JPH0544837Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は複写機やレーザープリンタ等の画像形
成装置本体内に設けられる検知素子の清掃装置、
特に画像形成装置に着脱自在な画像形成ユニツト
内に設けられる検知素子の清掃装置に関するもの
である。

（従来の技術） 静電複写プロセスを用いた画像形成装置におい
て制御のための各種検知素子が設けられており、
これらの検知素子は装置内の浮遊トナーにより汚
損される恐れが有り、清掃することが必要とな
る。これに対応すべく、例えば特開昭59−19463
号公報には複写機内に設けられる固体撮像素子の
受光面を清掃するための清掃装置が開示され、該
清掃装置は空気流を発生させる空気ポンプと、該
空気ポンプからの空気流を撮像素子の前面に導く
ための導管とから構成されている。

（考案が解決しようとする問題点） 上記従来技術にあつては空気流を撮像素子の前
面に導くための導管が固定状態に保持されてお
り、清掃という点についてみれば問題は無い。し
かしながら導管が固定状態で撮像素子前面に位置
していることに起因して、素子の受光時、導管に
より光がさえぎられてしまい、素子の存在領域す
べてにわたる受光が不可能となるという不都合が
有る。また導管の先端が検知素子の受光面から離
れた位置にあるものにあつては導管により送られ
る空気流が不均一に受光面に当たるために清掃効
果が劣るという不都合もある、 したがつて、本考案の目的は検知素子の検知機
能に影響を与えることが無く清掃機能が優れた清
掃装置を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本考案に係る清掃装
置は画像形成装置本体に着脱自在に装着される画
像形成ユニツトに設けられる検知素子の検知面を
清掃するための清掃装置において、清掃装置は空
気ポンプと、画像形成ユニツトが非装着状態であ
る時空気ポンプからその先端部が検知素子の検知
面まで延びると共に検知面と対向する部分に空気
吹き出し穴が穿設される導管と、空気ポンプと画
像形成ユニツトの間に設けられる弾性手段とを有
し、空気ポンプの弾性力は弾性手段の弾性力より
も弱く設定され画像形成ユニツトが画像形成装置
本体に装着される時、空気ポンプが画像形成装置
本体に当接変位し、さらに弾性手段が変位するこ
とにより導管の先端部が検知素子から離隔変位す
ることを特徴とする。

（作用） 画像形成ユニツトの着脱操作に連動して画像形
成ユニツトに設けられる検知素子が空気ポンプか
ら出される空気流によつて清掃される。さらに、
画像形成ユニツトの着脱操作に連動して空気ポン
プから空気を導く導管が変位し、画像形成ユニツ
トの装着完了時において空気吹き出し穴が穿設さ
れる導管先端部が検知素子の検知面から退避され
る。

（実施例） 以下、図面に基づき本考案を詳細に説明する。
１は画像形成装置としての静電複写機である。静
電複写機１の頂面部には、その上に原稿が載置さ
れるコンタクトガラス３とコンタクトガラス３上
の原稿を押圧するための原稿押さえ５が設けられ
ている。静電複写機１内の上部空間には原稿を走
査露光するための以下に述べる光学系が配置され
る。露光ランプ７と第１反射鏡９は一体的に実線
で示す露光開始位置から２点鎖線で示す露光終了
位置まで速度ｖで移動する。第２反射鏡１１と第
３反射鏡１３とは一体的に実線位置から２点鎖線
で示す位置まで露光ランプ７と第１反射鏡９の移
動に連動してｖ／２の速度で移動する。露光ラン
プ７から原稿に照射され原稿面から反射された光
像は、第１反射鏡９、第２反射鏡１１、第３反射
鏡１３からレンズ１５を経て固定反射鏡で反射さ
れ感光体ドラム２２に至る。

２点鎖線で示される画像形成ユニツト２０は感
光体ドラム２２とその周囲に配置される主帯電器
２４、現像装置２６、クリーニング装置３２から
構成され、第２図に示す如く静電複写機１の前側
板５０に設けられる開口５１を通して、スライド
レール５２，５４に保持されて複写機１に対し着
脱自在となつている。感光体ドラム２２は先づ主
帯電器２４でその表面が帯電され、次いで光像露
光を受けることにより感光体ドラム２２には原稿
像に対応した静電潜像が形成される。このように
して作成された静電潜像に対して現像装置２６か
らトナーが供給され、静電潜像はトナー像とな
る。このトナー像は転写帯電器２８により、給紙
カセツト３３あるいは３４から搬送機構３５へ送
給される転写紙上に転写される。転写終了後の転
写紙は分離帯電器３０の作用により感光体ドラム
２２から分離され、その後搬送ベルト３７により
定着装置３８へと送られ、定着完了後の転写紙は
トレイ３９上に排出される。

第３図は画像形成ユニツト２０におけるクリー
ニング装置３２部分を示す要部斜視図である。静
電複写機１の後側板６０と画像形成ユニツト２０
の後側板６７との間にはポリプロピレンあるいは
ゴム等から成る空気ポンプ６２が配置され、空気
ポンプ先端部から画像形成ユニツト２０の後側板
６７を貫通して空気ポンプからの空気を送るため
の導管６３が延びる。６６は例えば感光体ドラム
表面の電位測定用の検知素子でありクリーニング
装置３２の下部に固着される受け板６５上に設置
されている。導管６３はクリーニング装置３２に
固着されるブラケツト６４に挿通されその先端は
Ｕ字状に折曲されている。図示していないが導管
６３の先端部には空気吹き出し穴が穿設されてい
る。

第４図において画像形成ユニツト２０の着脱移
動状態と清掃装置の動作の関連を示す。第４図ａ
は画像形成ユニツト２０が静電複写機１から完全
に引き出される時の状態を示し、空気ポンプ６２
は後側板６０には当接していない。空気ポンプ６
２と画像形成ユニツト２０の後側板６７との間に
は導管６３を捲回してコイルバネ６１が配置され
ている。第４図ａの状態において空気ポンプ６２
はコイルバネ６１の押圧力により図面上方向に付
勢され、導管先端部は検知素子６６の検知面と対
向している。また、空気ポンプ６２の弾性力はコ
イルバネ６１の弾性力よりも弱く設定されてい
る。第４図ｂは画像形成ユニツト２０がある程度
静電複写機１に挿入される状態を示し、こと時空
気ポンプは押圧され導管６３に空気を送り出す。
送り出された空気は導管６３の先端部に穿設され
た穴（図示せず）より吹き出し、この空気により
検知素子６６の検知面は清掃される。第４図ｃは
画像形成ユニツト２０が静電複写機１に完全に装
着された時の状態を示し、空気ポンプ６２の収縮
に引き続きコイルバネ６１が収縮し、その結果導
管６３が図面下方に移動され、導管６３の先端部
が検知素子６６から退避する。

（考案の効果） 画像形成ユニツトが画像形成装置に装着された
時清掃装置が検知素子の検知面から退避するた
め、検知素子の検知が清掃装置によりさまたげら
れることが無い。

【図面の簡単な説明】

第１図は静電複写機の概略断面図、第２図は画
像形成ユニツトが複写機から引き出されている状
態を示す図、第３図は清掃装置を示す複写機の要
部斜視図、第４図は清掃装置の動作を説明する図
である。 １……静電複写機、２０……画像形成ユニツ
ト、６２……空気ポンプ、６３……導管、６６…
…検知素子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 画像形成装置本体に着脱自在に装着される画像
   形成ユニツトに設けられる検知素子の検知面を清
   掃するための清掃装置において、該清掃装置は空
   気ポンプと、該画像形成ユニツトが非装着状態で
   ある時該空気ポンプからその先端部が該検知素子
   の検知面まで延びると共に該検知面と対向する部
   分に空気吹き出し穴が穿設される導管と、該空気
   ポンプと該画像形成ユニツトの間に設けられる弾
   性手段とを有し、該空気ポンプの弾性力は該弾性
   手段の弾性力よりも弱く設定され画像形成ユニツ
   トが画像形成装置本体に装着される時、該空気ポ
   ンプが該画像形成装置本体に当接変位し、さらに
   該弾性手段が変位することにより該導管の先端部
   が該検知素子から離隔変位することを特徴とする
   清掃装置。