JPH0627549A - 原稿サイズ検知センサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保持部材の構成が簡単で、構成要素の取付作
業が容易な、しかも発光素子や受光素子の防塵が完全に
できる原稿サイズ検知センサを提供する。 【構成】 原稿サイズ検知センサ２４は、保持部材２４
ａの内部に所定の角度に傾斜する対称な２つの取付孔２
４ｂ，２４ｃを設け、それぞれの下端には発光素子２４
ｄ及び受光素子２４ｅを装着する。保持部材２４ａの原
稿ガラス１３面側には、取付孔２４ｂの上端部に発光側
レンズ２４ｇ、取付孔２４ｃの上端部に受光側レンズ２
４ｈを一体形成したレンズ付防塵フィルタ２４ｆを貼着
する。発光側レンズ２４ｇは発光素子２４ｄで発する変
調光を原稿１４に焦点を合わせて照射し、受光側レンズ
２４ｈは反射する変調光を受光素子２４ｅに入射する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、電子複写機等の画像
形成装置の原稿サイズ検知センサに関する。

【０００２】

【従来の技術】電子複写機等の原稿ガラスに載置される
原稿は原稿サイズ検知センサにより自動的に検知され、
そのサイズに適合した転写紙を選択している。従来の原
稿サイズ検知センサは、図４に示すように原稿ガラス１
３の下方に配置され、変調光を原稿ガラス１３方向に照
射する発光素子１２４ｄと、原稿ガラス１３上に載置さ
れる原稿１４で反射した変調光を復調して受光する受光
素子１２４ｅとを有していた。これら発光素子１２４ｄ
と受光素子１２４ｅの取付角度は、原稿１４での反射角
度に適合するよう対称の位置に光軸を斜めにして取り付
けられていた。又原稿１４の位置での感度を最高にする
ため、それぞれの素子の前面に焦点が原稿１４の高さと
なる発光側レンズ１２４ｇ及び受光側レンズ１２４ｈを
設置していた。

【０００３】これらの素子及びレンズは精密な取付位置
関係が要求されるため、従来の原稿サイズ検知センサ１
２４では、所定の角度に傾斜する対称な取付孔１２４
ｂ，１２４ｃを穿設する保持部材１２４ａの内部に発光
素子１２４ｄ、受光素子１２４ｅ及び２枚の発光側レン
ズ１２４ｇ、受光側レンズ１２４ｈをセットしていた。
又これら素子を防塵するため、取付孔１２４ｂ，１２４
ｃを覆う平板の防塵フィルタ１２４ｆを保持部材１２４
ａに貼着していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、それぞれの素
子の前面に配設するレンズは、傾斜した取付孔１２４
ｂ，１２４ｃの内部であったため、取付作業が難しく、
保持部材の構成も複雑となる欠点を有していた。このた
め、取付孔の端部にレンズを配設する原稿サイズ検知セ
ンサもあったが、レンズが保持部材より突出してしまう
ため防塵フィルタの取付が困難であり、素子の防塵が十
分にできない欠点があった。

【０００５】この発明は、従来の原稿サイズ検知センサ
が有する上記の欠点を解消することを目的とするもので
あり、保持部材の構成が簡単で、構成要素の取付作業が
容易な、しかも発光素子や受光素子の防塵が完全にでき
る原稿サイズ検知センサを提供することを目的としてい
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項１記載の発明は、画像形成装置の原稿ガラス
の下方に配置され変調光を前記原稿ガラス方向に照射す
る発光素子と、前記原稿ガラス上に載置される被検知原
稿に前記変調光の焦点を合わせる発光側レンズと、前記
被検知原稿に反射する前記変調光を入射し得る位置でこ
の変調光を復調して受光する受光素子と、この受光素子
と前記原稿ガラスとの間に配設され前記被検知原稿に焦
点を合わせる受光側レンズと、前記発光素子と前記発光
側レンズとを同一光軸上に装着し更に前記受光側レンズ
と前記受光素子とを別の同一光軸上に装着する保持部材
とを有する原稿サイズ検知センサにおいて、前記保持部
材は、前記原稿ガラス面側に防塵フィルタを固着し、前
記発光側レンズ及び前記受光側レンズは、この防塵フィ
ルタと一体に形成した防塵フィルタ兼用レンズであるこ
とを特徴としている。又請求項２記載の発明は、前記請
求項１記載の原稿サイズ検知センサにおいて、前記防塵
フィルタ兼用レンズは、プラスチックモールドレンズで
あることを特徴としている。

【０００７】

【作用】請求項１記載の発明では、保持部材に装着され
る発光素子より変調光を発光し、防塵フィルタ兼用レン
ズの発光側レンズを通して焦点距離にある原稿ガラス上
の被検知原稿に照射する。被検知原稿により反射する変
調光は同じく防塵フィルタ兼用レンズの受光側レンズを
通して受光素子に入射する。この防塵フィルタ兼用レン
ズは保持部材の原稿ガラス面側に固着する構成であるた
め、容易にセットすることができ、しかも発光素子及び
受光素子の防塵効果が高い。又請求項２記載の発明は、
一体成形したプラスチックモールドレンズを保持部材に
固着し防塵フィルタ兼用レンズとする。

【０００８】

【実施例】次にこの発明の原稿サイズ検知センサの一実
施例を添付図面に基づき説明する。図１は原稿サイズ検
知センサを内蔵する画像形成装置の概略構成図、図２は
原稿サイズ検知センサの断面図、図３は原稿サイズ検知
センサの平面配置図である。

【０００９】この画像形成装置１は複数の給紙段２を備
えており、それぞれに転写紙３を収容する。各給紙段２
の転写紙３の上面には、それぞれ給紙ローラ４と重送防
止手段５が併設されており、転写紙３を１枚づつ次工程
に送り出している。各段より送り出される転写紙３は図
示しないガイド板に導かれて、搬送ローラ６に挿入され
る。搬送ローラ６は各給紙段の給紙ローラ４とリンクし
て駆動し、各給紙段２毎の搬送路を形成する。最上部の
搬送ローラ６から送り出される転写紙３は転写処理部の
直前に配置されるレジストローラ７に挿入される。この
レジストローラ７の直前に配設されるレジストセンサ８
は、転写紙３を検知すると信号を画像形成装置１の制御
部９に送り、搬送ローラ６の駆動を停止させる。この
時、転写紙３はレジストローラ７に突き当たって停止
し、転写紙３の先端を進行方向に直角な方向に整位す
る。

【００１０】一方、感光体ドラム１０では、帯電用電極
１１により一様の帯電が付与され、光源１２が原稿ガラ
ス１３上の原稿１４を照射して得た露光光をミラー１
５、レンズ１６等を介して感光体ドラム１０の周面に照
射し、静電潜像を形成する。この静電潜像は現像ユニッ
ト１７により現像されトナー像を形成する。

【００１１】制御部９は、このような感光体ドラム１０
の回転に同期してレジストローラ７を駆動させ、挟持す
る転写紙３を転写用電極１８、分離用電極１９に送り込
みトナー像を担持させる。その後、分離爪２０により感
光体ドラム１０から転写紙３を分離し、搬送ベルト２１
に上載して次工程の定着部２２に搬送する。又、感光体
ドラム１０の周囲には、分離爪２０の下流側にクリーニ
ングユニット２３が配設され、転写後の感光体ドラム１
０の表面を清掃し、次の像形成のために再度帯電用電極
１１で帯電している。

【００１２】このような一連の画像形成を原稿ガラス１
３上の原稿サイズに適合した転写紙３で行なうために、
原稿ガラス１３の下方には複数の原稿サイズ検知センサ
２４が配置されており、その検知信号を制御部９に送っ
ている。制御部９では複数の検知信号に基づきサイズを
判定し、該当するサイズの転写紙３を収容する給紙段２
の給紙ローラ４を選択的に駆動させる。

【００１３】この原稿サイズ検知センサ２４の構成を図
２に基づき説明する。原稿サイズ検知センサ２４は、保
持部材２４ａの内部に所定の角度に傾斜する対称な２つ
の取付孔２４ｂ，２４ｃを設け、取付孔２４ｂの下端に
は発光素子２４ｄを、又取付孔２４ｃの下端には受光素
子２４ｅを装着している。保持部材２４ａの原稿ガラス
１３面側にはレンズ付防塵フィルタ２４ｆを貼着する。

【００１４】このレンズ付防塵フィルタ２４ｆにはプラ
スチックモールドレンズを使用し、取付孔２４ｂの上端
部には発光側レンズ２４ｇを、取付孔２４ｃの上端部に
は受光側レンズ２４ｈを一体形成する。発光側レンズ２
４ｇの光軸上に発光素子２４ｄは位置しており、発光素
子２４ｄで発する変調光を原稿ガラス１３上の原稿１４
に焦点を合わせて照射している。一方受光側レンズ２４
ｈの光軸上には受光素子２４ｅが位置しており、原稿１
４存在時に反射する変調光に焦点を合わせて入射し、受
光素子２４ｅで復調してその検知信号を制御部９に出力
している。これら発光素子２４ｄ及び受光素子２４ｅは
原稿１４の材質、表面の反射率の違い、汚れ等の影響を
除外して検知するために変調した信号の位相情報を用い
ている。

【００１５】又、レンズ付防塵フィルタ２４ｆは発光素
子２４ｄ及び受光素子２４ｅに埃が付着して感度が低下
するのを防止しているが、レンズとの一体成形であるた
め、保持部材２４ａに密着し、取付孔２４ｂ，２４ｃ内
を密閉する効果が高い。

【００１６】この原稿サイズ検知センサ２４は図３に示
すように、原稿ガラス１３上の原稿１４の各サイズに合
わせて複数設置されており、それぞれが制御部９に原稿
１４の有無を検知して出力している。その検知信号の組
合せにより制御部９では原稿サイズを特定する。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１記載の発
明は、発光側レンズ及び受光側レンズを防塵フィルタと
一体に形成したことで、発光素子や受光素子の防塵を完
全に行なうとともに、困難な発光側レンズ、受光側レン
ズの取付作業をなくし、保持部材の構成も簡単にするこ
とができる。又請求項２記載の発明は、防塵フィルタを
プラスチックモールドレンズで作製することで、発光側
レンズ、受光側レンズの一体成形が容易なものになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】原稿サイズ検知センサを内蔵する画像形成装置
の概略構成図である。

【図２】原稿サイズ検知センサの断面図である。

【図３】原稿サイズ検知センサの平面配置図である。

【図４】従来の原稿サイズ検知センサの断面図である。

【符号の説明】

１３ 原稿ガラス １４ 原稿 ２４ 原稿サイズ検知センサ ２４ａ 保持部材 ２４ｄ 発光素子 ２４ｅ 受光素子 ２４ｆ レンズ付防塵フィルタ ２４ｇ 発光側レンズ ２４ｈ 受光側レンズ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像形成装置の原稿ガラスの下方に配置
   され変調光を前記原稿ガラス方向に照射する発光素子
   と、前記原稿ガラス上に載置される被検知原稿に前記変
   調光の焦点を合わせる発光側レンズと、前記被検知原稿
   に反射する前記変調光を入射し得る位置でこの変調光を
   復調して受光する受光素子と、この受光素子と前記原稿
   ガラスとの間に配設され前記被検知原稿に焦点を合わせ
   る受光側レンズと、前記発光素子と前記発光側レンズと
   を同一光軸上に装着し更に前記受光側レンズと前記受光
   素子とを別の同一光軸上に装着する保持部材とを有する
   原稿サイズ検知センサにおいて、前記保持部材は、前記
   原稿ガラス面側に防塵フィルタを固着し、前記発光側レ
   ンズ及び前記受光側レンズは、この防塵フィルタと一体
   に形成した防塵フィルタ兼用レンズであることを特徴と
   する原稿サイズ検知センサ。
2. 【請求項２】 前記請求項１記載の原稿サイズ検知セン
   サにおいて、前記防塵フィルタ兼用レンズは、プラスチ
   ックモールドレンズであることを特徴とする原稿サイズ
   検知センサ。