ロキシベンゾイル−N′−オクタデシリデン−1,4−
フェニレンジアミン、N−4−(4−ヒドロキシフェニ
ルカルボニルアミノ)ベンジリデンドデシルアミン、4
−ヒドロキシ−4′−オクチルオキシカルボニルアミノ
ベンズアニリド、4−ヒドロキシ−4′−テトラデシル
オキシカルボニルアミノベンズアニリド、4−ヒドロキ
シ−4′−オクタデシルウレイレンベンズアニリド、
【0066】N−ドデシル−3−ヒドロキシベンズアミ
ド、N−オクタデシル−3,4−ジヒドロキシベンズア
ミド、N−オクタデシル−2,3,4−トリヒドロキシ
ベンズアミド、3−ヒドロキシ−4′−ドデシルオキシ
ベンズアニリド、N−メチル−4−ヒドロキシ−3′−
オクタデシルオキシベンズアニリド、3−ヒドロキシ−
4′−オクチルベンズアニリド、3−ヒドロキシ−4′
−テトラデシルベンズアニリド、N−メチル−3−ヒド
ロキシ−4′−オクタデシルベンズアニリド、N−ドデ
シル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンズアミド、3−
メトキシ−4−ヒドロキシ−4′−オクタデシルオキシ
ベンズアニリド、3−アリル−4−ヒドロキシ−4′−
オクタデシルオキシベンズアニリド、3−クロロ−4−
ヒドロキシ−4′−オクタデシルベンズアニリド、N−
オクタデシル−4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルベン
ズアミド、N−オクタデシル−4−ヒドロキシ−3−エ
チルベンズアミド、4−ヒドロキシ−4′−オクチルオ
キシ−3′−メチルベンズアニリド、4−ヒドロキシ−
4′−オクタデシルオキシ−3′−クロロベンズアニリ
ド、4−ヒドロキシ−3′,4′−ジデシルオキシベン
ズアニリド、4−ヒドロキシ−3′−オクタデシルアミ
ノ−4′−オクタデシルオキシベンズアニリド、4−ヒ
ドロキシ−2′−クロロ−3′,5′−ジデシルオキシ
ベンズアニリド、4−ヒドロキシ−3′,4′−ジオク
タデシルオキシベンズアニリド、4−ヒドロキシ−4′
−オクチル−3′−メチルベンズアニリド、3−ヒドロ
キシ−4−メチル−4′−テトラデシルベンズアニリ
ド、N−メチル−4−ヒドロキシ−3′−オクタデシル
ベンズアニリドなどが挙げられる。
【0067】式化17で表される如きスルホンアミド化
合物としては、4−(N−オクチルスルホニルアミノ)
フェノール、4−(N−ドデシルスルホニルアミノ)フ
ェノール、4−(N−オクタデシルスルホニルアミノ)
フェノール、4−(N−メチル−N−オクタデシルスル
ホニルアミノ)フェノール、4−(N−3−メチルヘキ
シルスルホニルアミノ)フェノール、
【0068】4′−ヒドロキシ−4−シクロヘキシルベ
ンゼンスルホンアニリド、4′−ヒドロキシ−4−オク
チルベンゼンスルホンアニリド、4′−ヒドロキシ−4
−ドデシルベンゼンスルホンアニリド、4′−ヒドロキ
シ−4−ドデシルオキシベンゼンスルホンアニリド、
4′−ヒドロキシ−4−オクタデシルオキシベンゼンス
ルホンアニリド、4′−ヒドロキシ−4−(ドデシルチ
オ)ベンゼンスルホンアニリド、4′−ヒドロキシ−4
−ヘキシルカルボニルベンゼンスルホンアニリド、4′
−ヒドロキシ−4−ヘキサデシルカルボニルベンゼンス
ルホンアニリド、4′−ヒドロキシ−4−(8−ヘプタ
デセニル)カルボニルベンゼンスルホンアニリド、4′
−ヒドロキシ−4−オクチルオキシカルボニルオキシベ
ンゼンスルホンアニリド、4′−ヒドロキシ−4−ドデ
シルオキシカルボニルベンゼンスルホンアニリド、′−
ヒドロキシ−4−オクタコシルオキシカルボニルベンゼ
ンスルホンアニリド、4′−ヒドロキシ−4−ドデシル
カルボニルオキシベンゼンスルホンアニリド、4′−ヒ
ドロキシ−4−ヘキシルアミノベンゼンスルホンアニリ
ド、4′−ヒドロキシ−4−オクタデシルアミノベンゼ
ンスルホンアニリド、
【0069】4′−ヒドロキシ−4−ヘプタデシルカル
ボニルアミノベンゼンスルホンアニリド、4′−ヒドロ
キシ−4−ドデシルアミノカルボニルベンゼンスルホン
アニリド、4′−ヒドロキシ−4−ドデシルスルホニル
ベンゼンスルホンアニリド、4′−ヒドロキシ−4−オ
クチルオキシスルホニルベンゼンスルホンアニリド、
4′−ヒドロキシ−4−オクタデシルオキシスルホニル
ベンゼンスルホンアニリド、4′−ヒドロキシ−4−ド
デシルスルホニルオキシベンゼンスルホンアニリド、N
−オクチリデン−4−(4−ヒドロキシフェニル)アミ
ノスルホニルアニリン、N−ドデシリデン−4−(4−
ヒドロキシフェニル)アミノスルホニルアニリン、N−
4−(4−ヒドロキシフェニルアミノスルホニル)ベン
ジリデンオクタデシルアミン、4′−ヒドロキシ−4−
オクチルオキシカルボニルアミノベンゼンスルホンアニ
リド、4′−ヒドロキシ−4−オクタデシルオキシカル
ボニルアミノベンゼンスルホンアニリド、4′−ヒドロ
キシ−4−オクタデシルウレイレンベンゼンスルホンア
ニリド、
【0070】3−(N−ドデシルスルホニルアミノ)フ
ェノール、4−(N−オクタデシルスルホンアミノ)カ
テコール、4−(N−オクタデシルスルホンアミノ)レ
ゾルシノール、4−(N−オクタデシルスルホニルアミ
ノ)ピロガロール、4′−ヒドロキシ−3−オクチルオ
キシベンゼンスルホンアニリド、3′−ヒドロキシ−4
−ドデシルオキシベンゼンスルホンアニリド、N−メチ
ル−4′−ヒドロキシ−3−オクタデシルオキシベンゼ
ンスルホンアニリド、3′−ヒドロキシ−4−ドデシル
ベンゼンスルホンアニリド、3−メチル−4−(N−ド
デシルスルホンアミノ)フェノール、4−メチル−3−
(N−テトラデシルスルホンアミノ)フェノール、3′
−メトキシ−4′−ヒドロキシ−4−オクタデシルオキ
シベンゼンスルホンアニリド、3′−クロロ−4′−ヒ
ドロキシ−4−オクタデシルベンゼンスルホンアニリ
ド、4′−ヒドロキシ−2,5−ジメチル−4−オクタ
デシルベンゼンスルホンアニリド、3−メチル−4−
(N−オクタデシルスルホンアミノ)フェノール、4′
−ヒドロキシ−3,4−ジオクタデシルオキシベンゼン
スルホンアニリドなどが挙げられる。
【0071】式化18で表される如きスルフィド化合物
としては、1−(4−ヒドロキシフェニルチオ)ヘキサ
ン、1−(4−ヒドロキシフェニルチオ)ドデカン、1
−(4−ヒドロキシフェニルチオ)オクタデカン、1−
(3−ヒドロキシフェニルチオ)オクタデカン、1−
(4−ヒドロキシフェニルチオ)ドコサン、1−(4−
ヒドロキシフェニルチオ)テトラコサン、2−ヘプチル
−1−(4−ヒドロキシフェニルチオ)オクタン、1−
(4−ヒドロキシフェニルチオ)−9−オクタデセン、
1−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニルチオ)オク
タデカン、1−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル
チオ)ヘキサデカン、1−[4−ヒドロキシ−3−
(1,1−ジメチルエチル)フェニルチオ]テトラコサ
ン、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニルチ
オ)オクタデカン、1−(2−エトキシ−4−ヒドロキ
シフェニルチオ)オクタデカン、1−(3−クロロ−4
−ヒドロキシフェニルチオ)オクタデカン、1−(2−
フルオロ−4−ヒドロキシフェニルチオ)オクタデカ
ン、1−(2−ヒドロキシフェニルチオ)オクタン、1
−(3−ヒドロキシフェニルチオ)オクタデカン、1−
(3,4−ジヒドロキシフェニルチオ)オクタデカン、
1−(3,4−ジヒドロキシフェニルチオ)イコサン、
【0072】4′−ヒドロキシ−4−ヘキシルジフェニ
ルスルフィド、4′−ヒドロキシ−4−ドデシルジフェ
ニルスルフィド、4′−ヒドロキシ−4−テトラデシル
ジフェニルスルフィド、4′−ヒドロキシ−4−オクタ
デシルジフェニルスルフィド、4′−ヒドロキシ−4−
オクタデシルカルボニルアミノジフェニルスルフィド、
4′−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシジフェニルスル
フィド、4′−ヒドロキシ−4−オクタデシルオキシジ
フェニルスルフィド、4′−ヒドロキシ−4−ドデシル
スルホニルジフェニルスルフィド、4′−ヒドロキシ−
4−オクタデシルオキシスルホニルジフェニルスルフィ
ド、4′−ヒドロキシ−4−オクタデシルスルホニルア
ミノジフェニルスルフィド、4′−ヒドロキシ−4−ト
リデシルカルボニルジフェニルスルフィド、4′−ヒド
ロキシ−4−(N−ヘプタデシリデンアミノ)ジフェニ
ルスルフィド、
【0073】4′−ヒドロキシ−3,4−ジデシルオキ
シジフェニルスルフィド、4′−ヒドロキシ−3,4−
ジオクタデシルオキシジフェニルスルフィド、4′−ヒ
ドロキシ−3−オクチル−4−(オクチルチオ)ジフェ
ニルスルフィド、4′−ヒドロキシ−3−オクタデシル
−5−トリデシルスルホニルジフェニルスルフィド、
4′−ヒドロキシ−3−(ヘプタデシルチオ)−5−ペ
ンタデシルオキシジフェニルスルフィド、4′−ヒドロ
キシ−3−ヘプタデシルカルボニルアミノ−5−ドデシ
ルジフェニルスルフィド、4′−ヒドロキシ−3−オク
タデシルカルボニルアミノ−5−オクタデシルオキシジ
フェニルスルフィド、4′−ヒドロキシ−3−ヘプタデ
シルオキシスルホニル−5−テトラデシルオキシスルホ
ニルジフェニルスルフィド、4′−ヒドロキシ−3,5
−ビス(N−ドコシリデンアミノ)ジフェニルスルフィ
ド、4−(15−シクロヘキシルペンタデシル)−4′
−ヒドロキシジフェニルスルフィド、4′−ヒドロキシ
−4−(5−テトラデセニル)ジフェニルスルフィド、
4′−ヒドロキシ−4−(10−オクタデセニルオキシ
カルボニル)ジフェニルスルフィド、4′−ヒドロキシ
−3′−メチル−4−ノニルジフェニルスルフィド、
【0074】3′−アリル−4′−ヒドロキシ−4−ペ
ンタデシルジフェニルスルフィド、3′−クロロ−4′
−ヒドロキシ−4−オクタデシルジフェニルスルフィ
ド、3′−クロロ−4′−ヒドロキシ−4−オクタデシ
ル−5−ぺンタデシルオキシジフェニルスルフィド、
4′−ヒドロキシ−3′−メチル−4−ノニルオキシジ
フェニルスルフィド、4′−ヒドロキシ−3′−(1−
メチルエチル)−4−ペンタコシルスルホニルアミノジ
フェニルスルフィド、4′−ヒドロキシ−3′−(2−
メチルプロピル)−4−ノナデシルオキシスルホニルジ
フェニルスルフィド、3′−ヒドロキシ−4−ドデシル
ジフェニルスルフィド、3′−ヒドロキシ−4−オクタ
デシルジフェニルスルフィド、2′,4′−ジヒドロキ
シ−4−ヘプタデシルジフェニルスルフィド、3′,
4′−ジヒドロキシ−4−ヘプタデシルジフェニルスル
フィド、3′−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシカルボ
ニルジフェニルスルフィド、などが挙げられる。
【0075】式化19で表される如き尿素化合物として
は、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N′−ヘキシル
尿素、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N′−オクチ
ル尿素、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N′−ドデ
シル尿素、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N′−オ
クタデシル尿素、N−(4−ヒドロキシフェニル)−
N′−ドコシル尿素、N−(4−ヒドロキシフェニル)
−N′−(2−ヘプチルオクチル)尿素、N−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−N′−(14−シクロヘキシルテ
トラデシル)尿素、N−(3−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)−N′−オクタデシル尿素、N−(4−ヒド
ロキシフェニル)−N′−(9−オクタデセニル)尿
素、N−(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)−
N′−オクタデシル尿素、N−[3−(1,1−ジメチ
ルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]−N′−オクタ
デシル尿素、N−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)−N′−オクタデシル尿素、N−(2−ヒド
ロキシフェニル)−N′−オクチル尿素、N−(3−ヒ
ドロキシフェニル)−N′−オクタデシル尿素、N−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−N′−オクタデシ
ル尿素、N−(3,4,5−トリヒドロキシフェニル)
−N′−トリコシル尿素
【0076】N−(4−ヒドロキシフェニル)−N′−
(4−テトラデシルフェニル)尿素、N−(4−ヒドロ
キシフェニル)−N′−(4−ヘキシルフェニル)尿
素、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N′−(3,4
−ジオクタデシルフェニル)尿素などが挙げられる。
【0077】式化20で表される如きアゾメチン化合物
としては、N−(4−ヒドロキシベンジリデン)ドデシ
ルアミン、N−(4−ヒドロキシベンジリデン)オクタ
デシルアミン、
【0078】N−(4−ヒドロキシベンジリデン)−
4′−ヘキシルアニリン、N−(4−ヒドロキシベンジ
リデン)−4′−オクチルアニリン、N−(4−ヒドロ
キシベンジリデン)−4′−テトラデシルアニリン、N
−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4′−ドデシルオ
キシアニリン、N−(4−ヒドロキシベンジリデン)−
4′−オクタデシルオキシアニリン、N−(4−ヒドロ
キシベンジリデン)−4′−(オクチルチオ)アニリ
ン、N−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4′−ヘキ
サデシルカルボニルアニリン、N−(4−ヒドロキシベ
ンジリデン)−4′−オクチルオキシカルボニルアニリ
ン、N−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4′−オク
タデシルオキシカルボニルアニリン、N−(4−ヒドロ
キシベンジリデン)−4′−ドデシルカルボニルオキシ
アニリン、N−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4′
−テトラデシルカルボニルオキシアニリン、N−(4−
ヒドロキシベンジリデン)−4′−オクタデシルオキシ
カルボニルオキシアニリン、N−(4−ヒドロキシベン
ジリデン)−4′−シクロヘキシルアミノアニリン、N
−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4′−ドデシルア
ミノアニリン、
【0079】N−(4−ヒドロキシベンジリデン)−
4′−ヘプタデシルカルボニルアミノアニリン、N−
(4−ヒドロキシベンジリデン)−4′−ドデシルアミ
ノカルボニルアニリン、N−(4−ヒドロキシベンジリ
デン)−4′−オクタデシルアミノカルボニルアニリ
ン、N−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4′−ドデ
シルスルフィニルアニリン、N−(4−ヒドロキシベン
ジリデン)−4′−ドデシルスルフォニルアニリン、N
−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4′−オクタデシ
ルスルフォニルアニリン、N−(4−ヒドロキシベンジ
リデン)−4′−オクチルオキシスルフォニルアニリ
ン、N−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4′−オク
タコシルオキシスルフォニルアニリン、N−(4−ヒド
ロキシベンジリデン)−4′−(3−メチルヘキシル)
オキシスルフォニルアニリン、N−(4−ヒドロキシベ
ンジリデン)−4′−ドデシルスルフォニルオキシアニ
リン、N−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4′−
(オクチルチオカルボニル)アニリン、N−(4−ヒド
ロキシベンジリデン)−4′−オクチルオキシカルボニ
ルアミノアニリン、N−(4−ヒドロキシベンジリデ
ン)−4′−オクタデシルオキシカルボニルアミノアニ
リン、N−(4−ヒドロキシベンジリデン)−4′−オ
クタデシルウレイレンアニリン、
【0080】N−(3−ヒドロキシベンジリデン)ドデ
シルアミン、N−(3,4−ジヒドロキシベンジリデ
ン)オクタデシルアミン、N−(2,4−ジヒドロキシ
ベンジリデン)オクタデシルアミン、N−(3,4,5
−トリヒドロキシベンジリデン)オクタデシルアミン、
N−(4−ヒドロキシ−3−メチルベンジリデン)ドデ
シルアミン、N−(3−ヒドロキシ−4−メチルベンジ
リデン)ドデシルアミン、N−(4−ヒドロキシ−α−
メチルベンジリデン)−4′−ドデシルアニリン、N−
(4−ヒドロキシ−α−メチルベンジリデン)−4′−
オクタデシルアニリン、N−(4−ヒドロキシ−3−メ
トキシベンジリデン)ドデシルアミン、等が挙げられ
る。
【0081】式化21で表される如きアゾメチン化合物
としては、N−オクチリデン−4−ヒドロキシアニリ
ン、N−テトラデシリデン−4−ヒドロキシアニリン、
N−オクタデシリデン−4−ヒドロキシアニリン、
【0082】N−(4−ドデシル)ベンジリデン−4′
−ヒドロキシアニリン、N−(4−オクチルオキシ)ベ
ンジリデン−4′−ヒドロキシアニリン、N−(4−オ
クタデシルオキシ)ベンジリデン−4′−ヒドロキシア
ニリン、N−(4−オクタデシルチオ)ベンジリデン−
4′−ヒドロキシアニリン、N−(4−ウンデシルカル
ボニル)ベンジリデン−4′−ヒドロキシアニリン、N
−(4−トリデシルカルボニル)ベンジリデン−4′−
ヒドロキシアニリン、N−(4−ヘプタデシルカルボニ
ル)ベンジリデン−4′−ヒドロキシアニリン、N−
{4−(8−ヘプタデセニリルカルボニル)ベンジリデ
ン}−4′−ヒドロキシアニリン、N−(4−ドデシル
オキシカルボニル)ベンジリデン−4′−ヒドロキシア
ニリン、N−(4−オクタデシルオキシカルボニル)ベ
ンジリデン−4′−ヒドロキシアニリン、N−(4−オ
クチルカルボニルオキシ)ベンジリデン−4′−ヒドロ
キシアニリン、N−(4−オクタデシルカルボニルオキ
シ)ベンジリデン−4′−ヒドロキシアニリン、N−
(4−ヘキシルアミノ)ベンジリデン−4′−ヒドロキ
シアニリン、N−(4−オクタデシルアミノ)ベンジリ
デン−4′−ヒドロキシアニリン、
【0083】N−(4−オクタデシルカルボニルアミ
ノ)ベンジリデン−4′−ヒドロキシアニリン、N−
(4−ドデシルアミノカルボニル)ベンジリデン−4′
−ヒドロキシアニリン、N−(4−オクタデシルアミノ
カルボニル)ベンジリデン−4′−ヒドロキシアニリ
ン、N−(4−ドデシルスルフィニル)ベンジリデン−
4′−ヒドロキシアニリン、N−(4−オクチルスルフ
ォニル)ベンジリデン−4′−ヒドロキシアニリン、N
−(4−ドデシルスルフォニル)ベンジリデン−4′−
ヒドロキシアニリン、N−(4−オクチルスルフォニル
オキシ)ベンジリデン−4′−ヒドロキシアニリン、N
−(4−ドデシルスルフォニルオキシ)ベンジリデン−
4′−ヒドロキシアニリン、N−(4−ドデシルオキシ
スルフォニル)ベンジリデン−4′−ヒドロキシアニリ
ン、N−(4−オクタデシルオキシスルフォニル)ベン
ジリデン−4′−ヒドロキシアニリン、N−(4−オク
チルチオカルボニル)ベンジリデン−4′−ヒドロキシ
アニリン、N−(4−ドデシルオキシカルボニルアミ
ノ)ベンジリデン−4′−ヒドロキシアニリン、N−
(4−オクタデシルオキシカルボニルアミノ)ベンジリ
デン−4′−ヒドロキシアニリン、N−(4−オクタデ
シルウレイレン)ベンジリデン−4′−ヒドロキシアニ
リン、
【0084】N−ドデシリデン−3−ヒドロキシアニリ
ン、N−オクタデシリデン−3,4−ジヒドロキシアニ
リン、N−オクタデシリデン−3,4,5−トリヒドロ
キシアニリン、N−(4−オクタデシル)ベンジリデン
−3′,4′−ジヒドロキシアニリン、N−(4−テト
ラデシル)ベンジリデン−3′−メチル−4′−ヒドロ
キシアニリン、N−(4−テトラデシル−3,5−ジメ
チル)ベンジリデン−4′−ヒドロキシアニリン、N−
(4−テトラデシル)ベンジリデン−2′−クロロ−
4′−ヒドロキシアニリン、N−(4−オクタデシル−
3−メチル)ベンジリデン−3′,4′−ジヒドロキシ
アニリンなどが挙げられる。
【0085】これらの可逆性顕色剤はそれぞれ1種また
は2種以上を混合して使用してもよく、染料前駆体に対
する可逆性顕色剤の使用量は、5〜5000重量%、好
ましくは10〜3000重量%である。
【0086】次に本発明の可逆性感熱記録材料の具体的
製造方法について述べるが、本発明はこれに限定される
ものではない。本発明の可逆性感熱記録材料の製造方法
の具体例としては、染料前駆体と可逆性顕色剤を主成分
とし、更に本発明による化合物を添加剤成分としてこれ
らを支持体上に塗布して可逆性感熱記録層を形成する方
法が挙げられる。
【0087】染料前駆体と可逆性顕色剤及び本発明によ
る化合物を可逆性感熱記録層に含有させるための塗液作
製方法としては、各々の化合物を単独で溶媒に溶解もし
くは分散媒に分散してから混合する方法、各々の化合物
を混ぜ合わせてから溶媒に溶解もしくは分散媒に分散す
る方法、各々の化合物を加熱溶解し均一化した後冷却
し、溶媒に溶解もしくは分散媒に分散する方法等が挙げ
られるが特定されるものではない。分散時には必要なら
分散剤を用いてもよい。水が分散媒の場合の分散剤とし
てはポリビニルアルコール等の水溶性高分子や各種の界
面活性剤が挙げられる。水系の分散の際はエタノール等
の水溶性有機溶媒を混合してもよい。この他に炭化水素
類に代表される有機溶媒が分散媒の場合はレシチンや燐
酸エステル類等を分散剤に用いてもよい。
【0088】また、可逆性感熱記録層の強度を向上する
等の目的でバインダーを可逆性感熱記録層中に添加する
事も可能である。バインダーの具体例としては、デンプ
ン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸アミド/アクリ
ル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸
エステル/メタクリル酸3元共重合体、スチレン/無水
マレイン酸共重合体のアルカリ塩、エチレン/無水マレ
イン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性高分子、ポリ酢
酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ス
チレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタ
ジエン共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合
体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/塩化ビ
ニル共重合体、ポリ塩化ビニル、エチレン/塩化ビニリ
デン共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のラテックスなど
があげられるがこれらに限定されるものではない。
【0089】また、可逆性感熱記録層の発色感度及び消
色温度を調節するための添加剤として、熱可融性物質を
可逆性感熱記録層中に含有させることができる。60℃
〜200℃の融点を有するものが好ましく、特に80℃
〜180℃の融点を有するものが好ましい。一般の感熱
記録紙に用いられている増感剤を使用することもでき
る。これらの化合物としては、N−ヒドロキシメチルス
テアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、パルミチン酸
アミドなどのワックス類、2−ベンジルオキシナフタレ
ン等のナフトール誘導体、p−ベンジルビフェニル、4
−アリルオキシビフェニル等のビフェニル誘導体、1,
2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、2,2′−
ビス(4−メトキシフェノキシ)ジエチルエーテル、ビ
ス(4−メトキシフェニル)エーテル等のポリエーテル
化合物、炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジル、シュウ
酸ビス(p−メチルベンジル)エステル等の炭酸または
シュウ酸ジエステル誘導体等があげられ、2種以上併用
して添加することもできる。
【0090】なお、本発明における各層を基材シ−ト上
に積層し、本発明の可逆性感熱記録材料を形成する方法
は特に制限されるものではなく、従来の方法により形成
することができる。例えば、エアーナイフコーター、ブ
レードコーター、バーコーター、カーテンコーター等の
塗抹装置、平版、凸版、凹版、フレキソ、グラビア、ス
クリーン、ホットメルト等の方式による各種印刷機等を
用いる事が出来る。さらに通常の乾燥工程の他、UV照
射・EB照射により各層を保持させる事が出来る。
【0091】本発明の可逆性感熱記録材料に用いられる
支持体としては、紙、各種不織布、織布、ポリエチレン
テレフタレートやポリプロピレン等の合成樹脂フィル
ム、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂をラミ
ネートした紙、合成紙、金属箔、ガラス等、あるいはこ
れらを組み合わせた複合シートを目的に応じて任意に用
いることができるが、これらに限定されるものではな
い。地肌を白色その他の特定の色に見せるために白色顔
料や有色染顔料や気泡を支持体中又は表面に含有させて
も良い。特にフィルム類等水性塗布を行なう場合で支持
体の親水性が小さく可逆性感熱記録層の塗布困難な場合
はコロナ放電等による表面の親水化処理やバインダーに
用いるのと同様の水溶性高分子類を支持体表面に塗布す
るなどの易接着処理してもよい。
【0092】本発明の可逆性感熱記録材料の層構成は、
可逆性感熱記録層のみであっても良い。必要に応じて、
可逆性感熱記録層上に保護層を設けることも又、可逆性
感熱記録層と支持体の間に水溶性高分子や白色ないし有
色染顔料や中空粒子のいずれか一つ以上を含む中間層を
設けることもできる。この場合、保護層および/または
中間層は2層ないしは3層以上の複数の層から構成され
ていてもよい。可逆性感熱記録層も各成分を一層ずつに
含有させたり層別に配合比率を変化させたりして2層以
上の多層にしてもよい。更に可逆性感熱記録層中および
/または他の層および/または可逆性感熱記録層が設け
られている面と反対側の面に、電気的、光学的、磁気的
に情報が記録可能な材料を含んでも良い。また、可逆性
感熱記録層が設けられている面と反対側の面にブロッキ
ング防止、カール防止、帯電防止を目的としてバックコ
ート層を設けることもできる。
【0093】可逆性感熱記録層は、各成分を微粉砕して
得られる各々の分散液を混合し、支持体上に塗布乾燥す
る方法、各成分を溶媒に溶解して得られる各々の溶液を
混合し、支持体上に塗布乾燥する方法などにより得るこ
とができる。乾燥条件は水等の分散媒ないし溶媒によっ
ても異なる。この他に各成分を混合し加熱して可融分を
溶融し熱時塗布する方法もある。
【0094】また、可逆性感熱記録層及び/または保護
層及び/または中間層には、ケイソウ土、タルク、カオ
リン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、水酸化アルミ
ニウム、尿素−ホルマリン樹脂等の顔料、その他に、ヘ
ッド摩耗防止、スティッキング防止等の目的でステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属
塩、パラフィン、酸化パラフィン、ポリエチレン、酸化
ポリエチレン、ステアリン酸アミド、カスターワックス
等のワックス類を、また、ジオクチルスルホコハク酸ナ
トリウム等の分散剤、さらに界面活性剤、蛍光染料など
を含有させることもできる。
【0095】次に、本発明の可逆性感熱記録材料の発色
及び消色方法について述べる。発色を行うには、加熱に
引き続き急速な冷却が起これば良く、例えばサーマルヘ
ッド、レーザー光等による加熱により可能である。又、
加熱後ゆっくり冷却すれば消色し、例えばサーマルヘッ
ド、熱ロール、熱スタンプ、高周波加熱、熱風、電熱ヒ
ーターからの輻射熱等を用いることにより行える。
【0096】
【実施例】以下実施例によって本発明を更に詳しく説明
する。実施例中の部数や百分率は重量基準である。
【0097】実施例1 (A)可逆性感熱塗液の作成 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン40部を2.5%ポリビニルアルコール水溶液90
部と共にペイントコンディショナーで粉砕し、染料前駆
体分散液を得た。次いでN−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−N′−n−オクタデシル尿素100部を2.5%
ポリビニルアルコール水溶液400部と共にペイントコ
ンディショナーで粉砕し可逆性顕色剤分散液を得た。
又、化2の化合物5部を2.5%ポリビニルアルコール
水溶液20部と共にペイントコンディショナーで粉砕し
添加剤分散液を得た。これら3種の分散液を混合した
後、10%ポリビニルアルコール水溶液200部、水4
00部を添加、よく混合し、可逆性感熱塗液を作成し
た。
【0098】(B)可逆性感熱記録材料の作成 (A)で調製した可逆性感熱塗液をポリエチレンテレフ
タレート(PET)シートに、固形分塗抹量2.6g/
2となる様に塗抹乾燥後、その上に5%ポリビニルア
ルコール水溶液を固形分塗抹量2g/m2となる様に塗
抹乾燥し、スーパーカレンダーで処理して可逆性感熱記
録材料を得た。
【0099】実施例2 実施例1で用いた化2の化合物のかわりに化3の化合物
を使用した他は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録
材料を得た。
【0100】実施例3 実施例1で用いた化2の化合物のかわりに化4の化合物
を使用した他は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録
材料を得た。
【0101】実施例4 実施例1で用いた化2の化合物のかわりに化5の化合物
を使用した他は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録
材料を得た。
【0102】実施例5 実施例1で用いた化2の化合物のかわりに化6の化合物
を使用した他は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録
材料を得た。
【0103】実施例6 実施例1で用いた化2の化合物のかわりに化7の化合物
を使用した他は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録
材料を得た。
【0104】実施例7 実施例1で用いた化2の化合物のかわりに化8の化合物
を使用した他は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録
材料を得た。
【0105】実施例8 実施例1で用いた化2の化合物5部を2.5部にした他
は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録材料を得た。
【0106】実施例9 実施例1で用いた化2の化合物5部を7.5部にした他
は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録材料を得た。
【0107】実施例10 実施例1で用いた化2の化合物5部を10部にした他
は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録材料を得た。
【0108】実施例11 実施例1で用いた化2の化合物のかわりに化9の化合物
を使用した他は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録
材料を得た。
【0109】比較例1 実施例1で用いた化2の化合物のかわりに、2,5−ジ
−t−ペンチルヒドロキノンを使用した他は、実施例1
と同様にして可逆性感熱記録材料を得た。
【0110】比較例2 実施例1で用いた化2の化合物のかわりに、ビス(2−
メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ス
ルフィドを使用した他は、実施例1と同様にして可逆性
感熱記録材料を得た。
【0111】比較例3 実施例1で用いた化2の化合物を除いた他は、実施例1
と同様にして可逆性感熱記録材料を得た。
【0112】試験1(消去性) 実施例1〜11および比較例1〜3で得た可逆性感熱記
録材料を、京セラ製印字ヘッドKJT−256−8MG
F1付き大倉電気製感熱ファクシミリ印字試験機TH−
PMDを用いて印加パルス1.0ミリ秒で印加電圧26
ボルトの条件で印字し、実施例1〜11及び比較例1〜
3のそれぞれに黒色画像を得た。得られた画像濃度をマ
クベスRD918を用いて測定するといずれも1.20
程度の光学濃度を示した。この画像は環境条件下では3
0日間放置してもなお少なくとも0.9以上の光学濃度
を保持していた。
【0113】この画像を熱スタンプを用いて120℃で
1秒間加熱した後、濃度を測定した。結果を表1に示し
た。表1には次の耐光性試験との比較のためブルーフィ
ルターで測定した数値を挙げた。なお、画像の消色と消
去の繰り返しは各実施例と各比較例でいずれも可能であ
り本発明の可逆性感熱記録材料が繰り返し使用に耐える
事も示された。
【0114】試験2(地肌及び消色部の耐光性) 試験2で得た実施例1〜11及び比較例1〜3の可逆性
感熱記録材料の地肌及び消色部を蛍光灯光源下、500
0ルックスの光に48時間曝した。その後、光学濃度を
試験1と同様に測定した。但し、フィルターは黄変を観
察するためブルーフィルターを用いた。表1に試験後の
濃度を示す。消色部の濃度が0.20以上になると急速
に消色部が残存画像として意識される様になり好ましく
ない。比較例2の様に地肌部も劣化する場合はシート全
体の白色度の点で好ましくない。次の表1に試験1及び
2の結果をまとめた。表の数値は左より試験1消色部、
試験2地肌部、試験2消色部についての以上に述べた結
果である。
【0115】
【表1】
【0116】
【発明の効果】表1に示したように、通常無色ないし淡
色の染料前駆体と、加熱により該染料前駆体に可逆的な
色調変化を生じせしめる可逆性顕色剤とを含有する可逆
性感熱記録材料において、化1の一般式で表される化合
物を含有させる事により良好なコントラストで画像の形
成・消去が可能で、日常生活の環境下で経時的に安定な
画像を保持可能でかつ消色部や地肌部の耐光性に優れた
可逆性感熱記録材料を得ることができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常無色ないし淡色の染料前駆体と、加
    熱後の冷却速度の違いにより該染料前駆体に可逆的な色
    調変化を生じせしめる可逆性顕色剤とを含有する可逆性
    感熱記録材料において、下記化1で示される化合物の1
    種又は2種以上を用いる事を特徴とする可逆性感熱記録
    材料。 【化1】 (但し、化1においてA1及びA2はそれぞれアルキル基
    を表し、少なくともいずれか一方は3級アルキル基であ
    る。nは1,2,3又は4でありSkはnの数に対応し
    て1,2,3又は4価の基である。)
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