JPH0571265A - 回転ダンパー装置 - Google Patents

回転ダンパー装置

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JPH0571265A
JPH0571265A JP2583892A JP2583892A JPH0571265A JP H0571265 A JPH0571265 A JP H0571265A JP 2583892 A JP2583892 A JP 2583892A JP 2583892 A JP2583892 A JP 2583892A JP H0571265 A JPH0571265 A JP H0571265A
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JP
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damper
shaft
cap
spring
fixed
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JP2583892A
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Nobuaki Komata
順昭 小俣
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Nifco Inc
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Nifco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単純な構造の、少数の部品を使用し、組立て
易く、しかも軸方向の寸法が小さい回転ダンパー装置を
提供する。 【構成】 取付基板1、制動板8と、その下面中心に下
向きに設けられた軸7を備え、この軸の下端部が前記取
付板に回転不能に固定されたダンパー6、外周に歯車部
を備え、下面に開放した収容室13′に前記ダンパーの
制動板と、粘性流体12を収容して前記取付基板上に回
転自在に支持された歯車付き回転体13、前記取付基板
に固定されて上記歯車付き回転体上に重なる中空のキャ
ップ15、上記キャップの中空部に収容されたゼンマイ
3からなり、前記歯車付き回転体の上面中心に上向き軸
を設け、この上向き軸に前記ゼンマイの内端を取付ける
と共に、ゼンマイの外端を前記キャップと、取付基板と
の間に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゼンマイを内蔵し、
カセット蓋、扉などの開閉体を有する使用機器の本体、
又は該開閉体のどちらか一方に固定され、開閉体をゼン
マイによって開方向に付勢すると共に、開閉体の開閉両
方向の動きを粘性流体の剪断抵抗で制動して静かに行な
わせる回転ダンパー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の衝突時のシートベルトに加わる
大きな衝撃や、パラシュートが開いたときのロープに作
用する衝撃、高所から避難するときの避難ロープに作用
する衝撃などを回転方向の力として受け、その衝撃を緩
衝するための回転ダンパー装置は、特公昭54−311
46号公報により公知である。上記装置は、3葉以上の
エピトロコイド曲面で構成された複雑な内周曲面を有す
る軸方向に長い筒形の内側ケースの内周の中心に固定軸
を貫通し、この固定軸に上記エピトロコイド曲面の数と
異なる数の頂点を有し、その頂点の一つ宛が常時内側ケ
ースの内周曲面に僅かな間隙を保って接触する複雑な外
形の軸方向に長い固定子を固定し、内側ケースの内周曲
面と、固定子の外周との間に粘性流体を充填すると共
に、内側ケースから突出した固定軸の一端部にゼンマイ
の内端部を固定し、ゼンマイの外端部は上記内側ケース
に隣接したバネ室の内周に固定し、上記内側ケースとバ
ネ室とをアウターケースに嵌め、一体に結合してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記装置では衝撃に基
づくトルクがアウターケースに加わると、内側ケースは
固定子の回りを回転しようとして、内側ケースの内周曲
面と、固定子の外周との間に形成された複数の空間に容
積変化が起こり、大から小に変化する空間中の粘性流体
が固定子の頂点の間隙を通じ小から大に変化する空間中
に流動しようとする流動抵抗で衝撃を緩衝し、このとき
ゼンマイを巻縮して復元力を蓄積し、衝撃がなくなると
ゼンマイの復元力でアウターケースは反対方向に回転す
るのであるが、衝撃を緩和するのが筒形の内側ケースの
複雑な内周曲面と、固定軸に固定された固定子の複雑な
外形とであるため、これらの製作が面倒であり、コスト
が非常に嵩む。
【0004】更に、アウターケースの中に上記内側ケー
スと、ゼンマイを内蔵したバネ室とを軸方向に収容し、
アウターケースの両端部をかしめて内側ケースと、バネ
室とを固定しなければならないため、装置の軸方向の寸
法は著しく大になり、自動車のシートベルト用、パラシ
ュートのロープ用、救命装置のロープ用等、大型であっ
ても支障がない個所には使用可能であっても、テレビ、
ビデオ、テープレコーダ等の家電製品や、自動車の灰皿
等、限られた狭いスペースに装備することはできないと
共に、アウターケースの両端をかしめて組立てるのに手
数がかゝる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、単純な
構造の使用部品を少数使用し、極く限られた狭いスペー
スに設置できる小型の回転ダンパーを得るために開発さ
れたのであって、開閉体を有する使用機器の本体、又は
該開閉体のどちらか一方に固定される取付基板、制動板
と、その下面中心に下向きに設けられた軸を備え、この
軸の下端部が前記取付板に回転不能に固定されたダンパ
ー、外周に歯車部を備え、下面に開放した収容室に前記
ダンパーの制動板と、粘性流体を収容して前記取付基板
上に回転自在に支持され、前記開閉体の開閉の動きに連
動し、前記ダンパーで制動されて正逆両方向に回転する
歯車付き回転体、前記取付基板に固定されて上記歯車付
き回転体上に重なる中空のキャップ、上記キャップの中
空部に収容されたゼンマイからなり、前記歯車付き回転
体の上面中心に上向き軸を設け、この上向き軸に前記ゼ
ンマイの内端を取付けると共に、ゼンマイの外端を前記
キャップと、取付基板との間に固定したことを特徴とす
る。
【0006】
【実施例】図示の実施例において、1は使用機器に取付
けるための爪や、ビスを通す孔などの取付手段1aを有
する取付基板、3はゼンマイ、6は軸7と、この軸の上
端から張出した制動板8を有するダンパー、13は外周
に歯車部を有する歯車付き回転体、15はキャップ、歯
車付き回転体13はプラスチックで成形してある。尚、
ダンパー6は軸7と制動板8を一体にプラスチックで成
形してもよいし、別々に成形して一体に回転するように
組立ててもよい。
【0007】取付基板1は半周よりも少し大きい弧状の
包囲壁9を有し、歯車付き回転体13は下端に外周から
張出した鍔13aを備え、包囲壁9の内周中に回転体1
3を押込むと、その鍔13aは包囲壁の内周から突出し
た爪9′により上面をスナップ止めされ、回転体は回転
可能に保持される。
【0008】回転体13はダンパー6の制動板8と、オ
イル12を収容するための下面に開放した収容部13′
を有す。ダンパーの軸7は上端に円形の窪みを有し、回
転体の収容部13′の上面中央から下に突出した円形突
起がその窪みに突入する。ダンパー軸7にはシール円盤
11を嵌め、その周縁部を収容部13′の内周の途中に
溶接などで固定し、制動板8を浸漬する粘性流体のオイ
ル12が洩出するのを防止する。ダンパー軸の下端の非
円形突出部7′は基板1の中央の非円形孔1′に突入
し、歯車付き回転体13が回転するときもダンパーは回
転せず、これにより該回転体の両方向の回転を制動す
る。
【0009】回転体の上面中央から短い軸14が起立
し、これには上端からスリット14′を形成し、ゼンマ
イ3の内端3aを保持するようにしてある。
【0010】回転体の上面上にはゼンマイ3を被うため
直径が回転体の歯車部の谷径或いはそれよりも少し小さ
いキャップ15が載る。このキャップ15は外方に張出
したのち下向きに曲がる数本の脚15′…を有し、この
各脚の下端は取付基板1の包囲壁9の外周面に設けた爪
9′にスナップ止めされて取付基板と一体になる。
【0011】ゼンマイの外端3bはキャップ15の側部
の孔から外に引出す。この外端には横向きに取付片16
が固定してあり、キャップ15を取付基板1に押付けて
スナップ止めする際に、キャップと取付基板に夫々あっ
て上下方向に当接する当板17と18の間で取付片16
を挟着する。図示の如く、取付片16には孔を設け、当
板の一方にはこの孔に突入する突起を設けて置くことが
好ましい。
【0012】又、回転体13の上面上にゼンマイ3を離
して支持するためキャップの内面には下端から少し上に
相対向する受板19,19を設け、ゼンマイ3は受板1
9,19上に収容する。このようにゼンマイ3の内端を
回転体に固定し、製品とする。
【0013】従って、取付基板1をカセット蓋或いは本
体のどちらか一方に固定し、他方にはカセット蓋を開閉
するときに回転体13の歯車部と噛合う歯車やセクター
ギヤを設けると、開いているカセット蓋を閉めて行くと
回転体13はゼンマイ3を内端側から巻締める方向に回
転してゼンマイを巻締め、ゼンマイに復元力を蓄えさせ
る。その上、回転体の収容部13′の上壁面と、シール
円盤11は粘性抵抗の高いオイル12を挟んで回転しな
いダンパーの制動板8と対面しているため回転体13の
回転はオイルの粘性抵抗で制動される。こうしてカセッ
ト蓋を閉めることはゼンマイの次第に高まる復元バネ力
と、オイルの粘性抵抗に抗して行わねばならないので、
強激に、或いは乱暴にカセット蓋を閉めることが防止で
きる。そして、カセット蓋を完全に閉めると、カセット
蓋と本体の間に設けてある適宜のロック機構が作動し、
カセット蓋を閉まった状態に維持する。カセット蓋を開
けるために押釦などを押し、ロック機構を釈放すると巻
締められたゼンマイ3はその巻解力で回転体を逆方向に
回転させてカセット蓋を開く。しかし、回転体13の回
転は上述のようにオイル12の粘性抵抗で制動されるた
めカセット蓋は静かに開く。
【0014】
【発明の効果】以上で明らかな如く本発明により開閉体
の開閉どちらの動きをもダンパーで制動すると共に、開
閉体をゼンマイの巻解ける復元力で開くダンパー装置を
提供することができる。
【0015】又、取付基板上で回転する歯車付き回転体
の内周にあるダンパーの制動板、粘性流体を収容したの
で、装置全体の軸方向の寸法が非常に小さくなり、極く
限られた狭いスペースにでも設置できる小型の回転ダン
パーを生産性よく提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】組立て状態の平面図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】分解状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 取付基板 3 ゼンマイ 6 ダンパー 7 ダンパーの軸 8 制動板 11 シール円盤 12 オイル 13 歯車付き回転体 13′ 収容部 15 キャップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉体を有する使用機器の本体、又は該
    開閉体のどちらか一方に固定される取付基板、制動板
    と、その下面中心に下向きに設けられた軸を備え、この
    軸の下端部が前記取付板に回転不能に固定されたダンパ
    ー、外周に歯車部を備え、下面に開放した収容室に前記
    ダンパーの制動板と、粘性流体を収容して前記取付基板
    上に回転自在に支持され、前記開閉体の開閉の動きに連
    動し、前記ダンパーで制動されて正逆両方向に回転する
    歯車付き回転体、前記取付基板に固定されて上記歯車付
    き回転体上に重なる中空のキャップ、上記キャップの中
    空部に収容されたゼンマイからなり、前記歯車付き回転
    体の上面中心に上向き軸を設け、この上向き軸に前記ゼ
    ンマイの内端を取付けると共に、ゼンマイの外端を前記
    キャップと、取付基板との間に固定したことを特徴とす
    る回転ダンパー装置。
JP2583892A 1992-01-17 1992-01-17 回転ダンパー装置 Expired - Lifetime JPH0627444B2 (ja)

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JP2583892A JPH0627444B2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 回転ダンパー装置

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JP2583892A JPH0627444B2 (ja) 1992-01-17 1992-01-17 回転ダンパー装置

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JP58095819A Division JPS59222631A (ja) 1983-06-01 1983-06-01 回転ダンパ−装置

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Publication Number Publication Date
JPH0571265A true JPH0571265A (ja) 1993-03-23
JPH0627444B2 JPH0627444B2 (ja) 1994-04-13

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002033255A1 (fr) * 2000-10-16 2002-04-25 Seiko Epson Corporation Mecanisme a ressort moteur et equipement pourvu d"un tel mecanisme

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002033255A1 (fr) * 2000-10-16 2002-04-25 Seiko Epson Corporation Mecanisme a ressort moteur et equipement pourvu d"un tel mecanisme
US6763915B2 (en) 2000-10-16 2004-07-20 Seiko Epson Corporation Mainspring mechanism and device having the same

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Publication number Publication date
JPH0627444B2 (ja) 1994-04-13

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