JPH0716898Y2 - ねじの支持構造 - Google Patents

ねじの支持構造

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JPH0716898Y2
JPH0716898Y2 JP1989048064U JP4806489U JPH0716898Y2 JP H0716898 Y2 JPH0716898 Y2 JP H0716898Y2 JP 1989048064 U JP1989048064 U JP 1989048064U JP 4806489 U JP4806489 U JP 4806489U JP H0716898 Y2 JPH0716898 Y2 JP H0716898Y2
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fastening
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案ねじの支持構造を以下の項目に従って詳細に説明
する。
A.産業上の利用分野 B.考案の概要 C.従来技術[第7図、第8図] D.考案が解決しようとする課題[第7図、第8図] E.課題を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第7図] a.締結ねじ[第1図、第4図、第5図] b.一方の部材[第2図乃至第5図] c.締結ねじの一方の部材への支持[第4図、第5図] d.他方の部材との結合[第4図、第5図] G.考案の効果 (A.産業上の利用分野) 本考案は新規なねじの支持構造に関する。詳しくは、2
つの部材を締結する締結ねじを非締結時に一方の部材に
支持しておくためのねじの支持構造に関し、締結ねじの
製造コストが低く、かつ、締結ねじの製造後の後加工
や、締結ねじを一方の部材に支持させた後の後加工を必
要としない新規なねじの支持構造を提供しようとするも
のである。
(B.考案の概要) 本考案ねじの支持構造は、頭部と軸部を有し軸部の反頭
部側に転造によるねじ部を形成し軸部のその余の部分を
転造下径のままの非ねじ部とした締結ねじと、一方の部
材に形成され締結ねじの非ねじ部の外径より大きくねじ
部の外径より小さい幅とねじ部の外径より大きい長さを
有すると共に幅方向で対向する2つの面に上記雄ねじの
ねじピッチに適合したピッチの凹条が開口端面の全体に
亘って形成された支持孔とから成り、上記締結ねじのね
じ部が上記支持孔に凹条を通して捩じ込まれ、締結ねじ
がその非ねじ部にて支持孔に支持されるようにすること
によって、締結ねじの加工は軸部の反頭部側にねじ部を
転造によって形成するだけで足り、この締結ねじのねじ
部を支持孔に凹条を通して捩じ込むだけで何の後加工も
なしに一方の部材に支持されることになる。
(C.従来技術)[第7図、第8図] 2つの部材を締結する締結ねじが、該締結を解いたとき
に上記2つの部材から完全に分離してしまうと、紛失し
てしまう惧れがある。
そこで、締結を解いたときでも締結ねじが一方の部材に
支持されたままにしておくねじの支持構造がある。
第7図はそのようなねじの支持構造の従来の一例aを示
すものである。
bは締結ねじであり、頭部cと軸部dとが一体に形成さ
れ、軸部dの先端部、即ち、反頭部c側の端部には切削
加工によりねじ溝が形成されたねじ部eが設けられてい
る。従って、非ねじ部fの外径とねじ部eの外径とは同
じになっている。そして、非ねじ部fには環状の係合溝
gが形成されている。
hは一方の部材であり、該一方の部材には締結ねじbの
軸部dの外径より大きく頭部cの外径より小さい支持孔
iが形成されている。
そして、締結ねじbはその軸部dが支持孔iに挿通され
た後、その係合溝gにEリングjが係合され、これによ
って、締結ねじbの支持孔iからの脱落が防止される。
このようにして、締結ねじbが部材hに支持される。
第8図は従来のねじの支持構造の別の例kを示すもので
ある。
lは締結ねじであり、頭部mと軸部nとが一体に形成さ
れ、軸部nはねじ部oと非ねじ部pとから成る。ねじ部
oの外径は頭部mの外径より小さく形成され、ねじ部o
と頭部mとの間に位置する非ねじ部pはその外径がねじ
部oの外径より小さくなるように切削加工されている。
qは一方の部材であり、締結ねじlのねじ部oに適合し
たねじ孔rが形成されている。
そして、締結ねじlのねじ部oが部材qのねじ孔rにこ
れを通り抜けるまで捩じ込まれ、これによって、非ねじ
部pがねじ孔rに遊挿された状態で締結ねじlが部材q
に支持される。
(D.考案が解決しようとする課題)[第7図、第8図] ところで、第7図に示したねじの支持構造aにあって
は、締結ねじbに係合溝gを形成するための加工が別途
必要になり、締結ねじb自体のコスト増となり、更に、
締結ねじbの軸部dを支持孔iに挿通した後にEリング
jを係合溝gに係合する後加工が必要となり、この点で
もコスト増となる等の問題がある。
また、第8図に示したねじの支持構造kにあっては、締
結ねじlの非ねじ部pを切削加工してその外径をねじ部
oの外径より小さくする加工をしなければならず、締結
ねじlのコストが著しく高くなってしまうという問題が
ある。
(E.課題を解決するための手段) 本考案ねじの支持構造は、上記した課題を解決するため
に、頭部と軸部を有し軸部の反頭部側に転造によるねじ
部を形成し軸部のその余の部分を転造下径のままの非ね
じ部とした締結ねじと、一方の部材に形成され締結ねじ
の非ねじ部の外径より大きくねじ部の外径より小さい幅
とねじ部の外径より大きい長さを有すると共に幅方向で
対向する2つの面に上記雄ねじのねじピッチに適合した
ピッチの凹条が開口端面の全体に亘って形成された支持
孔とから成り、上記締結ねじのねじ部が上記支持孔に凹
条を通して捩じ込まれ、締結ねじがその非ねじ部にて支
持孔に支持されたものである。
従って、本考案ねじの支持構造にあっては、締結ねじ
は、軸部の反頭部側に転造によってねじ部を形成するだ
けの加工でねじ部の外径が非ねじ部の外径より大きく形
成されるので、後加工を全く必要とせず、締結ねじの製
造コストが高くなることがない。また、締結ねじはその
ねじ部を支持孔にその凹条を通して捩じ込むだけで非ね
じ部が支持孔に遊挿された状態で一方の部材に支持され
るので、この点でも何ら後加工を必要としない。従っ
て、非締結時に締結ねじが一方の部材に支持されている
ねじの支持構造をきわめて安価に提供することが可能と
なる。
(F.実施例)[第1図乃至第7図] 以下に本考案ねじの支持構造の詳細を図示した実施例に
従って説明する。
(a.締結ねじ)[第1図、第4図、第5図] 1は締結ねじであり、頭部2と該頭部2より外径が小さ
い軸部3とが一体に形成されている。
そして、軸部3の先端側の部分、即ち、反頭部2側の部
分4に転造加工により雄ねじ5が形成され、ここ4がね
じ部となる。そして、転造加工は塑性変形を利用したも
ので、溝となるべく転造型の突条によって押圧された部
分の材料が転造型の凹条に対応した部分に逃げその跡に
ねじ溝が形成され、それに転造型の凹条内に盛り上がっ
た部分がねじ山となり、このようにして雄ねじ5が形成
されるので、その外径Dは転造下径D′のままでいるね
じ部4と頭部2との間の非ねじ部6の外径(即ち転造下
径D′)より大きくなる。
(b.一方の部材)[第2図乃至第5図] 7は互いに結合される2つの部材のうちの一方の部材で
あり、長孔状の支持孔8が形成されている。
支持孔8の幅Wは締結ねじ1の非ねじ部6の外径D′よ
り大きくねじ部4の外径より小さく、即ち、 D′<W<D とされ、長さLはねじ部4の外径より大きく、即ち、 D<L とされている。
支持孔8には、その開口端面の全体に亘って締結ねじ1
の雄ねじ5のねじピッチと同一ピッチのねじ溝をなす凹
条9、9、・・・が形成されている。つまり、各凹条
9、9、・・・の間隔が締結ねじ1のねじ部4の雄ねじ
5のピッチに適合し、各凹条9、9、・・・の傾斜角が
雄ねじ5のリード角に適合している。
(c.締結ねじの一方の部材への支持)[第4図、第5
図] しかして、締結ねじ1のねじ部4を一方の部材7の支持
孔8の凹条9、9、・・・に捩じ込んで行き、ねじ部4
が支持孔8を通過した状態にしてしまう。すると、締結
ねじ1はその非ねじ部6が支持孔8に挿通された状態と
なるので、締結ねじ1を頭部2側に引っ張りながら捩じ
戻し方向に回転させて意図的にねじ部4を凹条9、9、
・・・から外さない限りは、締結ねじ1は支持孔8から
外れることがない。
(d.他方の部材との結合)[第4図、第5図] 10は上記一方の部材7と結合される他方の部材であり、
一方の部材7の内面と当接する当接面11、11を有し、該
当接面11、11から内側へ離間した位置にナット部12が形
成されている。
しかして、他方の部材10の当接面11、11を一方の部材7
の内面に当接した状態で締結ねじ1のねじ部4をナット
部12に螺合すれば、2つの部材7、10が結合される(第
4図参照)。尚、このとき、一方の部材7の内面と他方
の部材10のナット部12との間には締結ねじ1のねじ部4
の長さより稍長い空間13が形成されるようにしておくと
良い。
そして、2つの部材7、10の結合を解く場合には、締結
ねじ1を捩じ戻し方向に回転させて、そのねじ部4を他
方の部材10のナット部12から捩じ戻す。すると、ねじ部
4が空間13内に位置し、一方の部材7と他方の部材10と
の締結ねじ1による結合は解かれ、締結ねじ1は一方の
部材7に支持されている状態となる(第5図参照)。
また、支持孔8の形状は真直ぐな長孔状のものに限ら
ず、第6図に示すように、孤状のもの、その他のもので
あって良い。
(G.考案の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本考案ねじ
の支持構造は、2つの部材を締結するねじ部が該締結が
解かれた後も一方の部材に支持されているねじの支持構
造であって、頭部と該頭部より径の小さい軸部とを有
し、該軸部が反頭部側に位置し転造により雄ねじが形成
されたねじ部とその余の転造下径のままの非ねじ部とか
ら成る締結ねじと、一方の部材に形成され締結ねじの非
ねじ部の外径より大きくねじ部の外径より小さい幅とね
じ部の外径より大きい長さを有すると共に幅方向で対向
する2つの面に上記雄ねじのねじピッチに適合したピッ
チの凹条が開口端面の全体に亘って形成された支持孔と
から成り、上記締結ねじのねじ部が上記支持孔に凹条を
通して捩じ込まれ、締結ねじがその非ねじ部にて支持孔
に支持されたことを特徴とする。
従って、本考案ねじの支持構造にあっては、締結ねじ
は、軸部の反頭部側に転造によってねじ部を形成するだ
けの加工でねじ部の外径が非ねじ部の外径より大きく形
成されるので、後加工を全く必要とせず、締結ねじの製
造コストが高くなることがない。また、締結ねじはその
ねじ部を支持孔に任意の位置から凹条を通して捩じ込む
だけで非ねじ部が支持孔に遊挿された状態で一方の部材
に支持されるので、この点でも何ら後加工を必要としな
い。従って、非締結時に締結ねじが一方の部材に支持さ
れているねじの支持構造をきわめて安価に提供すること
が可能となる。
尚、上記実施例に示した具体的な構造は、本考案の具体
化に当ってのほんの一例を示したものに過ぎず、これら
によって本考案の技術的範囲が限定的に解釈されること
を意味するものではなく、本考案の趣旨から逸脱しない
限り、種々の変形を加えて実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案ねじの支持構造の実施の一例
を示すものであり、第1図は締結ねじの側面図、第2図
は一方の部材の要部を示す正面図、第3図は第2図のII
I-III線に沿う断面図、第4図は一方の部材と他方の部
材とを結合した状態の要部を示す断面図、第5図は一方
の部材と他方の部材との結合を解いた状態を示す要部の
断面図、第6図は支持孔の変形例を示す一方の部材の正
面図、第7図及び第8図は従来のねじの支持構造のそれ
ぞれ各別の例を示す断面図である。 符号の説明 1……締結ねじ、2……頭部、3……軸部、4……ねじ
部、5……雄ねじ、6……非ねじ部、D……ねじ部の外
径、D′……非ねじ部の外径、7……一方の部材、8…
…支持孔、W……支持孔の幅、L……支持孔の長さ、9
……凹条、10……他方の部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの部材を締結するねじ部が該締結が解
    かれた後も一方の部材に支持されているねじの支持構造
    であって、 頭部と該頭部より径の小さい軸部とを有し、該軸部が反
    頭部側に位置し転造により雄ねじが形成されたねじ部と
    その余の転造下径のままの非ねじ部とから成る締結ねじ
    と、 一方の部材に形成され、締結ねじの非ねじ部の外径より
    大きくねじ部の外径より小さい幅とねじ部の外径より大
    きい長さを有すると共に幅方向で対向する2つの面に上
    記雄ねじのねじピッチに適合したピッチの凹条が開口端
    面の全体に亘って形成された支持孔とから成り、 上記締結ねじのねじ部が上記支持孔に凹条を通して捩じ
    込まれ、締結ねじがその非ねじ部にて支持孔に支持され
    た ことを特徴とするねじの支持構造。
JP1989048064U 1989-04-24 1989-04-24 ねじの支持構造 Expired - Fee Related JPH0716898Y2 (ja)

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