JPH0627807Y2 - エンジンケ−ス - Google Patents

エンジンケ−ス

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JPH0627807Y2
JPH0627807Y2 JP1986129189U JP12918986U JPH0627807Y2 JP H0627807 Y2 JPH0627807 Y2 JP H0627807Y2 JP 1986129189 U JP1986129189 U JP 1986129189U JP 12918986 U JP12918986 U JP 12918986U JP H0627807 Y2 JPH0627807 Y2 JP H0627807Y2
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JP
Japan
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mission
engine
shaft
chamber
opening
Prior art date
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JP1986129189U
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JPS6336632U (ja
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均 山本
正利 高木
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動二輪車等のエンジンケースに関する。
(従来の技術) 自動二輪車等のエンジンケースにおいて、クランク軸が
配設されるクランク室と、ミッション軸が配設されるミ
ッション室とが画成され、前記ミッション室にはミッシ
ョン軸の長手方向の一端側に開口部が形成され、前記開
口部を閉塞する蓋体にはミッション軸の一端側を支持す
る軸受部が形成されたものは例えば実公昭60−348
64号公報において知られている。
そして従来ではミッション室の開口部への蓋体の取付け
を、蓋体の端面を開口部の端面に合わせ、蓋体をボルト
で開口部側に締結することで行っている。
(考案が解決しようとする問題点) 一方、ミッション室の開口部側にはミッション軸からの
荷重の他に、機関爆発時の荷重がかかるため、開口部の
端面に蓋体を合わせて単に締結する構造では、ミッショ
ン室の開口部側の微小な歪みによりギヤ音等の音が発生
し、斯かる音の発生を防止するにはエンジンケース及び
蓋体を厚肉化して剛性を高める必要があり、エンジンケ
ースが重量増となる不具合があった。
本考案は前記事情に鑑み案出されたものであって、本考
案の目的とする処は、軽量化を図りつつ斯かる音の発生
を防止することができるエンジンケースを提供するにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案は前記目的を達成するため、エンジンはクランク
軸芯を通る平面により上下に2分割されたクランクケー
スで1次圧縮を行なう2サイクルエンジンであり、ミッ
ション軸、ミッションギヤ群を配設するミッション室を
前記クランクケースの下部に形成された有底の略円筒形
状をなすミッションケースとその開口部内周部端に形成
された段部と嵌合する略円板状の蓋体とからなり、ボル
トで該蓋体を該ミッションケースに取着することにより
構成するとともに、該ミッション室を機関燃焼に伴うク
ランク軸への荷重方向延長線上に配設した。
(作用) 蓋体(75)を単に開口部(43)を閉塞する部材として機能さ
せるのみでなく、エンジンケース(11)の開口部(43)側の
壁部の一部を構成する部材としても機能させ、エンジン
ケース(11)の開口部(43)側の剛性を高める。
(実施例) 以下、本考案の好適一実施例を添付図面に従って説明す
る。
第1図はクランク軸とミッション機構との接続状態を示
すエンジンの展開図、第2図及び第3図は夫々第1図の
II−II線、III−III線から視たエンジンの要部断面側面
図を示す。
(1)は2サイクル2気筒エンジン、(3)はシリンダブロッ
ク、(5)はシリンダヘッド、(7)はピストン、(8)はコン
ロッド、(9)はクランク軸、(11)はエンジンケースで、
エンジンケース(11)はアッパケース(13)とロアケース(1
5)とで構成する。
前記エンジンケース(11)はクランクケースとミッション
ケースを兼ね、クランク室(17),(17)はアッパケース(1
3)とロアケース(15)にわたって形成する。
前記クランク室(17),(17)には夫々個別に吸気通路(19)
を連通させ、吸気通路(19)には気化器(21)を連結し、図
中(23)は掃気通路、(25)は排気通路を示し、クランク軸
(9)のジャーナル部(27),…はアッパケース(13)とロア
ケース(15)の合わせ部の軸受部(29),(31),(33)に組込ん
だボールベアリング(35)で支持する。
クランク軸(9)の一端側の軸受部(29)から突出する部分
にはギヤ(37)を取着し、他端側の軸受部(33)から突出す
る部分には発電機(39)を配設する。
ミッション室(41)はロアケース(15)に形成し、ミッショ
ン室(41)の一端側には開口部(43)を設け、ミッション室
(41)の他端側はクランク軸(9)の他端側の軸受部(33)と
連続状の壁部(45)により閉塞状に形成する。
ミッション室(41)にはメインシャフト(47)、カウンタシ
ャフト(49)、シフトフォークシャフト(51),(53)、シフ
トドラム(55)等のミッション軸を配設し、各シャフト(4
7),(49),(51),(53)とシフトドラム(55)の端部は前記壁
部(45)に組込んだボールベアリング(56),(57),…で支
持する。
前記メインシャフト(47)とカウンタシャフト(49)には夫
々複数の変速ギヤ(59),(61),…を組付け、変速ギヤ(5
9),(61),…の切換えはシフトフォークシャフト(51),(5
3)に夫々組付けたシフトフォーク(63),(65)の移動によ
り行い、シフトフォーク(63),(65)の移動はシフトドラ
ム(55)の回動により行う。
前記カウンタシャフト(49)は他端側を壁部(45)から突出
させ、該突設させた部分にスプロケット(67)を取着し、
エンジン動力をチェーンにより後輪へ伝達する。
前記開口部(43)は実施例では円状に形成し、内周部(69)
と、内周部(69)端に形成した段部(71)とで構成し、段部
(71)には周方向に間隔をおいてねじ孔(73),…を形成す
る。
そして前記開口部(43)に蓋体(75)を取着してミッション
室(41)を閉塞する。
前記蓋体(75)は外周部(77)を前記内周部(69)に嵌合し、
端面(79)を段部(71)に当接し、ミッション室(41)の外方
から前記ねじ孔(73)にボルト(81)を螺合し締付けること
で開口部(43)に取着する。
前記蓋体(75)には前記シャフト(47),(49),(51),(53)及
びシフトドラム(55)の軸受部(83),(85),…を形成し、
該軸受部(83),(85),…に組込んだボールベアリング(8
7),(89),…で前記シャフト(47),(49),(51),(53)及びシ
フトドラム(55)の一端側を支持する。
前記開口部(43)は蓋体(75)が取着された状態において、
蓋体(75)の外周部(77)を含む面の延長上に、クランク軸
(9)の一端側の軸受部(29)が位置するように形成し、前
記クランク軸(9)の一端側のボールベアリング(35)と、
蓋体(75)に組込んだボールベアリング(87),(89),…と
が同一面上に位置するように配置する。
蓋体(75)から突出するメインシャフト(47)部分にはギヤ
(91),(93)、クラッチ(95)を取付け、クランク軸(9)の一
端側に取付けたギヤ(37)と前記ギヤ(91)を噛合させ、ク
ランク軸動力をクラッチ(95)を介してメインシャフト(4
7)に伝達、遮断するように構成する。
蓋体(75)から突出するカウンタシャフト(49)部分にはギ
ヤ(97)を取付け、該ギヤ(97)と前記ギヤ(93)を噛合させ
ると共にギヤ(97)にはキックスタータシャフト(99)に取
着したギヤ(101)を噛合し、不図示のキックアームの踏
込みによりエンジンの始動を行うように構成する。
前記ギヤ(37),(91),(93),(97),(101)及びクラッチ(95)
はカバー(103)で覆い、キックスタータシャフト(99)は
両端を夫々ロアケース(15)とカバー(103)で支持する。
本実施例は前記のように構成し、ミッション室(41)の開
口部(43)を、該開口部(43)の内周部(69)に外周部(77)を
嵌合させた蓋体(75)で閉塞するようにしたので、蓋体(7
5)は単に開口部(43)を閉塞する部材として機能するのみ
でなく、ミッション室(41)の壁部の一部を構成する部材
としても確実に機能し、従来の如く開口部の端面に蓋体
の端面を合わせて取付ける場合に較べエンジンケース(1
1)の開口部(43)側の剛性を格段と高めることができ、エ
ンジンケース(11)の開口部(43)側の微小な歪みによるギ
ヤ音等の音の発生防止を、エンジンケース(11)の軽量化
を図りつつ達成できる。
更に、実施例では蓋体(75)の外周部(77)を含む面の延長
上にクランク軸(9)の一端側の軸受部(29)が位置するよ
うに形成したので、機関爆発時のクランク軸(9)からの
荷重を蓋体(75)で直接受けることができ、エンジンケー
ス(11)の剛性上極めて有利となり、エンジンケース(11)
を一層軽量化できる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案は上述した構成であるので次
のような効果を奏する。
クランクケースを上下2分割する構造としたため、加
工性が向上するとともに、クランク軸と、このクランク
軸と連係するミッション軸が同一ケース内に配設され、
両軸間を精度良く維持できる。
ミッションケースの底面との間でミッション軸を支持
する略円形をなす蓋体は、開口部の内周部端に形成した
段部に外周部が嵌合されているため、壁部の一部を構成
する部材として機能し、開口部側の剛性を確保して蓋体
を精度良く固着できる。よって、ミッション軸の支持に
何等影響を与えず、エンジンケースの軽量化を図りつつ
歪みに起因するギヤ音等の音の発生を防止することがで
きる。
シリンダによる爆発荷重を、2サイクルエンジンのク
ランク壁によって略円筒状に形成され剛性を確保された
ミッション室で受けるため、機関全体をコンパクトに形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はクランク軸とミッション機構との接続状態を示
すエンジンの展開図、第2図及び第3図は夫々第1図の
II−II線、III−III線から視たエンジンの要部断面側面
図である。 尚図面中(9)はクランク軸、(11)はエンジンケース、(1
7)はクランク室、(41)はミッション室、(43)は開口部、
(47)はメインシャフト、(49)はカウンタシャフト、(75)
は蓋体である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク軸が配設されるクランク室と、ミ
    ッション軸が配設されるミッション室とが画成されたエ
    ンジンケースであって、前記ミッション室にはミッショ
    ン軸の長手方向の一端側に開口部が形成され、前記開口
    部を閉塞する蓋体にはミッション軸の一端側を支持する
    軸受部が形成されたエンジンケースにおいて、エンジン
    はクランク軸芯を通る平面により上下に2分割されたク
    ランクケースで1次圧縮を行なう2サイクルエンジンで
    あり、ミッション軸、ミッションギヤ群を配設するミッ
    ション室を前記クランクケースの下部に形成された有底
    の略円筒形状をなすミッションケースとその開口部内周
    部端に形成された段部と嵌合する略円板状の蓋体とから
    なり、ボルトで該蓋体を該ミッションケースに取着する
    ことにより構成するとともに、該ミッション室を機関燃
    焼に伴うクランク軸への荷重方向延長線上に配設したこ
    とを特徴とするエンジンケース。
JP1986129189U 1986-08-25 1986-08-25 エンジンケ−ス Expired - Lifetime JPH0627807Y2 (ja)

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