JPH06271220A - エレベータの開閉式操作盤パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、入口柱に取付けられている操作盤パ
ネル開き防止用の鍵を外部から見えないようにして開閉
式操作盤パネル全体の意匠性を損なうことがなく、また
確実に操作盤パネルの開き防止を行うことができる開閉
式操作盤パネルを提供することにある。 【構成】本発明は、エレベータかご室内に配設したエレ
ベータの開閉式操作盤パネルにおいて、前記パネル盤前
面に設けたスイッチボックス内に操作盤パネル固定用の
鍵を設置しているので、従来のように入口柱の表面に鍵
及び鍵穴を設ける必要がなく、確実に操作盤パネルの開
き防止ができると共に意匠性を損なうこともなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はエレベータ、特にエレベ
ータかご内に設けられた開閉式操作盤パネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のエレベータの開閉式操作盤パネル
を図４〜図７を参照して説明する。図４はエレベータ開
閉式操作盤パネルの斜視図であり、図５，図６，図７は
それぞれ図４のＸ−Ｘ方向，Ｙ−Ｙ方向，Ｚ−Ｚ方向か
らみた断面図である。これらの図に示すように、エレベ
ータの開閉式操作盤パネル６は、入口柱１とフレーム２
を巾木３及び上下の取付金具４により固定し骨組を構成
している。次に、フレーム２の上下２ヶ所に四角柱状の
ヒンジ受け５を固定し、操作盤パネル６側に取付けられ
たヒンジ７とヒンジ受け５を連結し、この部分を中心に
して操作盤パネル６は回転する構造となっている。

【０００３】また、入口柱１には取付金具４ａを介して
操作盤パネル固定用のマグネット８が３ヶ所または４ヶ
所取付けられ、操作盤パネル６の先端に取付けてある補
強金具９に磁力により固定される。さらに、操作盤パネ
ル６の開き防止として、入口柱側面の下部に鍵１０が取
付けられており、この鍵１０の先端には、掛け金１１が
操作盤パネル６に取付けられている受け金１２に入り込
み、操作盤パネル６の開き止め構造となっている。

【０００４】上記した開閉式操作盤パネル６は、ヒンジ
受け５及びヒンジ７により回転し、その固定手段は入口
柱１に取付けられているマグネット８の磁力により固定
される。さらに、操作盤パネル６の開き防止として入口
柱側面の下部に掛け金１１を先端に固定されている鍵１
０を取付け、操作盤パネル６に取付けられている受け金
１２に掛け金１１が入り込み開き止め構造となってい
る。このため操作盤パネル６の前面に取付けてある操作
スイッチ１３の点検時には、入口柱１に取付けてある鍵
１０を回転させ、掛け金１１を受け金１２より取り外
し、操作盤パネル６の先端をかご室内に引き寄せ、操作
盤パネル６を回転させて裏面点検を行っていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、操作盤パネ
ル６は、マグネット８の磁力のみにより固定されるた
め、一般の乗客にも容易に操作盤パネル６は開けられる
可能性がある。そこで、入口柱１に鍵１０を設けて操作
盤パネル６の開き防止を行っている。この鍵１０は、入
口柱１の側面部に床面より１００〜１５０ｍｍ程度の見
えにくい高さに取付けてはいるが、意匠性が著しく低下
することは言うまでもない。また、入口柱１及び操作盤
パネル６が、カラーステンレスやビーズショット等の高
級材を使用する場合になればなる程、意匠性は著しく低
下してしまう欠点があった。

【０００６】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は入口柱に取付けられている操作盤パネル
開き防止用の鍵を外部から見えないようにして開閉式操
作盤パネル全体の意匠性を損なうことがなく、また確実
に操作盤パネルの開き防止を行うことができる開閉式操
作盤パネルを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１は、エレベータかご室内に配設し
たエレベータの開閉式操作盤パネルにおいて、前記パネ
ル盤前面に設けたスイッチボックス内に操作盤パネル固
定用の鍵を設置したことを特徴とする。また請求項２
は、操作盤パネル固定用の鍵の先端に掛け金を固定し、
スイッチボックスと同一高さの入口柱とフレームに取付
金具を固定し、この取付金具に受け金を設けたことを特
徴とする。さらに請求項３は、スイッチボックス及び操
作スイッチは操作盤パネル表面より突出しないようにし
たことを特徴とする。

【０００８】

【作用】上記構成により、操作盤パネルの開き防止用鍵
を操作盤パネルのスイッチボックス内に取付けているの
で、従来のように入口柱の表面に鍵及び鍵穴を設ける必
要がなく、またスイッチボックス及び操作スイッチは操
作盤パネルより突出していないので、確実に操作盤パネ
ルの開き防止ができると共に意匠性を損なうこともなく
なる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図１は本発明の一実施例である開閉式操作盤パネル
の斜視図であり、既に説明した従来例と同一部分には同
一符号を付してその説明は省略する。

【００１０】図１に示すように、本実施例の開閉式操作
盤パネル６は、入口柱１とフレーム２を巾木３及び上下
の取付金具４により固定して骨組を構成しており、また
このフレーム２の上下２ヶ所に四角柱状のヒンジ受け５
を固定し、操作盤パネル６側に取付けられているヒンジ
７と前記ヒンジ受け５を連結し、この部分を中心にして
操作盤パネル６は回転する構造となっており、さらに、
入口柱１には操作盤パネル固定用のマグネット８が３ヶ
所又は４ヶ所取付けられ、操作盤パネル６の先端に取付
けてある補強金具９に磁力により固定されている構造
は、従来の開閉式操作盤パネルと同様である。

【００１１】本実施例では、さらに操作盤パネル６の前
面部に設けたスイッチボックス１４内に操作盤パネル開
き防止用の鍵１０を配設している。そして、この鍵１０
の先端に掛け金１１を固定している。一方、スイッチボ
ックス１４と同一高さ上の入口柱１とフレーム２に取付
金具１５を固定し、この取付金具１５に受け金１２を取
付けている。また操作盤パネル６の裏側には裏カバー１
６を取り付けている。

【００１２】本実施例の開閉式操作盤パネルは、上記の
ように構成されているので、操作盤パネル６はヒンジ７
とヒンジ受け５により連結されており、ヒンジ７を中心
にしてエレベータかご室内で回転可能となる。また、操
作盤パネル６の固定は入口柱１に取付けられているマグ
ネット８の磁力により固定され、操作盤パネル６の開き
防止はスイッチボックス１４内に取付けられている鍵１
０の先端に固定された掛け金１１と入口柱１とフレーム
２に取付けられている取付金具１５に固定されている受
け金１２とにより確実にロックされ、鍵１０によらなけ
れば操作盤パネル６はエレベータかご室内で開かない構
成となっている。さらにスイッチボックス及び操作スイ
ッチは操作盤パネル表面より突出していないので、第三
者が偶発的に操作盤パネルに触れても作動することはな
く、また意匠的にもすぐれている。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば入
口柱側面下部に取付いていた鍵を操作盤パネルのスイッ
チボックス内に取付けることにより、エレベータかご室
内の意匠性を損なわない開閉式操作盤パネルを提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である開閉式操作盤パネルの
斜視図。

【図２】図１のＷ−Ｗ方向からみた断面図。

【図３】図１のスイッチボックス内の正面図。

【図４】従来のエレベータ開閉式操作盤パネルの斜視
図。

【図５】図４のＸ−Ｘ方向からみた断面図。

【図６】図４のＹ−Ｙ方向からみた断面図。

【図７】図４のＺ−Ｚ方向からみた断面図。

【符号の説明】

１…入口柱、２…フレーム、３…巾木、４，４ａ…取付
金具、５…ヒンジ受け、６…操作盤パネル、７…ヒン
ジ、８…マグネット、９…補強、１０…鍵、１１…掛け
金、１２…受け金、１３…操作スイッチ、１４…スイッ
チボックス、１５…取付金具、１６…裏カバー。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレベータかご室内に配設したエレベー
   タの開閉式操作盤パネルにおいて、前記パネル盤前面に
   設けたスイッチボックス内に操作盤パネル固定用の鍵を
   設置したことを特徴とするエレベータの開閉式操作盤パ
   ネル。
2. 【請求項２】 操作盤パネル固定用の鍵の先端に掛け金
   を固定し、またスイッチボックスと同一高さの入口柱と
   フレームに取付金具を固定し、この取付金具に受け金を
   設けている請求項１記載のエレベータの開閉式操作盤パ
   ネル。
3. 【請求項３】 スイッチボックス及び操作スイッチは操
   作盤パネル表面より突出しないようにしている請求項１
   記載のエレベータの開閉式操作盤パネル。