JPH06272372A

JPH06272372A - 直交自在兼用クランプ

Info

Publication number: JPH06272372A
Application number: JP5708493A
Authority: JP
Inventors: Kiju Nakamura; 喜重中村
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-03-17
Filing date: 1993-03-17
Publication date: 1994-09-27

Abstract

(57)【要約】【目的】一組のクランプで、直交、平行、斜交にパイ
プが保持できる自在クランプを提供する。【構成】一つの抱持体１は主軸３と共に回転し、廻り
止め蓋部材４を押上げた場合、他方の抱持体２と廻り止
め蓋部材４は主軸の回転から解放され、二つの抱持体
１、２がそれぞれ直交、平行に位置したとき主軸３に廻
り止め蓋部材４を蓋覆し一方の抱持体１が他の抱持体２
に対して固定するような構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、仮設足場、棚等の鋼
製パイプ等の連結に使用するクランプに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】パイプを平行又は直交して組み立てる場
合は、２ケのクランプの底部を背合わせにし鋲着するか
或いは一方のクランプの底部に複数の突起を設け、他方
のクランプの底部に該突起と嵌合する孔を搾孔して、突
起部を該孔に挿嵌し、かしめて固着する方法が用いられ
た。又、パイプを斜交して組み立てる場合は、両方のク
ランプの底部に円形窓を設け、該円形窓に嵌合する円柱
を遊嵌してかしめ、自在クランプとして用いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】パイプは一般に、円形
断面のパイプと角形断面のパイプがあり、それぞれ２種
類の径のものがよく用いられる。これらのパイプを直交
して組み立てる場合、平行して組み立てる場合、斜交し
て組み立てる場合とパイプの径との組み合わせを作ると
多種にわたる。

【０００４】この多種類のクランプを管理することは、
経費が嵩み煩雑である。

【０００５】この発明は、この問題を解決するために工
夫されたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】抱持体１に角形の孔１ａ
を搾孔し、抱持体２に円形孔２ａを搾孔し、該角孔１ａ
と円形孔２ａに角柱と円柱で構成される主軸３を挿嵌
し、主軸３と抱持体１は同体に回転し、抱持体２は主軸
３の回転には解放された構造にしておく。主軸３の角形
側は抱持体１に固着させ、該主軸３の他端は回転板３ａ
を形成し、抱持体２にはピン５で廻り止め蓋部材４を枢
着する。

【０００７】抱持体１と抱持体２を自在クランプとして
用いる場合は廻り止め蓋部材４を押上げて抱持体１と抱
持体２の回転を解放した状態で使用し、抱持体１と抱持
体２を直交又は平行に固定して用いる場合は、該廻り止
め蓋部材４を主軸３の回転板３ａの上に蓋覆し抱持体１
と抱持体２の回転を固定して使用する。

【０００８】

【実施例】図５は、この発明の動作を示す図である。以
下図５についてこの発明の動作を説明する。

【０００９】クランプの抱持体２に主軸３の円柱部３ｂ
が遊嵌する孔２ａを搾孔し、四角形の回転板３ａを形成
する主軸３従って、該主軸３の円柱部３ｂを抱持体２の
孔２ａに挿嵌する。主軸３の円柱部３ｂに続く角柱部３
ｃは抱持体１に搾孔した角孔に挿嵌して抱持体１に固着
し、主軸３は抱持体１と回転を供にする。抱持体２には
ピン５によって廻り止め蓋部材４が枢着してある。

【００１０】（イ）パイプを斜交して保持する場合は廻
り止め蓋部材４を上に押上げ、主軸３及び抱持体１の回
転から抱持体２及び廻り止め蓋部材４の回転を解放して
自由に動く状態で使用する。

【００１１】（ロ）パイプを、平行又は直交して保持掏
る場合は、主軸３及び抱持体１を抱持体２に対して平行
又は直角に回転させ、廻り止め蓋部材４を主軸の回転板
３ａに蓋覆し、廻り止め蓋部材４の突起４ａと抱持体２
の突起２ｂで、回転板３ａ従って主軸３及び抱持体１を
平行又は直角に固定した状態で使用する。

【００１２】図６は、四角形の回転板３ａを形成する主
軸３の図である。

【００１３】図１は円形パイプのクランプを直角に組み
合わせて使用した例を示す。

【００１４】図２は円形パイプのクランプを斜交した組
み合わせで使用した例を示す。

【００１５】図３は角形パイプの直交組み合わせの例を
示す図であり、図４は角形パイプの斜交組み合わせの例
を示す図である。

【００１６】図７は回転板３ａが、円形で角孔３ｄを形
成する主軸３と、前記角孔３ｄに嵌合する角状突起４ｂ
を形成する廻り止め蓋部材４との組み合わせを示す。

【００１７】図８は回転板３ａが円形で十字溝３ｅを形
成する主軸３と、前記十字溝に嵌合する突起４ｅを形成
する廻り止め蓋部材４との組み合わせを示す。

【００１８】

【発明の効果】円形断面パイプ、角形断面パイプ、径の
大小、直交、平行、斜交の各組み合わせクランプの種類
を減らし、管理の経費を低減し、かつ管理を簡便にす
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は、円形パイプのクランプを直角に組み
合わせて使用した例を示す正面図であり（ｂ）は上面図
である。

【図２】（ａ）は、円形パイプのクランプを斜交した組
み合わせで使用した例を示す正面図図であり（ｂ）は上
面図である。

【図３】（ａ）は、角形パイプのクランプを直角に組み
合わせて使用した例を示す正面図であり（ｂ）は上面図
である。

【図４】（ａ）は、角形パイプのクランプを斜交した組
み合わせで使用した例を示す正面図であり（ｂ）は上面
図である。

【図５】この発明の動作を示す図である。

【図６】（ａ）は、四角形の回転板３ａを形成する主軸
３の側面図であり（ｂ）は上面図、（ｃ）は底面図であ
る。

【図７】（ａ）は、回転板３ａが、円形で角孔３ｄを形
成する主軸３と、（ｂ）は前記角孔３ｄに嵌合する角状
突起４ｂを形成する廻り止め蓋部材４を示す図である。

【図８】（ａ）は、回転板３ａが円形で十字溝３ｅを形
成する主軸３と、（ｂ）は前記十字溝に嵌合する突起４
ｅを形成する廻り止め蓋部材４を示す図である。

【符号の説明】

１・・・抱持体、１ａ・・・角孔、２・・・抱持体、２
ａ・・・丸形孔、２ｂ・・・抱持体の突起部、３・・・
主軸、３ａ・・・主軸の回転板、３ｂ・・・主軸の円柱
部、３ｃ・・・主軸の角柱部、４・・・廻り止め蓋部
材、４ａ・・・突起部、５・・・ピン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】抱持体１に角形の孔１ａを搾孔し、抱持
体２に円形孔２ａを搾孔し、該角孔１ａと円形孔２ａに
角柱と円柱で構成される主軸３を挿嵌し主軸３の角形側
は抱持体１に固着させ、該主軸３の他端は回転板３ａを
形成し、該回転板３ａにはピン５によって抱持体２に枢
着された廻り止め蓋部材４が蓋覆し得ることによってな
ることを特徴とする自在クランプ。