JPH06270449A - 溶融型熱転写プリント方法 - Google Patents

溶融型熱転写プリント方法

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JPH06270449A
JPH06270449A JP5740893A JP5740893A JPH06270449A JP H06270449 A JPH06270449 A JP H06270449A JP 5740893 A JP5740893 A JP 5740893A JP 5740893 A JP5740893 A JP 5740893A JP H06270449 A JPH06270449 A JP H06270449A
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JP
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JP5740893A
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English (en)
Inventor
Masamichi Sato
正倫 佐藤
Hitoshi Saito
斉藤  均
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 鮮明な二値画像と、高階調の中間調画像とを
1個のサーマルヘッドでプリントする。また、二値画像
を高速でプリントする。 【構成】 サーマルヘッド10で各発熱素子11a〜1
1fは矩形状をしており、主走査方向の長さがBで、副
走査方向の長さが約2Bである。二値画像のプリントで
は、A×Aの単位画素が副走査方向に少なくとも2個以
上並んだ状態でプリントする。中間調画像のプリントで
は、隣接した3個の発熱素子を1組にして、主走査方向
3個及び副走査方向3個の単位画素によって中間調画像
用の1画素を構成する。第1階調では、主走査方向長が
3A,副走査方向長が(A+2・L)の最小インクドッ
トを記録する。第2階調以上では、1階調上がる毎に、
単位面積(A・L)が1個ずつ最小インクドットに加え
られるように、インクドットの面積を増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融型熱転写プリント
方法に関し、特に、文字や線画等の二値画像と、中間調
画像とが混在した合成画像のプリントに適した溶融型熱
転写プリント方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶融型熱転写プリント方法は、多数の発
熱素子を主走査方向に配列したサーマルヘッドを用い、
これをインクフイルムの背後に押し当て、軟化又は溶融
したインクを受像紙に転写するものである。この溶融型
熱転写プリント方法では、受像紙に転写するインク量を
熱量に応じて調節することが困難なため、主として線画
や文字等の二値画像のプリントに利用されている。
【0003】溶融型熱転写プリント方法で中間調画像を
プリントする場合に、従来主として二つの方法が知られ
ている。第1の方法は、いわゆるマトリクス方式と呼ば
れるもので、一定サイズのインクドットで塗りつぶされ
るセルを複数個組み合わせて1画素を構成し、この1画
素内のセルにインクドットを選択的に転写して階調を表
現する。この方式は、サイズの大きなセルを用いている
ため、解像度が著しく劣化するという欠点がある。
【0004】第2の方法は、集中熱ヘッド方式と呼ばれ
るものであり、各発熱素子に温度分布を積極的に持た
せ、受像紙に転写されるインクドットの大きさを変える
ものである。この方法は、発熱素子への通電量が小さい
ときは、発熱素子の中央部のみが高温になり、通電量が
増えるにしたがって、高温の部分が次第に発熱素子の周
辺部に広がる現象を利用している。したがって、通電量
が大きくなるにつれて、転写されるインクドットのサイ
ズが大きくなるので、中間調を表現できるのである。
【0005】この第2の方法で二値画像もプリントする
場合は、1個の発熱素子の大きさが例えば85μm程度
であり、低濃度部でのインクドットの大きさはこれより
はるかに小さくなる。従って、普通紙(ゼロックス用紙
XEROX 4024,平滑度がベック平滑計で50秒
程度)を受像紙として用いる場合に、このような小さい
インクドットは受像紙に良好に転写されないので、低濃
度部でのざらつきが顕著になる。またサイズの小さい画
素内でドットサイズを可変して階調表現を行うので、表
現可能な階調数が小さくなるという欠点がある。表現可
能な階調数を大きくするためには、ドットサイズを大き
くせねばならず、そうすると二値画像の品質が低下する
という問題が生ずる。
【0006】本出願人は、主走査方向に細長な発熱素子
を用い、この発熱素子の通電時間,電流の大きさ,駆動
パルスの個数等を制御して、画素内に転写されるインク
ドットの副走査方向における長さを変化させて中間調画
像をプリントする方法を提案した(特願平3ー3205
22号)。しかし、この方法を用いても、二値画像と中
間調画像の両方を満足にプリントすることは困難であっ
た。すなわち、サイズが小さなインクドットを、表面が
比較的に粗い普通紙に良好に転写することは、前述の集
中熱ヘッド方式と同様に難しい。また、発熱素子の副走
査方向の長さが短いので、二値画像を通常の二値画像専
用のプリンタのように高速でプリントすることができな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】プリントされる画像に
は、二値画像だけのもの、中間調画像だけのもの、中間
調画像と二値画像とが混在するもの等がある。一般的
に、二値画像のプリントでは、12ドット/mm以上の
画素密度が要求され、この場合には画素のサイズは約8
5×85μm以下となる。他方、中間調画像の場合に
は、解像度よりも階調が良好に表現されることが重要で
あるため、6ドット/mm程度の画素密度があれば、大
抵の用途に適応することができる。場合によっては、4
ドット/mm程度の画素密度でも構わないことがある。
【0008】ところで、二値画像と中間調画像の両方を
プリントする溶融型熱転写プリンタでは、二値画像の画
素密度に合わせて、12ドット/mmのサーマルヘッド
が用いられ、例えば、85×85μmの画素にインクド
ットを転写する。しかし、この画素密度では画素サイズ
が小さすぎるために、中間調画像をプリントする場合に
次のような不都合が生じる。
【0009】その1つは、受像紙として表面が粗い普通
紙を用いる場合、低濃度部ではインクドットの転写が均
一に行われなくなるため、画像にざらつきが発生する。
すなわち、二値画像の場合は、二値画像を構成する点や
線が前後左右に幾つかのインクドットで成り立ってお
り、従って1つのインクドットが独立に転写されるので
はなく、左右及び前後に幾つかのインクドットがつなが
った状態で記録されるので、普通紙であってもインクド
ットが良好に転写される。
【0010】しかし、中間調画像の場合には、インクド
ットが離散的になるため、各インクドットのサイズがか
なり小さくなる低濃度部ではインクドットの転写が不安
定となり、これが画像のざらつきを招くことになる。2
つ目は、発熱素子の副走査方向の長さを一定にした場合
には、マトリクス方式の階調表現が用いられるため、充
分な階調を表現することができない。
【0011】本発明は、二値画像をプリントする場合は
通常の高解像度と高速度を維持し、中間調画像のプリン
トの場合は、マトリクス方式よりも高解像度で、しかも
より良い階調表現ができ、また集中熱ヘッド方式よりも
良好な階調表現ができる溶融型熱転写プリント方法を提
供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、二値画像と中間調画像とのプリントでは
記録方法を変えて行うようにしたものである。すなわ
ち、二値画像のプリントでは、発熱素子のピッチAにほ
ぼ等しい長さを一辺とする正方形を単位画素とし、この
一辺の長さである単位画素長のピッチで副走査方向に紙
送りしながら、各発熱素子を独立に駆動して単位画素毎
にインクドットを転写する。
【0013】他方、中間調画像のプリントでは、隣接し
たN個の発熱素子を1組にして、主走査方向N個及び副
走査方向M個(N,Mは2以上の自然数)の単位画素に
よって中間調画像用の1画素を構成し、副走査方向に単
位画素長よりも小さい所定ピッチLで紙送りを行い、第
1階調では、副走査方向の長さが単位画素長に数個の所
定ピッチLを加えた値で、主走査方向の長さがN個の単
位画素長となった矩形の最小インクドットを記録するよ
うに、N個の発熱素子を同時に駆動し、そして第2階調
以上では、1階調上がる毎に、副走査方向での長さが所
定ピッチLで、主走査方向での長さが単位画素長となっ
た単位面積が1個ずつ最小インクドットに加えるよう
に、N個の発熱素子を駆動する。
【0014】二値画像のプリントでは、単位画素長ずつ
紙送りを行うため、高速でプリントすることができ、ま
た単位画素のインクドットがつながった状態で転写され
るから、表面が粗い普通紙であっても、インクドットの
転写を安定に行うことができる。他方、中間調画像のプ
リントでは、サイズが大きな画素を用いるとともに、副
走査方向に単位画素長よりも小さい所定ピッチLで紙送
りを行うから、充分な階調を得ることができる。しか
も、最小インクドットのサイズは、副走査方向の長さが
単位画素長に複数個の所定ピッチLを加えた値で、主走
査方向の長さがN個の単位画素長にしたから、普通紙で
あってもインク転写を確実に行うことができる。
【0015】
【実施例】図1(A)に示すように、サーマルヘッド1
0は、主走査方向(M)に伸びた発熱素子アレイ11を
備え、この発熱素子アレイ11は複数の発熱素子11
a,11b,11c,・・が一定ピッチAで配置されて
いる。各発熱素子は、主走査方向の長さがB,副走査方
向(S)の長さが2Bの細長な形状をしている。例え
ば、Aは約70μm,Bは約55μmであり、各発熱素
子間の主走査方向の間隔は15μm(AーB)である。
【0016】サーマルヘッド10と受像紙14は、副走
査方向に間欠的に相対移動する。受像紙14にはインク
フイルム15(図3参照)が密着しており、このインク
フイルム15の背後からサーマルヘッド10で加熱し、
インクを溶融又は軟化させる。この溶融又は軟化したイ
ンクを受像紙14に転写する。
【0017】各発熱素子は、主走査方向では放熱量が小
さいが、副走査方向では放熱量が大きいので、中央部に
比べて両端ではかなり温度が低い。このために、転写さ
れるインクドットは発熱素子のサイズよりも小さい。例
えば、表面が平滑でインクドットの転写がしやすい合成
紙(ベック平滑計で約2000秒)を用い、55×11
0μmの発熱素子で階調レベル1を記録した場合に、イ
ンクドットのサイズがほぼA×Aの単位画素となる。な
お、プリント開始直後では、発熱素子が冷えているた
め、インクドットの主走査方向の長さはほぼB(約55
μm)であるが、2〜3個のインクドットを記録した後
はほぼA(約70μm)となる。
【0018】受像紙14が普通紙のように表面が粗い
(ベック平滑度計で約50秒)場合には、インクドット
の転写が困難であり、階調レベルが1の場合に、A×A
の単位画素を記録することができない。この普通紙の場
合には、発熱素子のサイズと受像紙の平滑度によって違
うが、一般的には階調レベル1のときに、インクドット
の副走査方向の長さが1.5A〜2A程度であれば、イ
ンクドットを確実に転写することができる。
【0019】ところで、文字や線画等の二値画像では、
線又は点が複数の隣接したインクドットで構成されるた
め、1まとまりのインクは、副走査方向及び主走査方向
での長さが2A以上となる。この場合には、インクドッ
トの長さが充分であるから、表面が粗い普通紙であって
もインクドットを確実に転写することができる。
【0020】そこで、二値画像のプリントでは、単位画
素を二値画像用画素16として用い、受像紙14が単位
画素長A(約70μm)だけ送られる毎に発熱素子を駆
動する。したがって、図1(B)に示すように、二値画
像用画素16は、主走査方向と副走査方向の長さがとも
にAとなるから、主走査方向及び副走査方向の画素密度
は約14ドット/mmである。この結果、発熱素子の駆
動回数が少なくてよいから、二値画像を高速でプリント
することができる。
【0021】中間調画像のプリントでは、充分な階調を
得るために、二値画像用画素に比べて面積が大きな中間
調画像用画素を用いるとともに、細かなピッチで紙送り
を行う。図2に示す実施例では、中間調画像用画素18
は、3A×3A(約210×210μm)の正方形をし
ており、紙送り量が約17.5μmずつ行われ、3個の
発熱素子で1個の中間調画像用画素18にインクドット
を記録する。したがって、中間調画像のプリントでは、
主走査方向及び副走査方向の画素密度が約5ドット/m
mとなる。
【0022】前述したように、普通紙であってもインク
ドットを安定して転写するには、副走査方向の長さが
1.5A〜2A程度が必要であるから、中間調画像のプ
リントでは、単位画素長Aに、数ステップを加えた長さ
を最短インクドット長Cとしている。この実施例では、
2ステップを加えているから、最短インクドット長C
は、約105μmである。
【0023】また、階調レベルが1のときに、第1番目
の発熱素子で副走査方向の長さが約105μmのインク
ドットを記録し、そして階調レベルが増える毎に、約1
7.5μmずつインクドットの長さを増やし、インクド
ット長が3Aに達したときに、第2番目の発熱素子も駆
動して、約105μmのインクドットを記録することも
考えられる。しかし、この場合には、階調レベルの途中
においてインクドットの面積が急に大きくなるから、滑
らかな階調表現を行うことができない。
【0024】そこで、本発明では、階調レベルが1のと
きに、3個の発熱素子を同時に駆動し、図2においてハ
ッチングで示すように、面積が3A×C(210×10
5μm)となる最小インクドット19を記録する。そし
て、階調レベルが1ずつ高くなるにつれて、図6に示す
ように、サイズがA×L(約70×17.5μm)の単
位面積を1個ずつ増加させている。
【0025】図3は、本発明を実施する溶融型熱転写プ
リンタを示すものである。受像紙14は、プラテンドラ
ム25の外周に巻き付けられており、また先端がクラン
パ26で固定されている。このプラテンドラム25は、
パルスモータ27によって一定ピッチL(17.5μ
m)ずつ間欠回転される。インクフイルム15は、イン
ク面が受像紙14に密着した状態で、ガイドローラ2
8,29に沿って移動される。これらのガイドローラ2
8,29の間に、サーマルヘッド10が配置され、イン
クフイルム15を背後から加熱する。
【0026】中間調画像の画像データは中間調画像用フ
レームメモリ32に書き込まれ、そして二値画像コード
は二値画像用メモリ33に書き込まれる。中間調画像の
記録時に、中間調画像用フレームメモリ32から画像デ
ータがライン毎に読み出され、階調制御回路34に送ら
れる。この実施例では、1画素が3個の発熱素子で記録
されるから、階調制御回路34は1個の画素の画像デー
タを3列の駆動データに変換する。この各列は、9ビッ
トから構成され、9本のサブラインを記録する。第1サ
ブラインは、副走査方向の長さがAであり、第2〜第9
サブラインは、副走査方向の長さがLである。
【0027】階調制御回路34からは、1ライン分の画
素の駆動データがサブライン毎に読み出されて、シリア
ル変換回路36に送られる。このシリアル変換回路36
は、パラレルな駆動データに変換し、これをヘッド駆動
回路37に送る。このヘッド駆動回路37は、ヘッド駆
動信号をサーマルヘッド10に送り、各発熱素子を駆動
してインクフイルム15を加熱し,インクを受像紙14
に転写する。
【0028】二値画像の記録時には、二値画像用メモリ
33から、二値画像コードが1ラインずつ読み出され、
キャラクタジェネレータ38に送られ、ここで二値画像
パターンに変換される。この二値画像パターンは、各画
素のデータが主走査方向に伸びたライン毎に読み出さ
れ、駆動データ変換回路39でそれぞれ1ビットの駆動
データに変換される。この駆動データは、セレクタ35
を介してシリアル変換回路36に送られる。点線で囲ん
だ部分は、信号処理回路40であり、コントローラ41
で制御される。なお、符号42はドライバである。
【0029】熱記録に際しては、コントローラ41はド
ライバ42を介し、図4及び図5に示すモータ駆動パル
スによってパルスモータ27を駆動し、プラテンドラム
25を一定ピッチLずつ間欠回転させる。これととも
に、インクフイルム15が受像紙14に重なった状態で
矢線方向に送られる。
【0030】二値画像だけを記録する場合には、二値画
像用メモリ33が使用され、キーボード等に入力された
二値画像コードを予め書き込む。受像紙14のプリント
開始位置がサーマルヘッド10に達すると、図4に示す
ように、受像紙14が4ステップ分送られる毎に、1ラ
イン分のヘッド駆動信号がサーマルヘッド10に送ら
れ、各発熱素子を選択的に駆動する。例えば、二値画像
の横線部分をプリントする場合には、発熱素子11a,
11b,11c,・・・が駆動され、図1(B)に示す
ように、副走査方向で単位画素2個分にインクドットを
転写した横線を記録する。
【0031】中間調画像の記録では、中間調画像用フレ
ームメモリ32が用いられ、スキャナー等で入力された
画像データを予め書き込む。この画像データは、1ライ
ンずつ読み出され、階調制御回路34で駆動データに変
換されてから、サーマルヘッド10に送られ、1ライン
ずつ記録する。この際に、発熱素子が3個ずつ組み合わ
され、これらの発熱素子によって、1個の中間調画像用
画素18にインクドットを記録する。
【0032】すなわち、図5に示すように、発熱素子に
幅広のバイアス用パルスを与えてから、受像紙が1ステ
ップずつ送られる毎に、1個の幅狭の階調表現用パルス
を与える。なお、中間調画像用画素を1ライン分記録し
てから、次のラインの中間調画像用画素を記録する場合
には、4ステップの空送りが行われる。
【0033】階調レベルが1の場合には、1個のバイア
ス用パルスと2個の階調表現用パルスが、3個の発熱素
子にそれぞれ与えられ、中間調画像用画素18に面積が
3A×Cの最小インクドット19を記録する。階調レベ
ルが1ずつ大きくなるにつれて、階調表現用パルスを1
個ずつ増やし、これを3個の発熱素子のいずれかに割り
当て、図6に示すように、1個の中間調画像用画素18
に記録されるインクドットの面積を単調増加させる。し
たがって、階調レベルnの場合には、面積(3A・C+
(nー1)・L・A)のインクドットが中間調画像用画
素18に記録される。
【0034】二値画像と中間調画像とが混在した合成画
像の場合には、二値画像コードが二値画像用メモリ33
に書き込まれ、そして中間調画像が中間調画像用フレー
ムメモリ32に書き込まれる。この合成画像の記録で
は、最初に、二値画像用メモリ33から二値画像コード
を読み出し、プラテンドラム25が1回転する間に、二
値画像を受像紙14に記録する。そして、プラテンドラ
ム25が再度1回転する間に、中間調画像用フレームメ
モリ32から画像データを読み出し,受像紙14に中間
調画像を記録する。
【0035】図2及び図6に示す実施例では、3×3個
の単位画素で1個の中間調画像用画素を形成しており、
最高で19階調を表現することができる。図7は、2×
3の単位画素によって1個の中間調画像用画素を形成し
ており、13階調を表現することができる。図8は、1
個の中間調画像用画素が2×2の単位画素によって形成
され、最高で5階調を表現することができる。図8の例
は、実際にはハイライト部のカブリ濃度が大きく、実用
性はないが、本発明の原理を理解するのに有効であるた
め、記載してある。
【0036】表1は、中間調画像用画素の大きさと、表
現可能な階調数を示すものである。この表1において、
画素数は単位画素数を表しており、また一辺が約70μ
mの正方形をした単位画素を4ステップ送りで記録す
る。
【0037】
【表1】
【0038】表2は、一辺が約70μmの正方形をした
単位画素を8ステップ送りで記録する場合について、表
現可能な階調数を表す。
【0039】
【表2】
【0040】前記実施例では、正方形をした単位画素の
一辺が約70μmであるが、この長さは各発熱素子のサ
イズに応じて決まるものである。また、最小インクドッ
トの面積は、使用する受像紙の平滑度と、各発熱素子の
サイズとに応じて変わり、その値は実測で決められる。
また、紙送りを間欠送りとしたが、一定速度による連続
送りとしてもよい。
【0041】以上説明した実施例は、ラインプリンタで
あるが、本発明はシリアルプリンタに対しても適用する
ことができるものである。また、シアン,マゼンタ,イ
エローのインクエリアを有するインクフイルムを使用す
るカラープリンタに対しても本発明を利用することがで
きる。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、同一のサーマルヘッドを用いて、高い解像度が要
求される二値画像は大きな画素密度で記録し、高い階調
表現能力が要求される中間調画像は小さな画素密度で記
録するから、鮮明な二値画像と、充分な階調数を持った
中間調画像を記録することができる。また、二値画像に
対しては、ほぼ正方画素の単位画素毎に印字を行うか
ら、高速でプリントすることができる。
【0043】中間調画像は、1組の発熱素子を同時に駆
動して最小インクドットを記録し、階調レベルが高くな
るにつれて、微小面積ずつインクドットの面積を増加す
るから、表面が粗い普通紙を用いた場合でも、インクの
転写が確実となり、ざらつきのない高品質の中間調画像
をプリントすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーマルヘッドと二値画像の記録状態を示す説
明図である。
【図2】中間調画像の記録状態を示す説明図である。
【図3】本発明を実施する溶融型熱転写プリンタの一例
を示す概略図である。
【図4】二値画像のプリント時のタイミングチャートで
ある。
【図5】中間調画像のプリント時のタイミングチャート
である。
【図6】3×3の単位画素で1個の中間調画像用画素を
構成した場合の各階調レベルとインクドットとの関係を
示す説明図である。
【図7】2×3の単位画素で1個の中間調画像用画素を
構成した場合の各階調レベルとインクドットとの関係を
示す説明図である。
【図8】2×2の単位画素で1個の中間調画像用画素を
構成した場合の各階調レベルとインクドットとの関係を
示す説明図である。
【符号の説明】
10 サーマルヘッド 11 発熱素子アレイ 11a〜11f 発熱素子 14 受像紙 15 インクフイルム 16 二値画像用画素 18 中間調画像用画素 19 最小インクドット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、二値画像と中間調画像とのプリントでは
記録方法を変えて行うようにしたものである。すなわ
ち、二値画像のプリントでは、発熱素子のピッチAにほ
ぼ等しい長さを一辺とする正方形を単位画素とし、この
一辺の長さである単位画素長のピッチだけ受像紙とサー
マルヘッドとが相対移動する毎に、各発熱素子を独立に
駆動して単位画素毎にインクドットを転写する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】他方、中間調画像のプリントでは、隣接し
たN個の発熱素子を1組にして、主走査方向N個及び副
走査方向M個(N,Mは2以上の自然数)の単位画素に
よって中間調画像用の1画素を構成し、副走査方向に単
位画素長よりも小さい所定ピッチLだけ受像紙とサーマ
ルヘッドとが相対移動する毎にヘッド加熱のための通電
を行い、第1階調では、副走査方向の長さが単位画素長
に数個の所定ピッチLを加えた値で、主走査方向の長さ
がN個の単位画素長となった矩形の最小インクドットを
記録するように、N個の発熱素子を同時に駆動し、そし
て第2階調以上では、1階調上がる毎に、副走査方向で
の長さが所定ピッチLで、主走査方向での長さが単位画
素長となった単位面積が1個ずつ最小インクドットに加
えるようにする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】二値画像のプリントでは、単位画素長毎に
ヘッド通電が行われるから、高速でプリントすることが
でき、また単位画素のインクドットがつながった状態で
転写されるから、表面が粗い普通紙であっても、インク
ドットの転写を安定に行うことができる。他方、中間調
画像のプリントでは、サイズが大きな画素を用いるとと
もに、副走査方向に単位画素長よりも小さい所定ピッチ
毎にヘッド通電を行うから、充分な階調を得ることが
できる。しかも、最小インクドットのサイズは、副走査
方向の長さが単位画素長に複数個の所定ピッチLを加え
た値で、主走査方向の長さがN個の単位画素長にしたか
ら、普通紙であってもインク転写を確実に行うことがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9305−2C B41J 3/20 117 A 9305−2C 117 C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子がピッチAで主走査方向
    に配列されており、各発熱素子の副走査方向長が主走査
    方向長よりも大きくしたサーマルヘッドを用い、二値画
    像や中間調画像を受像紙に記録する溶融型熱転写プリン
    ト方法において、 二値画像のプリントでは、ピッチAにほぼ等しい長さを
    一辺とする正方形を単位画素とし、この単位画素長のピ
    ッチで副走査方向に紙送りしながら各発熱素子を独立に
    駆動して単位画素毎に記録し、 中間調画像のプリントでは、隣接したN個の発熱素子を
    1組にして、主走査方向N個及び副走査方向M個(N,
    Mは2以上の自然数)の単位画素によって中間調画像用
    の1画素を構成し、副走査方向に単位画素長よりも小さ
    い所定ピッチLで紙送りを行い、第1階調では、副走査
    方向の長さが単位画素長に複数個の所定ピッチLを加え
    た値で、主走査方向の長さがN個の単位画素長となった
    矩形の最小インクドットを記録し、そして第2階調以上
    では、1階調上がる毎に、副走査方向での長さが所定ピ
    ッチLで、主走査方向での長さが単位画素長となった単
    位面積を1個ずつ最小インクドットに加えるように、N
    個の発熱素子を駆動することを特徴とする溶融型熱転写
    プリント方法。
JP5740893A 1993-03-17 1993-03-17 溶融型熱転写プリント方法 Pending JPH06270449A (ja)

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