JPH06278123A - グリーンシートの穿孔方法およびその穿孔機構 - Google Patents

グリーンシートの穿孔方法およびその穿孔機構

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JPH06278123A
JPH06278123A JP6890593A JP6890593A JPH06278123A JP H06278123 A JPH06278123 A JP H06278123A JP 6890593 A JP6890593 A JP 6890593A JP 6890593 A JP6890593 A JP 6890593A JP H06278123 A JPH06278123 A JP H06278123A
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JP
Japan
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green sheet
punch
hole
punching
pressing portion
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Application number
JP6890593A
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English (en)
Inventor
Akio Enomoto
明夫 榎本
Motoo Noritake
基生 則竹
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cutting Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】グリーンシートに対してビアホールを穿孔する
際に発生するバリがビアホールに付着することを防止す
る。 【構成】ポンチ99を所定位置まで退動させると、ポン
チ99の直径の小なる部分99aとグリーンシート74
に穿設された貫通孔との間に間隙が生じ、ガイドプレー
ト77の孔部75に連通する通路79を介して圧力流体
が導入される。前記圧力流体は、前記孔部75に導入さ
れ、グリーンシート25の穿孔された孔部に付着してい
るバリが除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グリーンシート穿孔方
法およびその穿孔機構に関し、一層詳細には、上型と下
型とでグリーンシートを保持し、ポンチを介して前記グ
リーンシートにビアホールを穿孔するためのグリーンシ
ートの穿孔方法およびその穿孔機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、配線セラミックス基板を製造す
る過程において、セラミックス材料から長尺に帯状のグ
リーンシートを形成し、これにパンチング加工を施すこ
とにより枠抜きした略方形状のグリーンシートを得る。
このグリーンシートの周縁部にはガイド孔が穿設され、
さらに、グリーンシートに対するビアホールの穿設、ビ
アホールの穴埋め印刷、および配線パターンの印刷等の
作業が行われる。
【0003】ところで、前記グリーンシートに対してビ
アホールを穿設する作業では、上型と下型との間に保持
されたグリーンシートを、上型に設けられた複数のポン
チで穿孔してビアホールを画成する。この場合、前記ポ
ンチでグリーンシートを穿孔した際、前記グリーンシー
トの穿孔された孔部の下方側に突出するバリが発生す
る。そして、前記ポンチをグリーンシートから引き抜く
時に前記バリが該ポンチの先端部に粘着し、前記粘着し
たバリが穿孔した孔部に付着して、該孔部を導体ペース
トで穴埋めしてもグリーンシート積層体の上下階層間の
導通を図ることができなくなるという問題がある。
【0004】すなわち、次の工程として、例えば、穿設
されたビアホールに対してメタル等の導電性の材料で穴
埋め印刷が行われるが、前記バリで目詰まりして閉塞さ
れた孔部にはメタルが穴埋めされなくなる。この結果、
さらに、グリーンシートに対して配線パターンをスクリ
ーン印刷して、複数のグリーンシートを積層してグリー
ンシート積層体を形成した場合、前記メタルで穴埋めさ
れることなくバリで閉塞された孔部によってグリーンシ
ート積層体の隣接する各上下層間の導通を図ることがで
きなくなる。
【0005】このため、前記のバリが発生しないよう
に、上型と下型との位置の微調整を行う。すなわち、グ
リーンシートに代替して、例えば、シート状のアルミ箔
に試験的にビアホールを穿孔し、前記アルミ箔に発生す
るバリの発生方向を検出することにより、前記上型と下
型との位置を微調整することによってバリの発生を防止
する方法である。
【0006】また、顕微鏡を用いて、穿孔されたビアホ
ールの孔部を検査することにより、バリによって該ビア
ホールが閉塞されているかどうかを検査し、ビアホール
が閉塞されているグリーンシートを取り除く方法も採用
されるに至っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術において前者の方法は、工作物に少数の孔部を穿
孔する場合にはバリの発生を防止することができるが、
多数(例えば、約500個)のビアホールを穿孔する場
合には、上型および下型の加工精度上、ビアホールを構
成する全ての孔部に対してバリが発生することを防止す
ることは困難である。また、後者の方法に関し、一枚の
グリーンシートに穿孔される孔部の数は、膨大な数にの
ぼるため(約1万個)、そのすべてを顕微鏡によって検
査することは、多大な労力および時間を要することか
ら、生産性を著しく低下させるという問題がある。
【0008】本発明は、前記問題点を解消するためにな
されたものであって、グリーンシートに対してビアホー
ルを穿孔する際に発生するバリによって、ビアホールを
構成する孔部が閉塞されることを防止することが可能
な、しかも生産性を向上させることが可能なグリーンシ
ートの穿孔方法およびその穿孔機構を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、上型を下型に対して相対的に下降させ
る工程と、前記上型のグリーンシート押さえ部によって
下型に位置決めされているグリーンシートを押さえて保
持する工程と、前記上型に設けられているポンチホルダ
を下型に対して相対的に下降させ、該ポンチホルダに植
設されているポンチにより前記グリーンシートの所定位
置にビアホールを穿孔する工程と、前記上型を下型から
相対的に移動させて前記ポンチの先端部がグリーンシー
トから抜かれた後、前記グリーンシート押さえ部に設け
られた室に連通するポンチ挿通用孔部を介して導入され
た圧縮空気により、該グリーンシートに穿孔されたビア
ホールに付着するバリを吹き飛ばす工程と、前記上型を
下型から相対的に移動させて原位置に復帰させる工程
と、からなることを特徴とする。この場合、圧縮空気
は、前記ポンチの先端部がグリーンシートから抜かれる
前から連続して該グリーンシートに穿孔されたビアホー
ルにポンチ挿通用孔部を介して導入してもよい。
【0010】また、本発明は、圧縮空気がポンチの直径
の小さな先端部がグリーンシートの孔部に臨んでいる状
態で前記孔部に導入されて該圧縮空気がさらに絞られる
ことによりバリを除去することを特徴とする。
【0011】さらに、本発明は、上型と下型とでグリー
ンシートを保持し、ポンチを介して前記グリーンシート
にビアホールを穿孔するためのグリーンシートの穿孔機
構であって、前記上型と下型との間に配設されたポンチ
ホルダと、前記ポンチホルダに配設されたポンチと、前
記ポンチホルダに変位自在に設けられたグリーンシート
押さえ部と、を備え、前記グリーンシート押さえ部は、
ストリッパプレートと前記ストリッパプレートに固着さ
れたガイドプレートとを有し、前記ストリッパプレート
とガイドプレートとの間に圧力流体供給源に連通する室
を設けるとともに、前記グリーンシート押さえ部の下側
に配設されたガイドプレートには前記室と連通するポン
チ挿通用孔部が画成されていることを特徴とする。
【0012】さらにまた、本発明は、前記ポンチは先端
部が小径で根本部が大径な異径のロッドからなり、前記
ポンチ挿通用孔部は前記ポンチの根本部を挿通可能に設
けられていることを特徴とする。
【0013】またさらに、本発明は、前記グリーンシー
ト押さえ部の上部に配設されたストリッパプレートには
ポンチ挿通用孔部が画成され、前記ポンチ挿通用孔部
は、ポンチの根本部と略同一の直径を有することを特徴
とする。
【0014】
【作用】本発明に係るグリーンシートの穿孔方法および
その穿孔機構では、グリーンシート押さえ部でグリーン
シートを押さえてポンチを下降させ、該グリーンシート
を穿孔してビアホールを画成する。この場合、グリーン
シートの押さえ部に設けられた室に連通するポンチ挿通
用孔部を介して導入された圧縮空気により、グリーンシ
ートのビアホールに付着するバリを吹き飛ばすことがで
きる。
【0015】また、ポンチの先端部が小径で根本部が大
径の二段に形成した場合、ポンチを所定位置まで退動さ
せると、ポンチの直径の小径の部分とグリーンシートに
穿設された貫通孔との間に間隙が生じ、前記室に連通す
る通路を介して圧力流体が導入される。前記圧力流体
は、前記間隙に絞られて流入し、ビアホールの孔部から
該圧縮空気を勢いよく噴出させることにより、グリーン
シートの穿孔された孔部に付着しているバリが除去され
る。
【0016】さらに、グリーンシート押さえ部のポンチ
が挿通するストリッパプレートのポンチ挿通用孔部をポ
ンチの大径部分と略同一の直径とすることにより、前記
上側のストリッパプレートのポンチ挿通用孔部が閉塞さ
れることから、前記室に連通する通路を介して導入され
た圧力流体は、間隙が画成された下側のガイドプレート
のポンチ挿通用孔部から圧縮空気を勢いよく噴出させる
ことができ、なお一層確実にバリを吹き飛ばすことがで
きる。
【0017】
【実施例】本発明に係るグリーンシートの穿孔方法につ
いてそれを実施する装置との関係で好適な実施例を挙
げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0018】図1は本実施例に係るグリーンシートの穿
孔機構を組み入れた穿孔装置の斜視図、図2は図1に示
す穿孔装置の正面図、図3は図1に示す穿孔装置の平面
図である。
【0019】この穿孔装置10は、基本的には、第1の
基台部12と、開口部14を有し前記第1基台部12に
固定された支柱16と、前記支柱16に支持された長尺
な横架部材18とを有する。前記横架部材18には穿孔
手段20が搭載され、さらに、該横架部材18の長手方
向に沿って長尺なアーム22が連結され、その上面にケ
ーブル19が配設されている。さらに、モータ23の駆
動作用下に前記アーム22に沿って矢印X1 またはX2
方向に移動自在な第1と第2の吸着手段24、26が設
けられている(図1並びに図2参照)。前記第1基台部
12のアーム22側に隣接して第2の基台部28が連設
されている。前記第2基台部28の上部には、第1と第
2の収納部32、34が並設されている。
【0020】なお、前記第1吸着手段24は、ワークと
してのグリーンシート25が収容されたパレット27を
吸着するパレット吸着部31と、グリーンシート25を
吸着するグリーンシート吸着部33とから構成され、こ
の第1吸着手段24はパレット27およびグリーンシー
ト25を一体的に吸着して前記第1収納部32から前記
穿孔手段20まで搬送する。一方、第2吸着手段26
は、前記穿孔手段20によってビアホールが穿設された
グリーンシート25を吸着して第2収納部34に搬送す
る。
【0021】詳細に説明すると、前記第1基台部12の
上面には、図3に示すように、レール40が設けられ、
前記レール40にモータ36の駆動作用下に矢印X方向
に移動するテーブル41が設けられている。このテーブ
ル41はレール42を含み、前記レール42上に移動部
材44が設けられている。前記移動部材44は、モータ
38により矢印Y方向に移動自在である。前記移動部材
44に連結部材46を介してホルダ48が固着されてい
る。従って、モータ36、38を駆動すれば、ホルダ4
8は、図3において、矢印X、Y方向に変位自在であ
る。前記ホルダ48には、矩形状の開口部49が画成さ
れ、その周縁部にグリーンシート25のガイド孔に挿通
して該グリーンシート25を位置決めするための位置決
めピン(図示せず)が所定間隔離間して設けられてい
る。
【0022】穿孔手段20は、横架部材18の上部に搭
載された駆動部50と、横架部材18の下部側に設けら
れ前記駆動部50と駆動軸を介して連結された穿孔部6
4とを含む。
【0023】前記駆動部50には、横架部材18の上部
に固着されたプレート47が設けられ、前記プレート4
7に一組のシャフト59a、59bおよび側板61が立
設されている。前記一組のシャフト59a、59bおよ
び側板61の上部には支持板63を介してシリンダ60
が設けられている(図1参照)。前記横架部材18の下
方には、シリンダ60のピストンロッド62の先端部に
連結された穿孔部64が設けられている。
【0024】この穿孔部64は、開口部14の底面部に
固設された基台67と、前記基台67上にダイブロック
51を介して固定された下型52と、シリンダ60の駆
動作用下に略鉛直上下方向(矢印Z方向)に変位して前
記下型52に当接する上型53とを有する。
【0025】前記下型52は、図4に示すように、平坦
に形成されたダイブロック51上に固定され、略矩形状
に形成された第1型部材54と、前記第1型部材54の
上部に固着された略平板状の第2型部材55と、前記第
2型部材55の略中心部に画成された凹部にねじ部材5
6(図5参照)を介して固定されたカバー部材57とか
ら構成されている。前記カバー部材57の略中心部に
は、後述するポンチが挿通される複数の微細な孔部58
が画成されるとともに、さらにその下部には前記孔部5
8に連通する開口部59が画成されている。
【0026】前記ダイブロック51には孔部65が画成
され、前記孔部65は第1型部材54に画成された孔部
68と連通している。第1型部材54および第2型部材
55には、上型53並びに下型52の組立時において上
型53に設けられたガイドピン89を挿入して前記上型
53と下型52の位置を確認するためのガイド孔71が
画成されている。従って、型組立が済めば、前記ガイド
ピン89は上型53から取り外すことができる。
【0027】一方、横架部材18の下部には、前記シリ
ンダ60のピストンロッド62に連結されて略鉛直上下
方向(矢印Z方向)に変位する上型53が設けられてい
る。この上型53は、プレート85を介して横架部材1
8の下部に摺動自在に設けられた固定部材87と、前記
固定部材87に対して略鉛直上下方向(矢印Z方向)に
変位自在に設けられたストリッパプレート93とを有す
る。前記ストリッパプレート93には、後述するポンチ
が挿通される孔部93aが画成されている。さらに、上
型53は、前記ストリッパプレート93に固着されて該
ストリッパプレート93に画成された凹部73を閉塞す
るとともに、ビアホールを穿孔する際にポンチが挿通す
る微細な孔部75が画成されたガイドプレート77を含
む。前記ガイドプレート77は、前記ストリッパプレー
ト93とともにグリーンシート押さえ部を構成する。前
記ガイドプレート77とストリッパプレート93とによ
って画成された凹部73に連通する通路79が画成さ
れ、前記通路79はストリッパプレート93の側面部に
画成されたポート81に連通し、該ポート81から圧縮
空気が導入される(図4並びに図5参照)。前記固定部
材87には、ベアリング83に保持され、ばね部材95
の弾性力によって矢印Z方向に摺動するシャフト97が
設けられ、前記シャフト97の先端部にはストリッパプ
レート93が固着されている。従って、前記ストリッパ
プレート93は、前記シャフト97が摺動することによ
り略鉛直上下方向(矢印Z方向)に変位する。
【0028】さらに、前記固定部材87には複数のポン
チ99を押さえるためのポンチストッパ101が内嵌さ
れている。前記固定部材87の下部には固定板103が
固定され、前記固定板103に複数のポンチ99を支持
する支持プレート105が固着されている。前記ポンチ
99の先端部は、図6および図7に示すように、その直
径の極めて小なる部分99aと、前記部分99aよりは
若干大なる部分99bとから構成されている。ポンチ9
9の先端部が挿通するストリッパプレート93の孔部9
3aおよびガイドプレート77の孔部75は、前記ポン
チ先端の若干大なる部分99bと略同一の直径で画成さ
れており、前記ポンチ99の若干大なる部分99bが前
記孔部75、93aに挿入されることにより、グリーン
シート74に対するポンチ99の位置決めが行われる。
なお、前記ポンチ先端の大なる部分93bが、ストリッ
パプレート93の孔部93aに挿通することにより該ポ
ンチ99が位置決めされることが好ましい。
【0029】本実施例に係る穿孔装置10は、基本的に
は以上のように構成されるものであり、次にその動作に
ついて説明する。
【0030】先ず、第1収納部32に複数個積層された
パレット27の最上位に位置するパレット27を第1吸
着手段24のパレット吸着部31を介して吸着し、且つ
前記パレット27内に固定されたグリーンシート25を
グリーンシート吸着部33を介して同時に吸着する。前
記第1吸着手段24によってグリーンシート25並びに
パレット27が吸着された状態を保持しながら、モータ
23を駆動して前記第1吸着手段24を矢印X1 方向に
変位させる(図2参照)。この場合、第1吸着手段24
が矢印X1 方向に変位の途中において、パレット吸着部
31の吸着状態を解除してパレット27を第2収納部3
4上に静置させる。
【0031】さらに、第1吸着手段24を矢印X1 方向
に向かって変位させ、結局、グリーンシート吸着部33
によって保持されたグリーンシート25は、穿孔手段2
0を構成するホルダ48上に正確に位置決めされた後、
モータ36、38の駆動作用下に移動部材44を介して
X方向およびY方向へと変位させ、ホルダ48を上型5
3と下型52の間に位置決めされる。
【0032】続いて、穿孔手段20を構成するシリンダ
60を駆動させ、ピストンロッド62を介して連結され
た上型53を略鉛直下方向(矢印Z2 方向)に変位さ
せ、上型53を構成するストリッパプレート93がグリ
ーンシート25に当接して、該グリーンシート25を下
型52のカバー部材57とで固定する。さらに、シリン
ダ60の駆動作用下に上型53を略鉛直下方向(矢印Z
2 方向)を変位させることにより、前記ストリッパプレ
ート93は下型52を押圧した状態を保持しながら、固
定部材87が略鉛直下方向(矢印Z2 方向)に変位す
る。
【0033】この場合、固定部材87は、先端部がスト
リッパプレート93に固定されたシャフト97に案内さ
れ、ばね部材95の弾性力に対抗して略鉛直下方向(矢
印Z 2 方向)に変位する。その際、前記固定部材87に
内嵌されたポンチストッパ101で押さえられたポンチ
99が前記固定部材87に伴って略鉛直下方向(矢印Z
2 方向)に変位することにより、前記ポンチ99の先端
の部分99aはグリーンシート25にビアホールを穿孔
し、さらに、カバー部材57に画成された孔部58を貫
通して該カバー部材57から突出した状態となる(図6
参照)。この場合、前記ポンチ99の位置決めは、該ポ
ンチ99の先端の部分99bと略同一の直径を有するス
トリッパプレート93の孔部93aおよびガイドプレー
ト77の孔部75に、ポンチ99の先端の部分99bが
挿入されることにより行われるが、好ましくは、ストリ
ッパプレート93の孔部93aで行うとよい。
【0034】続いて、シリンダ60の駆動作用下に上型
53を略鉛直上方向(矢印Z1 方向)に変位させること
により、グリーンシート25からポンチ99の先端の部
分99aが引き抜かれ、図7に示す状態となる。この場
合、予め、図示しない圧縮空気供給源に接続されたポー
トから圧縮空気を導入しておく。勿論、図7の状態で圧
縮空気供給源から圧縮空気を導入してもよい。そこで、
前記圧縮空気は、ポート81に連通する通路79を介し
てガイドプレート77によって閉塞されたストリッパプ
レート93の凹部73に導入される。この場合、前記凹
部73に連通するストリッパプレート93の孔部93a
は略同一の直径からなるポンチ先端の部分99bで閉塞
されている。一方、ガイドプレート77の孔部75の直
径は、ポンチ先端の部分99aの直径より大きく画成さ
れているために、前記凹部73に連通する孔部75の間
隙からポンチ99の先端部99aがあたかもニードル弁
の如き絞り作用下に圧縮空気が矢印Z2 方向に流出し、
グリーンシート25に穿孔されたビアホールを通過して
下型52から勢いよく外部に排出される。その際、グリ
ーンシート25は、上型53と下型52とで固定された
状態にあり、前記ガイドプレート77とグリーンシート
25との接触面は、気密に保持されている。
【0035】従って、ビアホールの穿孔によってグリー
ンシート25の裏面に突出するバリが発生し、前記バリ
がポンチ99の引き抜かれる時に該ポンチ99の先端部
に粘着してビアホールを構成する孔部に付着した場合で
あっても、前記ビアホールを構成する孔部に圧縮空気を
流入して、バリを吹き飛ばすことができる。この結果、
ビアホールの孔部にバリが付着することを防止すること
ができる。続いて、シリンダ60の駆動作用下に上型5
3を略鉛直上方向(矢印Z1 方向)に変位させることに
より、上型53はグリーンシート25から離間して原位
置に復帰する。
【0036】前記ビアホールの穿孔作業が終了した後、
グリーンシート25を保持するホルダ48は、再び、モ
ータ36、38の駆動作用下に原位置に復帰する。そし
て、モータ23を駆動させ、待機状態にあった第2吸着
手段26を介して加工済のグリーンシート25を吸着
し、モータ23の駆動作用下にアーム22に沿って矢印
2 方向に変位させる。前記グリーンシート25を吸着
した第2吸着手段26が矢印X2 方向に変位している途
中において、グリーンシート25が第2収納部34の真
上に変位した際、第2吸着手段26の変位を停止して、
前記加工済のグリーンシート25を第2収納部34上に
置かれたパレット27内に固定する。
【0037】以上の作業を繰り返して連続して行うこと
により、グリーンシート25に対するビアホールの穿設
を効率的に行うことができ、ビアホールが穿設されパレ
ット27内に固定されたグリーンシート25は、次の作
業工程に搬送される。
【0038】
【発明の効果】本発明に係るグリーンシートの穿孔方法
およびその穿孔機構によれば、以下の効果が得られる。
【0039】すなわち、グリーンシートにビアホールを
穿孔することにより発生するバリがポンチに粘着して、
該ビアホールの孔部に付着したバリを吹き飛ばすことに
より、前記ビアホールに導体ペーストを穴埋めして各層
間に印刷された配線パターンの導通を図ることができ
る。また、従来のように顕微鏡で穿孔されたビアホール
を検査する必要がなく、多大な労力および時間を省くこ
とができ、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るグリーンシートの穿孔機
構が組み込まれた穿孔装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示す穿孔装置の正面図である。
【図3】図1に示す穿孔装置の平面図である。
【図4】図1に示す穿孔装置の穿孔部を構成する上型と
下型とを示す部分縦断面図である。
【図5】図1に示す穿孔装置の上型を構成するスリッパ
プレートとガイドプレートとを示す説明図である。
【図6】図1に示す穿孔装置において、上型と下型とで
固定されたグリーンシートをポンチによりビアホールを
穿孔した状態を示す部分断面図である。
【図7】図6に示す状態からポンチを引き抜いた状態を
示す部分断面図である。
【符号の説明】
10…穿孔装置 12、28…基台部 16…支柱 18…横架部材 20…穿孔手段 22…アーム 23、36、38…モータ 24、26…吸着手段 25…グリーンシート 32、34…収納部 48…ホルダ 50…駆動部 52…下型 53…上型 54、55…型部材 64…穿孔部 73…凹部 75、93a…孔部 77…ガイドプレート 79…通路 81…ポート 93…ストリッパプレート 99、99a、99b…ポンチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上型を下型に対して相対的に下降させる工
    程と、 前記上型のグリーンシート押さえ部によって下型に位置
    決めされているグリーンシートを押さえて保持する工程
    と、 前記上型に設けられているポンチホルダを下型に対して
    相対的に下降させ、該ポンチホルダに植設されているポ
    ンチにより前記グリーンシートの所定位置にビアホール
    を穿孔する工程と、 前記上型を下型から相対的に移動させて前記ポンチの先
    端部がグリーンシートから抜かれた後、前記グリーンシ
    ート押さえ部に設けられた室に連通するポンチ挿通用孔
    部を介して導入された圧縮空気により、該グリーンシー
    トに穿孔されたビアホールに付着するバリを吹き飛ばす
    工程と、 前記上型を下型から相対的に移動させて原位置に復帰さ
    せる工程と、 からなることを特徴とするグリーンシートの穿孔方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、圧縮空気は
    ポンチの直径の小さな先端部がグリーンシートの孔部に
    臨んでいる状態で前記孔部に導入されて該圧縮空気がさ
    らに絞られることによりバリを除去することを特徴とす
    るグリーンシートの穿孔方法。
  3. 【請求項3】上型と下型とでグリーンシートを保持し、
    ポンチを介して前記グリーンシートにビアホールを穿孔
    するためのグリーンシートの穿孔機構であって、 前記上型と下型との間に配設されたポンチホルダと、 前記ポンチホルダに配設されたポンチと、 前記ポンチホルダに変位自在に設けられたグリーンシー
    ト押さえ部と、 を備え、前記グリーンシート押さえ部は、ストリッパプ
    レートと前記ストリッパプレートに固着されたガイドプ
    レートとを有し、前記ストリッパプレートとガイドプレ
    ートとの間に圧力流体供給源に連通する室を設けるとと
    もに、前記グリーンシート押さえ部の下側に配設された
    ガイドプレートには前記室と連通するポンチ挿通用孔部
    が画成されていることを特徴とするグリーンシートの穿
    孔機構。
  4. 【請求項4】請求項3記載の機構において、前記ポンチ
    は先端部が小径で根本部が大径な異径のロッドからな
    り、前記ポンチ挿通用孔部は前記ポンチの根本部を挿通
    可能に設けられていることを特徴とするグリーンシート
    の穿孔機構。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の機構において、前
    記グリーンシート押さえ部の上部に配設されたストリッ
    パプレートにはポンチ挿通用孔部が画成され、前記ポン
    チ挿通用孔部は、ポンチの根本部と略同一の直径を有す
    ることを特徴とするグリーンシートの穿孔機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007000804A1 (ja) * 2005-06-27 2007-01-04 Beac Co., Ltd. プリント配線基板の穿孔方法、プリント配線基板、boc用基板及び穿孔装置
KR100817663B1 (ko) * 2006-09-05 2008-03-27 베아크 가부시끼가이샤 프린트 배선 기판의 천공 방법, 프린트 배선 기판,boc용 기판 및 천공 장치
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