JPH06277972A - 位置決め機構および方法 - Google Patents

位置決め機構および方法

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JPH06277972A
JPH06277972A JP6701093A JP6701093A JPH06277972A JP H06277972 A JPH06277972 A JP H06277972A JP 6701093 A JP6701093 A JP 6701093A JP 6701093 A JP6701093 A JP 6701093A JP H06277972 A JPH06277972 A JP H06277972A
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JP
Japan
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positioning
guide hole
green sheet
positioning pin
holder
Prior art date
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Pending
Application number
JP6701093A
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English (en)
Inventor
Akio Enomoto
明夫 榎本
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な機構により被位置決め部材を容易に位置
決めすることができるとともに、前記位置決めを自動化
することが可能な位置決め機構および方法を提供するこ
と。 【構成】先端部が端縁側に沿って徐々に縮径するテーパ
部52が形成された位置決めピン50を、グリーンシー
ト74に画成されたガイド孔109に挿入する。この場
合、多少の位置ずれがあっても、前記テーパ部52の傾
斜面に沿って位置決めピン50がガイド孔109に挿入
される。また、前記位置決めピン50にガイド孔109
が挿通された後、ガイド孔109に近接する周縁部を、
孔部110が画成された弾性部材108の底面部を介し
て略鉛直下方向に押圧する。従って、確実にガイド孔1
09に位置決めピン50が挿入され、容易に位置決めを
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位置決め機構および方
法に関し、一層詳細には、例えば、グリーンシートに対
し、ビアホールの穿設、ビアホールの穴埋め印刷および
配線パターンの印刷等を施す際のグリーンシートの位置
決めに好適に用いられる位置決め機構および方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、配線セラミックス基板を製造す
る過程において、セラミックス材料から長尺に帯状のグ
リーンシートを成膜し、これにパンチング加工を施すこ
とにより枠抜きした略方形状のグリーンシートを得る。
このグリーンシートの周縁部にはガイド孔を穿設し、搬
送テーブル等に設けられた位置決めピンを前記ガイド孔
に挿通して、前記グリーンシートを該搬送テーブルの所
定位置に位置決めすることができる。このような位置決
めの工程を経た後、グリーンシートに対するビアホール
の穿設、ビアホールの穴埋め印刷、および配線パターン
の印刷等の作業が行われる。
【0003】ところで、グリーンシートの位置決めを前
記のように行う場合、作業者がグリーンシートを把持し
そのガイド孔を位置決めピンの位置に合わせ、前記ガイ
ド孔に位置決めピンを挿通し、次いでグリーンシートを
全体的に押圧することにより行っている。これは、グリ
ーンシート自体が軟質な材料で形成され、ガイド孔が非
常に変形し易いために手作業に頼らざるを得なかったか
らである。しかも、位置決めピンとガイド孔との公差が
僅少であるという理由もある。
【0004】すなわち、前記グリーンシートにビアホー
ルの穿孔作業が終了した後、前記ビアホールの穴埋め印
刷、配線パターンの印刷等の作業が行われるが、これら
の作業はグリーンシートに画成されたガイド孔に位置決
めピンを挿入するという夫々の作業における位置決めの
工程に基づいて行われる。従って、例えば、グリーンシ
ートに対する正確な位置決めがなされないでビアホール
の穿設作業が行われた場合には、グリーンシートに画成
された前記ビアホールの位置と、ビアホールの穴埋め印
刷並びに配線パターンの印刷の位置との間にずれが生じ
てしまうことになる。このように、グリーンシートは個
々の作業において、高精度に位置決めされることが要求
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような位置決め作業では、作業者に過大な労力の負担が
かかるとともに、多くの時間を要することから非能率的
で、製品を大量生産することが困難であるという不都合
がある。
【0006】本発明は、前記の不都合を克服するために
なされたものであって、簡単な機構により被位置決め部
材を容易に且つ精度良く位置決めすることができるとと
もに、前記位置決めを自動化することによって生産効率
を向上させ、且つ大量生産に適した位置決め機構および
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、被位置決め部材に画成されたガイド孔
を位置決めピンに挿入することにより、前記被位置決め
部材を所定位置に位置決めする位置決め機構であって、
前記位置決め部材を保持するためのホルダと、前記ホル
ダに複数設けられ、端部側に向けて徐々に縮径するテー
パ状に形成したテーパ部を有する位置決めピンと、前記
ガイド孔に位置決めピンが挿入された被位置決め部材を
前記ホルダ側へ向けて押圧する弾性部材と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0008】また、本発明は、弾性部材の底面部には被
位置決め部材のガイド孔を貫通した位置決めピンのテー
パ部が進入する孔部が画成され、前記弾性部材の底面に
より被位置決め部材のガイド孔に近接する周部をホルダ
側に均等に押圧することを特徴とする。
【0009】さらに、本発明は、ホルダには被位置決め
部材の周囲を保持する真空吸引用の孔部を複数個設ける
ことを特徴とする。
【0010】さらにまた、本発明は、ホルダに複数設け
られ、端部側に向けて徐々に縮径するテーパ状に形成し
たテーパ部を有する位置決めピンに、被位置決め部材に
画成されたガイド孔を挿入する過程と、前記位置決めピ
ンにガイド孔が挿通されると同時に、または挿通された
後、被位置決め部材のガイド孔に近接する周部を、弾性
部材の底面を介してホルダ側に押圧する過程と、を有す
ることを特徴とする。
【0011】またさらに、本発明は、被位置決め部材が
位置決めされている間に被位置決め部材の周囲を真空吸
引する過程を有することを特徴とする。
【0012】またさらに、本発明は、被位置決め部材が
グリーンシートであることを特徴とする。
【0013】
【作用】上記の本発明に係る位置決め機構および方法で
は、先端部が端部側に向かって徐々に縮径するテーパ状
に形成したテーパ部を有する位置決めピンに、被位置決
め部材に画成されたガイド孔が挿入される。この場合、
多少の位置ずれがあっても、前記テーパ状の傾斜面に沿
って位置決めピンを容易にガイド孔に挿入することがで
きる。
【0014】また、前記位置決めピンにガイド孔が挿通
されると同時に、または挿通された後、被位置決め部材
のガイド孔に近接する周部を、弾性部材の底面を介して
ホルダ側に押圧する。従って、グリーンシートに画成さ
れたガイド孔と位置決めピンとの間に多少の位置ずれが
あっても、弾性部材の押圧作用下に、テーパ部の下側に
延在する位置決めピンの根本部にグリーンシートのガイ
ド孔を嵌入することができる。この場合、前記根本部の
直径をガイド孔の直径と略同一にすると、精度良く位置
決めすることができる。この結果、軟質の材料で形成さ
れたグリーンシートを弾性部材で押圧することによりガ
イド孔を変形させることなく、且つグリーンシートに対
して損傷を与えることなくグリーンシートを位置決めピ
ンの根本部まで押圧して確実に位置決めすることができ
る。
【0015】なお、被位置決め部材は真空吸引されるこ
とにより、ホルダに保持される。従って、前記ホルダに
保持されたグリーンシートに対して加工、印刷作業等を
行っても位置ずれが生ずることがなく、位置決めされた
状態を保持することが可能となる。
【0016】
【実施例】次に、本発明に係る位置決め機構および方法
について好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しなが
ら以下詳細に説明する。
【0017】図1は本実施例に係る位置決め機構を組み
入れた穿孔装置の斜視図、図2は図1に示す穿孔装置の
正面図、図3は図1に示す穿孔装置の平面図、図4は図
2に示すA部の一部断面拡大図である。
【0018】この穿孔装置10は、基本的には、第1の
基台部12と、開口部14を有し前記第1基台部12に
固定された支柱16と、前記支柱16に支持された長尺
な横架部材18とを有する。前記横架部材18には穿孔
手段20が搭載され、さらに、該横架部材18の長手方
向に沿って長尺なアーム22が連結され、その上面にケ
ーブル19が配設されている。さらに、モータ23の駆
動作用下に前記アーム22に沿って矢印X1 またはX2
方向に移動自在な第1と第2の吸着手段24、26が設
けられている(図1並びに図2参照)。前記第1基台部
12のアーム22側に隣接して第2の基台部28が連設
されている。前記第2基台部28の上部には、第1と第
2の収納部32、34が並設されている。
【0019】詳細に説明すると、前記第1基台部12の
上面には、図3に示すように、レール40が設けられ、
前記レール40にモータ36の駆動作用下に矢印X方向
に移動するテーブル41が設けられている。このテーブ
ル41はレール42を含み、前記レール42上に移動部
材44が設けられている。前記移動部材44は、モータ
38により矢印Y方向に移動自在である。前記移動部材
44に連結部材46を介してホルダ48が固着されてい
る。従って、モータ36、38を駆動すれば、ホルダ4
8は、図3において、矢印XY方向に変位自在である。
前記ホルダ48には、矩形状の開口部49が画成され、
その周縁部にグリーンシート(後述する)のガイド孔に
挿通して該グリーンシートを位置決めするための位置決
めピン50が所定間隔離間して設けられている(図5参
照)。
【0020】この位置決めピン50は、図6に示すよう
に、その先端部側に向かって徐々に縮径するテーパ部5
2が形成されている。前記位置決めピン50に近接する
ホルダ48の周縁部位には、通路54を介して図示しな
い負圧吸引源に連通する微細な直径の吸引孔56が複数
個所定間隔離間して画成されている。前記吸引孔56か
ら大気側を吸引することにより、ホルダ48に位置決め
されたグリーンシートを吸引して保持することができ
る。
【0021】前記横架部材18の上部にはプレート57
が固着され、前記プレート57に一組のシャフト59
a、59bおよび側板61が立設されている。前記一組
のシャフト59a、59bおよび側板61の上部には支
持板63を介してシリンダ60が設けられている(図1
参照)。前記横架部材18の下方には、シリンダ60の
ピストンロッド62の先端部に連結された穿孔部64が
設けられている。この穿孔部64は上型65を含み、シ
リンダ60の駆動作用下に矢印Z方向に変位自在に設け
られている。前記穿孔部64が略鉛直下方向(矢印Z2
方向)に変位して後述するグリーンシートに当接する部
位には、該グリーンシートにビアホールを穿孔するため
の図示しない複数本のポンチが植設されている。穿孔部
64の下方には、支柱16に画成された開口部14の底
面部に固設された基台67と、前記基台67の上面にダ
イブロック69を介して固定された下型71とが設けら
れている。
【0022】前記横架部材18の長手方向に沿って連結
されたアーム22には、該アーム22に沿って共に一体
的に変位する第1と第2の吸着手段24、26が設けら
れている。前記第1および第2吸着手段24、26は、
モータ23の駆動作用下にケーブル19を介してアーム
22の長手方向に沿って変位自在な一組の支持部66、
68がプレート82(図1並びに図3参照)に一体的に
設けられ、前記支持部66、68の夫々に並設されたシ
リンダ70、72の駆動作用下に該支持部66、68は
鉛直方向、すなわち、矢印Z方向に変位可能である。
【0023】第1吸着手段24は、図4に示すように、
ワークとしてのグリーンシート74が収容されたパレッ
ト76を吸着するパレット吸着部78と、グリーンシー
ト74を吸着するグリーンシート吸着部80とから構成
され、この第1吸着手段24は前記パレット76および
グリーンシート74を一体的に吸着して搬送する。
【0024】パレット吸着部78には、前記プレート8
2を介して支持部66、68と一体的に設けられたシリ
ンダ84の駆動作用下に昇降する固定板86が設けられ
ている。前記固定板86には支持部66が挿通される開
口部88が画成され、該固定板86の四隅角部には夫々
ロッド部材90が連結されている。前記ロッド部材90
の下部側には枠部材94が固着され、この枠部材94に
はグリーンシート吸着部80が挿通されるための大きな
開口部92が画成されている。前記ロッド部材90には
シャフト96が内嵌され、該ロッド部材90の内部に設
けられた図示しないスプリングの弾性力により矢印Z方
向に変位するシャフト96の先端部に吸着用パッド98
が連結されている。この吸着用パッド98により、後述
する昇降テーブルに積層された複数のパレット76の最
上位に位置するパレット76を吸着して保持することが
できる。
【0025】一方、グリーンシート吸着部80を構成す
る支持部66の下端部には、固定板100が固着され、
前記固定板100の略中心部にシリンダ102が設けら
れている。前記シリンダ102のピストンロッド106
にはプレート104が固定され、前記プレート104に
位置決め機構を構成する略円柱状の弾性部材108が連
結されている。前記弾性部材108は、ホルダ48の位
置決めピン50に対応する位置に複数個配設されてい
る。前記弾性部材108が略鉛直下方向(矢印Z 2
向)に変位してグリーンシート74に当接する部位に
は、図7に示すように、該グリーンシート74に穿設さ
れたガイド孔109を貫通した位置決めピン50が挿入
される孔部110が画成されている。
【0026】また、前記固定板100の四隅角部に連結
されたロッド状のガイド部材112を介して保持板11
4が連結され、前記保持板114の周縁部にシャフト1
16を介してグリーンシート74を吸着するための吸着
用パッド118が複数個連結されている。この場合、前
記支持部66に並設されたシリンダ70を駆動すること
により、前記吸着用パッド118を略鉛直上下方向(矢
印Z方向)に変位させることができる。
【0027】第2吸着手段26を構成する支持部68に
は、前記穿孔手段20によって複数のビアホールが穿孔
され、ホルダ48に固定されたグリーンシート74を吸
着し、第2収納部34に搬送するグリーンシート吸着部
120が連結されている(図2参照)。このグリーンシ
ート吸着部120は、支持部68の下端部に連結された
ロッド部122と、前記ロッド122に固定された固定
板124と、前記固定板124に連結されたシャフトの
先端部に装着された吸着用パッド126とを含む。前記
支持部68に並設されたシリンダ72の駆動作用下に吸
着用パッド126を略鉛直上下方向(矢印Z方向)に変
位させることができる。
【0028】次に、前記第1と第2吸着手段24、26
の下方で第2基台部28の上面には、第1および第2収
納部32、34が並設して設けられている。この第1お
よび第2収納部32、34は夫々略同一に構成されるた
め略同一の構成要素には同一の参照符号を付すととも
に、第1収納部32のみを説明し第2収納部34の説明
を省略する。
【0029】第1収納部32には、第2基台部28の上
面部に配設された保持部材128内にモータ130が設
けられ、前記モータ130の回転軸に連結されたボール
ねじ132に軸支されるとともに、略平行に立設された
ロッド134に案内されて略鉛直上下方向(矢印Z方
向)に変位する昇降テーブル136が設けられている。
この昇降テーブル136には複数のパレット76が積層
され、前記パレット76内には、図8に示すように、該
パレット76の凹部底面部に固着された位置決めピン1
38にガイド孔109を挿通して位置決めされたグリー
ンシート74が収納されている。この場合、前記グリー
ンシート74に画成されたガイド孔109の直径は位置
決めピン138の直径より格段に大きく形成され、前記
位置決めピン138はガイド孔109内で遊嵌して該グ
リーンシート74が概ね位置決めされた状態にある。
【0030】本実施例に係る穿孔装置10は、基本的に
は以上のように構成されるものであり、次にその動作に
ついて説明する。
【0031】先ず、第1収納部32のモータ130を駆
動しロッド134に案内されて昇降テーブル136を略
鉛直上方向(矢印Z1 方向)に変位させる。そこで、シ
リンダ70およびシリンダ84を共に駆動させ、パレッ
ト吸着部78を介して昇降テーブル136に積層された
複数個のパレット76の最上位に位置するパレット76
の周縁部を吸着用パッド98で吸着し、且つグリーンシ
ート吸着部80を介して位置決めピン138によりパレ
ット76内に概ね位置決めされたグリーンシート74の
周縁部を吸着用パッド118で同時に吸着する。
【0032】すなわち、前記パレット76を吸着するに
際しては、プレート82を介して支持部66に固定され
たシリンダ84の駆動作用下に吸着用パッド98を略鉛
直下方向(矢印Z2 方向)に変位させる。一方、グリー
ンシート74を吸着するに際しては、支持部66に並設
されたシリンダ70を駆動することにより、固定板10
0の四隅角部に連結されたガイド部材112を介して保
持板114が略鉛直下方向(矢印Z2 方向)に変位し、
さらに、前記保持板114にシャフト116を介して連
結された吸着用パッド118が略鉛直下方向(矢印Z2
方向)に変位する。従って、夫々の吸着用パッド98、
118は、面一の状態で前記パレット76およびグリー
ンシート74を吸着し、吸着後、前記シリンダ84、7
0を共に駆動して昇降テーブル136との間に所定間隔
離間した状態とする。
【0033】このように、第1吸着手段24を介してパ
レット76および該パレット76内に固定されたグリー
ンシート74を共に吸着した状態を保持し、モータ23
の駆動作用下に第1および第2吸着手段24、26をア
ーム22に沿って矢印X1 方向に変位させる。前記第1
および第2吸着手段24、26がアーム22に沿って変
位し、パレット吸着部78によって吸着されたパレット
76が第2収納部34の昇降テーブル136の真上に位
置する状態で停止させる。そして、シリンダ84を駆動
してパレット76を略鉛直下方向(矢印Z2 方向)に変
位させ、且つ吸着用パッド98における前記パレット7
6の吸着状態を解除する。この結果、グリーンシート7
4とパレット76とが離間し、該パレット76は第2収
納部34の昇降テーブル136上に静置される。その
際、予め、モータ130の駆動作用下に昇降テーブル1
36を最上位に上昇させておく。なお、この場合、グリ
ーンシート74はグリーンシート吸着部80によって吸
着保持された状態にある。
【0034】次に、再び、第1および第2吸着手段2
4、26をアーム22に沿って矢印X 1 方向に変位させ
ることにより、グリーンシート74がホルダ48の真上
に位置する状態に至る。ここで、第1および第2吸着手
段24、26の矢印X1 方向に対する変位を停止させ、
支持部66に並設されたシリンダ70を駆動させること
により該支持部66を略鉛直下方向(矢印Z2 方向)に
変位させる。従って、グリーンシート74が略鉛直下方
向(矢印Z2 方向)に変位し、前記グリーンシート74
が位置決めピン50の先端部と略同じ高さに到達したと
きに支持部66の変位を停止させる。続いて、グリーン
シート74に対する吸着用パッド118の吸着状態を解
除する。この結果、グリーンシート74の周縁部に画成
されたガイド孔109は位置決めピン50のテーパ部5
2に形成された傾斜面に沿って挿通される。この場合、
グリーンシート74の微小の位置ずれによりガイド孔1
09がテーパ部52に係合して図6に示すような状態と
なる。
【0035】そこで、シリンダ102を駆動させ、夫々
の位置決めピン50の真上に位置するように配置された
弾性部材108を略鉛直下方向(矢印Z2 方向)に変位
させる。従って、吸着用パッド118からグリーンシー
ト74を離間させてガイド孔109に位置決めピン50
が挿入され、次いで、前記弾性部材108の底面部に画
成された孔部110に位置決めピン50の先端部が臨む
ことになる。そして、弾性部材108の底面部によって
グリーンシート74がホルダ48側に押圧される(図7
参照)。前記弾性部材108(好適には、ウレタンゴム
等の材料で形成される)は、グリーンシート74のガイ
ド孔109に近接する周縁部を一様に押圧することがで
きるとともに、該弾性部材108によって押圧される際
にグリーンシート74が受ける衝撃を吸収する。なお、
前記弾性部材108による押圧工程の後、再びシリンダ
102を駆動させることにより弾性部材108が略鉛直
上方向(矢印Z1 方向)に変位して原位置に復帰させる
ことができる。
【0036】このように、本実施例に係る位置決め機構
を用いることにより、グリーンシート74のガイド孔1
09に対して、前記ガイド孔109の直径と略同一の直
径に形成された位置決めピン50の根本部を確実に嵌入
し、精度の高い位置決めをすることができる。すなわ
ち、グリーンシート74のガイド孔109との間に多少
の相対的な位置ずれがあったにせよ、位置決めピン50
のテーパ部52がそれを吸収でき、次いで、弾性部材1
08はグリーンシート74と位置決めピン50の係合を
確実且つ精緻に達成できる。なお、前記グリーンシート
74が位置決めピン50によって位置決めされた後は、
通路54を介して前記位置決めピン50に近接する吸引
孔56から該グリーンシート74が吸引されるため、そ
の後の作業によって位置ずれを生ずることなく位置決め
された状態を保持することができる。
【0037】以上のようにして、ホルダ48上にグリー
ンシート74が正確に位置決めされた後、モータ36、
38の駆動作用下に移動部材44を介してホルダ48を
所定位置に変位させる。続いて、穿孔手段20を構成す
るシリンダ60を駆動させ、穿孔部64を略鉛直下方向
(矢印Z2 方向)に変位させ、前記穿孔部64に設けら
れた図示しないポンチを介してグリーンシート74の所
定位置にビアホールを穿孔する。
【0038】前記ビアホールの穿孔作業が終了した後、
グリーンシート74を保持するホルダ48は、再び、モ
ータ36、38の駆動作用下に原位置に復帰する。そし
て、モータ23を駆動させ、待機状態にあった第2吸着
手段26をグリーンシート74の真上の位置に変位させ
る。続いて、シリンダ72の駆動作用下に支持部68を
変位させ、該支持部68の下方側に設けられた吸着用パ
ッド126を介して加工済みのグリーンシート74を吸
着し、モータ23の駆動作用下にアーム22に沿って矢
印X2 方向に変位させる。前記グリーンシート74を吸
着した第2吸着手段26が矢印X2 方向に変位している
途中において、グリーンシート74が第2収納部34の
真上に変位した際、第2吸着手段26の変位を停止し
て、シリンダ72の駆動作用下にグリーンシート74を
昇降テーブル136上に置かれたパレット76内に固定
する。この場合、前記パレット76内に設けられた位置
決めピン138によって概ね位置決めされることは勿論
である。
【0039】以上の作業を繰り返して連続して行うこと
により、グリーンシート74に対するビアホールの穿設
を効率的に行うことができ、ビアホールが穿設されパレ
ット76内に固定されたグリーンシート74は、次の作
業工程に搬送される。
【0040】なお、本実施例に係る位置決め機構は、ビ
アホールの穿設作業における位置決めについて説明した
が、これに限定されるものではなく、次の作業工程であ
るビアホールの穴埋め作業、配線パターンの印刷作業等
においても適用することができ、同様の位置決め作業に
基づいて前記作業が行われることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る位置決め機構および方法に
よれば、以下の効果が得られる。
【0042】すなわち、位置決めピンに構成されたテー
パ部と弾性部材とからなる簡単な機構により、被位置決
め部材を容易に位置決めすることができる。従って、従
来のように手作業によることなく自動化して位置決めす
ることができる。この結果、作業能率を高めることが可
能となるため生産効率を向上させ且つ生産量の増大を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る位置決め機構を組み入れ
た穿孔装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示す穿孔装置の正面図である。
【図3】図1に示す穿孔装置の平面図である。
【図4】図2に示すA部の一部断面拡大図である。
【図5】図1の穿孔装置を構成するホルダの斜視図であ
る。
【図6】図1の穿孔装置に組み込まれる弾性部材と、吸
着用パッドと、位置決めピンと、吸引機構と、グリーン
シートとの関係を示す部分断面図である。
【図7】図1の穿孔装置に組み込まれる弾性部材と、吸
着用パッドと、位置決めピンと、吸引機構と、グリーン
シートとの関係を示す部分断面図である。
【図8】図1の穿孔装置において、パレットにグリーン
シートが配置された状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10…穿孔装置 12、28…基台部 16…支柱 18…横架部材 22…アーム 23、36、38、130…モータ 24、26…吸着手段 32、34…収納部 60、70、72、84、102…シリンダ 48…ホルダ 50…位置決めピン 52…テーパ部 56…吸引孔 74…グリーンシート 76…パレット 98、118…吸着用パッド 108…弾性部材 109…ガイド孔 110…孔部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被位置決め部材に画成されたガイド孔を位
    置決めピンに挿入することにより、前記被位置決め部材
    を所定位置に位置決めする位置決め機構であって、 前記位置決め部材を保持するためのホルダと、 前記ホルダに複数設けられ、端部側に向けて徐々に縮径
    するテーパ状に形成したテーパ部を有する位置決めピン
    と、 前記ガイド孔に位置決めピンが挿入された被位置決め部
    材を前記ホルダ側へ向けて押圧する弾性部材と、 を備えることを特徴とする位置決め機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の機構において、弾性部材の
    底面部には被位置決め部材のガイド孔を貫通した位置決
    めピンのテーパ部が進入する孔部が画成され、前記弾性
    部材の底面により被位置決め部材のガイド孔に近接する
    周部をホルダ側に均等に押圧することを特徴とする位置
    決め機構。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の機構において、ホ
    ルダには被位置決め部材の周囲を保持する真空吸引用の
    孔部を複数個設けることを特徴とする位置決め機構。
  4. 【請求項4】ホルダに複数設けられ、端部側に向けて徐
    々に縮径するテーパ状に形成したテーパ部を有する位置
    決めピンに、被位置決め部材に画成されたガイド孔を挿
    入する過程と、 前記位置決めピンにガイド孔が挿通されると同時に、ま
    たは挿通された後、被位置決め部材のガイド孔に近接す
    る周部を、弾性部材の底面を介してホルダ側に押圧する
    過程と、 を有することを特徴とする位置決め方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の方法において、被位置決め
    部材が位置決めされている間に被位置決め部材の周囲を
    真空吸引する過程を有することを特徴とする位置決め方
    法。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載の方法において、被
    位置決め部材はグリーンシートであることを特徴とする
    位置決め方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009023229A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Ngk Insulators Ltd 金型
CN103707081A (zh) * 2013-12-16 2014-04-09 潍坊盛瑞动力机械科技有限公司 一种用于加工飞轮壳的工装

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