JPH0627622A - 熱現像感光材料およびこれを用いた画像形成方法 - Google Patents

熱現像感光材料およびこれを用いた画像形成方法

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JPH0627622A
JPH0627622A JP1850091A JP1850091A JPH0627622A JP H0627622 A JPH0627622 A JP H0627622A JP 1850091 A JP1850091 A JP 1850091A JP 1850091 A JP1850091 A JP 1850091A JP H0627622 A JPH0627622 A JP H0627622A
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dye
group
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chemical
light
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JP1850091A
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English (en)
Inventor
Takuya Yokogawa
拓哉 横川
Hiroyuki Ozaki
博之 尾崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 露光光源としてダイナミックレンジの狭い半
導体レーザーを使用して高画質の画像を得る。 【構成】 熱現像カラー感光材料において、700nm以
上に分光感度のピークをもつ層を少なくとも2層有する
ものとし、かつそのなかの少なくとも1層の露光量
(E)のダイナミックレンジをlog E単位で0.3〜
1.8とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱現像感光材料(以下、
「感光材料」と略す場合がある。)に関するものであ
り、特に赤外分光感度とダイナミックレンジに特徴があ
るために、半導体レーザー(LD)を露光光源とするカ
ラーハードコピー、プリンターとして優れたシステムを
提供する熱現像感光材料と画像形成方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】熱現像感光材料はこの技術分野では公知
であり、熱現像感光材料とそのプロセスについては、例
えば「写真工学の基礎」非銀塩写真編(1982年 コ
ロナ社発行)の242頁〜255頁、米国特許第450
0626号等に記載されている。
【0003】その他、例えば現像主薬の酸化体とカプラ
ーとのカップリング反応により色素画像を形成する方法
が米国特許第3761270号、同4021240号等
に記載されている。また感光銀色素漂白法によりポジの
色画像を形成する方法が米国特許第4235957号等
に記載されている。
【0004】また、最近、熱現像により画像状に拡散性
の色素を放出または形成させ、この拡散性の色素を色素
固定要素に転写する方法が提案されている。この方法で
は、使用する色素供与性化合物の種類または使用するハ
ロゲン化銀の種類を変えることにより、ネガの色素画像
もポジの色素画像も得ることができる。更に詳しくは米
国特許第4500626号、同4483914号、同4
503137号、同4559290号、特開昭58−1
49046号、特開昭60−133449号、同59−
218443号、同61−238056号、欧州特許公
開220746A2号、公開技報87−6199、欧州
特許公開210660A2等に記載されている。
【0005】熱現像でポジのカラー画像を得る方法につ
いても多くの方法が提案されている。例えば、米国特許
第4559290号にはいわゆるDRR化合物を色像放
出能力のない酸化型にした化合物を還元剤もしくはその
前駆体を共存させ、熱現像によりハロゲン化銀の露光量
に応じて還元剤を酸化させ、酸化されずに残った還元剤
により還元して拡散性色素を放出させる方法が提案され
ている。また、欧州特許公開220746号、公開技報
87−6199(第12巻22号)には、同様の機構で
拡散性色素を放出する化合物として、N−X結合(Xは
酸素原子、窒素原子または硫黄原子を表す)の還元的な
開裂によって拡散性色素を放出する化合物を用いる熱現
像カラー感光材料が記載されている。
【0006】従来のカラー感光材料は普通、青、緑、赤
の分光増感を持っており、このようなカラー感光材料に
一旦電気信号に変換された画像情報を用いて画像を得る
にはカラーCRT(カソードレイチューブ)を露光光源
として使うことが一般的であるが、CRTは大サイズの
プリントを得るには不適当である。
【0007】また、大サイズのプリントを得ることが可
能な書き込みヘッドとして、発光ダイオード(LED)
や半導体レーザー(LD)が開発されている。しかしこ
れらの光書き込みヘッドは効率よく青を発光するものが
開発されていない。
【0008】従って、例えば発光ダイオード(LED)
を使用する場合は、近赤外(800nm)、赤(670n
m)と黄(570nm)の3つの発光ダイオードを組み合
わせた光源により、近赤外、赤および黄色に分光増感さ
れた3つの層を有するカラー感光材料を露光する必要が
あり、このような構成で画像記録をおこなうシステムが
「日経ニューマテリアル」1987年9月14日号第4
7〜57頁に記載されており、一部実用されている。
【0009】また、880nm、820nm、760nmの発
光を示す3つの半導体レーザーを組合せた光源で各々の
波長に分光感度を持つ3つの感光層を有するカラー感光
材料に記録するシステムが特開昭61−137149号
に記載されている。
【0010】ところで熱現像が非常にカブリやすいこと
は従来より知られている。この特徴的なカブリは熱カブ
リとも呼ばれ、熱カブリの改善が熱現像感光材料におい
ては最大の課題であった。乳剤の粒子サイズとカブリの
関係や高感化するための具体的方法が多数示されている
(例えば、特願平2−299261号)。
【0011】近年カラーハードコピーは、年々需要が増
加し、また市場ニーズは、より高画質へ向っている。高
画質カラーハードコピーの分野では銀塩写真方式が最も
優れている。カラーハードコピーシステムにおいてLD
は露光光源として優れた性質を多数もっていることが知
られており近年注目されているが、ダイナミックレンジ
が1.8程度以下とせまく既存の熱現像感光材料では、
軟調すぎて、充分なS/Nを引き出せないという問題が
あった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ダイ
ナミックレンジの狭い半導体を露光光源として使用する
のに適し、特に高画質カラーハードコピーシステムに使
用する熱現像感光材料およびこれを用いた画像形成方法
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
の(1)、(2)の本発明によって達成される。
【0014】(1)支持体上に少なくとも感光性ハロゲ
ン化銀乳剤、バインダーおよび色素供与性化合物を有す
る熱現像感光材料において、700nm以上に分光感度の
ピークをもつ層を少なくとも2層有し、かつそのなかの
少なくとも1層の露光量(E)のダイナミックレンジが
logE単位で、0.3以上1.8以下であることを特徴と
する熱現像感光材料。
【0015】(2)上記(1)の熱現像感光材料を用
い、半導体レーザーを露光光源として使用して画像を形
成する画像形成方法。
【0016】
【作用】本発明によれば、熱現像感光材料は、700nm
以上に分光感度のピークをもつ層を少なくとも2層有
し、かつ少なくとも1層のダイナミックレンジが、logE
単位で、0.3〜1.8にあるので、安定な半導体レー
ザーを用いることができ、半導体レーザーを露光光源と
したカラーハードコピーシステムなどにおいて、高画質
の画像が得られる。
【0017】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について、詳
細に説明する。
【0018】本発明の熱現像感光材料は、700nm以上
に分光感度のピークをもつ層を少なくとも2層有するも
のであり、本発明の画像形成方法は、これを用い、半導
体レーザー(LD)を露光光源として画像を形成するも
のである。
【0019】カラー感光材料は、互いに異なる分光感度
を有する3つの感光層から構成されるが、本発明では、
3層とも赤外光感光層であるか、1層が赤色光感光層で
2層が赤外光感光層であることが好ましい。赤外光には
近赤外光も含むものとする。
【0020】このような感光層の組合せとするのは、長
波長域にあるレーザー光を発光する半導体レーザー(L
D)ほど、安定であることが一般によく知られており、
3層のうち2つ以上の層の分光感度を可視光域に設計す
ると、最も短波長域に分光感度を有する層を露光するL
Dとして、非常に不安定なLDを使用せざるを得なくな
るからである。
【0021】このようなことから、少なくとも2層は赤
外分光増感されたものであることが好ましく、この赤外
分光増感に関しては後述する。
【0022】また、本発明の熱現像感光材料は、少なく
とも1層の露光量(E)のダイナミックレンジ(DR)
がlogE単位で、0.3〜1.8であり、ダイナミックレ
ンジの狭い露光光源である半導体レーザーに適したもの
となる。このとき、0.3未満となると、露光量のわず
かな変動が画像濃度を大きく変化させることになって好
ましくなく、1.8をこえると、S/N比が充分でなく
なる。また、好ましくは、3層すべてのダイナミックレ
ンジが0.3〜1.8にあるのがよい。
【0023】ここで、ダイナミックレンジ(DR)と
は、図1に示すような特性曲線において、最低濃度(D
min )+0.1の濃度を与えるlogE点であるMからlogE
軸上で0.2左へずらせたlogE(=M−0.2)点をA
とし、最高濃度(Dmax )−0.1の濃度を与えるlogE
点をBとし、B−Aで定義されるものをいう。
【0024】DRがこのような形式で定義されるのは、
現実に使用される濃度域がDmin からDmax −0.1程
度であることによる。つまり、Dmax 手前部分は一般に
軟調で露光装置の設計上わずかの濃度差を出すために大
きく光量を変動させねばならずこの部分は使用しないこ
とが多いからである。
【0025】このとき、露光(logE)軸は、実際に使わ
れるLDの変調方式に従うものであり、強度変調、時間
変調および両方の組み合せの3通りの場合があるが、い
ずれの場合でも本発明は有効である。
【0026】ただし、実際ダイナミックレンジ(DR)
を求めるときは、LDを使用することなく、通常のウェ
ッジ露光によってよい。
【0027】このようなダイナミックレンジとするに
は、使用するハロゲン化銀乳剤の製法において、主とし
て次に述べる点を考慮して製造すればよい。
【0028】(1)粒子形成 単分散乳剤であることが好ましい。特に変動係数が20
%以下であるハロゲン化銀乳剤が好ましく用いられる。
ここで変動係数とは、(粒径の標準偏差/粒径の平均
値)×100により定義される値である。粒子間のハロ
ゲン組成の分布が少ないこと。多重構造、表面や内部で
のコンバージョン、重金属ドープなどの技術が用いられ
る場合には、その粒子間分布が小さいこと。
【0029】(2)分光増感 ハロゲン化銀粒子への増感色素の吸着が粒子間で均一で
あることが好ましく、このため吸着を強化することが重
要となる。吸着が弱いとカブリ防止剤との競争吸着や溶
解状態での塗布液中あるいは感光材料の保存中での増感
色素の脱着が起こり、この脱着の粒子間分布により軟調
化するためである。増感色素の吸着を強化する方法とし
ては、特願平2−104671号に記載されている粒子
形成時〜化学増感前における増感色素の添加が好まし
い。
【0030】(3)化学増感 化学増感の程度が粒子間で均一であることが好ましい。
均一に化学増感するためには化学増感剤がハロゲン化銀
粒子に吸着するまでの段階では化学増感剤の反応性を低
下させておくことが好ましい。具体的には化学増感に用
いる硫黄増感剤、金増感剤その他の化学増感剤、種々の
抑制剤などの量、温度、pH、pAg、反応時間、添加
順序などを、この分野で公知の手法によって最適化する
ことが好ましい。
【0031】次に本発明の感光材料を構成するハロゲン
化銀乳剤について記述する。
【0032】本発明に使用し得るハロゲン化銀は、塩化
銀、臭化銀、沃臭化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、塩沃臭化
銀のいずれでもよいが、好ましくは、50モル%以下の
塩化銀を含む塩臭化銀または純臭化銀あるいは10モル
%以下の沃化銀を含む沃臭化銀である。
【0033】本発明で使用するハロゲン化銀乳剤は、表
面潜像型乳剤であっても、内部潜像型乳剤であってもよ
い。内部潜像型乳剤は造核剤や光カブラセとを組合わせ
て直接反転乳剤として使用される。また、粒子内部と粒
子表層が異なる相を持ったいわゆるコアシェル乳剤であ
ってもよい。ハロゲン化銀乳剤は単分散でも多分散でも
よく、単分散乳剤を混合して用いてもよい。粒子サイズ
は0.1〜2μ、特に0.1〜1.0μが好ましい。よ
り好ましくは0.15〜0.5μである。ハロゲン化銀
粒子の晶癖は立方体、8面体、14面体、高アスペクト
比の平板状その他のいずれでもよい。
【0034】具体的には、米国特許第4500626号
第50欄、同4628021号、リサーチ・ディスクロ
ージャー誌(以下RDと略記する)17029(197
8年)、特開昭62−253159号等に記載されてい
るハロゲン化銀乳剤のいずれもが使用できる。
【0035】ハロゲン化銀乳剤は未後熟のまま使用して
もよいが、通常は化学増感して使用する。通常型感光材
料用乳剤で公知の硫黄増感法、還元増感法、貴金属増感
法などを単独または組合わせて用いることができる。こ
れらの化学増感を含窒素複素環化合物の存在下で行なう
こともできる(特開昭62−253159号)。
【0036】本発明で用いる乳剤は高照度もしくは低照
度相反則不軌またはカブリ防止のためにイリジウム、ロ
ジウム、白金、カドミウム、亜鉛、タリウム、鉄、クロ
ムなどを含有させてもよい。
【0037】本発明において使用される感光性ハロゲン
化銀の塗設量は、銀換算1mgないし10g/m2の範囲であ
る。
【0038】本発明に用いられるハロゲン化銀は、メチ
ン色素類、その他によって分光増感されてもよい。用い
られる色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複
合シアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラー
シアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素および
ヘミオキソノール色素が包含される。
【0039】具体的には、米国特許第4617257
号、特開昭59−180550号、同60−14033
5号、RD17029(1978年)12〜13頁等に
記載の増感色素が挙げられる。
【0040】これらの増感色素は単独に用いてもよい
が、それらの組合わせを用いてもよく、増感色素の組合
わせは特に、強色増感の目的でしばしば用いられる。
【0041】増感色素とともに、それ自身分光増感作用
をもたない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない化
合物であって、強色増感を示す化合物を乳剤中に含んで
もよい(例えば米国特許第3615641号、特願昭6
1−226294号等に記載のもの)。
【0042】これらの増感色素を乳剤中に添加する時期
は化学熟成時もしくはその前後でもよいし、米国特許第
4183756号、同4225666号に従ってハロゲ
ン化銀粒子の核形成前後でもよい。添加量は一般にハロ
ゲン化銀1モル当たり10-8ないし10-2モル程度であ
る。
【0043】このなかで、赤外分光増感は、赤外分光増
感色素を用いて行なう。
【0044】本発明に使用する赤外増感色素の具体例
は、化1、化2、化3、化4、化5、化6、化7、化
8、化9、化10、化11、化12、化13、化14、
化15、化16、化17、化18、化19、化20、化
21に示すものが挙げられる。
【0045】
【化1】
【0046】
【化2】
【0047】
【化3】
【0048】
【化4】
【0049】
【化5】
【0050】
【化6】
【0051】
【化7】
【0052】
【化8】
【0053】
【化9】
【0054】
【化10】
【0055】
【化11】
【0056】
【化12】
【0057】
【化13】
【0058】
【化14】
【0059】
【化15】
【0060】
【化16】
【0061】
【化17】
【0062】
【化18】
【0063】
【化19】
【0064】
【化20】
【0065】
【化21】
【0066】また、本発明の感光材料は、化22の一般
式(A)で示される化合物を含むことができる。
【0067】
【化22】
【0068】化22の一般式(A)において、Aは2価
の芳香族残基を表わす。R1 、R2、R3 、およびR4
は各々水素原子、ヒドロキシ基、アルキル基、アルコキ
シ基、アリーロキシ基、ハロゲン原子、ヘテロ環核、ヘ
テロシクリルチオ基、アリールチオ基、アミノ基、置換
または無置換のアルキルアミノ基、置換または無置換の
アリールアミノ基、置換または無置換のアラルキルアミ
ノ基、アリール基、メルカプト基を表わす。但しA、R
1 、R2 、R3 およびR4 のうち少なくとも1つはスル
ホ基を有している。
【0069】W1 およびW2 は各々−CH=または−N
=を表わす。但し少くともW1 およびW2 のいずれか一
方は−N=を表わす。
【0070】化22の一般式(A)で表わされる化合物
は、一般的な湿式現像処理用感光材料における増感色素
の強色増感剤として公知の化合物であり(米国特許第2
875058号、米国特許第3695888号、特開昭
59−192242号および特開昭59−191032
号参照)、また熱現像感光材料においても強色増感剤と
して公知の化合物である(特開昭59−180550号
参照)。
【0071】しかしながら、例えば米国特許第3457
078号に記載のメルカプト誘導体、米国特許第345
8318号に記載のチオウレア誘導体および米国特許第
4011083号に記載のアザインデン誘導体は、化2
2の一般式(A)の化合物と同様に強色増感剤として公
知の化合物ではあるが、いずれも熱現像感光材料におけ
る赤外増感色素に対して強色増感作用をほとんど示さな
い。従って、化22の一般式(A)の化合物を熱現像感
光材料において赤外増感色素と組合わせた場合に特異的
に強色増感作用を示すものである。
【0072】加えて、熱現像感光材料において赤外増感
色素と化22の一般式(A)で表わされる化合物とを組
み合わせて用いることにより、現像が促進され、カブリ
が低いまま迅速に最高濃度が達成される。このことは、
上記公知の強色増感剤が、既述のように強色増感作用を
ほとんど示さないばかりでなく、現像促進効果を全く示
さずに、むしろ最高濃度の低下やカブリの増加を伴うと
いう事実からも明らかである。
【0073】さらに、塗布前の溶液状態における乳剤や
保存中の感度材料の感光低下やカブリの増大も抑制する
ことができる。
【0074】従ってこれらのことは、高温で現像する熱
現像感光材料において上記組み合せで始めて現われる特
異な現象である。
【0075】次に一般式(A)で表わされる化合物につ
いてさらに詳しく説明する。
【0076】式中、−A−は2価の芳香族残基を表わ
し、これらは−SO3 M基〔但しMは水素原子または水
溶性を与えるカチオン(例えばナトリウム、カリウムな
ど)を表わす。〕を含んでもよい。
【0077】−A−は、例えば化23および化24の−
1 −または化25の−A2 −に例示されるものから選
ばれたものが有用である。但しR1 、R2 、R3 または
4に−SO3 Mが含まれないときは、−A−は化23
および化24の−A1 −の群から選ばれる。
【0078】
【化23】
【0079】
【化24】
【0080】
【化25】
【0081】化23および化24の−A1 −において、
Mは水素原子、または水溶性を与えるカチオンを表わ
す。
【0082】化22の一般式(A)において、R1 、R
2 、R3 、およびR4 は各々水素原子、ヒドロキシ基、
低級アルキル基(炭素原子数としては1〜8が好まし
い、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、n−
ブチル基など)、アルコキシ基(炭素原子数としては1
〜8が好ましく、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基など)、アリーロキシ基(例えば
フェノキシ基、ナフトキシ基、o−トロキシ基、p−ス
ルホフェノキシ基など)、ハロゲン原子(例えば塩素原
子、臭素原子など)、ヘテロ環核(例えばモルホリニル
基、ピペリジル基など)、アルキルチオ基(例えばメチ
ルチオ基、エチルチオ基など)、ヘテロシクリルチオ基
(例えばベンゾチアゾリルチオ基、ベンゾイミダゾリル
チオ基、フェニルテトラゾリルチオ基など)、アリール
チオ基(例えばフェニルチオ基、トリルチオ基)、アミ
ノ基、アルキルアミノ基あるいは置換アルキルアミノ基
(例えばメチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルア
ミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ドデシ
ルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、β−ヒドロキシ
エチルアミノ基、ジ−(β−ヒドロキシエチル)アミノ
基、β−スルホエチルアミノ基)、アリールアミノ基、
または置換アリールアミノ基(例えばアニリノ基、o−
スルホアニリノ基、m−スルホアニリノ基、p−スルホ
アニリノ基、o−トルイジノ基、m−トルイジノ基、p
−トルイジノ基、o−カルボキシアニリノ基、m−カル
ボキシアニリノ基、p−カルボキシアニリノ基、o−ク
ロロアニリノ基、m−クロロアニリノ基、p−クロロア
ニリノ基、p−アミノアニリノ基、o−アニシジノ基、
m−アニシジノ基、p−アニシジノ基、o−アセタミノ
アニリノ基、ヒドロキシアニリノ基、ジスルホフェニル
アミノ基、ナフチルアミノ基、スルホナフチルアミノ基
など)、ヘテロシクリルアミノ基(例えば2−ベンゾチ
アゾリルアミノ基、2−ピリジル−アミノ基など)、置
換または無置換のアラルキルアミノ基(例えばベンジル
アミノ基、o−アニシルアミノ基、m−アニシルアミノ
基、p−アニシルアミノ基など)、アリール基(例えば
フェニル基など)、メルカプト基を表わす。R1 、R
2 、R3 、R4 は各々互いに同じでも異っていてもよ
い。−A−が−A2 −の群から選ばれるときは、R1
2 、R3、R4 のうち少なくとも1つは1つ以上のス
ルホ基(遊離酸基でもよく、塩を形成してもよい)を有
していることが必要である。
【0083】W1 およびW2 は各々−CH=または−N
=を表わす。但し、いずれか一方は−N=である。
【0084】次に本発明に用いられる化22の一般式
(A)に含まれる化合物の具体例を挙げる。但し本発明
はこれらの化合物のみに限定されるものではない。 (A−1)4,4′−ビス〔4,6−ジ(ベンゾチアゾ
リル−2−チオ)ピリミジン−2−イルアミノ〕スチル
ベン−2,2′−ジスルホン酸ジナトリウム塩 (A−2)4,4′−ビス〔4,6−ジ(ベンゾチアゾ
リル−2−アミノ)ピリミジン−2−イルアミノ〕スチ
ルベン−2,2′−ジスルホン酸ジナトリウム塩 (A−3)4,4′−ビス〔4,6−ジ(ナフチル−2
−オキシ)ピリミジン−2−イルアミノ〕スチルベン−
2,2′−ジスルホン酸ジナトリウム塩 (A−4)4,4′−ビス〔4,6−ジ(ナフチル−2
−オキシ)ピリミジン−2−イルアミノ〕ビベンジル−
2,2′−ジスルホン酸ジナトリウム塩 (A−5)4,4′−ビス(4,6−ジアニリノピリミ
ジン−2−イルアミノ)スチルベン−2,2′−ジスル
ホン酸ジナトリウム塩 (A−6)4,4′−ビス〔4−クロロ−6−(2−ナ
フチルオキシ)ピリミジン−2−イルアミノ〕ビフェニ
ル−2,2′−ジスルホン酸ジナトリウム塩 (A−7)4,4′−ビス〔4,6−ジ(1−フェニル
テトラゾリル−5−チオ)ピリミジン−2−イルアミ
ノ〕スチルベン−2,2′−ジスルホン酸ジナトリウム
塩 (A−8)4,4′−ビス〔4,6−ジ(ベンゾイミダ
ゾリル−2−チオ)ピリミジン−2−イルアミノ〕スチ
ルベン−2,2′−ジスルホン酸ジナトリウム塩 (A−9)4,4′−ビス(4,6−ジフェノキシピリ
ミジン−2−イルアミノ)スチルベン−2,2′−ジス
ルホン酸ジナトリウム塩 (A−10)4,4′−ビス(4,6−ジフェニルチオ
ピリミジン−2−イルアミノ)スチルベン−2,2′−
ジスルホン酸ジナトリウム塩 (A−11)4,4′−ビス(4,6−ジメルカプトピ
リミジン−2−イルアミノ)ビフェニル−2,2′−ジ
スルホン酸ジナトリウム塩 (A−12)4,4′−ビス(4,6−ジアニリノ−ト
リアジン−2−イルアミノ)スチルベン−2,2′−ジ
スルホン酸ジナトリウム塩 (A−13)4,4′−ビス(4−アニリノ−6−ヒド
ロキシ−トリアジン−2−イルアミノ)スチルベン−
2,2′−ジスルホン酸ジナトリウム塩 (A−14)4,4′−ビス(4−ナフチルアミノ−6
−アニリノ−トリアジン−2−イルアミノ)スチルベン
−2,2′−ジスルホン酸ジナトリウム塩 (A−15)4,4′−ビス〔2,6−ジ(2−ナフト
キシ)ピリミジン−4−イルアミノ〕スチルベン−2,
2′−ジスルホン酸 (A−16)4,4′−ビス〔2,6ジ−(2−ナフチ
ルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ〕スチルベン−
2,2′−ジスルホン酸ジナトリウム塩 (A−17)4,4′−ビス(2,6−ジアニリノピリ
ミジン−4−イルアミノ)スチルベン−2,2′−ジス
ルホン酸ジナトリウム塩 (A−18)4,4′−ビス〔2−(2−ナフチルアミ
ノ)−6−アニリノピリミジン−4−イルアミノ〕スチ
ルベン−2,2′−ジスルホン酸 (A−19)4,4′−ビス(2,6−ジフェノキシピ
リミジン−4−イルアミノ)スチルベン−2,2′−ジ
スルホン酸ジトリエチルアンモニウム塩 (A−20)4,4′−ビス〔2,6−ジ(ベンゾイミ
ダゾリル−2−チオ)ピリミジン−4−イルアミノ〕ス
チルベン−2,2′−ジスルホン酸ジナトリウム塩
【0085】化22の一般式(A)で表わされる化合物
は公知であるかまたは公知方法に従い容易に製造するこ
とができる。
【0086】本発明に用いられる化22の一般式(A)
で表わされる化合物は乳剤中のハロゲン化銀1モル当り
約0.01g から5g グラムの量で有利に用いられる。
【0087】赤外増感色素と、化22の一般式(A)で
表わされる化合物との比率(重量比)は、色素/化22
の一般式(A)で表わされる化合物=1/1〜1/50
0の範囲が有利に用いられ、とくに1/2〜1/200
の範囲が有利に用いられる。
【0088】本発明において、感光材料や色素固定材料
の構成層のバインダーには親水性のものが好ましく用い
られる。その例としては特開昭62−253159号の
(26)頁〜(28)頁に記載されたものが挙げられ
る。具体的には、透明か半透明の親水性バインダーが好
ましく、例えばゼラチン、ゼラチン誘導体等のタンパク
質またはセルロース誘導体、デンプン、アラビアゴム、
デキストラン、プルラン等の多糖類のような天然化合物
と、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ア
クリルアミド重合体、その他の合成高分子化合物が挙げ
られる。また、特開昭62−245260号等に記載の
高吸水性ポリマー、すなわち−COOMまたは−SO3
M(Mは水素原子またはアルカリ金属)を有するビニル
モノマーの単独重合体またはこのビニルモノマー同士も
しくは他のビニルモノマーとの共重合体(例えばメタク
リル酸ナトリウム、メタクリル酸アンモニウム、住友化
学(株)製のスミカゲルL−5H)も使用される。これ
らのバインダーは2種以上組み合わせて用いることもで
きる。
【0089】微量の水を供給して熱現像を行なうシステ
ムを採用する場合、上記の高吸水性ポリマーを用いるこ
とにより、水の吸収を迅速に行なうことが可能となる。
また、高吸水性ポリマーを色素固定層やその保護層に使
用すると、転写後に色素が色素固定材料から他のものに
再転写するのを防止することができる。
【0090】本発明において、バインダーの塗布量は1
m2当たり20g 以下が好ましく、特に10g 以下、さら
には7g 以下にするのが適当である。
【0091】感光材料または色素固定材料の構成層(バ
ック層を含む)には、寸度安定化、カール防止、接着防
止、膜のヒビ割れ防止、圧力増減感防止等の膜物性改良
の目的で種々のポリマーラテックスを含有させることが
できる。具体的には、特開昭62−245258号、同
62−136648号、同62−110066号等に記
載のポリマーラテックスのいずれも使用できる。特に、
ガラス転移点の低い(40℃以下)ポリマーラテックス
を媒染層に用いると媒染層のヒビ割れを防止することが
でき、またガラス転移点が高いポリマーラテックスをバ
ック層に用いるとカール防止効果が得られる。
【0092】本発明に用いる還元剤としては、熱現像感
光材料の分野で知られているものを用いることができ
る。また、後述する還元性を有する色素供与性化合物も
含まれる(この場合、その他の還元剤を併用することも
できる)。また、それ自身は還元性を持たないが現像過
程で求核試薬や熱の作用により還元性を発現する還元剤
プレカーサーも用いることができる。
【0093】本発明に用いられる還元剤の例としては、
米国特許第4500626号の第49〜50欄、同44
83914号の第30〜31欄、同4330617号、
同4590152号、特開昭60−140335号の第
(17)〜(18)頁、同57−40245号、同56
−138736号、同59−178458号、同59−
53831号、同59−182449号、同59−18
2450号、同60−119555号、同60−128
436号から同60−128439号まで、同60−1
98540号、同60−181742号、同61−25
9253号、同62−244044号、同62−131
253号から同62−131256号まで、欧州特許第
220746A2号の第78〜96頁等に記載の還元剤
や還元剤プレカーサーがある。
【0094】米国特許第3039869号に開示されて
いるもののような種々の還元剤の組合せも用いることが
できる。
【0095】耐拡散性の還元剤を使用する場合には、耐
拡散性還元剤と現像可能なハロゲン化銀との間の電子移
動を促進するために、必要に応じて電子伝達剤および/
または電子伝達剤プレカーサーを組合せて用いることが
できる。
【0096】電子伝達剤またはそのプレカーサーは、前
記した還元剤またはそのプレカーサーの中から選ぶこと
ができる。電子伝達剤またはそのプレカーサーはその移
動性が耐拡散性の還元剤(電子供与体)より大きいこと
が望ましい。特に有用な電子伝達剤は1フェニル−3−
ピラゾリドン類またはアミノフェノール類である。電子
伝達剤と組合せて用いる耐拡散性の還元剤(電子供与
体)としては、前記した還元剤の中で感光材料の層中で
実質的に移動しないものであればよく、好ましくはハイ
ドロキノン類、スルホンアミドフェノール類、スルホン
アミドナフトール類、特開昭53−110827号に電
子供与体として記載されている化合物および後述する耐
拡散性で還元性を有する色素供与性化合物等が挙げられ
る。本発明に於いては還元剤の添加量は銀1モルに対し
て0.001〜20モル、特に好ましくは0.01〜1
0モルである。
【0097】本発明においては、高温状態下で銀イオン
が銀に還元される際、この反応に対応して、あるいは逆
対応して可動性色素を生成するか、あるいは放出する化
合物、すなわち色素供与性化合物を含有させることが好
ましい。
【0098】本発明で使用しうる色素供与性化合物の例
としてはまず、酸化カップリング反応によって色素を形
成する化合物(カプラー)を挙げることができる。この
カプラーは4当量カプラーでも、2当量カプラーでもよ
い。また、耐拡散性基を脱離基に持ち、酸化カップリン
グ反応により拡散性色素を形成する2当量カプラーも好
ましい。この耐拡散性基はポリマー鎖をなしていてもよ
い。カラー現像薬およびカプラーの具体例はT.H.James
「The Theory of the Photographic Process」第4版2
91〜334頁、および354〜361頁、特開昭58
−123533号、同58−149046号、同58−
149047号、同59−111148号、同59−1
24399号、同59−174835号、同59−23
1539号、同59−231540号、同60−295
0号、同60−2951号、同60−14242号、同
60−23474号、同60−66249号等に詳しく
記載されている。
【0099】また、別の色素供与性化合物の例として、
画像状に拡散性色素を放出乃至拡散する機能を持つ化合
物を挙げることができる。この型の化合物は次の一般式
〔LI〕で表わすことができる。 (Dye−Y)n−Z 〔LI〕
【0100】Dyeは色素基、一時的に短波化された色
素基または色素前駆体基を表わし、Yは単なる結合また
は連結基を表わし、Zは画像状に潜像を有する感光性銀
塩に対応または逆対応して(Dye−Y)n−Zで表わ
される化合物の拡散性に差を生じさせるか、または、D
yeを放出し、放出されたDyeと(Dye−Y)n−
Zとの間に拡散性において差を生じさせるような性質を
有する基を表わし、nは1または2を表わし、nが2の
時、2つのDye−Yは同一でも異なっていてもよい。
【0101】一般式〔LI〕で表わされる色素供与性化
合物の具体例としては下記の〜の化合物を挙げるこ
とができる。なお、下記の〜はハロゲン化銀の現像
に逆対応して拡散性の色素像(ポジ色素像)を形成する
ものであり、とはハロゲン化銀の現像に対応して拡
散性の色素像(ネガ色素像)を形成するものである。
【0102】米国特許第3134764号、同336
2819号、同3597200号、同3544545
号、同3482972号等に記載されているハイドロキ
ノン系現像薬と色素成分を連結した色素現像薬。この色
素現像薬はアルカリ性の環境下で拡散性であるが、ハロ
ゲン化銀と反応すると非拡散性になるものである。
【0103】米国特許第4503137号等に記され
ている通り、アルカリ性の環境下で拡散性色素を放出す
るがハロゲン化銀と反応するとその能力を失う非拡散性
の化合物も使用できる。その例としては、米国特許第3
980479号等に記載された分子内求核置換反応によ
り拡散性色素を放出する化合物、米国特許第41993
54号等に記載されたイソオキサゾロン環の分子内巻き
換え反応により拡散性色素を放出する化合物が挙げられ
る。
【0104】米国特許第4559290号、欧州特許
第220746A2号、米国特許第4783396号、
公開技報87−6199等に記されている通り、現像に
よって酸化されずに残った還元剤と反応して拡散性色素
を放出する非拡散性の化合物も使用できる。
【0105】その例としては、米国特許第413938
9号、同4139379号、特開昭59−185333
号、同57−84453号等に記載されている還元され
た後に分子内の求核置換反応により拡散性の色素を放出
する化合物、米国特許第4232107号、特開昭59
−101649号、同61−88257号、RD240
25(1984年)等に記載された還元された後に分子
内の電子移動反応により拡散性の色素を放出する化合
物、西独特許第3008588A号、特開昭56−14
2530号、米国特許第4343893号、同4619
884号等に記載されている還元後に一重結合が開裂し
て拡散性の色素を放出する化合物、米国特許第4450
223号等に記載されている電子受容後に拡散性色素を
放出するニトロ化合物、米国特許第4609610号等
に記載されている電子受容後に拡散性色素を放出する化
合物などが挙げられる。
【0106】また、より好ましいものとして、欧州特許
第220746A2号、公開技報87−6199、米国
特許第4783396号、特開昭63−201653
号、同63−201654号等に記された一分子内にN
−X結合(Xは酸素、硫黄または窒素原子を表す)と電
子吸引性基を有する化合物、特願昭62−106885
号に記された一分子内にSO2 −X(Xは上記と同義)
と電子吸引性基を有する化合物、特開昭63−2713
44号に記載された一分子内にPO−X結合(Xは上記
と同義)と電子吸引性基を有する化合物、特開昭63−
271341号に記された一分子内にC−X’結合
(X’はXと同義かまたは−SO2 −を表す)と電子吸
引性基を有する化合物が挙げられる。また、特願昭62
−319989号、同62−320771号に記載され
ている電子受容性基と共役するπ結合により還元後に一
重結合が開裂し拡散性色素を放出する化合物も利用でき
る。
【0107】この中でも特に一分子内にN−X結合と電
子吸引性基を有する化合物が好ましい。その具体例は欧
州特許第220746A2または米国特許第47833
96号に記載された化合物(1)〜(3)、(7)〜
(10)、(12)、(13)、(15)、(23)〜
(26)、(31)、(32)、(35)、(40)、
(41)、(44)、(53)〜(59)、(64)、
(70)、公開技報87−6199の化合物(11)〜
(23)などである。
【0108】拡散性色素を脱離基に持つカプラーであ
って還元剤の酸化体との反応により拡散性色素を放出す
る化合物(DDRカプラー)。具体的には、英国特許第
1330524号、特公昭48−39165号、米国特
許第3443940号、同4474867号、同448
3914号等に記載されたものがある。
【0109】ハロゲン化銀または有機銀塩に対して還
元性であり、相手を還元すると拡散性の色素を放出する
化合物(DRR化合物)。この化合物は他の還元剤を用
いなくてもよいので、還元剤の酸化分解物による画像の
汚染という問題がなく好ましい。その代表例は、米国特
許第3928312号、同4053312号、同405
5428号、同4336322号、特開昭59−658
39号、同59−69839号、同53−3819号、
同51−104343号、RD17465号、米国特許
第3725062号、同3728113号、同3443
939号、特開昭58−116537号、同57−17
9840号、米国特許第4500626号等に記載され
ている。DRR化合物の具体例としては前述の米国特許
第4500626号の第22欄〜第44欄に記載の化合
物を挙げることができるが、なかでも前記米国特許に記
載の化合物(1)〜(3)、(10)〜(13)、(1
6)〜(19)、(28)〜(30)、(33)〜(3
5)、(38)〜(40)、(42)〜(64)が好ま
しい。また米国特許第4639408号第37〜39欄
に記載の化合物も有用である。
【0110】その他、上記に述べたカプラーや一般式
〔LI〕以外の色素供与性化合物として、有機銀塩と色
素を結合した色素銀化合物(リサーチ・ディスクロージ
ャー誌1978年5月号、54〜58頁等)、熱現像銀
色素漂白法に用いられるアゾ色素(米国特許第4235
957号、リサーチ・ディスクロージャー誌、1976
年4月号、30〜32頁等)、ロイコ色素(米国特許第
3985565号、同4022617号等)なども使用
できる。
【0111】色素供与性化合物、耐拡散性還元剤などの
疎水性添加剤は米国特許第2322027号記載の方法
などの公知の方法により感光材料の層中に導入すること
ができる。この場合には、特開昭59−83154号、
同59−178451号、同59−178452号、同
59−178453号、同59−178454号、同5
9−178455号、同59−178457号などに記
載のような高沸点有機溶媒を、必要に応じて沸点50℃
〜160℃の低沸点有機溶媒と併用して、用いることが
できる。
【0112】高沸点有機溶媒の量は用いられる色素供与
性化合物1g に対して10g 以下、好ましくは5g 以下
である。また、バインダー1g に対して1cc以下、さら
には0.5cc以下、特に0.3cc以下が適当である。
【0113】特公昭51−39853号、特開昭51−
59943号に記載されている重合物による分散法も使
用できる。
【0114】水に実質的に不溶な化合物の場合には、前
記方法以外にバインダー中に微粒子にして分散含有させ
ることができる。
【0115】疎水性化合物を親水性コロイドに分散する
際には、種々の界面活性剤を用いることができる。例え
ば特開昭59−157636号の第(37)〜(38)
頁に界面活性剤として挙げたものを使うことができる。
【0116】本発明においては感光材料に現像の活性化
と同時に画像の安定化を図る化合物を用いることができ
る。好ましく用いられる具体的化合物については米国特
許第4500626号の第51〜52欄に記載されてい
る。
【0117】色素の拡散転写により画像を形成するシス
テムにおいては感光材料と共に色素固定材料が用いられ
る。色素固定材料は感光材料とは別々の支持体上に別個
に塗設される形態であっても、感光材料と同一の支持体
上に塗設される形態であってもよい。感光材料と色素固
定材料相互の関係、支持体との関係、白色反射層との関
係は米国特許第4500626号の第57欄に記載の関
係が本願にも適用できる。
【0118】本発明に好ましく用いられる色素固定材料
は媒染剤とバインダーを含む層を少なくとも1層有す
る。媒染剤は写真分野で公知のものを用いることがで
き、その具体例としては米国特許第4500626号第
58〜59欄や特開昭61−88256号第(32)〜
(41)頁に記載の媒染剤、特開昭62−244043
号、同62−244036号等に記載のものを挙げるこ
とができる。また、米国特許第4463079号に記載
されているような色素受容性の高分子化合物を用いても
よい。色素固定材料には必要に応じて保護層、剥離層、
カール防止層などの補助層を設けることができる。特に
保護層を設けるのは有用である。
【0119】感光材料および色素固定材料の構成層に
は、可塑剤、スベリ剤、あるいは感光材料と色素固定材
料の剥離性改良剤として高沸点有機溶媒を用いることが
できる。具体的には特開昭62−253159号の(2
5)頁、同62−245253号などに記載されたもの
がある。
【0120】さらに、上記の目的のために、各種のシリ
コーンオイル(ジメチルシリコーンオイルからジメチル
シロキサンに各種の有機基を導入した変性シリコーオイ
ルまでの総てのシリコーンオイル)を使用できる。その
例としては、信越シリコーン(株)発行の「変性シリコ
ーンオイル」技術資料P6−18Bに記載の各種変性シ
リコーンオイル、特にカルボキシ変性シリコーン(商品
名X−22−3710)などが有効である。
【0121】また特開昭62−215953号、同63
−46449号に記載のシリコーンオイルも有効であ
る。
【0122】感光材料や色素固定材料には退色防止剤を
用いてもよい。退色防止剤としては、例えば酸化防止
剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体がある。
酸化防止剤としては、例えばクロマン系化合物、クマラ
ン系化合物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフ
ェノール類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミ
ン誘導体、スピロインダン系化合物がある。また、特開
昭61−159644号記載の化合物も有効である。
【0123】紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾー
ル系化合物(米国特許第3533794号など)、4−
チアゾリドン系化合物(米国特許第3352681号な
ど)、ベンゾフェノン系化合物(特開昭46−2784
号など)、その他特開昭54−48535号、同62−
136641号、同61−88256号等に記載の化合
物がある。また、特開昭62−260152号記載の紫
外線吸収性ポリマーも有効である。
【0124】金属錯体としては、米国特許第42411
55号、同4245018号第3〜36欄、同4254
195号第3〜8欄、特開昭62−174741号、同
61−88256号(27)〜(29)頁、同63−1
99248号、特願昭62−234103号、同62−
230595号等に記載されている化合物がある。
【0125】有用な退色防止剤の例は特開昭62−21
5272号(125)〜(137)頁に記載されてい
る。色素固定材料に転写された色素の退色を防止するた
めの退色防止剤は予め色素固定材料に含有させておいて
もよいし、感光材料などの外部から色素固定材料に供給
するようにしてもよい。
【0126】上記の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯
体はこれら同士を組み合わせて使用してもよい。
【0127】感光材料や色素固定材料には蛍光増白剤を
用いてもよい。特に色素固定材料に蛍光増白剤を内蔵さ
せるか、感光材料などの外部から供給させるのが好まし
い。その例としては、K.Veenkataraman 編「The Chemis
try of Synthetic Dyes 」第V巻第8章、特開昭61−
143752号などに記載されている化合物を挙げるこ
とができる。より具体的には、スチルベン系化合物、ク
マリン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾ
リル系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系
化合物、カルボスチリル系化合物などが挙げられる。蛍
光増白剤は退色防止剤と組み合わせて用いることができ
る。
【0128】感光材料や色素固定材料の構成層に用いる
硬膜剤としては、米国特許第4678739号第41
欄、特開昭59−116655号、同62−24526
1号、同61−18942号等に記載の硬膜剤が挙げら
れる。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホルムア
ルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系硬膜
剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N、N’−エチレン−ビ
ス(ビニルスルホニルアセタミド)エタンなど)、N−
メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素など)、あるい
は高分子硬膜剤(特開昭62−234157号などに記
載の化合物)が挙げられる。
【0129】感光材料や色素固定材料の構成層には、塗
布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防止、現像促
進等の目的で種々の界面活性剤を使用することができ
る。界面活性剤の具体例は特開昭62−173463
号、同62−183457号等に記載されている。
【0130】感光材料や色素固定材料の構成層には、ス
ベリ性改良、帯電防止、剥離性改良等の目的で有機フル
オロ化合物を含ませてもよい。有機フルオロ化合物の代
表例としては、特公昭57−9053号第8〜17欄、
特開昭61−20944号、同62−135826号等
に記載されているフッ素系界面活性剤、またはフッ素油
などのオイル状フッ素系化合物もしくは四フッ化エチレ
ン樹脂などの固体状フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ
素化合物が挙げられる。
【0131】感光材料や色素固定材料にはマット剤を用
いることができる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポ
リオレフィンまたはポリメタクリレートなどの特開昭6
1−88256号(29)頁記載の化合物の他に、ベン
ゾグアナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビー
ズ、AS樹脂ビーズなどの特願昭62−110064
号、同62−110065号記載の化合物がある。
【0132】その他、感光材料および色素固定材料の構
成層には、熱溶剤、消泡剤、防菌防バイ剤、コロイダル
シリカ等を含ませてもよい。これらの添加剤の具体例は
特開昭61−88256号第(26)〜(32)頁に記
載されている。
【0133】本発明において感光材料および/または色
素固定材料には画像形成促進剤を用いることができる。
画像形成促進剤には銀塩酸化剤と還元剤との酸化還元反
応の促進、色素供与性物質からの色素の生成または色素
の分解あるいは拡散性色素の放出等の反応の促進およ
び、感光材料層から色素固定層への色素の移動の促進等
の機能があり、物理化学的な機能からは塩基または塩基
プレカーサー、求核性化合物、高沸点有機溶媒(オイ
ル)、熱溶剤、界面活性剤、銀または銀イオンと相互作
用を持つ化合物等に分類される。ただし、これらの物質
群は一般に複合機能を有しており、上記の促進効果のい
くつかを合せ持つのが常である。これらの詳細について
は米国特許第4678739号第38〜40欄に記載さ
れている。塩基プレカーサーとしては、熱により脱炭酸
する有機酸と塩基の塩、分子内求核置換反応、ロッセン
転位またはベックマン転位によりアミン類を放出する化
合物などがある。その具体例は米国特許第451149
3号、特開昭62−65038号等に記載されている。
【0134】少量の水の存在下に熱現像と色素の転写を
同時に行うシステムにおいては、塩基および/または塩
基プレカーサーは色素固定材料に含有させるのが感光材
料の保存性を高める意味で好ましい。
【0135】上記の他に、欧州特許公開210660
号、米国特許第4740445号に記載されている難溶
性金属化合物およびこの難溶性金属化合物を構成する金
属イオンと錯形成反応しうる化合物(錯形成化合物とい
う)の組合せや、特開昭61−232451号に記載さ
れている電解により塩基を発生する化合物なども塩基プ
レカーサーとして使用できる。特に前者の方法は効果的
である。この難溶性金属化合物と錯形成化合物は、感光
材料と色素固定材料に別々に添加するのが有利である。
【0136】本発明の感光材料および/または色素固定
材料には、現像時の処理温度および処理時間の変動に対
し、常に一定の画像を得る目的で種々の現像停止剤を用
いることができる。
【0137】ここでいう現像停止剤とは、適正現像後、
速やかに塩基を中和または塩基と反応して膜中の塩基濃
度を下げ現像を停止する化合物または銀および銀塩と相
互作用して現像を抑制する化合物である。具体的には、
加熱により酸を放出する酸プレカーサー、加熱により共
存する塩基と置換反応を起す親電子化合物、または含窒
素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物およびその前駆体
等が挙げられる。さらに詳しくは特開昭62−2531
59号(31)〜(32)頁に記載されている。
【0138】本発明の感光材料や色素固定材料の支持体
としては、処理温度に耐えることのできるものが用いら
れる。一般的には、紙、合成高分子(フィルム)が挙げ
られる。具体的には、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レン、ポリプロピレン、ポリイミド、セルロース類(例
えばトリアセチルセルロース)またはこれらのフィルム
中へ酸化チタンなどの顔料を含有させたもの、さらにポ
リプロピレンなどから作られるフィルム法合成紙、ポリ
エチレン等の合成樹脂パルプと天然パルプとから作られ
る混抄紙、ヤンキー紙、バライタ紙、コーティッドペー
パー(特にキャスコート紙)、金属、布類、ガラス類等
が用いられる。
【0139】これらは、単独で用いることもできるし、
ポリエチレン等の合成高分子で片面または両面をラミネ
ートされた支持体として用いることもできる。この他
に、特開昭62−253159号(29)〜(31)頁
に記載の支持体を用いることができる。これらの支持体
の表面に親水性バインダーとアルミナゾルや酸化スズの
ような半導性金属酸化物、カーボンブラックその他の帯
電防止剤を塗布してもよい。
【0140】本発明において、感光材料へ画像を記録す
る光源として、半導体レーザーを用いるが、このとき、
画像情報を電気信号を経由して半導体レーザーを発光さ
せ露光する方法も採用することができる。この場合の画
像情報は、ビデオカメラ、電子スチルカメラ等から得ら
れる画像信号、日本テレビジョン信号規格(NTSC)
に代表されるテレビ信号、原画をスキャナーなど多数の
画素に分割して得た画像信号、CG、CADで代表され
るコンピューターを用いて作成された画像信号を利用で
きる。
【0141】感光材料および/または色素固定材料は、
加熱現像もしくは色素の拡散転写のための加熱手段とし
ての導電性の発熱体層を有する形態であってもよい。こ
の場合の透明または不透明の発熱要素には、特開昭61
−145544号公報等に記載のものを利用できる。な
おこれらの導電層は帯電防止層としても機能する。熱現
像工程での加熱温度は、約50℃〜約250℃で現像可
能であるが、特に約80℃〜約180℃が有用である。
色素の拡散転写工程は熱現像と同時に行なってもよい
し、熱現像工程終了後に行なってもよい。後者の場合、
転写工程での加熱温度は、熱現像工程における温度から
室温の範囲で転写可能であるが、特に50℃以上で熱現
像工程における温度よりも約10℃低い温度までがより
好ましい。 色素の移動は熱のみによっても生じるが、
色素移動を促進するために溶媒を用いてもよい。また、
特開昭59−218443号、同61−238056号
等に詳述されるように、少量の溶媒(特に水)の存在下
で加熱して現像と転写を同時または連続して行う方法も
有用である。この方式においては、加熱温度は50℃以
上で溶媒の沸点以下が好ましい、例えば溶媒が水の場合
は50℃以上100℃以下が望ましい。
【0142】現像の促進および/または拡散性色素の色
素固定層への移動のために用いる溶媒の例としては、水
または無機のアルカリ金属塩や有機の塩基を含む塩基性
の水溶液(これらの塩基としては画像形成促進剤の項で
記載したものが用いられる)を挙げることができる。ま
た、低沸点溶媒、または低沸点溶媒と水もしくは塩基性
の水溶液との混合溶液なども使用することができる。ま
た界面活性剤、カブリ防止剤、難溶性金属塩と錯形成化
合物等を溶媒中に含ませてもよい。
【0143】これらの溶媒は、色素固定材料、感光材料
またはその両者に付与する方法で用いることができる。
その使用量は全塗布膜の最大膨潤体積に相当する溶媒の
重量以下(特に全塗布膜の最大膨潤体積に相当する溶媒
の重量から全塗布膜の重量を差引いた量以下)という少
量でよい。
【0144】感光層または色素固定層に溶媒を付与する
方法としては、例えば、特開昭61−147244号
(26)頁に記載の方法がある。また、溶剤をマイクロ
カプセルに閉じ込めるなどの形で予め感光材料もしくは
色素固定材料またはその両者に内蔵させて用いることも
できる。
【0145】また色素移動を促進するために、常温では
固体であり高温では溶解する親水性熱溶剤を感光材料ま
たは色素固定材料に内蔵させる方式も採用できる。親水
性熱溶剤は感光材料、色素固定材料のいずれに内蔵させ
てもよく、両方に内蔵させてもよい。また内蔵させる層
も乳剤層、中間層、保護層、色素固定層いずれでもよい
が、色素固定層および/またはその隣接層に内蔵させる
のが好ましい。親水性熱溶剤の例としては、尿素類、ピ
リジン類、アミド類、スルホンアミド類、イミド類、ア
ルニール類、オキシム類その他の複素環類がある。ま
た、色素移動を促進するために、高沸点有機溶剤を感光
材料および/または色素固定材料に含有させておいても
よい。
【0146】現像および/または転写工程における加熱
方法としては、加熱されたブロックやプレートに接触さ
せたり、熱板、ホットプレッサー、熱ローラー、ハロゲ
ンランプヒーター、赤外および遠赤外ランプヒーターな
どに接触させたり、高温の雰囲気中を通過させるなどが
ある。
【0147】感光材料と色素固定材料とを重ね合わせ、
密着させる時の圧力条件や圧力を加える方法は特開昭6
1−147244号(27)頁に記載の方法が適用でき
る。
【0148】本発明の写真要素の処理には種々の熱現像
装置のいずれもが使用できる。例えば、特開昭59−7
5247号、同59−177547号、同59−181
353号、同60−18951号、実開昭62−259
44号等に記載されている装置などが好ましく使用され
る。
【0149】
【実施例】以下、本発明を実施例によって、具体的に説
明する。
【0150】実施例1
【0151】乳剤(1)〜(3)の調製方法について述
べる。
【0152】よく攪拌している表1に示す組成の水溶液
に表2に示す組成のI液とII液を15分かけて添加し、
また、その後、表2に示す組成のIII 液とIV液を35分
間かけて添加した。水洗、脱塩後、ゼラチン25g を加
えてpH=6.2、pAg 8.2に調整したのち60℃で化
学増感を行なった。化学増感はトリエチルチオ尿素と4
−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラ
ザインデンを用いて、感度の最高点は10-4秒露光によ
り得られるように、最適に化学増感した。
【0153】
【表1】
【0154】
【表2】
【0155】得られた乳剤の収量、粒子サイズ、晶癖は
表3に示すとおりで、それぞれ単分散乳剤であった。
【0156】
【表3】
【0157】乳剤(4)の調製方法について述べる。
【0158】表1の水溶液のゼラチンを25g 、KIを
0.02g 、温度を60℃に変更し、またI液、II液の
添加時間を3分に短縮した以外は乳剤(1)と全く同様
にして調製した。
【0159】平均粒子サイズは0.41μで乳剤(1)
とほぼ同じであり、収量も605gとほぼ同等であっ
た。ただし、晶癖は、立方体が少し丸くなったジャガイ
モ状であった。
【0160】乳剤(5)の調製方法について述べる。
【0161】化学増感時のpH=6.9、pAg =8.8、
温度72℃にして化学増感時のトリエチルチオ尿素をチ
オ硫酸ナトリウムに変更した以外は、乳剤(2)と全く
同様にして乳剤(5)を調製した。
【0162】得られた乳剤は、平均粒子サイズ0.20
μ、収量は631g 、晶癖は八面体であった。
【0163】乳剤(6)の調製方法について述べる。
【0164】表1の水溶液の温度を41℃に下げて、化
学増感時にチオ硫酸ナトリウム、塩化金酸、4−ヒドロ
キシ6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン
を用いた以外は、乳剤(3)と全く同様にして乳剤
(6)を調製した。
【0165】得られた乳剤は平均粒子サイズ0.27
μ、収量621g であり、晶癖は立方体であった。
【0166】乳剤(3)と乳剤(6)を、それぞれ、P
ETベースの上に0.3g/m2となる様に塗布して10-3
秒における感度を比較したところ(現像液MAA−1、
20℃、10分現像)以下のようになった。このことか
ら10-3秒の乳剤感度は同等と考えられる。なお、感度
(S0.2 )は、透過濃度0.2を与える露光量の逆数と
し、乳剤(3)を100とする相対値で表示している。
【0167】乳剤(7)の調製方法について述べる。
【0168】化学増感温度を72℃に変更し、化学増感
の等品量を最適化した以外は乳剤(2)と全く同様にし
て乳剤(7)を調製した。
【0169】平均粒子サイズ、収量、晶癖とも差が見ら
れなかった。
【0170】次に、色素供与性物質のゼラチン分散物の
作り方について述べる。
【0171】化26に示すマゼンタの色素供与性物質
(A)を14.5g 、還元剤を1.2g 、化29に示す
メルカプト化合物(1)を0.15g 、化31に示す界
面活性剤(4)を0.4g 、高沸点有機溶媒(2)を
5.1g 秤量し、酢酸エチル70mlを加え、約60℃に
加熱溶解させ、均一な溶液とした。この溶液と石灰処理
ゼラチンの10%溶液100g と水60mlとを攪拌混合
した後、ホモジナイザーで10分間、10000rpm に
て分散した。この分散液をマゼンタの色素供与性物質の
分散物と言う。
【0172】化27に示すシアンの色素供与性物質(B
1 )を7.3g 、化27に示すシアンの色素供与性物質
(B2 )を10.6g 、化30に示す還元剤を1.2g
、化29に示すメルカプト化合物(1)を0.3g 、
化31に示す界面活性剤(4)を1.5g 、高沸点有機
溶媒(1)を9.8g 秤量し、酢酸エチル40mlを加
え、約60℃に加熱溶解させ、均一な溶液とした。この
溶液と石灰処理ゼラチンの10%溶液100g と水60
mlとを攪拌混合した後、ホモジナイザーで10分間、1
0000rpm にて分散した。この分散液をシアンの色素
供与性物質の分散物と言う。
【0173】化28に示すイエローの色素供与性物質
(C)を15g 、化30に示す還元剤を1.2g 、化2
9に示すメルカプト化合物(1)を0.15g 、化31
に示す界面活性剤(4)を1.5g 、高沸点有機溶媒
(1)を7.5g に秤量し、酢酸エチル45mlを加え、
約60℃に加熱溶解させ、均一な溶液とした。この溶液
と石灰処理ゼラチンの10%溶液100g と水60mlと
を攪拌混合した後、ホモジナイザーで10分間、100
00rpm にて分散した。この分散液をイエローの色素供
与性物質の分散物と言う。
【0174】これらにより、表4のような熱現像カラー
感光材料101を構成することができる。
【0175】
【表4】
【0176】表4中に用いた化合物は、色素供与性物質
のゼラチン分散物の作り方のところで挙げたものも含め
て、色素供与性物質として化26、化27、化28に示
されるもの、メルカプト化合物として化29に示される
もの、還元剤として化30に示されるもの、界面活性剤
として化31に示されるもの、硬膜剤として化32に示
されるもの、安定剤として化33に示されるもの、増感
色素として化34に示されるもの、染料として化35に
示されるもの、水溶性ポリマーとして化36に示される
ものである。
【化26】
【0177】
【化27】
【0178】
【化28】
【0179】
【化29】
【0180】
【化30】
【0181】
【化31】
【0182】
【化32】
【0183】
【化33】
【0184】
【化34】
【0185】
【化35】
【0186】
【化36】
【0187】また、高沸点有機溶媒(1)はトリイソノ
ニルフォスフェートであり、高沸点有機溶媒(2)はト
リヘキシルフォスフェートである。
【0188】次に色素固定材料の作り方について述べ
る。
【0189】ポリエチレンでラミネートした紙支持体上
に表5の構成で塗布し色素固定材料を作った。
【0190】
【表5】
【0191】表5中に用いた化合物は、シリコーンオイ
ルとして化37に示されるもの、界面活性剤として化3
8に示されるもの、媒染剤として化39に示されるも
の、硬膜剤として化40に示されるものである。
【0192】
【化37】
【0193】
【化38】
【0194】
【化39】
【0195】
【化40】
【0196】また、ポリマー、高沸点有機溶媒、マット
剤は、それぞれ以下に示すものである。 ポリマー*5 ビニルアルコールアクリル酸ナトリウム
共重合体(75/25モル比) ポリマー*7 デキストラン(分子量7万) 高沸点有機溶媒*8 レオフォス95(味の素(株)
製) マット剤*10 ベンゾアナミン樹脂(10μを越える
粒子の割合が18vol %)
【0197】次に、以下の露光と処理とにより評価を行
なった。
【0198】特願昭63−281418号、同63−2
04805号に記載のレーザー露光装置を用い、表6に
示す条件で露光し、露光済の感光材料101の乳剤面に
12ml/m2 の水をワイヤーバーで供給し、その後、前記
色素固定材料と膜面が接するように重ね合わせた。吸水
した膜の温度が90℃となるように温度調節したヒート
ローラを用い、25秒間加熱した後感光材料から色素固
定材料を引きはがし色素固定材料上に画像を得た。
【0199】
【表6】
【0200】また、上記において、レーザー露光を行な
うかわりに、連続的に濃度が変化し、670nm、750
nm、810nmの波長の光を主として透過する三色分解フ
ィルターウェッジを用いて、高照度感光計(EG&G社
製)で10-3秒露光したのち、同じ操作を行なった。
【0201】また、感光材料101において、表7に示
すように乳剤を用いる以外は、同様にして感光材料10
2、103を作製した。これらの感光材料102、10
3をそれぞれ用いても上記と同様の操作を行なった。
【0202】このようにして、それぞれ得られた画像に
ついて、自記記録式濃度計で測定し、それぞれの露光で
の最高濃度、最低濃度およびウェッジ露光でのダイナミ
ックレンジ(DR)を求めた。結果を表7にまとめた。
【0203】
【表7】
【0204】表7の結果から、本発明の感光材料は、半
導体レーザー露光器を用いたとき比較のものより最高濃
度が高く、半導体レーザー露光に適した感光材料である
ことがわかる。
【0205】
【発明の効果】本発明によれば、露光光源として半導体
レーザーを使用して高画質の画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるダイナミックレンジを説明する
ためのグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】近年カラーハードコピーは、年々需要が増
加し、また市場ニーズは、より高画質へ向っている。高
画質カラーハードコピーの分野では銀塩写真方式が最も
優れている。カラーハードコピーシステムにおいてLD
は露光光源として優れた性質を多数もっていることが知
られており近年注目されているが、ダイナミックレンジ
が1.8程度以下とせまく既存の熱現像感光材料では、
全濃度域の活用ができないという問題があった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】また、本発明の熱現像感光材料は、少なく
とも1層の露光量(E)のダイナミックレンジ(DR)
がlogE単位で、0.3〜1.8であり、ダイナミッ
クレンジの狭い露光光源である半導体レーザーに適した
ものとなる。このとき、0.3未満となると、露光量の
わずかな変動が画像濃度を大きく変化させることになっ
て好ましくなく、1.8をこえると、感光材料の全濃度
域の活用ができなくなる。また、好ましくは、3層すべ
てのダイナミックレンジが0.3〜1.8にあるのがよ
い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】このとき、露光量(logE)軸は、実際
に使われるLDの変調方式に従うものであり、強度変
調、時間変調および両方の組み合せの3通りの場合があ
るが、いずれの場合でも本発明は有効である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また、カラー感光材料で良好な色再現性を
得るには、十分に色分離していることが好ましい。この
色分離性は例えば次式で定義される色分離度で評価する
ことができる。 (色分離度ΔlogE)=logE−logE ただし、E、Eは、同じ波長において重なっている
2つの分光感度のそれぞれの露光量を示し、Eは主発
色の(Dmax−0.1)の濃度を与える露光量、E
は主発色に混色する副発色の(Dmin+0.1)の濃
度を与える露光量で定義される(図2参照)。色分離度
が小さいほど(負の値ほど)、色分離性がよい。本発明
のダイナミックレンジが規定された熱現像感光材料にお
いて、前述の色分離性を良好にするためには色分離度が
小さい方が好ましく、0.3以下が好ましい。さらに好
ましくは0.2以下であり、より好ましくは0.1以下
である。また、このことを感度差(主発色と副発色にそ
れぞれ同じ濃度を与える露光量の差)で表現すれば、
(ダイナミックレンジ−0.3)以上の感度差があるこ
とが好ましいといえる。一般にダイナミックレンジが大
きくなると色分離度が大きくなり易く、また前述のよう
に全濃度域の活用ができなくなる。一方、ダイナミック
レンジが小さくなると、色分離度は良好であるが、硬調
なため階調再現性に劣る傾向がある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】本発明で使用するハロゲン化銀乳剤は、表
面潜像型乳剤であっても、内部潜像型乳剤であってもよ
い。内部潜像型乳剤は造核剤や光カブラセとを組合わせ
て直接反転乳剤として使用される。また、粒子内部と粒
子表層が異なる相を持ったいわゆるコアシェル乳剤であ
ってもよい。ハロゲン化銀乳剤は単分散乳剤であること
が好ましく、また2種以上の単分散乳剤を混合して用い
てもよい。粒子サイズは0.1〜2μ、特に0.1〜
1.0μが好ましい。より好ましくは0.15〜0.5
μである。ハロゲン化銀粒子の晶癖は立方体、8面体、
14面体、高アスペクト比の平板状その他のいずれでも
よい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】本発明において使用される感光性ハロゲン
化銀の塗設量は、銀換算1mg/mないし10g/m
の範囲である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】このなかで、赤外分光増感は、赤外分光増
感色素を用いて行なう。本発明に使用する赤外増感色素
の具体例は、化1、化2、化3、化4、化41、化5、
化6、化7、化8、化9、化10、化11、化12、化
13、化14、化15、化16、化17、化18、化1
9、化20、化21に示すものが挙げられる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】
【化1】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】
【化2】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】
【化3】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】
【化4】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】
【化41】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】
【化11】
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】化22の一般式(A)において、Aは2価
の芳香族残基を表わす。R、R、R、およびR
は各々水素原子、ヒドロキシ基、アルキル基、アルコキ
シ基、アリーロキシ基、ハロゲン原子、ヘテロ環核、ヘ
テロシクリルアミノ基、ヘテロシクリルオキシ基、ヘテ
ロシクリルチオ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、
アミノ基、置換または無置換のアルキルアミノ基、置換
または無置換のアリールアミノ基、置換または無置換の
アラルキルアミノ基、アリール基、メルカプト基を表わ
す。但しA、R、R、RおよびRのうち少なく
とも1つはスルホ基を有している。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0141
【補正方法】変更
【補正内容】
【0141】感光材料および/または色素固定材料は、
加熱現像もしくは色素の拡散転写のための加熱手段とし
ての導電性の発熱体層を有する形態であってもよい。こ
の場合の透明または不透明の発熱要素には、特開昭61
−145544号公報等に記載のものを利用できる。な
おこれらの導電層は帯電防止層としても機能する。熱現
像工程での加熱温度は、約50℃〜約250℃で現像可
能であるが、特に約80℃〜約180℃が有用である。
色素の拡散転写工程は熱現像と同時に行なってもよい
し、熱現像工程終了後に行なってもよい。後者の場合、
転写工程での加熱温度は、熱現像工程における温度から
室温の範囲で転写可能であるが、特に50℃以上で熱現
像工程における温度よりも約10℃低い温度までがより
好ましい。 色素の移動は熱のみによっても生じるが、
色素移動を促進するために溶媒を用いてもよい。また、
特開昭59−218443号、同61−238056号
等に詳述されるように、少量の溶媒(特に水)の存在下
で加熱して現像と転写を同時または連続して行なう方法
も有用である。この方式においては、加熱温度は50℃
以上で溶媒の沸点以下が好ましく、例えば溶媒が水の場
合は50℃以上100℃以下が望ましい。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0145
【補正方法】変更
【補正内容】
【0145】また色素移動を促進するために、常温では
固体であり高温では溶解する親水性熱溶剤を感光材料ま
たは色素固定材料に内蔵させる方式も採用できる。親水
性熱溶剤は感光材料、色素固定材料のいずれに内蔵させ
てもよく、両方に内蔵させてもよい。また内蔵させる層
も乳剤層、中間層、保護層、色素固定層いずれでもよい
が、色素固定層および/またはその隣接層に内蔵させる
のが好ましい。親水性熱溶剤の例としては、尿素類、ピ
リジン類、アミド類、スルホンアミド類、イミド類、ア
ルコール類、オキシム類その他の複素環類がある。ま
た、色素移動を促進するために、高沸点有機溶剤を感光
材料および/または色素固定材料に含有させておいても
よい。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0154
【補正方法】変更
【補正内容】
【0154】
【表2】
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0196
【補正方法】変更
【補正内容】
【0196】また、ポリマー、高沸点有機溶媒、マット
剤は、それぞれ以下に示すものである。 ポリマー*5 ビニルアルコールアクリル酸ナトリウム
共重合体(75/25モル比) ポリマー*7 デキストラン(分子量7万) 高沸点有機溶媒*8 レオフォス95(昧の素(株)
製) マット剤*10 ベンゾグアナミン樹脂(10μを越え
る粒子の割合が18vol%)
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0203
【補正方法】変更
【補正内容】
【0203】
【表7】
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0205
【補正方法】変更
【補正内容】
【0205】実施例2 増感色素(4)を用いる代わりに増感色素(5)を用い
た以外は感光材料101〜103と全く同様にして感光
材料201〜203を作成した。なお、増感色素(5)
は化41の例示化合物(I−13)と同じものである。
また、用いた第5層、第3層、第1層の乳剤、ピークの
分光感度、DRは感光材料101〜103と同じであっ
た。これらの感光材料を実施例1と同様にレーザー露光
して熱現像して色分離度を測定したところ表8の結果を
得た。この結果より本発明の感光材料は、色分離度が小
さく、色分離が良好なことがわかる。なお、色分離度
は、810nmの露光により発色するイエローの(Dm
ax−0.1)の濃度を与える露光量logEとイエ
ロー中に混色するシアンの(Dmin+0.1)の濃度
を与える露光量logEとの差ΔlogE=logE
−logEで評価した(図2参照)。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0206
【補正方法】追加
【補正内容】
【0206】
【表8】
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0207
【補正方法】追加
【補正内容】
【0207】
【発明の効果】本発明によれば、露光光源として半導体
レーザーを使用して高画質の画像が得られる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】追加
【補正内容】
【図2】本発明における色分離性を説明するためのグラ
フである。
【手続補正24】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】追加
【補正内容】
【図2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも感光性ハロゲン化
    銀乳剤、バインダーおよび色素供与性化合物を有する熱
    現像感光材料において、 700nm以上に分光感度のピークをもつ層を少なくとも
    2層有し、かつそのなかの少なくとも1層の露光量
    (E)のダイナミックレンジがlogE単位で、0.3以上
    1.8以下であることを特徴とする熱現像感光材料。
  2. 【請求項2】 請求項1の熱現像感光材料を用い、半導
    体レーザーを露光光源として使用して画像を形成する画
    像形成方法。
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