JPH0627452U - サイドシル構造 - Google Patents

サイドシル構造

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JPH0627452U
JPH0627452U JP6321792U JP6321792U JPH0627452U JP H0627452 U JPH0627452 U JP H0627452U JP 6321792 U JP6321792 U JP 6321792U JP 6321792 U JP6321792 U JP 6321792U JP H0627452 U JPH0627452 U JP H0627452U
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JP
Japan
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side sill
floor panel
sill
joined
adhesive
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Withdrawn
Application number
JP6321792U
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English (en)
Inventor
義一 藤田
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Publication of JPH0627452U publication Critical patent/JPH0627452U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイドシルの発錆レベルを大幅に低減し得る
サイドシル構造を提供する。 【構成】 フロアパネル1の側部に一体的にかつ樋状に
サイドシルロア21を形成し、下面側に水の浸入し得る
隙間を設けない。このサイドシルロア21の上部に被さ
るようにサイドシルアッパ22を設け、上方からかかる
水をサイドシルアッパ22でさえぎってサイドシルアッ
パ22とサイドシルロア21との重合部に至らせない。
そして、サイドシルロア21とサイドシルアッパ22と
の重合部Aを接着剤およびスポット溶接で接合し、とく
に接着剤の採用によって隙間をなくし、下方からかかる
水に対しても浸入を阻止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、フロアパネルの側部に設けるサイドシル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車体側部にはフロアパネルと連接する位置にサイドシルがあり、この サイドシルによってボデーの剛性が確保される。このサイドシルの構成を図5お よび図6に示す。
【0003】 図5は自動車を横方向に断面したもので、1はフロアパネル、2は搭乗用のシ ートである。フロアパネル1の両側部にそれぞれサイドシル3があり、そのサイ ドシル3によってドア開口の下縁部が形成される。
【0004】 ドア開口にはドア4が開閉自在に枢支される。ドア4には出し入れ自在なサイ ドウィンドゥガラス5があり、そのサイドウィンドゥガラス5を上昇させること によってドア開口と天井6との隙間が閉塞される。
【0005】 図6は拡大図である。まずサイドシル3はサイドシルインナ11とサイドシル アウタ12からなり、サイドシルインナ11がフロアパネル1の側部に接合され 、そのサイドシルインナ11の外側にサイドシルアウタ12が接合される。
【0006】 サイドシルインナ11およびサイドシルアウタ12は、フランジ11a,12 aをそれぞれ有しており、両フランジを合わせてスポット溶接がなされる。フロ アパネル1とサイドシルインナ11の接合も同じくスポット溶接である。
【0007】 なお、サイドシルインナ11とサイドシルアウタ12の接合に当たっては、フ ランジ11a,12aの接合面に隙間が生じるのを避けることができず、このた めサイドシル3内に水が浸入し易い。そこで、水が浸入してもそれがすぐに排出 されるよう、図7(図6のフランジ11a,12aを下方から見た図)に示すよ うにフランジ12aに数箇所にわたり水抜き穴12aが形成される。
【0008】 一方、フロアパネル1の下面に防音用および防錆用のアンダーコート13が塗 布され、その上にさらに防錆効果を高めるべく防錆剤14が塗布される。アンダ ーコート13の塗布は電着塗装の後でなされ、防錆剤14の塗布は自動車が完成 した状態でなされる。
【0009】 サイドシルインナ11に電着塗装用の孔11bがある。この孔11bにより、 サイドシルインナ11とサイドシルアウタ12とを接合した状態で内部を電着塗 装することができる。また、自動車が完成した段階で、孔11bを通してサイド シル3の内面に防錆剤14が塗布される。すなわち、サイドシル3内へ水が浸入 してしまうことを考慮し、サイドシル3内についても防錆処理を施している。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
このような防錆対策にもかかわらず、海浜地区、高温多湿地区、融雪塩散布地 区では、サイドシル3での発錆を長期にわたって防止することが困難である。 この考案は上記の事情を考慮したもので、その目的とするところは、サイドシ ルの発錆レベルを大幅に低減し得るサイドシル構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
フロアパネルの側部に一体的にかつ樋状に形成されるサイドシルロアと、この サイドシルロアの上部に被さるように設けられ同サイドシルロアとの重合部が接 着剤およびスポット溶接により接合されるサイドシルアッパとを備える。
【0012】
【作用】
サイドシルロアがフロアパネルからの延長であって、しかもサイドシルロアが 樋状なので、サイドシルの下面側には水の浸入し得る隙間がない。
【0013】 サイドシルアッパがサイドシルロアに被さった状態にあるので、上方からかか る水はサイドシルアッパでさえぎられてサイドシルアッパとサイドシルロアとの 重合部に至らない。 サイドシルアッパとサイドシルロアとの重合部は接着剤で接合されるので、そ こに隙間は生じず、下方からかかる水に対しても浸入を阻止する。 接着剤による重合部の接合は、その重合部をスポット溶接するまでの仮止めと なり、よってずれのない確実な接合が可能である。 重合部の接合は接着剤とスポット溶接の2段構えであるから、サイドシルの剛 性が高まる。
【0014】
【実施例】
以下、この考案の一実施例について図面を参照して説明する。なお、図面にお いて図5,図6と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0015】 図1に示すように、フロアパネル1の側部に、一体的にかつ樋状にサイドシル ロア21が形成される。すなわち、サイドシルロア21は、フロアパネル1の側 部が下方に一旦屈曲されてから上方に湾曲形成されたものである。
【0016】 サイドシルロア21の上部に被さるようにサイドシルアッパ22が設けられる 。このサイドシルアッパ22は外縁部22aが下方へ屈曲されており、その内側 にサイドシルロア21の先端上縁部21aが当接される。また、サイドシルアッ パ22は内縁部22bがL字形に屈曲されており、その下面側がフロアパネル1 の上面に当接される。
【0017】 そして、サイドシルアッパ22の外縁部22aとサイドシルロア21の先端上 縁部21aとの重合部Aが、先ずエポキシ系の接着剤で全域に渡って接合され、 その後、数箇所にわたってスポット溶接される。さらに、サイドシルアッパ22 の内縁部22bとフロアパネル1との重合部Bが、数箇所にわたってスポット溶 接される。こうしてサイドシルロア21とサイドシルアッパ22とが接合される ことにより、サイドシル3が構成される。
【0018】 なお、サイドシルアッパ22の内縁部22bに電着塗装用の孔22cがある。 この孔22cにより、サイドシルロア21とサイドシルアッパ22とを接合した 状態で内部を電着塗装することができる。さらに、孔22cを通して重合部Aの スポット溶接が可能である。
【0019】 このような構成によれば、サイドシルロア21がフロアパネル1からの延長で あって、しかもサイドシルロア21が樋状なので、サイドシル3の下面側には水 の浸入し得る隙間がない。 サイドシルアッパ22がサイドシルロア21に被さった状態にあるので、上方 からかかる水はサイドシルアッパ22でさえぎられて重合部Aに至らない。 重合部Aは接着剤で接合されるので、そこに隙間は生じず、下方からかかる水 に対しても浸入を阻止する。
【0020】 接着剤による重合部Aの接合は、その重合部Aをスポット溶接するまでの仮止 めとなり、よってずれのない確実な接合が可能である。この仮止め作用を得る点 から見れば、重合部Bについてもスポット溶接だけでなく接着剤による接合を加 えることが考えられる。
【0021】 重合部Aの接合は接着剤とスポット溶接の2段構えであるから、サイドシル3 の剛性が高まる。たとえば、従来のスポット溶接だけの場合に比べ、20%程度 の剛性アップとなる。
【0022】 なお、上記実施例では、サイドシルアッパ22の内縁部22bをL字形に屈曲 してフロアパネル1の上面に接合したが、それに限らず、図2に示すように、内 縁部22bを屈曲することなく立ち下げてサイドシルロア21の内面に当接させ 、その重合部Cをスポット溶接する構成としてもよい。30はフロアカーペット で、フロアパネル1からサイドシル3にかけて敷かれる。
【0023】 この場合、図3に示すように、サイドシルアッパ22の電着塗装用の孔22c と対応するフロアカーペット30の所定箇所に通気孔30aを形成することによ り、車室内空間とサイドシル3内空間とが孔22c,30aを通して連通状態と なる。これにより、サイドシル3内の温・湿度を車室内空間と同じにすることが でき、サイドシル3の発錆レベルが室内使用部品並に押さえられる。
【0024】 図4は、サイドシルアッパ22の内縁部22bをL字形に屈曲してフロアパネ ル1の上面に接合し、かつフロアカーペット30を設けた場合であり、この場合 も電着塗装用の孔22cと対応するフロアカーペット30の所定箇所に通気孔 30aを形成することにより、サイドシル3の発錆レベルを室内使用部品並に押 さえることができる。
【0025】
【考案の効果】
以上述べたようにこの考案によれば、フロアパネルの側部に一体的にかつ樋状 に形成されるサイドシルロアと、このサイドシルロアの上部に被さるように設け られ同サイドシルロアとの重合部が接着剤およびスポット溶接により接合される サイドシルアッパとを備えたので、サイドシルの発錆レベルを大幅に低減し得る サイドシル構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の構成を断面して示す図。
【図2】図1の変形例を示す図。
【図3】図1の別の変形例を示す図。
【図4】図1のさらに別の変形例を示す図。
【図5】同実施例に関わる自動車の構成を横方向に断面
して示す図。
【図6】従来のサイドシル構造を断面して示す図。
【図7】図6のフランジを下方側から見た図。
【符号の説明】
1…フロアパネル、3…サイドシル、4…ドア、13…
アンダーコート、14…防錆剤、21…サイドシルロ
ア、22…サイドシルアッパ、22c…電着塗装用の
孔、A,B…重合部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアパネルの側部に一体的にかつ樋状
    に形成されるサイドシルロアと、このサイドシルロアの
    上部に被さるように設けられ同サイドシルロアとの重合
    部が接着剤およびスポット溶接により接合されるサイド
    シルアッパとを備えたことを特徴とするサイドシル構
    造。
JP6321792U 1992-09-09 1992-09-09 サイドシル構造 Withdrawn JPH0627452U (ja)

Priority Applications (1)

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JP6321792U JPH0627452U (ja) 1992-09-09 1992-09-09 サイドシル構造

Applications Claiming Priority (1)

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JP6321792U JPH0627452U (ja) 1992-09-09 1992-09-09 サイドシル構造

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JPH0627452U true JPH0627452U (ja) 1994-04-12

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ID=13222822

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JP6321792U Withdrawn JPH0627452U (ja) 1992-09-09 1992-09-09 サイドシル構造

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013031008A1 (ja) 2011-09-01 2013-03-07 トヨタ自動車株式会社 車体構造
WO2013084324A1 (ja) 2011-12-07 2013-06-13 トヨタ自動車株式会社 車体下部構造
JP2013147163A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Toyota Motor Corp 車体下部構造
JP2013252775A (ja) * 2012-06-06 2013-12-19 Toyota Motor Corp 車体下部構造

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