JPH0568765A - ミシンの下糸残量検出装置 - Google Patents

ミシンの下糸残量検出装置

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JPH0568765A
JPH0568765A JP23200191A JP23200191A JPH0568765A JP H0568765 A JPH0568765 A JP H0568765A JP 23200191 A JP23200191 A JP 23200191A JP 23200191 A JP23200191 A JP 23200191A JP H0568765 A JPH0568765 A JP H0568765A
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JP
Japan
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detection rod
remaining amount
bobbin
thread remaining
bobbin thread
Prior art date
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Application number
JP23200191A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Sato
克彦 佐藤
Tomoyuki Fujita
知之 藤田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検知棒先端がボビンの下糸に当接した時の検
知棒挿入量と、検知棒を釜の回転軌跡外へ退避させた時
の位置とを、単一の検出手段にて検出し得るようにし、
簡単な構成で安全に下糸残量を検出すること。 【構成】 ロータリソレノイド59により回動されるア
ーム57の先端には検知棒ホルダ63が回動可能に連結
され、その検知棒ホルダ63には下方から頭部53a付
きの検知棒53が上下に摺動可能に支持され、その検知
棒53には永久磁石65を有する磁石ホルダ67が固定
され、検知棒ホルダ63と磁石ホルダ67との間にはコ
イルバネ69が巻装されている。ソレノイド59により
検知棒53をボビン45の下糸に当接させる。この時の
永久磁石65の磁気をホール素子61により検出して下
糸の不足を警告する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボビンに巻回された下
糸の残量を検出するミシンの下糸残量検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の装置としては、例えば
実開昭61−180685号公報に記載の様に、外釜の
回転が停止したとき、ボビンの軸外周に光を照射し、そ
の反射光に基づいてボビンの下糸残量を検出する光学式
の下糸残量検出装置が知られている。ところがこの種の
下糸残量検出装置では、検出器にほこりや油が付着する
ことにより反射光の検出感度が劣化し、下糸の色によっ
ても反射光の検出感度にバラツキが生じる。このためこ
の種の下糸残量検出装置では正確に下糸残量を検出でき
ない場合があった。
【0003】そこで例えば特公昭61−43075号公
報に記載のように、ミシンの釜外部よりボビンの軸方向
に挿入可能な検知棒と、上記釜の停止時には、上記ボビ
ンに上記検知棒を挿入して上記検知棒先端を上記ボビン
に巻回された下糸に当接させ、上記釜の駆動時には、上
記検知棒を上記釜の回転軌跡外へ退避させる検知棒駆動
手段と、を備え、下糸が減少して上記検知棒の挿入量が
所定量に達するとマイクロスイッチが閉じて警報を発生
する下糸残量検出装置が考えられている。
【0004】この種の下糸検出装置では下糸に検知棒を
直接当接させて下糸残量を検出しているので、ほこりや
糸の色等の影響を受けることなく正確に下糸残量を検出
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの種の検知
棒を用いた下糸残量検出装置では、検知棒がボビンに挿
入された際周囲の部材に引っかかり、釜の駆動時になっ
ても検知棒が釜の回転軌跡外まで退避しないことがあっ
た。このような場合外釜と検知棒とが衝突して互いに破
損してしまう。
【0006】そこで実開昭63−136591号公報に
記載のように、検知棒が釜の回転軌跡外まで退避したこ
とを検出する第1検出器と、下糸が減少して検知棒の挿
入量が所定値に達したことを検出する第2検出器とを設
けた下糸検出装置も考えられている。ところがこの場合
検出器を二つ設けなければならないので、構成が複雑化
し、装置自体が高価になってしまう。
【0007】更にこれらの検知棒を用いた各下糸検出装
置では、マイクロスイッチまたは第2検出手段の組み付
け位置が少しでもずれると、マイクロスイッチや第2検
出手段が作動するときの検知棒挿入量に誤差が生じる。
このため下糸残量の検出精度を向上させるには自ずから
限界があった。
【0008】そこで本発明は簡単な構成にして正確かつ
安全に下糸残量を検出することができる下糸残量検出装
置を提供することを目的としてなされた。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するために
なされた請求項1記載の発明(以下第1発明と記載)
は、図1に例示するように、ミシンの釜外部よりボビン
の軸方向に挿入可能な検知棒と、上記釜の停止時には、
上記ボビンに上記検知棒を挿入して上記検知棒先端を上
記ボビンに巻回された下糸に当接させ、上記釜の駆動時
には、上記検知棒を上記釜の回転軌跡外へ退避させる検
知棒駆動手段と、を備え、該検知棒駆動手段による上記
検知棒の挿入量に基づいてミシンの下糸残量を検出する
ミシンの下糸残量検出装置において、上記検知棒挿入手
段による上記検知棒の挿入量を連続的に検出する挿入量
検出手段と、該挿入量検出手段にて検出された上記検知
棒の挿入量に基づいてミシンの下糸残量を算出する下糸
残量算出手段と、を設けたことを特徴とする下糸残量検
出装置を要旨としており、一方請求項2記載の発明(以
下第2発明と記載)は、警報すべき下糸残量を設定する
設定手段と、下糸残量算出手段にて算出される下糸残量
が、上記設定手段にて設定された下糸残量を下回ったと
き警報を発生する警報発生手段と、を備えたことを特徴
とする第1発明を要旨としている。
【0010】
【作用】このように構成された第1および第2発明で
は、検知棒駆動手段は釜の停止時に検知棒をボビンに挿
入し、そこに巻回された下糸に検知棒先端を当接させ
る。挿入量検出手段は検知棒挿入量を連続的に検出し、
下糸残量算出手段はボビンへの挿入時に検出された検知
棒挿入量に基づいて下糸残量を算出する。
【0011】また釜の駆動時には、検知棒駆動手段は検
知棒を釜の回転軌跡外へ退避させる。このときも挿入量
検出手段は検知棒の挿入量を検出している。従って挿入
量検出手段にて検出された検知棒挿入量に基づいて、下
糸残量のみならず、検知棒が釜の回転軌跡外へ退避した
ことも検出することができる。
【0012】更に第1および第2発明では、下糸残量算
出手段は上述したように検知棒挿入量に基づいて下糸残
量を算出する。そこで下糸残量検出装置をミシンに組み
付けた後、実際の下糸残量と検知棒挿入量との対応関係
を測定し、これに基づいて下糸残量算出手段にて行われ
る演算を変更すれば、挿入量検出手段等の組み付け誤差
を簡単に補正することができる。
【0013】また更に第2発明では、設定手段にて警報
すべき下糸残量を設定すれば、下糸残量算出手段にて算
出される下糸残量がその下糸残量を下回ったとき、警報
手段は警報を発生する。このため糸の太さ等に応じた最
適な下糸残量にて警報を発生することができる。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例を図面と共に説明する。
図2は実施例の下糸残量検出装置の構成を表す正面図で
ある。但し図2では後述する検知棒ガイド55を図3の
A−A線で切断して描いている。
【0015】周知のようにミシンのベッド内には、上下
動可能な図示しない針との協働により上糸を捉えて、加
工布に本縫いを形成する釜部3が配設されている。図2
に示すように釜部3は、針の上下動に同期して回転可能
な外釜31を備え、外釜31内には内釜33が静止状態
で保持される。また、内釜33の収容部35には、下部
側面に穴部37が穿設されたボビンケース39が着脱可
能に位置決め装着される。更にこのボビンケース39内
壁から突出された中空の支持軸41には、下糸43が巻
回されたボビン45が着脱可能かつ回転可能に装着され
る。尚外釜31の停止時には、穴部37の下方に外釜3
1のどの部分も配設されないように、予め外釜31の停
止位置が決定されている。
【0016】一方釜部3の下方には検知部5が設けられ
ている。検知部5をミシン本体に固定する固定板51に
は検知棒53を上下方向に摺動可能に支承する検知棒ガ
イド55が垂直に固定されると共に、アーム57を介し
て検知棒53を駆動する検知棒駆動手段としてのロータ
リソレノイド59、および磁界の強さに比例した電圧を
発生するホール素子61が固定されている。アーム57
先端には検知棒ホルダ63が回動自在に接続され、この
検知棒ホルダ63には検知棒53が摺動自在に貫通して
いる。また、検知棒53の中央には先端に永久磁石65
が固定された磁石ホルダ67が固定され、この磁石ホル
ダ67と検知棒ホルダ63との間には、検知棒53を軸
にしてコイルバネ69が装着されている。尚コイルバネ
69と反対側の検知棒ホルダ63端縁は検知棒53の下
端頭部53aと当接し、検知棒ホルダ63をコイルバネ
69の付勢力に抗して保持している。また図3の下面図
に示すように、ホール素子61は永久磁石65と対向し
て設けられているのでホール素子61の発生電圧は検知
棒53の位置に対応して変化する。即ちホール素子61
および永久磁石65は、挿入量検出手段に相当する。
【0017】このように構成された本実施例の下糸残量
検出装置では、外釜31が停止すると穴部37は釜部3
の下面に露出する。続いてロータリソレノイド59を励
磁するとアーム57は左回りに回動し検知棒ホルダ63
が上方に移動する。するとコイルバネ69を介して力が
伝達され、磁石ホルダ67およびそれに固定された検知
棒53は上方に移動する。
【0018】この結果検知棒53は、同図に二点鎖線で
示すように穴部37を通ってボビンケース39内に挿入
され、検知棒53の上部先端はボビン45に巻回された
下糸43に当接する。従ってこのときの検知棒53の位
置をホール素子61にて検出すれば下糸43の残量を求
めることができる。また検知棒ホルダ63と磁石ホルダ
67との間にはコイルバネ69が介在しているので、検
知棒53が下糸43に当接する際に加わる衝撃を緩和す
ることができる。
【0019】次にロータリソレノイド59を消磁する
と、ロータリソレノイド59に内蔵した図示しないバネ
の作用によって、アーム57が元の位置に復帰する。す
るとこれに伴って検知棒53も下方へ移動して検知棒ガ
イド55内に収まる。一方本実施例のミシンには図4に
示すような表示パネル7が設けられている。表示パネル
7の中央に設けた下糸残量表示器71は三つの7セグメ
ントディスプレイにて構成され、下糸残量を100%ス
ケールで表示している。下糸残量表示器71の隣には一
つの7セグメントディスプレイからなる設定レベル表示
器73が設けられている。設定レベル表示器73は、警
報すべき下糸残量に基づいて設定される設定レベルを表
示するものである。尚警報すべき下糸残量と設定レベル
との間には、図示しない所定のテーブルによって対応関
係が与えられている。
【0020】また設定レベル表示器73の下には、上記
設定レベルを上昇させる設定レベルアップキー75、お
よび上記設定レベルを低下させる設定レベルダウンキー
77が設けられている。ここで設定レベル表示器73,
設定レベルアップキー75,および設定レベルダウンキ
ー77は設定手段に相当する。
【0021】表示パネル7にはこの他警報発生手段とし
て、下糸残量が設定レベルを下回ったときに点灯する下
糸警告灯79、同じく下糸残量が設定レベルを下回った
ときに警報音を発生するブザー81が設けられ、更にブ
ザー81を停止するリセットキー83、および検知棒5
3の上部先端がボビン45の糸巻き面に当接したとき
の、ホール素子61の発生電圧を記憶させる0%設定キ
ー85、が夫々設けられている。
【0022】次に検知部5および表示パネル7は図5に
示すように制御回路9に接続され、これによって下糸残
量の検出および警報の発生が行われる。制御回路9は外
部機器との信号の入出力を行うI/Oポート91、各種
演算処理が行われるセントラルプロセシングユニット
(CPU)93、後述する下糸残量検出処理に用いられ
る各種プログラムが記憶されたリードオンリメモリ(R
OM)95、各種データが一時的に記憶されるランダム
アクセスメモリ(RAM)97、並びにI/Oポート9
1,CPU93,ROM95,およびRAM97を電気
的に接続して信号の送受信を行なうバスライン99、を
主要部とする周知の電子制御回路である。
【0023】I/Oポート91には、表示パネル7より
設定レベルアップキー75,設定レベルダウンキー7
7,リセットキー83,および0%設定キー85の操作
状態が入力され、更にミシンアーム101の上軸の回転
を検出するロータリエンコーダ103の出力、および増
幅回路105,A/D変換器107にて変換されたホー
ル素子61の発生電圧、が夫々入力されている。
【0024】またI/Oポート91からは、表示パネル
7の下糸残量表示器71,設定レベル表示器73,下糸
警告灯79,およびブザー81への駆動信号が出力さ
れ、更にミシンアーム101の上軸を駆動するモータ1
11および検知部5のロータリソレノイド59への駆動
信号が、駆動回路113および115を介して夫々出力
されている。
【0025】続いてこのように構成された制御回路9に
て行われる下糸残量検出処理について図6および図7を
用いて説明する。尚本実施例の下糸残量検出装置は、縫
製を開始する前に、先ず下糸43が巻回されていない空
のボビン45を釜部3に装着し、外釜31を回動させず
に0%設定キー85,設定レベルアップキー75,およ
び設定レベルダウンキー77を操作して、次に述べる所
定の処理を施した上で使用される。
【0026】0%設定キー85が操作されると、制御回
路9はロータリエンコーダ103の検出信号よりミシン
主軸の停止位置(位相)を検出し、その位置がボビンケ
ース39の穴部37の下方には外釜31のどの部分も配
設されない所定の停止位置にあるか否かを判別する。そ
して否の場合は主軸を回転させ外釜31を上記所定の停
止位置で停止させる。これは0%設定キー85が操作さ
れる前に手動で主軸が回転され、検知棒53が穴部37
に挿入不可能となっている場合に対処するためである。
【0027】続いて制御回路9はロータリソレノイド5
9を励磁して、検知棒53を穴部37を通してボビンケ
ース39内に挿入し、検知棒53先端をボビン45の糸
巻き面に当接させる。このときホール素子61の発生電
圧は検知棒53の挿入量に応じて図6のように変化す
る。
【0028】即ち、ロータリソレノイド59が励磁され
る前は検知棒53は待機位置Aに配設され、ロータリソ
レノイド59が励磁されると検知棒53先端がボビン4
5の糸巻き面に当接する0%位置Bまで挿入される。こ
のときホール素子61の発生電圧は検知棒53の挿入量
に略比例して増大し、0%位置Bでは電圧VBとなる。
制御回路9はこの電圧VBをRAM97に記憶し後述の
処理で使用する。
【0029】続いて0%設定キー85から手を離すと、
制御回路9はロータリソレノイドを消磁して、検知棒5
3を待機位置Aまで戻す。この途中で検知棒53は、検
知棒53先端が外釜31の回転軌跡外周と交わる退避位
置Cを通過する。検知棒53が退避位置Cを越えて釜部
3に挿入された状態で外釜31が回転すると、検知棒5
3と外釜31とが衝突して互いに破損してしまう。そこ
で本実施例の下糸残量検出装置ではホール素子61の発
生電圧が退避位置Cに対応する電圧VC以下となるまで
モータ111の駆動を禁止する。尚退避位置Cはミシン
によって一律に決定するので、これに対応する電圧VC
は予めROM95に記憶されている。
【0030】一方設定レベルアップキー75または設定
レベルダウンキー77が操作されると、設定レベルが順
次変更される。こうして所望の設定レベルが選択される
と、電圧VBよりもその設定レベルに対応した所定量だ
け低い電圧VDが算出される。そして後述するように制
御回路9は、ホール素子61の発生電圧が電圧VDを上
回ると警報すべき下糸残量になったと判断するのであ
る。
【0031】このような処理を行った後、釜部3に下糸
43が巻回されたボビン45を新たに装着し、縫製作業
を開始する。縫製作業中制御回路9はロータリエンコー
ダ103の検出信号を常時観察し、上軸が停止して外釜
31が停止すると、次の下糸残量検出処理を実行する。
以下図7のフローチャートに基づきこの下糸残量検出処
理について説明する。
【0032】処理が開始されると先ずS1にてロータリ
ソレノイド59を励磁する。上述したようにこのとき外
釜31は停止しているので、検知棒53は穴部37を通
ってボビンケース39内に挿入され、検知棒53先端は
ボビン45に巻回された下糸43に当接する。
【0033】次にS3ではホール素子61の発生電圧V
Hを読み込み、続くS5にてこの発生電圧VHが、設定
レベルに対応する上述の電圧VDより大きいか否かを判
断する。発生電圧VHが電圧VDより小さい場合はその
ままS7へ移行する。一方発生電圧VHが電圧VDより
大きく警報すべき下糸残量となったと判断すると、S9
にて下糸警告灯79を点灯すると共にブザー81を駆動
してS7へ移行する。
【0034】S7へ移行すると発生電圧VHを、0%位
置Bに対応する上述の電圧VB、およびボビン45に下
糸43が最大に巻回された状態に対応する電圧VEと比
較し、下糸残量を100%スケールで算出する。即ちS
7は下糸残量算出手段に相当する処理である。ここでボ
ビン45の鍔(フランジ)の大きさは略規格化されてお
り、検知棒53先端がボビン45に最大に巻回された下
糸43に当接した場合の検知棒53の挿入量も、ミシン
によって一律に決定する。このため電圧VEも電圧VC
と同様に予めROM95に記憶されている。
【0035】続くS11ではS7にて算出した下糸残量
を下糸残量表示器71にて表示し、S13にてロータリ
ソレノイド59を消磁してS15へ移行する。S15で
はホール素子61の発生電圧VHを新たに読み込み、続
くS17ではS15にて読み込んだ発生電圧VHが、退
避位置Cに対応する電圧VCを下回ったか否かを判断す
る。発生電圧VHが電圧VCを下回っていればそのまま
S19へ移行し、検知棒53がまだ退避位置Cを通過し
ておらず、発生電圧VHが電圧VCより高い場合は再び
S15へ移行する。
【0036】即ち、S13にてロータリソレノイド59
が消磁されると検知棒53は待機位置Aまで復帰する
が、検知棒53が退避位置Cまで復帰しない状態で外釜
31が回転すると、検知棒53と外釜31とが衝突して
互いに破損してしまう。そこでS15およびS17に
て、検知棒53が退避位置Cを通過するまで待機するの
である。検知棒53が退避位置Cを通過してS19へ移
行すると、モータ111の再駆動を許可して処理を終了
する。
【0037】このように本実施例の下糸残量検出装置で
は、モータ111が停止する度に下糸残量を100%ス
ケールで表示することができるので、操作者は下糸残量
を常時正確に把握することができる。従って操作者はい
つ下糸がなくなるかを略予測することができ、縫製中に
下糸がなくなるのを良好に防止することができる。
【0038】また本実施例の下糸残量検出装置では下糸
残量が、設定レベルアップキー75および設定レベルダ
ウンキー77にて設定した設定レベルを下回ると、下糸
警告灯79およびブザー81にて警報を発生する。設定
レベルは糸の太さ等に応じて、最適な値を選択すること
ができ、縫製中に下糸がなくなるのをより一層良好に防
止することができる。
【0039】更に本実施例の下糸残量検出装置では、縫
製を開始する前に0%位置Bに対応する電圧VBを検出
し、これに基づいて下糸残量の検出を行っているので、
警報を発生する際に特に重要となる0%位置B付近での
下糸残量の検出を正確に行うことができる。
【0040】ここで本実施例では電圧VBのみを検出し
ているが、ボビン45に下糸43が最大に巻回された状
態に対応する電圧VEも縫製開始前に検出し、これを用
いて下糸残量を算出してもよく、この場合更に正確に下
糸残量を算出することができる。
【0041】また逆に電圧VBも予め設定してROM9
5に記憶しておいてもよい。この場合も電圧VBは発生
電圧VHの実測値に基づいて設定することが望ましい。
例えば下糸残量検出装置をミシンに組み付けた後、釜部
3に空のボビン45を装着し、ボビン45の糸巻き面に
検知棒53先端を当接させたときの発生電圧VHを、電
圧VBとして設定するとよい。こうすることによってホ
ール素子61等の組み付け誤差を簡単に補正することが
できる。
【0042】尚本実施例では検知棒53の挿入量を検出
するためにホール素子61を使用しているが、この他に
も可変容量コンデンサ,差動トランス,ポテンショメー
タ,或いは長手方向に沿ってS極・N極が交互に配設さ
れた多数の磁極を有する所謂リニアスケールと磁気抵抗
素子とを組合せたもの等、種々の変位センサを適用する
ことができる。
【0043】更に本実施例のミシンは、水平な回転軸を
有しボビンケース39を介してボビン45を保持する所
謂垂直釜を使用しているが、本発明は垂直な回転軸を有
する所謂水平釜を使用したミシンに適用することもでき
る。水平釜にはボビンケースが使用されず従ってボビン
ケース39に穴部37を穿設する必要もないので、一層
構成を簡略化することができる。
【0044】また更に本実施例では設定手段としての設
定レベルアップキー75および設定レベルダウンキー7
7にて設定レベルを設定し、これを7セグメントディス
プレイよりなる設定レベル表示器73にて表示している
が、設定手段としてはこの他にも種々の装置を適用する
ことができる。例えば下糸残量の減少に伴って順次回動
する第1の針と、第1の針と同じ支点を中心に手動で回
動可能な第2の針とを設け、これらによって夫々現在の
下糸残量および警報すべき下糸残量を表示すると共に、
第1の針と第2の針とが重なったときに警報を発生する
ように構成してもよい。このようにすれば現在の下糸残
量と警報すべき下糸残量との関係が一目瞭然となる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように第1および第2発明
のミシンの下糸残量検出装置では、一つの挿入量検出手
段にて、検知棒先端が下糸に当接したときの検知棒挿入
量と、検知棒を釜の回転軌跡外へ退避させたときの検知
棒挿入量とを検出することができるので、簡単な構成に
して安全に下糸残量を検出することができる。
【0046】更に第1および第2発明のミシンの下糸残
量検出装置では、実際の下糸残量と検知棒挿入量との対
応関係に基づいて下糸残量算出手段にて行われる演算を
変更すれば、挿入量検出手段等の組み付け誤差を簡単に
補正することができる。このため下糸残量の検出精度を
飛躍的に向上させることができる。
【0047】また更に第2発明の下糸残量検出装置で
は、糸の太さ等に応じた最適な下糸残量にて警報を発生
することができる。しかも上述したように、下糸残量の
検出精度は飛躍的に向上しているので、縫製中に下糸が
なくなるのを極めて良好に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の構成例示図である。
【図2】実施例の下糸残量検出装置の構成を表す正面図
である。
【図3】その下糸残量検出装置の検知部の構成を表す下
面図である。
【図4】その下糸残量検出装置の表示パネルを表す正面
図である。
【図5】その下糸残量検出装置の構成を概略的に表すブ
ロック図である。
【図6】検知棒の挿入量とホール素子の発生電圧との関
係を表す説明図である。
【図7】制御回路にて行われる下糸残量検出処理を表す
フローチャートである。
【符号の説明】
3…釜部 5…検知部
7…表示パネル 9…制御回路 31…外釜 3
7…穴部 39…ボビンケース 43…下糸
45…ボビン 53…検知棒 59…ロータリソレノイド
61…ホール素子 65…永久磁石 71…下糸残量表示器
73…設定レベル表示器 75…設定レベルアップキー 77…設定レベル
ダウンキー 79…下糸警告灯 81…ブザー
85…0%設定キー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンの釜外部よりボビンの軸方向に挿
    入可能な検知棒と、 上記釜の停止時には、上記ボビンに上記検知棒を挿入し
    て上記検知棒先端を上記ボビンに巻回された下糸に当接
    させ、上記釜の駆動時には、上記検知棒を上記釜の回転
    軌跡外へ退避させる検知棒駆動手段と、 を備え、該検知棒駆動手段による上記検知棒の挿入量に
    基づいてミシンの下糸残量を検出するミシンの下糸残量
    検出装置において、 上記検知棒挿入手段による上記検知棒の挿入量を連続的
    に検出する挿入量検出手段と、 該挿入量検出手段にて検出された上記検知棒の挿入量に
    基づいてミシンの下糸残量を算出する下糸残量算出手段
    と、 を設けたことを特徴とするミシンの下糸残量検出装置。
  2. 【請求項2】 警報すべき下糸残量を設定する設定手段
    と、 下糸残量算出手段にて算出される下糸残量が、上記設定
    手段にて設定された下糸残量を下回ったとき警報を発生
    する警報発生手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の下糸残量検出
    装置。
JP23200191A 1991-09-11 1991-09-11 ミシンの下糸残量検出装置 Pending JPH0568765A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114108197A (zh) * 2022-01-24 2022-03-01 南通迈威智能科技有限公司 一种缝纫机用梭芯检测装置

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