JPH0627442B2 - 回転ダンパー装置 - Google Patents
回転ダンパー装置Info
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- JPH0627442B2 JPH0627442B2 JP2583692A JP2583692A JPH0627442B2 JP H0627442 B2 JPH0627442 B2 JP H0627442B2 JP 2583692 A JP2583692 A JP 2583692A JP 2583692 A JP2583692 A JP 2583692A JP H0627442 B2 JPH0627442 B2 JP H0627442B2
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- JP
- Japan
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- rotating body
- mainspring
- mounting substrate
- damper
- damper device
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- Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゼンマイを内蔵し、
カセット蓋、扉などの開閉体を有する使用機器の本体、
又は該開閉体のどちらか一方に固定され、開閉体をゼン
マイによって開方向に付勢すると共に、開閉体の開閉両
方向の動きを制動して静かに行なわせる回転ダンパー装
置に関する。
カセット蓋、扉などの開閉体を有する使用機器の本体、
又は該開閉体のどちらか一方に固定され、開閉体をゼン
マイによって開方向に付勢すると共に、開閉体の開閉両
方向の動きを制動して静かに行なわせる回転ダンパー装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の衝突時のシートベルトに加わる
大きな衝撃や、パラシュートが開いたときのロープに作
用する衝撃、高所から避難するときの避難ロープに作用
する衝撃などを回転方向の力として受け、その衝撃を緩
衝するための回転ダンパー装置は、特公昭54−311
46号公報により公知である。上記装置は、3葉以上の
エピトロコイド曲面で構成された複雑な内周曲面を有す
る軸方向に長い筒形の内側ケースの内周の中心に固定軸
を貫通し、この固定軸に上記エピトロコイド曲面の数と
異なる数の頂点を有し、その頂点の一つ宛が常時内側ケ
ースの内周曲面に僅かな間隙を保って接触する複雑な外
形の軸方向に長い固定子を固定し、内側ケースの内周曲
面と、固定子の外周との間に粘性流体を充填すると共
に、内側ケースから突出した固定軸の一端部にゼンマイ
の内端部を固定し、ゼンマイの外端部は上記内側ケース
に隣接したバネ室の内周に固定し、上記内側ケースとバ
ネ室とをアウターケースに嵌め、一体に結合してある。
大きな衝撃や、パラシュートが開いたときのロープに作
用する衝撃、高所から避難するときの避難ロープに作用
する衝撃などを回転方向の力として受け、その衝撃を緩
衝するための回転ダンパー装置は、特公昭54−311
46号公報により公知である。上記装置は、3葉以上の
エピトロコイド曲面で構成された複雑な内周曲面を有す
る軸方向に長い筒形の内側ケースの内周の中心に固定軸
を貫通し、この固定軸に上記エピトロコイド曲面の数と
異なる数の頂点を有し、その頂点の一つ宛が常時内側ケ
ースの内周曲面に僅かな間隙を保って接触する複雑な外
形の軸方向に長い固定子を固定し、内側ケースの内周曲
面と、固定子の外周との間に粘性流体を充填すると共
に、内側ケースから突出した固定軸の一端部にゼンマイ
の内端部を固定し、ゼンマイの外端部は上記内側ケース
に隣接したバネ室の内周に固定し、上記内側ケースとバ
ネ室とをアウターケースに嵌め、一体に結合してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記装置では衝撃に基
づくトルクがアウターケースに加わると、内側ケースは
固定子の回りを回転しようとして、内側ケースの内周曲
面と、固定子の外周との間に形成された複数の空間に容
積変化が起こり、大から小に変化する空間中の粘性流体
が固定子の頂点の間隙を通じ小から大に変化する空間中
に流動しようとする流動抵抗で衝撃を緩衝し、このとき
ゼンマイを巻縮して復元力を蓄積し、衝撃がなくなると
ゼンマイの復元力でアウターケースは反対方向に回転す
るのであるが、衝撃を緩和するのが筒形の内側ケースの
複雑な内周曲面と、固定軸に固定された固定子の複雑な
外形とであるため、これらの製作が面倒であり、コスト
が非常に嵩む。
づくトルクがアウターケースに加わると、内側ケースは
固定子の回りを回転しようとして、内側ケースの内周曲
面と、固定子の外周との間に形成された複数の空間に容
積変化が起こり、大から小に変化する空間中の粘性流体
が固定子の頂点の間隙を通じ小から大に変化する空間中
に流動しようとする流動抵抗で衝撃を緩衝し、このとき
ゼンマイを巻縮して復元力を蓄積し、衝撃がなくなると
ゼンマイの復元力でアウターケースは反対方向に回転す
るのであるが、衝撃を緩和するのが筒形の内側ケースの
複雑な内周曲面と、固定軸に固定された固定子の複雑な
外形とであるため、これらの製作が面倒であり、コスト
が非常に嵩む。
【0004】更に、アウターケースの中に上記内側ケー
スと、ゼンマイを内蔵したバネ室とを軸方向に収容し、
アウターケースの両端部をかしめて内側ケースと、バネ
室とを固定しなければならないため、装置の軸方向の寸
法は著しく大になり、自動車のシートベルト用、パラシ
ュートのロープ用、救命装置のロープ用等、大型であっ
ても支障がない個所には使用可能であっても、テレビ、
ビデオ、テープレコーダ等の家電製品や、自動車の灰皿
等、限られた狭いスペースに装備することはできないと
共に、アウターケースの両端部をかしめて組立てるのに
手数がかゝる。更に、ゼンマイの復元力を調節すること
もできない。
スと、ゼンマイを内蔵したバネ室とを軸方向に収容し、
アウターケースの両端部をかしめて内側ケースと、バネ
室とを固定しなければならないため、装置の軸方向の寸
法は著しく大になり、自動車のシートベルト用、パラシ
ュートのロープ用、救命装置のロープ用等、大型であっ
ても支障がない個所には使用可能であっても、テレビ、
ビデオ、テープレコーダ等の家電製品や、自動車の灰皿
等、限られた狭いスペースに装備することはできないと
共に、アウターケースの両端部をかしめて組立てるのに
手数がかゝる。更に、ゼンマイの復元力を調節すること
もできない。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、単純な
構造の使用部品を少数使用し、ゼンマイの復元力が調節
可能で、しかも極く限られた狭いスペースに設置できる
小型の回転ダンパーを得るために開発されたのであっ
て、開閉体を有する使用機器の本体、又は該開閉体のど
ちらか一方に固定される取付基板と、該取付基板にダン
パーを介して回転自在に取付けられ、開閉体の開閉の動
きに連動してダンパーで制動されて正逆両方向に回転す
る歯車付き回転体と、一端を前記取付基板、他端を上記
歯車付き回転体に固定され、歯車付き回転体の一方向の
回転の際に巻締められて復元力を蓄積するゼンマイとを
有する回転ダンパー装置において、上記歯車付き回転体
の内周に前記ゼンマイを収容する同心のバネ室を設け、
このバネ室の内周壁に円周方向に離して複数の溝を設
け、上記ゼンマイの外端部に上記溝に係合する突条を設
けたことを特徴する。
構造の使用部品を少数使用し、ゼンマイの復元力が調節
可能で、しかも極く限られた狭いスペースに設置できる
小型の回転ダンパーを得るために開発されたのであっ
て、開閉体を有する使用機器の本体、又は該開閉体のど
ちらか一方に固定される取付基板と、該取付基板にダン
パーを介して回転自在に取付けられ、開閉体の開閉の動
きに連動してダンパーで制動されて正逆両方向に回転す
る歯車付き回転体と、一端を前記取付基板、他端を上記
歯車付き回転体に固定され、歯車付き回転体の一方向の
回転の際に巻締められて復元力を蓄積するゼンマイとを
有する回転ダンパー装置において、上記歯車付き回転体
の内周に前記ゼンマイを収容する同心のバネ室を設け、
このバネ室の内周壁に円周方向に離して複数の溝を設
け、上記ゼンマイの外端部に上記溝に係合する突条を設
けたことを特徴する。
【0006】
【実施例】図示の各実施例において、1は使用機器に取
付けるための爪や、ビスを通す孔などの取付手段1aを
有する取付基板、3はゼンマイ、6は軸7と、この軸の
上端から張出した制動板8を有するダンパーを示し、取
付基板1、ダンパー6はプラスチックで成形してある。
尚、ダンパー6は軸7と制動板8を一体にプラスチック
で成形してもよいし、別々に成形して一体に回転するよ
うに組立ててもよい。
付けるための爪や、ビスを通す孔などの取付手段1aを
有する取付基板、3はゼンマイ、6は軸7と、この軸の
上端から張出した制動板8を有するダンパーを示し、取
付基板1、ダンパー6はプラスチックで成形してある。
尚、ダンパー6は軸7と制動板8を一体にプラスチック
で成形してもよいし、別々に成形して一体に回転するよ
うに組立ててもよい。
【0007】図1〜3の実施例において、4はプラスチ
ックで成形した歯車付き回転体で、歯車5はその上面に
同心、且つ一体に設けてある。この回転体は下面が開放
し、上面が塞がれた中空部を有し、その中空部の下半は
大径、上半は小径になっていて、大径中空部4bと小径
中空部4cの間には段10が形成されている。又、回転
体4は、大径中空部4bの周囲壁に、円周方向に等間隔
の、例えば4つの窓孔4aを有すると共に、下端に鍔4
dを備えている。
ックで成形した歯車付き回転体で、歯車5はその上面に
同心、且つ一体に設けてある。この回転体は下面が開放
し、上面が塞がれた中空部を有し、その中空部の下半は
大径、上半は小径になっていて、大径中空部4bと小径
中空部4cの間には段10が形成されている。又、回転
体4は、大径中空部4bの周囲壁に、円周方向に等間隔
の、例えば4つの窓孔4aを有すると共に、下端に鍔4
dを備えている。
【0008】取付基板1の上面には回転体の鍔4dが内
周に嵌合する低い包囲壁9が立ち、包囲壁の内周には回
転体を取付基板上に押込んだとき鍔4dの上面をスナッ
プ止めする爪9′がある。包囲壁には必要に応じ切込み
9aを形成し、回転筒を押込んでスナップ止めし易くし
てもよい。
周に嵌合する低い包囲壁9が立ち、包囲壁の内周には回
転体を取付基板上に押込んだとき鍔4dの上面をスナッ
プ止めする爪9′がある。包囲壁には必要に応じ切込み
9aを形成し、回転筒を押込んでスナップ止めし易くし
てもよい。
【0009】前述した回転体4の小径中空部4cの内径
はダンパー6の制動板8の直径よりも少し大である。
又、その下の大径中空部4bの内周には、この実施例で
はプラスチックで成形した保持筒2が嵌合する。保持筒
2の高さは、回転体4の下端から内周の段10までの高
さよりも少し低い。保持筒2を回転体4と一体に回転さ
せるため、保持筒2は外周に回転体の周囲壁にある窓孔
4aと対応した突起2aを有し、内周にはゼンマイを収
容するバネ室になっていて、その内周壁にはゼンマイ3
の外端を筒状に丸めるなどして設けた突条3bを留める
ための溝2bを円周方向に離して複数個有する。そして
ゼンマイの内端3aを保持するためダンパーの軸7の下
端部には下端からスリット7aを設けてある。尚、軸7
の下端には非円形部7′があり、取付基板の包囲壁で囲
まれた内部の中心にある非円形孔1′に入って回転不能
に取付けられ、又、軸の上端には円形の窪み7″があ
り、回転体4の上壁中心から下向きに突出した円形突起
4eを受入れるようになっている。
はダンパー6の制動板8の直径よりも少し大である。
又、その下の大径中空部4bの内周には、この実施例で
はプラスチックで成形した保持筒2が嵌合する。保持筒
2の高さは、回転体4の下端から内周の段10までの高
さよりも少し低い。保持筒2を回転体4と一体に回転さ
せるため、保持筒2は外周に回転体の周囲壁にある窓孔
4aと対応した突起2aを有し、内周にはゼンマイを収
容するバネ室になっていて、その内周壁にはゼンマイ3
の外端を筒状に丸めるなどして設けた突条3bを留める
ための溝2bを円周方向に離して複数個有する。そして
ゼンマイの内端3aを保持するためダンパーの軸7の下
端部には下端からスリット7aを設けてある。尚、軸7
の下端には非円形部7′があり、取付基板の包囲壁で囲
まれた内部の中心にある非円形孔1′に入って回転不能
に取付けられ、又、軸の上端には円形の窪み7″があ
り、回転体4の上壁中心から下向きに突出した円形突起
4eを受入れるようになっている。
【0010】組立てるにはダンパーの制動板8の両面
と、必要ならば回転体4の段10よりも上の小径中空部
4cの内面にシリコングリースなどの粘性が高いオイル
を塗り、ダンパー8を回転体4の中空部に下から入れ、
軸7の上端の窪み7″を上記突起4eに嵌めて制動板8
を小径中空部4c中に位置させる。それから中心に軸7
を通す孔を有し、外径は保持筒2の外径と同程度のゴム
質のシール円盤11をダンパーの軸7に下から嵌め、シ
ール円盤11の周縁を段10に受止めさせる(勿論、シ
ール円盤11はダンパーを回転体に入れる前にダンパー
の軸7に嵌めて置いてもよい)。
と、必要ならば回転体4の段10よりも上の小径中空部
4cの内面にシリコングリースなどの粘性が高いオイル
を塗り、ダンパー8を回転体4の中空部に下から入れ、
軸7の上端の窪み7″を上記突起4eに嵌めて制動板8
を小径中空部4c中に位置させる。それから中心に軸7
を通す孔を有し、外径は保持筒2の外径と同程度のゴム
質のシール円盤11をダンパーの軸7に下から嵌め、シ
ール円盤11の周縁を段10に受止めさせる(勿論、シ
ール円盤11はダンパーを回転体に入れる前にダンパー
の軸7に嵌めて置いてもよい)。
【0011】次に、保持筒2を回転体4の大径中空部4
b中に下から嵌め、外周の突起2aを回転体4の周囲壁
の窓孔4aの下縁上にスナップ止めして保持筒2を回転
体4と一体に回転できるようにする共に、保持筒の上面
周縁部でシール円盤11の周縁部を段10に圧縮する。
必要に応じシール円盤11の周縁部は段10にスエージ
ング(溶接)などで固定してもよい。これによりダンパ
ーの制動板8と、オイル12は回転体の小径中空部4c
と、これを下から塞ぐシール円盤11とで形成された収
容部4′中に収容される。
b中に下から嵌め、外周の突起2aを回転体4の周囲壁
の窓孔4aの下縁上にスナップ止めして保持筒2を回転
体4と一体に回転できるようにする共に、保持筒の上面
周縁部でシール円盤11の周縁部を段10に圧縮する。
必要に応じシール円盤11の周縁部は段10にスエージ
ング(溶接)などで固定してもよい。これによりダンパ
ーの制動板8と、オイル12は回転体の小径中空部4c
と、これを下から塞ぐシール円盤11とで形成された収
容部4′中に収容される。
【0012】尚、この実施例では保持筒2は上端より少
し下にダンパーの軸7が貫通する中心孔を備えた上壁
2′を有し、シール円盤11の下向きに分厚くなった下
面を上壁上に支持しているが、この上壁は省略可能であ
る。
し下にダンパーの軸7が貫通する中心孔を備えた上壁
2′を有し、シール円盤11の下向きに分厚くなった下
面を上壁上に支持しているが、この上壁は省略可能であ
る。
【0013】そして、保持筒2の内周のバネ室にゼンマ
イ3を収容してその内端3aをダンパー軸7の下端部の
スリット7aに入れ、外端の突条3bは保持筒2の内周
壁の溝2bの1つに入れ、開いているカセット蓋を閉じ
るときにゼンマイ3が適度に巻縮められて、カセット蓋
が閉じることに抵抗すると共に、次にカセット蓋を開く
際の弾性力を蓄えることができるようにする。 こうしてゼンマイをセットしたら、保持筒2並びに回転
体4の下面から突出するダンパーの軸7の下端の非円形
部7′を取付基板の非円形孔1′中に嵌めながら保持筒
2ごと回転体4を取付基板の包囲壁9内に押込み、前述
のように回転体の鍔4dの上面を包囲壁の内周の爪9′
でスナップ止めする。
イ3を収容してその内端3aをダンパー軸7の下端部の
スリット7aに入れ、外端の突条3bは保持筒2の内周
壁の溝2bの1つに入れ、開いているカセット蓋を閉じ
るときにゼンマイ3が適度に巻縮められて、カセット蓋
が閉じることに抵抗すると共に、次にカセット蓋を開く
際の弾性力を蓄えることができるようにする。 こうしてゼンマイをセットしたら、保持筒2並びに回転
体4の下面から突出するダンパーの軸7の下端の非円形
部7′を取付基板の非円形孔1′中に嵌めながら保持筒
2ごと回転体4を取付基板の包囲壁9内に押込み、前述
のように回転体の鍔4dの上面を包囲壁の内周の爪9′
でスナップ止めする。
【0014】これによりダンパー6の軸7の上端の円形
の窪み7″に回転体の上壁中心から下向きに突出した円
形突起4″が入って軸受され、軸7の下端の非円形部
7′は取付基板の包囲壁が囲む中心にある非円形孔1′
に入ってダンパー6は回転不能に位置決めされ、回転筒
4は保持筒2と一体に取付基板上で回転可能になる。
尚、回転体と取付基板間の摩擦を減少するには回転体4
の下端に図示のように下向きの尖鋭部を形成するなどし
て接触面積を少なくすればよい。
の窪み7″に回転体の上壁中心から下向きに突出した円
形突起4″が入って軸受され、軸7の下端の非円形部
7′は取付基板の包囲壁が囲む中心にある非円形孔1′
に入ってダンパー6は回転不能に位置決めされ、回転筒
4は保持筒2と一体に取付基板上で回転可能になる。
尚、回転体と取付基板間の摩擦を減少するには回転体4
の下端に図示のように下向きの尖鋭部を形成するなどし
て接触面積を少なくすればよい。
【0015】従って、取付基板1をカセット蓋或いは本
体のどちらか一方に固定し、他方にはカセット蓋を開閉
するときに回転体4の歯車5と噛合う歯車やセクターギ
ヤを設けると、開いているカセット蓋と閉めて行くと歯
車5と一体に回転体4と保持筒2はゼンマイ3を外端側
から巻締める方向に回転してゼンマイを巻締める。その
上、回転体4の上壁下面と、シール円盤11の上面とは
粘性抵抗の高いオイル12を介して回転しないダンパー
の制動板8と対面しているため、回転体の回転はオイル
の粘性抵抗で制動される。こうしてカセット蓋を閉める
ことはゼンマイの次第に高まるバネ力と、オイルの粘性
抵抗に抗して行わねばならないので、強激に、或いは乱
暴にカセット蓋を閉めることが防止できる。
体のどちらか一方に固定し、他方にはカセット蓋を開閉
するときに回転体4の歯車5と噛合う歯車やセクターギ
ヤを設けると、開いているカセット蓋と閉めて行くと歯
車5と一体に回転体4と保持筒2はゼンマイ3を外端側
から巻締める方向に回転してゼンマイを巻締める。その
上、回転体4の上壁下面と、シール円盤11の上面とは
粘性抵抗の高いオイル12を介して回転しないダンパー
の制動板8と対面しているため、回転体の回転はオイル
の粘性抵抗で制動される。こうしてカセット蓋を閉める
ことはゼンマイの次第に高まるバネ力と、オイルの粘性
抵抗に抗して行わねばならないので、強激に、或いは乱
暴にカセット蓋を閉めることが防止できる。
【0016】そして、カセット蓋を完全に閉めると、カ
セット蓋と本体の間に設けてある適宜のロック機構が作
動し、カセット蓋を閉まった状態に維持する。カセット
蓋を開くために押釦などを押し、ロック機構を釈放する
と巻締められたゼンマイ3はその巻解力で保持筒ごと回
転体4を逆方向に回転させてカセット蓋を開く。しか
し、回転体の回転は上述のようにオイル12の粘性抵抗
で制動されるためカセット蓋は静かに開く。
セット蓋と本体の間に設けてある適宜のロック機構が作
動し、カセット蓋を閉まった状態に維持する。カセット
蓋を開くために押釦などを押し、ロック機構を釈放する
と巻締められたゼンマイ3はその巻解力で保持筒ごと回
転体4を逆方向に回転させてカセット蓋を開く。しか
し、回転体の回転は上述のようにオイル12の粘性抵抗
で制動されるためカセット蓋は静かに開く。
【0017】バネ室の内周壁にはゼンマイの外端の突条
3bを入れる溝2bが円周方向に複数個設けてあるの
で、組立て時に突条3bを入れる溝を選択してカセット
蓋を開くためにゼンマイが蓄える弾性力の強さないし、
カセット蓋を閉める際にその力に抗するゼンマイの弾性
力の強さを所望に定めることができる。そして、取付基
板1に保持筒の内周の溝2bと連通する位置に一つ或い
は複数の孔13を開設して置けば、この孔から細いピン
などを差込んでゼンマイの外端の筒状に丸めた突条3b
中に挿入し、それから回転筒を外から一方向或いは他方
向に回して突条3bを今まで入っていた溝から脱出さ
せ、一つ隣り或いは二つ隣りの溝に入れ、ゼンマイの弾
発力の強さを組立て時よりも強く、或いは弱く変化させ
ることもできる。
3bを入れる溝2bが円周方向に複数個設けてあるの
で、組立て時に突条3bを入れる溝を選択してカセット
蓋を開くためにゼンマイが蓄える弾性力の強さないし、
カセット蓋を閉める際にその力に抗するゼンマイの弾性
力の強さを所望に定めることができる。そして、取付基
板1に保持筒の内周の溝2bと連通する位置に一つ或い
は複数の孔13を開設して置けば、この孔から細いピン
などを差込んでゼンマイの外端の筒状に丸めた突条3b
中に挿入し、それから回転筒を外から一方向或いは他方
向に回して突条3bを今まで入っていた溝から脱出さ
せ、一つ隣り或いは二つ隣りの溝に入れ、ゼンマイの弾
発力の強さを組立て時よりも強く、或いは弱く変化させ
ることもできる。
【0018】尚、この実施例ではゼンマイ3を回転体4
と一体に回転する保持筒2中に収容したが、保持筒2は
回転体の内周の段10との間でシール円盤11の周縁部
を固定し、オイル12が漏出するのを防止するためのも
のである。従ってシール円盤の周縁部を回転体の内周に
溶接などで固定したときは保持筒を省略することがで
き、その場合は回転体の大径中空部4bをバネ室とし、
その内周壁にゼンマイの外端の突条3bを入れる溝2b
を形成すればよい。又、ゼンマイの内端3aは取付基板
上に回転不能に固定したダンパーの軸7の下端部のスリ
ットに止めたが、これもダンパーの軸ではなく、取付基
板に直接固定してもよい。
と一体に回転する保持筒2中に収容したが、保持筒2は
回転体の内周の段10との間でシール円盤11の周縁部
を固定し、オイル12が漏出するのを防止するためのも
のである。従ってシール円盤の周縁部を回転体の内周に
溶接などで固定したときは保持筒を省略することがで
き、その場合は回転体の大径中空部4bをバネ室とし、
その内周壁にゼンマイの外端の突条3bを入れる溝2b
を形成すればよい。又、ゼンマイの内端3aは取付基板
上に回転不能に固定したダンパーの軸7の下端部のスリ
ットに止めたが、これもダンパーの軸ではなく、取付基
板に直接固定してもよい。
【0019】図4の実施例では、取付基板1は歯車付き
回転体20の半周よりも少し大きい窪みを有し、歯車付
き回転体はその窪みに嵌って回転するようになってい
る。外周に歯車部を有する歯車付き回転体20の内周に
中底板21で仕切って上面に開放したバネ室と、下面に
開放した収容部を設け、下面に開放した収容部にダンパ
ー6の制動板8を収容する。ダンパーの軸7にはシール
円盤11を嵌め、シール円盤の周縁部を収容部の内側壁
に溶接して制動板を浸漬するオイルの洩れを防止する。
そしてダンパー軸7の下端は取付基板1の中央の非円形
孔1′に嵌めて回り止めする。ダンパー軸の上端の円形
窪み中には中底板21の下面中心から下向きに突出した
円形突起が突入する。これにより取付基板上で回転体が
どちらかの方向に回転するときもダンパーは回転せず、
回転体の回転を制動する。
回転体20の半周よりも少し大きい窪みを有し、歯車付
き回転体はその窪みに嵌って回転するようになってい
る。外周に歯車部を有する歯車付き回転体20の内周に
中底板21で仕切って上面に開放したバネ室と、下面に
開放した収容部を設け、下面に開放した収容部にダンパ
ー6の制動板8を収容する。ダンパーの軸7にはシール
円盤11を嵌め、シール円盤の周縁部を収容部の内側壁
に溶接して制動板を浸漬するオイルの洩れを防止する。
そしてダンパー軸7の下端は取付基板1の中央の非円形
孔1′に嵌めて回り止めする。ダンパー軸の上端の円形
窪み中には中底板21の下面中心から下向きに突出した
円形突起が突入する。これにより取付基板上で回転体が
どちらかの方向に回転するときもダンパーは回転せず、
回転体の回転を制動する。
【0020】回転体20の上面に開放したバネ室の内周
壁には円周方向に間隔を保って複数の溝21′があり、
そこにゼンマイの外端の筒状に丸めた突条3bを収める
ようになっている。
壁には円周方向に間隔を保って複数の溝21′があり、
そこにゼンマイの外端の筒状に丸めた突条3bを収める
ようになっている。
【0021】22は上蓋で、回転体20上に載り、回転
体20を取付基板1との間に軽く挟んだ状態で取付基板
と一体に結合される。22′はそのために取付基板の爪
9″にスナップ止めされる脚を示す。上蓋22の下面に
は回転体20と同心の位置に下向きに突出し、前記バネ
室中に突入する軸23があり、軸23に下端から設けた
スリット23′がゼンマイ3の内端3aを支持する。
体20を取付基板1との間に軽く挟んだ状態で取付基板
と一体に結合される。22′はそのために取付基板の爪
9″にスナップ止めされる脚を示す。上蓋22の下面に
は回転体20と同心の位置に下向きに突出し、前記バネ
室中に突入する軸23があり、軸23に下端から設けた
スリット23′がゼンマイ3の内端3aを支持する。
【0022】従って、この実施例も図1〜3の実施例と
同様に回転体の回転で、ゼンマイは外端側から巻締めら
れて復元力を蓄積する。そして、組立て時にゼンマイの
外端の突条3bを入れる溝21′を選択してゼンマイの
力を調節できるほか、組立て後に、上蓋22に溝21′
と連通するように設けた孔13から細いピンなどを差込
み、突条3bが入る溝21′を変えてゼンマイの力を組
立後でも所望に調節することもできる。
同様に回転体の回転で、ゼンマイは外端側から巻締めら
れて復元力を蓄積する。そして、組立て時にゼンマイの
外端の突条3bを入れる溝21′を選択してゼンマイの
力を調節できるほか、組立て後に、上蓋22に溝21′
と連通するように設けた孔13から細いピンなどを差込
み、突条3bが入る溝21′を変えてゼンマイの力を組
立後でも所望に調節することもできる。
【0023】
【発明の効果】以上で明らかな如く本発明により開閉体
の開閉どちらの動きをもダンパーで制動すると共に、開
閉体をゼンマイの巻解ける復元力で開くダンパー装置を
提供することができる。
の開閉どちらの動きをもダンパーで制動すると共に、開
閉体をゼンマイの巻解ける復元力で開くダンパー装置を
提供することができる。
【0024】そして、ゼンマイの復元力は、バネ室の内
周壁に円周方向に離して設けた複数の溝のどれにゼンマ
イの外端の突条を係合するかによって所望に調節でき
る。しかも、取付基板又は上蓋に上記溝と連通する孔を
設けることにより、組立後であってもゼンマイの外端の
突条が係合する溝を変え、ゼンマイの復元力を加減でき
る。
周壁に円周方向に離して設けた複数の溝のどれにゼンマ
イの外端の突条を係合するかによって所望に調節でき
る。しかも、取付基板又は上蓋に上記溝と連通する孔を
設けることにより、組立後であってもゼンマイの外端の
突条が係合する溝を変え、ゼンマイの復元力を加減でき
る。
【0025】又、取付基板上で回転する歯車付き回転体
の内周にあるバネ室にゼンマイを収容したので、装置全
体の軸方向の寸法が非常に小さく、極く限られた狭いス
ペースにでも設置できる小型の回転ダンパーを生産性よ
く提供できる。
の内周にあるバネ室にゼンマイを収容したので、装置全
体の軸方向の寸法が非常に小さく、極く限られた狭いス
ペースにでも設置できる小型の回転ダンパーを生産性よ
く提供できる。
【図1】第1実施例の組立て状態の縦断面図である。
【図2】分解状態の斜視図である。
【図3】保持筒を図2とは逆の方向から見た斜視図であ
る。
る。
【図4】第2実施例の分解状態の斜視図である。
1 取付基板 2b バネ室の内周壁の溝 3 ゼンマイ 3b ゼンマイの外端の突条 4 歯車付き回転体 6 ダンパー 20 歯車付き回転体 21′ バネ室の内周壁の溝
Claims (3)
- 【請求項1】 開閉体を有する使用機器の本体、又は該
開閉体のどちらか一方に固定される取付基板と、該取付
基板にダンパーを介して回転自在に取付けられ、開閉体
の開閉の動きに連動してダンパーで制動されて正逆両方
向に回転する歯車付き回転体と、一端を前記取付基板、
他端を上記歯車付き回転体に固定され、歯車付き回転体
の一方向の回転の際に巻締められて復元力を蓄積するゼ
ンマイとを有する回転ダンパー装置において、 上記歯車付き回転体の内周に前記ゼンマイを収容する同
心のバネ室を設け、このバネ室の内周壁に円周方向に離
して複数の溝を設け、上記ゼンマイの外端部に上記溝に
係合する突条を設けたことを特徴する回転ダンパー装
置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の回転ダンパー装置にお
いて、前記取付基板に該取付基板上に固定されて前記歯
車付き回転体を覆う上蓋を固定したことを特徴とする回
転ダンパー装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の回転ダンパー装
置において、前記取付基板又は上蓋に、歯車付き回転筒
の内周の溝に係合したゼンマイの外端の突条に触手可能
な孔を設けたことを特徴とする回転ダンパー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2583692A JPH0627442B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 回転ダンパー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2583692A JPH0627442B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 回転ダンパー装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58095819A Division JPS59222631A (ja) | 1983-06-01 | 1983-06-01 | 回転ダンパ−装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0571263A JPH0571263A (ja) | 1993-03-23 |
JPH0627442B2 true JPH0627442B2 (ja) | 1994-04-13 |
Family
ID=12176946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2583692A Expired - Lifetime JPH0627442B2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 回転ダンパー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0627442B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4691286B2 (ja) * | 2001-09-21 | 2011-06-01 | 株式会社ソミック石川 | スプリング併用型ダンパ装置を備えた自動車のシート |
CN1579835A (zh) * | 2003-07-31 | 2005-02-16 | 株式会社利富高 | 阻尼器装置 |
-
1992
- 1992-01-17 JP JP2583692A patent/JPH0627442B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0571263A (ja) | 1993-03-23 |
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