JPH0125772Y2 - - Google Patents

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JPH0125772Y2
JPH0125772Y2 JP19157084U JP19157084U JPH0125772Y2 JP H0125772 Y2 JPH0125772 Y2 JP H0125772Y2 JP 19157084 U JP19157084 U JP 19157084U JP 19157084 U JP19157084 U JP 19157084U JP H0125772 Y2 JPH0125772 Y2 JP H0125772Y2
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nut
screw
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frame
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Description

【考案の詳細な説明】 「(1) 産業上の利用分野」 本案は特に裏面に手の入らない中空状の部材に
挿入して用いるナツトに関するものである。
「(2) 従来の技術」 従来、裏面に手の入らない中空部にナツトを挿
入し器材を取り付ける目的で枠体に回転とスライ
ドが自在な状態で長形のナツトを組み込んだナツ
ト体が知られていた。
第1図はその一例を示しナツト1と枠体2から
成り、枠体2はナツト1が回転しスライドするた
めの縦方向の溝を有する一対のガイド腕3と使用
するビス10をナツトの中心へ向けて直進させる
長いガイド筒4とツバ5から成る。
この例によつてその特長を説明すると、 (1) 中空部材9に設けた穴に挿入するため予め平
行する一対のガイド腕3と同方向になるように
しておいたナツト1Aの傾斜面7または7′を
ガイド筒4のビス挿通孔から差し込んだビス1
0の先端で押してナツトを倒す。
倒されたナツト1Bの中心に設けられたメネ
ジ6にそのビス10の先端がネジ込まれ螺合し
ナツト1は引き上げられ中空部材9と器材8を
締め合わせ固定する。
という基本的な公知の構成のもとで、 (2) 一般にビスとナツトを手にとつて螺合する場
合、ナツトのメネジとビスは各々の中心が一致
するように突当ててネジ回すことによつて螺合
することは当然のこととして知られているが、
この例のナツト体のようにナツト1Bが中空部
の裏面に入つて目視できない位置にある場合ナ
ツト1Bのメネジ6の中心に長いビス10の先
端中心を確実に突当てる工夫が必要とされる。
この例においてはガイド筒4がその効果を有
し、ビス10を直進させるに十分な長さaを有
している。
この長さaが中空部材9の厚さより長くなる
と中空部材9の裏面に突き出しナツト1を完全
に締め付けられなくなるが、従来この種のもの
は壁面や天井面のボード類に使用され、ボード
は薄いものでも9mm、厚いものでは25mmという
のが一般的であり実用上何等支障なかつた。
また本案出願人の試みによつて、この種のガ
イド筒によつてビスを直進させようとする場
合、長さaは6mm以上必要であることがわかつ
たが使用するボード類の厚さに比べ小さいもの
であり問題はない。
(3) しかし9〜25mmという厚さの範囲が広いため
厚さに応じたサイズのナツトプラグが要求され
ることがありこれを兼用化できるようにする工
夫も種々なされてきた。
「(3) 考案が解決しようとする問題点」 以上のような従来の技術に対して本案が解決し
ようとする問題点は次の通りである。
先に述べた通り、従来のこの種のナツト体は厚
さ9〜25mmの壁材、天井材をその対象としている
ため、ビス10をナツト1Bに向けて直進させる
に十分な長さaを有するガイド筒4を設けること
が可能でありこれによつて機能していた。
しかし、本案が対象とする中空部材は、厚さが
0.6〜3mmの極めて薄いアルミ板や鉄板であり、
そのひとつの例は第2図に示すような角パイプ状
の中空部材19であることを強調しておかなけれ
ばならない。
なぜなら、先に述べたような少なくとも6mm以
上もあるガイド筒を有する従来のナツトプラグを
使用すると極薄の中空部材の裏面に大半のガイド
筒が突出することとなり、ナツトを引き寄せても
ナツトと筒が接した点でそれ以上締め寄せること
はできない。
従つて、ガイド筒4の長さaは、0.6mm未満か
あるいは中空部材が厚い場合でも3mm未満にせね
ばならず、この程度の短い長さaでは先に述べた
ように、差し込んだビスの直進性は得られず、ビ
スはナツトのメネジの中心に突き当たらぬことが
多発する。
その場合、一旦ガイド腕と直交する方向に倒れ
たナツト1Bは再び1Aの状態に逆転しようと
し、強く押し込んだビス10と、逆転しようとし
て傾いたナツトがかみ合い、裏面内部を目視でき
ぬ作業者にはその状態が分からず、押し込んだビ
スを抜くこともできぬという状態になるか、ある
いはビスを無理に回そうとすることによつてナツ
トがガイド腕から脱落するという問題が発生す
る。
「(4) 問題点を解決するための手段」 そこで本考案者はこの極薄板部材における問題
を解決する手段として次の3点に着眼し新規の構
成を考案した。
(1) ガイド筒の長さはゼロにできぬため1.5mm前
後の最小の長さとするが部材が0.6mmのように
極めて薄い場合、部材の裏面にガイド筒の一部
が突出することとなるので、このガイド筒を収
納するに充分な大径の無ネジの筒状凹部をナツ
トの対面にメネジに続けて設ける。
(2) ガイド筒の長さを最小とすることによつて、
差し込むビスが直進しにくくなる。これによつ
て斜めに差し込まれたビスが一旦1Bの状態に
倒したナツトを再び1Aの状態に逆転させるこ
とを防ぐため、ナツトの側面に傾斜させた逆転
防止の突起を設けると共に1Bの直交状態から
さらにそのまま過回転する(本体挿入時の1A
の状態から180゜回転する)ことを防ぐため別の
突部をナツト側面に設ける。
(3) 上記(2)により、ナツトはほぼ1Bの状態に保
持されるが、依然ビスは直進せずメネジの中心
に突き当たらぬことが多く、ビスがこのように
斜めに突き当たつてもメネジへ向けてビス先端
を案内するようメネジの前部に例えば大きなラ
ツパ状の凹部のようにメネジ内径よりも大きな
径の無ネジの筒状凹部を設ける。
なお前記(1)のガイド筒収納のための凹部はこ
こに述べたラツパ状の凹部の一部分とすること
ができる。
「(5) 作用」 以上、本案の解決手段を述べると共にその作用
についても多少述べて来たが、あらためて整理す
ると次のようになる。
極めて薄い中空部材に対して、本案の中空部用
ナツトを用いると、器材取り付け用のビスを差し
込む際、ビスは短いガイド筒によつていくらかの
直進性を与えられつつもやや斜めに入つて行き、
ナツトを直交方向に倒す。
ナツトは倒れる際、側面に設けられた傾斜した
逆転防止突起がガイド腕を押し広げつつ越え、越
えた時にガイド腕が「カチツ」と戻ることにより
元の位置に逆転できなくなり、同時に、側面の他
端側に設けられた別の突部により過回転もできな
くなることによつてほぼ直交位置を保つ。
ビスがナツトに突き当たると大きなラツパ状の
凹部にビスが案内され滑るようにメネジ部へ到達
しドライバーなどによるネジ込みで螺合する。
この時、この無ネジの凹部を設けず従来のナツ
トのように全体にメネジを形成している場合は差
し込んだビスのネジが傾いたナツトのメネジにか
み込み、ナツトは直交状態に回転することができ
ず、ビスも適切な位置に案内されない。
続いてナツトは引き寄せられ中空部材裏面にわ
ずかに突出したガイド筒の一部をナツトの凹部に
収納して締め付けが完了し器材を固定する。
「(6) 実施例」 本案の実施例を図面によつて以下詳しく説明す
る。
第2,3,4,5図は本案の実施例を示す。
ナツト11とこれを保持する枠12から成る中
空部用ナツト体において枠12は金属板でプレス
成型されナツト11がスライドする縦長の溝を有
する一対のガイド腕13と一端のツバに設けたビ
ス挿通孔の周囲にビスの挿入進行方行に向けて短
い筒壁状に立ち上がつたガイド筒14から成り、
ナツト11はダイカスト成型によりメネジ部16
とこのメネジ部16に連続するラツパ状凹部21
と一端にナツトを回転させる傾斜面17とその側
面に回転スライド軸となる突起軸22とこの突起
軸22をはさんで傾斜面17に近い側にナツトの
回転方向に低く傾斜した傾斜突起23と他の端部
寄りに別の突部24と先の傾斜面17の他の一端
に切欠部25を有するナツト体である。
第4図に示す状態で第2図に示すような中空の
角パイプなど19に予めあけておいた孔に挿入
し、ツバ15が角パイプに当接するまで押し込
む。
押し込んだ後、器材18を当てがいビス20を
ガイド筒14を経由し差し込む。ビス20はガイ
ド筒14にいくらか保持されつつ入り、ナツト1
1の傾斜面17に当接し11Bで示すように直交
状態に倒す。
この時、ナツト11は傾斜突起23がガイド腕
13を除々に押し広げつつ回転し、頂部23Aを
越えた時「カチツ」とガイド腕13が戻り、これ
によつてナツト11の逆転が防止出来る。このた
め枠12は弾性のある金属板や樹脂製が望まし
い。
直交状態に倒れた時突起軸22をはさんでこの
傾斜突起23と対する位置に設けた他の突部24
がガイド腕13の他の縁に当接し回転方向への過
回転を防止する。この突部24は図示した実施例
ではガイド腕に当接する側の一辺が立ち上がり、
対向する頂点に向けて低く傾斜した三角形状を例
示しているが必ずしも傾斜する必要はなく、また
例えば円柱形状を選択するなど三角形状に限定す
る必要もない。あるいは側面のこの部分全体が他
より高く段差を設けた形状であつてもよい。この
三角形の実施例によれば角パイプなどに設けた挿
入穴に本案ナツトを挿入する際、低い頂点側から
挿入されるので角パイプなどの挿入穴の縁に突起
24が突き当たりにくいのである。
さらに実施例ではメネジ16の中心軸方向eに
対し逆転を防止する傾斜突起23の当接側の方向
fはビスの被挿入側へ向けて広がり状となつてい
る。このeとfが平行である場合、第4図に示す
状態のナツト11が中空部材に差し込み後ビス2
0の挿入で回転するとき一旦は完全に11bで示
す直交(90゜)状態にまで回らなければ「カチツ」
と固定されず逆転防止の効果が得られない。この
例のように例えば20゜広がり状である場合は90−
20=70゜回転するだけでこの効果が確実に得られ
る。しかしこれを45゜,50゜といつたように大きく
設定しすぎると逆転を防止しようとした効果はな
くなり、傾いたナツト11と斜めに差し込まれた
ビス20がかみ合い状態となる。実用上30゜以下
の広がり角が好ましい。
この傾斜突起23はナツトの一方の側面だけに
設けてもよいが、両側面に設ける場合その広がり
角度を例えば一方は25゜に一方は0゜(eとfが平
行)にすることも可能である。
他の突部24の当接側の方向gはeとほぼ平行
であることが望ましいが特に制限されるものでは
ない。。
こうしてほぼ直交状態に倒れたナツト11Bは
ガイド腕13の両縁を突起23と突部24に挟ま
れ逆転も過回転もできない。(実施例では上で説
明したように逆転側へ20゜程度は動き、過回転側
へも多少の遊びが生じ、わずかに動くが作用効果
に変わりはない) ビス20は第5図に示すようにいくらか(dで
示す)傾きながら、ドライバーなどで回転されつ
つナツト11のラツパ状凹部21に押し当てられ
る。この時ナツトが完全に直交状態になつていな
くともビスを押すことにより凹部21に案内され
てナツトは直交状態に静止する。
押し当てられたビス20はラツパ状凹部21に
案内されるようにしてメネジ16と螺合する。
実施例では第5図に示すナツトの厚さcのおよ
そ1/2程度のbで示す大きな凹部を形成している。
さらにビス20が回転されることにより、ナツ
ト11が引き上げられ、中空部材19の裏面に突
き出したガイド筒14の一部をその凹部21に収
納するようにして部材19の裏面にナツト11が
当接し、強く締め付けられ器材18を固定する。
ナツト11の一端には回転方向に対する背面側
に切欠部25を設けた例を示しているが、これは
狭い中空部においてナツト11が回転する際、中
空部材内面の対面側にナツト11の、この部分が
当たらぬようにするものであり設けることが望ま
しい。
図示した実施例ではガイド筒14は連続し且つ
同じ高さの円筒形状を示しているが例えば花弁状
に分断された形状であつてもよいし、波様に高さ
を除々に変えたものであつてもよい。
「(7) 考案の効果」 その厚さが0.6mmのように極めて薄い部材に器
材を取り付けようとする時、一般的に裏面にナツ
トを当ててビスで螺締する。しかし本案が対象と
する部材は中空状であり通常のナツトを手で挿入
し保持しておくことはできない。
あるいは他の方法としてその部材にタツプ加工
が可能ならばタツプによるメネジ形成後ビス止め
することも可能である。しかし本案が対象とする
極めて薄い部材に形成したメネジは保持力が弱く
実用に耐えないことが多い。
そこで先に紹介したような壁天井ボードなどの
中空部用のナツトプラグが想起されるがすでに述
べたように問題が大きく使用できない。
もちろん特殊な工具を使用してビス止めできる
ようにした圧縮変形ナツトもあるが高価であるし
作業性が悪い。
本案はこれらの問題を一気に解決するという効
果を有するのである。
0.6〜3mmの極めて薄い中空部材に対して特殊
な工具を要さずしかも挿入したナツトとの螺合が
失販なくできる。本案は以上の説明で0.6mmと記
しているが通常使用される薄板はそれ以上の厚さ
のものが多いためであり、さらに薄い板に対して
も同様の効果が得られることはいうまでもなく厚
い板に用いることも可能で広い範囲に使用でき
る。
付加的な効果としてガイド筒が短くてもナツト
に対してビスが確実に螺合するため、枠体を薄い
金属板で形成できツバの厚さも薄くでき、器材を
中空部材により密着させることができるという効
果も有する。
また構造が簡素で、枠は例えばプレス成型で、
ナツトは鋳造で製造でき大量生産も容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の建材用中空ナツト体の例の使用
状態を示す断面図。第2図は本案の極薄板用中空
ナツト体の実施例の使用状態を示す断面図。第3
図は同実施例のナツトのみの斜視図。第4図は同
実施例の斜視図。第5図は同実施例へのビス挿入
状態を示す断面図。 11……ナツト、12……枠体、13……ガイ
ド腕、14……ガイド筒、15……ツバ、16…
…メネジ、17……傾斜面、20……ビス、21
……ラツパ状凹部、22……突起軸、23……傾
斜突起、24……突部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 貫通したメネジとその側面に突起軸を有し一端
    にナツトを回転させる傾斜面を有する長形のナツ
    トと、それを回転とスライド自在に支持する溝を
    有する一対のガイド腕を有する枠体から成る中空
    部材用のナツト体において、ナツトのメネジのビ
    ス進入側にメネジ内径よりも大きい径の無ネジの
    筒状凹部を設け一方かあるいは両方の側面の突起
    軸より傾斜面側寄りに回転方向が低く傾斜した突
    起と他の一端側寄りに突部を有し、枠体の一端の
    ツバに形成されたビス挿通孔の周囲にはビスの挿
    入進行方向へ向けて立ち上がる連続または断続し
    た筒壁を有することを特徴とする極薄板中空部用
    のナツト体。
JP19157084U 1984-12-19 1984-12-19 Expired JPH0125772Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19157084U JPH0125772Y2 (ja) 1984-12-19 1984-12-19

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JP19157084U JPH0125772Y2 (ja) 1984-12-19 1984-12-19

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JPS61106619U JPS61106619U (ja) 1986-07-07
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