JPH0738724U - タッピングネジ - Google Patents
タッピングネジInfo
- Publication number
- JPH0738724U JPH0738724U JP1070192U JP1070192U JPH0738724U JP H0738724 U JPH0738724 U JP H0738724U JP 1070192 U JP1070192 U JP 1070192U JP 1070192 U JP1070192 U JP 1070192U JP H0738724 U JPH0738724 U JP H0738724U
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- Japan
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- screw
- groove
- shaft
- notch groove
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ネジ軸(1)の先端部に3本の切欠溝(3)が夫
々複数の螺旋条(20)に跨がって形成され、又、切欠溝
(3)とネジ山(2)の交叉部に於て、溝の両側の山壁端面
の内、ネジの進行側の端面は溝底に対して略垂直の縦壁
面(21)となっており、他方の端面はネジの進行方向に対
して逃げる方向に傾斜した傾斜面(22)となっている。 【作用及び効果】 3本の切欠溝(3)はネジ軸(1)の周
方向に等間隔に開設されているため、ネジ込みの開始時
は、常に相手部材に3点接触するため、安定してねじ込
むことが出来る。又、ネジの締付け方向回転には抵抗が
少ないがネジの緩み方向には抵抗が大きいので、緩み止
め効果を得ることができる。
々複数の螺旋条(20)に跨がって形成され、又、切欠溝
(3)とネジ山(2)の交叉部に於て、溝の両側の山壁端面
の内、ネジの進行側の端面は溝底に対して略垂直の縦壁
面(21)となっており、他方の端面はネジの進行方向に対
して逃げる方向に傾斜した傾斜面(22)となっている。 【作用及び効果】 3本の切欠溝(3)はネジ軸(1)の周
方向に等間隔に開設されているため、ネジ込みの開始時
は、常に相手部材に3点接触するため、安定してねじ込
むことが出来る。又、ネジの締付け方向回転には抵抗が
少ないがネジの緩み方向には抵抗が大きいので、緩み止
め効果を得ることができる。
Description
【0001】
本考案は、タッピングネジに関するものである。
【0002】
タッピングネジは、ネジ加工の施されていない相手部材に対し、自らのタッピ ング効果を利用してねじ込み、締付け力を持続させることによって、2つの部材 を半永久的に接合せしめるものである。
【0003】 従ってタッピングネジには、最初の食い込みが安定すること、迅速なねじ込み が可能であること、確実な保持力を有し緩み難いこと、ネジ山が十分な強度を有 することが要求される。
【0004】 しかし、上記条件を全て満足するタッピングネジは実現されていなかった。 本考案は上記問題を解決できるタッピングネジを明らかにするものである。
【0005】
本考案のタッピングネジは、先端側が縮径し且つ先端部が丸く形成されたネジ 軸(1)の先端側のネジ山(2)に対し、周方向に等間隔に3本の切欠溝(3)が夫々 隣り合う複数の螺旋条(20)(20)(20)に跨がって開設され、切欠溝(3)はネジ山の 傾きに対して直角に近づく方向に且つネジ軸(1)の軸芯に対して10〜20゜傾 き、切欠溝(3)とネジ山(2)の交叉部に於て、溝の両側の山壁端面の内、ネジの 進行側の端面は溝底に対して略垂直の縦壁面(21)となっており、他方の端面はネ ジの進行方向に対して逃げ方向に傾斜した傾斜面(22)となっている。
【0006】 3本の切欠溝(3)はネジ軸(1)の周方向に等間隔に開設されているため、ネジ 込みの開始時は、ネジ軸は常に下孔の孔縁に3点接触するため、安定してねじ込 むことが出来る。
【0007】 切欠溝(3)は軸芯に対して、10〜20゜傾いているため、切欠溝(3)を転造 ダイスで成形する際、ダイスの移動に追従して安定して軸部が回転し、精度よく 切欠溝(3)が形成できる。
【0008】 切欠溝(3)が軸芯に対して、10゜以下であると、溝を形成するためのダイス の突条の全長が同時に軸部に掛るため、大きな加圧力を必要とし、又、切欠溝( 3)が軸心に対して20゜以上傾いていれば、溝を形成するためのダイスの突条 が軸部に対して点当りとなり、軸部が安定せず精度よく切欠溝(3)を形成するこ とはできない。
【0009】 又、切欠溝(3)とネジ山(2)の交叉部に於て、溝の両側の山壁端面の内、ネジ の進行側の端面は溝底に対して略垂直の縦壁面(21)となっており、他方の端面は ネジの進行方向に対して逃げる方向に傾斜した傾斜面(22)となっているため、ネ ジの締付け方向回転には抵抗が少ないのでタッピング作業性が良く、ネジの緩み 方向には抵抗が大きいので、緩み止め効果を得ることができる。
【0010】 ネジ軸(1)の先端を相手部材の下孔に食込ませる際、ネジ軸(1)の先端が下孔 の周辺に当っても、該先端は丸く形成されているため、下孔周辺を傷付けること はない。
【0011】 更に、切欠溝(3)はネジ軸(1)の先端側に形成されているため、切欠溝(3)の 存在によってネジ軸の強度を低下させることはない。
【0012】
ネジ軸(1)の先端側が円錐状に縮径し、先端部が丸く形成されている。 ネジ山(2)の先端側に対して周方向に等間隔に3本の切欠溝(3)が夫々複数の 螺旋条(20)(20)(20)に跨がって形成される。
【0013】 切欠溝(3)はネジ山の傾きに対して直角に近づく方向に且つネジ軸(1)の軸芯 に対して約15゜傾き、切欠溝(3)とネジ山(2)の交叉部に於て、溝の両側の山 壁端面の内、ネジの進行側の端面は溝底に対して略垂直の縦壁面(21)となってお り、他方の端面はネジの進行方向に対して逃げ方向に傾斜した傾斜面(22)となっ ている。
【0014】 上記切欠溝(3)は、図3に示す如く、ネジ転造平ダイス(4)に切欠形成用の補 助ダイス(5)を組み込んで、ネジ転造と同時に切欠溝(3)を転造によって形成す る。
【0015】 然して、3本の切欠溝(3)はネジ軸(1)の周方向に等間隔に開設されているた め、ネジ込みの開始時は、ネジ軸は常に下孔の孔縁に3点接触するため、安定し てねじ込むことが出来る。
【0016】 切欠溝(3)は軸芯に対して、15゜傾いているため、切欠溝(3)を転造ダイス で成形する際、ダイスの移動に追従して安定して軸部が回転し、精度よく切欠溝 (3)が形成できる。
【0017】 尚、切欠溝(3)の軸心に対する傾きは、15゜程度が望ましいが10〜20゜ の範囲であれば可い。
【0018】 切欠溝(3)の軸芯に対する傾きが、10゜以下であると、図5Aに示す如く、 切欠溝を形成するための補助ダイス()の突条(51)の略全長が同時に軸部に掛るた め、大きな加圧力を必要とし、又、切欠溝(3)が軸心に対して20゜以上傾いて いれば、溝を形成するための補助転造ダイス(5)の突条(51)が軸部(2)に対して 点当りとなり、軸部が安定せず精度よくネジ転造及び切欠溝の転造成形が出来な い。
【0019】 又、切欠溝(3)と角ネジ山(2)の交叉部に於て、溝の両側の山壁端面(21)(22) の内、ネジの進行側の縦壁面(21)は溝底に対して略垂直であり、他方の端面はネ ジの進行方向に対して逃げる方向に傾斜した傾斜面(22)となっているため、ネジ の締付け方向回転には抵抗が少ないのでタッピング作業性が良く、ネジの緩み方 向には抵抗が大きいので、緩み止め効果を得ることができる。
【0020】 ネジ軸(1)の先端を相手部材の下孔に食込ませる際、ネジ軸の先端が下孔の周 辺に当っても、該先端は丸く形成されているので、下孔周辺を傷付けることない 。
【0021】 本考案は、上記実施例の構成に限定されることはなく、実用新案登録請求の範 囲に記載の範囲で種々の変形が可能である。
【図1】ネジの正面図である。
【図2】ネジの底面図である。
【図3】ネジ及び切欠溝の転造の説明図である。
(1) ネジ軸 (2) ネジ山 (20) 螺旋条 (3) 切欠溝
Claims (1)
- 【請求項1】 先端側が縮径し且つ先端が丸く形成され
たネジ軸(1)の先端側のネジ山(2)に対し、周方向に等
間隔に3本の切欠溝(3)が夫々隣り合う複数の螺旋条(2
0)(20)(20)に跨がって開設され、切欠溝(3)はネジ山の
傾きに対して直角に近づく方向に且つネジ軸(1)の軸芯
に対して10〜20゜傾き、切欠溝(3)とネジ山(2)の
交叉部に於て、溝の両側の山壁端面の内、ネジの進行側
の端面は溝底に対して略垂直の縦壁面(21)となってお
り、他方の端面はネジの進行方向に対して逃げ方向に傾
斜した傾斜面(22)となっているネジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1070192U JPH0752969Y2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | タッピングネジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1070192U JPH0752969Y2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | タッピングネジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738724U true JPH0738724U (ja) | 1995-07-14 |
JPH0752969Y2 JPH0752969Y2 (ja) | 1995-12-06 |
Family
ID=11757603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1070192U Expired - Lifetime JPH0752969Y2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | タッピングネジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0752969Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011237034A (ja) * | 2010-05-10 | 2011-11-24 | Hilti Ag | コンクリート用タップねじ |
JP2013068271A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Nichiha Corp | 建築部材取付用ビス及び建築部材の取付構造 |
JP2014228128A (ja) * | 2013-05-27 | 2014-12-08 | 株式会社小糸製作所 | 車載部品 |
JP2017025978A (ja) * | 2015-07-17 | 2017-02-02 | 甫商有限公司 | ねじ |
-
1992
- 1992-03-04 JP JP1070192U patent/JPH0752969Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011237034A (ja) * | 2010-05-10 | 2011-11-24 | Hilti Ag | コンクリート用タップねじ |
JP2013068271A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Nichiha Corp | 建築部材取付用ビス及び建築部材の取付構造 |
JP2014228128A (ja) * | 2013-05-27 | 2014-12-08 | 株式会社小糸製作所 | 車載部品 |
JP2017025978A (ja) * | 2015-07-17 | 2017-02-02 | 甫商有限公司 | ねじ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0752969Y2 (ja) | 1995-12-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960611 |