JPH06273A - ミシンの下糸残量検出装置 - Google Patents

ミシンの下糸残量検出装置

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JPH06273A
JPH06273A JP4163079A JP16307992A JPH06273A JP H06273 A JPH06273 A JP H06273A JP 4163079 A JP4163079 A JP 4163079A JP 16307992 A JP16307992 A JP 16307992A JP H06273 A JPH06273 A JP H06273A
Authority
JP
Japan
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bobbin
detection rod
bobbin thread
remaining amount
sewing machine
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Application number
JP4163079A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Fujita
知之 藤田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Priority to CN93107423.1A priority patent/CN1037460C/zh
Publication of JPH06273A publication Critical patent/JPH06273A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B7/00Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques
    • G01B7/02Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring length, width or thickness
    • G01B7/026Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring length, width or thickness for measuring length of cable, band or the like, which has been paid out, e.g. from a reel
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B59/00Applications of bobbin-winding or -changing devices; Indicating or control devices associated therewith
    • D05B59/02Devices for determining or indicating the length of thread still on the bobbin

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つの検出器にて検知棒の挿入と退避とを検
出することにより、下糸残量検出精度を向上させると共
に安全に下糸残量を検出する。 【構成】 ロータリソレノイドにより作動される検知棒
と、その検知棒には永久磁石を有する磁石ホルダが固定
され、ソレノイドの励磁により検知棒をボビンの下糸に
当接させる。このとき永久磁石の磁気をホール素子によ
り検出して、検知棒の待機位置と検知棒の下糸残量0%
位置との2点での電圧を基に退避位置に対応する電圧を
演算記憶すると共に、設定レベルキーにてレベル値を設
定することにより警報基準電圧を演算する。そして、検
知棒を挿入する毎に(S3)、その検出電圧VHと警報
基準電圧VDとを比較して検出電圧VHが警報基準電圧
VDよりも大きい場合には警告灯を点灯する(S1
1)。また、その検出電圧VHを基に下糸残量を演算し
(S9)、その値を表示する(S13)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボビンに巻回された下
糸の残量を検出するミシンの下糸残量検出装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の装置としては、例えば
実開昭61−180685号公報に記載のように、外釜
の回転が停止したとき、ボビンの軸外周に光を照射し、
その反射光に基づいてボビンの下糸残量を検出する光学
式の下糸残量検出装置が知られている。ところが、この
種の下糸残量検出装置では、検出器にほこりや油が付着
することにより反射光の検出感度が劣化し、下糸の色に
よっても反射光の検出感度にバラツキが生じる。このた
め、この種の下糸残量検出装置では正確に下糸残量を検
出できない場合があった。
【0003】そこで、例えば特公昭61−43075号
公報に記載のように、ミシンの釜外部よりボビンの軸方
向に挿入可能な検知棒と、上記釜の停止時には、上記ボ
ビンに上記検知棒を挿入して上記検知棒先端を上記ボビ
ンに巻回された下糸に当接させ、上記釜の駆動時には、
上記検知棒を上記釜の回転軌跡外へ退避させる検知棒駆
動手段とを備え、下糸が減少して上記検知棒の挿入量が
所定量に達するとマイクロスイッチが閉じて警報を発生
する下糸残量検出装置が考えられている。
【0004】この種の下糸検出装置では下糸に検知棒を
直接当接させて下糸残量を検出しているので、ほこりや
糸の色等の影響を受けることなく正確に下糸残量を検出
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の検
知棒を用いた下糸残量検出装置では、検知棒がボビンに
挿入された際周囲の部材に引っかかり、釜の駆動時にな
っても検知棒が釜の回転軌跡外まで退避しないことがあ
った。このような場合、外釜と検知棒とが衝突して互い
に破損してしまう。
【0006】そこで、実開昭63−136591号公報
に記載のように、検知棒が釜の回転軌跡外まで退避した
ことを検出する第1検出器と、下糸が減少して検知棒の
挿入量が所定値に達したことを検出する第2検出器とを
設けた下糸検出装置も考えられている。ところが、この
場合検出器を二つ設けなければならないので構成が複雑
化し、装置自体が高価になってしまう。
【0007】更にこれらの検知棒を用いた各下糸検出装
置では、マイクロスイッチまたは第2検出器の組み付け
位置が少しでもずれると、マイクロスイッチや第2検出
器が作動するときの検知棒挿入量に誤差が生じる。この
ため下糸残量の検出精度を向上させるには自ずから限界
があった。
【0008】そこで本発明は、上述した問題点を解決す
るためになされたものであり、簡単な構成にして正確か
つ安全に下糸残量を検出することができる下糸残量検出
装置を提供することを目的としてなされた。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のミシンの下糸残量検出装置は、図1に例示
するように、ミシンの釜外部よりボビンの軸方向に挿入
可能な検知棒と、上記ボビンに上記検知棒を挿入して上
記検知棒先端を上記ボビンに巻回された下糸に当接させ
る検知棒駆動手段とを備え、該検知棒駆動手段による上
記検知棒の挿入量に基づいてミシンの下糸残量を検出す
るものであって、上記検知棒駆動手段による上記検知棒
の挿入量に応じて連続的に変化する信号を出力する挿入
量検出手段と、上記検知棒の複数の移動限界位置におい
て上記挿入量検出手段がそれぞれ出力する信号に基づ
き、上記挿入量検出手段の出力特性を演算して記憶する
出力特性演算記憶手段と、該出力特性演算記憶手段に記
憶された上記挿入量検出手段の出力特性と、上記挿入量
検出手段が上記検知棒の挿入時に出力する信号とに基づ
いてミシンの下糸残量を算出する下糸残量算出手段とを
設けている。
【0010】
【作用】このように構成された本発明では、検知棒駆動
手段は検知棒をボビンに挿入し、そこに巻回された下糸
に検知棒先端を当接させる。また、挿入量検出手段は検
知棒の挿入量に応じて連続的に変化する信号を出力す
る。
【0011】出力特性演算記憶手段は、検知棒の複数の
移動限界位置において挿入量検出手段がそれぞれ出力す
る信号に基づき、その挿入量検出手段の出力特性を演算
して記憶する。前述したように、挿入量検出手段は検知
棒の挿入量に応じて連続的に変化する信号を出力するの
であるが、この信号と検知棒の実際の挿入量との対応関
係は、挿入量検出手段の経時変化,感度,配設位置のず
れなどによって微妙に変化する。そこで、出力特性演算
記憶手段は、例えば検知棒を最大に挿入した位置,最大
に退避させた位置などの、複数の移動限界位置において
挿入量検出手段がそれぞれ出力する信号基づき、挿入量
検出手段が出力する信号と検知棒の実際の挿入量との対
応関係、即ち出力特性を演算・記憶する。
【0012】そして、下糸残量算出手段は、出力特性演
算記憶手段に記憶された出力特性と、挿入量検出手段が
検知棒挿入時に出力する信号とに基づいてミシンの下糸
残量を算出する。即ち、検知棒挿入時の信号と挿入量検
出手段の出力特性とから検知棒先端が下糸に当接したと
きの実際の検知棒挿入量を正確に把握することができ、
延いては、ミシンの下糸残量を正確に算出することがで
きる。
【0013】なお、検知棒の移動限界位置としては上記
位置の他、例えば、検知棒先端がミシンの外釜外周に当
接したときの位置,検知棒先端が下糸を最大に巻回した
ボビンに当接したときの位置など種々の移動限界位置を
採用することができる。また、移動限界位置を三つ以上
採用し、それらに基づいて出力特性を演算してもよい。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図2は実施例の下糸残量検出装置の構成を表す正
面図である。但し、図2では後述する検知棒ガイド55
を図3のA−A線で切断して描いている。
【0015】周知のようにミシンのベッド内には、上下
動可能な図示しない針との協働により上糸を捉えて、加
工布に本縫いを形成する釜部3が配設されている。図2
に示すように、釜部3は、針の上下動に同期して回転可
能な外釜31を備え、外釜31内には内釜33が静止状
態で保持される。また、内釜33の収容部35には、下
部側面に穴部37が穿設されたボビンケース39が着脱
可能に位置決め装着される。更にこのボビンケース39
内壁から突出された中空の支持軸41には、下糸43が
巻回されたボビン45が着脱可能かつ回転可能に装着さ
れる。なお、外釜31の停止時には、穴部37の下方に
外釜31のどの部分も配設されないように、予め外釜3
1の停止位置が決定されている。
【0016】一方、釜部3の下方には検知部5が設けら
れている。検知部5をミシン本体に固定する固定板51
には、検知棒53を上下方向に摺動可能に支承する検知
棒ガイド55が垂直に固定されると共に、アーム57を
介して検知棒53を駆動する本発明の検知棒駆動手段と
してのロータリソレノイド59、および磁界の強さに比
例した電圧を発生するホール素子61が固定されてい
る。アーム57先端には検知棒ホルダ63が回動自在に
接続され、この検知棒ホルダ63には検知棒53が摺動
自在に貫通している。また、検知棒53の中央には先端
に永久磁石65が固定された磁石ホルダ67が固定さ
れ、この磁石ホルダ67と検知棒ホルダ63との間に
は、検知棒53を軸にしてコイルバネ69が装着されて
いる。なお、コイルバネ69と反対側の検知棒ホルダ6
3端縁は検知棒53の下端頭部53aと当接し、検知棒
ホルダ63をコイルバネ69の付勢力に抗して保持して
いる。また、図3の下面図に示すように、ホール素子6
1は永久磁石65と対向して設けられているのでホール
素子61の発生電圧は検知棒53の位置に対応して変化
する。即ちホール素子61および永久磁石65は、本発
明の挿入量検出手段に相当する。
【0017】このように構成された本実施例の下糸残量
検出装置では、外釜31が停止すると穴部37は釜部3
の下面に露出する。続いてロータリソレノイド59を励
磁するとアーム57は左回りに回動し検知棒ホルダ63
が上方に移動する。するとコイルバネ69を介して力が
伝達され、磁石ホルダ67およびそれに固定された検知
棒53は上方に移動する。
【0018】この結果、検知棒53は、同図に二点鎖線
で示すように穴部37を通ってボビンケース39内に挿
入され、検知棒53の上部先端はボビン45に巻回され
た下糸43に当接する。従って、このときの検知棒53
の挿入量は下糸43の残量と対応している。また、検知
棒ホルダ63と磁石ホルダ67との間にはコイルバネ6
9が介在しているので、検知棒53が下糸43に当接す
る際に加わる衝撃を緩和することができる。
【0019】次に、ロータリソレノイド59を消磁する
と、ロータリソレノイド59に内蔵した図示しないバネ
の作用によって、アーム57が元の位置に復帰する。す
ると、この復帰動作に伴って検知棒53も下方へ移動し
て検知棒ガイド55内に収まる。
【0020】一方、本実施例のミシンには、図4に示す
ような表示パネル7が設けられている。表示パネル7の
中央に設けた下糸残量表示器71は三つの7セグメント
ディスプレイにて構成され、下糸残量を100%スケー
ルで表示している。下糸残量表示器71の隣には一つの
7セグメントディスプレイからなる設定レベル表示器7
3が設けられている。設定レベル表示器73は、警報す
べき下糸残量に基づいて設定される設定レベルを表示す
るものである。なお、警報すべき下糸残量と設定レベル
との間には、図示しない所定のテーブルによって対応関
係が与えられている。
【0021】また、設定レベル表示器73の下には、上
記設定レベルを上昇させる設定レベルアップキー75、
および上記設定レベルを低下させる設定レベルダウンキ
ー77が設けられている。表示パネル7にはこの他、下
糸残量が設定レベルを下回ったときに点灯する下糸警告
灯79、同じく下糸残量が設定レベルを下回ったときに
警報音を発生するブザー81が設けられ、更に、ブザー
81を停止するリセットキー83、およびホール素子6
1の発生電圧の出力特性を演算・記憶させる0%設定キ
ー85が夫々設けられている。
【0022】次に、上述した検知部5および表示パネル
7は、図5に示すように制御回路9に接続され、これに
よって下糸残量の検出および警報の発生が行われる。制
御回路9は、外部機器との信号の入出力を行うI/Oポ
ート91、各種演算処理が行われるセントラルプロセシ
ングユニット(CPU)93、後述する下糸残量検出処
理に用いられる各種プログラムが記憶されたリードオン
リメモリ(ROM)95、各種データが一時的に記憶さ
れるランダムアクセスメモリ(RAM)97、並びにI
/Oポート91,CPU93,ROM95,およびRA
M97を電気的に接続して信号の送受信を行なうバスラ
イン99を主要部とする周知の電子制御回路である。
【0023】I/Oポート91には、表示パネル7より
設定レベルアップキー75,設定レベルダウンキー7
7,リセットキー83,および0%設定キー85の操作
状態が入力され、更にミシンアーム101の上軸の回転
を検出するロータリエンコーダ103の出力、および増
幅回路105,A/D変換器107にて変換されたホー
ル素子61の発生電圧が夫々入力されている。
【0024】また、I/Oポート91からは、表示パネ
ル7の下糸残量表示器71,設定レベル表示器73,下
糸警告灯79,およびブザー81への駆動信号が出力さ
れ、更に、ミシンアーム101の上軸を駆動するモータ
111および検知部5のロータリソレノイド59への駆
動信号が、駆動回路113および115を介して夫々出
力されている。
【0025】続いて、このように構成された制御回路9
にて行われる下糸残量検出処理について図6〜図8を用
いて説明する。なお、本実施例の下糸残量検出装置は、
縫製を開始する前に、下糸43が巻回されていない空の
ボビン45を釜部3に装着し、0%設定キー85,設定
レベルアップキー75,および設定レベルダウンキー7
7を操作して、次に述べる所定の処理を施した上で使用
される。
【0026】ミシンの停止中に0%設定キー85が操作
されると、制御回路9は図7に示す出力特性演算記憶処
理を実行する。先ず、T1にてロータリエンコーダ10
3の検出信号よりミシン上軸の停止位置(位相)を検出
し、その位置がボビンケース39の穴部37の下方には
外釜31のどの部分も配設されない所定位置にあるか否
かを判断する。そして、上軸が上記所定位置にない場合
は(T1:NO)T5にて上軸を回転させ、外釜31を
上記所定位置で停止させた後T3へ移行する。また、上
軸が上記所定位置に位置している場合には(T1:YE
S)直接T3へ移行する。これは0%設定キー85が操
作される前に手動で上軸が回転され、検知棒53が穴部
37に挿入不可能となっている場合に対処するためであ
る。
【0027】T3においては、そのときのホール素子6
1の発生電圧VHを読み込み、その値を電圧VAとして
RAM97に記憶する。続くT7では、ロータリソレノ
イド59を励磁して検知棒53をボビンケース39内に
挿入し、検知棒53先端をボビン45の糸巻き面に当接
させる。このとき、ホール素子61の発生電圧VHは検
知棒53の挿入量に応じて図6のように変化する。
【0028】即ち、ロータリソレノイド59が励磁され
る前は検知棒53は待機位置Aに配設され、ロータリソ
レノイド59が励磁されると検知棒53は先端がボビン
45の糸巻き面に当接する0%位置Bまで挿入される。
このときホール素子61の発生電圧VHは検知棒53の
挿入量に略比例して増大する。
【0029】次に、T9においては、そのときのホール
素子61の発生電圧VHを読み込み、その値を0%位置
Bにおける電圧VBとしてRAM97に記憶する。そし
て、続くT11ではロータリソレノイド59を消磁して
検知棒53を待機位置Aまで戻す。この途中で検知棒5
3は、検知棒53先端が外釜31の回転軌跡外周と交わ
る退避位置Cを通過する。次いで、T13では、退避位
置Cに対応する電圧VCを次式によって算出してRAM
97に記憶する。
【0030】 VC=(VB−VA)×α 但し、αは所定定数 即ち、待機位置Aおよび0%位置Bに対する退避位置C
の位置関係はミシンによって決まっている。そこで、図
6内の座標(A,VA)から座標(B,VB)に至るホ
ール素子61の出力特性を直線で近似することにより、
退避位置Cに対応する電圧VCを算出することができる
のである。
【0031】そして、続くT15では、後述の下糸残量
算出処理にて使用される係数γを次式によって算出して
RAM97に記憶する。 γ=(VB−VA)×β 但し、βは所定定数 なお、係数γは、下糸43が最大に巻回されたボビン4
5に検知棒53先端が当接した状態に対応する電圧VE
を、前述の電圧VBから差し引いた値である。ここでボ
ビン45の鍔(フランジ)の大きさは略規格化されてお
り、検知棒53先端がボビン45に最大に巻回された下
糸43に当接した場合の検知棒53の位置(以下100
%位置と記載)Eも、ミシンによって一律に決定する。
このため、係数γも電圧VCと同様に上式によって算出
することができるのである。このように、T13,15
にて電圧VCおよび係数γを算出すると処理を終了す
る。
【0032】一方、設定レベルアップキー75または設
定レベルダウンキー77が操作されると、設定レベルが
順次変更される。こうして所望の設定レベルが選択され
ると、電圧VBよりもその設定レベルに対応した所定量
だけ低い電圧VDが算出される。そして、後述するよう
に制御回路9は、ホール素子61の発生電圧VHが電圧
VDを上回ると警報すべき下糸残量になったと判断する
のである。
【0033】このような処理を行った後、釜部3に下糸
43が巻回されたボビン45を新たに装着し、縫製作業
を開始する。縫製作業中、制御回路9はロータリエンコ
ーダ103の検出信号を常時観察し、上軸が停止して外
釜31が停止すると、次の下糸残量算出処理を実行す
る。以下図8のフローチャートに基づきこの下糸残量算
出処理について説明する。
【0034】処理が開始されると、先ずS1にてモータ
111の駆動を禁止する。続くS3ではロータリソレノ
イド59を励磁する。上述したようにこのとき外釜31
は停止しているので、検知棒53は穴部37を通ってボ
ビンケース39内に挿入され、検知棒53先端はボビン
45に巻回された下糸43に当接する。
【0035】次に、S5ではホール素子61の発生電圧
VHを読み込み、続くS7にてこの発生電圧VHが、設
定レベルに対応する上述の電圧VDより大きいか否かを
判断する。発生電圧VHが電圧VDより小さい場合は
(S7:NO)そのままS9へ移行する。一方、発生電
圧VHが電圧VDより大きく警報すべき下糸残量となっ
たと判断すると(S7:YES)、S11にて下糸警告
灯79を点灯すると共にブザー81を駆動してS9へ移
行する。
【0036】S9においては、次式によって発生電圧V
Hを電圧VBと比較し、下糸残量Rを100%スケール
で算出してRAM97に記憶する。 R={(VH−VB)/γ}×100(%) 前述したように、γ=VE−VBであるから、係数γに
対するVH−VBの割合が下糸残量Rとなる。
【0037】続くS13ではS9にて算出した下糸残量
Rを下糸残量表示器71にて表示し、S15にてロータ
リソレノイド59を消磁してS17へ移行する。S17
ではホール素子61の発生電圧VHを新たに読み込み、
続くS19ではS17にて読み込んだ発生電圧VHが、
退避位置Cに対応する電圧VCを下回ったか否かを判断
する。発生電圧VHが電圧VCを下回っていれば(S1
9:YES)そのままS21へ移行し、検知棒53がま
だ退避位置Cを通過しておらず、発生電圧VHが電圧V
Cより高い場合は(S19:NO)再びS17へ移行す
る。
【0038】即ち、S15にてロータリソレノイド59
が消磁されると検知棒53は待機位置Aまで復帰する
が、検知棒53が退避位置Cまで復帰しない状態で外釜
31が回転すると、検知棒53と外釜31とが衝突して
互いに破損してしまう。そこでS17およびS19に
て、検知棒53が退避位置Cを通過するまで待機するの
である。検知棒53が退避位置Cを通過してS21へ移
行すると、モータ111の再駆動を許可して処理を終了
する。なお、図7の出力特性演算記憶処理および図8の
下糸残量算出処理は、それぞれ出力特性演算記憶手段お
よび下糸残量算出手段に相当する処理である。
【0039】このように本実施例の下糸残量検出装置で
は、モータ111が停止する度に下糸残量Rを100%
スケールで表示することができるので、操作者は下糸残
量Rを常時正確に把握することができる。従って、操作
者はいつ下糸がなくなるかを略予測することができ、縫
製中に下糸がなくなるのを良好に防止することができ
る。
【0040】また、本実施例の下糸残量検出装置では下
糸残量Rが、設定レベルアップキー75および設定レベ
ルダウンキー77にて設定した設定レベルを下回ると、
下糸警告灯79およびブザー81にて警報を発生する。
設定レベルは糸の太さ等に応じて、最適な値を選択する
ことができ、縫製中に下糸がなくなるのをより一層良好
に防止することができる。
【0041】更に、本実施例の下糸残量検出装置では、
縫製を開始する前に待機位置Aに対応する電圧VA、お
よび0%位置Bに対応する電圧VBを検出し、これに基
づいて退避位置Cに対応する電圧VCを演算・記憶して
いる。このため、ホール素子61や永久磁石65の特性
の経時変化や配設位置などによって図6に示す出力特性
が変化したとしても、電圧VCや係数γはその特性の変
化に応じた値となる。従って、検知棒53が外釜31の
回転軌跡外へ退避したことを正確に検出することがで
き、延いては、外釜31と検知棒53とが衝突するのを
極めて良好に防止することができる。また、下糸残量R
を極めて正確に算出することができる。
【0042】ここで、上記実施例では待機位置Aに対応
する電圧VAと0%位置Bに対応する電圧VBとに基づ
いてホール素子61の出力特性を演算しているが、出力
特性を演算するための電圧としては、退避位置Cに対応
する電圧VCや100%位置Eに対応する電圧VEなど
を採用することもできる。例えば、上軸を回動させてボ
ビンケース39の穴部37下方に外釜31外周を配設し
ておき、外釜31外周に検知棒53先端を当接させれば
電圧VCを検出することができる。また、下糸43をい
っぱいに巻回したボビン45、またはそれと同一の外径
を有するダミーボビンを釜部3に装着し、該ボビン外周
に検知棒53先端を当接させれば電圧VEを検出するこ
とができる。
【0043】さらに、上記した内の三つ以上の電圧を採
用して出力特性を演算することも可能であり、この場
合、検知棒53の挿入量、延いては下糸残量Rをより正
確に算出することができる。また、上記実施例では検知
棒53の挿入量を検出するためにホール素子61を使用
しているが、この他にも可変容量コンデンサ,差動トラ
ンス,ポテンショメータ,或いは長手方向に沿ってS極
・N極が交互に配設された多数の磁極を有する所謂リニ
アスケールと磁気抵抗素子とを組合せたもの等、種々の
変位センサを適用することができる。
【0044】さらに、本実施例のミシンは、水平な回転
軸を有しボビンケース39を介してボビン45を保持す
る所謂垂直釜を使用しているが、本発明は垂直な回転軸
を有する所謂水平釜を使用したミシンに適用することも
できる。水平釜にはボビンケースが使用されず従ってボ
ビンケース39に穴部37を穿設する必要もないので、
一層構成を簡略化することができる。またさらに、本実
施例では外釜31の停止時に検知棒53を挿入している
が、外釜31が極めて遅い速度で回転しているときは外
釜31の回転中に検知棒53を挿入することもできる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のミシンの下
糸残量検出装置では、挿入量検出手段が出力する信号と
検知棒の実際の挿入量との対応関係、即ち出力特性を演
算することができ、これに基づいて実際の検知棒挿入
量、延いてはミシンの下糸残量を正確に検出することが
できる。また、検知棒挿入量を正確に検出することがで
きるので、外釜と検知棒とが衝突するのを極めて良好に
防止することができる。更に、挿入量検出手段は検知棒
の挿入量に応じて連続的に変化する信号を出力するの
で、検知棒が退避したことと挿入されたこととを一つの
検出手段で検出することができ、延いては装置の構成を
簡略化することができる。従って、本発明では、簡単な
構成にして正確かつ安全に下糸残量を検出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成例示図である。
【図2】実施例の下糸残量検出装置の構成を表す正面図
である。
【図3】その下糸残量検出装置の検知部の構成を表す下
面図である。
【図4】その下糸残量検出装置の表示パネルを表す正面
図である。
【図5】その下糸残量検出装置の構成を概略的に表すブ
ロック図である。
【図6】ホール素子の出力特性を表す説明図である。
【図7】制御回路にて行われる出力特性演算記憶処理を
表すフローチャートである。
【図8】制御回路にて行われる下糸残量算出処理を表す
フローチャートである。
【符号の説明】
3…釜部 5…検知部
7…表示パネル 9…制御回路 31…外釜 3
7…穴部 39…ボビンケース 43…下糸
45…ボビン 53…検知棒 59…ロータリソレノイド
61…ホール素子 65…永久磁石 71…下糸残量表示器
73…設定レベル表示器 75…設定レベルアップキー 77…設定レベル
ダウンキー 79…下糸警告灯 81…ブザー
85…0%設定キー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンの釜外部よりボビンの軸方向に挿
    入可能な検知棒と、上記ボビンに上記検知棒を挿入して
    上記検知棒先端を上記ボビンに巻回された下糸に当接さ
    せる検知棒駆動手段とを備え、該検知棒駆動手段による
    上記検知棒の挿入量に基づいてミシンの下糸残量を検出
    するミシンの下糸残量検出装置において、 上記検知棒駆動手段による上記検知棒の挿入量に応じて
    連続的に変化する信号を出力する挿入量検出手段と、 上記検知棒の複数の移動限界位置において上記挿入量検
    出手段がそれぞれ出力する信号に基づき、上記挿入量検
    出手段の出力特性を演算して記憶する出力特性演算記憶
    手段と、 該出力特性演算記憶手段に記憶された上記挿入量検出手
    段の出力特性と、上記挿入量検出手段が上記検知棒の挿
    入時に出力する信号とに基づいてミシンの下糸残量を算
    出する下糸残量算出手段と、 を設けたことを特徴とするミシンの下糸残量検出装置。
JP4163079A 1992-06-22 1992-06-22 ミシンの下糸残量検出装置 Pending JPH06273A (ja)

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