JPH066848B2 - 回転ダンパー装置 - Google Patents

回転ダンパー装置

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JPH066848B2
JPH066848B2 JP2583992A JP2583992A JPH066848B2 JP H066848 B2 JPH066848 B2 JP H066848B2 JP 2583992 A JP2583992 A JP 2583992A JP 2583992 A JP2583992 A JP 2583992A JP H066848 B2 JPH066848 B2 JP H066848B2
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JP
Japan
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mainspring
damper
opening
mounting substrate
rotating body
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JP2583992A
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JPH0571266A (ja
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順昭 小俣
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Nifco Inc
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Nifco Inc
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  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゼンマイを内蔵し、
カセット蓋、扉などの開閉体を有する使用機器の本体、
又は該開閉体のどちらか一方に固定され、開閉体をゼン
マイによって開方向に付勢すると共に、開閉体の開閉両
方向の動きを粘性流体の剪断抵抗で制動して静かに行な
わせる回転ダンパー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の衝突時のシートベルトに加わる
大きな衝撃や、パラシュートが開いたときのロープに作
用する衝撃、高所から避難するときの避難ロープに作用
する衝撃などを回転方向の力として受け、その衝撃を緩
衝するための回転ダンパー装置は、特公昭54−311
46号公報により公知である。上記装置は、3葉以上の
エピトロコイド曲面で構成された複雑な内周曲面を有す
る軸方向に長い筒形の内側ケースの内周の中心に固定軸
を貫通し、この固定軸に上記エピトロコイド曲面の数と
異なる数の頂点を有し、その頂点の一つ宛が常時内側ケ
ースの内周曲面に僅かな間隙を保って接触する複雑な外
形の軸方向に長い固定子を固定し、内側ケースの内周曲
面と、固定子の外周との間に粘性流体を充填すると共
に、内側ケースから突出した固定軸の一端部にゼンマイ
の内端部を固定し、ゼンマイの外端部は上記内側ケース
に隣接したバネ室の内周に固定し、上記内側ケースとバ
ネ室とをアウターケースに嵌め、一体に結合してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記装置では衝撃に基
づくトルクがアウターケースに加わると、内側ケースは
固定子の回りを回転しようとして、内側ケースの内周曲
面と、固定子の外周との間に形成された複数の空間に容
積変化が起こり、大から小に変化する空間中の粘性流体
が固定子の頂点の間隙を通じ小から大に変化する空間中
に流動しようとする流動抵抗で衝撃を緩衝し、このとき
ゼンマイを巻縮して復元力を蓄積し、衝撃がなくなると
ゼンマイの復元力でアウターケースは反対方向に回転す
るのであるが、衝撃を緩和するのが筒形の内側ケースの
複雑な内周曲面と、固定軸に固定された固定子の複雑な
外形とであるため、これらの製作が面倒であり、コスト
が非常に嵩む。
【0004】更に、アウターケースの中に上記内側ケー
スと、ゼンマイを内蔵したバネ室とを軸方向に収容し、
アウターケースの両端部をかしめて内側ケースと、バネ
室とを固定しなければならないため、装置の軸方向の寸
法は著しく大になり、自動車のシートベルト用、パラシ
ュートのロープ用、救命装置のロープ用等、大型であっ
ても支障がない個所には使用可能であっても、テレビ、
ビデオ、テープレコーダ等の家電製品や、自動車の灰皿
等、限られた狭いスペースに装備することはできないと
共に、アウターケースの両端部をかしめて組立てるのに
手数がかゝる。更に、ゼンマイの復元力を調節すること
もできない。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、単純な
構造の使用部品を少数使用し、ゼンマイの復元力が調節
可能で、しかも極く限られた狭いスペースに設置できる
小型の回転ダンパーを得るために開発されたのであっ
て、開閉体を有する使用機器の本体、又は該開閉体のど
ちらか一方に固定される取付基板、制動板と、その下面
中心に下向に設けられた軸を備え、この軸の下端部が前
記取付基板に回転不能に固定されたダンパー、外周に歯
車部を備え、内周に中底板で区劃された上下の収容室を
有し、その下部収容室に前記ダンパーの制動板と、粘性
流体を収容して前記取付基板上に回転自在に支持され、
前記開閉体の開閉の動きに連動し前記ダンパーで制動さ
れて正逆両方向に回転する歯車付き回転体、上記回転体
の上部収容室に収容されたゼンマイ、前記取付基板に固
定されて上記歯車付き回転体に被さる上蓋からなり、上
蓋の下面に上部収容室の中心に垂下してゼンマイの内端
を固定する垂下軸を設け、上記ゼンマイの外端に突条を
設けると共に、前記上部収容室の内周に、上記突条が係
合する溝を円周方向に離して複数設けたことを特徴とす
る。
【0006】
【実施例】図示の実施例において、1は使用機器に取付
けるための爪や、ビスを通す孔などの取付手段1aを有
する取付基板、3はゼンマイ、6は軸7と、この軸の上
端から張出した制動板8を有するダンパーを示し、20
は外周に歯車部を有する歯車付き回転体、22は上蓋を
示し、取付基板1、ダンパー6、歯車付き回転体20、
上蓋22はプラスチックで成形してある。尚、ダンパー
6は軸7と制動板8を一体にプラスチックで成形しても
よいし、別々に成形して一体に回転するように組立てて
もよい。
【0007】歯車付き回転体20の内周には中底板21
で仕切って上面に開放したバネ室と、下面に開放した収
容部を設け、下面に開放した収容部にダンパー6の制動
板8を収容する。ダンパーの軸7にはシール円盤11を
嵌め、シール円盤の周縁部を収容部の内周壁に溶接して
制動板を浸漬する粘性流体のオイルの洩れを防止する。
そしてダンパー軸7の下端は取付基板1の中央の非円形
孔1′に嵌めて回り止めする。ダンパー軸の円形窪み中
には中底板21の下面中心から下向きに突出した円形突
起が突入する。これにより取付基板上で回転体がどちら
かの方向に回転するときもダンパーは回転せず、回転体
の回転を制動する。
【0008】回転体20の上面に開放したバネ室の内周
壁には円周方向に間隔緒保って複数の溝21′を設け、
そこにゼンマイ3の外端の筒状に丸めた突条3bを収め
るようになっている。
【0009】上蓋22は回転体20の上に載り、回転体
20を取付基板1との間に軽く挟んだ状態で取付基板と
一体に結合される。22′はそのために取付基板の爪
9″にスナップ止めされる脚を示す。上蓋22の下面に
は回転体20と同心の位置に下向きに突出し、前記バネ
室中に突入する軸23があり、軸23に下端から設けた
スリット23′がゼンマイ3の内端3aを支持する。
【0010】従って、取付基板1をカセット蓋或いは本
体のどちらか一方に固定し、他方にはカセット蓋を開閉
するときに回転体20の歯車部と噛合う歯車やセクター
ギヤを設けると、開いているカセット蓋を閉めて行くと
回転体20はゼンマイ3を外端側から巻締める方向に回
転してゼンマイを巻締め、復元バネ力をゼンマイに蓄積
させる。その上、回転体の収容部の上壁下面と、シール
円盤11は粘性抵抗の高いオイル12を挟んで回転しな
いダンパーの制動板8と対面しているため、回転体の回
転はオイルの粘性抵抗で制動される。こうしてカセット
蓋を閉めることはゼンマイの次第に高まる復元バネ力
と、オイルの粘性抵抗に抗して行わねばならないので、
強激に、或いは乱暴にカセット蓋を閉めることが防止で
きる。
【0011】そして、カセット蓋を完全に閉めると、カ
セット蓋と本体の間に設けてある適宜のロック機構が作
動し、カセット蓋を閉まった状態に維持する。 カセッ
ト蓋を開くために押釦などを押し、ロック機構を釈放す
ると巻締められたゼンマイ3はその巻解力で回転体20
を逆方向に回転させてカセット蓋を開く。しかし、回転
体の回転は上述のようにオイルの粘性抵抗で制動される
ためカセット蓋は静かに開く。
【0012】ゼンマイの外端の突条3bを入れる溝2b
をバネ室の内周壁に円周方向に離して複数個設けてある
ので、組立て時に突条3bを入れる溝を選択してカセッ
ト蓋を開くためにゼンマイが蓄える復元力の強さない
し、カセット蓋を閉める際にその力に抗するゼンマイの
弾性力の強さを所望に定めることができる。そして、上
蓋22に上記溝2bと連通する一つ或いは複数の孔13
を開設して置くことにより、組立て後にこの孔から細い
ピンなどを差込んでゼンマイの外端の筒状に丸めた突条
3b中に挿入し、それから回転筒を外から一方向或いは
他方向に回して突条3bを今まで入っていた溝から脱出
させ、一つ隣り或いは二つ隣りの溝に入れ、ゼンマイの
弾発力の強さを組立て時よりも強く、或いは弱く変化さ
せることもできる。
【0013】
【発明の効果】以上で明らかな如く本発明により開閉体
の開閉どちらの動きをもゼンマイで制動すると共に、開
閉体をゼンマイの巻解ける復元力で開くダンパー装置を
提供することができる。
【0014】そして、ゼンマイの復元力は、バネ室の内
周壁に円周方向に離して設けた複数の溝のどれにゼンマ
イの外端に突条を係合するかによって所望に調節でき
る。しかも、取付基板又は上蓋に上記溝と連通する孔を
設けることにより、組立後であってもゼンマイの外端の
突条が係合する溝を変え、ゼンマイの復元力を加減でき
る。
【0015】又、取付基板上で回転する歯車付き回転体
の内周にダンパーの制動板と、ゼンマイを収容したの
で、装置全体の軸方向の寸法が非常に小さくなり、極く
限られた狭いスペースにでも設置できる小型の回転ダン
パーを生産性よく提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分解状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 取付基板 3 ゼンマイ 3b ゼンマイの外端部の突条 6 ダンパー 7 軸 8 制動板 20 歯車付き回転体 21 溝 22 上蓋 23 軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉体を有する使用機器の本体、又は該
    開閉体のどちらか一方に固定される取付基板、制動板
    と、その下面中心に下向に設けられた軸を備え、この軸
    の下端部が前記取付基板に回転不能に固定されたダンパ
    ー、外周に歯車部を備え、内周に中底板で区劃された上
    下の収容室を有し、その下部収容室に前記ダンパーの制
    動板と、粘性流体を収容して前記取付基板上に回転自在
    に支持され、前記開閉体の開閉の動きに連動し前記ダン
    パーで制動されて正逆両方向に回転する歯車付き回転
    体、上記回転体の上部収容室に収容されたゼンマイ、前
    記取付基板に固定されて上記歯車付き回転体に被さる上
    蓋からなり、上蓋の下面に上部収容室の中心に垂下して
    ゼンマイの内端を固定する垂下軸を設け、上記ゼンマイ
    の外端に突条を設けると共に、前記上部収容室の内周
    に、上記突条が係合する溝を円周方向に離して複数設け
    たことを特徴とする回転ダンパー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転ダンパー装置にお
    いて、上部収容室の内周の溝に係合したゼンマイの外端
    の突条に触手可能な孔を上蓋に設けたことを特徴とする
    回転ダンパー装置。
JP2583992A 1992-01-17 1992-01-17 回転ダンパー装置 Expired - Lifetime JPH066848B2 (ja)

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JP2583992A JPH066848B2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 回転ダンパー装置

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JP2583992A JPH066848B2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 回転ダンパー装置

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JP58095819A Division JPS59222631A (ja) 1983-06-01 1983-06-01 回転ダンパ−装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0571266A JPH0571266A (ja) 1993-03-23
JPH066848B2 true JPH066848B2 (ja) 1994-01-26

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ID=12177024

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JP2583992A Expired - Lifetime JPH066848B2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 回転ダンパー装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4461099B2 (ja) * 2003-11-05 2010-05-12 不二ラテックス株式会社 ロータリーダンパ及びそれを具備する自動車の付属品
ITRM20050166U1 (it) * 2005-12-15 2007-06-16 Salice Arturo Spa Cerniera per mobile.

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JPH0571266A (ja) 1993-03-23

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